JP2016100361A - 寿命予測機能を備えた回路基板及びはんだ接続寿命予測方法 - Google Patents

寿命予測機能を備えた回路基板及びはんだ接続寿命予測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回路のオン・オフの繰り返しにより発生する熱ストレスが繰り返し係る電子部品について、はんだ接続部の破断による電子機器への実害が発生する前に、はんだ接続部の破断が発生する前の段階でその破断を高い信頼度で予測する寿命予測を可能にする。
【解決手段】回路パターンが形成された基板に搭載されて基板とはんだで接続された電子部品の基板とのはんだ接続部に破断が発生することによるはんだ接続部の寿命を予測する接続寿命予測方法において、基板と電子部品とのはんだ接続部よりも大きな熱機械的ストレスを受けるようにはんだ接続されたはんだ接続寿命予測デバイスを用いて検出される複数の領域のはんだ接続部における接続寿命予測デバイスと基板とのはんだ接続の状態を示す信号を検出し、検出した信号からはんだ接続部の破断を検出し、検出した断線の数をカウントし、カウントした断線の数が予め設定した数になった時に警報を出力するようにした。
【選択図】図9A

Description

本発明は、実装部品と回路基板とを、はんだペーストや溶融はんだ噴流によって接続する、リフローはんだ接続により形成された回路基板の熱ストレスによるはんだ接続部の寿命を予測する寿命予測機能を備えた回路基板及びはんだ接続寿命予測方法に関する。
電子部品と回路基板の接続には、220℃付近ではんだ接続することが出来るSn−37Pb(単位:質量%)や、鉛を用いない鉛フリーはんだ合金Sn−3Ag−0.5Cu(単位:質量%)が使用されている。
現在鉛フリーはんだを用いた挿入・表面実装両方において材料コストの低い、銀含有量が3%未満の低銀はんだが注目され、現行のSn−3Ag−0.5Cu等と併せ、様々なはんだで電子部品が実装される状況となっている。
この鉛フリーはんだを用いて電子部品を実装した回路基板においては、回路基板を作動させているときに実装した電子部品の鉛フリーはんだ接続部に熱が発生して温度が上昇し、回路基板の作動を停止すると実装した電子部品の鉛フリーはんだ接続部の発熱が停止して温度が低下する。この回路基板の作動と停止を繰り返すことにより、実装した電子部品の鉛フリーはんだ接続部に熱ストレスがかかる。
この熱ストレスを繰り返しかけることにより、はんだ接続部にクラックが発生し、徐々に成長してついにははんだ接続部が破断してしまう。その結果、この回路基板を組み込んだ装置(電子機器)の機能が劣化、または停止に至ってしまうこともある。そこで、回路基板の寿命を予測する技術の開発が行われている。
そこで、電子機器を搭載した基板において、実害が発生する前に、電子機器搭載部の破断を予測する寿命予測技術の開発が進められている。この接続部の寿命を予測することについては、例えば、特許文献1や特許文献2、非特許文献1に記載されている。
特開2011−253971号公報 国際公開 WO 2011/036751号
特許文献1には、電力用半導体を用いた電子式制御装置において、電力用半導体をダイアタッチ材でメカニカルに支持した配線基板上に電圧を印加することにより発熱する発熱層と温度の計測が可能な感熱層とから形成される発熱感熱デバイスを設け、この発熱感熱デバイスの発熱層を加熱して感熱層の温度変化を計測することにより配線基板の余寿命を予測することが記載されている(要約参照)。
また、特許文献2には、対象接合部およびダミー接合部を介して電子部品を搭載した電子基板に加振源から所定の大きさの振動を与えて、この時のダミー接合部の電気特性を電気特性測定部で測定し、この測定した電気特性とデータベースに格納しておいた対象接合部の亀裂の進展度合いを示す損傷値とダミー接合部の電気特性との関係から対象接合部の損傷値を求め、対象接合部の損傷具合をその破断が発生する前に検知することが記載されている(要約参照)。
また、特許文献2に記載された検知方法は、振動による損傷を予測するものであって、回路のオン・オフの繰り返しにより発生する熱ストレスによる影響は考慮されていない。
本発明は、回路のオン・オフの繰り返しにより発生する熱ストレスが繰り返しかかる電子部品について、はんだ接続部の破断による電子機器への実害が発生する前に、はんだ接続部の破断が発生する前の段階でその破断を高い信頼度で予測する寿命予測を可能にする寿命予測基板及び寿命予測方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明では、回路パターンが形成された基板と、基板に複数の箇所をはんだで接続した電子部品と、電子部品と回路基板とを接続するはんだ接続部に破断が発生することによる寿命を予測する寿命予測部とを有する寿命予測機能を備えた回路基板において、寿命予測部を、互いに離れたか所にそれぞれ複数のはんだ接続部が形成されていて複数のはんだ接続部において電子部品と回路基板とを接続するはんだ接続部のはんだと同じ材料のはんだで接続されているはんだ接続寿命予測デバイスと、接続寿命予測デバイスで検出される複数のはんだ接続部における接続寿命予測デバイスと基板とのはんだ接続の状態を示す信号を検出して破断によるはんだ接続寿命を予測する接続寿命予測回路部とを備えて構成した。
また、上記課題を解決するために、本発明では、回路パターンが形成された基板と、基板にBGA又は多数のピンをはんだで接続した電子部品と、電子部品と回路基板とを接続するはんだ接続部に破断が発生することによる寿命を予測する寿命予測部とを有する寿命予測機能を備えた回路基板において、寿命予測部を、電子部品をBGA又は多数のピンで基板にはんだ接続する領域の一辺の長さよりも長く離れた領域を含む離隔した複数の領域に配置されたはんだ接続部において電子部品と同じBGA又は多数のピンをはんだで基板に接続されているはんだ接続寿命予測デバイスと、接続寿命予測デバイスで検出される複数のはんだ接続部における破断を検出してはんだ接続寿命を予測する接続寿命予測回路部とを備えて構成した。
更に、上記課題を解決するために、本発明では、回路パターンが形成された基板に搭載されて基板とはんだで接続された電子部品の基板とのはんだ接続部に破断が発生することによるはんだ接続部の寿命を予測する接続寿命予測方法において、基板と電子部品とのはんだ接続部よりも大きな熱機械的ストレスを受けるようにはんだ接続されたはんだ接続寿命予測デバイスを用いて検出される複数の領域のはんだ接続部における接続寿命予測デバイスと基板とのはんだ接続の状態を示す信号を検出し、検出した信号からはんだ接続部の破断を検出し、検出した断線の数をカウントし、カウントした断線の数が予め設定した数になった時に警報を出力するようにした。
本発明により、プリント基板において電子部品のはんだ接続部の寿命をより高い信頼度で予測することが可能な接続寿命予測機構(カナリ―デバイス)を電子回路部品を搭載した実装構造体に形成できるようになった。
また、低銀はんだの製品化で現在急増しつつあるはんだの種類にも関係なく、回路のオン・オフの繰り返しにより発生する熱ストレスが繰り返しかかる電子部品について、はんだ接続部の破断による電子機器への実害が発生する前に、はんだ接続部の破断が発生する前の段階でその破断を高い信頼度で予測する寿命予測が可能になった。
本発明の比較例で、BGAなどの一般的な実装部品と同じように、はんだ接続部がパッケージのほぼ全面に配置された構造を持つ部品形状をベースとした場合のはんだ接続寿命予測デバイス(カナリーデバイス)が回路基板に実装されている状態を示す回路基板の斜視図である。 BGAのはんだ接続面の平面図である。 本発明の比較例で、はんだ接続部がパッケージのほぼ全面に配置された構造を持つ部品形状をベースとした場合のはんだ接続寿命予測デバイス(カナリーデバイス)のパッケージ中央位置付近に存在するはんだ接続部には、回路基板とデバイスのパッケージ間の熱膨張係数の差の大きさにかかわらず、熱機械的ストレスが極めて小さくなること状態を示す接続寿命予測デバイスが回路基板に実装されている状態を示す回路基板の正面図である。 本発明の比較例で、はんだ接続部がパッケージのほぼ全面に配置された構造を持つ部品形状がベースとなっているはんだ接続寿命予測デバイス(カナリーデバイス)に、Sn−3Ag−0.5Cuを使用した場合の、はんだ接続寿命予測に寄与しないロス発生の程度を示したグラフである。 本発明の比較例で、はんだ接続部がパッケージのほぼ全面に配置された構造を持つ部品形状がベースとなっているはんだ接続寿命予測デバイス(カナリーデバイス)に、低銀はんだを使用した場合の、はんだ接続寿命予測に寄与しないロス発生の程度を示したグラフである。 本発明による両端にはんだバンプ群が付いた1次元的な長いパッケージを持つアーチ構造を持ったはんだ接続寿命予測デバイス(カナリーデバイス)が回路基板に実装されている状態を示す回路基板の斜視図である。 本発明による両端にはんだバンプ群が付いた1次元的な長いパッケージを持つアーチ構造を持ったはんだ接続寿命予測デバイス(カナリーデバイス)は、長いパッケージの両端にはんだ接続部を集約させることで、全てのはんだ接続部に、上記デバイスの長さや上記デバイスと回路基板の熱膨張係数の差に支配されたほぼ一定の高ひずみ領域を作ることにより、ほぼ一定の大きなストレスを与えることができること状態を示すはんだ接続寿命予測デバイスを搭載した状態の回路基板の正面図である。 本発明による両端にはんだバンプ群が付いた1次元的な長いパッケージを持つアーチ構造を持ったはんだ接続寿命予測デバイス(カナリーデバイス)の使用で、接続部の破断寿命のばらつきを小さくすることにより、はんだ接続寿命予測に寄与しないロスが少なくなっていることを示したグラフである。 本発明による両端にはんだバンプ群が付いた1次元的なアーチ構造とすることで、デバイスの実装面積を小さくでき、アーチの下にも低背部品が実装できることから、このデバイスが回路基板を占有するスペースを少なくできることを示すはんだ接続寿命予測デバイスと低背部品を搭載した状態の回路基板の正面図である。 本発明によるはんだ接続寿命予測デバイス(カナリーデバイス)が断線検知および寿命計算用チップ、電源が、電子部品とともに、回路基板に実装されている様子を示した回路基板の斜視図である。 本発明による寿命計算用チップの構成を示したブロック図である。 本発明によるはんだ接続寿命予測の処理の流れを示すフロー図である。 本発明の変形例における、はんだ接続寿命予測デバイスを直交する2方向に設置した状態を示す回路基板の斜視図である。 本発明に実施例2において検査対象とする周囲の4辺に多数の接続ピンを備えた電子デバイスの斜視図である。 本発明の実施例2におけるはんだ接続寿命予測デバイスの外観を示す斜視図である。
はんだ接続部の寿命を予測する方法の一つとしては、回路基板に接続されている実装部品のはんだ接続部の熱機械的破断寿命が来ることを、部品接続部よりも先に断線して電気的手法により予測する機構を基板に実装する方法があるが、コストアップや実装の妨げにならないように以下の点に注意する必要がある。
・はんだによる実装接続部にかかる最大負荷(−55〜125℃,1サイクル/hでの温度サイクル試験を実施した場合のひずみ振幅にすると概ね3%)よりも大きな負荷がかかり、最初に断線すること、
・高実装密度化の妨げにならないよう、大きな実装面積を要しないこと。または既存の構成を利用できること、
・厳しい作りこみ寸法精度を必要とせず、従来の設計・製法で安定して部材を作りこめること、
・実装接続に使用されるものと同一材料(はんだや基板材)を使用することにより、材料・プロセスコストの著しい増加を抑えること、
・通常の実装プロセス(リフロー・フロー)の中で同時に作りこめ、生産工程を増加させないこと、
などである。
低銀はんだ(銀含有量が3%未満のはんだ;縦えば、Sn−1Ag−0.7Cu−2Bi、又は、Sn−1Ag−0.7Cu−1.6Bi など)は、単価が高く、また価格変動も大きい銀の含有量が現行のSn−3Ag−0.5Cuに比べて少なく、実装コスト削減に貢献できる。
しかしその反面、寿命曲線(マスターカーブ)の傾きが現行のSn−3Ag−0.5Cuに比べて緩く、小さな負荷変動でも大きな寿命変動が起きることが最近の評価検討でわかってきている。
そのため、低銀はんだを使用し、電子部品とともにはんだ接続(接合)寿命予測デバイス(カナリーデバイス)を回路基板に実装する場合を評価するために、図1Aに示すような、BGA(Ball Grid Array)などの一般的な実装部品と同じようにはんだ接続部を形成したはんだ接続寿命予測デバイス(カナリーデバイス)10を回路基板20上に搭載した状態を示す。回路基板10の上には大小の複数の電子部品が搭載されているが、簡略化のために表示を省略している。
図1Bには、BGAなどの一般的な実装部品と同じようにはんだ接続部12をアレイ状に多数形成したはんだ接続寿命予測デバイス10のはんだ接続面11の平面図を示す。
接続寿命予測デバイス10と回路基板20との間のはんだ接続部12が続寿命予測デバイス10のパッケージのほぼ全面に均等に配置された構造を持つ部品形状がベースとなっていたため、はんだ接続部12の実装面積の割にははんだ接続寿命予測データの収率が悪く、低銀はんだになるとさらに悪くなる、という課題があることがわかった。
その原因は、上記デバイスの構造にある。すなわち、回路基板20とはんだ接続寿命予測デバイス10のパッケージ間の熱膨張係数の差の大きさにかかわらず、はんだ接続寿命予測デバイス10のはんだ接続面11のパッケージ中央位置付近に存在する図1Bで太い点線で囲んだ領域121内に存在するはんだ接続部における回路基板20とはんだ接続寿命予測デバイス10の間の位置ずれ量は、点線で囲んだ領域121の外側のはんだ接続部12における回路基板20とはんだ接続寿命予測デバイス10の間の位置ずれ量と比べて小さいためである。その結果、図1Bで点線で囲んだ領域121内のはんだ接続部においては、熱機械的ストレスが極めて小さくなることで、点線だ囲んだ領域121の外側の領域のはんだ接続部と比べて破断の発生頻度が少なくなるためである。
すなわち、図2に示すように、はんだ接続寿命予測デバイス10と回路基板20とのはんだ接続部30において、はんだ接続寿命予測デバイス10の中央部付近は回路基板20とはんだ接続寿命予測デバイス10のパッケージ間の熱膨張係数の差によるひずみの発生が比較的小さく(低ひずみ領域31)、はんだ接続寿命予測デバイス10の周辺部では回路基板20とはんだ接続寿命予測デバイス10のパッケージ間の熱膨張係数の差によるひずみの発生が比較的大きくなる(高ひずみ領域32)。
この低ひずみ領域31では、高ひずみ領域32と比べてはんだ接続部30の温度サイクルの影響を受けた破断が発生しにくいために、低ひずみ領域31で発生したはんだ接続部30の破断は、はんだ接続寿命予測に寄与しないロスとなる。
図3は、Sn−3Ag−0.5Cuを使用した場合の寿命予測曲線、図4は、低銀はんだ(例えば、Sn−1Ag−0.7Cu−2Bi)を使用した場合の寿命予測曲線におけるロス発生の程度を比較したグラフである。
これらのグラフは、横軸を温度サイクル試験を実施したときの寿命とし、縦軸をはんだ接続部に加わる負荷とする。斜めの直線311および411が寿命曲線(マスターカーブ)である。
また、上記温度サイクル試験は、温度サイクル試験炉で予め設定した温度サイクルを繰り返して行われるので、はんだ接続寿命予測デバイス10がはんだ接続された回路基板20が置かれている環境の温度を計測することができ、あらかじめ決められた温度変化が起きた回数を温度サイクル数としてカウントすることができる。
そして、横軸の温度サイクルNmin312又は412は、はんだ接続寿命予測デバイス10と回路基板20とのはんだ接続部30の破断が初めて検出されるサイクル数の許容範囲の最小値、Nmax313又は413はNmin312又は412から一定回数の温度サイクルを実行して接続部破断の検出を終了させるタイミングの温度サイクル数であり、望ましくはこの寿命予測に使用可能な部分315または415の範囲内で、できるだけ多くの破断を起こすことができれば、ロス316,416を少なくできることになる。このNmin312又は412、Nmax313又は413もあらかじめ決めておくことができる。
上記の温度計測や、あらかじめ決めておく情報の入力は、上記デバイスとともに実装する断線検知および寿命計算用チップ25にて行う。このチップ25が実施する計算処理は簡単なものであるため、数mm角の小型のパッケージで実施することが可能である。
図3及び図4に示すように、試験結果によると、はんだ接続寿命予測デバイス10の各はんだ接続部に発生するはんだ接続寿命予測デバイス10の構造に起因する負荷(ストレス)ばらつきの範囲314および414はSn−3Ag−0.5Cu、低銀はんだ間で大差はない。しかし、寿命曲線(マスターカーブ)311と411の傾きが両者間で異なるため、横軸のNmin312又は412からNmax313又は413までの一定期間である接続部破断検出温度サイクル範囲内での破断発生数の接続部全体数に対する割合は両者間で異なる。
特に、図4のグラフに示した低銀はんだを使用する場合は、図3のグラフのSn−3Ag−0.5Cuの場合に対して、この割合は小さくなり、これは低銀はんだを使用する場合は、予測精度が低くなってしまう。従って、低銀はんだを用いる場合に従来と同程度の予測精度を確保するためには、予測精度を高精度化するための対策が必要となることを示す。
この対策として、単純に、はんだ接続寿命予測デバイス10のパッケージを相似的に大きくすれば、はんだ接続点数が多くなることで予測精度を高くすることができる.しかし、代わりに実装面積が増加し、本来の電子部品実装の妨げとなるため、デバイスのパッケージ形状の改良には何らかの工夫が必要となる。
そこで、これを実現するデバイス形状として、本実施例においては、図5に示すように、両端にはんだバンプ群を形成した1次元的な細長いパッケージを持つアーチ構造のはんだ接続寿命予測デバイス(カナリーデバイス)50とする。
ここで、アーチ構造とは、細長いパッケージであって、パッケージ両端部が基板と接続する接続部を有する構造であり、接続部以外は基板とパッケージの間には空間を構成する。そのため、当該空間にはパッケージの高さまでの電子部品を基板に実装することが可能となる。そのため、本願発明のアーチ構造を取ることによって、基板のスペースを有効活用することが可能となる。
なお、アーチ構造より背の高い電子部品であっても、電子部品の一部がアーチ構造より低く構成されているものであって、一部が低く構成されている箇所がアーチ部分と重なる場合には実装可能である。
また、アーチ構造は、正射影で部品を観察した際の縦横比(アスペクト比)が1:2以上の細長いパッケージ構造を指す。つまり、短辺と長辺(本願においては、長手方向とも呼ぶ)との比が1:2以上の形状である。
このはんだ接続寿命予測デバイス50の構造の特徴は、図1Bの点線で囲んだ領域121に存在する図2に示した低ひずみ領域31に相当する領域を形成せず、長いパッケージ51の両端にはんだ接続部52および53を形成したことである。このような構成とすることにより、図6に示すように、全てのはんだ接続部52及び53には、上記はんだ接続寿命予測デバイス50の長さや上記はんだ接続寿命予測デバイス50と回路基板60の熱膨張係数の差に支配されたほぼ一定の高ひずみ領域61および62を作ることにより、ほぼ一定の大きなストレスを与えることができる。
はんだ接続寿命予測デバイス50のはんだ接続部52及び53を含む長手方向の長さは、回路基板60に搭載したBGA又は多数のピンではんだ接続する電子部品(フラットパッケージ、表面実装部品)のはんだ接続する領域の一辺の長さよりも長く形成すればよい。このように、はんだ接続部52及び53の全体の長さを回路基板に搭載してはんだ接続する電子部品のはんだ接続部の長さよりも長く設定することにより、搭載する電子部品のはんだ接続部よりもはんだ接続部52及び53の方が強い熱ストレス(熱機械的ストレス)を受けるようになる。その結果、搭載する電子部品のはんだ接続部よりも早い時点ではんだ接続部の破断を検出することができ、上記したほぼ一定の大きなストレスが加わることと相俟って、はんだ接続寿命予測の精度を上げることが可能になる。また、はんだ接続寿命予測デバイス50のはんだ接続部52と53との間の部分51は、はんだ接続部52及び53の部分の厚さと比べて数mm程度薄くすることで、全体の重量を軽くすることができる。
ここではんだ接続部の破断とは、機械的ストレスによって接合されたはんだが二つ以上に分かれることを指す。
さらに、はんだ接続寿命予測デバイス50を、熱膨張係数が回路基板10と適度にかけ離れた素材(例えばフィラー入りプラスチック等)で一様に作製すれば、前述のBGAなどの一般的な実装部品と同じような形状の場合には必要であった熱膨張係数調整用のダミーシリコンチップを封入することなく、ほぼ樹脂モールディングと実装用の接続部のみで製造可能である。例えば、FR−4基板では14以上16以下(ppm/K)、他の基板では12以上30以下(ppm/K)である。熱膨張係数が適度にかけ離れるとは5(ppm/K)程度離れていることを指す。
はんだ接続寿命予測デバイス50のはんだ接続部52及び53を、上記のように低ひずみ領域31に相当する領域を持たない高ひずみ領域61および62だけで構成したことにより、図7のグラフに示したように、はんだ接続部52及び53の構造に起因する破断寿命のばらつき714を小さくすることができるようになった。これにより、はんだ接続部52及び53の殆どのはんだ接続箇所を目的の期間であるNmin712とNmax713の範囲内で破断させることが可能となり、はんだ接続部52及び53の殆どのはんだ接続箇所を寿命予測のために使用できるようになった。このようなメカニズムで、前述のはんだ接続寿命予測に寄与しないロスを少なくでき、寿命曲線(マスターカーブ)711の寿命予測に使用可能な部分715から求める接続寿命予測の精度を向上させることが可能となる。
さらには、はんだ接続寿命予測デバイス50のはんだ接続部52と53との間を薄くした1次元的なアーチ構造とすることで、回路基板60上におけるはんだ接続寿命予測デバイス50の実装面積を小さくでき、図8に示したようにアーチ54の下にも厚さ(基板からの高さ)がアーチ54と回路基板との隙間よりも薄い(基板表面とアーチ54の底面との距離より高さが小さい)低背部品801が実装できる。その結果、図1で説明したBGAなどの一般的な実装部品と同じようにはんだ接続部12をアレイ状に多数形成したはんだ接続寿命予測デバイス10の構造の場合と異なり、他の部品実装の邪魔になりにくく、このはんだ接続寿命予測デバイス50が回路基板60を占有するスペースを少なくすることが可能となる。
以上により、近年増加しつつある低銀はんだ使用製品にも対応可能となる。
なお、回路基板60側の電極形状としては上記はんだ接続寿命予測デバイス50のものと同じ形状の電極を形成する必要がある。また、この回路基板60側の電極は、図9Aに示すように、断線検知および寿命計算用チップ901及び電源902と表面配線904で結合しており、接続に使用しているはんだ材料への熱機械的ストレス発生によって起きる断線を電気的に検出するようになっている。
回路基板60上には、多ピン部品911,912や、はんだボールアレイ(BGA)で接続されている電子部品913、抵抗やコンデンサなどのチップ部品914,915などがはんだ接続されて実装されており、はんだ接続寿命予測デバイス50で、多ピン部品911,912や、はんだボールアレイ(BGA)で接続されている電子部品913などのはんだ接続部の熱機械的ストレスによる寿命を予測することができる。
また、断線検知および寿命計算用チップ901ではんだ接続寿命予測デバイス50で発生した断線の数が所定の数に達したときに、LEDなどで構成される警報出力部903から警報を発する。この警報信号は、回路基板60の外部に出力するようにしてもよい。
また、この断線検知および寿命計算用チップ901では、最初の接続部破断から、あらかじめ決めておいた個数の接続部の破断が、前述のNminからNmaxまでの期間で平均的に発生するように、さらには、個々の接続部の破断タイミングを記録し、あらかじめ決めておいた接続部の破断発生個数の半数の破断が起きた時点などの数値等の破断情報について(温度サイクル数)警報を発生するようにプログラミングすることも可能である。この場合は、接続部の破断情報をユーザに知らせることができる。
さらには、前述のNminとNmaxの平均値(温度サイクル数)が寿命(温度サイクル数)の1〜2割減のタイミングになるように調整してプログラミングされている。
断線検知および寿命計算用チップ901をこのようにすることで、温度サイクル試験を実施したときの寿命相当で、寿命がくる1〜2割減のタイミングではんだ接続寿命予測デバイス50で発生したはんだ接続部の破断の数が所定の数に達して寿命計算用チップ901から警報出力部903へ警報を出力されて、寿命が近づいたことをあらかじめ知ることが可能となる。
図9Bに、断線検知および寿命計算用チップ901の構成を示す。断線検知および寿命計算用チップ901は、はんだ接続寿命予測デバイス50からの信号を受ける入力部951、入力した信号からはんだ接続寿命予測デバイス50のはんだ接続部の断線を検出する断線検出部952、断線検出部952で検出した断線の数をカウントする断線カウント部953、断線カウント部953でカウントした断線の数があらかじめ設定したときに警報出力部903に警報信号を出力する出力部954を備えている。
このような構成を備えた断線検知および寿命計算用チップ901を備えた構成における断線検出の処理フローを図9Cを用いて説明する。
まず、断線カウント部953で断線カウント数Nを零にする(S901)。この状態で、断線検出部952において、入力部951から入力したはんだ接続寿命予測デバイス50から出力された信号からはんだ接続部の断線を検出する(S902)。断線検出部952で断線を検出したときに、断線検出信号が断線カウント部953へ送られて、断線数Nが1加算される(S903)。次に、断線カウント部953でカウントした断線の数が予め設定した所定の値に達したかをチェックし(S904),予め設定した値に達していない場合(NOの場合)にはS902からの処理フローを繰り返す。一方、断線カウント部953でカウントした断線の数が予め設定した所定の値に達した場合(YESの場合)には、出力部954から警報出力部903に警報信号を出力する(S905)。
このように、寿命ばらつきが小さくなるように形成したはんだ接続寿命予測デバイス50からの信号を受けて、はんだ接続部の破壊を検出する構成とすることにより、低銀はんだのような比較的緩い勾配の寿命曲線を有する場合であっても、比較的精度良くはんだ接続寿命を予測することが可能になる。
また、回路基板20の熱膨張率がX方向とY方向で異なる方向依存性がある場合には、図10に示すように、接続寿命予測デバイス50を、長手方向がX方向とY方向とに向けて2個配置し、それぞれからの信号を断線検知および寿命計算用チップ1001で受けて X方向及びY方向とでそれぞれ寿命予測をするようにしてもよい。
以下、実施例を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。
温度サイクル試験条件が、-55〜125℃、1サイクル/時で、信頼性試験を実施した場合、破壊確率0.1%の到達サイクル数が、2000サイクルとなるように設計された接続部で接続された電子部品が搭載された回路基板の寿命予測をするために、Nminが1400サイクル、Nmaxが1800サイクルで寿命が近づいたことを示す2種類の構造のデバイスを実装した基板を10枚ずつ合計20枚作製した。接続部は、いずれも低銀はんだ(Sn−1Ag−0.7Cu−2Bi)を用いて接続した。
以下、それぞれの寿命予測デバイスを使用した場合の結果について示す。
まず、寿命予測デバイスAは、図1又は図2で説明したBGAタイプの比較用のデバイスであって、1.27mmピッチ格子配列の625バンプ(25×25バンプのフルグリッド)のBGAタイプで、BT(ビスマレイミド・トリアジン)インターポーザと、基板との熱膨張計数の差が適度にかけ離れるように調整する熱膨張計数調整用のダミーシリコンチップを内蔵させた。この構造のサイズ(パッケージサイズ)は一片約33mmの正方形で、実装面積は約1100mmである。
また、この比較用の寿命予測デバイスAを用いて、-55〜125℃、1サイクル/時の条件で、温度サイクル試験を実施した場合、1400から1800サイクル経過時までの、破断した接続部の数は、60個、つまり、寿命予測に使用可能な部分は約10%であった。従って、平均的には残りの565接点が破断せず、寿命予測に寄与しないロスになることがわかる。
その結果、今回の同じ条件での温度サイクル試験で、10枚の基板上に実装された10個の各々の比較用の寿命予測デバイスAにおいて、温度サイクル試験で得られた1400から1800サイクル経過時の間に破断した接続部の数60個の半分の30個目の断線が起きるタイミング(温度サイクル数)を計測すると、1300サイクルから1900サイクルの範囲に分散することがわかった。
これに対して、本実施例に基づく寿命予測デバイスBを、表面実装型DIMMコネクタタイプで、1.27mmピッチ格子配列の160バンプ(5×16バンプを両端2箇所に配置した構造)を有する構造で形成した。
本実施例に基づく寿命予測デバイスBのパッケージは、図5乃至8で説明したような接続寿命予測デバイス50と同じ構造を有するもので、表面実装型DIMMコネクタのハウジングを改造し、熱膨張係数が基板と適度にかけ離れた素材であるフィラー入りプラスチックで構成されているものを用いた。この構造のサイズ(パッケージサイズ)は、長さ140mm、幅10mm、ではあって、基板上に実装する部品としては比較的大きい。しかし、本実施例で作成した寿命予測デバイスBは、図6に示したような1次元的なアーチ構造となっており、両端の基板と接続する部分(基板への実装部分)はそれぞれ長さが20mmで、実装面積400mmとなり、他の電子部品の実装の妨げにはならないような構造となっている。
また、この寿命予測デバイスBを用いて、-55〜125℃、1サイクル/時の条件で温度サイクル試験を実施した場合、はんだ接続部には、寿命予測に貢献しない中央部付近のはんだ接続部を除外した構成としたことにより一定値付近の負荷だけをかけられるようになった。このような構成としたことで、1400から1800サイクル経過時までの、破断接続部の数は、平均的には155個と、殆どが破断する。よって、寿命予測に寄与しないロスは殆どないことがわかる。
その結果、比較用の寿命予測デバイスAで行ったのと同じ条件での温度サイクル試験で、10枚の基板上に実装された10個の各々のデバイスにおいて、比較用の寿命予測デバイスAと同じ条件の30個目の断線が起きるタイミング(温度サイクル数)を計測すると、1500サイクルから1700サイクルの範囲に分散するにとどまることがわかった。
以上により、本実施例に基づく図5乃至8で説明したような寿命予測デバイスBの構造の使用で、比較的少ない実装面積で、比較的高い精度の寿命予測が可能となり、寿命ばらつきの大きい低銀はんだの寿命予測が高精度で行えることになった。
温度サイクル試験条件が、-55〜125℃、1サイクル/時で、信頼性試験を実施した場合、破壊確率0.1%の到達サイクル数が、2000サイクルとなるように設計された接続部で接続された電子部品が搭載された回路基板の寿命予測をするために、Nminが1400サイクル、Nmaxが1800サイクルで寿命が近づいたことを示す2種類の構造のデバイスを実装した基板を10枚ずつ合計20枚作製した。接続部は、いずれも低銀はんだ(Sn−1Ag−0.7Cu−2Bi)を用いて接続した。
以下、それぞれの寿命予測デバイスを使用した場合の結果について示す。
まず、比較用の寿命予測デバイス1100は、図11に示すように、パッケージの4面に0.5mmピッチで合計144本のリード1102が形成されたTQFP(Thin Quad Flat L-Leaded Package: 富士マイクロエレクトロニクス社の商品名)タイプである。この比較用の寿命予測デバイス1100のプラスチックパッケージ1101には、基板との熱膨張計数の差が適度にかけ離れるように調整するために、熱膨張計数調整用の10mm角のダミーシリコンチップ(図示せず)を内蔵した。この構造のサイズ(パッケージサイズ)は一片約20mmの正方形で、実装面積は約600mmである。
また、この比較用の寿命予測デバイス1100のリード1102を回路基板に低銀はんだで接続し実装した状態で、-55〜125℃、1サイクル/時の条件で、温度サイクル試験を実施した。その結果、1400から1800サイクル経過時までの、破断した接続部の数は、20個、つまり、寿命予測に使用可能な部分は約14%であった。従って、平均的には残りの124接点が破断せず、寿命予測に寄与しないロスになることがわかる。
その結果、今回の同じ条件での温度サイクル試験で、10枚の基板上に実装された10個の各々の比較用の寿命予測デバイスCにおいて、温度サイクル試験で得られた1400から1800サイクル経過時の間に破断した接続部の数20個の半分の10個目の断線が起きるタイミング(温度サイクル数)を計測すると、1350サイクルから1850サイクルの範囲に分散することがわかった。
これに対して、本実施例に基づく寿命予測デバイスD1200を、図12に示すように、表面実装型DIMMコネクタタイプで、プラスチックパッケージ1201の両側の実装面部1202と1203に、0.5mmピッチの16本のTSOPと同形状のガルウィングリードを両端2箇所ずつ配置した32本のリード1205を持った構造で形成した。
本実施例に基づく寿命予測デバイス1200のパッケージは、表面実装型DIMMコネクタのハウジングを改造し、熱膨張係数が基板と適度にかけ離れた素材であるフィラー入りプラスチックで構成した。この構造の寿命予測デバイスD:1200のサイズ(パッケージサイズ)は、長さ140mm、幅10mm、であって、基板上に実装する部品としては比較的大きい。しかし、図12に示した本実施例で作成した寿命予測デバイスD1200は、プラスチックパッケージ1201の中央部1204を100mmに亘って基板から浮かせた1次元的なアーチ構造となっており、プラスチックパッケージ1201の両側の基板20と接続する実装面部1202と1203の長さはそれぞれ20mmで、実装面積は400mmとなり、他の電子部品の実装の妨げにはならないような構造となっている。
また、この寿命予測デバイス1200を用いて、-55〜125℃、1サイクル/時の条件で温度サイクル試験を実施した場合、はんだ接続部には、寿命予測に貢献しない中央部付近のはんだ接続部を除外した構成としたことにより、一定値付近の負荷だけをかけられるようになった。このような構成としたことで、1400から1800サイクル経過時までの、破断接続部の数は、平均的には30個と、殆どが破断する。よって、寿命予測に寄与しないロスは殆どないことがわかる。
その結果、比較用の寿命予測デバイス1100で行ったのと同じ条件での温度サイクル試験で、10枚の基板上に実装された10個の各々のデバイスにおいて、比較用の寿命予測デバイス1100と同じ条件の15個目の断線が起きるタイミング(温度サイクル数)は、1500サイクルから1700サイクルの範囲に分散するにとどまった。
以上により、図12に示したような寿命予測デバイス1200の構造の使用で、比較的少ない実装面積で、比較的高い精度の寿命予測が可能となり、寿命ばらつきの大きい低銀はんだの寿命予測が高精度で行えることになった。
上記した本願発明の寿命予測デバイスは、プリント基板を有する装置にて実施することができ、例えば、サーバやストレージ等の情報通信機器、インバータやプログラマブルロジックコントローラ等の産業機器、電子顕微鏡や原子間力顕微鏡等の検査装置、陽子線治療装置や核磁気共鳴装置等の医療機器、エレベータやエスカレータ等の移動機器、自動車や鉄道車両の制御基板がある。また、これらに限定されず、その他プリント基板を有する電子機器に利用可能である。
50・・・はんだ接続寿命予測デバイス 52,53・・・はんだ接続部 60・・・回路基板 901・・・断線検知および寿命計算用チップ 902・・・電源 903・・・警報出力部

Claims (14)

  1. 回路パターンが形成された基板と、
    前記基板に複数の箇所をはんだで接続した電子部品と、
    前記電子部品と前記回路基板とを接続する前記はんだ接続部に破断が発生することによる寿命を予測する寿命予測部と
    を備えた寿命予測機能を有する回路基板であって、
    前記寿命予測部は、
    互いに離れたか所にそれぞれ複数のはんだ接続部が形成されていて前記複数のはんだ接続部において前記電子部品と前記回路基板とを接続する前記はんだ接続部のはんだと同じ材料のはんだで接続されているはんだ接続寿命予測デバイスと、
    前記接続寿命予測デバイスで検出される前記複数のはんだ接続部における前記接続寿命予測デバイスと前記基板とのはんだ接続の状態を示す信号を検出して破断によるはんだ接続寿命を予測する接続寿命予測回路部と
    を備えたことを特徴とする寿命予測機能を備えた回路基板。
  2. 請求項1記載の寿命予測機能を備えた回路基板であって、前記接続寿命予測デバイスの前記互いに離れたか所に形成された複数のはんだ接続部の間を、アーチ状の細長いパッケージで接続した形状を有することを特徴とする寿命予測機能を備えた回路基板。
  3. 請求項2記載の寿命予測機能を備えた回路基板であって、前記互いに離れたか所に形成された複数のはんだ接続部の間を接続するアーチ状の細長いパッケージは、前記基板に搭載された電子部品をまたいで配置されていることを特徴とする寿命予測機能を備えた回路基板。
  4. 請求項1記載の寿命予測機能を備えた回路基板であって、前記寿命予測部は、前記接続寿命予測回路部で前記複数のはんだ接続部における前記接続寿命予測デバイスと前記基板とのはんだ接続寿命を予測した予期に警告を発する警告出力部をさらに備えることを特徴とする寿命予測機能を備えた回路基板。
  5. 請求項1記載の寿命予測機能を備えた回路基板であって、前記はんだが、銀の含有量が質量で3%よりも少ない低銀はんだであることを特徴とする寿命予測機能を備えた回路基板。
  6. 回路パターンが形成された基板と、
    前記基板にBGA又は多数のピンをはんだで接続した電子部品と、
    前記電子部品と前記回路基板とを接続する前記はんだ接続部に破断が発生することによる寿命を予測する寿命予測部と
    を有する回路基板であって、
    前記寿命予測部は、
    前記電子部品をBGA又は多数のピンで前記基板にはんだ接続する領域の一辺の長さよりも長く離れた領域を含む離隔した複数の領域に配置されたはんだ接続部において前記電子部品と同じBGA又は多数のピンをはんだで前記基板に接続されているはんだ接続寿命予測デバイスと、
    前記接続寿命予測デバイスで検出される前記複数のはんだ接続部における破断を検出してはんだ接続寿命を予測する接続寿命予測回路部と
    を備えたことを特徴とする寿命予測機能を備えた回路基板。
  7. 請求項6記載の寿命予測機能を備えた回路基板であって、前記はんだ接続寿命予測デバイスのはんだ接続部は、前記離隔した複数の領域に配置されていることにより、前記基板と前記電子部品とのはんだ接続部よりも大きな熱機械的ストレスを受けるように前記基板とはんだ接続されていることを特徴とする寿命予測機能を備えた回路基板。
  8. 請求項6記載の寿命予測機能を備えた回路基板であって、前記はんだ接続寿命予測デバイスは、前記離隔した複数の領域に配置されたはんだ接続部の間を、前記はんだ接続部の厚さよりも薄く形成したパッケージで接続していることを特徴とする寿命予測機能を備えた回路基板。
  9. 請求項8記載の寿命予測機能を備えた回路基板であって、前記はんだ接続寿命予測デバイスの前記はんだ接続部の厚さよりも薄く形成したパッケージで接続されている部分は、 前記基板に搭載された電子部品をまたいで配置されていることを特徴とする寿命予測機能を備えた回路基板。
  10. 請求項6記載の寿命予測機能を備えた回路基板であって、前記寿命予測部は、前記接続寿命予測回路部で前記複数のはんだ接続部における前記接続寿命予測デバイスと前記基板とのはんだ接続寿命を予測した予期に警告を発する警告出力部をさらに備えることを特徴とする寿命予測機能を備えた回路基板。
  11. 請求項6記載の寿命予測機能を備えた回路基板であって、前記はんだが、銀の含有量が質量で3%よりも少ない低銀はんだであることを特徴とする寿命予測機能を備えた回路基板。
  12. 回路パターンが形成された基板に搭載されて前記基板とはんだで接続された電子部品の前記基板とのはんだ接続部に破断が発生することによるはんだ接続部の寿命を予測する方法であって、
    前記基板と前記電子部品とのはんだ接続部よりも大きな熱機械的ストレスを受けるようにはんだ接続されたはんだ接続寿命予測デバイスを用いて検出される前記複数の領域のはんだ接続部における前記接続寿命予測デバイスと前記基板とのはんだ接続の状態を示す信号を検出し、
    前記検出した信号から前記はんだ接続部の破断を検出し、
    前記検出した断線の数をカウントし、
    前記カウントした断線の数が予め設定した数になった時に警報を出力する
    ことを特徴とするはんだ接続寿命予測方法。
  13. 請求項12記載のはんだ接続寿命予測方法であって、前記カウントした断線の数が予め設定した数になった時に警報を出力することが、予め設定した破断発生個数の半数の破断が発生したときに警報を出力することを特徴とするはんだ接続寿命予測方法。
  14. 請求項12記載のはんだ接続寿命予測方法であって、前記カウントした断線の数が予め設定した数になった時に警報を出力することが、前記基板とはんだで接続された電子部品の前記基板とのはんだ接続部に破断が発生するはんだ接続部の寿命の1〜2割減のタイミングで警報を出力することを特徴とするはんだ接続寿命予測方法。
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