JP2016100528A - プリント配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2のランドに加えられる熱(たとえばフロー炉)の熱をスルーホール全体に伝熱させることができ、スルーホール全体に亘り、電子部品の端子およびスルーホールの間を半田で確実に接続すること。こと。【解決手段】第1のランド130は、基材110の第1の面111上であってスルーホール120の周縁に形成されている。第2のランド140は、熱伝導性を有する。第2のランド140は、基材110の第2の面112上であってスルーホール120の周縁に形成されている。第2のランド140は、第1のランド130よりも大きい表面積を有する。ビア150は、熱伝導性を有し、スルーホール120の周縁でスルーホール120の延在方向と平行に基材110を貫通するように、設けられている。ビア150は、第2のランド140に接続され、第2の面112上に形成された表面配線層114に接続されない。【選択図】 図1

Description

本発明は、プリント配線基板に関し、例えば、電子部品の端子が挿入されるスルーホールを備えたものに関する。
近年、一般的な部品実装方法として、プリント配線基板に設けられたスルーホールに電子部品の端子を挿入し、当該端子をスルーホールに半田付けすることにより、電子部品をプリント配線基板に実装する技術が、一般的に知られている。
この一般的な部品実装方法では、電子部品の端子をスルーホールに半田付けする際に、プリント配線基板をフロー炉(加熱して溶かした半田が入っているプール)に浸した後、プリント配線基板の下面側からフロー炉により熱を加えて半田を溶融させ、プリント配線基板を冷却する(フロー工程)。
例えば、特許文献1〜5には、本発明の関連する技術が、開示されている。
特開平8−148797号公報 特開2000−208908号公報 特開2010−109010号公報 特開2004−273990号公報 特開2003−283115号公報
しかしながら、前述の一般的な部品実装方式では、フロー工程にて、プリント配線基板の下部のみを加熱し、加熱後はプリント配線基板全体で放熱が生じるため、半田がスルーホール内を十分に上昇しない場合があった。このため、半田がスルーホール内の途中で固まってしまい、十分な量の半田をスルーホール内に充填できないことがあった。これにより、電子部品の端子とスルーホールとの間の接着強度が不十分となるという問題があった。この結果、電子部品の搭載強度(剥離強度)の低下や、電子部品の品質信頼性の低下を招いていた。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、第2のランドに加えられる熱(たとえばフロー炉)の熱をスルーホール全体に伝熱させることができ、電子部品の端子およびスルーホールの間をスルーホール全体に亘って半田で確実に接続することができるプリント配線基板を提供することにある。
本発明のプリント配線基板は、板状に形成され、第1の面および前記第1の面の反対側の面である第2の面を有する基材と、前記基材を貫通するように前記基材に形成され、電子部品の端子が挿入されるスルーホールと、前記基材の前記第1の面上であって前記スルーホールの周縁に形成された第1のランドと、熱伝導性を有し、前記基材の前記第2の面上であって前記スルーホールの周縁に形成され、前記第1のランドよりも大きい表面積を有する第2のランドと、熱伝導性を有し、前記スルーホールの周縁で前記基材を貫通するように設けられ、前記第2のランドに接続され、前記第2の面上に形成された表面配線層に接続されないビアとを備えている。
本発明のプリント配線基板の製造方法は、板状に形成され、第1の面および前記第1の面の反対側の面である第2の面を有する基材に、前記基材を貫通するように、スルーホールを形成するスルーホール形成ステップと、前記基材の前記第1の面上であって前記スルーホールの周縁に、第1のランドを形成する第1のランド形成ステップと、前記第1のランドよりも大きい表面積を有するように、前記基材の前記第2の面上であって前記スルーホールの周縁に、熱伝導性を有する第2のランドを形成する第2のランド形成ステップと、前記スルーホールの周縁で前記基材を貫通するように、また、前記第2のランドに接続され、前記第2の面上に形成された表面配線層に接続されないように、熱伝導性を有するビアを形成するビア形成ステップとを含む。
本発明にかかるプリント配線基板によれば、第2のランドに加えられる熱(たとえばフロー炉)の熱をスルーホール全体に伝熱させることができ、電子部品の端子およびスルーホールの間をスルーホール全体に亘って半田で確実に接続することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるプリント配線基板に電子部品を取り付けた状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリント配線基板の第2のランドを拡大した拡大図であって、図1の矢視Aに対応する図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリント配線基板に電子部品を半田で固定した後の状態を示す断面図である。 一般的なプリント配線基板に電子部品を半田で固定した後の状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリント配線基板の変形例の断面図であって、フロー炉上に配置された状態を示す図である。 一般的な多層プリント配線基板の断面図であって、フロー炉上に配置された状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるプリント配線基板の第2のランドを拡大した拡大図と、第2のランドを半田こてにより加熱する作業を説明するための図である。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態におけるプリント配線基板100の構成について説明する。図1は、プリント配線基板100に電子部品200を取り付けた状態を示す断面図である。図2は、プリント配線基板100の第2のランドを拡大した拡大図であって、図1の矢視Aに対応する図である。
図1に示されるように、プリント配線基板100は、基材110と、スルーホール120と、第1のランド130と、第2のランド140と、ビア150とを備えている。第2のランド140は、ダミーランドとも呼ばれる。ビア150は、ダミービアやビアホールとも呼ばれる。すなわち、第2のランド140は、電子部品200以外の他の電子部品や配線パターンと電気的な接続をされない。
図1に示されるように、基材110は、板状に形成されている。基材110は、第1の面111と第2の面112を有する。第1の面111は、基材110の表面である。第2の面112は、基材110の裏面である。すなわち、第2の面112は、第1の面111の反対側の面である。基材110は、たとえばガラスエポキシ樹脂等により形成されている。また、基材110の少なくとも第2の面112上には、表面配線層114が形成されている。この表面配線層114は、第2の面112の表面に形成された配線パターンである。表面配線層114は、たとえば、銅箔や銅合金箔等により形成されている。
図1に示されるように、スルーホール120は、基材110を貫通するように基材110に形成されている。スルーホール120は、内壁に導電性の金属泊(たとえば、銅箔、銅合金箔)が貼り付けられている。スルーホール120には、電子部品200の端子220が挿入される。
図1および図2に示されるように、第1のランド130は、基材110の第1の面111上であってスルーホール120の周縁に形成されている。第1のランド130は、導電性および熱伝導性を有する材料(たとえば、銅や銅合金)により形成されている。図2の例では、第1のランド130は、円形状に形成されているが、これに限定されない。すなわち、第1のランド130の形状を、たとえば、楕円形状や多角形状としてもよい。
図1および図2に示されるように、第2のランド140は、基材110の第2の面112上であってスルーホール120の周縁に形成されている。第2のランド140は、導電性および熱伝導性を有する材料(たとえば、銅や銅合金)により形成されている。図2の例では、第2のランド140は、円形状に形成されているが、これに限定されない。すなわち、第2のランド140の形状を、たとえば、楕円形状や多角形状としてもよい。また、図1および図2に示されるように、第2のランド140は、第1のランド130よりも大きい表面積を有する。
図1および図2に示されるように、ビア150は、スルーホール120の周縁で基材120を貫通するように設けられている。図1および図2の例では、ビア150は、スルーホール120の延在方向と平行に設けられている。ビア150は、少なくとも熱伝導性を有する。より具体的には、たとえば、ビア150は、内壁に熱伝導性を有する金属泊(たとえば、銅箔、銅合金箔)が貼り付けられている。ビア150は、第2のランド140に接続されている。また、図1に示されるように、ビア150は、第2の面112上に形成された表面配線層114に接続されない。すなわち、図1に示されるように、ビア150は、第2のランド140に接続されているが、第2のランド140は、表面配線層114に接続されていない。図1および図2の例では、ビア150の数を4個としたが、これに限定されない。すなわち、1つ以上のビア150が基材110内に設けられればよい。
以上、プリント配線基板100の構成について説明した。
次に、電子部品200の構成について説明する。
図1に示されるように、電子部品200は、本体部210と、端子220とを備えている。電子部品200の端子220がスルーホール120に挿入されるため、電子部品200は挿入部品とも呼ばれる。
図1に示されるように、本体部210は、円筒状または角筒状に形成されている。本体部210内部には、たとえば、コンデンサや抵抗やトランジスタ等の電子部品200を構成するための素材や回路が収容されている。本体部210の下面(図1の紙面下側の面)には、端子220が接続されている。
図1に示されるように、端子220は、本体部210の下面(図1の紙面下側の面)から延出するように設けられている。端子220は、円柱状または角柱状に形成されている。図1に示されるように、端子220は、スルーホール120内に挿入される。
以上、電子部品200の構成について説明した。
次に、プリント配線基板100の製造方法について説明する。
板状の基材110を準備し、基材110を貫通するように、スルーホール120を形成する。このとき、スルーホール120の内壁に、導電性および熱伝導性の金属泊(たとえば、銅箔、銅合金箔)を貼り付ける。これにより、スルーホール120が導電性および熱伝導性を有することができる。この処理は、本発明のスルーホール形成ステップに対応する。
また、基材110の第1の面111上であってスルーホール120の周縁に、第1のランド130を形成する。この処理は、本発明の第1のランド形成ステップに対応する。
また、基材110の第2の面112上であってスルーホール120の周縁に、第2のランド140を形成する。このとき、第2のランド140の表面積が、第1のランド130の表面積よりも大きくなるように、第2のランド140を形成する。この処理は、本発明の第2のランド形成ステップに対応する。
さらに、スルーホール120の周縁で基材110を貫通するように、少なくとも熱伝導性を有するビア150を形成する。なお、ビア150は、導電性を有してもよい。このとき、第2のランド140に接続されるとともに、第2の面112上に形成された表面配線層114に接続されないように、ビア150を形成する。この処理は、本発明のビア形成ステップに対応する。
以上、プリント配線基板100の製造方法について説明した。
次に、電子部品200をプリント配線基板100上に実装する方法について、説明する。
電子部品200の端子220を、プリント配線基板100のスルーホール120に挿入する。
次に、フロー工程に投入する。このフロー工程では、まず、フロー炉(加熱して溶かした半田が入っているプール)に、電子部品が取り付けられたプリント配線基板100を浸す。これにより、電子部品200の端子が挿入されているスルーホール120内に、半田が充填され、フロー炉の熱により、プリント配線基板200を加熱する。
フロー炉の熱は、まず、プリント配線基板200の第2の面112上の第2のランド140に伝導する。その後、フロー炉の熱は、図1の矢印aに示すように、第2のランド140を介して、スルーホール120内を第2の面112側から第1の面111側へ上昇するように伝導する。また、同時に、フロー炉の熱は、図1の矢印bに示すように、第2のランド140を介して、ビア150内を第2の面112側から第1の面111側へ上昇するように伝導する。
このとき、第2のランド140の表面積は、上述の通り、第1のランド130の表面積よりも大きい。このため、第2のランド140は、より多くの熱を受熱することができ、より多くの熱をスルーホール120へ供給することができる。
また、第2のランド140は、表面配線層114に接続されていない。このため、第2のランド140に伝わった熱は、表面配線層114へ放熱されることはない。これにより、第2のランド140に伝わった熱は、スルーホール120およびビア150に、効率よく伝熱される。
また、スルーホール120内を伝導する熱は、図1の矢印aに示すように、第2の面112側から第1の面111側へ向けて、基材110内に放熱される。また、同時に、ビア150内を伝導する熱は、図1の矢印bに示すように、第2の面112側から第1の面111側へ向けて、基材110内に放熱される。したがって、スルーホール120とビア150の間では、スルーホール120内を伝導する熱は、スルーホール120から離れる方向に放射状に、基材110内に放熱されるが、ビア150内を伝導する熱は、スルーホール120に近づく方向に逆放射状に、基材110内に放熱される。このため、スルーホール120の外周縁では、第1の面111側(フロー炉から離れた側)であっても、半田を溶融するために必要な熱を受けることができる。これにより、第2の面112から第1の面111までの間の全体に亘り、半田をスルーホール120内で上昇させることができる。
なお、ビア150は、スルーホール120の延在方向と平行に設けられている。このため、ビア150を伝導する熱が、スルーホール120向けて、第2の面112から第1の面111の間の全面に亘り、効率よく伝熱される。
ここで、プリント配線基板100に電子部品200をフロー工程で実装した場合と、一般的なプリント配線基板900に電子部品200をフロー工程で実装した場合とを比較する。
図3は、プリント配線基板100に電子部品200を半田SOで固定した後の状態を示す断面図である。図4は、一般的なプリント配線基板900に電子部品200を半田SOで固定した後の状態を示す断面図である。
なお、図3および図4では、図1および図2で示した各構成要素と同等の構成要素には、図1および図2に示した符号と同等の符号を付している。
すなわち、図4の基材910、スルーホール920、第1のランド930および第2のランド940は、図1の基材110、スルーホール120、第1のランド130および第2のランド140に相当する。ただし、第1のランド930の表面積の大きさと、第2のランド940の表面積の大きさは、同じである。
ここで、図3と図4を対比する。図4に示されるように、一般的なプリント配線基板900では、フロー炉の熱は、第2のランド940に伝わった後に、スルーホール920内を第2の面112側から第1の面111側へ上昇しつつ、基材110内に放射状に放熱される。このため、一般的なプリント配線基板900では、半田SOを第1の面111まで上昇させることができない。このため、電子部品200の端子は、スルーホール920内のうち第1の面111側で、半田SOでスルーホール920に固定されない。この結果、一般的なプリント配線基板900では、電子部品200の搭載強度(剥離強度)の低下や、電子部品200の電気的な品質信頼性が低下を招いていた。
一方、図3に示されるように、本発明のプリント配線基板100では、フロー炉の熱は、第2のランド140に伝わった後、スルーホール120内を第2の面112側から第1の面111側へ上昇するように伝導すると同時に、ビア150内を第2の面112側から第1の面111側へ上昇するように伝導する。
スルーホール120内を伝導する熱は、第2の面112側から第1の面111側へ向けて上昇するとともに、基材110内に放射状に放熱される。また、同時に、ビア150内を伝導する熱は、第2の面112側から第1の面111側へ向けて上昇するとともに、基材110内に放射状に放熱される。
したがって、スルーホール120と、ビア150の間では、スルーホール120内を伝導する熱は、スルーホール120から離れる方向に放射状に、基材110内に放熱されるが、ビア150内を伝導する熱は、スルーホール120に近づく方向に逆放射状に、基材110内に放熱される。
このため、スルーホール120の外周縁では、第1の面111側であっても、半田を溶融するために必要な熱を維持することができ、第2の面112から第1の面111までの間に亘り、半田をスルーホール120内で上昇させることができる。
よって、図3に示されるように、電子部品200の端子は、スルーホール120内のうち第2の面112から第1の面111までの間の全体に亘り、半田SOでスルーホール120に固定される。この結果、本発明のプリント配線基板100では、一般的なプリント配線基板900と異なり、電子部品200の搭載強度(剥離強度)の低下や、電子部品200の電気的な品質信頼性の低下は生じない。
次に、本発明の第1の実施の形態におけるプリント配線基板の変形例として、多層のプリント配線基板100Aの構成について、説明する。
図5は、本発明の第1の実施の形態におけるプリント配線基板の変形例の断面図であって、フロー炉上に配置された状態を示す図である。なお、図5では、図1〜4で示した各構成要素と同等の構成要素には、図1〜4に示した符号と同等の符号を付している。
図5に示されるように、プリント配線基板100Aは、基材110Aと、スルーホール120と、第1のランド130と、第2のランド140と、ビア150とを備えている。
ここで、図1に示されるプリント配線基板100と、図5に示されるプリント配線基板100Aを対比する。プリント配線基板100Aでは、多層の基材100Aを用いている点で、プリント配線基板100と相違する。
基材110Aは、第1の配線層115aと、第2の配線層115bと、第3の配線層115cと、第4の配線層115dと、第1の絶縁層116aと、第2の絶縁層116bと、第3の絶縁層116cとを備えている。
このとき、図5に示されるように、第4の配線層115d、第3の絶縁層116c、第3の配線層115c、第2の絶縁層116b、第2の配線層115b、第1の絶縁層116aおよび第1の配線層115aの順に、各層が積層されている。
図5では、第2の配線層115bおよび第3の配線層115cがビア150に接続されている。しかしながら、より好ましくは、第2の配線層115bおよび第3の配線層115cはビア150に接続されていない。
以下の説明では、第1の配線層115a、第2の配線層115b、第3の配線層115cおよび第4の配線層115dを特に区別する必要がない場合、これらの総称として、配線層115とする。同様に、第1の絶縁層116a、第2の絶縁層116bおよび第3の絶縁層116cを区別する必要がない場合、これらの総称として、絶縁層116とする。絶縁層116は、プリプレグとも呼ばれる。すなわち、プリプレグは、絶縁性の材料であって、ガラスクロス、炭素繊維のような繊維状補強材に、硬化剤、着剤材などの添加物を混合したエポキシなどの熱硬化性樹脂を均等に含浸させ、加熱または乾燥して半硬化状態にした強化プラスチック成形材料である。
なお、第4の配線層115dは、基材110Aの第2の面112上に形成されており、本発明の表面配線層に対応する。
以上、プリント配線基板100Aの構成について説明した。
次に、プリント配線基板100Aの製造方法について説明する。
図5に示されるように、第4の配線層115d、第3の絶縁層116c、第3の配線層115c、第2の絶縁層116b、第2の配線層115b、第1の絶縁層116aおよび第1の配線層115aの順に、各層を積層する。これにより、板状の基材110Aが完成する。
以後、プリント配線基板100の製造方法の説明と同様に、基材110Aにスルーホール120、第1のランド130、第2のランド140およびビア150を形成する。
以上、プリント配線基板100Aの製造方法について説明した。
次に、電子部品200をプリント配線基板100A上に実装する方法について、説明する。
電子部品200の端子220を、プリント配線基板100Aのスルーホール120に挿入する。
次に、フロー工程に投入する。このフロー工程では、まず、フロー炉500(加熱して溶かした半田が入っているプール)に、電子部品が取り付けられたプリント配線基板100Aを浸す。これにより、電子部品200の端子が挿入されているスルーホール120内に、半田が充填される。
そして、フロー炉500の熱にて、プリント配線基板100Aを加熱する。
フロー炉の熱は、まず、プリント配線基板100の第2の面112上の第2のランド140に伝導する。その後、フロー炉の熱は、第2のランド140を介して、スルーホール120内を第2の面112側から第1の面111側へ上昇するように伝導する。この間、スルーホール120を伝導する熱は、第3の配線層115c、第2の配線層115bおよび第1の配線層115にも、順次、伝達する。
また、同時に、フロー炉の熱は、第2のランド140を介して、ビア150内を第2の面112側から第1の面111側へ上昇するように伝導する。この間、ビア150を伝導する熱は、第3の配線層115c、第2の配線層115bおよび第1の配線層115にも、順次、伝達する。
このとき、第2のランド140の表面積は、上述の通り、第1のランド130の表面積よりも大きい。このため、第2のランド140は、より多くの熱を受熱することができ、より多くの熱をスルーホール120へ供給することができる。
また、第2のランド140は、表面配線層114に接続されていない。このため、第2のランド140に伝わった熱は、表面配線層114へ放熱されることはない。これにより、第2のランド140に伝わった熱は、スルーホール120およびビア150に、効率よく伝熱される。
また、スルーホール120内を伝導する熱は、図5の矢印cに示すように、第2の面112側から第1の面111側へ向けて、基材110内に放熱される。また、同時に、ビア150内を伝導する熱は、図5の矢印dに示すように、第2の面112側から第1の面111側へ向けて、基材110内に放熱される。したがって、スルーホール120とビア150の間では、スルーホール120内を伝導する熱は、スルーホール120から離れる方向に放射状に、基材110内に放熱されるが、ビア150内を伝導する熱は、スルーホール120に近づく方向に逆放射状に、基材110A内に放熱される。このため、スルーホール120の外周縁では、第1の面111側であっても、半田を溶融するために必要な熱を受けることができる。これにより、第2の面112から第1の面111までの間の全体に亘り、半田をスルーホール120内で上昇させることができる。
なお、ビア150は、スルーホール120の延在方向と平行に設けられている。このため、ビア150を伝導する熱が、スルーホール120向けて、第2の面112から第1の面111の間の全体に亘り、効率よく伝熱される。
ここで、プリント配線基板100Aに電子部品200をフロー工程で実装した場合と、一般的な多層のプリント配線基板900Aに電子部品200をフロー工程で実装した場合とを比較する。図6は、一般的な多層プリント配線基板900Aの断面図であって、フロー炉600上に配置された状態を示す図である。フロー炉600は、図5のフロー炉500と同様の装置である。
なお、図6では、図1〜5で示した各構成要素と同等の構成要素には、図1〜5に示した符号と同等の符号を付している。すなわち、図6の基材910A、スルーホール920、第1のランド930および第2のランド940は、図5の基材110、スルーホール120、第1のランド130および第2のランド140に相当する。
また、第1の配線層915a、第2の配線層915b、第3の配線層915c、第4の配線層915d、第1の絶縁層916a、第2の絶縁層916bおよび第3の絶縁層916cは、第1の配線層115a、第2の配線層115b、第3の配線層115c、第4の配線層115d、第1の絶縁層116a、第2の絶縁層116bおよび第3の絶縁層116cに相当する。
ただし、第1のランド930の表面積の大きさと、第2のランド940の表面積の大きさは、同じである。
ここで、図5と図6を対比する。図5に示されるように、一般的な多層のプリント配線基板900Aでは、ビア150を有さない。これに対して、図6に示されるように、本発明のプリント配線基板100Aでは、ビア150を有する。この点で両者は特に相違する。
図6の矢印で示されるように、一般的な多層のプリント配線基板900Aでは、フロー炉600の熱は、第2のランド940に伝わった後に、スルーホール920内を第2の面112側から第1の面111側へ上昇しつつ、基材110A内の第1の絶縁層116a、第2の絶縁層116bおよび第3の絶縁層116cに放射状に放熱される。このため、一般的なプリント配線基板900Aでは、スルーホール120内の温度が、第1の面111側ほど、低下してしまう。したがって、一般的なプリント配線基板900Aでは、半田SOを第1の配線層915aまで上昇させることができない。よって、電子部品200の端子220は、スルーホール920内のうち第1の面911側で、半田SOでスルーホール920に固定されない。この結果、一般的な多層のプリント配線基板900Aでは、電子部品200の搭載強度(剥離強度)の低下や、電子部品200の電気的な品質信頼性が低下を招いていた。
一方、図5に示されるように、本発明のプリント配線基板100Aでは、フロー炉500の熱は、第2のランド140に伝わった後、スルーホール120内を第2の面112側から第1の面111側へ上昇するように伝導すると同時に、ビア150内を第2の面112側から第1の面111側へ上昇するように伝導する。
スルーホール120内を伝導する熱は、第2の面112側から第1の面111側へ向けて上昇するとともに、基材110の第1の絶縁層116a、第2の絶縁層116bおよび第3の絶縁層116c内に放射状に放熱される。また、同時に、ビア150内を伝導する熱は、第2の面112側から第1の面111側へ向けて上昇するとともに、基材110の基材110の第1の絶縁層116a、第2の絶縁層116bおよび第3の絶縁層116c内に放射状に放熱される。
このため、スルーホール120とビア150の間では、スルーホール120内を伝導する熱は、スルーホール120から離れる方向に放射状に、基材110内に放熱されるが、ビア150内を伝導する熱は、スルーホール120に近づく方向に逆放射状に、基材110内に放熱される。
このように、ビア150内を伝導する熱は、スルーホール120内を伝導する。これにより、スルーホール120の外周縁では、第1の面111側であっても、半田を溶融するために必要な熱を維持することができ、第2の面112から第1の面111までの間の全体に亘り、半田をスルーホール120内で上昇させることができる。
よって、電子部品200の端子は、スルーホール120内のうち第2の面112から第1の面111までの間の全体に亘り、半田SOでスルーホール120内に固定される。この結果、本発明のプリント配線基板100Aでは、一般的なプリント配線基板900Aと異なり、電子部品200の搭載強度(剥離強度)の低下や、電子部品200の電気的な品質信頼性の低下は生じない。
以上の通り、本発明の第1の実施の形態におけるプリント配線基板100は、基材110と、スルーホール120と、第1のランド130と、第2のランド140と、ビア150とを備えている。
基材110は、板状に形成され、第1の面111および第2の面112を有する。第2の面112は、第1の面111の反対側の面である。スルーホール120は、基材110を貫通するように基材110に形成されている。スルーホール120には、電子部品200の端子220が挿入される。
第1のランド130は、基材110の第1の面111上であってスルーホール120の周縁に形成されている。第2のランド140は、熱伝導性を有する。第2のランド140は、基材110の第2の面112上であってスルーホール120の周縁に形成されている。第2のランド140は、第1のランド130よりも大きい表面積を有する。
ビア150は、熱伝導性を有する。ビア150は、スルーホール120の周縁で基材110を貫通するように、設けられている。ビア150は、第2のランド140に接続され、第2の面112上に形成された表面配線層114に接続されない。
このように、第2のランド140は、第1のランド130よりも大きい表面積を有する。このため、第2のランド140は、より多くの熱を受熱することができ、より多くの熱をスルーホール120へ供給することができる。すなわち、第2のランド140の表面積を、第1のランド130の表面積よりも大きくすることにより、外部から第2のランド140に加えられる熱(フロー炉)の熱吸収率を高めることができる。
また、ビア150は、第2のランド140に接続され、第2の面112上に形成された表面配線層114に接続されない。したがって、第2のランド140は、表面配線層114に接続されていない。このため、第2のランド140に伝わった熱は、表面配線層114へ放熱されることはない。これにより、第2のランド140に伝わった熱は、スルーホール120およびビア150に、効率よく伝熱される。
また、ビア150は、スルーホール120の周縁で基材110を貫通するように設けられ、第2のランド140に接続されている。このため、ビア150は、スルーホール120と同様に、第2のランド140を伝導する熱を第2の面112側から第1の面111側へ効率良く伝導することができる。
ここで、スルーホール120内を伝導する熱は、第2の面112側から第1の面111側へ向けて上昇しながら、基材110内に放射状に放熱される。また、同時に、ビア150内を伝導する熱も、第2の面112側から第1の面111側へ向けて上昇しながら、基材110内に逆放射状に放熱される。すなわち、スルーホール120とビア150の間では、スルーホール120内を伝導する熱は、スルーホール120から離れる方向に放射状に、基材110内に放熱されるが、ビア150内を伝導する熱は、スルーホール120に近づく方向に逆放射状に、基材110内に放熱される。このため、スルーホール120の外周縁では、第1の面111側であっても、半田を溶融するために必要な熱を維持することができる。これにより、第2の面112から第1の面111までの間の全体に亘り、半田をスルーホール120内で上昇させることができる。これにより、プリント配線基板100では、第2のランド140に加えられるフロー炉の熱をスルーホール120全体に伝熱させることができる。この結果、プリント配線基板100では、スルーホール120全体に亘り、半田を溶融する熱量を得ることができる。したがって、電子部品200の端子220およびスルーホール120の間を半田で確実に接続することができる。
すなわち、ビア150を第2のランド140に接続することにより、ビア150を伝導する熱をスルーホール120側へ伝導することができる。そして、基材110の第1の面111(フロー炉が設けられている側の第2の面112と反対側の面)側にも、フロー炉の熱を伝導することができる。これにより、半田がスルーホール120の第1の面111側まで上昇するための熱量を確保することができる。
以上のように、本発明にかかるプリント配線基板100によれば、第2のランド140に加えられる熱(たとえば、フロー炉の熱)をスルーホール120全体に伝熱させることができ、スルーホール120全体に亘り、電子部品200の端子220およびスルーホール120の間を半田で確実に接続することができる。
なお、特許文献1の技術では、スルーホール(貫通孔)のうち、電子部品(挿入部品)の端子(リード端子)が挿入される側を、基板面に近づくにつれて開口径が大きくなるように円錐形状に形成している。これにより、スルーホール内に充填される半田量を増量している。しかし、特許文献1の技術では、スルーホールを円錐形状に形成するのに、特殊な技術を要し、コストアップに繋がるという問題があった。一方、本発明では、前述の通り、ビア150を新たに設けるだけなので、特許文献1に記載の技術のようにコストアップしない。
また、特許文献2では、複数の金属部品(補助部材)を基板のランド内に配置することにより、電子部品の端子(リード)に付着する半田量を増加している。これにより、電子部品の端子とランドの間の半田付け強度を増加することができる。しかし、特許文献2に記載の技術では、複数の金属部品を設ける作業が新たに追加されるため、作業の手間が増加するという問題があった。さらに、特許文献2に記載の技術では、複数の金属部品を新たに設けるための追加コストがかかるという問題があった。一方、本発明では、複数の金属部品を設ける必要がないため、一般的な電子部品自動実装機器で、電子部品を基板上に実装することができる。
また、本発明の第1の実施の形態におけるプリント配線基板100において、複数のビア150が設けられてもよい。これにより、より効率よく第2のランド140に加えられる熱(たとえば、フロー炉の熱)を、複数のビア150を介して、スルーホール120に向けて、伝導することができる。この結果、
スルーホール120全体に亘り、半田を溶融する熱量を得ることができる。したがって、電子部品200の端子220およびスルーホール120の間を半田で、より確実に接続することができる。
また、本発明の第1の実施の形態におけるプリント配線基板100Aは、複数の配線層(第2の配線層115b、第3の配線層115c)を備えてもよい。複数の配線層(第2の配線層115b、第3の配線層115c)は、基材110の第1の面111および第2の面112の間に設けられる。このような構成であっても、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるプリント配線基板100の製造方法は、スルーホール形成ステップと、第1のランド形成ステップと、第2のランド形成ステップと、ビア形成ステップとを含んでいる。スルーホール形成ステップでは、基材110を貫通するように、基材110にスルーホール120を形成する。基材110は、板状に形成され、第1の面111および第1の面111の反対側の面である第2の面112を有する。第1のランド形成ステップでは、基材110の第1の面111上であってスルーホール120の周縁に、第1のランド130を形成する。第2のランド形成ステップでは、熱伝導性を有し、第1のランド130よりも大きい表面積を有するように、基材110の第2の面112上であってスルーホール120の周縁に、第2のランド140を形成する。ビア形成ステップでは、スルーホール130の周縁で基材110を貫通するとともに、また、第2のランド140に接続され、第2の面112上に形成された表面配線層114に接続されないように、熱伝導性を有するビアを形成する。
これにより、プリント配線基板100で得られる効果と同様の効果を奏することができる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態におけるプリント配線基板100Bの構成について、説明する。
この第2の実施の形態では、半田こて700を用いて、電子部品200をプリント配線基板100上に実装することを想定している。
図7は、本発明の第2の実施の形態におけるプリント配線基板の第2のランド140Aを拡大した拡大図と、第2のランド140Aを半田こて700により加熱する作業を説明するための図である。なお、図7では、図1〜6で示した各構成要素と同等の構成要素には、図1〜6に示した符号と同等の符号を付している。
図7に示されるように、半田こて700を用いて、第2のランド140Aを加熱することにより、電子部品200の端子220を第2のランド140Aに半田で固定する。
半田こて700は、スルーホール120および電子部品200の端子220を接続するための半田を溶融するためのものである。半田こて発熱部710は、半田こて700のうちで、熱を半田に供給する部分である。
ここで、図2に示される第2のランド140と、図7に示される第2のランド140Aを対比する。
図2に示されるように、第2のランド140は、円形状に形成されていた。これに対して、図7に示されるように、第2のランド140Aは、台形状に形成されている。この点で、両者は互いに相違する。これ以外の構成は、図1に示したプリント配線基板100と同様である。
このとき、第2のランド140Aは、半田こて700の半田こて発熱部710の形状に対応している。これにより、半田こて発熱部710の熱を効率よく第2のランド140Aに伝導することができる。なお、第2のランド140Aおよび半田こて発熱部710の形状は、台形状に限らず、円形状や楕円形状や多角形状であってもよい。
次に、電子部品200を、第2の実施の形態におけるプリント配線基板上に実装する方法について、説明する。
電子部品200の端子220を、プリント配線基板のスルーホール120に挿入する。
次に、半田をスルーホール120内に供給しながら、半田こて発熱部710を第2のランド140Aに押し当てる。このとき、半田こて発熱部710の形状および第2のランド140Aの形状は、互いに対応して、ほぼ同一の台形状に形成されている。
半田こて発熱部710の熱は、まず、プリント配線基板100の第2の面112上の第2のランド140に伝導する。その後、半田こて発熱部710の熱は、第2のランド140Aを介して、スルーホール120内を第2の面112側から第1の面111側へ上昇するように伝導する。また、同時に、半田こて発熱部710の熱は、第2のランド140Aを介して、ビア150内を第2の面112側から第1の面111側へ上昇するように伝導する。
そして、第1の実施形態での説明と同様に、スルーホール120と、ビア150の間では、スルーホール120内を伝導する熱は、スルーホール120から離れる方向に放射状に、基材110内に放熱されるが、ビア150内を伝導する熱は、スルーホール120に近づく方向に逆放射状に、基材110内に放熱される。このため、スルーホール120の外周縁では、第1の面111側であっても、半田を溶融するために必要な熱を維持することができる。これにより、第2の面112(半田こて発熱部710が当てられている面)から第1の面111(半田こて発熱部710が当てられている面の反対側の面)までの間の全体に亘り、半田をスルーホール120内で上昇させることができる。
よって、第2の面112から第1の面111までの間の全体に亘り、十分な熱量でスルーホール120内に半田を流し込むことができる。これにより、電子部品200の端子220は、スルーホール120内のうち第2の面112から第1の面111までの間の全体に亘り、半田でスルーホール120に固定される。この結果、本発明の第2の実施の形態におけるプリント配線基板では、一般的なプリント配線基板900Aと異なり、電子部品200の端子220とスルーホール120の間を確実に接続することができる。すなわち、本発明の第2の実施の形態におけるプリント配線基板では、電子部品200の端子220とスルーホール120の間の接続強度を十分に確保できる。
以上の通り、本発明の第2の実施の形態におけるプリント配線基板において、第2のランド140Aの形状は、半田こて700のうち、熱を半田に供給する部分である半田こて発熱部710の形状に対応する。半田こて700は、スルーホール120および端子220を接続するための半田を溶融するためのものである。
このように、第2のランド140Aは、半田こて700の半田こて発熱部710の形状に対応している。これにより、半田こて発熱部710の熱を効率よく第2のランド140Aに伝導することができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、上述各実施の形態に対して、さまざまな変更、増減、組合せを加えてもよい。これらの変更、増減、組合せが加えられた変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
100 プリント配線基板
110 基材
111 第1の面
112 第2の面
114 表面配線層
115a 第1の配線層
115b 第2の配線層
115c 第3の配線層
115d 第4の配線層
116a 第1の絶縁層
116b 第2の絶縁層
116c 第3の絶縁層
120 スルーホール
130 第1のランド
140 第2のランド
150 ビア
200 電子部品
210 本体部
220 端子
500 フロー炉
600 フロー炉
700 半田こて
710 半田こて発熱部

Claims (5)

  1. 板状に形成され、第1の面および前記第1の面の反対側の面である第2の面を有する基材と、
    前記基材を貫通するように前記基材に形成され、電子部品の端子が挿入されるスルーホールと、
    前記基材の前記第1の面上であって前記スルーホールの周縁に形成された第1のランドと、
    熱伝導性を有し、前記基材の前記第2の面上であって前記スルーホールの周縁に形成され、前記第1のランドよりも大きい表面積を有する第2のランドと、
    熱伝導性を有し、前記スルーホールの周縁で前記スルーホールの延在方向と平行に前記基材を貫通するように設けられ、前記第2のランドに接続され、前記第2の面上に形成された表面配線層に接続されないビアとを備えたプリント配線基板。
  2. 複数の前記ビアが設けられた請求項1に記載のプリント配線基板。
  3. 前記基材の前記第1の面および前記第2の面の間に設けられた複数の配線層を備えた請求項1または2に記載のプリント配線基板。
  4. 前記第2のランドの形状は、前記スルーホールおよび前記端子を接続するための半田を溶融するための半田こてのうち、熱を前記半田に供給する部分である半田こて発熱部の形状に対応する請求項1〜3のいずれか1項に記載のプリント配線基板。
  5. 板状に形成され、第1の面および前記第1の面の反対側の面である第2の面を有する基材に、前記基材を貫通するように、スルーホールを形成するスルーホール形成ステップと、
    前記基材の前記第1の面上であって前記スルーホールの周縁に、第1のランドを形成する第1のランド形成ステップと、
    前記第1のランドよりも大きい表面積を有するように、前記基材の前記第2の面上であって前記スルーホールの周縁に、熱伝導性を有する第2のランドを形成する第2のランド形成ステップと、
    前記スルーホールの周縁で前記スルーホールの延在方向と平行に前記基材を貫通するように、また、前記第2のランドに接続され、前記第2の面上に形成された表面配線層に接続されないように、熱伝導性を有するビアを形成するビア形成ステップとを含むプリント配線基板の製造方法。
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