JP2004200479A - 半導体チップの実装方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体チップ搭載可能な配線を有する基板上にエリアアレイ配置型の半導体チップをはんだ付け実装する際に、固液共存領域が存在する組成のバンプを用いてはんだ付けを行なうことを特徴とする半導体チップの実装方法。半導体チップとしてはCSP(チップサイズパッケージ)、FC(フリップチップ)もしくはBGA(ボールグリッドアレイ)半導体チップが挙げられる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体チップの実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子製品の小型化、高機能化に伴い、電子部品のプリント基板への高密度実装が通常となっており、その中で、電極を格子状に配列したCSP(チップサイズパッケージ)や外部端子がはんだボールで形成されるBGA(ボールグリッドアレイ),パンプ(突起状電極)を形成した半導体チップと基板の配線パッド電極を直接に接続するFC(フリップチップ)等のエリアアレイ配置型パッケージが特に重要となっている。しかしながら、このようなエリアアレイ配置型パッケージにおいては、半導体素子の多端子化に伴う不充分な接合等の信頼性に係る問題が生じている。このため、全端子を一括して確実に実装できる技術が望まれており、種々の改良方法が提案されている(たとえば、特許文献1〜5)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−85558号公報
【特許文献2】
特開平9−8081号公報
【特許文献3】
特開平10−135276号公報
【特許文献4】
特開平11−54908号公報
【特許文献5】
特開平11−243156号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、不充分な接合等の課題を解決し、接合する半導体チップと基板をはんだ付け工程内で確実に密着させて実装しうる方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体チップの実装方法においては、半導体チップ搭載可能な配線を有する基板上にエリアアレイ配置型の半導体チップをはんだ付け実装する際に、固液共存領域(半溶融領域)が存在する組成のはんだバンプ(バンプ)を用いてはんだ付けを行なう。はんだ組成はたとえばSn−Ag−Cu系であり、好適にはSn−(0.5〜2.5)Ag−(0〜0.7)Cu、さらに好適にSn−1Ag−0.5CuもしくはSn−2Ag−0.5Cuである。さらに、はんだ組成として、(8〜59)Sn−(92〜41)Pbもしくは(69〜98)Sn−(31〜2)Pbも好適に使用されうる。そして、バンプ組成は半溶融温度領域ΔTが、好ましくは4℃以上、さらに好ましくは5℃以上であるものが使用される。
【0006】
本発明において、半導体チップ搭載可能な配線を有する基板としては、たとえばセラミック基板が挙げられる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明方法においては、半導体チップ搭載可能な配線を有する基板上にエリアアレイ配置型の半導体チップをはんだ付け実装する際に、固液共存領域が存在する組成のバンプを用いてはんだ付けが行われる。このような基板としては、セラミックス基板、プリント基板等が挙げられるエリアアレイ配置型の半導体チップとしてはCSP(チップサイズパッケージ)、FC(フリップチップ)もしくはBGA(ボールグリッドアレイ)半導体チップが挙げられる。上記のはんだ付けとしてはリフローはんだ付けが好適である。このリフローはんだ付け自体は、常法によることができ、はんだ付けする部分に予め適量のはんだを供給しておき、その後加熱処理によりはんだ付けされる。バンプは半導体チップと基板とを接続する部分の突起状電極をいう。
【0008】
以下に、好適な実施態様により本発明を詳細に説明する。たとえば、まずCu厚膜電極が表面に施されたアルミナセラミック基板上において、CSP部品を実装する電極部位全面にフラックスを約5mg塗布する。次に、例えばSn−2Ag−0.5Cu組成はんだバンプが形成されたCSP部品を上記配線基板上にマウントする。マウントされたものを、おおよそリフローピーク温度が240℃の条件において、リフローはんだ付けを実施する(図1)( 図4はSn−XAg−0.5Cuの状態図である。)。
【0009】
さらに、セラミック基板に代えて、たとえばプリント配線基板を用いても同様な効果が得られる。たとえば、図6に示されるように、プリント配線基板上において、BGA部品を上記配線基板上にマウントする。マウントされたものを、おおよそリフローピーク温度が230℃の条件において、リフローはんだ付けを実施する。
【0010】
上記のフラックスとしては特に制限されないが、ロジンをはじめとする樹脂系が好適である。
【0011】
バンプ組成としては、固体と液体が固液共存領域を有する組成が使用される。このような固液共存領域(=半溶融状態)が存在する組成は、そうでない組成(共晶)と比較すると、半溶融状態(溶解初期)の表面張力が小さいため、はんだが溶解した直後において、共晶組成と比較して表面張力が小さくなるため、より沈み込み(=基板とチップが接触する方向の移動)が期待できる。具体的には、同条件でCSP部品をリフローはんだ付けした場合において、3元共晶組成に近いSn−3Ag−0.5Cu(半溶融温度領域:ΔTが概3℃)よりも半溶融温度領域が概5℃あるSn−2Ag−0.5Cu組成の方が最大沈み込み量が大きい(図2)。沈み込み量の測定は、図3に示すようにレーザ変位計(キーエンス社製)にて、熱板上に置いたチップの表面の動きを測定することにより行なわれる。
【0012】
この結果は、半溶融状態を有する組成の方が基板とチップのギャップがより接近することを意味しており、基板の反りやチップ側のバンプ高さがばらついた場合において、より接続しやすい(=未接触になる確率が減る)方向になることがわかる。CSPバンプ組成については、63Sn−37Pb共晶及びSn−1Ag−0.5Cuはんだについても沈み込み量を測定すると、SnPb共晶はんだは、Sn−3Ag−0.5Cuに近い値(=はんだが溶融する初期において沈み込み現象がない)を示し、Sn−1Ag−0.5Cu組成は、Sn−2Ag−0.5Cuと同様な沈み込みが存在する。このようにバンプは、共晶組成である場合と固液共存領域を跨ぐ場合において、溶解した直後の挙動が異なる。はんだ溶融した直後に沈み込み現象を発揮する組成(=半溶融状態を有する組成)は、最終組み付け高さよりもさらに下に到達しているため、そうでない組成と比較すると、より多いバンプ接合をより確実な接合にする組成であるといえる。図7は、バンプ、基板の公差が沈み込みにより吸収され、本発明の効果が発現されることを説明するものである。
【0013】
本発明において、上述のように固液共存領域が存在する半溶融組成のバンプ形成に好適なはんだ組成は、たとえばSn−(0.5〜2.5)Ag−(0〜0.7)Cu(半溶融温度領域ΔTが4℃以上)であり、好適にはSn−1Ag−0.5CuもしくはSn−2Ag−0.5Cuが挙げられる。さらに、Sn−Pb系の場合においても、半溶融温度領域が概5℃以上となり、好適には、(8〜59)Sn−(92〜41)Pbもしくは(69〜98)Sn−(31〜2)Pbであり、Sn−Ag−Cu系と同様な効果を期待し得る(図5は、Sn−Pbの状態図である。)。
【0014】
【発明の効果】
電極の高さバラツキ及び基板の反りを吸収し、オープン不良なく確実に実装可能である。はんだバンプの高さが大きくばらついたCSP等であったり、多層配線により基板の反りが大きい基板であっても、確実に実装可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な態様を示す工程フローを示す。
【図2】はんだ溶融後のチップの沈み込み量の測定結果を示す。
【図3】レーザ変位計によるチップ表面の動き測定を示す。
【図4】Sn−XAg−0.5Cuの状態図。
【図5】Sn−Pbの状態図。
【図6】本発明の好適な態様の1例を示す工程フローを示す。
【図7】本発明における効果の発現を示す説明図。
Claims (8)
- 半導体チップ搭載可能な配線を有する基板上にエリアアレイ配置型の半導体チップをはんだ付け実装する際に、固液共存領域が存在する半溶融組成のバンプを用いてはんだ付けを行なうことを特徴とする半導体チップの実装方法。
- はんだ組成がSn−Ag−Cu系である請求項1記載の半導体チップの実装方法。
- はんだ組成がSn−(0.5〜2.5)Ag−(0〜0.7)Cuである請求項2記載の半導体チップの実装方法。
- はんだ組成がSn−1Ag−0.5CuもしくはSn−2Ag−0.5Cuである請求項3記載の半導体チップの実装方法。
- 半溶融温度領域が4℃以上である組成を用いる請求項1記載の半導体チップの実装方法。
- 半溶融温度領域が5℃以上である組成を用いる請求項5記載の半導体チップの実装方法。
- はんだ組成が(8〜59)Sn−(92〜41)Pbもしくは(69〜98)Sn−(31〜2)Pbである請求項1記載の半導体チップの実装方法。
- 基板が、セラミック基板である請求項1〜7のいずれか記載の半導体チップの実装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002368328A JP2004200479A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 半導体チップの実装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002368328A JP2004200479A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 半導体チップの実装方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004200479A true JP2004200479A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32764929
Family Applications (1)
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JP2002368328A Pending JP2004200479A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 半導体チップの実装方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004200479A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016100361A (ja) * | 2014-11-18 | 2016-05-30 | 株式会社日立製作所 | 寿命予測機能を備えた回路基板及びはんだ接続寿命予測方法 |
-
2002
- 2002-12-19 JP JP2002368328A patent/JP2004200479A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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