JP3942952B2 - リフロー半田付け方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールグリッドアレイ型の電子部品(以下、BGAと略す)や、ランドグリッドアレイ型の電子部品(以下、LGAと略す)、或いはバンプを形成した半導体チップ等のように、格子状や千鳥状に接続端子が配列してあるグリッドアレイ型電子部品、及び該電子部品用に設計された回路基板、並びに上記電子部品と上記回路基板とのリフロー半田付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の小型軽量化が進むと同時に、電子回路基板の高密度実装化が進んでいる。そして、半導体のパッケージも小型化が進み、グリッドアレイ型の電子部品であるBGAやLGAもチップサイズパッケージ(以下、CSPと略す)へと小型化してきている。そして、パッケージの小型化が進むにつれ、接続端子ピッチも小さくなり、0.5mmピッチのCSPも普及している。さらに、0.4mmピッチや、それ以下のCSPの導入検討がなされている。その結果、接続端子自身も小さくする必要があるため、電子部品と基板との接続強度が弱くなり、その強化策が必要となっている。該強化策の一つとして、電子部品と基板との間にアンダーフィル剤を入れて硬化させる方法も実用化されている。しかし、実装工程が長くなる、あるいは電子部品又は接合不良が発見されたときにリペアーができないという欠点がある。従って、従来の実装プロセスで生産でき、かつ、リペアー可能な実装状態において、上記接合強度の向上が要求されている。
【0003】
格子状に接続端子が配列してある電子部品の接続強度向上の従来技術としては、例えば、特開2001−177226号公報に記載のものが知られている。これは、同じ大きさの接続端子を持ったBGAの接続強度を向上させる方法に関するものである。以下、図を参照しながら、従来の接続強度向上方法について説明する。
図19は従来のBGAの接続端子配置を示す平面図である。図19において、1はBGAで、2及び3はそのBGAの接続端子である。図20は図19に示すBGA1を実装するための基板ランドを示す部分平面図である。図20において、4は基板であり、5及び6はその基板のランドである。その中で、5は接続端子2を複数個半田付けするために大面積としたランドであり、6は接続端子3と同じ面積にてなり接続端子3を半田付けする小面積のランドであり接続端子3と一対一に対応する。図21は図19のBGA1を図20の基板に実装した状態を示す部分断面を含む平面図である。図21から判るように、BGA1における4つの接続端子2が1つのランド5に半田付けされている。BGA1の接続端子3は、ランド6に1個づつ接続している。その実装状態のA−A断面を図22に示す。7は、上記大面積のランド5と接続端子2とが半田付けされた大きい方の接続端子部であり、8は、上記小面積ランド6と接続端子3とが半田付けされた小さい方の接続端子部である。
【0004】
図22に示すように、大きい方の接続端子部7及び小さい方の接続端子部8も、BGA1と基板4との中間部分が膨れた太鼓形状になっているのが一般的である。9はBGA1側の端子ランドを示す。図22から判るように、断面B−Bで示される基板4の近傍から断面C−Cで示される部分までにおいては、ランド5が大面積ゆえ、ランド5部分の接合面積は大きい。しかしながら、断面D−Dで示されるBGA1の近傍においては、隣接する接続端子3,3の間には半田が存在しない領域10が存在し、半田はそれぞれの接続端子3との接合となるので、その接合面積は、接続端子3の大きさとほぼ同じになる。その結果、機械的な力や熱応力が接続端子部7に作用したときには、接合面積の小さい箇所に大きな応力が作用するので、接続端子3との接合部の近傍から破損が生じる。よって、接続強度は僅かしか向上しないことになる。このように接合部分の断面積が大きく変化する場所では、応力集中が発生することになり、比較的低い応力でも破損することになる。
【0005】
そこで、接合強度を向上させるために、補強部を設けたBGAも提案されている。例えば、特開昭62−73639号公報や、特開平9−205113号公報に記載のもの、或いは、特開2001−68594号公報に記載のものが知られている。これらは、BGAに他の接続端子より大きな補強膜や、補強バンプを設け基板に実装するようにしている。一般的に、CSP等においてバンプを形成する方法としては、LGA用としての半田メッキによる方法と、BGA用としての半田ボールを使う方法とがある。いずれの場合も、ランドの面積がCSP内で全て同じであれば一つの工程で全てのランドにバンプ形成が可能であるが、CSP内に面積の異なるランドが存在する場合には、従来、各面積に応じたバンプ形成工程が必要である。このように複数の工程にてバンプ形成を行うと、各工程間での条件設定の一致の困難さ等により、形成されるバンプの高さにバラツキが生じてしまう。上述の公報には、面積が異なるランドを有するCSPが開示されているものもあり、よって、上述の公報のBGAは、接続端子の高さ精度の確保が難しい。よって、実装工程において、接続端子間のショートや端子と基板間のオープン等が発生しやすく、不良が出やすい。又、上記特開平9−205113号公報に開示される技術においても、半田バンプと異なる形状の補強膜を形成するには、半田バンプ形成工程とは別工程で作製する必要があり、セッティング等において両工程で設定を一致させるのは困難と思われる。よって接続端子間のショートや端子と基板間のオープン等が発生しやすく、不良が出やすい。したがって、上述の公報に開示される方法は、普及するに至っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、基板に実装したBGAは、環境の温度変化に加え、該電子部品自体の発熱により、基板との間に温度差が発生する。その結果、上記電子部品は熱膨張により伸び、基板とBGAとの間の接合部に応力が作用することになる。さらに近年、半導体部品の小型化が進み、それに連動して、信号処理速度も高速化してきたことから、接合部分の単位体積あたりの発熱量も大きくなり、動作時の部品温度も高くなる傾向にある。その結果、BGAと基板の熱膨張差も大きくなる。さらに、BGAの接続端子の大きさも小さくなることにより、上記接合部に作用する応力は増加する傾向にある。従って、上記接合部にはクラックが発生する等、信頼性低下の問題が生じている。
本発明は、裏面に複数の接続端子が配置されている電子部品の上記接続端子と基板との半田接続の信頼性向上を図る、グリッドアレイ型電子部品、及び該電子部品用に設計された回路基板、並びに上記電子部品と上記回路基板とのリフロー半田付け方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は以下のように構成する。
即ち、本発明の第1態様のグリッドアレイ型電子部品は、接合面積により複数種類に区分される接続端子を配列したグリッドアレイ型電子部品であって、上記各接続端子を構成し上記各区分に応じた体積を有する金属材であって上記各体積は±50%以内の誤差にてなる金属材を備え、かつ上記接続端子は上記接合面積の大小に反比例して高低をなす、
ことを特徴とする。
【0008】
又、上記接合面積が最も大きい第1接続端子の周縁に設けられ該第1接続端子の接合面積以上の面積にてなり他の接続端子が存在しない端子非形成領域を有するように構成することもできる。
【0009】
さらに本発明の第2態様の回路基板は、上記第1態様のグリッドアレイ型電子部品を接合する回路基板において、
上記グリッドアレイ型電子部品に備わる接続端子の内、接合面積が最も大きい第1接続端子に対応する第1ランドと、
該第1ランドの周縁に対応して設けられ該第1ランドの接合面積以上の面積にてなり他の電子部品用のランドが存在しないランド非形成領域と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
さらに本発明の第3態様のリフロー半田付け方法は、接合面積により複数種類に区分される接続端子を配列したグリッドアレイ型電子部品と、該電子部品を装着する回路基板とを接合するリフロー半田付け方法において、
上記グリッドアレイ型電子部品の上記接続端子に対応して上記回路基板に形成されているランドのランド面積と、上記ランドの部分に設けられるソルダーペーストの配置面積との比が上記接合面積に基づいて変化するように上記ソルダーペーストを設け、リフロー半田付けを行う、
ことを特徴とする。
【0011】
上記第3態様において、上記グリッドアレイ型電子部品に備わる接続端子の内、接合面積が最も大きい第1接続端子に対応して上記回路基板に形成された第1ランドに対して、該第1ランドのランド面積の2倍以上の面積にてソルダーペーストを設けた後、リフロー半田付けを行うようにすることもできる。
【0012】
上記第3態様において、第3接合面積を有する第3接続端子及び上記第3接合面積未満の第4接合面積を有する第4接続端子を配列したグリッドアレイ型電子部品と、該グリッドアレイ型電子部品を接合する回路基板であって上記第3接続端子と接合し第3ランド面積S3を有する第3ランド及び上記第4接続端子と接合し上記第3ランド面積未満の第4ランド面積S4を有する第4ランドを形成した回路基板とを接合するときに、
上記第3ランドに設けるソルダーペーストの面積をP3、上記第4ランドに設けるソルダーペーストの面積をP4としたとき、
(P3/S3)>(P4/S4)の関係をなすように上記ソルダーペーストを上記第3ランド及び上記第4ランドに設けた後、上記第3接続端子及び上記第3ランド、並びに上記第4接続端子及び上記第4ランドを対応させて上記回路基板と上記グリッドアレイ型電子部品とを合体させてリフロー半田付けを行うようにしてもよい。
【0013】
上記第3態様において、上記グリッドアレイ型電子部品の上記第3接続端子及び第4接続端子は、当該グリッドアレイ型電子部品のパッド部に端子形成剤を設けることで形成するようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態である、グリッドアレイ型電子部品、及び該電子部品用に設計された回路基板、並びに上記電子部品と上記回路基板とのリフロー半田付け方法について、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において、同じ構成部分については同じ符号を付している。
第1実施形態;
図1は本発明の第1実施形態の電子部品を示す平面図である。図1において、100は該第1実施形態のグリッドアレイ型電子部品でCSP(チップサイズパッケージ)にてなり、接合面積により複数種類に区分される接続端子を配列している。該CSP100では、接合面積の大きい第1接続端子101と、第1接続端子101に比べて接合面積の小さい第2接続端子102とを有し、第1接続端子101はCSP100の四隅に対応して4個設けられ、第2接続端子102は、CSP100の中央部分及びその近傍部分に格子状或いは千鳥状に配列されている。又、各第1接続端子101は、CSP100に形成されている各第1接続端子ランド101aに形成され、各第2接続端子102は、CSP100に形成されている各第2接続端子ランド102aに形成されている。尚、第1接続端子ランド101aの面積は、第2接続端子ランド102aの面積を超える。
上記接合面積とは、第1接続端子ランド101a及び第2接続端子ランド102aの面積である。又、CSPの四隅部分に接合面積の大きい第1接続端子101を設ける理由は、従来の問題点として説明したように、CSPの熱膨張により生じる応力が最も大きくなるのは当該CSPの周縁部分であることから、該周縁部分における接合力を向上させるためである。
又、CSP100における各ランドの材質は、CSPの種類によって異なるが、一般的には銅、金、銀パラジューム、及びアルミニウム等であり、後述の基板におけるランドの材質は、一般的には銅、金、及び半田等である。
【0015】
以下に説明するように、面積の小さい方の、各第2接続端子ランド102aの面積を一定にし、かつ各第2接続端子ランド102a上に設けられ各第2接続端子102を形成するそれぞれの金属材103の体積のバラツキを±50%以下にすることで、小さい方の各第2接続端子102の高さ104のバラツキを約±15%以内に収めることができる。尚、上記金属材103は、以下に説明するように、第2接続端子ランド102a上に半田ボールを設け、これを溶融し固化させたものである。又、図2に示すように、第2接続端子ランド102a上の金属材103は、ランド102aの直径と半田ボールの直径とがほぼ等しいことから、上記固化後においてもほぼ球形をなしているが、第1接続端子ランド101aの場合、半田ボールが溶融して第1接続端子ランド101aの全体に広がることから、緩やかな膨らみをなす形状となる。
【0016】
一般的に、第2接続端子102の配列ピッチが0.5mmであるボールグリッドアレイタイプCSPにて使用される上記半田ボールの直径は0.3mmである。又、第2接続端子ランド102a上に設けられる、端子−ランド接合剤に相当するソルダーペーストの印刷厚さは殆ど0.1mm以上であることから、第2接続端子ランド102a上に形成される金属材103の高さが仮に上記0.1mm程度までばらついたとしても第2接続端子102は基板と接続可能である。一方、使用可能な半田ボールをその直径に基づいて選別するとき、上記直径の許容範囲を過度に厳しくすると半田ボールの歩留りが低下することから、上記許容範囲としては、15%程度が適当である。仮に直径0.3mmの半田ボールの直径が15%増えたとしても、金属材103における高さでは、約0.05mmの増加であり、上記0.1mm以内に収まる。又、上記直径の許容範囲15%を半田ボールの体積における許容範囲に換算すると、約50%となる。
【0017】
上述のように、体積が一定範囲に収まっている半田ボールを一個づつ、各第2接続端子ランド102aに供給することで、第2接続端子102の高さを一定範囲内に収めることができる。又、面積が大きい方の第1接続端子101は、上記第2接続端子ランド102aに供給した上記半田ボールの同一のものを1個、又は複数個供給することで、形成される。さらに第1接続端子101の高さ105は、供給する上記半田ボールの数を変えることで調整することができ、上記第2接続端子102の高さ104より低くなるようにする。そうすることで、4ヶ所ある第1接続端子101間での高さ105のバラツキも、第2接続端子102の高さ104のバラツキと同様に約±15%以内に収めることが可能となる。
【0018】
上述のように、第1接続端子101が第2接続端子102よりも高さが低いことから、第1接続端子101が回路基板と確実に接続するようにすれば、第2接続端子102及び第1接続端子101の両方が確実に回路基板と接合されることになる。そのためには、上記第1接続端子101に対応する、回路基板側のランドに、十分な数の半田ボールを供給すれば良い。これにより接合面積の大きな接合が可能となり、ひいては接続強度の強い半田付けが可能となる。
尚、仮に、第1接続端子101の高さ105を第2接続端子102の高さ104より高くすると、CSPと回路基板とを合体させたとき、第2接続端子102が回路基板上のソルダーペーストと接触することができず浮いた状態になる。よって、リフロー後にも該浮いた状態、つまり非導通の状態のままである可能性が高くなり不良発生の原因になる。
【0019】
従来、小面積のランドには小体積の半田ボールを設け、大面積のランドには上記小体積の半田ボールとは異種の大体積の半田ボールを設けていた。よって、両半田ボールにおいては例えば体積許容範囲が異なる。これに起因して端子高さのバラツキが一定範囲内に収まらず、接続不良が発生していた。
一方、本実施形態では、第2接続端子ランド102a及び第1接続端子ランド101aに設ける金属材103は、体積が一定範囲に収まっている、一種類の半田ボールから形成され、かつランド面積の大小に応じて上記半田ボールの個数で金属材103の高さが制御可能である。さらに、上記一種類の半田ボールを使用することから、第2接続端子ランド102a及び第1接続端子ランド101aへの半田ボールの供給は、同一工程にて行うことができる。従って、本実施形態では、端子における高さのバラツキが一定範囲内に収まることから、従来の接続信頼性の低下という問題点は生じない。又、大面積の第1接続端子101は、図4に示す大面積の第1ランド161と接続されることから、図22を参照して説明した、半田の存在しない領域10は生じない。よって、上記熱膨張に起因する応力に対しても接続不良が発生することはない。
【0020】
又、上述の説明では、第2接続端子102の配列ピッチが0.5mmであるボールグリッドアレイタイプCSPにて使用される直径が0.3mmの半田ボールを例に採り、その体積の誤差が50%とした。しかしながら、将来、上記配列ピッチが0.4mm以下のCSPが実用化したときであっても、半田ボールは0.3mm未満の直径のものが使用されるが、該半田ボールにおける体積及び直径の各誤差範囲の値は、上記50%、15%を使用可能である。よって半田ボールにおける体積及び直径の各誤差範囲の値である上記50%、15%は、普遍的な値である。なぜならば、上記配列ピッチの狭小化に伴い、ランドの直径も小さくなり、又、ソルダーペーストの印刷厚さも薄くなると考えられることから、上記体積及び直径の各誤差範囲の値は、使用可能となる。
【0021】
第2実施形態;
図3において、110は、上述のCSP100と同様に、接合面積により複数種類に区分される接続端子を配列しており、接合面積の大きい第1接続端子111と、第1接続端子111に比べて接合面積の小さい第2接続端子112とを有する。第1接続端子111は、CSP110の四隅に対応して4個設けられ、第2接続端子112は、CSP110の中央部分及びその近傍部分に格子状或いは千鳥状に配列されている。さらにCSP110には、第1接続端子111の周縁に設けられ該第1接続端子111の接合面積以上の面積にてなり他の接続端子が存在しない端子非形成領域114が設けられる。本実施形態では、端子非形成領域114は、図3のように円形にてなる第1接続端子111に対して同心円状に設けられ、端子非形成領域114の面積は、第1接続端子111の接合面積の2倍以上としている。例えば、第1接続端子111を中心にして直径で約1.4倍までの範囲を端子非形成領域114とし、他の接続端子が無いようにする。
【0022】
上記端子非形成領域114の面積を第1接続端子111の接合面積の2倍以上とした理由を説明する。例えば、上述のように直径0.3mmの半田ボールを用いて第2接続端子112を形成した場合、該CSP110を基板に載置すると、CSP110と基板との隙間は、ほぼ上記0.3mmとみなせる。又、ソルダーペーストの印刷厚みが0.1mmとすると、ソルダーペーストと第1接続端子111との間は約0.2mmとなる。経験上、端子とソルダーペーストとの間に0.1mmの隙間があったとしても、溶融時には端子は基板と接合することがわかっている。よって、ソルダーペーストと第1接続端子111との間を約0.1mmにするためには、第1接続端子111のランド上に0.1mmの倍の0.2mmにてソルダーペーストを印刷すればよい。しかしながら、ソルダーペーストの印刷厚を部分的に変更するのは困難であることから、上記0.2mm厚のソルダーペーストとほぼ同量を0.1mm厚にて印刷するため、印刷面積は上記2倍以上となる。そこで上記端子非形成領域114の面積を第1接続端子111の接合面積の2倍以上とした。
尚、本実施形態では図示するように、第1接続端子111と端子非形成領域114とは同心円としたが、中心位置がずれていても良いし、又、第1接続端子111を端子非形成領域114内に含む形状であれば、端子非形成領域114は、多角形や楕円等でも良い。
【0023】
このようなCSP110を用いることで、該CSP110が装着される回路基板の上記第1接続端子111に対応する場所において、仮に、第1接続端子111よりも大きい範囲にソルダーペーストが設けられていたとしても、このような基板にCSP110が装着されたときでも、他の接続端子、本実施形態では上記第2接続端子112とブリッジを起こすことなくリフロー半田付けが可能となる。又、第1接続端子111に対する半田量不足を補うことが可能となり、CSPと回路基板との確実な接合を達成することができる。
【0024】
第3実施形態;
図4において、160は、上述の第1実施形態のCSP100、及び第2実施形態のCSP110を装着する回路基板である。該回路基板160には、CSP100の上記第1接続端子101及びCSP110の第1接続端子111と接合されるランドであり接合面積の大きい第1ランド161と、該第1ランド161に比べて接合面積が小さく上記第2接続端子102及び第2接続端子112と接合される第2ランド162と、ランド非形成領域163とが設けられている。該ランド非形成領域163は、上記第1ランド161の周縁に対応して設けられ該第1ランド161の接合面積以上の面積にてなり他の電子部品用のランドが存在しない領域である。本実施形態では、ランド非形成領域163の面積は、第1ランド161の面積の2倍以上を確保してある。又、ランド非形成領域163は、上述のCSP110の端子非形成領域114に対応している。
【0025】
このような回路基板160を用いることで、第1ランド161の場所に、該第1ランド161の2倍の面積の範囲にソルダーペーストを設けたとしても、他の部品とブリッジを起こさずにリフロー半田付けが可能となる。又、該回路基板160によれば、CSPとの接合を確実に行うことができ、応力集中による接続不良の発生を防止することが可能となる。
【0026】
第4実施形態;
図5〜図7を参照して、上述の、CSP100及びCSP110と回路基板160とをリフロー半田付けする方法を説明する。尚、以下には、CSP110を例にして記載する。
図5において、250は、回路基板160における大きい方のランドである上記第1ランド161に、例えば印刷により設けられたソルダーペーストであり、251は、小さい方のランドである第2ランド162に、例えば印刷により設けられたソルダーペーストである。ソルダーペースト251は、第2ランド162とほぼ同じ大きさであるが、ソルダーペースト250は、第1ランド161の面積に比して2倍以上の面積にて設けてある。
図6に示すように、CSP110を回路基板160に装着したときには、第1接続端子111と第2接続端子112との高さの違いから、第2接続端子112は回路基板160に印刷されているソルダーペースト251と接触しているが、第1接続端子111はソルダーペースト250と離れた状態になっている。
【0027】
一般的にソルダーペーストは、半田粉、フラックス、及び溶剤等にて構成されており、上記半田粉の体積は、ソルダーペースト全体積の約半分である。そのため、リフロー後、半田の体積は見かけ上、約半分になる。しかし、回路基板のランドに設けられたソルダーペーストは、溶融後、半田の表面張力により、球面形状になり、ランドの中央部にて盛り上がる。その結果、ソルダーペーストの印刷形状やその大きさによって異なるが、実用範囲においてはリフロー後、半田体積が約半分に減ったとしても、回路基板のランドの中央部における半田の高さは、印刷時におけるソルダーペーストの高さに達することが、出願人の実験にて確認されている。
又、第1実施形態にて説明したように、CSPの各ランド上に形成される金属材103の高さは、大、小の各面積のランド毎にほぼ一定範囲内に収めることが可能である。従って、図6に示す第1接続端子111とソルダーペースト250との間の寸法は、第1接続端子111と第1ランド161との接合が可能となる寸法に制御可能である。
【0028】
リフロー後の状態を示す図7において、250−1は、上記ソルダーペースト250のリフロー後における半田であり、251−1は、上記ソルダーペースト251のリフロー後における半田である。第1ランド161部分に対応して設けられたソルダーペースト250は、リフローにより溶融し、溶融した半田の表面張力により第1ランド161上に集まる。上述のように、第1ランド161部分に対応して設けられた上記ソルダーペースト250の面積は、第1ランド161の面積の2倍以上としたことから、第1ランド161上からはみ出すことなく同量のソルダーペーストを設けたとすると、第1ランド161上には2倍の厚さにてソルダーペーストが設けられたことに相当する。よって、ソルダーペースト250内の半田が溶けて、ソルダーペースト250の体積が印刷時の半分になったとしても、半田量としては十分存在する。よって、溶融した半田は、第1ランド161の中央部にて盛り上がり、第1ランド161と第1接続端子111とは、図7に示すように、上記半田で接合することになる。このように、互いに面積の大きな、第1ランド161及び第1接続端子111も半田付けができ、十分な接合強度を確保できる。
【0029】
尚、第1接続端子111を構成する上記半田ボールが上記リフローの際に溶融するタイプである場合には、溶融した半田ボールは、ソルダーペースト250内の溶融した半田と混ざり合う。一方、上記半田ボールが溶融しないタイプの場合、ソルダーペースト250内の溶融した半田内に上記半田ボールを含んだ形態となる。
【0030】
上述したリフロー半田付け方法によれば、接合面積の大きな接続端子に対応する、回路基板上の面積の大きい方のランドには、該ランドの面積を超える量のソルダーペーストが設けられることから、接合面積の大きい接続端子及びランドによる接合部分には、十分な半田量を確保することができ、部品と基板との接合強度の高い半田付けが可能である。
又、従来の方法では、基板ランド面積より大きい面積にてソルダーペーストを印刷すると、印刷時のソルダーペーストのにじみ等により、印刷部分に細かい半田粉が残り電気回路の絶縁性等が劣化していた。しかしながら、CSP110及び回路基板160では、上記端子非形成領域114及び上記ランド非形成領域163を設けていることから、上記にじみ等が存在しても、上記絶縁性等の劣化が発生することはない。
【0031】
第5実施形態;
図8〜図10を参照して他のリフロー半田付け方法について説明する。
該リフロー半田付け方法では、図8に示すように、接続端子121,122の接合部分が平面である、つまり上記半田ボールを使用しておらず接続端子121,122の高さが同じである、いわゆるLGAタイプのCSP120を用いる。CSP120は、上述のCSP100と同様に、接合面積により複数種類に区分される接続端子を配列しており、接合面積の大きい第3接続端子121と、該第3接続端子121に比べて接合面積の小さい第4接続端子122とを有する。第3接続端子121は、CSP120の四隅に対応して4個設けられ、第4接続端子122は、CSP120の中央部分及びその近傍部分に格子状或いは千鳥状に配列されている。尚、第3接続端子121及び第4接続端子122は、上述のように及び図示するように、平面にてなる接合部分を有する。
【0032】
図8において、165は、上記CSP120を装着する回路基板である。166は、CSP120の第3接続端子121と接合する大面積にてなる第3ランドであり、該第3ランド166の面積を第3ランド面積S3とする。167は、CSP120の第4接続端子122と接合し上記第3ランド面積S3より小さい第4ランド面積S4を有する第4ランドである。
又、255は、回路基板165の上記第3ランド166に例えば印刷にて設けたソルダーペーストであり、その面積P3が上記第3ランド面積S3を超えるように、ソルダーペースト255は設けられる。256は、回路基板165の上記第4ランド167に例えば印刷にて設けたソルダーペーストであり、その面積P4は上記第4ランド面積S4と同じとなるように、ソルダーペースト256は設けられる。その結果、以下の関係が成り立つ。
【0033】
【数1】
(P3/S3)>(P4/S4)≒1
【0034】
尚、図5〜図7を参照した上述の実施形態に対して、上記数1の関係を導入することもできる。しかしながら、上述の実施形態の場合、BGAであり、本実施形態に比べてCSPと基板との隙間寸法が大きいことから、上記数1の関係に加えて、上述したようにソルダーペーストの印刷面積をランド面積の2倍以上にする必要がある等の条件が必要となる。
【0035】
上記数1より明らかとなるように、接合面積により複数種類に区分可能な回路基板のランドを有するとき、該ランドの面積と、該ランド部分に設けられるソルダーペーストの配置面積との比を、上記接合面積の相違に基づき変化させる。
このように上記比を変化させることで、アンダーフィル等の補強剤を使用しなくても回路基板と部品との接合強度を増強することができる、半田付け方法を提供することが可能となる。
【0036】
図9は、図8に示すCSP120と回路基板165とを合体させた状態を示し、図10はそれらをリフロー半田付けした状態を示す。
リフロー動作により、ソルダーペースト255は溶融し、溶融した半田の表面張力により回路基板165の第3ランド166上に集まる。上述のようにソルダーペースト255の印刷面積P3は、第3ランド166の第3ランド面積S3を超えているので、単位面積あたりの半田量は、第3ランド166の方が第4ランド167に比べて多い。そのために、第3ランド166における半田255−1は、CSP120と回路基板165との中間部分が大きく膨らんだ太鼓型になる。太鼓型になった半田255−1は、表面張力の働きにより、CSP120を矢印270に示す方向へ持ち上げようとする。その結果、回路基板165の上面とCSP120の下面との間隔271は、第3ランド166の第3ランド面積S3と同じ面積にてソルダーペースト255を設けた場合に比べて大きくなる。又、上記間隔271が広がることで、上記ソルダーペースト256による半田256−1は、太鼓型よりむしろ円柱型に近い形状となる。さらに、第4ランド167に比べ第3ランド166が大幅に大きく半田量も多いときには、上記間隔271がさらに広くなる可能性があるので、半田256−1は、上記円柱形状から鼓型となる。
【0037】
以上のように、従来方式に比べ、回路基板165の上面とCSP120の下面との上記間隔271が大きくなることで、CSP120と回路基板165との熱膨張差が発生しても、半田255−1、256−1において、その縦方向での単位長さ当たりの変形量が小さくなる。換言すると、上記間隔271を大きくすることで接続端子部分における許容変形量を大きくすることができる。よって、接合部分に生じる歪は小さくなり、クラック等の発生を抑えることが可能となる。さらに、パッド部121a及び第3ランド166を他に比べて大面積としたことから、強度の点でも強くなっており、信頼性の高い半田接合が可能となる。
尚、上記間隔271を大きくするために、小さい方の第4ランド167に印刷するソルダーペースト256の印刷面積を大きくとると、部品装着のとき、上記ソルダーペースト256が潰れて拡がり、隣のソルダーペーストとつながり、リフロー後のブリッジ発生の原因になる。よって、第4ランド167に対するソルダーペースト256の印刷面積を大きくするのは好ましくない。
【0038】
以上の説明では、図8に示すようにソルダーペーストと接触する、第3接続端子121及び第4接続端子122における接触面が平面であるCSP120を例に採った。しかしながら該CSP120に限らず、図11に示すように、上記接触面が球冠形状になったCSP130を用いることもできる。図11において、131は上記接触面を球冠形状とし、大面積にてなり、高さ132及び直径133を有する第3接続端子であり、134は上記接触面を球冠形状とし、上記第3接続端子131よりも小さい面積にてなり、高さ135及び直径136を有する第4接続端子である。図示するように、第3接続端子131の上記高さ132は、該第3接続端子131の上記直径133の1/2よりも小さい値にてなり、又、第4接続端子134の上記高さ135は、該第4接続端子134の上記直径136の1/2よりも小さい値にてなる。
【0039】
このように構成されるCSP130であっても上述のCSP120の場合と同様の効果が得られる。尚、上記第3接続端子131及び第4接続端子134の上記球冠形状は、平面になっている接続端子ランド部にソルダーペーストを印刷し、それを溶融することで形成でき、上記高さ132、135は、上記印刷されるソルダーペーストの量を調整することで制御できる。但し、印刷されるソルダーペーストの量にも限界があるため、現実的に、上述のように上記高さ132、135の値は、各直径133、136の1/2よりも小さい値となる。
【0040】
又、上記CSP120において、当該CSP120に平面にて形成されているパッド部121a,122aに対して、印刷又は半田メッキにて端子形成剤、例えば上記金属材103やソルダーペースト等を設け、加熱することで、上記第3接続端子121及び第4接続端子122を形成してもよい。さらには、上記パッド部121a,122aに対してバンプを形成してもよい。このようなCSP120に対して上述のリフロー動作を行うことで、従来のCSP等で使用していたインターポーザの使用を省くことができる。
【0041】
尚、上述の各実施形態におけるそれぞれの接続端子101等について、図では円形にて示しているが、該形状に限定されるものではなく、楕円や多角形等、他の形状でも良い。又、それぞれの接続端子101等の材料は、一般的な錫鉛半田でも良いし、鉛フリー半田でも良い。
【0042】
【実施例】
上述の各実施形態における実施例について以下に説明する。
実施例1;
図1及び図2を参照して上述した第1実施形態のCSP100の一実施例について説明する。本実施例1のCSP100は、外形が4.4mm×4.4mmであり、第1接続端子101は、直径0.8mmの円形で、図示するように、当該CSP100の四隅にて、当該CSP100のそれぞれの側端面から0.8mmの場所に中心が位置する。上記第2接続端子102は、配列ピッチが0.4mmであり、第2接続端子102の直径は上記ピッチ寸法の60%の0.24mmである。このCSP100の接続端子は、CSP100を構成するインターポーザ(図示せず)の各端子ランドに直径0.24mmの半田ボールを装着後溶融して形成される。その結果、第2接続端子102の高さ104は約0.21mmあり、第1接続端子101にも上記直径0.24mmの半田ボールを装着後加熱溶融してあるので、その高さ105は最も高い所で0.05mm程度である。
【0043】
実施例2;
図4を参照して上述した第3実施形態の回路基板160の一実施例について説明する。本実施例2の回路基板160に、ソルダーペーストを印刷するに当たり、ステンシル厚さは0.15mmとし、小さい方の第2ランド162には、該第2ランド162と同じ形状の直径0.24mmの円形パターンを印刷する。大きい方の第1ランド161には、面積で、該第1ランド161の3.5倍、直径で約1.9倍に相当する直径1.5mmの円形印刷パターンを点線で示すランド非形成領域163に対応して印刷する。この場合の印刷面積は、リフロー後の接続端子部形状から逆算する。つまり、溶融後の形状を、直径0.8mmで高さが約0.26mmの円柱とすると、体積は約0.131立方mmになる。これをソルダーペーストで確保するには0.262立方mm必要になる。厚さ0.15mmのステンシルで印刷する場合、1.75平方mmの面積になる。この面積をなす円の半径は約0.75mmになり、直径は1.5mmである。そして、図に示すように、ランド非形成領域163に対応して形成される印刷パターンは、他のランドと重ならないようにするため、該印刷パターンの中心位置を第1ランド161の中心位置とずらすことも可能である。
【0044】
図12は、上記実施例1のCSPを実施例2の回路基板に装着した状態を示す平面図である。257は、回路基板160の第1ランド161に印刷されたソルダーペーストであり、CSP100の装着した段階では、該ソルダーペースト257の一部は、CSP100の外形よりはみ出ている。しかし、CSP100以外の部品とは接触しないようにしてある。この状態の回路基板160と、CSP100及び他の部品とをリフローした後の平面図を図13に、その側面図を図14に示す。258は、第1ランド161に印刷された上記ソルダーペースト257のリフロー後の半田である。図13から分るように、第1ランド161に印刷されCSP100からはみ出ていたソルダーペースト257は、溶融とともに第1ランド161上に集まり、直径0.8mmで高さが約0.26mmの太鼓状の円柱になり回路基板160とCSP100とを接合することになる。この直径0.8mmの円柱4本の断面積は、小さい方の第2接続端子102の断面積合計より大きく、接続強度は強化されていることが分る。
【0045】
尚、該実施例では、上述のように直径0.24mmの半田ボールを用いて第1接続端子101及び第2接続端子102を形成したが、第2接続端子102の配列ピッチが0.3mmになると、直径0.18mm程度の半田ボールを使用することになる。その場合、基板上面とCSP下面との距離が0.15mm程度になることが多いので、大きい方の第1ランド161に対し、該ランドとソルダーペーストとの面積比で2倍程度にて該ソルダーペーストを印刷するのが良い。つまり、リフロー後の半田の体積を予め計算し、該体積に基づきソルダーペーストを印刷すればよい。
さらに、第2接続端子102の配列ピッチが狭くなると、ソルダーペーストの印刷パターンが小さくなる。しかし、印刷パターンが小さくなるとステンシルの厚さも薄くする必要があるので、結果的には大きい方の第1ランドに対し上記面積比で2倍程度以上になる。
【0046】
実施例3;
本実施例3は、図15及び図16に示すように、3種類の接合面積に区分される大、中、小の3種の接続端子を有するCSP140の例である。141は、接合強度向上のため、接合面積が最も大きい第1接続端子であり、該CSP140の四隅に設けられている。142は、接合面積が中間でCSP140の中央部に設けられ、半導体チップの放熱を向上させる効果がある第5接続端子である。143は、接合面積が最も小さい第2接続端子であり、一般的なCSPに形成される端子の通常の大きさである。ここでは、第2接続端子143を小さい方とし、第1接続端子141及び第5接続端子142を大きい方として、2種類に区分する。又、図16に示すように、CSP140の端子形成面140aからの高さは、第2接続端子143が最も高く、次に第5接続端子142、第1接続端子141が最も低くなるように形成している。
【0047】
図17には、上記実施例3のCSP140を回路基板170に装着した状態を示す。上記第1接続端子141及び上記第5接続端子142に対応する基板170側のランドには、点線及び実線で示された円272、及び点線で示された円273のように、ソルダーペーストをそれらのランド面積よりも大きな面積の範囲で印刷し、その上にCSP140を装着する。このような状態にてリフローを行うことで、図18に示すように、ソルダーペーストが溶融し、ランド上に集まり、大きい方の接続端子も接合可能となる。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の第1態様のグリッドアレイ型電子部品によれば、接合面積による複数種類に区分される接続端子は、体積精度を制御した金属材を使用して形成し、上記接合面積の大小に反比例して高低をなすように構成したことから、上記グリッドアレイ型電子部品を基板にリフロー半田付けするときの半田量のバラツキに起因する、いわゆるブリッジや非導通状態等の不具合は生じない。よって接続信頼性を向上させることができる。
【0049】
又、上記グリッドアレイ型電子部品において、さらに端子非形成領域を接合面積の大きい第1接続端子の周縁に設けることで、上記グリッドアレイ型電子部品と基板とを接合するときに、たとえ第1接続端子を接合するためのソルダーペースト量が過剰である場合であっても、上記第1接続端子と、他の接続端子とが接合することを防止することができる。よって接続信頼性を向上させることができる。
【0050】
又、本発明の第2態様の回路基板によれば、第1ランドの周縁にランド非形成領域を設けたことで、上記グリッドアレイ型電子部品と当該回路基板とを接合するときに、他の部品とブリッジを起こさずにリフロー半田付けが可能となる。
【0051】
さらに、本発明の第3態様のリフロー半田付け方法によれば、回路基板のランド面積と、ランド部分に設けられるソルダーペーストの配置面積との比が接合面積に基づいて変化するようにソルダーペーストを設けるようにすることで、接合面積の大小に応じて適切な量のソルダーペーストを設けることができる。よって、グリッドアレイ型電子部品と、回路基板との接合強度を向上させることができ、アンダーフィル等の補強剤を使わなくても良好な半田付けを実現することができる。よって、接合信頼性を従来に比べて向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態であるグリッドアレイ型電子部品の平面図である。
【図2】 図1に示すグリッドアレイ型電子部品の側面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態であるグリッドアレイ型電子部品の平面図である。
【図4】 本発明の第3実施形態である回路基板の平面図である。
【図5】 本発明の第4実施形態であるグリッドアレイ型電子部品及び回路基板のリフロー半田付け方法を説明するための図であって、上記回路基板に上記電子部品を装着する前の状態を示す図である。
【図6】 図5に示すグリッドアレイ型電子部品及び回路基板のリフロー半田付け方法を説明するための図であって、上記回路基板に上記電子部品を装着した状態を示す図である。
【図7】 図5に示すグリッドアレイ型電子部品及び回路基板のリフロー半田付け方法を説明するための図であって、上記回路基板と上記電子部品とを半田付けした状態を示す図である。
【図8】 本発明の第5実施形態であるグリッドアレイ型電子部品及び回路基板のリフロー半田付け方法を説明するための図であって、上記回路基板に上記電子部品を装着する前の状態を示す図である。
【図9】 図8に示すグリッドアレイ型電子部品及び回路基板のリフロー半田付け方法を説明するための図であって、上記回路基板に上記電子部品を装着した状態を示す図である。
【図10】 図8に示すグリッドアレイ型電子部品及び回路基板のリフロー半田付け方法を説明するための図であって、上記回路基板と上記電子部品とを半田付けした状態を示す図である。
【図11】 図8〜図10に示すグリッドアレイ型電子部品の変形例におけるグリッドアレイ型電子部品の側面図である。
【図12】 本発明の実施形態の実施例1のグリッドアレイ型電子部品を実施例2の回路基板に装着した状態における平面図である。
【図13】 図12に示すグリッドアレイ型電子部品と回路基板とを半田付けが完了した状態における平面図である。
【図14】 図13に示す半田付けされたグリッドアレイ型電子部品及び回路基板の側面図である。
【図15】 本発明の実施形態の実施例3のグリッドアレイ型電子部品の平面図である。
【図16】 図15に示すグリッドアレイ型電子部品の側面図である。
【図17】 図15に示すグリッドアレイ型電子部品を回路基板に装着した状態を示す平面図である。
【図18】 図17に示すグリッドアレイ型電子部品及び回路基板の半田付けが完了した状態における平面図である。
【図19】 従来のグリッドアレイ型電子部品の平面図である。
【図20】 図19に示すBGAを実装するためのランドを有する基板の平面図である。
【図21】 図19に示すBGAを図20に示す基板に装着した状態を示す図である。
【図22】 図21に示すA−A部における部分断面図である。
【符号の説明】
100…CSP、101…第1接続端子、102…第2接続端子、
103…金属材、110…CSP、111…第1接続端子、
112…第2接続端子、113…端子非形成領域、120…CSP、
121…第3接続端子、122…第4接続端子、130…CSP、
131…第3接続端子、132…第4接続端子、134…第4接続端子、
140…CSP、141…第1接続端子、142…第5接続端子、
143…第2接続端子、160…回路基板、161…第1ランド、
162…第2ランド、163…ランド非形成領域、165…回路基板、
166…第3ランド、167…第4ランド、170…回路基板、
250、251、255、256…ソルダーペースト。
Claims (4)
- 接合面積により複数種類に区分される接続端子を配列したグリッドアレイ型電子部品と、該電子部品を装着する回路基板とを接合するリフロー半田付け方法において、
上記グリッドアレイ型電子部品の上記接続端子に対応して上記回路基板に形成されているランドのランド面積と、上記ランドの部分に設けられるソルダーペーストの配置面積との比が上記接合面積に基づいて変化するように上記ソルダーペーストを設け、リフロー半田付けを行うときに、
上記グリッドアレイ型電子部品が第3接合面積を有する第3接続端子及び上記第3接合面積未満の第4接合面積を有する第4接続端子を有し、上記回路基板が上記第3接続端子と接合し第3ランド面積S3を有する第3ランド及び上記第4接続端子と接合し上記第3ランド面積未満の第4ランド面積S4を有する第4ランドを有し、
上記第3ランドに設けるソルダーペーストの面積をP3、上記第4ランドに設けるソルダーペーストの面積をP4としたとき、
(P3/S3)>(P4/S4)の関係をなすように上記ソルダーペーストを上記第3ランド及び上記第4ランドに設けた後、上記第3接続端子及び上記第3ランド、並びに上記第4接続端子及び上記第4ランドを対応させて上記回路基板と上記グリッドアレイ型電子部品とを合体させてリフロー半田付けを行う、
ことを特徴とするリフロー半田付け方法。 - 上記グリッドアレイ型電子部品の上記第3接続端子及び第4接続端子は、当該グリッドアレイ型電子部品のパッド部に端子形成剤を設けることで形成される、請求項1記載のリフロー半田付け方法。
- 上記ランドに対応して設けられる上記ソルダーペーストの配置パターンの中心位置を上記ランドの中心位置からずらせて上記ソルダーペーストを配置する、請求項1記載のリフロー半田付け方法。
- 上記グリッドアレイ型電子部品の四隅の上記接続端子に対応して上記回路基板に形成されている大面積のランドに塗布する半田量を、上記大面積に比して小面積のその他のランドへの半田量に比べて多くしてリフロー半田付けを行い、太鼓型の半田を形成する、請求項1記載のリフロー半田付け方法。
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