JP2014153383A - 液晶装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクリーンに投射される画像のコントラストが高く照度ムラが少ない液晶装置および電子機器を提供する。
【解決手段】対向基板30と、素子基板20と、対向基板30と素子基板20との間に配置され電界無印加状態において液晶分子40aがプレチルト角θpを有する液晶層40と、液晶層40に画素P毎に電界を印加するための画素電極28と、対向基板30の液晶層40側に画素P毎に設けられ、法線Nの方向から入射する略平行な光を集光するとともに、集光された光の光軸をプレチルト角θpの方位角θd側に傾斜させるマイクロレンズML1と、素子基板20の液晶層40側に画素P毎に設けられ、傾斜された光の光軸を法線Nの方向に向けるとともに、集光された光を略平行な光に戻すマイクロレンズML2とを備え、マイクロレンズML1の焦点Cは、マイクロレンズML2の曲面または曲面よりも光が射出される側に位置していることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶装置および電子機器に関する。
一対の基板の間に液晶層を備えた液晶装置として、例えば、プロジェクターの液晶ライトバルブが知られている。このような液晶装置においては、高い光利用効率を実現することが求められている。そこで、例えば、一対の基板の少なくとも一方にマイクロレンズを備えることにより、液晶装置に入射した光を集光し、液晶装置の実質的な開口率の向上を図る構成が知られている。
一方、広い視野角や良好な応答速度を確保しつつ光透過率に優れた方式として、VA(Vertical Alignment)モードの液晶装置が知られている。VAモードの液晶装置は、一般的には誘電異方性が負の液晶が用いられ、電界無印加状態で液晶分子が基板の内面に対して略垂直に配向し、電圧印加状態で液晶分子が倒れて基板の内面に対して略平行に配向するように構成される。VAモードの液晶装置では、通常、初期配向状態において液晶分子が所定の方位に向けて僅かに傾斜した状態、すなわち、90度未満のプレチルト角を有するように構成され、このプレチルト角の方位角を予め規定することで、液晶分子の倒れる方位が制御される。
VAモードの液晶装置のように液晶分子がプレチルト角の方位角(高コントラスト軸方向)を有する液晶層と、液晶分子のプレチルト角の方位角に沿った方向に焦点を有するレンズとを備えた液晶装置(液晶表示装置)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の液晶装置では、液晶層を間に挟む一対の基板の双方にレンズを備え、一方のレンズで入射する光を集光するとともに集光された光の光軸をプレチルト角の方位角に沿った方向に屈折させ、屈折されて液晶層を透過した光を他方のレンズで再度屈折させて平行な光に戻すことにより、コントラスト向上を図ることが可能であるとしている。
特開平4−134321号公報
しかしながら、特許文献1に記載の液晶装置では、光が入射する対向基板(対向電極基板)側のレンズの焦点が液晶層中に位置しているため、レンズの光軸から離れた位置に入射して屈折された光は、液晶層中に位置するレンズの焦点に向かいレンズの光軸と交差する。レンズの光軸は液晶分子のプレチルト角の方位角に沿っているため、液晶層中でレンズの光軸と交差する光は、液晶分子のプレチルト角の方位角から大きく外れてしまうこととなる。したがって、液晶層を透過する光の透過率が低下してしまい、十分なコントラスト向上効果が得られにくいという課題がある。さらに、特許文献1に記載の液晶装置では、2つのレンズが対向基板および素子基板(画素電極基板)の外側に設けられているので、レンズと遮光層との距離が大きい。そのため、遮光層の開口部を通過する光の量が少なくなったり、斜め光が隣の画素領域に入射したりするおそれがあるという課題がある。
また、薄膜トランジスター(TFT)などのスイッチング素子を備えた素子基板の遮光領域と、対向基板の遮光層(遮光マスク)とが平面的に重なる位置に設けられていると、入射側のレンズでプレチルト角の方位角に沿って光軸が傾けられた光の一部が、射出側の素子基板の遮光層で遮光されてしまうこととなる。そうすると、液晶層を透過した光の一部が利用されないので、光の利用効率が低下してしまうという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る液晶装置は、第1基板と、前記第1基板に対向配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、電界無印加状態において液晶分子が90度未満のプレチルト角を有する液晶層と、前記液晶層に画素毎に電界を印加するための電極と、前記第1基板の前記液晶層側に前記画素毎に設けられ、前記第1基板の法線方向から入射する略平行な光を集光するとともに、集光された前記光の光軸を前記液晶分子の前記プレチルト角の方位角側に傾斜させる第1マイクロレンズと、前記第2基板の前記液晶層側に前記画素毎に設けられ、傾斜された前記光の光軸を前記第2基板の法線方向に向けるとともに、集光された前記光を略平行な光に戻す第2マイクロレンズと、を備え、前記画素毎の前記第1マイクロレンズの焦点は、前記第2マイクロレンズの曲面または前記曲面よりも前記光が射出される側に位置していることを特徴とする。
本適用例の構成によれば、光が入射する側に配置された第1マイクロレンズにより、入射する光が画素毎に集光され、集光された光の光軸が、電圧が印加されていない初期配向状態における液晶分子の長軸の方向であるプレチルト角の方位角側に沿うように傾斜される。ここで、第1マイクロレンズの焦点が第2マイクロレンズの曲面または曲面よりも光が射出される側に位置しているので、第1マイクロレンズの光軸から離れた位置に入射して焦点に向かう光は、第1マイクロレンズの光軸と交差することなく液晶層を透過して第2マイクロレンズに入射する。したがって、特許文献1に記載の液晶装置のように入射側のレンズの焦点が液晶層中にあってレンズの焦点に向けて屈折された光がレンズの光軸と交差する場合に比べて、より多くの光を液晶分子の長軸の方向に沿うように液晶層を透過させることができる。この結果、液晶装置のコントラストを向上させることができる。
[適用例2]上記適用例に係る液晶装置であって、前記第1マイクロレンズは正の屈折力を有し、前記第2マイクロレンズは負の屈折力を有していることが好ましい。
本適用例の構成によれば、第1マイクロレンズは正の屈折力を有しているので、入射する光は第1マイクロレンズの焦点に向けて屈折される。そのため、入射する光のうち遮光層で遮光される光の一部を画素領域内へ集光させて、光の利用効率を向上させることができる。また、第2マイクロレンズは負の屈折力を有しているので、第1マイクロレンズで集光された光は外側へ屈折される。そのため、第1マイクロレンズで集光された光を略平行な光に戻すことができるので、スクリーンなどに投射する際の照度ムラを抑えることができる。
[適用例3]上記適用例に係る液晶装置であって、前記第1基板の前記第1マイクロレンズよりも前記液晶層側に設けられ、前記画素毎の領域に対応する第1開口部を有する第1遮光層と、前記第2基板の前記第2マイクロレンズよりも前記液晶層側に設けられ、前記画素毎の領域に対応する第2開口部を有する第2遮光層と、を備え、前記第1遮光層の前記第1開口部の縁部と前記第2遮光層の前記第2開口部の縁部とは、前記第1基板の法線方向と交差する一方向において、前記第1マイクロレンズで傾斜されて前記第1開口部と前記第2開口部とを通過する前記光の光軸から略同一の距離だけ離れていることが好ましい。
本適用例の構成によれば、第1マイクロレンズで傾斜されて第1遮光層の第1開口部と第2遮光層の第2開口部とを通過する光の光軸に対して、第1開口部の縁部と第2開口部の縁部とが略同一の距離だけ離れている。そのため、第1マイクロレンズで傾斜され第1遮光層の第1開口部を通過した光のほとんどは、第2遮光層に遮光されることなく第2開口部を通過する。これにより、液晶装置における光の利用効率を向上させることができる。
[適用例4]本適用例に係る電子機器は、上記適用例の液晶装置を備えていることを特徴とする。
本適用例の構成によれば、スクリーンに投射される画像のコントラストが高く照度ムラが少ない電子機器を提供できる。
第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略平面図。 第1の実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図。 第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略断面図。 第1の実施形態に係る液晶装置の遮光層の位置関係を示す図。 第1の実施形態に係る液晶装置のマイクロレンズの作用を説明する図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図。 第2の実施形態に係る電子機器としてのプロジェクターの構成を示す概略図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大、縮小、あるいは誇張して表示している。また、説明に必要な構成要素以外は図示を省略する場合がある。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
(第1の実施形態)
<液晶装置>
ここでは、液晶装置として、薄膜トランジスター(Thin Film Transistor;TFT)を画素のスイッチング素子として備えたアクティブマトリックス型の液晶装置を例に挙げて説明する。この液晶装置は、例えば、後述する投射型表示装置(プロジェクター)の光変調素子(液晶ライトバルブ)として好適に用いることができるものである。
まず、第1の実施形態に係る液晶装置について、図1、図2、図3、図4、および図5を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略平面図である。図2は、第1の実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図である。図3は、第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略断面図である。詳しくは、図3は、図1のA−A’線に沿った概略断面図である。
また、図4は、第1の実施形態に係る液晶装置の遮光層の位置関係を示す図である。詳しくは、図4(a)は遮光層の位置関係を示す模式平面図であり、図4(b)は遮光層の位置関係を示す模式断面図である。図5は、第1の実施形態に係る液晶装置のマイクロレンズの作用を説明する図である。詳しくは、図5(a)は第1の実施形態に係る液晶装置の模式断面図であり、図5(b)は従来の液晶装置の一例の模式断面図である。
図1および図3に示すように、第1の実施形態に係る液晶装置1は、第1基板としての対向基板30と、対向基板30に対向配置された第2基板としての素子基板20と、対向基板30と素子基板20との間に配置された液晶層40とを有する。図1に示すように、素子基板20は対向基板30よりも大きく、両基板は、対向基板30の縁部に沿って額縁状に配置されたシール材42を介して接合されている。
液晶層40は、対向基板30と素子基板20とシール材42とによって囲まれた空間に封入されている。シール材42は、例えば熱硬化性または紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤からなる。シール材42には、素子基板20と対向基板30との間隔を一定に保持するためのスペーサー(図示省略)が混入されている。
額縁状に配置されたシール材42の内側には、額縁状の周縁部を有する遮光層32(22、26)が設けられている。遮光層32(22、26)は、例えば遮光性の金属あるいは金属酸化物などからなる。遮光層32(22、26)の内側は、複数の画素Pが配列された表示領域Eとなっている。画素Pは、例えば、略矩形状を有し、マトリックス状に配列されている。
表示領域Eは、液晶装置1において、実質的に表示に寄与する領域である。遮光層32(22、26)は、表示領域Eにおいて、複数の画素Pを平面的に区画するように、例えば格子状に設けられている。なお、液晶装置1は、表示領域Eの周囲を囲むように設けられた、実質的に表示に寄与しないダミー領域を備えていてもよい。
素子基板20の第1辺に沿って形成されたシール材42の表示領域Eと反対側には、第1辺に沿ってデータ線駆動回路51および複数の外部接続端子54が設けられている。また、その第1辺に対向する第2辺に沿ったシール材42の表示領域E側には、検査回路53が設けられている。さらに、これらの2辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿ったシール材42の内側には、走査線駆動回路52が設けられている。
検査回路53が設けられた第1辺のシール材42の表示領域E側には、2つの走査線駆動回路52を繋ぐ複数の配線55が設けられている。これらデータ線駆動回路51、走査線駆動回路52に繋がる配線は、複数の外部接続端子54に接続されている。また、対向基板30の角部には、素子基板20と対向基板30との間で電気的導通をとるための上下導通部56が設けられている。なお、検査回路53の配置はこれに限定されず、データ線駆動回路51と表示領域Eとの間のシール材42の内側に沿った位置に設けてもよい。
以下の説明では、データ線駆動回路51が設けられた1辺部に沿った方向を第1方向としてのX方向とし、この1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿った方向を第2方向としてのY方向とする。X方向は、図1のA−A’線に沿った方向である。また、X方向およびY方向と直交し図1における上方に向かう方向をZ方向とする。なお、本明細書では、液晶装置1を対向基板30の外側の面である面11b(図3参照)の法線Nの方向(Z方向)から見ることを「平面視」という。
図2に示すように、表示領域Eには、走査線2とデータ線3とが互いに交差するように形成され、走査線2とデータ線3との交差に対応して画素Pが設けられている。画素Pのそれぞれには、画素電極28と、スイッチング素子としてのTFT24とが設けられている。
TFT24のソース電極(図示しない)は、データ線駆動回路51から延在するデータ線3に電気的に接続されている。データ線3には、データ線駆動回路51(図1参照)から画像信号(データ信号)S1、S2、…、Snが線順次で供給される。TFT24のゲート電極(図示しない)は、走査線駆動回路52から延在する走査線2の一部である。走査線2には、走査線駆動回路52から走査信号G1、G2、…、Gmが線順次で供給される。TFT24のドレイン電極(図示しない)は、画素電極28に電気的に接続されている。
画像信号S1、S2、…、Snは、TFT24を一定期間だけオン状態とすることにより、データ線3を介して画素電極28に所定のタイミングで書き込まれる。このようにして画素電極28を介して液晶層40に書き込まれた所定レベルの画像信号は、対向基板30に設けられた共通電極34(図3参照)との間に形成される液晶容量で一定期間保持される。
なお、保持された画像信号S1、S2、…、Snがリークするのを防止するため、走査線2に沿って形成された容量線4と画素電極28との間に蓄積容量5が形成され、液晶容量と並列に配置されている。このように、各画素Pの液晶に電圧信号が印加されると、印加された電圧レベルにより液晶の配向状態が変化する。これにより、液晶層40(図3参照)に入射した光が変調されて階調表示が可能となる。
液晶層40を構成する液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。例えば、ノーマリーホワイトモードの場合、各画素Pの単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少する。ノーマリーブラックモードの場合、各画素Pの単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加し、全体として液晶装置1からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が射出される。
図3に示すように、本実施形態に係る液晶装置1は、対向基板30にマイクロレンズアレイ基板10を備え、素子基板20にマイクロレンズアレイ基板60を備えている。マイクロレンズアレイ基板10には、第1マイクロレンズとしてのマイクロレンズML1が設けられている。マイクロレンズアレイ基板60には、第2マイクロレンズとしてのマイクロレンズML2が設けられている。
対向基板30は、マイクロレンズアレイ基板10と、光路長調整層31と、第1遮光層としての遮光層32と、保護層33と、共通電極34と、配向膜35とを備えている。マイクロレンズアレイ基板10は、基板11とレンズ層13とを備えている。マイクロレンズアレイ基板10は、基板11の面11aが液晶層40側(素子基板20側)となるように配置されている。
基板11は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料からなる。基板11の面11a側には、複数の凹部12が設けられている。各凹部12は、各画素Pに対応して配列されている。凹部12は、基板11の面11b側に向かって先細りとなる曲面状に形成されている。凹部12の曲面は、球面状ではなく、画素Pの領域の中央を通過する基板11の法線Nに対して非対称な形状となっている。換言すれば、凹部12の最低部は、画素Pの領域の中央からずれて位置している。
なお、図4(a)に示すように、遮光層32の開口領域である開口部32a、および遮光層22,26の開口領域である開口部22a,26aが画素Pの領域である。画素Pの領域の中央とは、開口部32aおよび開口部22a,26aの平面的な中央位置を指す。
図3に示すように、レンズ層13は、基板11の凹部12を埋め込むように形成されている。レンズ層13は、光透過性を有し、基板11とは異なる光屈折率を有する材料からなる。本実施形態では、レンズ層13は、基板11よりも光屈折率の高い無機材料からなる。このような無機材料としては、例えば、酸窒化ケイ素(SiON)、アルミナ(Al23)、ホウケイ酸ガラスなどが挙げられる。本実施形態では、レンズ層13は酸窒化ケイ素(SiON)で形成されている。
基板11の凹部12を埋め込むレンズ層13により、マイクロレンズML1が構成される。レンズ層13の光屈折率が基板11の光屈折率よりも高いので、マイクロレンズML1は正の屈折力を有する。すなわち、基板11の面11b側から入射する光は、基板11とレンズ層13との接合界面で、マイクロレンズML1の焦点C(図5(a)参照)に向けて屈折される。マイクロレンズML1の焦点Cは、マイクロレンズML2の凹部62の曲面または曲面よりも光が射出される側(基板61の面61b側)に位置している。
凹部12を埋め込むレンズ層13は、光が入射する基板11の面11b側に向かって膨らんだ曲面形状となる。凹部12の曲面が画素Pの領域の中央を通過する基板11の法線Nに対して非対称な形状となっているため、凹部12の最低部に対応するレンズ層13の頂点は、画素Pの領域の中央からずれて位置している。レンズ層13の頂点と焦点Cとを通る直線を、マイクロレンズML1の光軸Axとする。マイクロレンズML1の光軸Axは、後述する液晶分子40aの長軸方向40b(プレチルト角θp)と略平行に構成されている。
各マイクロレンズML1は、各画素Pに対応して配列されている。また、複数のマイクロレンズML1によりマイクロレンズアレイMLA1が構成される。レンズ層13のレンズ材料として用いる無機材料は、樹脂よりも光や高温に対する耐性が優れるので、マイクロレンズアレイMLA1(マイクロレンズML1)の信頼性の向上を図ることができる。
光路長調整層31は、マイクロレンズアレイ基板10を覆うように設けられている。光路長調整層31は、例えば、基板11とほぼ同じ光屈折率を有する無機材料からなる。光路長調整層31は、マイクロレンズアレイ基板10の表面を平坦化するとともに、マイクロレンズML1の焦点を所望の位置に合わせる機能を有する。本実施形態では、マイクロレンズML1の焦点は、後述するマイクロレンズML2(凹部62)の曲面または曲面よりも光が射出される側(基板61の面61b側)に位置している。
遮光層32は、例えば、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、Ti(チタン)、TiN(窒化チタン)、Cr(クロム)などの遮光性を有する材料で構成されている。遮光層32は、格子状に形成されており、第1開口部としての開口部32aを有している。開口部32a内は、光が通過する領域となる。
保護層33は、光路長調整層31と遮光層32とを覆うように設けられている。共通電極34は、保護層33を覆うように設けられている。共通電極34は、複数の画素Pに跨って形成されている。共通電極34は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電膜からなる。配向膜35は、共通電極34を覆うように設けられている。
素子基板20は、マイクロレンズアレイ基板60と、光路長調整層21と、遮光層22と、絶縁層23と、TFT24と、絶縁層25と、第2遮光層としての遮光層26と、絶縁層27と、画素電極28と、配向膜29とを備えている。マイクロレンズアレイ基板60は、基板61とレンズ層63とを備えている。マイクロレンズアレイ基板60は、基板61の面61aが液晶層40側(対向基板30側)となるように配置されている。
基板61は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料からなる。基板61の面61a側には、複数の凹部62が設けられている。各凹部62は、各画素Pに対応して配列されている。凹部62は、基板61の面61b側に向かって先細りとなる曲面状に形成されている。凹部62の曲面は、凹部12と同様に、画素Pの領域の中央を通過する基板11の法線Nに対して非対称な形状となっている。また、凹部62の最低部は、画素Pの領域の中央から凹部12の最低部とは反対側にずれて位置している。
レンズ層63は、基板61の凹部62を埋め込むように形成されている。レンズ層63は、光透過性を有し、基板61とは異なる光屈折率を有する材料からなる。本実施形態では、レンズ層63は、基板61よりも光屈折率の低い無機材料からなる。レンズ層63の材料としては、レンズ層13と同様の無機材料を用いることができる。レンズ層63に形成されたマイクロレンズML2の頂点は、対応する画素Pの領域の中央から、レンズ層13に形成されたマイクロレンズML1の頂点とは反対側にずれて位置している。
基板61の凹部62を埋め込むレンズ層63により、マイクロレンズML2が構成される。レンズ層63の光屈折率が基板61の光屈折率よりも低いので、マイクロレンズML2は負の屈折力を有する。したがって、マイクロレンズML2の焦点(図示しない)は、レンズ層63よりも光が入射する側(液晶層40側)に位置している。
凹部62を埋め込むレンズ層63は、光が射出される基板61の面61b側に向かって膨らんだ曲面形状となる。マイクロレンズML2におけるレンズ層63の頂点(凹部62の最低部)と焦点とを通る直線をマイクロレンズML2の光軸(図示しない)とすると、マイクロレンズML2の光軸に平行に液晶層40側から入射する光は、レンズ層63と基板61との接合界面で、マイクロレンズML2の焦点から出たかのように発散される。マイクロレンズML2の光軸は、マイクロレンズML1の光軸Axと略一致することが好ましい。
各マイクロレンズML2は、マイクロレンズML1と同様に、各画素Pに対応して配列されている。また、複数のマイクロレンズML2によりマイクロレンズアレイMLA2が構成される。
なお、液晶装置1が表示領域E(図1参照)の周囲にダミー領域を有している場合、マイクロレンズML1およびマイクロレンズML2がダミー領域にも設けられた構成としてもよい。このような構成にすれば、表示領域Eの外縁部およびその周囲においてマイクロレンズアレイ基板10およびマイクロレンズアレイ基板60の平坦性が向上するため、液晶層40の層厚をより均一にでき入射光の屈折などの光学条件を同じにできるので、液晶装置1の画像品質を向上させることができる。
光路長調整層21は、マイクロレンズアレイ基板60を覆うように設けられている。光路長調整層21は、例えば、基板61とほぼ同じ光屈折率を有する無機材料からなる。光路長調整層21は、マイクロレンズアレイ基板60の表面を平坦化するとともに、マイクロレンズML2の焦点を所望の位置に合わせる機能を有する。
遮光層22は、光路長調整層21上に設けられている。遮光層22は、上層の遮光層26に平面視で重なるように格子状に形成されている(図4(a)参照)。遮光層22および遮光層26は、遮光層32と同様に、遮光性を有する材料で構成されている。遮光層22および遮光層26は、素子基板20の厚さ方向(Z方向)において、TFT24を間に挟むように配置されている。
遮光層22および遮光層26が設けられていることにより、TFT24への光の入射が抑制される。遮光層22は開口部22aを有し、遮光層26は第2開口部としての開口部26aを有している。開口部22a内および開口部26a内は、光が通過する領域となる。なお、遮光層22および遮光層26は、遮光層32に対して、平面視でX方向およびY方向にずれた位置に配置されている(図4(a)参照)。遮光層22および遮光層26と遮光層32との位置関係については後述する。
絶縁層23は、光路長調整層21と遮光層22とを覆うように設けられている。絶縁層23は、例えば、SiO2などの無機材料からなる。TFT24は、絶縁層23上に設けられている。TFT24は、画素電極28を駆動するスイッチング素子である。図示を省略するが、TFT24は、半導体層、ゲート電極、ソース電極、およびドレイン電極などで構成されている。
ゲート電極は、素子基板20において平面視で半導体層のチャネル領域と重なる領域に絶縁層25の一部(ゲート絶縁膜)を介して形成されている。図示を省略するが、ゲート電極は、下層側に配置された走査線2(図2参照)にコンタクトホールを介して電気的に接続されており、ゲート電極に走査信号が印加されることによってTFT24のオン/オフが制御される。
絶縁層25は、絶縁層23とTFT24とを覆うように設けられている。絶縁層25は、例えば、SiO2などの無機材料からなる。絶縁層25は、TFT24の半導体層とゲート電極との間を絶縁するゲート絶縁膜を含む。絶縁層25により、TFT24によって生ずる表面の凹凸が緩和される。絶縁層25上には、遮光層26が設けられている。そして、絶縁層25と遮光層26とを覆うように、無機材料からなる絶縁層27が設けられている。
画素電極28は、絶縁層27上に、画素Pに対応して設けられている。画素電極28は、遮光層22の開口部22aおよび遮光層26の開口部26aに平面視で重なる領域に配置されている。画素電極28は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電膜からなる。画素電極28と共通電極34との間で、液晶層40に画素P毎に電界が印加される。配向膜29は、画素電極28を覆うように設けられている。
なお、TFT24や、TFT24に電気信号を供給する電極や走査線2およびデータ線3などの配線(図2参照)は、平面視で遮光層22および遮光層26に重なる領域に設けられている。TFT24は、例えば、遮光層22および遮光層26の格子の交点、すなわち画素Pの4隅に設けられている。なお、これらの電極や配線などが遮光層22および遮光層26を兼ねる構成であってもよい。
液晶層40は、対向基板30側の配向膜35と素子基板20側の配向膜29との間に封入されている。液晶装置1は、いわゆるVA(Vertical Alignment)モードの液晶装置である。液晶層40は、例えば、負の誘電異方性を有する液晶で構成され、ネガ型ネマチック液晶などで構成されている。液晶層40内には、多数の液晶分子40aが所定の配向状態となるように配置されている。
より具体的には、液晶層40は、共通電極34と画素電極28との間に電界が印加されていない状態(電界無印加状態)では、表示領域Eにおいて、液晶分子40aが基板11の法線Nに対してほぼ平行に配向する垂直配向モードの液晶層となっている。電界無印加状態における液晶分子40aの配向を初期配向という。また、共通電極34と画素電極28との間に電界が印加されると、その電界強度に応じて液晶分子40aは所定の方位角に向けて倒れるように配向する。
電界無印加状態において、液晶分子40aの長軸方向40bは、基板11の法線Nに対して完全に平行ではなく、僅かな角度差θtを有している。液晶分子40aのプレチルト角θpは、90度−θtである。したがって、プレチルト角θpは90度未満である。プレチルト角θpは、通常、85〜90度未満の範囲内に設定され、87〜89度の範囲内であることが好ましい。
プレチルト角θpは、液晶分子40aの種類、液晶層40の厚さ(セルギャップ)、配向膜35および配向膜29の種類や構造などによって異なる。例えば、本実施形態では、配向膜35および配向膜29として、それぞれ対向基板30および素子基板20の表面に対して約50度の角度でSiO2を蒸着して形成された斜方蒸着膜が用いられている。
また、図4(a)に示すように、法線Nの方向(Z方向)から見た平面視では、液晶分子40aは、X方向およびY方向に対して方位角θdで表される方位に向けて傾斜している。液晶分子40aのプレチルトの方位角θdは、配向膜35および配向膜29に用いられている斜方蒸着膜の蒸着方位によって決定され、液晶層40全体に亘って(配向膜35では少なくとも表示領域Eのうち開口部22aと平面視で重なる領域内、配向膜29では表示領域Eのうち開口部26aと平面視で重なる領域内において)揃えられている。
このように設定された液晶分子40aのプレチルトの方位角θdにより、共通電極34と画素電極28との間に所定の電圧が印加された状態では、液晶分子40aは方位角θdの方位に向けて倒れるように配向する。これにより、液晶分子40aの電界印加時における配向方位を制御することができ、液晶分子40aの配向方位の乱れに起因して不所望な光学特性が現れることを防止できる。
なお、図4(a)に示すように、対向基板30に設けられた遮光層32の開口部22aと、素子基板20に設けられた遮光層26(および遮光層22)の開口部26aとは、平面視で液晶分子40aのプレチルトの方位角θdに沿ってX方向およびY方向にずれて配置されている。
<マイクロレンズの作用>
続いて、第1の実施形態に係る液晶装置1におけるマイクロレンズML1,ML2の作用を説明する。図3に示すように、液晶装置1では、光は、マイクロレンズML1を備える対向基板30(基板11の面11b)側から入射して、液晶層40を透過し、マイクロレンズML2を備える素子基板20(基板61の面61b)側から射出される。
マイクロレンズML1は、上述したように正の屈折力を有しているため、基板11の面11b側から法線Nの方向に沿って入射する略平行な光を、画素P毎にマイクロレンズML1の焦点C(図5(a)参照)に向けて屈折させて集光する機能を有している。
また、マイクロレンズML1は、凹部12の曲面が画素Pの領域の中央を通過する基板11の法線Nに対して非対称な形状となっているため、集光された光の光軸を法線Nの方向からマイクロレンズML1の光軸Axに向けて傾斜させる機能を有している。マイクロレンズML1の光軸Axは、液晶分子40aの長軸方向40b(プレチルト角θp)と略平行に構成されているので、マイクロレンズML1で集光された光は、液晶層40を、液晶分子40aの長軸方向40bに向けて傾斜されて透過する。
一方、マイクロレンズML2は、上述したように負の屈折力を有しているため、マイクロレンズML1で集光されて液晶層40を透過した光を発散させる機能を有している。また、マイクロレンズML2は、凹部62の曲面が凹部12と同様に非対称な形状となっており、レンズ層63の頂点が画素Pの領域の中央を通過する法線Nに対してレンズ層13の頂点とは反対側に位置しているため、入射する光の光軸を法線Nの方向に傾斜させる機能を有している。これにより、マイクロレンズML2は、マイクロレンズML1で傾斜された光の光軸を法線Nの方向に向けるとともに、集光された光を略平行な光に戻す役割を果たす。なお、基板61の法線の方向は基板11の法線Nの方向と略一致する。
例えば、基板11の面11b側からマイクロレンズML1に入射する基板11の法線Nに平行な光のうち、マイクロレンズML1(レンズ層13)の頂点付近に入射する光L1は、マイクロレンズML1の光軸Axに向けて傾斜される。そして、光L1は、マイクロレンズML1の光軸Axに沿って直進し、液晶層40に入射する。
液晶層40に入射した光L1は、液晶分子40aの長軸方向40bに沿って、すなわち液晶分子40aのプレチルトの方位角θd(図4(a)参照)に沿って液晶層40を透過して、マイクロレンズML2に入射する。その後、光L1は、マイクロレンズML2(レンズ層63)の頂点付近から法線Nに略平行な方向に射出される。
一方、光L1よりも外側の平面視で遮光層32と重なる領域からマイクロレンズML1の周縁部に入射した光L2,L3は、仮にそのまま直進した場合、破線で示すように遮光層32で遮光されてしまうが、マイクロレンズML1があることにより焦点に向けて集光される。液晶装置1では、このように直進した場合に遮光層32で遮光されてしまう光L2,L3も、マイクロレンズML1の集光作用により遮光層32の開口部32a内に入射させて液晶層40を透過させることができる。これにより、素子基板20側から射出される光の量を多くできるので、光の利用効率を高めることができる。
また、マイクロレンズML1の周縁部に入射して集光された光L2,L3の光軸は、マイクロレンズML1の光軸Ax(液晶分子40aの長軸方向40b)に向けて傾斜されて、液晶層40を透過する。したがって、液晶装置1のコントラストを向上させることができる。そして、マイクロレンズML2によって、傾斜された光L2,L3の光軸は法線Nの方向に向けられ、集光された光L2,L3は略平行な光に戻される。これにより、液晶装置1から射出された光をスクリーン130(図8参照)などに投射する際に、光の光軸が傾いたままで投射されることによる照度ムラを低減することができる。
ここで、図4(a)に示すように、対向基板30に設けられた遮光層32と、素子基板20に設けられた遮光層26(および遮光層22)とは、平面視で液晶分子40aのプレチルトの方位角θdで表される方位にずれている。より具体的には、液晶分子40aのプレチルトを3次元ベクトルとしたとき、遮光層32の開口部22aは遮光層26(および遮光層22)の開口部26a(および開口部22a)に対して、X方向において3次元ベクトルのX方向成分に相当する距離だけ相対的にずれ、Y方向において3次元ベクトルのY方向成分に相当する距離だけ相対的にずれている。
図4(b)に示す模式断面図を参照して、マイクロレンズML1の光軸Axに対する遮光層32の開口部32aおよび遮光層26の開口部26aのX方向における位置関係を説明する。ここでは、遮光層32の開口部32aと遮光層26の開口部26aとが、略同一の形状および大きさを有していることを前提として説明する。なお、マイクロレンズML1の光軸Axは、液晶分子40aの長軸方向40bと略一致するものとする。
図4(b)に示すように、開口部32aにおいて、マイクロレンズML1の光軸Axに対してX方向左側の縁部と光軸Axとの距離をD1とし、マイクロレンズML1の光軸Axに対してX方向右側の縁部と光軸Axとの距離をD2とする。そして、開口部26aにおいて、光軸Axに対してX方向左側の縁部と光軸Axとの距離をD3とし、光軸Axに対してX方向右側の縁部と光軸Axとの距離をD4とすると、D1とD3とが略同一であり、D2とD4とが略同一である。すなわち、開口部32aの縁部と開口部26aの縁部とは、マイクロレンズML1の光軸Axから略同一の距離だけ離れている。
また、図示を省略するが、マイクロレンズML1の光軸Axに対する遮光層32の開口部32aおよび遮光層26の開口部26aのY方向における位置関係も同様となる。したがって、マイクロレンズML1の光軸Axに対する遮光層32の開口部32aの相対的な位置と、マイクロレンズML1の光軸Axに対する遮光層26の開口部26aの相対的な位置とは略同一である。
仮に、図4(b)に破線で示すように、遮光層26の開口部26aが遮光層32の開口部32aと平面視で重なる位置関係にある場合を想定すると、D3<D1となる。そうすると、マイクロレンズML1で光軸Axに向けて傾斜され、光軸Axに沿って遮光層32の開口部32aを通過して液晶層40(図3参照)を透過した光の一部が、遮光層26で遮光されて利用されなくなってしまうこととなる。
これに対して、本実施形態に係る液晶装置1では、マイクロレンズML1で光軸Axに向けて傾斜され、光軸Axに沿って遮光層32の開口部32aを通過し液晶層40を透過した光のほとんどは、遮光層26に遮光されることなく開口部26aを通過する。したがって、遮光層26と遮光層32とを、液晶分子40aのプレチルトに対応してずらして配置することで、液晶装置1における光の利用効率を向上させることができる。
なお、上述の説明では、遮光層32の開口部32aと遮光層26の開口部26aとが略同一の形状および大きさを有していることを前提としたが、マイクロレンズML1で光軸Axに向けて傾斜されて遮光層32の開口部32aを通過する光の多くが遮光層26の開口部26aを通過できる構成であれば、両者の形状や大きさは異なっていてもよい。例えば、D1とD2との比と、D3とD4との比とが略同一であってもよい。
続いて、本実施形態に係る液晶装置1が備えるマイクロレンズML1およびマイクロレンズML2による効果を、従来の液晶装置の構成と比較してさらに説明する。図5(b)には、従来の液晶装置の一例として、特許文献1に記載の液晶装置と同様の構成を模式的に示している。
図5(b)に示す従来の液晶装置は、図5(a)に示す液晶装置1と同様に、光が入射する側に配置されたマイクロレンズML1aと、光が射出される側に配置されたマイクロレンズML2aとの2つのマイクロレンズを有している。マイクロレンズML1a,ML2aは、ともに正の屈折力を有している。また、光が入射する側に配置されたマイクロレンズML1aの焦点Cは、液晶層40中に位置している。なお、マイクロレンズML1aの光軸Axは、液晶層40の液晶分子(図示しない)の長軸方向と略一致しているものとする。
図5(b)に示す従来の液晶装置では、マイクロレンズML1aの頂点付近に入射する光L1は、液晶分子の長軸方向に沿って、すなわち液晶分子のプレチルトの方位角に沿って液晶層40を透過する。しかしながら、マイクロレンズML1aの頂点から離れた周縁部に入射する光L2,L3は、液晶層40中に位置するマイクロレンズML1aの焦点Cに向けて屈折されるので、液晶層40中で液晶分子の長軸方向に沿ったマイクロレンズML1aの光軸Axとの角度が大きくなる。したがって、液晶層40を透過する光L2、L3は、液晶分子のプレチルト角の方位角から外れてしまうこととなる。この結果、従来の液晶装置では、黒を表示すべき画素Pで光が液晶層40を透過してしまい、コントラスト向上効果が得られにくいという課題がある。
これに対して、図5(a)に示す液晶装置1では、マイクロレンズML1の頂点から離れた周縁部に入射する光L2,L3は、マイクロレンズML2(凹部62)の曲面または曲面よりも光が射出される側に位置するマイクロレンズML1の焦点Cに向けて屈折される。そのため、マイクロレンズML1で集光した光L2、L3の光軸を液晶分子40aのプレチルトの方位角θdに近付けて液晶層40を透過させるので、液晶層40を透過する光L2、L3の透過率を向上させることができるとともに、スクリーンに投射される画像のコントラストを向上させることができる。
また、液晶装置1では、光L4,L5のように基板11の法線Nに平行でない光も、液晶分子40aのプレチルトの方位角θdに近付けて液晶層40を透過させ、マイクロレンズML2により、光L2、L3と同様に、法線Nに略平行に射出させるので、スクリーンに投射される画像の照度ムラを低減することができる。
さらに、特許文献1に記載の液晶装置では、2つのレンズが対向基板および素子基板の外側に設けられており、マイクロレンズML1,ML2が対向基板30および素子基板20の内側(液晶層40側)に設けられている液晶装置1と比べて、レンズと遮光層との距離が大きい。そのため、特許文献1に記載の液晶装置の構成では、遮光層の開口部を通過する光の量が少なくなったり、斜め光が隣の画素領域に入射したりするおそれがあるという課題がある。液晶装置1では、特許文献1に記載の液晶装置と比べて、マイクロレンズML1,ML2と遮光層32,22との距離が小さいので、通過する光の量を多くでき、斜め光が隣の画素領域に入射することを抑えることができる。
なお、図5(b)に示す従来の液晶装置において、マイクロレンズML2aをマイクロレンズML1aの焦点Cよりも光が入射する側に移動させるとともに、マイクロレンズML2aが負の屈折力を有する構成とすると、本実施形態に係る液晶装置1と同様の構成となる。言い換えると、液晶装置1の構成によれば、従来の構成の液晶装置と比べて、マイクロレンズML1とマイクロレンズML2との距離を小さくすることが可能となり、その結果、対向基板30と素子基板20との距離を小さくして液晶装置1を薄くすることが可能となる。
<マイクロレンズアレイ基板の製造方法>
次に、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10およびマイクロレンズアレイ基板60の製造方法について、図6および図7を参照して説明する。図6および図7は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図である。詳しくは、図6および図7の各図は、図1のA−A’線に沿った概略断面図である。
なお、図示しないが、マイクロレンズアレイ基板10およびマイクロレンズアレイ基板60の製造工程では、マイクロレンズアレイ基板10,60を複数枚取りできる大型の基板(マザー基板)で加工が行われ、最終的にそのマザー基板を切断して個片化することにより、複数のマイクロレンズアレイ基板10,60が得られる。したがって、以下に説明する各工程では個片化する前のマザー基板の状態で加工が行われるが、ここでは、マザー基板の中の個別のマイクロレンズアレイ基板10,60に対する加工について説明する。また、マイクロレンズアレイ基板10とマイクロレンズアレイ基板60とは、同様の製造方法で製造されるため、ここでは、マイクロレンズアレイ基板10の製造方法を説明する。
まず、図6(a)に示すように、石英などからなる光透過性を有する基板11の面11aに、レジスト層73を形成する。続いて、図6(b)に示すように、レジスト層73に、基板11に形成する凹部12の非対称な曲面形状に対応させて光の透過率を変化させたマスク74を用いて、レジスト層73の露光を行う。
マスク74は、例えば、HEBSマスクなどのグレイスケールマスクであり、光透過領域74aのそれぞれにおいて、凹部12の最低部となる位置から外周に向かって非対称な形状に光の透過率を異ならせることで階調が得られる。このようなマスク74を介してレーザー光Lの照射を行うことにより、マスク74の光透過領域74aのそれぞれに対応して、レジスト層73に露光部73aが形成される。
なお、レジスト層73の露光には、凹部12の形状に対応させて段階的に光透過領域の面積を異ならせた複数のマスクにより多段露光を用いることとしてもよい。また、クロムマスクに凹部12の形状に対応させて微小開口面積分布を持たせた面積階調マスクを用いることとしてもよい。
次に、図6(c)に示すように、レジスト層73に現像処理を施して露光部73aを除去する。これにより、レジスト層73に凹部12の基となる凹部73bが形成される。続いて、凹部73bが形成されたレジスト層73から基板11まで、例えば、ドライエッチングなどの異方性エッチングを施す。
この結果、図7(a)に示すように、レジスト層73が除去され、レジスト層73に形成された凹部73bが基板11に転写されて、基板11に凹部12が形成される。なお、異方性エッチングにおいて、レジスト層73および基板11を略同一のレートでエッチングできる条件とすることで、凹部73bと凹部12とを略同一の形状とすることができる。
次に、図7(b)に示すように、基板11に形成された凹部12を埋め込むように、光透過性を有し、基板11よりも高い光屈折率を有する無機材料からなるレンズ層13を形成する。レンズ層13は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成することができる。これにより、凹部12に対応して、正の屈折力を有するマイクロレンズML1が構成される。レンズ層13の表面には、凹部12による段差が反映される。
次に、図7(c)に示すように、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理などを用いて、レンズ層13の表面の平坦化処理を行う。レンズ層13の平坦化処理後の残厚、すなわちレンズ層13の層厚は、形成されるマイクロレンズMLの焦点距離などの光学条件に基づいて適宜設定される。これにより、マイクロレンズアレイMLA1を備えたマイクロレンズアレイ基板10が完成する。
なお、マイクロレンズアレイ基板60の製造工程においては、図7(b)に示す工程において、基板61に形成された凹部62を埋め込むように、光透過性を有し、基板61よりも低い光屈折率を有する無機材料からなるレンズ層63を形成する。これにより、凹部62に対応して、負の屈折力を有するマイクロレンズML2が構成される。
(第2の実施形態)
<電子機器>
次に、第2の実施形態に係る電子機器について図8を参照して説明する。図8は、第2の実施形態に係る電子機器としてのプロジェクターの構成を示す概略図である。
図8に示すように、第2の実施形態に係る電子機器としてのプロジェクター(投射型表示装置)100は、偏光照明装置110と、光分離素子としての2つのダイクロイックミラー104,105と、3つの反射ミラー106,107,108と、5つのリレーレンズ111,112,113,114,115と、3つの液晶ライトバルブ121,122,123と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム116と、投射レンズ117とを備えている。
偏光照明装置110は、例えば超高圧水銀灯やハロゲンランプなどの白色光源からなる光源としてのランプユニット101と、インテグレーターレンズ102と、偏光変換素子103とを備えている。ランプユニット101と、インテグレーターレンズ102と、偏光変換素子103とは、システム光軸Lxに沿って配置されている。
ダイクロイックミラー104は、偏光照明装置110から射出された偏光光束のうち、赤色光(R)を反射させ、緑色光(G)と青色光(B)とを透過させる。もう1つのダイクロイックミラー105は、ダイクロイックミラー104を透過した緑色光(G)を反射させ、青色光(B)を透過させる。
ダイクロイックミラー104で反射した赤色光(R)は、反射ミラー106で反射した後にリレーレンズ115を経由して液晶ライトバルブ121に入射する。ダイクロイックミラー105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ114を経由して液晶ライトバルブ122に入射する。ダイクロイックミラー105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ111,112,113と2つの反射ミラー107,108とで構成される導光系を経由して液晶ライトバルブ123に入射する。
光変調素子としての透過型の液晶ライトバルブ121,122,123は、クロスダイクロイックプリズム116の色光ごとの入射面に対してそれぞれ対向配置されている。液晶ライトバルブ121,122,123に入射した色光は、映像情報(映像信号)に基づいて変調され、クロスダイクロイックプリズム116に向けて射出される。
クロスダイクロイックプリズム116は、4つの直角プリズムが貼り合わされて構成されており、その内面には赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が合成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ117によってスクリーン130上に投射され、画像が拡大されて表示される。
液晶ライトバルブ121は、上述した実施形態のマイクロレンズアレイ基板10およびマイクロレンズアレイ基板60を有する液晶装置1が適用されたものである。液晶ライトバルブ121は、色光の入射側と射出側とにおいてクロスニコルに配置された一対の偏光素子の間に隙間を置いて配置されている。他の液晶ライトバルブ122,123も同様である。
第2の実施形態に係るプロジェクター100の構成によれば、複数の画素Pが高精細に配置されていても、光の利用効率が高くて明るく、スクリーン130に投射される画像のコントラストが高く照度ムラが少ない液晶装置1を備えているので、品質が高く明るいプロジェクター100を提供することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形及び応用が可能である。変形例としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
(変形例)
上記実施形態に係る液晶装置1では、マイクロレンズアレイ基板10のマイクロレンズML1とマイクロレンズアレイ基板60のマイクロレンズML2とが同様の形状で、レンズ層63の頂点が画素Pの領域の中央を通過する基板11の法線Nに対してレンズ層13の頂点とは反対側に位置する構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。マイクロレンズML1およびマイクロレンズML2は、上記実施形態と同じ機能を有する範囲において、異なる形状であってもよい。
例えば、レンズ層13は光が入射する基板11の面11b側に向かって膨らんだ曲面形状であり、レンズ層63は光が射出される基板61の面61b側に向かって膨らんだ曲面形状であったが、レンズ層13,63のそれぞれが液晶層40側に向かって膨らんだ曲面形状であってもよい。このような形状であっても、レンズ層13の光屈折率がレンズ層13の曲面形状側に接合される部材の光屈折率よりも高く、レンズ層63の光屈折率がレンズ層63の曲面形状側に接合される部材の光屈折率よりも低い構成であれば、同様の効果が得られる。
また、例えば、素子基板20のマイクロレンズML2におけるレンズ層63の光屈折率と基板61の光屈折率との差が、対向基板30のマイクロレンズML1におけるレンズ層13の光屈折率と基板11の光屈折率との差よりも大きい構成としてもよい。このような構成にすれば、マイクロレンズML2の凹部62の深さをマイクロレンズML1の凹部12の深さよりも浅くすることができる。素子基板20の製造工程では、マイクロレンズML2が形成されたマイクロレンズアレイ基板60上に、半導体プロセスを用いてTFT24を形成することとなる。その際、凹部62が深いとTFT24が形成されるマイクロレンズアレイ基板60の表面の平坦性が低下することや、半導体プロセスにおける高温下で、例えばレンズ層63にクラックが生じるなどマイクロレンズアレイ基板60が損傷を受けるおそれがある。このような場合に、凹部62を浅く形成することで、このようなリスクを低減することが可能となる。
1…液晶装置、20…素子基板(第2基板)、26…遮光層(第2遮光層)、26a…開口部(第2開口部)、28…画素電極(電極)、30…対向基板(第1基板)、32…遮光層(第1遮光層)、32a…開口部(第1開口部)、40…液晶層、40a…液晶分子、100…プロジェクター(電子機器)、E…表示領域、ML1…マイクロレンズ(第1マイクロレンズ)、ML2…マイクロレンズ(第2マイクロレンズ)、P…画素、θd…プレチルトの方位角、θp…プレチルト角。

Claims (4)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板に対向配置された第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、電界無印加状態において液晶分子が90度未満のプレチルト角を有する液晶層と、
    前記液晶層に画素毎に電界を印加するための電極と、
    前記第1基板の前記液晶層側に前記画素毎に設けられ、前記第1基板の法線方向から入射する略平行な光を集光するとともに、集光された前記光の光軸を前記液晶分子の前記プレチルト角の方位角側に傾斜させる第1マイクロレンズと、
    前記第2基板の前記液晶層側に前記画素毎に設けられ、傾斜された前記光の光軸を前記第2基板の法線方向に向けるとともに、集光された前記光を略平行な光に戻す第2マイクロレンズと、を備え、
    前記第1マイクロレンズの焦点は、前記第2マイクロレンズの曲面または前記曲面よりも前記光が射出される側に位置していることを特徴とする液晶装置。
  2. 請求項1に記載の液晶装置であって、
    前記第1マイクロレンズは正の屈折力を有し、前記第2マイクロレンズは負の屈折力を有していることを特徴とする液晶装置。
  3. 請求項1または2に記載の液晶装置であって、
    前記第1基板の前記第1マイクロレンズよりも前記液晶層側に設けられ、前記画素毎の領域に対応する第1開口部を有する第1遮光層と、
    前記第2基板の前記第2マイクロレンズよりも前記液晶層側に設けられ、前記画素毎の領域に対応する第2開口部を有する第2遮光層と、を備え、
    前記第1遮光層の前記第1開口部の縁部と前記第2遮光層の前記第2開口部の縁部とは、前記第1基板の法線方向と交差する一方向において、前記第1マイクロレンズで傾斜されて前記第1開口部と前記第2開口部とを通過する前記光の光軸から略同一の距離だけ離れていることを特徴とする液晶装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の液晶装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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