JP2016094681A - 編地 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌上の汗の有無や生地の濡れに拘わらず、実着用時における、凹凸感、ちくちく感、ざらざら感等の悪い触感による不快感を低減した肌触りのよい編地の提供。
【解決手段】ポリウレタン弾性繊維を芯糸としたカバリングヤーンを用いて天竺組織に編成された編地であって、該編地裏面のループ同士の位置が、下記式(1)及び式(2)の関係式:
編地の裏面を、ウェール方向を軸として二つ折りし観察した際の、隣り合うニードルループとシンカーループに関して、該ニードルループの中心部の鉛直方向に対する傾きaN°とシンカーループの中心部の鉛直方向に対する傾きの和aS°との和(aNS°=aN°+aS°)が、aN°+aS°≦40°...式(1);
編地の裏面を、ウェール方向を軸として二つ折りし観察した際の、隣り合うニードルループとシンカーループの中心部の距離Dが、D≦350μm...式(2);
を満たす前記編地。
【選択図】図1

Description

本発明は、着脱時及び着用動作時において、凹凸感、ちくちく感、ざらざら感、及び擦れを感じにくい、肌にやさしい編地及び該編地からなる衣料又は肌着に関する。
肌に直接触れる衣料、特に肌着は皮膚に最も近い衣料であり、着用動作時の皮膚の伸びに追随するよう、伸縮性の高いニット生地が用いられる。肌着用の生地組織として、フライス、スムース、天竺、最近では鹿の子等も挙げられる。
中でも、生産設備や生産性、汎用性、消費性能の観点から、フライス、スムース、天竺などの組織が一般的である。特に天竺については、シングル編機により、天竺にポリウレタン弾性繊維を挿入したベア天竺組織が、ベアフライス、ベアスムース対比薄く身体にフィットした編地に仕上げることができることから、好んで用いられている。
ここで、ベア天竺を含む天竺組織は、編おろし時に編地の外側にあたる側が一般的に表とされ、ニードルループの編目がV字のように規則正しく配列される。一方、編おろし時に内側に当たる側は裏とされ、シンカーループと、ニードルループの一部分が、生地の緯方向に半円型に配置される(例えば、下記非特許文献1参照)。
裏が肌側に縫製されることが一般的であるが、裏を肌側面として肌に直接触れる衣料にした場合、半円形の編目が緯方向に配列される裏と、V字に連続した編目が経方向に規則正しく配列される表では、肌触りが全く異なる。この理由は、裏の経方向の摩擦係数が、表のそれよりも高く、すべりが悪いためとされている(例えば、下記非特許文献2参照)。つまり、裏の経方向の摩擦係数が、着脱時や腕を上げる動作時における肌触りを悪化させることにもつながると考えられている。
従来、肌と布帛の摩擦を低減させることに着目した布帛の報告がある。例えば、汗をかいて生地がぬれたときに起こる肌とのべたつきを軽減することに着眼し、布帛の肌に接する側の面に一定高低差以上の凹凸を付与する手法(例えば、下記特許文献1参照)、肌との接触面積を減らして、肌との摩擦抵抗を下げ、同時に肌からの汗を吸い上げる効果でべたつきを軽減する手法(例えば、特許文献2、3参照)が報告されている。これらの手法からなる生地は、肌側面を点接触とするため凹凸を付与し、特に生地が濡れているときにも、物理的な摩擦係数を低減する思想から開発されている。しかし、その凹凸のある生地が、ヒトの触感に対してどのような影響を及ぼすか、については勘案されていなかった。
特開2011−140733号公報 国際公開第00/66822号公報 特開平10−053951号公報
理工新書 ニットに関する24章 第12章 P136 繊維ジャーナル ニットアパレル入門 第6編 P247
本発明が解決しようとする課題は、肌上の汗の有無や生地の濡れに拘わらず、実着用時における、凹凸感、ちくちく感、ざらざら感等の悪い触感による不快感を低減した肌触りのよい編地を提供することである。
本願発明者は、ヒトの実着用時の触感を高めうる編地を開発するためには、着用時には袖を通す、肌の上に衣料を滑らせる、動作時には手を伸ばす、立ち上がる等、肌と編地の裏の経方向の動きによって生じる触感を勘案する必要があると考え、鋭意検討し実験を重ねた結果、かかる触感を高めるためには、裏に現れるループ間の位置関係を制御することが重要であり、これによって特に着用動作時に肌触りが良い編地が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、下記の通りのものである。
[1]ポリウレタン弾性繊維を芯糸としたカバリングヤーンを用いて天竺組織に編成された編地であって、該編地裏面のループ同士の位置が、下記式(1)及び式(2)の関係式:
編地の裏面を、ウェール方向を軸として二つ折りし観察した際の、隣り合うニードルループとシンカーループに関して、該ニードルループの中心部の鉛直方向に対する傾きaN°とシンカーループの中心部の鉛直方向に対する傾きの和aS°との和(aNS°=aN°+aS°)が、aN°+aS°≦40°...式(1);
編地の裏面を、ウェール方向を軸として二つ折りし観察した際の、隣り合うニードルループとシンカーループの中心部の距離Dが、D≦350μm...式(2);
を満たす前記編地。
[2]さらに、以下の式(3):
編地の裏面を、ウェール方向を軸として二つ折りし観察した際の、隣り合うニードルループとシンカーループの中心部の高さの差ΔHが、ΔH≦110μm...式(3);
を満たす、前記[1]に記載の編地。
[3]前記編地を構成する糸のうち、ポリウレタン弾性繊維を除く、少なくとも一種類以上が長繊維糸条である、前記[1]又は[2]に記載の編地。
[4]前記編地を構成する糸のうち、ポリウレタン弾性繊維を除く、少なくとも二種類以上が長繊維糸条である、前記[3]に記載の編地。
[5]前記編地を構成する糸が全て長繊維糸条である、前記[1]又は[2]に記載の編地。
[6]前記編地のセルロース混率が20重量%以上である、前記[1]〜[5]のいずれかに記載の編地。
[7]前記[1]〜[6]のいずれかに記載の編地を肌に直接触れる部分として用いた衣料。
本発明に係る編地は、実着用時に触感がよく、凹凸感、ちくちく感、ざらざら感等の悪い触感による不快感を低減した肌触りが良い編地である。
本実施形態の編物の裏のウェール方向(経方向)を軸として二つ折りにしマイクロスコープで観察するとき、隣り合うニードルループとシンカーループに着眼し、該ニードルループの中心部の鉛直方向に対する傾きaN°とシンカーループの中心部の鉛直方向に対する傾きaS°とを読む手順を説明するための図面に代わる写真である。 本実施形態の編物の裏のウェール方向(経方向)を軸として二つ折りにするマイクロスコープで観察するとき、隣り合うニードルループとシンカーループの中心部の距離Dを読む手順を説明するための図面に代わる写真である。 本実施形態の編物の裏のウェール方向(経方向)を軸として二つ折りにするマイクロスコープで観察するとき、隣り合うニードルループとシンカーループの中心部の高さ差ΔHを読む手順を説明するための図面に代わる写真である。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施態様の編地は、天竺組織からなる。天竺組織には伸度と伸長回復性、フィット性や運動追随性を高めるために、ポリウレタン弾性繊維をベア挿入する手法が一般的である。この場合、ポリウレタン弾性繊維と、その他構成糸条との伸度の差が大きく、編成ループ中に空間が生じやすい。そこで、本実施形態の編地は、ポリウレタン弾性繊維を芯糸とし、その他構成糸条を鞘糸とし、広義のカバリングヤーンで編成することを特徴とする。これにより、本実施形態においては、ポリウレタン弾性繊維をベア挿入する場合よりも、編成ループの凹凸を一層小さくすることができる。
ポリウレタン弾性繊維の太さは、生地を伸び硬くしないために、カバリングヤーンが100dtを超える場合は22dt以上33dt以下、カバリングヤーンが56dt以上100dt以下の場合は17dt以上33dt以下、カバリングヤーンが56dtを下回る場合は、17dt未満であることが好ましい。ポリウレタン弾性繊維の推奨ドラフト率は、好ましくは2.0以上3.5以下、より好ましくは2.3以上3.2以下である。
ポリウレタン弾性繊維の混率は、生地重量の30%以下であることが好ましいが、着用時の適度なフィット感を考慮し、より好ましくは5%以上20%以下である。
本実施形態の天竺編地は、編地の裏(編おろし時に内側に当たる側)に、ウェール方向に隣接して配置されるシンカーループと、ニードルループの一部分の半円の位置関係に特徴がある。図1に示すように、ループ間の角度について、編地裏面の、ウェール方向を軸として二つ折りし観察した際の、隣り合うニードルループとシンカーループに関して、該ニードルループの中心部の鉛直方向に対する傾きaN°とシンカーループの中心部の、鉛直方向に対する傾きの和aS°の和がaN+aS≦40°であることが必要であり、より好ましくは35°以下である。ループ間の距離については、図2に示すように、同じく、編地裏面のウェール方向を軸として二つ折りし観察した際の、隣り合うニードルループとシンカーループの中心部の距離Dが、D≦350μmであることが必要であり、より好ましくは300μmである。この角度と距離が共に小さいほど、編地をウェールに一方向に撫でた時、滑らかさを感じやすい。
更に、図3に示すように、編地の裏面を、ウェール方向を軸として二つ折りし観察した際の、隣り合うニードルループとシンカーループの中心部の高さの差ΔHについて、ΔH≦110μmを満たしていれば、さらに滑らかさを感じやすく、より好ましくは、90μm以下である。この位置関係を保つと、生地を曲げたり、肌に滑らせたりしたときも、ちくちく、ざらざら等の悪い触感を与えない。
ループ間の角度と距離を小さくするために、糸曲げ柔らかいことが必要で、そのため、カバリングヤーンの構成糸条が細く、同時に構成糸条単糸も細いものを選定することが好ましい。長繊維糸条の場合では122dt以下、より好ましくは84dt以下である。それを構成する単糸は2dt以下であることが好ましい。単糸繊度が2dtを超えると、各ループに張りや硬さがでて、肌と接触するたびに刺激され、ちくちく感じさせてしまう。長繊維糸条は、原糸、加工糸いずれでもよい。また、構成糸断面は、肌との摩擦を低減することから、三角や十字等の角のある断面形状よりも、角がない丸や楕円等の形状がより好ましい。
カバリングヤーンの構成糸条として、例えば、ポリアミド系、ポリエステル系、アクリル系、再生セルロース長繊維等が挙げられる。二種類以上の長繊維糸条を鞘糸とし、芯糸となるポリウレタン弾性繊維に巻き付けたい場合は、複合糸条を予めエア、熱、撚糸装置により作製し、後にポリウレタン弾性繊維とを一糸条に複合する方法を用いることができる。予め複合糸条を作製する方法としては、例えば、再生セルロース長繊維と、ポリアミド系、ポリエステル系、アクリル系等の合成長繊維とを、合撚、インターレース混繊、仮撚後インターレース混繊、インターレース混繊後仮撚、インターレース混繊後追撚及び流体撹乱加工による混繊等の手法で複合する方法が挙げられる。また、工程性を考慮し、二種以上の長繊維糸条と、ポリウレタン弾性繊維を一工程で複合することも可能である。例えば、ポリウレタン弾性繊維をドラフトした状態で、長繊維糸条A(例えば、キュプラ)を引き揃えて、長繊維糸条B(熱可塑性合成繊維、例えば、ポリアミド)を仮撚後に、エア交絡処理をし、巻き取るといった方法が挙げられる。鞘糸となる長繊維糸条の組み合わせとしては、後述する着用快適性の観点から、再生セルロース長繊維とポリエステル系長繊維との複合糸が、また着用快適性、特に吸湿性と曲げ柔らかさの観点からは再生セルロース長繊維とポリアミド系長繊維との複合糸が好ましく、いずれも合成繊維として半延伸糸(POY)を用いてもよい。
鞘糸として短繊維糸条を用いる場合は、40番以上が好ましく、50〜80番等の細番手がより好ましい。また、短繊維糸条を構成する単糸は2dt以下からなることが好ましい。できるだけ繊維毛羽をなくすために、繊維長は25mm以上が好ましく、さらに好ましくは38mm以上である。その素材としては、セルロース系ステープル、ポリエステル系ステープル、アクリル系ステープル、ナイロン系ステープル、又はこれらの複合ステープルが挙げられる。いずれも角のない断面形状の繊維が好ましい。精紡交撚又はカバリングの手法を用いることが好ましく、構成短繊維の撚数は、糸の硬さ、風合いの面から20/inch以上で30/inch以下が好ましい。
ループの高さ差を小さくするためには、構成糸条太さの試適編み条件にもよるが、編機ゲージが細かい編み機を選定し、C数、W数を高めるとよい。C数は60以上90以下、W数は40以上70以下が好ましい。編機は28G以上、32、36、40、60G等、細かいループを編成できるものが好ましい。消費性能や破裂強度等の物性とのバランスを加味すると28G以上48G以下が好ましい。また、編目ループが編地平面から立体的に飛び出さないように平滑にすると好ましい。そのためには、後に示す100ウェールの編込み長Rが28Gの場合は500mm以下、32Gの場合は400mm以下、36Gの場合は300mm以下、40Gの場合は200mm以下を目安に調整するとよい。Rは、染色前プレセット時又は染色後の乾燥時に調整することが可能であるが、カバリングヤーンの繊度、編成時の糸供給量と張力、ポリウレタン弾性繊維の繊度、ドラフト率によって微調整することもできる。
鞘糸を構成する糸条が単一であると、ループの角度や距離、高さの差を制御しやすいのでより好ましい。複数の糸条からなる場合は、二種が好ましく、このいずれもが長繊維であるとよい。長繊維糸条は、同じ糸太さの場合、撚り糸の集合である短繊維糸条よりも糸曲げ柔らかい傾向にあるからである。
本実施形態の編地には、セルロースII型に属し、高い吸放湿性を有する再生セルロース繊維が20%以上混用されることが好ましい。その理由は、再生セルロース繊維は、吸放湿スピードが非常に高く、肌からの不感蒸泄を吸収し、外層へ放出することで、肌近傍の温湿度をコントロールすることができるためである。この湿度コントロール機能は、再生セルロース繊維の混用率(混率)が40%以上で実感され、60%以上でその効果を大きく発揮することができる。この再生セルロース繊維は、繊維毛羽が少ない長繊維糸条であると肌との摩擦を軽減する観点から尚一層好ましい。再生セルロース繊維の中でも、断面が丸であるキュプラが特に好ましい。他には、ビスコースレーヨン、ポリノジックレーヨン、高強力レーヨン等も挙げられる。
本実施形態の編地の染色加工は、精練、染色、仕上げ加工、ファイナルセットの順で行うとよいが、この限りではない。例えば、パドル染色機を用いて、製品染めを行うことも可能である。精練及び染色に用いる処理機は、一般に使用される液流染色機などのテンションの小さいものや連続精練機等が好ましい。染色の前に、晒及び漂白仕上げにより、白度を高める工程を加えてもよい。染料、染色助剤、仕上げ加工剤は、一般に市販されている合成繊維及び/又はセルロース繊維の染色に開発されているものを任意に選定できる。染色前に再生セルロース系繊維の染色性改善のためのアルカリ処理や、風合い向上のためのポリエステル系繊維用アルカリ減量加工などの処理を施してもよい。また、染浴中で吸水加工剤や柔軟剤との併用、ソーピング後にこれらをパディングすることも可能である。柔軟剤の利用は、肌触りや柔軟性を高めるために有効である。ファイナルセット時は、生地をフラットにする意味で、適宜巾出しを行ってもよい。生地の平滑加工として、ペーパー、フェルト、プラスト等によるカレンダー処理を行ってもよい。
本実施形態の編地の目付は特に限定されないが、約100g/m〜約300g/mが好ましい。目付が小さすぎると汗処理機能に劣り、破裂強度が小さく、消費性能に問題が生じ、反対に大きすぎると分厚くなりすぎて、着用動作性が劣り、アウター等外観に影響を及ぼすこととなる。
本実施形態の編地は、肌着等、直接肌に触れる衣料用途として用いられることが好ましい。特に、アンダーシャツ、キャミソール、ショーツ、ブリーフ等の肌着やブラジャーの身生地、腕カバー、スパッツ等にも利用できる。乳児や女性、高齢者等、触感に敏感な体質者にも好適である。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。まず、実施例で用いた測定方法及び評価方法について説明する。
(1)ループ間角度の和(aNS°)
編地の裏面を観察しやすい大きさにカットし、ウェール方向(経方向)を軸として二つ折りにする。マイクロスコープ、より好ましくは3D解析機能が付与されたマイクロスコープで、この二つ折りにした生地をステージ上に置き、上からスライドガラスを静かに載せる。編地の曲率が最も高いところに焦点を合わす。倍率としては、100倍〜200倍、特に130〜150倍が観察しやすいため好ましい。隣り合うニードルループとシンカーループに着眼し、該ニードルループの中心部の鉛直方向に対する傾きaN°とシンカーループの中心部の鉛直方向に対する傾きaS°とを読み、それらの和aNS°=aN°+aS°を求める(図1参照)。傾きはマイクロスコープに付与された、画像解析機能を用いると簡易に求められる。機能が無ければ、画像を取り込んだ後、印刷してから読んでもよい。ランダムに同じ編地の中で、ニードルループとシンカーループ各々20個のループ間角度を読み、aNS°を平均して求める。
(2)ループ間距離D(μm)
編地の裏面を観察しやすい大きさにカットし、ウェール方向(経方向)を軸として二つ折りにする。マイクロスコープ、より好ましくは3D解析機能が付与されたマイクロスコープで、この二つ折りにした生地をステージ上に置き、上からスライドガラスを静かに載せる。編地の曲率が最も高いところに焦点を合わす。倍率としては、100倍〜200倍、特に130〜150倍が観察しやすいため好ましい。隣り合うニードルループとシンカーループの中心部の距離Dを読む(図2参照)。距離Dはマイクロスコープに付与された、画像解析機能を用いると簡易に求められる。機能が無ければ、画像を取り込んだ後、印刷してから読んでもよい。ランダムに同じ編地の中で、ニードルループとシンカーループ各々20個のループ間距離を読み、平均して求める。
(3)ループ間高さの差ΔH(μm)
編地の裏面を観察しやすい大きさにカットし、ウェール方向(経方向)を軸として二つ折りにする。マイクロスコープ、より好ましくは3D解析機能が付与されたマイクロスコープで、この二つ折りにした生地をステージ上に置き、上からスライドガラスを静かに載せる。編地の曲率が最も高いところに焦点を合わす。倍率としては、100倍〜200倍、特に130〜150倍が観察しやすいため好ましい。隣り合うニードルループとシンカーループの中心部の高さ差ΔHを読む(図3参照)。高さの差はマイクロスコープに付与された、画像解析機能を用いると簡易に求められる。機能が無ければ、画像を取り込んだ後、印刷してから読んでもよい。ランダムに同じ編地の中で、ニードルループとシンカーループ各々20個のループ間高さ差を読み、平均して求める。
(4)編込み長R
出来上がった編地の目付(g/m)、C、W数(/inch)を測定する。次いで、1m当たりのループ数を算出する。目付と、糸条Aと糸条Bからなる鞘糸、ポリウレタン弾性繊維の混率から、カバリングヤーンが1m中に存在する長さを算出する。この長さを、前述の1m当たりのループ数で除し、100を乗算することで100ウェール中の編込み長が算出される。
例えば、目付が150g/m、C/W=80/60、カバリングヤーンの繊度:100dt、28G編機により編成された天竺で、素材混率がキュプラ:45%、ポリアミド:40%、ポリウレタン弾性繊維15%であった場合、
80×(100/2.54)×60×(100/2.54)=7440015(個)
(150g/100dt)×10000=15000 (m)
(150g/100dt)×1000=15000000 (mm)
編込み長R=15000000/7440015×100=202(mm)が求められる。当該カバリングヤーンの繊度は、0.1g/dの荷重をかけた状態で1mをカットしたヤーンを9本用意し、1000を乗じてデニールを求め、デシテックスに変換して求めた値とする。尚、いずれの重量も、20℃65%RHの恒温室にて、調湿された状態で測定する。
(5)「肌触り」の判定
10人のモニターに試作編地で作製した肌着Tシャツを30℃60%RHの環境で着用させ、着脱時及び着用動作時の触感(ちくちく、ざらざら感)を主体とした肌触りを下記の5段階で官能評価させた。この平均値を評価結果とした。
5:なめらかで、編地がきめ細かく、肌触りが大変良い
4:なめらかで、編地がきめ細かく、肌触りが良い
3:どちらともいえない
2:ちくちく、ざらざら感があり、編地に凹凸感あり、肌触りがやや悪い
1:ちくちく、ざらざら感があり、編地に凹凸感強く、肌触りがとても悪い
(6)「清涼感」の判定
10人のモニターに試作編地で作成した肌着Tシャツを30℃60%RHの環境で着用させ、官能により、蒸れを主体とする清涼感を下記の5段階で官能評価させた。この平均値を評価結果とした。
5:蒸れを感じず、清涼
4:蒸れをほとんど感じず、概ね清涼
3:どちらともいえない
2:蒸れをやや感じ、やや蒸し暑い
1:蒸れを感じやすく、蒸し暑い
(実施例1)
44dtex48fの丸断面ポリアミド半延伸糸を仮撚加工して得た仮撚フィラメントと、33dtex2fのポリウレタン弾性繊維を延伸して44dtex45fの丸断面キュプラと引き揃えた糸条とを、インターレース混繊により複合させて得たカバリングヤーン(99dtex95f)を36Gの丸編機で編成し、キュプラ混率45%、ポリアミド
40%、ポリウレタン弾性繊維15%の天竺編地を得た。この生地をプレセットした後、液流染色機を用いて精練、染色し、ファイナルセット後にコース数が90、ウェール数が50の生地1を得た。機上での供糸量、及びファイナルセット時の幅出しについては、仕上がり編地の編込み長Rが197mmになるように調整した。
この編地(生地1)からなる肌着Tシャツは、肌触りがよく、清涼感も高いものとなった。この編地のループ間角度aNS°、ループ間距離、ループ間高さ差を以下の表1に示す。
(実施例2)
44dtex48fの丸断面ポリアミド半延伸糸を仮撚加工して得た仮撚フィラメントと、33dtex2fのポリウレタン弾性繊維を延伸して44dtex45fの丸断面キュプラと引き揃えた糸条とを、インターレース混繊により複合させて得たカバリングヤーン(99dtex95f)を28Gの丸編機で編成し、キュプラ混率45%、ポリアミド40%、ポリウレタン弾性繊維15%の天竺編地を得た。この生地を、パドル染色機を用いて製品染めし、スチームセットでは、コース数が80、ウェール数が50になるように調整した生地2を得た。機上での供糸量は、仕上がり編地の編込み長Rが483mmになるように調整した。
この編地(生地2)からなる肌着Tシャツは、肌触りがよく、清涼感も高いものとなった。この編地のループ間角度aNS°、ループ間距離、ループ間高さ差を以下の表1に示す。
(実施例3)
56dtex24fの丸断面ポリエステル半延伸糸を仮撚加工して得た仮撚フィラメントと、33dtex2fのポリウレタン弾性繊維を延伸して33dtex24fの丸断面キュプラと引き揃えた糸条とを、インターレース混繊により複合させて得たカバリングヤーン(90dtex50f)を36Gの丸編機で編成し、ポリエステル50%、キュプラ混率40%、ポリウレタン弾性繊維10%の天竺編地を得た。この生地をプレセットした後、液流染色機を用いて精練、染色し、ファイナルセット後にコース数が88、ウェール数が47の生地3を得た。機上での供糸量、及びファイナルセット時の幅出しについては、仕上がり編地の編込み長Rが202mmになるように調整した。
この編地(生地3)からなる肌着Tシャツは、肌触りがよく、清涼感も高いものとなった。この編地のループ間角度aNS°、ループ間距離、ループ間高さ差を以下の表1に示す。
(実施例4)
44dtex48fの丸断面ポリアミド半延伸糸を仮撚加工して得た仮撚フィラメントと、17dtex2fのポリウレタン弾性繊維を延伸して33dtex24fの丸断面キュプラと引き揃えた糸条とを、インターレース混繊により複合させて得たカバリングヤーン(75dtex74f)を28Gの丸編機で編成し、キュプラ混率44%、ポリアミド
48%、ポリウレタン弾性繊維8%の天竺編地を得た。この生地をプレセットした後、液流染色機を用いて精練、染色し、ファイナルセット後にコース数が82、ウェール数が54の生地4を得た。機上での供糸量、及びファイナルセット時の幅出しについては、仕上がり編地の編込み長Rが251mmになるように調整した。
この編地(生地4)からなる肌着Tシャツは、肌触りがよく、清涼感も高いものとなった。この編地のループ間角度aNS°、ループ間距離、ループ間高さ差を以下の表1に示す。
(比較例1)
39dtex10fの丸断面ポリアミド半延伸糸(POY)を仮撚加工して得た仮撚フィラメントと84dtex24fのビスコースレーヨンをインターレース混繊した複合糸と、22dtex3fのポリウレタンを28Gシングル丸編機で交編し、レーヨン混率66%、ポリアミド混率26%、ポリウレタン混率8%のベア天竺を得た。この生地をプレセットした後、液流染色機を用いて精練、染色し、ファイナルセット後にコース数が55、ウェール数が42の生地5を得た。機上での供糸量、及びファイナルセット時の幅出しについては、仕上がり編地の編込み長Rが297mmになるように調整した。
この編地(生地5)からなる肌着Tシャツは、肌触りが悪く、ちくちく感じ、清涼感が得られなかった。この編地のループ間角度aNS°、ループ間距離、ループ間高さ差を、以下の表1に示す。
(比較例2)
41dtex13fの丸断面ポリアミド半延伸糸(POY)を仮撚加工して得た仮撚フィラメントと84dtex24fのビスコースレーヨンをインターレース混繊した複合糸と、22dtex3fのポリウレタンを28Gシングル丸編機で交編し、レーヨン混率64%、ポリアミド混率28%、ポリウレタン混率8%のベア天竺を得た。この生地をプレセットした後、液流染色機を用いて精練、染色し、ファイナルセット後にコース数が57、ウェール数が42の生地6を得た。機上での供糸量、及びファイナルセット時の幅出しについては、仕上がり編地の編込み長Rが304mmになるように調整した。
この編地(生地6)からなる肌着Tシャツは、肌触りが悪く、ちくちく感じ、清涼感が得られなかった。この編地のループ間角度aNS°、ループ間距離、ループ間高さ差を、以下の表1に示す。
(比較例3)
40/−の綿を28Gシングル丸編機により、綿混率が100%の天竺を得た。この生地を、液流染色機を用いて精練、染色し、ファイナルセット後にコース数が45、ウェール数が30の生地7を得た。機上での供糸量、及びファイナルセット時の幅出しについては、仕上がり編地の編込み長Rが474mmになるように調整した。
この編地(生地7)からなる肌着Tシャツは、肌触りが悪く、ちくちく感じ、清涼感が得られなかった。この編地のループ間角度aNS°、ループ間距離、ループ間高さ差を、以下の表1に示す。
(比較例4)
78dtex24fの三角断面ポリアミド仮撚加工糸で44dtex3fのポリウレタンをカバリングして得たカバリングヤーン(93dtex27f)を28Gの丸編機で編成し、ポリアミド混率85%、ポリウレタン混率15%の天竺編地を得た。この生地をプレセットした後、液流染色機を用いて精練、染色し、ファイナルセット後にコース数が52、ウェール数が44の生地8を得た。機上での供糸量、及びファイナルセット時の幅出しについては、仕上がり編地の編込み長Rが509mmになるように調整した。
この編地(生地8)からなる肌着Tシャツは、肌触りが悪く、ざらざら感じ、清涼感が得られなかった。この編地のループ間角度aNS°、ループ間距離、ループ間高さ差を、以下の表1に示す。
本発明に係る編地は、実着用時に触感がよく、凹凸感、ちくちく感、ざらざら感等の悪い触感による不快感を低減した肌触りが良い編地であるため、肌に直接触れる衣料、特に肌着の素材として好適に利用可能である。

Claims (7)

  1. ポリウレタン弾性繊維を芯糸としたカバリングヤーンを用いて天竺組織に編成された編地であって、該編地裏面のループ同士の位置が、下記式(1)及び式(2)の関係式:
    編地の裏面を、ウェール方向を軸として二つ折りし観察した際の、隣り合うニードルループとシンカーループに関して、該ニードルループの中心部の鉛直方向に対する傾きaN°とシンカーループの中心部の鉛直方向に対する傾きの和aS°との和(aNS°=aN°+aS°)が、aN°+aS°≦40°...式(1);
    編地の裏面を、ウェール方向を軸として二つ折りし観察した際の、隣り合うニードルループとシンカーループの中心部の距離Dが、D≦350μm...式(2);
    を満たす前記編地。
  2. さらに、以下の式(3):
    編地の裏面を、ウェール方向を軸として二つ折りし観察した際の、隣り合うニードルループとシンカーループの中心部の高さの差ΔHが、ΔH≦110μm...式(3);
    を満たす、請求項1に記載の編地。
  3. 前記編地を構成する糸のうち、ポリウレタン弾性繊維を除く、少なくとも一種類以上が長繊維糸条である、請求項1又は2に記載の編地。
  4. 前記編地を構成する糸のうち、ポリウレタン弾性繊維を除く、少なくとも二種類以上が長繊維糸条である、請求項3に記載の編地。
  5. 前記編地を構成する糸が全て長繊維糸条である、請求項1又は2に記載の編地。
  6. 前記編地のセルロース混率が20重量%以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の編地。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の編地を肌に直接触れる部分として用いた衣料。
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