JP2016092017A - 熱電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】熱抵抗が小さく、放熱性に優れ、高温側と低温側の間に大きな温度差を形成できる熱電モジュールが望まれる。【解決手段】熱電モジュールは、P型およびN型のいずれか一方の熱電特性を有する第1熱電素子と、P型およびN型のいずれか他方の熱電特性を有する第2熱電素子と、前記第1および第2熱電素子の低温側を電気的に接続する第1電極と、を備え、前記第1電極は、ヒートシンクとして機能するよう、前記第1および第2熱電素子からアーチ状に延在する。【選択図】図1

Description

本発明は、熱電モジュールに関する。
熱を電気エネルギーに直接変換する、ゼーベック効果に基づく技術は、未利用廃熱を回収する技術の一つとして近年注目されている。
バルク型の熱電素子を用いる熱電モジュールは、一般的にπ型構造を有する。このような熱電モジュールにおいて、P型とN型の熱電素子は、電気的には平板電極を介して直列に接続され、熱的には並列に構成される。この熱電モジュールでは、高温側から低温側へ流れる熱流に伴って、キャリアが拡散する。これによって、電流が一定の方向に流れて、電力を取り出すことができる。
一般的に、上記のような熱電モジュールの製造方法は、下記の工程を備える:
ホットプレス法などにより作成したP型熱電材料製およびN型熱電材料製のインゴットからP型とN型の熱電素子をそれぞれ切り出す工程と;
切り出されたP型とN型の熱電素子を下部基板上に配置し、下部基板上に配置された第2平板電極を介して両熱電素子を電気的に接続する工程と;
P型とN型の熱電素子の低温側を上部基板上に配置された第1平板電極を介して電気的に接続する工程。
熱電モジュールの効率を向上させるためには、高温側と低温側の温度差を大きくすることが求められる。このため、熱電素子の低温側を水冷板と接触させたり、放熱パッドと接触させたりすることが行われている。
特許文献1には、高温側基板および低温側基板にそれぞれ溝を形成し、これらの溝に放熱パッドをそれぞれ埋め込み、P型およびN型熱電素子の低温側を電気的に接続する第1平板電極と、P型およびN型熱電素子の高温側を電気的に接続する第2平板電極とをそれぞれ放熱パッドに接触させる熱電モジュールが開示されている。
特開2013−26618号公報
以下の分析は、本発明によって与えられたものである。
上述したように、熱電モジュールに水冷板又は放熱パッドを追加すると、熱抵抗が増加するという問題が生じる。特許文献1の熱電モジュールによれば、電極と放熱パッドの界面、および基板と放熱パッドの界面で、新たな熱抵抗が生じる。さらに、特許文献1の熱電モジュールによれば、基板に放熱パッドを埋め込むため、放熱性の改善効果が限定的であるという問題がある。これらの問題は、熱電モジュールにおいて高温側と低温側間の温度差を減少させる原因となる。
かくして、熱抵抗が小さく、放熱性に優れ、高温側と低温側の間に大きな温度差を形成できる熱電モジュールが望まれる。
本開示の第1視点によれば、P型およびN型のいずれか一方の熱電特性を有する第1熱電素子と、P型およびN型のいずれか他方の熱電特性を有する第2熱電素子と、前記第1および第2熱電素子の低温側を電気的に接続する第1電極と、を備え、前記第1電極は、ヒートシンクとして機能するよう、前記第1および第2熱電素子からアーチ状に延在する、熱電モジュールが提供される。
上記熱電モジュールの効果を下記に例示する:
(1)第1電極がヒートシンクを兼用しているため、熱電モジュールの構成部材数が少なく、熱抵抗が小さい。
(2)第1電極がアーチ形状(乃至部分ループ状もしくはセミループ状)を有しているため、第1電極の全長が長く、放熱面積が広い。
(3)(1)および(2)の効果より、大きな温度差を得ることができるため、発電量あるいは冷暖房能力が大きくなる。
(4)第1電極が可撓性を有するため、熱電モジュールの変形および設計自由度が高い。よって、本開示の熱電モジュールは、装着面(熱源又は放熱面)が曲面である場合にも、好適に適用される。
実施形態1に係る熱電モジュールにおいて、低温側の第1電極の構成を説明するための模式図である。 実施形態1に係る熱電モジュールにおいて、高温側の第2電極の一例を説明するための模式図である。 実施形態1に係る熱電モジュールにおいて、高温側の第2電極の他例を説明するための模式図である。 図2に示したような熱電モジュールの適用例(実施形態2)を説明するための模式図である。 図3に示したような熱電モジュールの適用例(実施形態2)を説明するための模式図である。 実施形態3に係る熱電モジュールの全体構成の一例を説明するための模式図である。 (A)〜(I)は、第1電極の形状に関する複数の変形例(実施形態4)を説明するための模式図である。 図7(H)に示したような断面形状の第1電極を用いた実施形態5に係る熱電モジュールの全体構成の一例を説明するための模式図である。 実験結果を説明するためのグラフである。
(形態1)形態1は、第1視点のとおりである。
(形態2)前記第1および第2熱電素子は、柱状であり、前記第1電極の一端部は、前記第1熱電素子の前記低温側の端面に接合され、前記第1電極の他端部は、前記第2熱電素子の前記低温側の端面に接合され、前記第1電極は、前記第1および第2熱電素子の前記低温側の前記端面の上方でアーチ状に延在する。前記第1および第2熱電素子は、例えば円柱状、多角形状(例えば三〜八角柱状)、頂面を有する円錐形状に形成される。
(形態3)前記第1電極は、前記第1および第2熱電素子の低温側の端面から、少なくとも3mm突出する。
(形態4)前記第1電極の横断面は、矩形状である。あるいは、前記第1電極の横断面は、円状でもよい。
(形態5)前記第1電極は、複数の電極から構成される。
(形態6)前記熱電モジュールを覆うカバー(収容するハウジング)を備え、前記第1電極は、前記カバー(ハウジング)の内面と前記第1および第2熱電素子との間に形成される空間内に、暴露される。
(形態7)熱電モジュールは、さらに、前記第1熱電素子と熱電特性(伝導型)が異なり、前記第2熱電素子と熱電特性が同じである第3熱電素子と、前記第1および第3熱電素子の高温側を電気的に接続する第2電極と、を備え、前記第2電極は、ヒートシンクとして機能するよう、前記第1および第3熱電素子からアーチ状に延在する。
熱を効率よく逃がすためには、熱抵抗を小さくすると共に、熱伝導性がよく表面積が大きな部材へ、熱を伝導させることが重要である。そのため、特許文献1のように、熱電素子と上部基板の間に、放熱パッドのような異種部材を挿入すると、部材間の密着性は向上するが、上部基板に埋め込まれた放熱パッドからの放熱性が低く、又放熱パッドの熱伝導率、耐久性およびコストに関して、新たな課題が生じる。本開示の第1電極によれば、そのアーチ形状によって、上記課題を解決することができる。
第1電極は、第1および第2熱電素子の上方でアーチを描くことが好ましい。これによって、第1電極と第1および第2熱電素子との干渉が防止され、多数の熱電素子を密集して配置することができると共に、第1電極からの放熱性が向上する。
第1電極は、放熱面積が大きくなるよう、又は空間占有率が大きくなるよう、湾曲又は折れまがっていること、特に、複数の変曲点又は複数の折曲点を有することが好ましい。
高温側に配置される第2電極には、一般的な平板電極を用いることができる。なお、熱電素子の高温側に入力される熱量が過大である場合、第2電極にも、第1電極と同様にアーチ状の電極を用いて、入力される熱量を制限することができる。
熱電素子の材料を下記に例示する:シリサイド系、Si−Ge系、酸化物系、PbTe系、TAGS系、LaTe系、充填ステックルダイト系、Bi−Sb−Te−Se系、ZnSb系、およびBi−Te系。例えば、P型熱電素子として、例えば(Bi,Sb)Teを用いることができる。N型熱電素子として、例えばBi(Te,Se)を用いることができる。
第1および第2電極は、熱伝導度が高く、電気抵抗が低く、熱電素子との間の熱抵抗を小さくできる材料から構成することが好ましい。例えば、銅、アルミニウム、金、銀、白金、及びそれらの合金である。銅合金として、例えば、Cu−Sn系やCu−Ni系を用いることができる。
熱電素子において、電極が接合される面をめっきしてもよく、電極を熱電素子に直接接合してもよい。
高温側の第2電極が平板状である場合、第2電極は、例えば、電気的絶縁性、例えばセラミックス製の基板を介して、廃熱源ないし放熱面に装着される。
第1電極を第1および第2熱電素子へ接合する方法として、加熱接合、超音波接合、およびろう付け等を用いることができ、或いは接着材、又はボルトやナット等のファスナを用いてもよい。第2電極についても同様である。
廃熱源としては、高温の流体が流れる配管、例えば車両の排気管(例えばSUS製マニホルド)若しくは内燃機関、或いは炉、例えば熱処理炉が例示される。
以下、実施形態等を、図面を参照しつつ例示する。
[実施形態1]
図1を参照すると、実施形態1に係る熱電モジュールは、P型およびN型のいずれか一方の熱電特性を有する第1熱電素子1と、P型およびN型のいずれか他方の熱電特性を有する第2熱電素子2と、第1および第2熱電素子1、2の低温側(Cold Side)を電気的に接続する第1電極11と、を備えている。この熱電モジュールでは、高温側(Hot Side)から低温側に向かって、熱流Qが発生する。
第1および第2熱電素子1、2は、円柱状である。第1および第2熱電素子1、2は、それらの周面同士が対向するよう配列されている。第1電極11の一端部すなわち第1接合部11aは、第1熱電素子1の低温側の端面に接合されている。第1電極11の他端部すなわち第2接合部11bは、第2熱電素子2の低温側の端面に接合されている。
第1電極11は、ヒートシンクとして機能するよう、第1および第2熱電素子1、2からアーチ状に延在している。特に、第1電極11は、第1および第2熱電素子1、2の低温側の端面の上方でアーチ状に延在している。
第1電極11の効果について、下記に例示する:
(1)第1電極11がヒートシンクを兼用しているため、熱電モジュールの構成部材数が少なくなり、熱抵抗が小さくなる(構成部材間の界面における熱抵抗が減少する)。
(2)第1電極11はアーチ形状を有しているため、全長が長く、放熱面積が広い。
(3)第1電極11は、第1および第2熱電素子1、2の上方の空間、すなわち、第1および第2熱電素子1、2から離れた位置でアーチを描いているため、放熱性が高い。
次に、この熱電モジュールの高温側の電極について説明する。
図2を参照すると、熱電モジュールは、さらに、第1熱電素子1と熱電特性が異なり、第2熱電素子2と熱電特性が同じである第3熱電素子3と、第1および第3熱電素子1、3の高温側(Hot Side)を電気的に接続する第2電極21と、を備えている。
高温側の第2電極21として、熱電モジュールにおいて一般的に採用されている、平板電極を用いることができる。或いは、図3を参照すると、高温側の第2電極21として、第1電極11と同様に、第1および第3熱電素子1、3の高温側の端面の上方でアーチ状に延在する電極を用いることができる。第2電極21の一端部すなわち第3接合部21aは、第1熱電素子1の高温側の端面に接合されている。第2電極21の他端部すなわち第4接合部21bは、第3熱電素子3の高温側の端面に接合されている。
図3に示す電極構成は、熱電モジュールの高温側に入力される熱量が過大であり、適切な温度差が得ることが困難である場合、又は熱電モジュールの装着面(熱源の放熱面)の曲率が大きい場合(後述する図5参照)に、好適に適用される。
[実施形態2]
実施形態2では、実施形態1の熱電モジュールを、廃熱源の放熱面が曲面である場合に適用した例を説明する。
図4は、高温側(Hot Side)の第2電極21として、図2に示したような平板電極を用いた例を示している。図4を参照すると、曲面である放熱面5、例えば、高温の流体が流れる配管の外周面に、電気的絶縁性の基板4を介して、図2に示したような熱電モジュールが装着されている。基板4は、管状である。基板4は、接着材、ろう材又はファスナを用いて、放熱面5に接合することができる。高温側の第2電極21は、平板状の剛体である。第2電極21は、接着材、ろう材又はファスナを用いて、基板4に接合することができる。一方、低温側(Cold Side)の第1電極11は、アーチ状であって、高い変形自由度を有する。これによって、第1〜第3熱電素子1〜3並びに第1および第2電極11、21から構成される熱電モジュールの基本構造を環状に配列することが容易となっている。かくして、高温側の第2電極21が剛体であって平板状であるにもかかわらず、熱電モジュールを曲面に装着することが容易となっている。
図5は、高温側の第2電極21として、図3に示したようなアーチ状電極を用いた他例を示している。以下、図5に示す他例と、図4に示した一例との相違点について説明し、両例の共通点については、上記記載を参照するものとする。
図5を参照すると、図4に比べて曲率が大きい放熱面5に、電気的絶縁性の基板4を介して、図3に示したような熱電モジュールが装着されている。高温側(Hot Side)の第2電極21も、低温側(Cold Side)の第1電極11と同様に、アーチ状であって、高い変形自由度を有する。このような熱電モジュールは、小径な配管にも装着容易である。
[実施形態3]
図6は、実施形態3に係る熱電モジュールの全体構成の一例を説明するための模式図である。
図6を参照すると、実施形態3の熱電モジュールは、基板4と一体化されてハウジング(4、6)を構成するカバー6を有している。低温側(Cold Side)では、多数の第1電極11が、カバー6内の空間6aに露出状態で収容されている。これによって、第1電極11からの放熱性が高められている。なお、放熱性をさらに高めるため、カバー6に孔等を設けることも好ましい。
高温側(Hot Side)において、第2電極21は、基板4上に固定されている。第2電極21は、図6に示すような平板状でも、図3に示したようなアーチ状であってもよい。
この熱電モジュールに温度差を与えると、端子7、8を介して電流を取り出すことができる。反対に、この熱電モジュールに、端子7、8を介して電流を供与すると、冷却及び/又は加熱をすることができる。電流の方向を変えることによって、熱電モジュールの第1電極11側を加熱側とすることもでき、冷却側とすることもできる。
[実施形態4]
図7(A)〜(I)を参照して、第1電極11の種々の形状を例示する。
図7(A)〜(D)を参照すると、第1電極11は、円弧ないし楕円状、矩形状、オーム字状又は波状を有する。このように、第1電極11は、熱電素子を高密度で配置できるよう、熱電素子の上方で拡開する形状を有することが好ましい。
図7(E)を参照すると、第1および第2接合部11a、11bは、第1電極11の表側に配置されている。図7(F)を参照すると、第1および第2接合部11a、11bは、第1電極11の表裏側にそれぞれ配置されている。第1および第2接合部11a、11bの形成位置は、第1電極11同士が干渉しないよう、定められる。
図7(G)を参照すると、第1電極11の横断面は矩形状である。よって、第1電極11はリボン状である。このような第1電極11は、その太さ(横断面積)に対して、表面積が大きいため、放熱上有利である。図7(H)を参照すると、第1電極11の横断面は円状である。このような第1電極11は、安価に形成でき、取扱いが容易である。
図7(I)を参照すると、第1電極11は、複数の第1電極11から構成されている。複数の第1電極11は、第1および第2熱電素子1、2(図1参照)間に、並列接続される。複数の第1電極11は、一つの第1電極11よりも、例えば側面分、合計の表面積が大きくなる。
[実施形態5]
図8を参照して、図7(H)に示したような形状の第1電極11を用いた熱電モジュールの全体構成の一例を説明する。図8において、第1電極11は、線状を有しているが、その横断面積は十分に太いため、ヒートシンクとして機能することができる。さらに、複数の第1電極11は高密度で配置されているため、複数の第1電極11は、集合体として、高い放熱性を有している。また、第1〜第3熱電素子1〜3を高密度で集積し、かつ電気的に直列に接続するため、第2電極21の配置方向(第2電極21の長軸方向)が、熱電モジュールの中央部と端部では変更されている(中央部の配置方向と端部の配置方向とが交差している)。
図1又は図2に示したような構造を有する熱電モジュールを用い、さらに第1電極11の長さを変えて、熱電モジュールに発生する温度差を計測した。第1電極11は、第1および第2熱電素子1、2に超音波接合した。なお、超音波接合する場合には、第1および第2熱電素子をめっきすることが好ましい。また、レーザ接合する場合には、めっきをしなくてもよい。第1電極11には、リボン状のCu製電極を用いた。第1電極11は、厚みtを0.2mm、幅を2mm、第1および第2接合部11a、11bの面積はそれぞれ0.4*0.4mmとし、長さを0、10、20又は40mmの間でそれぞれ変更した。電極長さが長いほど、大きなアーチを描き、放熱面積が大きくなる。なお、長さ0mmとは、図1又は図2を参照して、第1電極11が、第1および第2接合部11a、11b分の長さと、第1および第2熱電素子1、2が直接接触しないよう設定される僅かなクリアランス分との合計長さしか有していないこと、すなわち、アーチ状ではないことを意味する。熱電モジュールの高温側を220℃に加熱したホットプレートに接触させ、上記温度差を計測した。
図9に示す実験結果を参照すると、第1電極11が長く、アーチが大きくなるほど、温度差DTが大きくなった。長さ0mmの平板状の第1電極に比べて、長さ20mmのアーチ状の第1電極11によれば約20℃大きい温度差が得られ、長さ40mmのアーチ状の第1電極11によれば約27℃大きい温度差が得られた。また、少なくとも3mm(≒長さ10mm/3.14)、第1および第2熱電素子1、2の低温側端面から突出する、長さ10mmの第1電極11によっても、約10℃の温度差が得られ、このような第1電極11も、ヒートシンクとして十分に機能することが確認された。さらに好ましくは、第1電極11は、少なくとも6mm、9mm又は10mm以上突出する。
熱電モジュールでは、温度差に比例して、得られる電圧が大きくなる。電力は電圧の二乗に比例する。したがって、長さ40mmのアーチ状の第1電極11によれば、長さ0mmの平板状の第1電極に比べて、得られる電極は1.5倍になる。このような熱電効率の向上が得られる理由を下記に説明する:
(1)第1電極11が第1および第2熱電素子1、2に直接接合されていることによって、第1電極11と第1および第2熱電素子1、2との間の熱抵抗が小さくなるため;
(2)第1電極11が空間に暴露されていることによって、第1電極11とそれが曝されている空間との間の熱抵抗が小さくなるため;および
(3)第1電極11の放熱面積が大きいため、と考えられる。
第1電極11の長さないし表面積の上限は、第1電極11同士の干渉、第1電極11と第1および第2熱電素子1、2の干渉、および電気抵抗を考慮して、定めることが好ましい。第1電極11の好ましい表面積/断面積は、100〜400の範囲である。好ましい表面積/断面積の算出式の一例を下記に示す:
2(表裏面分、なお両側面および両端面の面積は単純化のためここでは無視する)×(幅2mm×長さ10〜40mm)/(幅2mm×t0.2mm)。
本開示の熱電モジュールは、ゼーベック効果を利用する発電装置、あるいはベルチェ効果を利用する冷却装置および加熱装置に、適用される。本開示の熱電モジュールは、装着面が平面である場合だけでなく、曲面である場合にも適用される。
なお、上記の特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
1 第1熱電素子
2 第2熱電素子
3 第3熱電素子
4 基板、下部基板
5 放熱面(廃熱源)
6 カバー
(4,6) ハウジング
7,8 端子
11 第1電極、低温側電極
11a,11b 第1および第2接合部
21 第2電極、高温側電極
21a,21b 第3および第4接合部
Cold Side 低温側
Hot Side 高温側
Q 熱流

Claims (7)

  1. P型およびN型のいずれか一方の熱電特性を有する第1熱電素子と、
    P型およびN型のいずれか他方の熱電特性を有する第2熱電素子と、
    前記第1および第2熱電素子の低温側を電気的に接続する第1電極と、
    を備え、
    前記第1電極は、ヒートシンクとして機能するよう、前記第1および第2熱電素子からアーチ状に延在する、ことを特徴とする熱電モジュール。
  2. 前記第1および第2熱電素子は、柱状であり、
    前記第1電極の一端部は、前記第1熱電素子の前記低温側の端面に接合され、
    前記第1電極の他端部は、前記第2熱電素子の前記低温側の端面に接合され、
    前記第1電極は、前記第1および第2熱電素子の前記低温側の前記端面の上方でアーチ状に延在する、ことを特徴とする請求項1記載の熱電モジュール。
  3. 前記第1電極は、前記第1および第2熱電素子の低温側の端面から、少なくとも3mm突出することを特徴とする請求項1又は2に記載の熱電モジュール。
  4. 前記第1電極の横断面は、矩形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の熱電モジュール。
  5. 前記第1電極は、複数の電極から構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の熱電モジュール。
  6. 前記熱電モジュールを覆うカバーを備え、
    前記第1電極は、前記カバーの内面と前記第1および第2熱電素子との間に形成される空間に、暴露される、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一に記載の熱電モジュール。
  7. さらに、前記第1熱電素子と熱電特性が異なり、前記第2熱電子と熱電特性が同じである第3熱電素子と、
    前記第1および第3熱電素子の高温側を電気的に接続する第2電極と、
    を備え、
    前記第2電極は、ヒートシンクとして機能するよう、前記第1および第3熱電素子からアーチ状に延在する、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記載の熱電モジュール。
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