JP2016090957A - マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マイクロレンズアレイ基板30は、基板本体41の面42に凹部43が形成された基板本体41と、面42を覆い、基板本体41と屈折率が異なる透光性のレンズ層44と、レンズ層44を基板本体41と反対側で覆う第1透光層45と、を有し、第1透光層45は、レンズ層44と屈折率が実質的に等しく設定されていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
マイクロレンズの焦点位置は、例えばカバー層などで調整することができる。対向基板側のマイクロレンズの焦点位置と、素子基板側のマイクロレンズの焦点位置とが一致するように調整され、光利用効率の向上が図られている。
第1透光層は、レンズ層と屈折率が実質的に等しく設定されているので、レンズ層と第1透光層との界面で光の反射が生じず、光の反射による光のロス(損失)を低減することができる。従って、第1透光層の屈折率がレンズ層の屈折率と異なり、レンズ層と第1透光層との界面で光の反射が生じる場合と比べて、光の反射による光のロス(損失)を低減し、光利用効率を高めることができる。
屈折率が異なる材料(媒体)の界面で光の反射が生じるので、本適用例では、第1透光層と第2透光層との界面、及び第2透光層と透明電極との界面の両方で光の反射が生じる。第2透光層が形成されていない構成(以降、比較例と称す)では、第1透光層と透明電極との界面で光の反射が生じる。
さらに、屈折率が異なる材料(媒体)の界面で反射される光の強度は、当該界面を形成する材料の屈折率差に依存する。すなわち、屈折率差が大きいと光の反射が強くなり、屈折率差が小さいと光の反射が弱くなる。
例えば、投射型表示装置、投射型のHUD(ヘッドアップディスプレイ)、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)、電子ブック、パーソナルコンピューター、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型あるいはモニター直視型のビデオレコーダー、カーナビゲーションシステム、POSなどの情報端末機器、及び電子手帳などの電子機器に、上記適用例に記載の電気光学装置を適用させることによって、より明るい表示を提供することができる。
「液晶装置の概要」
実施形態1に係る液晶装置100は、電気光学装置の一例であり、薄膜トランジスター(以降、TFTと称す)20を備えた透過型の液晶装置である。本実施形態に係る液晶装置100は、例えば後述する投射型表示装置(液晶プロジェクター)の光変調素子として好適に使用することができるものである。
最初に、図1乃至図3を参照し、本実施形態に係る液晶装置100の概要について説明する。
以降、該第1辺に沿った方向をX方向、該第1辺と直交し互いに対向する他の2辺(第2辺、第3辺)に沿った方向をY方向、及び素子基板10からマイクロレンズアレイ基板30に向かう方向をZ方向として説明する。
次に、図2を参照して、液晶装置100の電気的な構成を説明する。
図2に示すように、液晶装置100は、少なくとも表示領域Eにおいて互いに絶縁されて直交する信号線としての複数の走査線12及び複数のデータ線16や、データ線16に対して平行に延在する容量線26などを有する。なお、容量線26の配置はこれに限定されず、走査線12に対して平行に延在するように配置してもよい。
また、走査線12、データ線16、及び容量線26は、遮光性の導電材料で構成され、素子基板10に設けられている。
なお、データ線駆動回路101からデータ線16に供給される画像信号VS1,VS2,…,VSnは、この順に線順次で供給してもよく、互いに隣り合う複数のデータ線16同士に対してグループごとに供給してもよい。
次に、図3を参照して、素子基板10の概要を説明する。
図3に示すように、素子基板10は、素子基板本体11、並びに素子基板本体11の液晶層60側の面に順に積層された走査線12、絶縁層13、TFT20、絶縁層14、データ線16、絶縁層15、画素電極17、配向膜18などを有している。
次に、図3を参照してマイクロレンズアレイ基板30の概要を説明する。
以降の説明では、マイクロレンズアレイ基板30を構成する材料の屈折率が具体的に示されている。当該屈折率は、波長が550nm近辺の光に対する屈折率である。また、屈折率の大小関係は、同じ波長の光(例えば、550nm近辺の光)に対する屈折率で評価されるものとする。
なお、基板本体41は「透光性基板」の一例である。基板本体41の液晶層60側の面42は「基板面」の一例である。共通電極33は「透明電極」の一例である。
なお、凹部43は、「レンズ面」の一例である。凹部43の形状は、上述した半球面形状に限定されず、例えば非球面形状であってもよく、例えば中央に平坦部(平底部)が配置され、平坦部を囲むように曲面部が配置された形状であってもよい。
仮に、第2透光層46(酸化アルミニウム)を設けずに、第1透光層45(酸窒化シリコン)の上に共通電極33(ITO)を形成すると、酸窒化シリコンに含まれる窒素によって、ITOが還元され、ITOが変質する。さらに、ITOの結晶方位(面方位)のばらつきが大きくなり、ITOの表面凹凸が大きくなる。その結果、共通電極33の透過率が低下する。
なお、第2透光層46の膜厚や共通電極33の膜厚は、光源から発せられ450nmをピーク波長とする青色の光、550nmをピーク波長とする緑色の光、及び750nmをピーク波長とする赤色の光のうち、いずれかの光の輝度が最大になるように設定されている。
上述したように、遮光膜53は額縁形状を有し、遮光膜53の内側が表示領域Eとなる。遮光膜53は、不必要な迷光が表示領域Eに入射しないように、不必要な迷光を遮光し、表示領域Eの表示における高いコントラストを実現する。さらに、遮光膜53は、平面的に走査線駆動回路104(図1)と重なり、マイクロレンズアレイ基板30から素子基板10に向けて入射する光を遮光して、走査線駆動回路104の光による誤動作を防止している。
すなわち、マイクロレンズアレイ基板30は、遮光膜53及び遮光膜54の少なくとも一方を有していない構成であってもよい。
本実施形態の液晶装置100は、後述する液晶プロジェクターに好適に使用できる光変調素子(ライトバルブ)である。光源(図示省略)から発せられたZ(−)方向の光L1,L2は、マイクロレンズアレイ基板30の基板本体41に入射し、液晶層60で変調され、表示光として素子基板10の素子基板本体11からZ(−)方向に射出される。
また、図3では、光源から発せられたZ(−)方向の光L1,L2の進行方向が、破線の矢印で示されている。また、光L1は、マイクロレンズが形成されていない場合に変調領域に向けて進行し、表示に寄与する光である。光L2は、マイクロレンズが形成されていない場合に遮光領域に向けて進行し、表示に寄与しない光である。
上述した式(1)の関係が成り立つと、すなわち凹部43を挟んで低屈折率の基板本体41と高屈折率のレンズ層44とが配置されると、凹部43は正の屈折力を有するマイクロレンズのレンズ面として働き、凹部43に入射するZ(−)方向の光は、当該正の屈折力を有するマイクロレンズの焦点に収束する方向に屈折する。その結果、Z(−)方向に進行する光L2は、凹部43で屈折し、変調領域を通過し、表示光として素子基板本体11からZ(−)方向に射出される。Z(−)方向に進行する光L1も、変調領域を通過し、表示光として素子基板本体11からZ(−)方向に射出される。
第2透光層46が形成されていない場合を比較例1とした場合、比較例1では第1透光層45の上に共通電極33が形成され、第1透光層45と共通電極33との界面で光の反射が生じる。
第1透光層45、共通電極33、第2透光層46の順に、屈折率が大きくなっているので、比較例2の第1透光層45及び第2透光層46の屈折率差は、比較例1の第1透光層45及び共通電極33の屈折率差よりも大きくなる。よって、比較例2の第1透光層45と第2透光層46との界面では、比較例1の第1透光層45と共通電極33光との界面と比べて、光の反射が強くなり、光の反射による光のロス(損失)が大きくなる。
「電子機器」
図4は、電子機器としての投射型表示装置(液晶プロジェクター)の構成を示す概略図である。図4に示すように、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置1000は、システム光軸Lに沿って配置された偏光照明装置1100と、光分離素子としての二つのダイクロイックミラー1104,1105と、3つの反射ミラー1106,1107,1108と、5つのリレーレンズ1201,1202,1203,1204,1205と、3つの光変調素子としての透過型の液晶ライトバルブ1210,1220,1230と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム1206と、投射レンズ1207とを備えている。
Claims (4)
- 一方側の基板面に凹曲面からなるレンズ面が形成された透光性基板と、
前記基板面を覆い、前記透光性基板と屈折率が異なる透光性のレンズ層と、
前記レンズ層を前記透光性基板と反対側で覆う第1透光層と、
を有し、
前記第1透光層は、前記レンズ層と屈折率が実質的に等しく設定されていることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。 - 前記第1透光層の前記レンズ層と反対側には前記第1透光層と異なる材質で形成された第2透光層が設けられ、前記第2透光層の前記レンズ層と反対側には透明電極が設けられており、
前記第1透光層の屈折率<前記第2透光層の屈折率<前記透明電極の屈折率の関係となるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズアレイ基板。 - 請求項1または2のいずれかに記載のマイクロレンズアレイ基板を備えていることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項3に記載の電気光学装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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