JP6390546B2 - 熱電変換モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

熱電変換モジュールおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、熱を電気に変換する熱電変換モジュールおよびその製造技術に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2004−153128号公報(特許文献1)がある。この公報には、「一対の基板と、この基板の間に配接される複数の熱電素子と、基板上に間隔を空けて設けられた熱電素子を連結する電極とからなり、基板の少なくとも電極が配接されていない部分に弛み部分を設けた熱電モジュール」が記載されている。
特開2004−153128号公報
近年、例えば溶鉱炉、焼却炉などの工業炉の配管または自動車の排気管に取り付けて、その廃熱温度を利用する熱電変換モジュールが開発されている。対象となる廃熱温度は、200〜900℃程度の高温であり、熱電変換モジュールの性能を最大限に発揮するためには、熱源体の熱を効率よく熱電変換モジュールに伝える必要がある。
また、熱電変換モジュールの設置場所は必ずしも平坦ではなく、例えば円筒形の配管または曲面を有する排気管などに設置される場合がある。このため、熱源体の熱を効率良く熱電変換モジュールに伝えるには、熱源体の表面形状に倣うように熱電変換モジュールを設置し、熱電変換モジュールと熱源体との間に極力隙間をなくすことが重要である。
上記課題を解決するために、本発明による熱電変換モジュールは、一つのP型熱電変換素子につき上面側および下面側にそれぞれ独立の高温側支持板および低温側支持板が接合され、一つのN型熱電変換素子につき上面側および下面側にそれぞれ独立の高温側支持板および低温側支持板が接合されている。そして、P型熱電変換素子の上面とN型熱電変換素子の上面とに亘って配置された高温側金属箔、およびP型熱電変換素子の下面とN型熱電変換素子の下面とに亘って配置された低温側金属箔によって、P型熱電変換素子とN型熱電変換素子とは交互に直列に接合されている。
本発明によれば、熱源体の熱を効率よく電気に変換することのできる熱電変換モジュールを提供することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
実施例1による熱電変換モジュールの構造の一例を示す斜視図である。 実施例1による熱電変換モジュールの素子接合構造の一部を示す側面図である。 実施例1による熱電変換モジュールの製造工程を示す素子接合構造の一部の上面図である。 実施例1による熱電変換モジュールの製造工程を示す素子接合構造の一部の断面図(図3に示すA−A線に沿った断面図)である。 図3および図4に続く、熱電変換モジュールの製造工程を示す素子接合構造の一部の上面図である。 図3および図4に続く、熱電変換モジュールの製造工程を示す素子接合構造の一部の断面図(図5に示すA−A線に沿った断面図)である。 実施例2による熱電変換モジュールの素子接合構造の一部を示す上面図である。 実施例2による熱電変換モジュールの素子接合構造の変形例の一部を示す上面図である。 実施例3による熱電変換モジュールの素子接合構造の一部を示す上面図である。 実施例3による熱電変換モジュールの素子接合構造の一部を示す側面図である。 本発明者らが比較例として事前検討した熱電変換モジュールの構造の一例を示す斜視図である。
以下の実施の形態において、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
また、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、以下の実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。また、以下の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
≪熱電変換モジュールの構造≫
本実施例1による熱電変換モジュールの構造を図1および図2を用いて説明する。図1は、本実施例1による熱電変換モジュールの構造の一例を示す斜視図である。図2は、本実施例1による熱電変換モジュールの素子接合構造の一部を示す側面図である。
図1に示す本実施例1による熱電変換モジュール100は、P型半導体からなる熱電変換素子(以下、P型熱電変換素子と言う。)3およびN型半導体からなる熱電変換素子(以下、N型熱電変換素子と言う。)4の各々の上下面に温度差を与えることによって電子が移動して電流を発生するゼーベック効果を利用している。熱電変換モジュール100は、この電子の移動により、熱を電気に変換する機能を有する。
P型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とを交互に直列に接合することによって、電気的な回路が形成される。このように直列に接続したP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とを平面状(格子状)、ライン状または筒状などに配置することにより熱電変換モジュール100は構成される。
さらに、熱電変換モジュール100の構成を、図1および図2を用いて詳しく説明する。図2は、上面を高温に、下面を低温にした場合の熱電変換モジュール100の素子接合構造の一部を拡大して示す側面図である。各P型熱電変換素子3には、上面である高温側に高温側金属箔13を挟んで高温側支持板1が接合され、下面である低温側に低温側金属箔17を挟んで低温側支持板2が接合されている。すなわち、一つのP型熱電変換素子3につき上面側および下面側にそれぞれ独立の高温側支持板1および低温側支持板2が接合されている。
同様に、各N型熱電変換素子4には、上面である高温側に高温側金属箔13を挟んで高温側支持板1が接合され、下面である低温側に低温側金属箔17を挟んで低温側支持板2が接合されている。すなわち、一つのN型熱電変換素子4につき上面側および下面側にそれぞれ独立の高温側支持板1および低温側支持板2が接合されている。
従って、複数のP型熱電変換素子3および複数のN型熱電変換素子4が、図1に示すように、例えば格子状に配置されている場合には、複数の高温側支持板1および複数の低温側支持板2は、格子状に配置された複数のP型熱電変換素子3および複数のN型熱電変換素子4に対応して、それぞれ格子状に配置される。
高温側支持板1は、高温側支持板接合材11、高温側金属箔13および高温側素子接合材12を介してP型熱電変換素子3の上面およびN型熱電変換素子4の上面に接合されている。低温側支持板2は、低温側支持板接合材15、低温側金属箔17および低温側素子接合材16を介してP型熱電変換素子3の下面およびN型熱電変換素子4の下面に接合されている。
そして、P型熱電変換素子3の上面とN型熱電変換素子4の上面とに亘って配置された高温側金属箔13、およびP型熱電変換素子3の下面とN型熱電変換素子4の下面とに亘って配置された低温側金属箔17によって、互いに隣り合うP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とは交互に直列に接合されている。すなわち、高温側金属箔13および低温側金属箔17を電気導通経路として、P型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とが直列に接続されている。言い換えると、複数のP型熱電変換素子3と複数のN型熱電変換素子4とが、交互に一筆書き(一続き)のように直列に繋がっている。
P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4は、熱電変換モジュール100を使用する環境温度により最適な材料が異なる。熱電材料としては、例えばシリコン−ゲルマニウム系、鉄−シリコン系、ビスマス−テルル系、マグネシウム−シリコン系、鉛−テルル系、コバルト−アンチモン系、ビスマス−アンチモン系、ホイスラー合金系またはハーフホイスラー合金系などがある。P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4は、これらの材料のうちの何れかの組合せからなることが好ましい。
高温側支持板接合材11および高温側素子接合材12を、熱電変換モジュール100の作製時に溶融させることにより、高温側支持板1と高温側金属箔13とを高温側支持板接合材11を介して接合し、高温側金属箔13とP型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4とを高温側素子接合材12を介して接合する。これにより、高温側支持板1とP型熱電変換素子3および高温側支持板1とN型熱電変換素子4とが高温側金属箔13を挟んで接合される。
同様に、低温側支持板接合材15および低温側素子接合材16を、熱電変換モジュール100の作製時に溶融させることにより、低温側支持板2と低温側金属箔17とを低温側支持板接合材15を介して接合し、低温側金属箔17とP型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4とを低温側素子接合材16を介して接合する。これにより、低温側支持板2とP型熱電変換素子3および低温側支持板2とN型熱電変換素子4とが低温側金属箔17を挟んで接合される。
ところで、熱電変換モジュール100では、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4に熱源体の熱を損失なく伝搬することが重要である。しかし、一般的に、高温側支持板1とP型熱電変換素子3またはN型熱電変換素子4との間および低温側支持板2とP型熱電変換素子3またはN型熱電変換素子4との間に、電極と接合材が介在することによって、熱抵抗が上がり、熱源体の熱がP型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4に伝わりにくくなる。
しかし、本実施例1では、熱電変換モジュール100の製造時に、2種類以上の異なる金属を圧延接合により貼りあわせたクラッド材が準備される。すなわち、高温側金属箔13を挟んで高温側支持板接合材11と高温側素子接合材12とが接合された高温側クラッド材10が準備される。また、低温側金属箔17を挟んで低温側支持板接合材15と低温側素子接合材16とが接合された低温側クラッド材14が準備される。
後述するように、高温側金属箔13および低温側金属箔17の厚さは、例えば0.5mm以下であり、また、高温側支持板接合材11、高温側素子接合材12、低温側支持板接合材15および低温側素子接合材16の厚さは、例えば50μm以下である。このように、高温側支持板1とP型熱電変換素子3またはN型熱電変換素子4との間にある層の厚さが薄いので、熱抵抗が下がり、高温側支持板1の熱がP型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4に伝わりやすくなる。同様に、低温側支持板2とP型熱電変換素子3またはN型熱電変換素子4との間にある層の厚さが薄いので、熱抵抗が下がり、低温側支持板2の熱がP型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4に伝わりやすくなる。従って、熱源体から高温側支持板1または低温側支持板2に伝わった熱は、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4に効率よく伝わり、その熱は、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4において、効率よく電気に変換される。
高温側支持板接合材11、高温側素子接合材12、低温側支持板接合材15および低温側素子接合材16の材質としては、錫、インジウム、ビスマス、亜鉛またはアルミニウムのいずれかを主成分とする金属材料、銀ろうまたはアルミニウムろうなどのろう材、銀ペースト、銅ペーストあるいは酸化金属ナノ粒子(銀、銅など)が好ましい。はんだ付けを行なう場合は、はんだのぬれ性を確保するために、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4の接合面、並びに高温側支持板1および低温側支持板2の接合面にぬれ性を確保するニッケル、金または銅などの金属箔を形成することも可能である。
高温側金属箔13および低温側金属箔17は電気を導通する配線としての機能を有するため、電気抵抗の小さい金属、例えば銅、アルミニウム、ニッケルまたは金などが望ましい。さらに、高温側金属箔13および低温側金属箔17には、フレキシブル性を持たせることにより、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4が、熱電変換モジュール100の高さバラつき、並びに熱源体表面の凹凸、曲面および段差形状に倣うことができるようにする。
一般的に、熱源体と熱電変換モジュール100との間にはグリースまたは熱伝導シートなどを介することが多いが、グリースまたは熱伝導シートは金属に比べて熱抵抗が非常に高いため、熱源体と熱電変換モジュール100との間の間隙が広くなるほどグリースまたは熱伝導シートが厚くなり、熱源体の熱を熱電変換モジュール100に伝えづらくなる。このため、上記間隙が広くなると熱電変換モジュール100の特性を十分に発揮することができない。
しかし、本実施例1による熱電変換モジュール100では、一つのP型熱電変換素子3につき上面側および下面側にそれぞれ独立の高温側支持板1および低温側支持板2が接合され、一つのN型熱電変換素子4につき上面側および下面側にそれぞれ独立の高温側支持板1および低温側支持板2が接合される。また、高温側金属箔13および低温側金属箔17の厚さを、例えば0.5mm以下とすることにより、これらにフレキシブル性を持たせることができる。このように、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4がフレキシブルに上下動できる構造とすることで、熱源体への追従性が向上するので、熱電変換モジュール100の特性を十分に発揮することが可能となる。
さらに、工業炉および自動車の使用環境は200〜900℃程度が想定されているため、熱電変換モジュール100の使用時と非使用時との温度差が非常に大きくなる。温度変化幅が広い場合、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4と電極との線膨張係数差により接合界面に応力またはひずみが集中し、接続部が破断する懸念がある。しかし、本実施例1では、電極に高温側金属箔13および低温側金属箔17を用いていることから、これらがフレキシブルに変形することにより、温度差に起因する応力またはひずみを緩和することができる。これにより、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4と電極との接合部の長期信頼性を向上することができる。
高温側金属箔13および低温側金属箔17はフレキシブル性を確保する必要があるため、その厚さは0.5mm以下であることが望ましい。一方、耐久性および製造性の観点から、その厚さは0.001mm以上であることが望ましい。また、これらの値に限らずフレキシブル性を有するものであれば、他の厚み、例えば1.0mm以下であっても実施可能である。
また、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4の上下方向の追従性が高いことから構成部材の厚さ方向のバラつきを吸収することができる。これにより、構成部材の厚さ方向の仕様を厳しくする必要がなく、特殊な検査および加工も不要であることから費用対効果の高い熱電変換モジュール100を提供することができる。
高温側支持板1および低温側支持板2は、金属材料またはセラミック材料などの剛性の高い材料が好ましい。高温側支持板1および低温側支持板2を金属材料とした場合は、熱伝導率が高いため、熱源体の熱を熱抵抗低く熱電変換モジュール100に伝播することができる。一方、高温側支持板1および低温側支持板2をセラミック材料とした場合は、絶縁材料であるため、熱源体との接触部が金属であった場合でも絶縁層を介さずに設置することが可能になる。高温側支持板1および低温側支持板2の形状は熱源体の外周形状を考慮して決定することができる。例えば高温側支持板1および低温側支持板2の上面視における形状は、円形、四角形または多角形である。
図1に示す引き出し配線5は、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4において発生する電力を外部に取り出すものであり、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの導電性材料であればよく、低温側金属箔17との接合は、はんだ付け、超音波接合、拡散接合または導電性ペーストなど、使用環境下で接合が保たれる構造であればどのような方法でもよい。さらに、本実施例1による熱電変換モジュール100では、引き出し配線5を低温側金属箔17に結線して低温側から電力を取り出しているが、高温側金属箔13に結線して高温側から電力を取り出してもよい。
本発明者らが比較例として事前検討した熱電変換モジュールの構造の一例を、図11を用いて説明する。図11に示す熱電変換モジュール200では、P型熱電変換素子3の上面とN型熱電変換素子4の上面、およびP型熱電変換素子3の下面とN型熱電変換素子4の下面とがそれぞれ剛体である電極18によって接合されている。このため、熱電変換モジュール200では、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4がそれぞれ一つずつでの移動、特に上下方向の移動が非常に困難である。
≪熱電変換モジュールの製造方法≫
次に、本実施例1による熱電変換モジュールの製造方法の一例を、図3〜図6を用いて説明する。図3および図4はそれぞれ、本実施例1による熱電変換モジュールの製造工程を示す素子接合構造の一部の上面図および断面図である。図5および図6はそれぞれ、図3および図4に続く、熱電変換モジュールの製造工程を示す素子接合構造の一部の上面図および断面図である。なお、図5では、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4には斜め掛けのハッチングを付しており、高温側クラッド材10には網掛けのハッチングを付している。
以下に説明する組立例では、高温側支持板接合材11、高温側金属箔13および高温側素子接合材12として、銅箔の両側にアルミニウム箔を形成したアルミニウム/銅/アルミニウム積層構造の高温側クラッド材10を用いる。同様に、低温側支持板接合材15、低温側金属箔17および低温側素子接合材16として、銅箔の両側にアルミニウム箔を形成したアルミニウム/銅/アルミニウム積層構造の低温側クラッド材14を用いる。
まず、図3および図4に示すように、低温側支持板2が整列して配置できるように、格子状に複数の窪み20を設けた治具19を準備する。その後、治具19に設けた複数の窪み20に自動機または手動振込機などにより低温側支持板2を配置する。治具19に形成する窪み20の深さは低温側支持板2の厚さ以下にすることが望ましい。
次に、隣り合う2つの低温側支持板2と重なるように、アルミニウム(低温側支持板接合材15)/銅(低温側金属箔17)/アルミニウム(低温側素子接合材16)積層構造の低温側クラッド材14を設置する。銅箔の厚さは、例えば0.1mm程度であり、アルミニウム箔の厚さは、例えば20〜50μm程度である。
次に、図5および図6に示すように、低温側支持板2の直上に位置するように、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4を低温側クラッド材14上に搭載する。
次に、P型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とを接続する直列配線となるように、P型熱電変換素子3上およびN型熱電変換素子4上に、アルミニウム(高温側支持板接合材11)/銅(高温側金属箔13)/アルミニウム(高温側素子接合材12)積層構造の高温側クラッド材10を設置する。銅箔の厚さは、例えば0.1mm程度であり、アルミニウム箔の厚さは、例えば20〜50μm程度である。
その後、P型熱電変換素子3の直上およびN型熱電変換素子4の直上にそれぞれ位置するように、高温側支持板1を高温側クラッド材10上に搭載する。
このように組み立てた状態で、高温の炉に組み立て体を通して高温側クラッド材10および低温側クラッド材14のそれぞれのアルミニウム箔を溶融させて、高温側クラッド材10を構成する銅箔(高温側金属箔13)および低温側クラッド材14を構成する銅箔(低温側金属箔17)を介したP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4との直列接続を完成する。ここで、高温側クラッド材10および低温側クラッド材14をそれぞれ構成するアルミニウム箔は、溶融することにより、当初の厚さ(例えば20〜50μm)よりもさらに薄くなる。また、溶融したアルミニウム箔は、高温側支持板1とP型熱電変換素子3またはN型熱電変換素子4との間、および低温側支持板2とP型熱電変換素子3またはN型熱電変換素子4との間へ移動する。
これにより、銅箔(高温側金属箔13および低温側金属箔17)を介してP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とが交互に電気的に接続された熱電変換モジュール100を組み立てることができる。
このように、本実施例1によれば、熱源体の熱を効率よく電気に変換することのできる熱電変換モジュール100を提供することができる。また、フレキシブル性に優れた熱電変換モジュール100を提供することができる。これにより、熱電変換モジュール100を、200℃以上の高温の環境下においても、例えば溶鉱炉、焼却炉などの工業炉の配管または自動車の排気管などに取り付けて、発電に用いることができる。
≪熱電変換モジュールの構造≫
本実施例2による熱電変換モジュールの構造を図7および図8を用いて説明する。図7は、本実施例2による熱電変換モジュールの素子接合構造の一部を示す上面図である。図8は、本実施例2による熱電変換モジュールの素子接合構造の変形例の一部を示す上面図である。なお、図7および図8では、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4には斜め掛けのハッチングを付しており、高温側金属箔13には網掛けのハッチングを付している。ここでは、前述の実施例1による熱電変換モジュール100と相違する点について説明する。
前述の実施例1による熱電変換モジュール100との相違点は、高温側金属箔13および低温側金属箔17の構造である。
図7に示すように、本実施例2による熱電変換モジュールは、前述の実施例1の特徴に加えて、高温側金属箔13および低温側金属箔17の一部を細くすることによって、熱電変換モジュール全体のねじり方向の変形への追従性を向上した点に特徴がある。
前述の実施例1では、互いに隣り合うP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とにおいて、これら上面を互いに接続する高温側金属箔13の平面形状は四角形(長方形)である。すなわち、第1方向に互いに隣り合うP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とを接続する高温側金属箔13の第1方向と直交する第2方向の幅は、ほぼ一定である。
同様に、前述の実施例1では、互いに隣り合うP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とにおいて、これら下面を互いに接続する低温側金属箔17の平面形状は四角形(長方形)である。すなわち、第1方向に互いに隣り合うP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とを接続する低温側金属箔17の第1方向と直交する第2方向の幅は、ほぼ一定である。
これに対して、本実施例2では、第1方向に互いに隣り合うP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とにおいて、これら上面は高温側金属箔13によって互いに接続されており、上面視において高温側金属箔13の高温側支持板1と重ならない部分の第1方向と直交する第2方向の幅が、高温側金属箔13の高温側支持板1と重なる他の部分の第2方向の幅よりも狭くなっている。
同様に、第1方向に互いに隣り合うP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とにおいて、これら下面は低温側金属箔17によって互いに接続されており、上面視において低温側金属箔17の低温側支持板2と重ならない部分の第1方向と直交する第2方向の幅が、低温側金属箔17の低温側支持板2と重なる他の部分の第2方向の幅よりも狭くなっている。
このように、互いに隣り合うP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4との間に位置し、上面視において高温側金属箔13の高温側支持板1と重ならない部分および上面視において低温側金属箔17の低温側支持板2と重ならない部分の第2方向の幅を他の部分の第2方向の幅よりも狭くする。これにより、熱電変換モジュール全体にねじり方向の負荷が発生した場合に、高温側金属箔13および低温側金属箔17が容易に変形することで変形能を高めることができる。
本実施例2による熱電変換モジュールは、前述の実施例1による熱電変換モジュールと同様に製造することができる。すなわち、高温側金属箔13および低温側金属箔17の形状を上記形状とした場合であっても、前述の実施例1で示した組み立て工程と同様の組み立て工程を用いて、熱電変換モジュールを製造することができる。すなわち、本実施例2による熱電変換モジュールの組み立て工程では、前述の実施例1による熱電変換モジュールの組み立て工程に加わえて、新たに必要となる工程はない。
また、高温側金属箔13および低温側金属箔17の形状は、図7に示した形状に限定されるものではない。
例えば図8に示すように、互いに隣り合うP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4との間に位置し、上面視において高温側支持板1と重ならない高温側金属箔13の部分に、複数の開口部を設けてもよい。同様に、互いに隣り合うP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4との間に位置し、上面視において低温側支持板2と重ならない低温側金属箔17の部分に、複数の開口部を設けてもよい。
≪熱電変換モジュールの構造≫
本実施例3による熱電変換モジュールの構造を図9および図10を用いて説明する。図9は、本実施例3による熱電変換モジュールの素子接合構造の一部を示す上面図である。図10は、本実施例3による熱電変換モジュールの素子接合構造の一部を示す側面図である。なお、図9では、P型熱電変換素子3およびN型熱電変換素子4には斜め掛けのハッチングを付しており、高温側金属箔13には網掛けのハッチングを付している。ここでは、前述の実施例1による熱電変換モジュール100と相違する点について説明する。
前述の実施例1による熱電変換モジュール100との相違点は、高温側金属箔13および低温側金属箔17の構造である。
図9および図10に示すように、本実施例3による熱電変換モジュールは、前述の実施例1の特徴に加えて、高温側金属箔13および低温側金属箔17の一部を細くし、さらにこの部分を第1方向に向かって1回転させることによって、熱電変換モジュール全体のねじり方向の変形への追従性および水平方向の変形能を向上した点に特徴がある。
本実施例3では、第1方向に互いに隣り合うP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とにおいて、これら上面は高温側金属箔13によって互いに接続されており、上面視において高温側金属箔13の高温側支持板1と重ならない部分の幅が、高温側金属箔13の高温側支持板1と重なる他の部分の幅よりも狭くなっている。さらに、この第1方向に向かって、上面視において高温側支持板1と重ならない高温側金属箔13の部分が第1方向に向かって1回転している。
すなわち、高温側支持板1とP型熱電変換素子3とに挟まれた高温側金属箔13と、高温側支持板1とN型熱電変換素子4とに挟まれた高温側金属箔13とを結んだ直線とは異なる位置に(本実施例3では、この直線よりも低温側支持板2側に)高温側金属箔13の一部がある。言い換えれば、P型熱電変換素子3の外周端部上に位置する高温側金属箔13とN型熱電変換素子4の外周端部上に位置する高温側金属箔13とを結んだ直線とは異なる位置に(本実施例3では、この直線よりも低温側支持板2側に)高温側金属箔13の一部がある。
同様に、第1方向に互いに隣り合うP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4とにおいて、これら下面は低温側金属箔17によって互いに接続されており、上面視において低温側金属箔17の低温側支持板2と重ならない部分の幅が、低温側金属箔17の低温側支持板2と重なる他の部分の幅よりも狭くなっている。さらに、この第1方向に向かって、上面視において低温側支持板2と重ならない低温側金属箔17の部分が第1方向に向かって1回転している(図示は省略)。
すなわち、低温側支持板2とP型熱電変換素子3とに挟まれた低温側金属箔17と、低温側支持板2とN型熱電変換素子4とに挟まれた低温側金属箔17とを結んだ直線とは異なる位置に(本実施例3では、この直線よりも高温側支持板1側に)低温側金属箔17の一部がある。言い換えれば、P型熱電変換素子3の外周端部下に位置する低温側金属箔17とN型熱電変換素子4の外周端部下に位置する低温側金属箔17とを結んだ直線とは異なる位置に(本実施例3では、この直線よりも高温側支持板1側)低温側金属箔17の一部がある。
このように、高温側金属箔13および低温側金属箔17の一部を細くし、さらにこの部分を第1方向に向かって1回転させることによって、例えば前述の実施例1に記載したように、平板からなる高温側金属箔13および低温側金属箔17を用いた場合よりも、P型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4との間の移動距離を確保することができる。これにより、熱電変換モジュールの面内方向(水平方向とする)の変形と、熱電変換モジュール全体のねじり方向の変形に対して、容易に追従することができる。
本実施例3による熱電変換モジュールは、前述の実施例1による熱電変換モジュールと同様に製造することができる。すなわち、高温側金属箔13および低温側金属箔17の形状を上記形状とした場合であっても、前述の実施例1で示した組み立て工程と同様の組み立て工程を用いて、熱電変換モジュールを製造することができる。すなわち、本実施例3による熱電変換モジュールの組み立て工程では、前述の実施例1による熱電変換モジュールの組み立て工程に加えて、新たに必要となる工程はない。
また、高温側金属箔13および低温側金属箔17の形状は、図9および図10に示した形状に限定されるものではない。
本願明細書においては、代表して高温側金属箔13および低温側金属箔17のように金属箔として説明したが、厳密に金属箔でなければならないものではなく、可撓性を有する部材であれば実施できる。
また、金属箔は、厚みや製造方法によって金属薄または金属薄膜とも呼ばれることがあるが、できるだけ薄く可撓性を有する部材であれば実施可能である。そのため、本願明細書においては、例えば、金属膜、金属薄膜、金属箔体、金属薄体等であっても上述の部材であれば金属箔の概念に含まれる。
このような本願発明の構成によって、仮に、高温側金属箔13に接続されるP型熱電変換素子3とN型熱電変換素子4がねじれるように接続、すなわち、2つの熱電素子の端面が同一平面を構成せずに接続されたものであっても、高温側金属箔13が可撓性を有することによってねじれを吸収することができる。
また、高温側金属箔13が切断されない限りは、引張り応力に対しても有効である。図10等に記載されるように1回転させた構成とすると、円状に構成された部分が伸びるため、引張りに対して特に有効である。
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。なお、図面に記載した各部材や相対的なサイズは、本発明を分かりやすく説明するため簡素化・理想化しており、実装上はより複雑な形状となる。
1 高温側支持板
2 低温側支持板
3 P型熱電変換素子
4 N型熱電変換素子
5 引き出し配線
10 高温側クラッド材
11 高温側支持板接合材
12 高温側素子接合材
13 高温側金属箔
14 低温側クラッド材
15 低温側支持板接合材
16 低温側素子接合材
17 低温側金属箔
18 電極
19 治具
20 窪み
100 熱電変換モジュール
200 熱電変換モジュール

Claims (13)

  1. 交互に配列し、電気的に直列に接続される複数のP型熱電変換素子と複数のN型熱電変換素子とを有する熱電変換モジュールであって、
    前記P型熱電変換素子の上面および下面にそれぞれ第1支持板および第2支持板が配置され、
    前記N型熱電変換素子の上面および下面にそれぞれ第3支持板および第4支持板が配置され、
    前記P型熱電変換素子の上面と前記第1支持板との間および前記N型熱電変換素子の上面と前記第3支持板との間に挟まれた第1金属箔によって、互いに隣り合う前記P型熱電変換素子と前記N型熱電変換素子とが電気的に接続され、
    前記P型熱電変換素子の下面と前記第2支持板との間および前記N型熱電変換素子の下面と前記第4支持板との間に挟まれた第2金属箔によって、互いに隣り合う前記P型熱電変換素子と前記N型熱電変換素子とが電気的に接続された、熱電変換モジュール。
  2. 請求項1記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記第1金属箔および前記第2金属箔の厚さが、0.001mm以上、かつ0.5mm以下である、熱電変換モジュール。
  3. 請求項1記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記第1支持板および前記第2支持板はそれぞれ、前記P型熱電変換素子に対して、1対1で形成され、
    前記第3支持板および前記第4支持板はそれぞれ、前記N型熱電変換素子に対して、1対1で形成されている、熱電変換モジュール。
  4. 請求項1に記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記第1支持板、前記第2支持板、前記第3支持板および前記第4支持板の平面形状は、円形、四角形または多角形である、熱電変換モジュール。
  5. 請求項1に記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記P型熱電変換素子および前記N型熱電変換素子は、柱状である、熱電変換モジュール。
  6. 請求項1記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記P型熱電変換素子および前記N型熱電変換素子は、シリコン−ゲルマニウム系、鉄−シリコン系、ビスマス−テルル系、マグネシウム−シリコン系、鉛−テルル系、コバルト−アンチモン系、ビスマス−アンチモン系、ホイスラー合金系またはハーフホイスラー合金系の材料のいずれかの組合せからなる、熱電変換モジュール。
  7. 請求項1に記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記第1金属箔および前記第2金属箔は、銅、アルミニウム、ニッケルまたは金からなる、熱電変換モジュール。
  8. 請求項1記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記第1金属箔と前記P型熱電変換素子の上面および前記N型熱電変換素子の上面とは第1接合材により接合され、
    前記第1金属箔と前記第1支持板および前記第2支持板とは第2接合材により接合され、
    前記第2金属箔と前記P型熱電変換素子の下面および前記N型熱電変換素子の下面とは第3接合材により接合され、
    前記第2金属箔と前記第3支持板および前記第4支持板とは第4接合材により接合され、
    前記第1接合材、前記第2接合材、前記第3接合材および前記第4接合材は、錫、インジウム、ビスマス、亜鉛またはアルミニウムのいずれかを主成分とする、熱電変換モジュール。
  9. 請求項1記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記第1支持板、前記第2支持板、前記第3支持板および前記第4支持板は、金属またはセラミックからなる、熱電変換モジュール。
  10. 請求項1記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記P型熱電変換素子と前記N型熱電変換素子とは、第1方向に互いに離間して配置されており、
    上面視において前記第1支持板および前記第3支持板と重ならない前記第1金属箔の前記第1方向と直交する第2方向の幅が、上面視において前記第1支持板および前記第3支持板と重なる前記第1金属箔の前記第2方向の幅よりも狭く、
    上面視において前記第2支持板および前記第4支持板と重ならない前記第2金属箔の前記第2方向の幅が、上面視において前記第2支持板および前記第4支持板と重なる前記第2金属箔の前記第2方向の幅よりも狭い、熱電変換モジュール。
  11. 請求項1記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記P型熱電変換素子と前記N型熱電変換素子とは、互いに離間して配置されており、
    前記P型熱電変換素子と前記N型熱電変換素子との間に、前記P型熱電変換素子の上面と前記第1支持板とに挟まれた前記第1金属箔の第1部分と、前記N型熱電変換素子の上面と前記第3支持板とに挟まれた前記第1金属箔の第2部分とを結んだ線よりも前記第2金属箔側に位置する、前記第1金属箔の第3部分があり、
    前記P型熱電変換素子と前記N型熱電変換素子との間に、前記P型熱電変換素子の下面と前記第2支持板とに挟まれた前記第2金属箔の第1部分と、前記N型熱電変換素子の下面と前記第4支持板とに挟まれた前記第2金属箔の第2部分とを結んだ線よりも前記第1金属箔側に位置する、前記第2金属箔の第3部分がある、熱電変換モジュール。
  12. 交互に配列し、電気的に直列に接続される複数のP型熱電変換素子と複数のN型熱電変換素子とを有する熱電変換モジュールの製造方法であって、
    (a)複数の第1支持板を互いに離間して配置する工程、
    (b)複数の第1クラッド材のそれぞれを、互いに隣り合う一対の前記第1支持板上にわたるように配置する工程、
    (c)前記P型熱電変換素子および前記N型熱電変換素子を、前記第1支持板の上方にそれぞれ位置するように、複数の前記第1クラッド材のそれぞれ上に配置する工程、
    (d)複数の第2クラッド材のそれぞれを、互いに隣り合う前記第1クラッド材の一方の前記第1クラッド材上に配置された前記P型熱電変換素子上と、互いに隣り合う前記第1クラッド材の他方の前記第1クラッド材上に配置された前記N型熱電変換素子上とにわたるように配置する工程、
    (e)複数の第2支持板を、前記P型熱電変換素子の上方および前記N型熱電変換素子の上方にそれぞれ位置するように、複数の前記第2クラッド材のそれぞれ上に配置する工程、
    (f)加熱により、前記第1支持板と、前記第1クラッド材と、前記P型熱電変換素子と、前記第2クラッド材と、前記第2支持板とを接合し、前記第1支持板と、前記第1クラッド材と、前記N型熱電変換素子と、前記第2クラッド材と、前記第2支持板とを接合する工程、
    を有する熱電変換モジュールの製造方法。
  13. 請求項12記載の熱電変換モジュールの製造方法において、
    前記第1クラッド材および前記第2クラッド材は、金属箔と、前記金属箔の両面にそれぞれ形成された接合材とからなり、
    前記金属箔の厚さが、0.001mm以上、かつ0.5mm以下である、熱電変換モジュールの製造方法。
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