JP2017130596A - 熱電変換モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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伸一 藤原
知丈 東平
Tomotake Tohira
知丈 東平
悦子 高根
Etsuko Takane
悦子 高根
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Zenzo Ishijima
善三 石島
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征央 根岸
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Abstract

【課題】熱電変換モジュールの稼働時に熱電変換素子および電極部に発生する応力を緩和することができる熱電変換モジュールを提供する。【解決手段】本発明の熱電変換モジュールの一例として、金属膜を両面に有するセラミック基板と、複数のセラミック基板に挟まれた状態で接合され、少なくとも一部が電気的にそれぞれ接続された複数のP型およびN型の熱電変換素子とを備え、複数のセラミック基板のうち、少なくとも一方のセラミック基板とその両面に形成された金属膜には間隙が形成され、セラミック基板に形成された間隙の方がセラミック基板の両面の金属膜に形成された間隙よりも小さいことを特徴とする。【選択図】 図1A

Description

本発明は、熱電変換モジュールおよびその製造方法に関する。
特許文献1には、高温側に配置される第1の電極部材を接合した第1のセラミック基板と、前記第1の電極部材と対向して低温側に配置される第2の電極部材を接合した第2のセラミック基板と、前記第1の電極部材と前記第2の電極部材との間に配置され、かつ前記第1および第2の電極部材の双方に電気的に接続された熱電素子とを具備する熱電変換モジュールの製造方法において、第1の電極部材および第2の電極部材はAgまたはCuのいずれか一方を含む合金からなり、前記熱電素子は、MgAgAs型結晶構造を有する金属間化合物を主相とする熱電材料からなり、第1のセラミック基板に第1の電極部材を接合する工程および第2のセラミック基板に第2の電極部材を接合する工程を行った後の工程として第1の電極部材と熱電素子を接合する工程および第2の電極部材と熱電素子を接合する工程を具備することを特徴とする、熱電変換モジュールの製造方法が開示されている。
特開2009−81178号公報
近年、例えば溶鉱炉、焼却炉などの工業炉の配管または自動車の排気管に取り付けて、その廃熱温度を利用する熱電変換モジュールが開発されている。対象となる廃熱温度は、200〜900℃程度の高温であり、熱電変換モジュールの性能を最大限に発揮するためには、熱源体の熱を効率よく熱電変換モジュールに伝える必要がある。
熱電変換素子、接合材、電極の線膨張係数が異なる場合、接合時の熱負荷や稼動時の温度変化により熱電変換素子および電極部に応力が集中するため、熱電変換素子や電極部にクラックが発生し、破損するという課題があった。
特許文献1では、低温側と高温側の電極材料を変化させて応力を低減する方法が記載されているが、高温側もしくは低温側の同一電極に接合されているP型およびN型の熱電変換素子に発生する応力は十分に低減することは難しい。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱電変換モジュールの稼働時に熱電変換素子および電極部に発生する応力を緩和することができる熱電変換モジュールおよびその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明の熱電変換モジュールの一例として、金属膜を両面に有するセラミック基板と、複数のセラミック基板に挟まれた状態で接合され、少なくとも一部が電気的にそれぞれ接続された複数のP型およびN型の熱電変換素子とを備え、複数のセラミック基板のうち、少なくとも一方のセラミック基板とその両面に形成された金属膜には間隙が形成され、セラミック基板に形成された間隙の方がセラミック基板の両面の金属膜に形成された間隙よりも小さいことを特徴とする。
本発明の熱電変換モジュールの製造方法の一例として、支持治具上に、金属膜を両面に有する第1のセラミック基板を設置するステップと、一方のセラミック基板の金属膜上に、接合材とP型およびN型の熱電変換素子を設置するステップと、熱電変換素子上に、金属膜を両面に有する第2のセラミック基板と接合材とを設置するステップと、加圧治具により加圧を行うと共に、加熱を行い、金属膜と熱電変換素子とを一括接合するステップと、第1のセラミック基板または第2のセラミック基板のうち少なくとも一方のセラミック基板に両面の金属膜に形成された間隙よりも小さい間隙を形成するステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、熱電変換モジュールの稼働時に熱電変換素子および電極部に発生する応力を緩和することができる熱電変換モジュールおよびその製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの側面図である。 本発明の第1の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの低温側セラミック基板拡大図である。 本発明の第1の実施例における応力緩和型熱電変モジュールの製造方法の流れを示すフロー側面図である。 本発明の第1の実施例における応力緩和型熱電変モジュールの製造方法の流れを示すフロー側面図である。 本発明の第1の実施例における応力緩和型熱電変モジュールの製造方法の流れを示すフロー側面図である。 本発明の第1の実施例における応力緩和型熱電変モジュールの製造方法の流れを示すフロー側面図である。 本発明の第2の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの製造方法の流れを示すフロー側面図である。 本発明の第2の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの製造方法の流れを示すフロー側面図である。 本発明の第2の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの製造方法の流れを示すフロー側面図である。 本発明の第2の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの製造方法の流れを示すフロー側面図である。 本発明の第3の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの製造方法の流れを示すフロー側面図である。 本発明の第3の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの製造方法の流れを示すフロー側面図である。 本発明の第3の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの製造方法の流れを示すフロー側面図である。 本発明の第3の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの製造方法の流れを示すフロー側面図である。 本発明の第4の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの側面図である。 本発明の第5の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの側面図である。 本発明の第6の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの側面図である。 本発明の第7の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの側面図である。 本発明の第8の実施例における応力緩和型熱電変換モジュールの斜視図である。 本発明の第1の実施例におけるセラミック電極間の間隔と温度の関係を計算したシミュレーション結果のグラフである。
以下、本発明の実施形態を図を用いて説明する。各図において、同一の構成には同一の符号を付す。
第1の実施形態
図1Aは、本発明の第1の実施形態における応力緩和型熱電変換モジュールの素子近傍を抜粋した側面図である。1は熱電変換モジュール素子組立体、51はP型熱電変換素子、52はN型熱電変換素子、21は金属膜、22はセラミック基板、23は電極金属膜、31は接合材である。P型熱電変換素子51とN型熱電変換素子52は少なくともその一部がそれぞれ電気的に接続されている。
P型熱電変換素子51とN型熱電変換素子52は接合面にメタライゼーション35を備え、接合材31を介して電極金属膜23に接合される。P型熱電変換素子51とN型熱電変換素子52は、シリコン−ゲルマニウム系、鉄−シリコン系、ビスマス−テルル系、マグネシウム−シリコン系、マンガン−シリコン系、鉛−テルル系、コバルト−アンチモン系、ビスマス−アンチモン系やホイスラー合金系、ハーフホイスラー合金系等のいずれかの組み合わせからなる熱電変換素子が望ましい。
これらの部材からなる熱電素子は、耐熱性が高いからである。これらの中でもシリコン−ゲルマニウム系やマグネシウム−シリコン系熱電素子は耐熱性が高く、高温の廃熱回収に有効である。
以下、P型熱電変換素子51をマンガン−シリコン素子、N型熱電変換素子52をマグネシウム−シリコン素子として説明する。
また、P型熱電変換素子51およびN型熱電変換素子52の表面(接合面)には、メタライゼーションとしてニッケル、アルミニウム、チタン、モリブデン、タングステン、パラジウム、クロム、金、銀、錫等の金属膜が形成されていてもよい。
メタライゼーション35はめっき法、エアロゾルデポジション法、溶射法、スパッタ法、蒸着法、イオンプレーティング法、同時一体焼結法等であればよく、方法は問わない。以下、メタライゼーション35をニッケルとして説明する。
金属膜を両面に有するセラミック基板は、熱伝導性に優れる窒化アルミニウム、窒化ケイ素、アルミナから選ばれる少なくとも1種を主成分とするセラミック基板で構成することが望ましい。本実施例ではセラミック基板をアルミナとした。
セラミック基板22に接合された金属膜21および電極金属膜23は、90質量%以上のCuを含有する組成とすると、電気伝導度、熱伝導度が高く、電極部材として好適なものとなるので望ましい。
ここで、主成分とは、複数の材料からなる部材のうち、その構成のうち最も多い質量または重量の成分をいう。
例えば、電極部材が90質量%以上のCu成分を有する場合には、Cuが主成分である。また、シリコン−ゲルマニウム系熱電素子であれば、シリコン−ゲルマニウム以外にも不純物等の他の成分が含まれるが、シリコン−ゲルマニウムが主成分である。
このようにセラミック基板両面に熱膨張率(線膨張率)が実質的に同じ金属が接合されることにより、熱膨張率差に起因するセラミック基板の反りを低減して、クラックの発生を抑制することができる。
熱膨張率(線膨張率)が実質的に同じ金属とは、同一の金属部材である必要はなく、合金や異なる金属部材であってもよい。
また、実質的に同じとは、セラミック基板の一方の面に接続された金属に対して他方の面に接続された金属の熱膨張率(線膨張率)の差は、5%以下であることを指す。5%以下であれば、セラミック基板の反りの低減に有効である。
セラミック基板の一の面に接合された電極金属膜23はパターニングされた金属膜であり、他の面に接合された金属膜21はパターニングされていない金属膜、又は電極金属膜23と実質的に同一の形状にパターニングされた金属膜とするのが望ましい。
金属膜は、円形状、楕円形状、正方形、長方形等でよいが、その金属膜内の形状内に空隙または空間がないものが好ましい。
言い換えると、セラミック基板の両面に配置される金属膜にはパターンが形成されたものであっても実施できる。セラミック基板の両面に配置された金属膜が、加熱されたセラミック基板の変形を抑制することができる。
また、好ましくは、セラミック基板の両面に配置された電極金属膜23はパターニングしない構成で実施するとよい。この場合は、金属膜23に空間がないため、変形しようとするセラミック基板の応力が集中する部分を金属膜23の領域内に作らないからである。
さらに好ましくは、セラミック基板を挟み込むように配置された金属膜23の形状が、セラミック基板の一の面に配置された金属膜23の形状と位置の面に対向する他の面に配置された金属膜23の形状とがほぼ同一である構成で実施するとよい。
この場合は、セラミック基板を挟み込む金属膜23によってセラミック基板の反りを抑制できるからである。
また、セラミック基板の両面に配置された金属膜23にパターンが施されている場合であっても、一の面の金属膜23と他の面の金属膜23の領域の熱膨張率がほぼ等しい関係にするとセラミック基板の反りを抑制できるから有効である。
さらには、セラミック基板の両面に配置された金属膜23にパターンが施されているか否かに関わらず、一の面と他の面で面対象となるように配置するとよい。これによって、セラミック基板の反りを抑制できる。
また、変形例として、金属膜23の面積は、N型熱電変換素子51またはP型熱電変換素子52のセラミック基板側の面積よりも小さくても実施することができる。セラミック基板を介して両方の面に金属膜23が配置されることで、セラミック基板の反りを抑制できるためである。
このような形状とすることで、セラミック基板の応力を形状全体で受けることができるからである。また、金属膜21の一方の面はセラミック基板22に接続されるが他の面は接続されないが、金属膜21とセラミック基板22との接続面積が多くなるため、剥がれにくくなる。
ここでは、パターニングされていない金属膜21とパターニングされた電極金属膜23で説明する。
また、パターンが施されていない金属膜21は、パターニングされた金属膜23とほぼ同一の面積であることが望ましい。応力をより均一にできるからである。また、セラミック基板の長辺、短辺または直径の長さが金属膜21と金属膜23で同一であることが望ましい。これにより辺方向の応力を均一にできるからである。
金属膜21はパターニングされていない金属膜として説明したが、金属膜23のパターンが施されている場合に、応力を調整するため、金属膜23にパターンを施すことも可能である。この場合は、より金属膜23と金属膜21が受ける応力が近くなり有効である。
ここで、本発明で使用するパターニングされた電極金属膜を含む金属膜を両面に有するセラミック基板は、セラミック基板の両面に金属膜を貼付し、エッチングにて金属膜の外周および電極パターン不要部を除去したものを用いることを想定しているが、その他の方法で形成してもよい。
接合材31は、アルミニウム、ニッケル、錫、銅、ゲルマニウム、マグネシウム、金、銀、シリコン、インジウム、鉛、ビスマス、テルル、または、これらの金属のうちいずれかを主成分とし、チタン、ジルコニウムおよびハフニウムから選ばれる少なくとも1種の活性金属を0.1〜10質量%含有する活性金属ろう材を用いることが望ましい。以下、接合材31をAg−Cu−Tiろう材として説明する。
図1Aに示すようにP型熱電変換素子51およびN型熱電変換素子52と電極金属膜23はメタライゼーション35および接合材31を介して上端と下端で接合されている。
P型熱電変換素子51であるマンガン−シリコン素子とN型熱電変換素子52であるマグネシウム−シリコン素子は300〜650℃の温度域で最も効率的な発電を行うことができる素子である。すなわち、マンガン−シリコン素子とマグネシウム−シリコン素子を使用する場合、熱電変換モジュールの稼動温度は300〜650℃となり、熱電変換素子と電極間の接合部は300〜650℃の温度に耐えうる必要がある。
本実施例の熱電変換モジュールは、熱電変換モジュールの稼働温度よりも高い融点を有するろう材(融点780℃)を用いることで、モジュール稼働中のろう材の軟化を抑制し、P型熱電変換素子51およびN型熱電素子52のはく離等を抑制する。
P型熱電変換素子51であるマンガン-シリコン素子の線膨張係数が8.0ppm/℃、N型熱電変換素子52であるマグネシウム-シリコン素子の線膨張係数が15.5ppm/℃であることから、実使用環境の温度変化を加えたときの膨張収縮量が、P型熱電変換素子51とN型熱電変換素子52で異なることがわかる。
各々の熱電変換素子が、線膨張係数16.5ppm/℃の90質量%以上のCuを含有する電極金属膜23に、線膨張係数13.4ppm/℃のニッケルメタライゼーション35を介して接合された構造の場合、電極材と各熱電変換素子の膨張係数差により接合部近傍に応力とひずみが発生し、接合部破断、P型熱電変換素子51やN型熱電変換素子52のクラックが懸念される。
しかし、本実施の形態における構造においては、セラミック基板の両面に線膨張率が同じで、且つ同一形状にパターニングされた金属膜21および電極金属膜23が接合されていることによりセラミック基板の反りを低減することができる。
また、セラミック基板上にパターニングされた金属膜21および電極金属膜23の間の間隙よりも細くセラミック基板に隙間53が形成、すなわち金属膜21および電極金属膜23をセラミック部22よりも小さく形成されていることにより、金属膜21および電極金属膜23の熱膨張量を小さくすることができる。
このため本構造の熱電変換モジュールにおいては、線膨張率差に起因する接合部破断、および熱電変換素子のクラック発生を効果的に抑制することができる。
また、同一形状にパターニングされた金属膜21および電極金属膜23を両面に有するセラミック基板で熱電変換素子を挟み、高温側用および低温側用セラミック基板と熱電変換素子がシンメトリーな状態で接合されることで、熱歪バランスがとれ、セラミック基板の反り低減が可能となる。
金属膜21および電極金属膜23の膜厚は、厚くなると熱膨張の際の応力が大きくなるため薄いことが好ましいこと、高温側および低温側の熱源からの熱を熱電変換素子に温度変化を少なく伝えるためには薄い方が良いことから、具体的には5mm以下とすることが好ましい。
その一方で、金属膜21および電極金属膜23の膜厚が薄くなると、電流密度が高くなることから1μm以上とすることが好ましい。
なお、図1Aに示すように、金属膜21および電極金属膜23をセラミック部22よりも小さく形成することで、隙間形成時に金属膜21および電極金属膜23から金属片が発生せず、短絡を防止できるという効果も得ることができる。
また、図1Bに示すようにセラミック基板22端部から金属膜21および電極金属膜23の端部までの距離dを50μm以上とすることにより、上記効果を得ることができる。
また、セラミック基板に形成する隙間は、熱電変換モジュールの使用温度において、セラミック基板が当接しない幅とすればよい。具体的には1μm以上の切れ込みを入れるのが望ましい。
図10は、図1Aに示される熱電変換モジュールを縦200mm、横200mmの大きさとして模擬し、モジュール温度と最外部のセラミック基板同士の間隙の間隔の変化量の関係をシミュレーションにより導出したグラフである。縦軸はセラミック基板の間隔の変化、横軸は熱電変換モジュールの高温側の温度を示す。
グラフ中の3種のプロットは、低温側のセラミック基板厚を0.3mm、0.6mm、1.2mmとした場合の計算結果を示している。縦複数のセラミック基板の厚みについて、シミュレーションを行った。
セラミック基板の厚みが0.3mmの場合について説明する。0℃の環境下でセラミック基板が熱膨張していない状態を基準とした。このときの電極の間隙の間隔の変化はセラミックス基板の間隔の変化に従うため、0.000mmである。
熱電変換モジュールの高温側を加熱していくと、電極の間隔が小さくなっていく様子が示されている。また、温度とセラミック基板の間隔の変化の関係はほぼ線形で増加する関係である。
また、0.6mm、1.2mmであっても、温度とセラミック基板の間隔の変化の関係ほぼ線形で増加する関係を有している。
図10では、熱電変換モジュールの実使用環境最高温度である650℃付近ではシミュレーションした中で間隙が大きく変化する厚み0.3mmのセラミック基板について、2つのセラミック基板同士の間隔が熱膨張により35〜40μm近づくことをあらわしている。
セラミック基板の厚さ・材質、モジュールサイズなどでセラミック基板間隔は変化するが、本シミュレーションの条件下ではセラミック基板同士が接触することないように、セラミック基板の間隔を35〜40μm以上あけることが望ましいことがわかる。
その一方で、セラミック基板に形成する隙間が大きくなると、その分、熱電変換モジュールの寸法が大きくなる。このためセラミック基板に形成する隙間は0.05mm以下とすることが好ましい。これ以上の間隙として100μm程度の間隙を設けることは可能であるが、間隙を大きくすると熱電変換モジュール内に熱電素子を配置できる数が減るため、間隙の値は1μm以上50μm以下であることが望ましい。
また、セラミック基板の熱膨張はほぼ線形であり、セラミック基板が薄いほどセラミック基板の厚みに対する熱膨張量と間隙との比率は大きくなる。そのため、900℃においては、厚み1.2mmでは間隙の変化が0.035mmであることから比率は3%程度である。また、厚み0.3mmでは、間隙の変化が約0.050mmであることからセラミック基板が薄いほどセラミック基板の厚みに対する熱膨張量と間隙との比率は17%である。
したがって、熱膨張の影響を受けやすい厚さ0.3mmのセラミック基板を用いた場合に、セラミック基板の厚みに対して17%以下の間隙(スリット)を設けることで加熱され膨張したセラミック基板同士が接触しないこととなる。さらに安全を薄いセラミック基板を用いる場合には20%程度までの間隙を設けるとよい。
また、セラミック基板22に接合された金属膜21および電極金属膜23の端部にテーパーをつけても良い。テーパーをつけることによって、熱応力の低減を図ることができる。また、P型熱電変換素子51およびN型熱電変換素子52の形状は、四角柱、三角柱、多角柱、円柱、楕円柱など柱状であれば良い。
図2A乃至図2Dは、本発明の第1の実施例における応力緩和型熱電変換素子組立体の製造方法の流れを示すフロー側面図である。
図2では、図1Aに加えて支持治具41、加圧治具42が追加されている。P型熱電変換素子51、N型熱電変換素子52、金属膜21、セラミック基板22、電極金属膜23、接合材31は、図1と同様の構成である。
支持治具41および加圧治具42は、セラミックやカーボン、金属など、接合プロセスで溶融しない材料であればよく、金属膜21および電極金属膜23と反応しない材料である、もしくは表面と反応しない層を形成し反応を抑制することが望ましい。
以下、図2の熱電変換素子組立体1の組立方法のフローを、図2A乃至図2Dを用いて熱電変換モジュールの組立方法を参照しながら説明する。
まず、図2Aに示すように、支持治具41上に金属膜を両面に有するセラミック基板25(高温側用)を設置する。その後、電極金属膜23上に接合材31、メタライゼーション35を形成したP型熱電変換素子51およびN型熱電変換素子52の順に位置合せおよび設置を行なう。
各熱電変換素子上に再度接合材31を設置し、最後に金属膜を両面に有するセラミック基板26(低温側用)の電極金属膜23を合わせて配置する。
次に、図2Bに示すように、上方から加圧治具42により加圧を行うと共に、700〜900℃加熱を行い、電極金属膜23とP型熱電変換素子51およびN型熱電変換素子52を、接合材31を介して一括接合させる。
このような一括接合を行なうことで、接合材を1種類にすることができるとともに、熱処理回数を低減できる。また、接合材が1種類であれば、熱膨張率(線膨張率)に差がないため、異なる種類の接合材を用いたときに比べて接合材付近の破損を低減することができる。
なお、図1Aおよび図2の接合材31は、Ag−Cu−Tiろう材として説明したが、接合材31をアルミニウム、インジウム、亜鉛等から選ばれる少なくとも1種の金属箔としても良い。
ここで、接合材31は接合中に電極金属膜23、メタライゼーション35、または各熱電変換素子成分と拡散反応が生じることで中間層32となる。
図2Cに示すように、支持治具41と加圧治具42を取り外し、さらに、図2Dに示すように、P型熱電変換素子およびN型熱電変換素子を1対とし、低温側のセラミック基板26にダイヤモンドブレードもしくはダイヤモンドワイヤーソー等を用いて低温側のセラミック基板26の両面の金属膜21および電極金属膜23の間に形成された隙間よりも小さい隙間53を形成することにより、熱電変換素子組立体1が形成できる。
図2A乃至図2Dを用いた説明では、パターニングされた電極金属膜23および金属膜21を両面に有する高温側用および低温側用セラミック基板を用いたが、パターニングコストの低減のため、パターニングされた電極金属膜23および金属膜21を両面に有する低温側用セラミック基板と、パターニングされた電極金属膜23および金属膜21を両面に有する高温側用セラミック基板を用いても良い。
また、パターニングされた電極金属膜23および電極膜21を両面に有する高温側用および低温側セラミック基板を用いても良い。
また、パターニングされた電極金属膜23および金属膜21を両面に有する低温側用セラミック基板とパターニングされた電極金属膜23および電極膜21を両面に有する高温側セラミック基板を用いても良い。
第2の実施形態
次に、図3A乃至図3Dを用いて本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態の構成は特に記載しない限り基本的に第1の実施の形態と同様とする。
第1の実施形態では、セラミック基板に接合された電極金属膜23および金属膜21はパターニングされた金属膜としたが、本実施形態では、低温側セラミック基板26の電極金属膜23および金属膜21はパターニングされていない金属膜、高温側セラミック基板25の電極金属膜23および金属膜21はパターニングされた金属膜とし、第1の実施形態の製造方法と同様に製造することで、図3Dに示す低温側用セラミック基板に隙間が形成された熱電変換素子組立体2が形成できる。
図3を用いた説明では、パターニングされた電極金属膜23および金属膜21を有する高温側用セラミック基板25および両面金属膜を有する低温側セラミック基板26の上下面の接合材31を一括して接合するプロセスを示した。
このような一括接合を行なうことで、接合材を1種類にすることができるとともに、熱処理回数を低減できる。
また、両面にパターニングされていない金属膜を有する低温側セラミック基板26を用いたことで、パターニングが不要となり、コスト低減が可能となる。また、上記低温側用セラミック基板とパターニングされた電極金属膜23および電極膜21を両面に有する高温側用セラミック基板を用いても、パターニングコスト低減が可能となる。
第3の実施形態
第1の実施形態では、高温側用および低温側用セラミック基板の上下面の接合材31をAg−Cu−Tiろう材とし、一括接合して熱電変換素子組立体1を形成した。
第3の実施形態では、高温側用セラミック基板25と熱電変換素子を、第1の実施形態同様にAg−Cu−Tiろう材を用いて接合するが、低温側用セラミック基板26と熱電変換素子を接合する接合材33としてアルミニウム箔を使用する点が第1の実施形態と異なる。
図4A乃至図4Dを用いて本発明の第3の実施形態を説明する。第3の実施形態では、図4Aに示すように、パターニングされた電極金属膜23および金属膜21を両面に有する高温側用のセラミック基板25と熱電変換素子の一端を接合材31の活性金属ろう材Ag−Cu−Ti(融点780℃)で接合する。
次に、図4Bに示すように、パターニングされた電極金属膜23および金属膜21を両面に有する低温側用セラミック基板26の電極金属膜23の面と前記熱電変換素子の他端を合わせ、接合材33であるAlの含有量が90質量%以上のアルミニウム箔(融点660℃)を設置する。
これらの設置には、治具(図示せず)を用いて設置しても良いし、個別に設置してもよく、方法は問わない。次に、図4Cに示すように、上方から加圧治具42により加圧を行うと共に、700〜800℃加熱を行ない、電極金属膜23とP型熱電変換素子51およびN型熱電変換素子52を、接合材33を介して接合させる。
なお、接合材33は接合中に電極金属膜23、メタライゼーション35の成分と拡散反応が生じることで中間層34となる。
次に、図4Dに示すように、支持治具41と加圧治具42を取り外し、さらに図4Dに示すように、P型熱電変換素子およびN型熱電変換素子を1対とし、低温側のセラミック基板26にダイヤモンドブレードもしくはダイヤモンドワイヤーソー等を用いて低温側のセラミック基板26の両面の金属膜21および電極金属膜23の間に形成された隙間よりも小さい隙間53を形成することにより、熱電変換素子組立体3が形成できる。
図4を用いた説明では、パターニングされた金属電極膜23および金属膜21を両面に有する高温側用セラミック基板と低温側用セラミック基板に融点の違うAg−Cu−Tiろう材およびアルミニウム箔を用いて、熱電変換素子を接合するプロセスを示した。このように本実施例によれば高温側および低温側の接合材を使用環境温度に合わせて選択することが可能となる。
なお、図4の低温側の接合材33をアルミニウム箔として説明したが、接合材33を銅、アルミニウム、モリブデンが含まれるろう材としても良い。また、接合材33は、アルミニウム、インジウム、亜鉛等から選ばれる少なくとも1種の金属箔を用いることも可能である。これらの部材を接合材33とした場合は耐熱性が高い。
図4では、低温側用セラミック基板25に接合された電極金属膜23および電極膜21をパターニングしてあらかじめ分割した例を示したが、電極金属膜23および電極膜21をベタ膜とし、図4Dのスリット形成の際に分割しても良い。
第4の実施形態
次に、図5を用いて本発明の第4の実施形態を説明する。本実施例の構成は特に記載しない限り基本的に第1の実施形態と同様とする。
第1の実施形態では、応力緩和するための隙間を低温側用セラミック基板26に形成したが、本実施の形態では、高温側用セラミック基板25に隙間54を形成することにより、高温側の温度変化起因の応力の低減が可能な熱電変換素子組立体4が形成できる。
なお、第4の実施形態における応力緩和型熱電変換素子組立体の製造方法も、基本的に図2で説明した実施の形態1の製造方法と同様である。
第5の実施形態
次に、図6を用いて本発明の第5の実施形態を説明する。本実施例の構成は特に記載しない限り基本的に第3の実施形態と同様とする。
第3の実施形態では、応力緩和するための隙間を低温側用セラミック基板26に形成したが、本実施の形態では、高温側用セラミック基板26に隙間54を形成することにより、高温側の温度変化起因の応力の低減が可能な熱電変換素子組立体5が形成できる。
なお、第5の実施形態における応力緩和型熱電変換素子組立体の製造方法も、基本的に図4で説明した第3の実施形態の製造方法と同様である。
第6の実施形態
次に、図7を用いて本発明の第6の実施形態を説明する。本実施形態の構成は特に記載しない限り基本的に第1の実施形態および第4の実施形態と同様とする。
第1および第4の実施形態では、応力緩和するための隙間を低温側または高温側のセラミック基板に形成したが、本実施形態では、低温側用および高温側用セラミック基板の両方に隙間を形成することにより、低温側および高温側両方からの温度変化起因の応力低減が可能な熱電変換素子組立体6が形成できる。
なお、本実施形態における応力緩和型熱電変換素子組立体の製造方法も、基本的に図2で説明した第1の実施形態の製造方法と同様である。
第7の実施形態
次に、図8を用いて本発明の第7の実施形態を説明する。本実施形態の構成は特に記載しない限り基本的に第3および第5の実施形態と同様とする。
第3の実施形態では、応力緩和するための隙間を低温側用セラミック基板に形成したが、本実施形態では、低温側用および高温側用セラミック基板の両方に隙間を形成することにより、低温側および高温側両方からの温度変化起因の応力低減が可能な熱電変換素子組立体7が形成できる。なお、本実施形態における応力緩和型熱電変換素子組立体の製造方法も、基本的に図4で説明した第3の実施形態の製造方法と同様である。
第8の実施形態
第8の実施形態は、本発明の熱電変換モジュールを自動車に適用するものである。自動車のエンジンやマフラー周辺の300℃〜650℃の高温な排気管に熱電変換モジュールの高温側の電極を接近させて、接触あるいはろう付けして取り付ける。
低温側の電極は、シャーシ等の低温の部材に絶縁層を介して接触させてもよいし、冷却水が流れる構造体に接触させてもよい。
また、空気中に、例えばフィンなどを付けてさらしてもよい。熱電変換モジュールがケースにて封入されている場合も同様に、排気管と封入ケースを接触あるいはろう付けして取り付けることが可能である。
本実施形態によれば、従来、空気中に廃熱していた自動車の熱を利用して発電することができる。
第9の実施形態
第9の実施形態は、本発明の熱電変換モジュールを溶鉱炉、焼却炉等の工業炉に適用するものである。工業炉の空気予熱器や白煙防止用(白防用)熱交換機周辺の300℃〜650℃の高温配管に熱電変換モジュールの高温側の電極を接近させて、接触あるいはろう付けして取り付ける。
低温側の電極は、例えば冷却水が流れる構造体に接触させてもよいし、空気中に、例えばフィンなどを付けてさらしてもよい。熱電変換モジュールがケースにて封入されている場合も同様に、配管と封入ケースを接触あるいはろう付けして取り付けることが可能である。
本実施形態によれば、従来、空気中に廃熱していた工業炉の配管の熱を利用して発電することができる。
第10の実施形態
図9は、本発明の第10の実施形態における応力低減熱電変換モジュールの構造一例の斜視図を示しており、44個の熱電変換素子を格子状に整列して接合したものである。
上記第1〜第7の実施形態に示したプロセスを適用し、図9に示す熱電変換モジュール組立体10を作製する。この熱電変換モジュールは、ケースに封入して使用しても良いし、このまま使用しても良い。
表1に、本発明の第1の実施形態の効果について応力シミュレーション解析を実施した結果を示す。
応力評価温度条件は、熱電変換モジュール稼働時を想定し、高温側を550℃、低温側を25℃とした。低温側セラミック基板の隙間有無による素子への影響を最大応力で比較した。
Figure 2017130596
表1から明らかなように、稼働時に素子にかかる熱応力は、隙間を形成することで低下する。
さらに、低温側セラミック基板に隙間を形成した熱電変換モジュールを試作し、熱電変換素子および電極部にクラックが発生しないことを確認した。
以上より、本実施例に関わる熱電変換モジュールの基板に隙間を形成する構造によって応力を低減する効果が得られることが分かる。
本発明によれば、熱電変換モジュールにおいて、熱電変換素子と電極間の接合部の熱電変換モジュール稼動時に生じる熱応力を十分に緩和することができる。
そのため、本発明の熱電変換モジュールは、高温の環境下において、例えば、溶鉱炉、焼却炉等の工業炉の配管や自動車の排気管などに取り付けて発電に用いることができる。
1〜7 熱電変換素子組立体
10 熱電変換モジュール組立体
21 金属膜
22 セラミック基板
23 電極金属膜
25 高温側用セラミック基板
26 低温側用セラミック基板
31 接合材
32 中間層
33 接合材
34 中間層
35 メタライゼーション
41 支持治具
42 加圧治具
51 P型熱電変換素子
52 N型熱電変換素子
53 隙間(低温側)
54 隙間(高温側)

Claims (15)

  1. 金属膜を両面に有するセラミック基板と、
    複数の前記セラミック基板に挟まれた状態で接合され、少なくとも一部が電気的にそれぞれ接続された複数のP型およびN型の熱電変換素子とを備え、
    複数の前記セラミック基板のうち、少なくとも一方の前記セラミック基板とその両面に形成された金属膜には間隙が形成され、前記セラミック基板に形成された間隙の方が前記セラミック基板の両面の金属膜に形成された間隙よりも小さいことを特徴とする熱電変換モジュール。
  2. 請求項1記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記セラミック基板の両面に接合された金属膜は、両面に同一形状にパターニングされていることを特徴とする熱電変換モジュール。
  3. 請求項1記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記セラミック基板の両面に接合された金属膜は、一方のセラミック基板は電極がパターニングされた金属膜、他方のセラミック基板はパターニングがなされていない金属膜であることを特徴とする熱電変換モジュール。
  4. 請求項1に記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記セラミック基板の両面に接合された金属膜は、線膨張率が実質的に同じであることを特徴とする熱電変換モジュール。
  5. 請求項1に記載の熱電変換モジュールにおいて、
    当該熱電変換モジュールは、300〜650℃の高温環境下に配置されることを特徴とする熱電変換モジュール。
  6. 請求項1に記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記P型熱電変換素子および前記N型熱電変換素子が、シリコン−ゲルマニウム系、鉄−シリコン系、ビスマス−テルル系、マグネシウム−シリコン系、マンガン−シリコン系、鉛−テルル系、コバルト−アンチモン系、ビスマス−アンチモン系やホイスラー合金系、ハーフホイスラー合金系の何れかの組合せであることを特徴とする熱電変換モジュール。
  7. 請求項1に記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記金属膜を有するセラミック基板が、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミナから選ばれる少なくとも1種を主成分とするセラミックからなることを特徴とする熱電変換モジュール。
  8. 請求項1に記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記金属膜を有するセラミック基板と前記熱電変換素子とを接合する接合材として、アルミニウム、ニッケル、錫、銅、ゲルマニウム、マグネシウム、金、銀、シリコン、インジウム、鉛、ビスマス、テルル、または、これらの金属のうちいずれかを主成分とし、チタン、ジルコニウムおよびハフニウムから選ばれる少なくとも1種の活性金属を0.1〜10質量%含有する活性金属ろう材を用いたことを特徴とする熱電変換モジュール。
  9. 請求項1に記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記金属膜を有するセラミック基板と前記熱電変換素子とを接合する接合材として、アルミニウム、インジウム、亜鉛等から選ばれる少なくとも1種の金属箔を用いたことを特徴とする熱電変換モジュール。
  10. 請求項1に記載の熱電変換モジュールにおいて、
    前記金属膜が、90質量%以上のCuを含有することを特徴とする熱電変換モジュール。
  11. 支持治具上に、金属膜を両面に有する第1のセラミック基板を設置するステップと、
    前記一方のセラミック基板の金属膜上に、接合材とP型およびN型の熱電変換素子を設置するステップと、
    前記熱電変換素子上に、金属膜を両面に有する第2のセラミック基板と接合材とを設置するステップと、
    加圧治具により加圧を行うと共に、加熱を行い、前記金属膜と前記熱電変換素子とを一括接合するステップと、
    前記第1のセラミック基板または前記第2のセラミック基板のうち少なくとも一方の前記セラミック基板に両面の金属膜に形成された間隙よりも小さい間隙を形成するステップと
    を備える熱電変換モジュールの製造方法。
  12. 請求項11に記載の熱電変換モジュールの製造方法において、
    前記金属膜と前記熱電変換素子とを一括接合するステップでは、モジュール稼働温度よりも高い融点を有する接合材により接合されることを特徴とする熱電変換モジュール。
  13. 支持治具上に、金属膜を両面に有する第1のセラミック基板と、接合材と、P型およびN型の熱電変換素子を設置するステップと、
    加圧治具により加圧を行うと共に、加熱を行い、前記金属膜と前記熱電変換素子とを接合材により接合するステップと、
    前記熱電変換素子上に、金属膜を両面に有する第2のセラミック基板と接合材とを設置するステップと、
    加圧治具により加圧を行うと共に、加熱を行い、前記金属膜と前記熱電変換素子とを接合材により接合するステップと、
    前記第1のセラミック基板または前記第2のセラミック基板のうち少なくとも一方の前記セラミック基板に両面の金属膜に形成された間隙よりも小さい間隙を形成するステップと
    を備える熱電変換モジュールの製造方法。
  14. 請求項13に記載の熱電変換モジュールの製造方法において、
    前記金属膜と前記熱電変換素子とを接合するステップでは、モジュール稼働温度よりも高い融点を有する接合材により接合されることを特徴とする熱電変換モジュール。
  15. 請求項11に記載の熱電変換モジュールの製造方法において、
    前記第1のセラミック基板または前記第2のセラミック基板のうち少なくとも一方の前記セラミック基板の両面の金属膜は、同一形状にパターニングされていることを特徴とする熱電変換モジュールの製造方法。
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