JP2016090711A - 光導波路、スポットサイズ変換器及び光装置 - Google Patents

光導波路、スポットサイズ変換器及び光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】導波路コアの厚さが変化する段差を有する領域を、容易に作製できるようにし、低損失化、低偏光依存性を実現する光導波路、スポットサイズ変換器及び光装置を提供する。【解決手段】光導波路を、第1領域1Aと、厚さが変化する段差を有する第2領域1Bと、第1領域よりも厚さが薄い第3領域1Cとを備える導波路コア1を備え、第2領域は、第1領域に連なって幅方向の両側に位置し、第1領域と同じ厚さで第1領域の側から第3領域の側へ向けて幅が徐々に狭くなる厚膜領域1Yと、厚膜領域に挟まれ、第3領域に連なり、第3領域と同じ厚さを有する薄膜領域1Zとを備えるものとする。【選択図】図1

Description

本発明は、光導波路、スポットサイズ変換器及び光装置に関する。
近年、高精細映像配信が普及するなど情報量が飛躍的に増大してきており、データセンターなどの情報処理能力を向上させることが求められている。そして、情報処理能力の向上を、低コストかつ低消費電力な素子で実現することが求められており、近年、シリコンフォトニクスが活発に研究されている。
例えば、異なるデバイスを低損失結合できるように、導波路コアの膜厚方向及び幅方向の両方の寸法をステップ状に変化させることが提案されている。これを第1の技術という。
また、例えば、導波路コアを、下部導波層上の幅方向中央位置に形成された上部導波層の幅が絞り込まれるようにし、上部導波層から下部導波層へ光分布が移行するようにして、低損失でスポットサイズ変換が行なわれるようにすることも提案されている。これを第2の技術という。
また、上述のようなシリコンフォトニクスで用いられるシリコン導波路コアの断面形状は、例えば幅約500nm、高さ約220nm程度と非常に小さいため、光ファイバのスポットサイズ(例えば数μm〜10μm程度)とミスマッチが生じてしまう。このため、過剰な結合損失が生じてしまう。
そこで、過剰な結合損失を抑制するために、シリコン導波路コアの幅をテーパ状に狭くし、これをセカンドコアで覆って、シリコン導波路コアからセカンドコアへ光を遷移させるようにしてスポットサイズを拡大するスポットサイズ変換器が提案されている。これをセカンドコア型スポットサイズ変換器という。
特開平8−171020号公報 特開2010−54929号公報 特開2002−156539号公報 特開2012−83446号公報 特開平10−214958号公報
Fuad E. Doany et al., "Multichannel High-Bandwidth Coupling of Ultradense Silicon Photonic Waveguide Array to Standard-Pitch Fiber Array", JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL.29, No4, pp.475-482, 2011
しかしながら、上述の第1の技術では、ステップ状に寸法が変化する段差における損失が大きい。また、TE偏光(TE偏光成分)に対してTM偏光(TM偏光成分)の損失が大きく、偏光依存性が高い。また、膜厚方向の寸法をステップ状に変化させるのは、プロセス上の難易度が高く、作製が容易ではない。
また、上述の第2の技術では、下部導波層上の幅方向中央位置に形成された上部導波層の幅を絞り込むことで、上部導波層から下部導波層へ光分布が徐々に移行するようにしているため、上部導波層の厚さに相当する段差の影響を抑えることができる。このため、上述の第2の技術では、上述の第1の技術と比較して低損失化が可能である。しかしながら、TE偏光に対してTM偏光の損失は依然として大きく、偏光依存性が高い。また、低損失化、低偏光依存性を実現するために、上部導波層の先端部の幅を狭くすることも考えられるが、例えば露光精度による制限を受けるなど、上部導波層の先端部の幅を狭くするのは難しく、作製が容易ではない。
そこで、導波路コアの厚さが変化する段差を有する領域を、容易に作製できるようにし、低損失化、低偏光依存性を実現したい。
本光導波路は、第1領域と、厚さが変化する段差を有する第2領域と、第1領域よりも厚さが薄い第3領域とを備える導波路コアを備え、第2領域は、第1領域に連なって幅方向の両側に位置し、第1領域と同じ厚さで第1領域の側から第3領域の側へ向けて幅が徐々に狭くなる厚膜領域と、厚膜領域に挟まれ、第3領域に連なり、第3領域と同じ厚さを有する薄膜領域とを備える。
本スポットサイズ変換器は、第1領域と、厚さが変化する段差を有する第2領域と、第1領域よりも厚さが薄い第3領域とを有し、一定の幅を有する幅一定領域と、幅一定領域に連なり、終端部へ向けて幅が狭くなる幅テーパ領域とを備える第1シリコン導波路コアと、少なくとも幅テーパ領域を覆って第1シリコン導波路コアに連なる第2導波路コアとを備え、第2領域は、第1領域に連なって幅方向の両側に位置し、第1領域と同じ厚さで第1領域の側から第3領域の側へ向けて幅が徐々に狭くなる厚膜領域と、厚膜領域に挟まれ、第3領域に連なり、第3領域と同じ厚さを有する薄膜領域とを備える。
本光装置は、上記のスポットサイズ変換器と、スポットサイズ変換器の第2導波路コア側の端面に接続された分散シフトファイバ又はシングルモードファイバとを備える。
したがって、本光導波路、スポットサイズ変換器及び光装置によれば、導波路コアの厚さが変化する段差を有する領域を、容易に作製できるようにし、低損失化、低偏光依存性を実現できるという利点がある。
第1実施形態及びその具体例にかかる光導波路の構成を示す模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図であり、(C)は(A)のB−B線に沿う断面図であり、(D)は(A)のC−C線に沿う断面図である。 第1実施形態及びその具体例にかかる光導波路における各箇所におけるモード形状を説明するための図であって、(A)は光導波路の構成を示す模式的平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う箇所におけるモード形状を示す図であり、(C)は(A)のB−B線に沿う箇所におけるモード形状を示す図であり、(D)は(A)のC−C線に沿う箇所におけるモード形状を示す図であり、(E)は(A)のD−D線に沿う箇所におけるモード形状を示す図である。 比較例1の光導波路の構成を示す模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図であり、(C)は(A)のB−B線に沿う断面図であり、(D)は(A)のC−C線に沿う断面図である。 比較例1の光導波路における損失を計算した結果を示す図である。 比較例2の光導波路の構成を示す模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図であり、(C)は(A)のB−B線に沿う断面図であり、(D)は(A)のC−C線に沿う断面図である。 比較例2の光導波路における損失を計算した結果を示す図である。 第1実施形態及びその具体例にかかる光導波路において第2領域の長さを変化させた場合の損失を計算した結果を示す図である。 (A)、(B)は、第1実施形態及びその具体例にかかる光導波路において段差量を変化させた場合の損失を計算した結果を示す図であって、(A)は、TE偏光の損失を計算した結果を示しており、(B)は、TM偏光の損失を計算した結果を示している。 (A)、(B)は、本実施形態の具体例にかかる光導波路の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態の具体例にかかる光導波路の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態の具体例にかかる光導波路の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態の具体例にかかる光導波路の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態の具体例にかかる光導波路の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態の具体例にかかる光導波路の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 第1実施形態の変形例にかかる光導波路の構成を示す模式的平面図である。 第1実施形態の変形例にかかる光導波路の構成を示す模式的平面図である。 第1実施形態の変形例にかかる光導波路の構成を示す模式的平面図である。 第2実施形態及びその具体例にかかるスポットサイズ変換器の構成を示す模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図であり、(C)は(A)のB−B線に沿う断面図であり、(D)は(A)のC−C線に沿う断面図であり、(E)は(A)のD−D線に沿う断面図であり、(F)は(A)のE−E線に沿う断面図である。 第1実施形態の比較例2の導波路コアの構造を適用したスポットサイズ変換器の構成を示す模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図であり、(C)は(A)のB−B線に沿う断面図であり、(D)は(A)のC−C線に沿う断面図であり、(E)は(A)のD−D線に沿う断面図であり、(F)は(A)のE−E線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、第2実施形態の具体例にかかるスポットサイズ変換器の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、第2実施形態の具体例にかかるスポットサイズ変換器の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、第2実施形態の具体例にかかるスポットサイズ変換器の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、第2実施形態の具体例にかかるスポットサイズ変換器の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、第2実施形態の具体例にかかるスポットサイズ変換器の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、第2実施形態の具体例にかかるスポットサイズ変換器の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、第2実施形態の具体例にかかるスポットサイズ変換器の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、第2実施形態の具体例にかかるスポットサイズ変換器の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 (A)、(B)は、第2実施形態の具体例にかかるスポットサイズ変換器の製造方法を説明するための模式図であって、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 第2実施形態の変形例にかかるスポットサイズ変換器の構成を示す模式的平面図である。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる光導波路、スポットサイズ変換器及び光装置について説明する。
[第1実施形態]
まず、本実施形態にかかる光導波路について、図1〜図17を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる光導波路は、図1(A)〜図1(D)に示すように、第1領域1Aと、厚さが変化する段差1Xを有する第2領域1Bと、第1領域1Aよりも厚さが薄い第3領域1Cとを備える導波路コア1(ここではシリコン導波路コア)を備える。ここでは、第1領域1Aの一方の側に第2領域1Bが連なり、第2領域1Bの一方の側に第3領域1Cが連なっている。なお、シリコン導波路コア1を備える光導波路は、例えばシリコン基板上に形成されたシリコン光素子に備えられる。なお、シリコン光素子を光半導体素子ともいう。なお、図1(A)〜図1(D)では、説明をわかり易くするために、導波路コア1の厚さが薄い領域と厚い領域とで異なる模様を付している。
そして、第2領域1Bは、第1領域1Aに連なって幅方向の両側に位置し、第1領域1Aと同じ厚さで第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けて(即ち、厚い側から薄い側へ向けて)幅が徐々に狭くなる厚膜領域1Yと、厚膜領域1Yに挟まれ、第3領域1Cに連なり、第3領域1Cと同じ厚さを有する薄膜領域1Zとを備える。この第2領域1Bでは、これらの厚膜領域1Yと薄膜領域1Zとの境界に段差1Xがある。
ここでは、薄膜領域1Zは、第3領域1Cに連なって幅方向の中央部に位置し、第3領域1Cと同じ厚さで第3領域1Cの側から第1領域1Aの側へ向けて(即ち、薄い側から厚い側へ向けて)幅が徐々に狭くなっている。この場合、薄膜領域1Zは、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けて幅が徐々に広くなっていることになる。
本実施形態では、導波路コア1は、一定の幅を有する。つまり、導波路コア1を構成する第1領域1A、第2領域1B及び第3領域1Cは同一の幅を有する。そして、第2領域1Bの厚膜領域1Yは、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けてテーパ状(ここでは線形テーパ状)に幅が徐々に狭くなっている。このため、第2領域1Bの薄膜領域1Zは、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けてテーパ状に幅が徐々に広くなっていることになる。
また、導波路コア1は、単一モード条件を満たすように構成されている。つまり、導波路コア1の寸法、即ち、導波路コア1を構成する第1領域1A、第2領域1B及び第3領域1Cの寸法は、コア内を伝搬する光が単一モードを形成するように設定されている。このため、この導波路コア1を備える光導波路は、単一モード光導波路となる。
また、本実施形態では、第1領域1Aは、長さ方向及び幅方向で膜厚が同一で、第2領域1Bの厚膜領域1Yと同じ厚い膜厚を有する厚膜領域である。そして、第1領域1Aは第2領域1Bの厚膜領域1Yに連なっている。このため、導波路コア1の厚膜領域は、第1領域1Aから第2領域1Bまで延びており、第1領域1Aで幅方向の全体に位置し、第2領域1Bで幅方向の両側に位置し、かつ、幅が徐々に狭くなるように延びていることになる。
また、第3領域1Cは、長さ方向及び幅方向で膜厚が同一で、第2領域1Bの薄膜領域1Zと同じ薄い膜厚を有する薄膜領域である。そして、第3領域1Cは第2領域1Bの薄膜領域1Zに連なっている。このため、導波路コア1の薄膜領域は、第3領域1Cから第2領域1Bまで延びており、第3領域1Cで幅方向の全体に位置し、第2領域1Bで幅方向の中央部に位置し、かつ、幅が徐々に狭くなうように延びていることになる。
このように、導波路コア1の厚膜領域と薄膜領域とが、第2領域1Bで、厚膜領域1Yが幅方向の両側に位置し、かつ、薄膜領域1Zが幅方向の中央部に位置し、それぞれの領域1Y、1Zの幅が徐々に変化して接続されている。別の言い方をすると、導波路コア1の厚膜領域と薄膜領域との境界部分に形成される段差1X(段差構造)を、幅方向の全体に延びる垂直面とするのではなく、幅方向の両側部分で厚膜領域を幅が徐々に狭くなるように突出させて、その壁面が段差になるようにしている。
なお、シリコン導波路コア1をシリコンコアともいう。また、第1領域1Aを第1シリコンコアともいう。また、第2領域1Bを第2シリコンコアともいう。また、第3領域1Cを第3シリコンコアともいう。ここでは、第1シリコンコア1Aの端部に第2シリコンコア1Bが連結されており、第2シリコンコア1Bの端部に第3シリコンコア1Cが連結されていることになる。また、第2シリコンコア1Bは、中央部に膜厚の薄い薄膜領域1Zを有し、両側に膜厚の厚い厚膜領域1Yを有する。そして、膜厚が厚い第1シリコンコア1Aの側から膜厚の薄い第3シリコンコア1Cの側へ向けて、第2シリコンコア1Bの厚膜領域1Yの幅は徐々に狭くなり、薄膜領域1Zの幅は徐々に広くなっている。
ところで、上述のように構成しているのは、以下の理由による。
つまり、例えば図3(A)〜図3(D)に示すように、導波路コア100の膜厚方向及び幅方向の両方の寸法をステップ状に変化させるようにした場合(比較例1)、導波路コア100が延びる方向に対して直交する方向にステップ状に変化する段差ができるため、この段差における損失が大きくなる。また、TE偏光に対してTM偏光の損失が大きく、偏光依存性も高くなる。例えば図3(A)〜図3(D)に示すような構造のものにおいて損失を計算したところ、図4に示すように、例えば段差量を70nmとした場合、TE偏光の損失が0.3dBであり、TM偏光の損失が1.6dBであり、TE偏光に対してTM偏光の損失が大きく、偏光依存性が高くなり、損失も大きくなった。さらに、膜厚方向の寸法をステップ状に変化させるのは、プロセス上の難易度が高く、作製が容易ではない。なお、図3(A)では上部クラッド層は図示していない。
また、例えば図5(A)〜図5(D)に示すように、導波路コア101を、下部導波層101A上の幅方向中央位置に形成された上部導波層101Bの幅が絞り込まれるようにし、上部導波層101Bから下部導波層101Aへ光分布が移行するようにした場合(比較例2)、上部導波層101Bの厚さに相当する段差の影響を抑えることができる。このため、上述のように導波路コア101の膜厚方向及び幅方向の両方の寸法をステップ状に変化させるようにした場合(図3参照)と比較して低損失化が可能である。しかしながら、TE偏光に対してTM偏光の損失は依然として大きく、偏光依存性が高い。例えば図5(A)〜図5(D)に示すような構造のものにおいて損失を計算したところ、図6に示すように、例えばKrFステッパによって作製する場合の露光精度による制限を考慮して、上部導波層101Bの先端部の幅を約180nmとし、上部導波層101Bの厚さ、即ち、段差量を70nmとした場合、TE偏光の損失が0.1dBであり、TM偏光の損失が0.8dBであり、低損失化を図れているものの、TE偏光に対してTM偏光の損失が大きく、偏光依存性は高かった。また、低損失化、低偏光依存性を実現するために、上部導波層101Bの先端部の幅を狭くすることも考えられるが、例えば露光精度による制限を受けるなど、上部導波層101Bの先端部の幅を狭くするのは難しく、作製が容易ではない。なお、図5(A)では上部クラッド層は図示していない。
そこで、本実施形態では、導波路コア1の厚さが変化する段差1Xを有する領域を、容易に作製できるようにし、低損失化、低偏光依存性を実現すべく、上述のような構成を採用している。
そして、上述のような構成を採用することで、低損失、低偏光依存性、かつ、作製容易な段差構造を実現することが可能となる。
ここで、上述のような構成を採用した場合、導波路コア1におけるモード形状(スポットサイズ)は、図2(A)〜図2(E)に示すように変化する。つまり、導波路コア1の第1領域1Aと第2領域1Bとの境界ではほとんどモード変換されず、第2領域1Bでモード変換され、第2領域1Bと第3領域1Cとの境界で第3領域1C(第3シリコンコア)のモード形状に近いものにモード変換される。このため、上述のような構成を有する本実施形態の光導波路はスポットサイズ変換器であるとも言える。なお、図2(A)では、上部クラッド層3は図示していない。また、図2(A)では、説明をわかり易くするために、導波路コア1の厚さが薄い領域と厚い領域とで異なる模様を付している。
この場合、第1領域1Aと第2領域1Bとの境界ではほとんど損失は発生しないため、導波路コア1の第2領域1Bにおける損失は、第2領域1Bと第3領域1Cとの境界でどれだけ第3領域1Cのモード形状に近いものにモード変換することができるかによる。
つまり、上述のような構成を採用した場合、第2領域1Bの幅方向の中央部に位置する薄膜領域1Zの先端部が存在する第2領域1Bの第1領域1Aの側では、ほとんどモード変換(スポットサイズ変換)が行なわれず、ほとんど損失が発生しない。ここで、第2領域1Bの幅方向の中央部に位置する薄膜領域1Zは、第1領域1Aの側の先端部で最小幅となり、この部分はステッパによって作製する場合の露光精度による制限を受ける。例えばKrFステッパを用いて作製する場合、露光精度の影響を受けるため、薄膜領域1Zの先端部の幅(最小幅)は約180nm程度までしか狭くすることができない。しかしながら、第2領域1Bの幅方向の中央部に位置する薄膜領域1Zの先端部が存在する第2領域1Bの第1領域1Aの側では、ほとんど損失が発生しないため、低損失化、低偏光依存性を実現するのにほとんど影響がない。
一方、第2領域1Bの幅方向の両側に位置する厚膜領域1Yの先端部が存在する第2領域1Bの第3領域1Cの側では、第3領域1Cのモード形状に近いものにモード変換されていないと、低損失化、低偏光依存性を実現するのが難しくなる。そして、第2領域1Bの幅方向の両側に位置する厚膜領域1Yの先端部の幅(先端幅)を狭くするほど、第2領域1Bの第3領域1Cの側で、第3領域1Cのモード形状に近いものにモード変換されるようになり、低損失化、低偏光依存性を実現することが可能となる。ここで、第2領域1Bの幅方向の両側に位置する厚膜領域1Yは、第3領域1Cの側の先端部で最小幅となり、この部分をステッパによって作製する場合には後述する作製手順の図12に示すようなレジストパターンを用いるため露光精度による制限を受けない。例えばKrFステッパを用いて作製する場合でも、露光精度の影響を受けないため、厚膜領域1Yの先端部の幅(最小幅)を約50nm以下まで狭くすることができる。このように、一般的に用いられるKrFステッパを用いて、その露光精度の影響を受けずに、容易に、第2領域1Bの幅方向の両側に位置する厚膜領域1Yの先端幅を狭くすることができる。これにより、第2領域1Bの第3領域1Cの側で、第3領域1Cのモード形状に近いものにモード変換されるようになり、低損失化、低偏光依存性を実現することが可能となる。つまり、第2領域1B、即ち、厚膜領域1Yと薄膜領域1Zとの境界の段差1Xがある領域におけるモード変換をより円滑に実現し、低損失化、低偏光依存性を実現することが可能となる。
ここで、図7は、導波路コア1の第2領域1Bの厚膜領域1Yの最小幅を50nmとし、第2領域1Bの長さ、即ち、厚膜領域1Yの長さを変化させた場合のTE偏光及びTM偏光の損失を計算した結果を示している。
図7に示すように、第2領域1Bの長さ、即ち、厚膜領域1Yの長さを5μm以上にすると、低損失化、低偏光依存性を実現できることがわかる。
このように、第2領域1B、即ち、厚膜領域1Yは、5μm以上の長さを有するものとするのが好ましい。
また、図8(A)、図8(B)は、導波路コア1の第2領域1Bの長さ、即ち、厚膜領域1Yの長さを約50μmとし、第2領域1Bの厚膜領域1Yの最小幅を0nm、50nm、100nmとし、段差量、即ち、第2領域1Bの厚膜領域1Yと薄膜領域1Zとの膜厚差(段差)を変化させた場合の損失を計算した結果を示している。
ここで、図8(A)は、TE偏光の損失を計算した結果を示しており、第2領域1Bの厚膜領域1Yの最小幅が0nmの場合を、三角マークをプロットして示し、50nmの場合を、丸マークをプロットして示し、100nmの場合を、四角マークをプロットして示している。また、図8(B)は、TM偏光の損失を計算した結果を示しており、第2領域1Bの厚膜領域1Yの最小幅が0nmの場合を、三角マークをプロットして示し、50nmの場合を、丸マークをプロットして示し、100nmの場合を、四角マークをプロットして示している。
図8(A)、図8(B)に示すように、第2領域1Bの厚膜領域1Yの最小幅を50nm以下とし、段差量、即ち、第2領域1Bの厚膜領域1Yと薄膜領域1Zとの膜厚差を80nm以下とすると、低損失化、低偏光依存性を実現できることがわかる。
このように、第2領域1Bの厚膜領域1Yは、第3領域1Cの側の端部(先端部;終端部)の幅(先端幅;最小幅)が50nm以下であり、第2領域1Bの厚膜領域1Yと薄膜領域1Zとは、80nm以下の膜厚差を有するのが好ましい。この場合、第1領域1Aと第3領域1Cとは、80nm以下の膜厚差を有することになる。
例えば、第2領域1Bの厚膜領域1Yの先端幅を50nmとし、段差量を70nmとした場合、TE偏光の損失は0.1dBであり、TM偏光の損失は0.3dBであり、上述の比較例1、2の場合と比較して、TM偏光の損失を抑制でき、この結果、低損失化、低偏光依存性を実現することができる。
以下、具体例を挙げて説明する。
本光導波路は、図1(A)〜図1(D)に示すように、図示しないシリコン基板上に設けられたSiO下部クラッド層2と、SiO下部クラッド層2上に設けられたシリコン導波路コア1と、シリコン導波路コア1を覆うSiO上部クラッド層3とを備える。なお、図1(A)では、SiO上部クラッド層3は図示していない。
そして、シリコン導波路コア1は、第1領域1Aと、厚さが変化する段差1Xを有する第2領域1Bと、第1領域1Aよりも厚さが薄い第3領域1Cとを備える。また、第2領域1Bは、第1領域1Aに連なって幅方向の両側に位置し、第1領域1Aと同じ厚さで第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けて幅が徐々に狭くなる厚膜領域1Yと、厚膜領域1Yに挟まれ、第3領域1Cに連なり、第3領域1Cと同じ厚さを有する薄膜領域1Zとを備える。
ここで、SiO下部クラッド層2の膜厚は、例えば約3μmであり、屈折率約1.44である。
シリコン導波路コア1は、第1領域1Aから第3領域1Cまでの全てで幅が例えば約500nmであり、第1領域1A及び第2領域1Bの厚膜領域1Yの膜厚が例えば約220nmであり、第2領域1Bの薄膜領域1Z及び第3領域1Cの膜厚が例えば約150nmであり、シングルモード導波路を構成する。また、シリコン導波路コア1の第2領域1Bの長さ、即ち、厚膜領域1Yの長さは例えば約15μmであり、幅方向の両側に位置する各厚膜領域1Yの幅は、第1領域1Aの側で例えば約150nmであり、第3領域1Cの側で例えば約50nmであり、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けて徐々に狭くなるテーパ形状にしている。なお、シリコン導波路コア1の屈折率は約3.48である。
SiO上部クラッド層3の膜厚は、シリコン導波路コア1の上方で例えば約1μmであり、それ以外の部分で例えば約2μmであり、屈折率約1.44である。なお、SiO上部クラッド層3は設けられていなくても良い。
この具体例では、シリコン導波路コア1の段差1Xを有する第2領域1Bにおける損失は、TE偏光が約0.1dB程度、TM偏光が約0.3dB程度であった。このように、TM偏光の損失を低減でき、低損失化、低偏光依存性を実現することができた。
このような具体例の構成を備えるものは、例えばSOI(silicon on insulator)基板を用いて、例えば以下のようにして作製することができる。なお、SOI基板をSOIウェハ基板ともいう。
まず、図9(A)、図9(B)に示すように、SOI基板10(SiO層であるBOX層11の膜厚約3μm、シリコン層であるSOI層12の膜厚約220nm)上に、SiO膜13(例えば膜厚約50nm)をCVD法によって堆積する。ここで、原料ガスとしてはSiH(20%)/He及びNOを用いれば良い。
次に、図10(A)、図10(B)に示すように、SiO膜13上にフォトレジストパターン14を形成し、CFガスを用いてSiO膜13をRIEによってエッチングして、図11(A)、図11(B)に示すように、SOI層12を加工してシリコン導波路コア1を形成するためのハードマスクパターン13Xを形成し、フォトレジストパターン14を除去する。
次に、ハードマスクパターン13Xを用いて、HBrガスを用いてシリコン層であるSOI層12をRIEによってエッチングする。これにより、シリコン導波路コア1が形成される。そして、その両側にBOX層11が露出して、SiO下部クラッド層2となる。
次に、図12(A)、図12(B)に示すように、ハードマスクパターン13X上にフォトレジストパターン15を形成し、CFガスを用いてハードマスクパターン13XをRIEによってエッチングして、図13(A)、図13(B)に示すように、SOI層12を加工してシリコン導波路コア1の第2領域1Bの薄膜領域1Z及び第3領域1Cの厚さを薄くするためのハードマスクパターン13Yを形成する。
次に、フォトレジストパターン15を除去した後、図13(A)、図13(B)に示すように、ハードマスクパターン13Yを用いて、HBrガスを用いてシリコン層であるSOI層12を約70nm程度エッチングして膜厚を約150nmとすることで、シリコン導波路コア1の第2領域1Bの薄膜領域1Z及び第3領域1Cを形成する。なお、図13(A)では、シリコン導波路コア1が見えるように図示している。また、図13(B)では、図1に対応させるべく、シリコン導波路コア1の厚さが薄い領域と厚い領域とで異なる模様を付している。
そして、図14(A)、図14(B)に示すように、シリコン導波路コア1を覆うようにSiO膜16(例えば膜厚約1μm)をCVD法によって堆積し、SiO膜13及びSiO膜16からなるSiO上部クラッド層3を形成して、上述の具体例の構成を備える光導波路が作製される。なお、図14(A)では、シリコン導波路コア1が見えるように図示している。また、図14(B)では、図1に対応させるべく、導波路コア1の厚さが薄い領域と厚い領域とで異なる模様を付している。
したがって、本光導波路によれば、導波路コア1の厚さが変化する段差1Xを有する領域1Bを、容易に作製できるようにし、低損失化、低偏光依存性を実現できるという利点がある。
なお、上述の実施形態では、第2領域1Bの厚膜領域1Yが、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けてテーパ状に幅が徐々に狭くなり、第2領域1Bの薄膜領域1Zが、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けてテーパ状に幅が徐々に広くなるようにしているが、これに限られるものではない。
例えば、図15に示すように、第2領域1Bの厚膜領域1Yは、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けて曲線状に幅が徐々に狭くなり、第2領域1Bの薄膜領域1Zが、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けて曲線状に幅が徐々に広くなるようにしても良い。なお、図15では上部クラッド層3は図示していない。また、図15では、導波路コア1の厚さが薄い領域と厚い領域とで異なる模様を付している。
また、例えば、図16に示すように、第2領域1Bの厚膜領域1Yは、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けてステップ状に幅が徐々に狭くなり、第2領域1Bの薄膜領域1Zが、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けてステップ状に幅が徐々に広くなるようにしても良い。なお、図16では上部クラッド層3は図示していない。また、図16では、導波路コア1の厚さが薄い領域と厚い領域とで異なる模様を付している。
このように、第2領域1Bの厚膜領域1Yは、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けてテーパ状、曲線状、ステップ状又はこれらを組み合わせた形状で幅が徐々に狭くなっていれば良い。つまり、第2領域1Bの薄膜領域1Zは、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けてテーパ状、曲線状、ステップ状又はこれらを組み合わせた形状で幅が徐々に広くなっていれば良い。
また、上述の実施形態及び変形例では、導波路コア1の第2領域1Bの薄膜領域1Zの第1領域1Aの側の端部(先端部)を、薄膜領域1Zが延びる方向(光伝搬方向)に直交する端面を有するものとしているが、これに限られるものではなく、例えば、図17に示すように、薄膜領域1Zが延びる方向(光伝搬方向)に直交する方向に対して斜めになっている端面を有するものとしても良い。つまり、導波路コア1の第2領域1Bの薄膜領域1Zの第1領域1Aの側の端部(先端部;終端部)は、薄膜領域1Zが延びる方向に直交する方向に対して斜めになっていても良い。なお、図17では上部クラッド層3は図示していない。また、図17では、導波路コア1の厚さが薄い領域と厚い領域とで異なる模様を付している。
また、上述の実施形態及び変形例では、導波路コア1の第2領域1Bの薄膜領域1Zの中心位置が第2領域1Bの中心位置と一致しているが、これに限定されるものではなく、例えば作製時のマスク合わせのずれなどによって、これらの中心位置がずれてしまっていても良く、この場合でも損失が僅かに増加するものの同様の効果が得られる。
また、上述の実施形態及び変形例では、導波路コア1をチャネル導波路形状としているが、これに限定されるものではなく、例えばリブ導波路形状としても良く、この場合も同様の効果が期待できる。
[第2実施形態]
次に、本実施形態にかかるスポットサイズ変換器及び光装置について、図18〜図29を参照しながら説明する。
本実施形態にかかるスポットサイズ変換器は、シリコン導波路コアの幅をテーパ状に狭くし、これをセカンドコアで覆って、シリコン導波路コアからセカンドコアへ光を遷移させるようにしてスポットサイズを拡大するセカンドコア型スポットサイズ変換器である。このようなセカンドコア型スポットサイズ変換器では、シリコン導波路コアの幅をテーパ状に狭くした領域で、シリコン導波路コアからセカンドコアへ光が徐々に遷移し、最終的にはセカンドコアへ光が完全に遷移することで、スポットサイズが拡大される。このようなスポットサイズ変換器は、例えばシリコン基板上に形成されたシリコン光素子に備えられる。
なお、スポットサイズを、スポット径、モードフィールドサイズ、モードサイズ、モードフィールド径又はモード径ともいう。また、シリコン光素子を光半導体素子ともいう。また、スポットサイズ変換器を光スポットサイズ変換器ともいう。
特に、本実施形態のスポットサイズ変換器では、シリコン導波路コアに、上述の第1実施形態及び変形例の導波路コア1の構造が適用されている。
本実施形態では、図18(A)〜図18(F)に示すように、スポットサイズ変換器は、シリコン導波路コア1(第1シリコン導波路コア)と、セカンドコア4(第2導波路コア)とを備える。なお、図18(A)では、上部クラッド層3は図示していない。また、図18(A)では、便宜上、セカンドコア4に埋め込まれているシリコン導波路コア1が露出するように図示している。また、図18(A)〜図18(F)では、シリコン導波路コア1の厚さが薄い領域と厚い領域とで異なる模様を付している。
ここで、シリコン導波路コア1は、第1領域1Aと、厚さが変化する段差1Xを有する第2領域1Bと、前記第1領域1Aよりも厚さが薄い第3領域1Cとを有し、一定の幅を有する幅一定領域1Dと、幅一定領域1Dに連なり、終端部(先端部)へ向けて幅が狭くなる幅テーパ領域1Eとを備える。ここでは、幅テーパ領域1Eは、スポットサイズが拡大されていく方向に向けて幅が狭くなる幅テーパ領域である。また、幅テーパ領域1Eは、幅テーパ構造を有する領域である。また、幅テーパ領域1Eは、厚さは一定である。
なお、幅テーパ領域1Eを第4シリコンコアともいう。この第4シリコンコア1Eは、第3シリコンコア1Cの一方の側の端部に連結されている。
そして、幅一定領域1Dの第2領域1Bは、第1領域1Aに連なって幅方向の両側に位置し、第1領域1Aと同じ厚さで第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けて幅が徐々に狭くなる厚膜領域1Yと、厚膜領域1Yに挟まれ、第3領域1Cに連なり、第3領域1Cと同じ厚さを有する薄膜領域1Zとを備える。
本実施形態では、シリコン導波路コア1は、一定の幅を有する。つまり、シリコン導波路コア1を構成する第1領域1A、第2領域1B及び第3領域1Cは同一の幅を有するものとなっている。そして、第2領域1Bの厚膜領域1Yは、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けてテーパ状に幅が徐々に狭くなっている。このため、第2領域1Bの薄膜領域1Zは、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けてテーパ状に幅が徐々に広くなっていることになる。
なお、これに限られるものではなく、第2領域1Bの厚膜領域1Yは、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けてテーパ状、曲線状、ステップ状又はこれらを組み合わせた形状で幅が徐々に狭くなっていれば良い。つまり、第2領域1Bの薄膜領域1Zは、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けてテーパ状、曲線状、ステップ状又はこれらを組み合わせた形状で幅が徐々に広くなっていれば良い。また、第2領域1Bの薄膜領域1Zの第1領域1Aの側の端部(先端部;終端部)は、薄膜領域1Zが延びる方向に直交する方向に対して斜めになっていても良い。
また、シリコン導波路コア1は、単一モード条件を満たすように構成されている。つまり、シリコン導波路コア1の寸法、即ち、シリコン導波路コア1を構成する第1領域1A、第2領域1B及び第3領域1Cの寸法は、コア内を伝搬する光が単一モードを形成するように設定されている。このため、このシリコン導波路コア1を備える光導波路は、単一モード光導波路となる。
特に、第2領域1Bの厚膜領域1Yは、5μm以上の長さを有するものとするのが好ましい。
また、第2領域1Bの厚膜領域1Yは、第3領域1Cの側の端部(先端部;終端部)の幅(先端幅)が50nm以下であり、第2領域1Bの厚膜領域1Yと薄膜領域1Zとは、80nm以下の膜厚差(段差)を有するのが好ましい。この場合、第1領域1Aと第3領域1Cとは、80nm以下の膜厚差を有することになる。
また、セカンドコア4は、少なくとも幅テーパ領域1Eを覆ってシリコン導波路コア1に連なる。ここでは、セカンドコア4は、幅テーパ領域1Eだけでなく、幅一定領域1Dの第2領域1B及び第3領域1Cも覆っている。なお、セカンドコア4が、幅一定領域1Dの第1領域1Aも覆っていても良い。また、セカンドコア4は、断面サイズがその全長にわたって一定である。
上述のように、本実施形態のスポットサイズ変換器では、シリコン導波路コア1に、上述の第1実施形態及び変形例の導波路コアの構造を適用しているため、TM偏光の損失を抑制でき、この結果、低損失化、低偏光依存性を実現することができる。例えば、上述の第1実施形態の比較例2の導波路コアの構造を適用し、セカンドコア102を設けたスポットサイズ変換器(図19(A)〜図19(F)参照)では、変換損失は、TE偏光が約0.9dB程度、TM偏光が約2.3dB程度である。これに対し、上述の第1実施形態及び変形例の導波路コアの構造を適用した本実施形態のスポットサイズ変換器では、変換損失は、TE偏光が約0.9dB程度、TM偏光が約1.3dB程度であり、TM偏光の損失を低減でき、低損失化(高効率化)、低偏光依存性を実現することができる。なお、図19(A)では、上部クラッド層は図示していない。また、図19(A)では、便宜上、セカンドコア102に埋め込まれている導波路コア101が露出するように図示している。
ところで、上述のように構成しているのは、以下の理由による。
まず、従来のセカンドコア型スポットサイズ変換器では、スポットサイズを十分に拡大できていない。例えば、細径コアファイバのスポットサイズ(例えば約4μm程度)までスポットサイズを拡大できるものの、分散シフトファイバ(Dispersion Shifted Fiber:DSF)のスポットサイズ(例えば約8μm程度)やシングルモードファイバ(Single Mode Fiber:SMF)のスポットサイズ(例えば約10.5μm程度)まではスポットサイズを拡大できていない。このため、細径コアファイバとの低損失結合は実現できるものの、分散シフトファイバやシングルモードファイバとの低損失結合は実現できていない。なお、スポットサイズ変換器によってスポットサイズを十分に拡大でき、分散シフトファイバやシングルモードファイバとの低損失結合が実現できれば、細径コアファイバよりも安価な分散シフトファイバやシングルモードファイバを用いることができ、低コスト化を実現することができる。また、スポットサイズ拡大によりファイバに対する位置ずれトレランスが拡大し、ファイバとの接合が容易となる。
この場合、分散シフトファイバやシングルモードファイバとの低損失結合を実現するために、例えば、セカンドコアのサイズを大きくし、セカンドコアの屈折率を低くして、スポットサイズを拡大することが考えられる。
しかしながら、スポットサイズを拡大するために、単に、セカンドコアのサイズを大きくし、セカンドコアの屈折率を低くすると、シリコン導波路コアからセカンドコアへ光を遷移させる際の損失が大きくなってしまう。このため、分散シフトファイバやシングルモードファイバとの低損失結合を実現するのは難しい。
このように、セカンドコアのサイズを大きくし、セカンドコアの屈折率を低くした場合に、シリコン導波路コアからセカンドコアへ光を遷移させる際の損失が大きくなってしまうのは、TM偏光の損失が増加してしまうことに起因する。この場合、偏光依存性も高くなってしまう。つまり、セカンドコアのサイズを大きくし、セカンドコアの屈折率を低くした場合、TM偏光の損失の増加が顕著であり、偏光依存性が高くなってしまう。このように、TM偏光で損失の増加が顕著となるのは、シリコン導波路コアの厚さ(膜厚)が一定であるため、TM偏光がセカンドコアに遷移しにくいことに起因していると考えられる。
この場合、TM偏光のセカンドコアへの遷移を促進するために、シリコン導波路コアの幅をテーパ状に狭くするのと同様に厚さもテーパ状に薄くすること、シリコン導波路コアの終端部、即ち、幅テーパ領域の先端部の幅をできるだけ狭くすること、あるいは、これらを組み合わせることなどが考えられる。
しかしながら、シリコン導波路コアの厚さをテーパ状に薄くするのはプロセス上の難易度が高い。また、シリコン導波路コアの幅テーパ領域の先端部の幅をできるだけ狭くするとしても、これには限界があるし、精度良く作製するのは難しい。
そこで、シリコン導波路コアの幅をテーパ状に狭くし、このテーパ状に幅を狭くしていく領域で厚さをステップ状に薄くすることで、容易に作製できるようにすることが考えられる。
しかしながら、シリコン導波路コアのテーパ状に幅を狭くしていく領域で厚さをステップ状に薄くして段差を設けると、この段差で光の遷移が急激に起こって、損失が大きくなってしまう。つまり、シリコン導波路コアのテーパ状に幅を狭くしていく領域で厚さをステップ状に薄くしても、TM偏光の損失を抑制することができず、低偏光依存性を実現するのは難しいことがわかった。このように、シリコン導波路コアのテーパ状に幅を狭くしていく領域で厚さをステップ状に薄くしても、シリコン導波路コアからセカンドコアへ光を遷移させる際の損失を抑制することができず、分散シフトファイバやシングルモードファイバとの低損失結合を実現するのは難しいことがわかった。
そこで、本実施形態では、上述のように、シリコン導波路コア1に設ける段差構造として、上述の第1実施形態及び変形例の段差構造を適用している。つまり、本実施形態では、シリコン導波路コア1の幅テーパ領域1E以外の領域、即ち、幅一定領域1Dに、シリコン導波路コア1の厚さが変化する段差1Xを有する領域1B、即ち、厚膜領域1Yと薄膜領域1Zとの境界に段差1Xがある領域である第2領域1Bを設けている。そして、この第2領域1Bを、第1領域1Aに連なって幅方向の両側に位置し、第1領域1Aと同じ厚さで第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けて幅が徐々に狭くなる厚膜領域1Yと、厚膜領域1Yに挟まれ、第3領域1Cに連なり、第3領域1Cと同じ厚さを有する薄膜領域1Zとを備えるものとしている。このようにして、シリコン導波路コア1の幅テーパ領域1Eに連なる幅一定領域1Dで厚さをステップ状に薄くすることで、幅テーパ領域1Eの厚さを薄くし、幅テーパ領域1Eの先端部の厚さを薄くするようにしている。
このように、シリコン導波路コア1とセカンドコア4との間の光の遷移がない領域又は光の遷移が小さい領域に膜厚方向の段差1Xを設けることで、段差箇所における光の急激な遷移を避けることができ、損失が大きくなってしまうのを抑制することができる。また、上述の第1実施形態及び変形例の段差構造を適用することで、TM偏光の損失を抑制でき、低損失化、低偏光依存性を実現することができる。これにより、低損失、かつ、低偏光依存性を有するセカンドコア型スポットサイズ変換器を実現することができる。つまり、セカンドコア型スポットサイズ変換器において、TM偏光の損失を抑制でき、低偏光依存性を実現することができる。このため、安価な分散シフトファイバやシングルモードファイバと高効率に結合可能なサイズまでスポットサイズを拡大すべく、セカンドコア4のサイズを大きくし、セカンドコア4の屈折率を低くした場合に、シリコン導波路コア1からセカンドコア4へ光を遷移させる際の損失を低く抑えることができる。この結果、分散シフトファイバやシングルモードファイバとの結合の低損失化(高効率化)、低偏光依存性を実現でき、低コスト化を実現できる。
以下、具体例を挙げて説明する。
本スポットサイズ変換器1は、図18(A)〜図18(F)に示すように、図示しないシリコン基板上に設けられたSiO下部クラッド層2と、SiO下部クラッド層2上に設けられたシリコン導波路コア1と、シリコン導波路コア1を部分的に覆うセカンドコア4と、シリコン導波路コア1及びセカンドコア4を覆うSiO上部クラッド層3とを備える。
そして、シリコン導波路コア1は、幅変化のない幅一定領域1Dと、幅テーパ領域1Eとを備える。また、幅一定領域1Dは、第1領域1Aと、厚さが変化する段差1Xを有する第2領域1Bと、第1領域1Aよりも厚さが薄い第3領域1Cとを有する。さらに、第2領域1Bは、第1領域1Aに連なって幅方向の両側に位置し、第1領域1Aと同じ厚さで第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けて幅が徐々に狭くなる厚膜領域1Yと、厚膜領域1Yに挟まれ、第3領域1Cに連なり、第3領域1Cと同じ厚さを有する薄膜領域1Zとを備える。
ここでは、セカンドコア4は、幅テーパ領域1Eだけでなく、幅一定領域1Dの第2領域1B及び第3領域1Cも覆って、シリコン導波路コア1に連なっている。
ここで、SiO下部クラッド層2の膜厚は、例えば約3μmであり、屈折率約1.44である。
シリコン導波路コア1は、幅一定領域1Dで幅が例えば約500nmであり、幅テーパ領域1Eで幅が例えば約500nmから約180nmまで先端部へ向けてテーパ状に狭くなっており、シングルモード導波路を構成する。また、シリコン導波路コア1は、幅一定領域1Dの第1領域1A及び第2領域1Bの厚膜領域1Yの膜厚が例えば約150nmであり、第2領域1Bの薄膜領域1Z及び第3領域1Cの膜厚が例えば約90nmであり、幅テーパ領域1Eの膜厚が例えば約90nmであり、第2領域1Bの厚膜領域1Yと薄膜領域1Zとの境界に約60nm程度の段差1Xが設けられている。また、シリコン導波路コア1の第2領域1Bの長さ、即ち、厚膜領域1Yの長さは例えば約15μmであり、幅方向の両側に位置する各厚膜領域1Yの幅は、第1領域1Aの側で例えば約150nmであり、第3領域1Cの側で例えば約50nmであり、第1領域1Aの側から第3領域1Cの側へ向けて徐々に狭くなるテーパ形状にしている。なお、シリコン導波路コア1の屈折率は約3.48である。
セカンドコア4は、その材料にSiO(酸化シリコン;シリコン化合物)を用いたSiO導波路コア(シリコン化合物導波路コア)であり、例えば膜厚約3μm、幅約7μm、屈折率約1.48である。このように、セカンドコア4は、シリコン導波路コア1よりも低い屈折率を有し、SiO上部クラッド層3よりも高い屈折率を有し、かつ、シリコン導波路コア1よりも大きい断面サイズを有し、シングルモード導波路を構成する。
SiO上部クラッド層3の膜厚は、セカンドコア4の上方で例えば約1μmであり、それ以外の部分で例えば約2μmであり、屈折率約1.44である。なお、このSiO上部クラッド層3は設けられていなくても良い。
この具体例では、変換損失は、TE偏光が約0.9dB程度、TM偏光が約1.3dB程度であり、TM偏光の損失を低減でき、低損失化(高効率化)、低偏光依存性を実現することができた。また、シングルモード条件を満たすように、セカンドコア4のサイズを大きくすべく、セカンドコア4の膜厚(高さ)を約3μmとし、幅を約7μmとし、セカンドコア4の屈折率を低くすべく、セカンドコア4の屈折率を約1.48として、分散シフトファイバやシングルモードファイバと高効率に結合可能なサイズまでスポットサイズを拡大している。そして、シリコン導波路コア1の幅一定領域1Dの第2領域1Bに約60nm程度の段差1Xを設けて、シリコン導波路コア1の幅テーパ領域1Eの膜厚を約90nmとして、シリコン導波路コア1からセカンドコア4へ光を遷移させる際の損失を低く抑え、分散シフトファイバやシングルモードファイバとの結合の低損失化(高効率化)、低偏光依存性を実現している。また、セカンドコア4の断面サイズをその全長にわたって均一に大きくすることでスポットサイズを拡大しているため、例えば、セカンドコア4の長さを長くし、その断面サイズをステップ状又はテーパ状に大きくしてスポットサイズを拡大する場合と比較して、コンパクト化を図ることが可能である。
このような具体例の構成を備えるものは、例えばSOI(silicon on insulator)基板を用いて、例えば以下のようにして作製することができる。なお、SOI基板をSOIウェハ基板ともいう。
まず、図20(A)、図20(B)に示すように、SOI基板10(SiO層であるBOX層11の膜厚約3μm、シリコン層であるSOI層12の膜厚約150nm)上に、SiO膜13(例えば膜厚約50nm)をCVD法によって堆積する。ここで、原料ガスとしてはSiH(20%)/He及びNOを用いれば良い。
次に、図21(A)、図21(B)に示すように、SiO膜13上にフォトレジストパターン14を形成し、CFガスを用いてSiO膜13をRIEによってエッチングして、図22(A)、図22(B)に示すように、SOI層12を加工してシリコン導波路コア1を形成するためのハードマスクパターン13Xを形成し、フォトレジストパターン14を除去する。
次に、ハードマスクパターン13Xを用いて、HBrガスを用いてシリコン層であるSOI層12をRIEによってエッチングする。これにより、幅一定領域1D及び幅テーパ領域1Eを有するシリコン導波路コア1が形成される。そして、その両側にBOX層11が露出して、SiO下部クラッド層2となる。
次に、図23(A)、図23(B)に示すように、ハードマスクパターン13Y上にフォトレジストパターン15を形成し、CFガスを用いてハードマスクパターン13YをRIEによってエッチングして、図24(A)、図24(B)に示すように、SOI層12を加工してシリコン導波路コア1の幅一定領域1Dの第2領域1Bの薄膜領域1Z及び第3領域1C、並びに、幅テーパ領域1Eの厚さを薄くするためのハードマスクパターン13Yを形成する。なお、図24(A)では、シリコン導波路コア1が見えるように図示している。また、図24(B)では、図18に対応させるべく、シリコン導波路コア1の厚さが薄い領域と厚い領域とで異なる模様を付している。
次に、フォトレジストパターン15を除去した後、図25(A)、図25(B)に示すように、ハードマスクパターン13Yを用いて、HBrガスを用いてシリコン層であるSOI層12を約60nm程度エッチングして膜厚を約90nmとすることで、シリコン導波路コア1の幅一定領域1Dの第2領域1Bの薄膜領域1Z及び第3領域1C、並びに、幅テーパ領域1Eの厚さを薄くする。これにより、シリコン導波路コア1の幅一定領域1Dの第2領域1Bに、厚さ方向に約60nm程度の段差1Xが形成され、幅テーパ領域1Eの膜厚が約90nmとなる。
次に、図25(A)、図25(B)に示すように、SiO膜16(例えば膜厚約1μm)を、CVD法によって堆積し、図26(A)、図26(B)に示すように、セカンドコア4を形成する領域のSiO膜16をエッチングによって除去する。なお、図25(A)、図26(A)では、シリコン導波路コア1が見えるように図示している。また、図25(B)、図26(B)では、図18に対応させるべく、シリコン導波路コア1の厚さが薄い領域と厚い領域とで異なる模様を付している。
次に、図27(A)、図27(B)に示すように、SiO膜(例えば膜厚約3μm、幅約7μm、屈折率n=1.48)をCVD法により堆積する。そして、不要なSiO膜をエッチングによって除去することで、シリコン導波路コア1の幅テーパ領域1E及び幅一定領域1Dの一部を覆うようにセカンドコア4を形成する。なお、図27(A)では、シリコン導波路コア1が見えるように図示している。また、図27(B)では、図18に対応させるべく、シリコン導波路コア1の厚さが薄い領域と厚い領域とで異なる模様を付している。
そして、図28(A)、図28(B)に示すように、シリコン導波路コア1及びセカンドコア4を覆うようにSiO膜17(例えば膜厚約1μm)をCVD法によって堆積し、SiO膜13、16、17からなるSiO上部クラッド層3を形成して、上述の具体例の構成を備えるスポットサイズ変換器が作製される。なお、図28(A)では、シリコン導波路コア1が見えるように図示している。また、図28(B)では、図18に対応させるべく、シリコン導波路コア1の厚さが薄い領域と厚い領域とで異なる模様を付している。
したがって、本実施形態にかかるスポットサイズ変換器によれば、シリコン導波路コア1の厚さが変化する段差1Xを有する領域1Bを、容易に作製できるようにし、低損失化、低偏光依存性を実現できるという利点がある。また、本実施形態にかかるスポットサイズ変換器によれば、スポットサイズを十分に拡大し、分散シフトファイバやシングルモードファイバとの結合の低損失化(高効率化)、低偏光依存性を実現できるという利点がある。つまり、分散シフトファイバやシングルモードファイバと高効率かつ低偏光依存に結合可能なスポットサイズ変換器を実現することができるという利点がある。
なお、上述の実施形態の具体例では、セカンドコア4の屈折率、即ち、セカンドコア4の材料の屈折率を約1.48としているが、これに限られるものではない。例えば、分散シフトファイバやシングルモードファイバとの結合の低損失化(高効率化)、低偏光依存性を実現するには、セカンドコア4の屈折率は、約1.45以上約1.48以下とすれば良い。なお、セカンドコア4の屈折率が大きくなるほど、スポットサイズが小さくなり、分散シフトファイバやシングルモードファイバとの結合損失が増加する一方で、シリコン導波路コア1の幅テーパ領域1Eの先端部の幅(先端幅)の条件が緩くなり、即ち、低偏光依存性を実現しうる先端幅の範囲が広くなり、偏光依存性が高くなってしまうのを容易に抑制することが可能となる。
また、上述の実施形態の具体例では、SOI層12の膜厚が約150nmのSOI基板(SOIウェハ)を用い、上述の第1実施形態の段差構造を適用してシリコン導波路コア1の幅一定領域1Dに約60nmの段差1Xに設けて、幅テーパ領域1Eの膜厚(特に幅テーパ領域1Eの先端部の膜厚)を約90nmにしているが、これに限られるものではない。例えば、SOI層12の膜厚が約220nmのSOI基板を用い、上述の第1実施形態の段差構造を適用してシリコン導波路コア1の幅一定領域1Dに約70nmの段差1Xに設けて、幅テーパ領域1Eの膜厚(特に幅テーパ領域1Eの先端部の膜厚)を約150nmにしても良い。また、SOI層12の膜厚が約220nmのSOI基板を用い、例えば図29に示すように、上述の第1実施形態の段差構造を適用してシリコン導波路コア1の幅一定領域1Dに約70nmの段差1XAに設けて、その膜厚を約150nmにし、さらに、上述の第1実施形態の段差構造を適用してシリコン導波路コア1の幅一定領域1Dに約60nmの段差1XBに設けて、幅テーパ領域1Eの膜厚(特に幅テーパ領域1Eの先端部の膜厚)を約90nmにしても良い。このように、シリコン導波路コア1の幅一定領域1Dに段差を設けて、シリコン導波路コア1の幅テーパ領域1Eの膜厚(特に幅テーパ領域1Eの先端部の膜厚)を小さくすれば、シリコン導波路コア1からセカンドコア4へ光を遷移させる際の損失を低く抑え、分散シフトファイバやシングルモードファイバとの結合の低損失化(高効率化)、低偏光依存性を実現することができる。なお、図29では上部クラッド層3は図示していない。また、図29では、便宜上、セカンドコア4に埋め込まれているシリコン導波路コア1が露出するように図示している。また、図29では、シリコン導波路コア1の厚さが異なる厚さの領域に異なる模様を付している。
また、上述の実施形態及びその具体例では、段差1Xを有する第2領域1Bを、シリコン導波路コア1の幅一定領域1Dのセカンドコア4で覆われている領域に設けているが、これに限られるものではなく、段差1Xを有する第2領域1Bは、シリコン導波路コア1の幅一定領域1Dに設けられていれば良い。例えば、段差1Xを有する第2領域1Bは、シリコン導波路コア1の幅一定領域1Dのセカンドコア4で覆われていない領域に設けても良い。
また、上述の実施形態及び変形例では、セカンドコア4をシリコン導波路コア1の上方に設けているが、これに限定されるものではなく、例えば、セカンドコアをシリコン導波路コアの下方又は側方に設けても良い。
また、上述の実施形態及び変形例では、セカンドコア4の材料としてSiOを用いているが、これに限定されるものではない。例えば、セカンドコア4の材料としては、SiON(酸窒化シリコン)などの他のシリコン化合物又はポリマを用いても良い。つまり、セカンドコア4は、SiO、SiONなどのシリコン化合物を用いたシリコン化合物導波路コアであっても良いし、ポリマを用いたポリマ導波路コアであっても良い。但し、例えば、セカンドコア4の材料としてSiONを用いる場合には、N−H基による吸収損失が生じるため、セカンドコア4の長さを極力短くするのが好ましい。
また、上述の実施形態及び変形例のスポットサイズ変換器のセカンドコア側の端面に、分散シフトファイバ又はシングルモードファイバを接続することで、光装置を構成することもできる。この場合、光装置は、上述の実施形態及び変形例のスポットサイズ変換器と、スポットサイズ変換器のセカンドコア側の端面に接続された分散シフトファイバ又はシングルモードファイバとを備えるものとなる。例えば、上述の実施形態及び変形例のスポットサイズ変換器のセカンドコア側の端面に、例えば接着剤等によって、分散シフトファイバ又はシングルモードファイバを接合することで、光装置を構成することができる。このような光装置としては、例えば光送信器、光受信器、光送受信器、光源などがある。
以下、上述の実施形態及び変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
第1領域と、厚さが変化する段差を有する第2領域と、前記第1領域よりも厚さが薄い第3領域とを備える導波路コアを備え、
前記第2領域は、前記第1領域に連なって幅方向の両側に位置し、前記第1領域と同じ厚さで前記第1領域の側から前記第3領域の側へ向けて幅が徐々に狭くなる厚膜領域と、前記厚膜領域に挟まれ、前記第3領域に連なり、前記第3領域と同じ厚さを有する薄膜領域とを備えることを特徴とする光導波路。
(付記2)
前記厚膜領域は、5μm以上の長さを有することを特徴とする、付記1に記載の光導波路。
(付記3)
前記厚膜領域は、前記第3領域の側の端部の幅が50nm以下であり、
前記厚膜領域と前記薄膜領域とは、80nm以下の膜厚差を有することを特徴とする、付記2に記載の光導波路。
(付記4)
前記厚膜領域は、テーパ状、曲線状、ステップ状又はこれらを組み合わせた形状で幅が徐々に狭くなっていることを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の光導波路。
(付記5)
前記薄膜領域の前記第1領域の側の端部は、前記薄膜領域が延びる方向に直交する方向に対して斜めになっていることを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の光導波路。
(付記6)
前記導波路コアは、一定の幅を有することを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の光導波路。
(付記7)
第1領域と、厚さが変化する段差を有する第2領域と、前記第1領域よりも厚さが薄い第3領域とを有し、一定の幅を有する幅一定領域と、前記幅一定領域に連なり、終端部へ向けて幅が狭くなる幅テーパ領域とを備える第1シリコン導波路コアと、
少なくとも前記幅テーパ領域を覆って前記第1シリコン導波路コアに連なる第2導波路コアとを備え、
前記第2領域は、前記第1領域に連なって幅方向の両側に位置し、前記第1領域と同じ厚さで前記第1領域の側から前記第3領域の側へ向けて幅が徐々に狭くなる厚膜領域と、前記厚膜領域に挟まれ、前記第3領域に連なり、前記第3領域と同じ厚さを有する薄膜領域とを備えることを特徴とするスポットサイズ変換器。
(付記8)
前記第2導波路コアは、前記第2領域、前記第3領域及び前記幅テーパ領域を覆っていることを特徴とする、付記7に記載のスポットサイズ変換器。
(付記9)
前記厚膜領域は、5μm以上の長さを有することを特徴とする、付記7又は8に記載のスポットサイズ変換器。
(付記10)
前記厚膜領域は、前記第3領域の側の端部の幅が50nm以下であり、
前記厚膜領域と前記薄膜領域とは、80nm以下の膜厚差を有することを特徴とする、付記9に記載のスポットサイズ変換器。
(付記11)
前記厚膜領域は、テーパ状、曲線状、ステップ状又はこれらを組み合わせた形状で幅が徐々に狭くなっていることを特徴とする、付記7〜10のいずれか1項に記載のスポットサイズ変換器。
(付記12)
前記薄膜領域の前記第1領域の側の端部は、前記薄膜領域が延びる方向に直交する方向に対して斜めになっていることを特徴とする、付記7〜11のいずれか1項に記載のスポットサイズ変換器。
(付記13)
付記7〜12のいずれか1項に記載のスポットサイズ変換器と、
前記スポットサイズ変換器の前記第2導波路コア側の端面に接続された分散シフトファイバ又はシングルモードファイバとを備えることを特徴とする光装置。
1 導波路コア1(シリコン導波路コア、第1シリコン導波路コア)
1A 第1領域
1B 第2領域
1C 第3領域
1D 幅一定領域
1E 幅テーパ領域
1X、1XA、1XB 段差
1Y 厚膜領域
1Z 薄膜領域
2 SiO下部クラッド層
3 SiO上部クラッド層
4 セカンドコア(第2導波路コア)
10 SOI基板
11 SiO層(BOX層)
12 シリコン層(SOI層)
13、16、17 SiO
13X、13Y ハードマスクパターン
14、15 フォトレジストパターン

Claims (5)

  1. 第1領域と、厚さが変化する段差を有する第2領域と、前記第1領域よりも厚さが薄い第3領域とを備える導波路コアを備え、
    前記第2領域は、前記第1領域に連なって幅方向の両側に位置し、前記第1領域と同じ厚さで前記第1領域の側から前記第3領域の側へ向けて幅が徐々に狭くなる厚膜領域と、前記厚膜領域に挟まれ、前記第3領域に連なり、前記第3領域と同じ厚さを有する薄膜領域とを備えることを特徴とする光導波路。
  2. 前記厚膜領域は、5μm以上の長さを有することを特徴とする、請求項1に記載の光導波路。
  3. 前記厚膜領域は、前記第3領域の側の端部の幅が50nm以下であり、
    前記厚膜領域と前記薄膜領域とは、80nm以下の膜厚差を有することを特徴とする、請求項2に記載の光導波路。
  4. 第1領域と、厚さが変化する段差を有する第2領域と、前記第1領域よりも厚さが薄い第3領域とを有し、一定の幅を有する幅一定領域と、前記幅一定領域に連なり、終端部へ向けて幅が狭くなる幅テーパ領域とを備える第1シリコン導波路コアと、
    少なくとも前記幅テーパ領域を覆って前記第1シリコン導波路コアに連なる第2導波路コアとを備え、
    前記第2領域は、前記第1領域に連なって幅方向の両側に位置し、前記第1領域と同じ厚さで前記第1領域の側から前記第3領域の側へ向けて幅が徐々に狭くなる厚膜領域と、前記厚膜領域に挟まれ、前記第3領域に連なり、前記第3領域と同じ厚さを有する薄膜領域とを備えることを特徴とするスポットサイズ変換器。
  5. 請求項4に記載のスポットサイズ変換器と、
    前記スポットサイズ変換器の前記第2導波路コア側の端面に接続された分散シフトファイバ又はシングルモードファイバとを備えることを特徴とする光装置。
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