JP2016089419A - シートシャッター - Google Patents

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Abstract

【課題】シート両端に備えたガイドブロックが係合するガイドレールをシートの左右側に立設したシートシャッターにおいてガイドレールの損傷を防止する。
【解決手段】上部フレーム3とサイドフレーム4とで構成されたフレーム2と、上部フレーム3内に回動自在に備えられて駆動手段10に連結された回転シャフト9と、回転シャフト9に巻き取り及び巻きほどき自在に吊り下げられたシート8と、シートの左右両端に備えた複数のガイドブロック12と、ガイドブロックが係合するガイドレール14をサイドフレーム内に備え、ガイドレールは、正面側側壁19と背面側側壁20と一方側側壁21とを有することでガイドブロックが上下動自在に係合するガイド溝22を有し、正面側側壁及び背面側側壁における反側壁側端部にそれぞれ抜け防止ガイド23を連設し、抜け防止ガイドを正面側側壁あるいは背面側側壁に対して90度を超える角度を持って連設した。
【選択図】図4

Description

本発明はシートシャッターに係り、より詳しくは、シートの両端にガイドブロックを備えるとともにこのガイドブロックが係合するガイドレールを具備し、シートの昇降に際してガイドレール内においてガイドブロックを上下動させることとするシートシャッターにおいて、ガイドブロックがガイドレールから外れることによるガイドレールの損傷を防止可能としたシートシャッターに関する。
従来から、工場、倉庫等においては、外部からのゴミ、虫等の侵入を防止するために、また風が工場、倉庫等の内部に入り込むことを防止するために、出入り口にシートシャッターを取り付けることが行われている。そして、このシートシャッターによって出入り口を閉鎖することで、風が工場内等に入り込むことを防止するとともに更、に、ゴミ、虫等が工場内、倉庫内に入り込むことも防止可能である。
ここで、従来のシートシャッターについて説明すると、図7は従来のシートシャッター51を説明するための図であり、図7において、従来のシートシャッター51は、工場、倉庫等の出入口に取り付けられるフレーム52を有しており、このフレーム52は、上部フレーム53と、この上部フレーム53の両端近傍下側に略垂直方向に連結したサイドフレーム54で構成されたゲート型をしており、このフレーム52により囲まれた空間にシート55が、巻き取り及び繰り出し自在に吊り下げられている。
即ち、前記上部フレーム53内には図示しない回転シャフトが回転自在に取り付けられており、この回転シャフトには、これを回転させるための駆動手段であるモーターが連結されている。
また、回転シャフトには、シート55が吊り下げられており、このシート55は、回転シャフトに吊り下げることで、左右の端部が前記サイドフレーム54内に位置する寸法とし、これにより、フレーム52で囲まれた空間を閉鎖可能としている。なお、シートシャッター51の取り付けに際しては、取り付ける工場、倉庫等の内部の圧力等によって、正面側を屋内側に向ける場合と、裏面側を屋内側に向ける場合があり、限定されてはいない。
そして、このような構成において、シート55がフレーム52で囲まれた空間を閉鎖している状態において、モーターを駆動させて回転シャフトを一方方向に回転させると、シート55が回転シャフトに巻き取られながら上昇していき、これにより、シート55で閉鎖されていたフレーム52で囲まれた空間を解放することができる。
一方、シート55が上昇しており、従ってフレーム52で囲まれた空間が解放されている状態で、前記モーターを前記と逆方向に回転させて、回転シャフトを前記と逆方向に回転させると、回転シャフトに巻き取られていたシート55が繰り出され、これにより、シート55を下降し、フレーム52で囲まれた空間をシート55で閉鎖することが可能である。
ここで、図8はシート55の正面図であり、図において56は、ガイドブロックである。即ち、シートシャッターにおけるシート55には一般的に、幅方向の左右両端に、上下方向に間隔を置いて複数のガイドブロック56が備えられている。
一方、図9は、図7におけるB−B線断面図であり、図において57はガイドレールである。即ち、前記サイドフレーム54内にはそれぞれ、ガイドレール57が立設されており、前記ガイドブロック56は、前記ガイドレール57に係合している。
ここで、前記ガイドレール57とガイドブロック56との係合の関係を説明すると、図においてガイドレール57はそれぞれ、正面側の側壁58、背面側の側壁59及び左右側の側壁60を有しており、この正面側の側壁58と背面側の側壁59と左右側の側壁60によって、ガイドブロック56が係合するガイド溝61が形成されている。
また、正面側の側壁58と背面側の側壁59における反左右側側壁の端部にはそれぞれ、ガイドブロック56がガイド溝61から抜け出てしまうことを防止するための抜け防止ガイド62が、先端が互いに接触しないように間隔をあけた状態で、連設されており、抜け防止ガイド62における先端間の隙間は、前記ガイドブロック56をガイド溝61内に挿入するための挿入空間63としている。
そしてこれにより、シート55の巻き取りあるいは繰り出しの際には、ガイドブロック56がガイドレー57ル内を上下動することで、正確にシート55を巻き取ることを可能にしている。また、ガイドレール57は、スプリング64によって常に、シート55を左右側に付勢してシート55にテンションを与えているため、シート55に何らかの衝撃が加わってシート55が歪んでしまった場合でも、元の位置に復帰することを可能としている。
特開2001−012174号公報 特開2004−360387号公報 特開2013−036254号公報 特開2010−174492号公報 特開2008−169584号公報
ところで、シートシャッターにおけるシートは、鋼製のシャッターに比較して強度が弱いために、大きな負荷が加わると破損してしまう恐れが考えられる。そこで、前述のような従来のシートシャッターでは、ガイドレール57を弾性材料で構成して変形可能にし、例えばフォークリフト等の車両やパレット等が衝突した際に、ガイドブロック56が抜け出る方向に抜け防止ガイド62が変形することで、ガイドブロック56がガイドレール57から外れるようにしており、これにより、シートの破損を防止している。
しかしながら、ガイドブロック56がガイドレール57から外れる際には、抜け防止ガイド62が、ガイドブロック56が抜け出る方向に向けて変形するために、ガイドブロックがガイドレールから外れる事態が頻繁に発生すると、抜け防止ガイド62が損傷してしまい、ガイドレール57の交換、修理等が必要になってしまうという問題点が指摘されていた。
特に従来のシートシャッターでは、抜け防止ガイド62は、ガイド溝61内において、正面側の側壁58又は背面側の側壁59に対して約90度の角度としており、即ち、ガイド溝61内において、正面側の側壁58又は背面側の側壁59と、抜け防止ガイド62が、直角となっていた。そのために、ガイドブロック56がガイドレール57から外れる際に、抜け防止ガイド62が大きく外側に変形してしまい、それにより、ガイドブロック56がガイドレール57から外れる事態が頻繁に発生すると、抜け防止ガイド62が損傷してしまう事態が発生していた。
また、従来のシートシャッターでは、ガイドブロック56は、正面側の側面あるいは背面側の側面に対して、前記抜け防止ガイドに対向する面が約90度の角度となっており、即ち、ガイドブロック56は、正面側の側壁又は背面側の側壁と、抜け防止ガイドに対向する面が、直角となっており、前記ガイドレール57に対するガイドブロック56の引っ掛かりが直角同士で対応していたために、ガイドブロック56がガイドレール62から外れる際に、抜け防止ガイドが更に大きく外側に変形してしまい、ガイドブロックがガイドレールから外れることによる抜け防止ガイド62の損傷がより頻繁に発生していた。
そこで、本発明は、シートの両端にガイドブロックを備えるとともに、このガイドブロックが係合するガイドレールをシートの左右側に立設したシートシャッターにおいて、ガイドブロックがガイドレールから外れる事態を繰り返した場合でも、ガイドレールの損傷を防止することが可能なシートシャッターを提供することを課題としている。
本発明のシートシャッターは、
上部フレームと、該上部フレームの両端近傍下側に略垂直方向に連結したサイドフレームとで構成されたフレームと、
前記上部フレーム内に回動自在に備えられるとともに駆動手段に連結された回転シャフトと、
前記サイドフレーム内に左右の端部がそれぞれ位置する配置で、前記回転シャフトに巻き取り及び巻きほどき自在に吊り下げられたシートと、
該シートの左右両端に上下方向に間隔を置いて備えた複数のガイドブロックと、
前記サイドフレーム内に立設した、前記ガイドブロックが係合するガイドレールと、を備えたシートシャッターであって、
前記ガイドレールは、
正面側側壁と背面側側壁と左右側側壁とを有することで、前記ガイドブロックが上下動自在に係合するガイド溝を有し、
前記正面側側壁及び平面壁における反側壁側端部にはそれぞれ、前記ガイド溝内に係合したガイドブロックがガイド溝から抜け出ることを防止する抜け防止ガイドが連設され、
前記ガイド溝内において、前記抜け防止ガイドは、正面側側壁あるいは背面側側壁に対して90度を超える角度を持って連設されている、ことを特徴としている。
本発明のシートシャッターでは、シートの左右両端に上下方向に間隔を置いて
複数のガイドブロックを備えるとともにこのガイドブロックが係合するガイドレールをサイドフレーム内に備え、ガイドレールは、正面側側壁と背面側側壁と左右側側壁とを有することでガイドブロックが上下動自在に係合するガイド溝を有するとともに、正面側側壁及び背面側側壁における反左右側側壁端部にそれぞれ、ガイド溝内に係合したガイドブロックがガイド溝から抜け出ることを防止する抜け防止ガイドが連設されたシートシャッターにおいて、ガイド溝内において抜け防止ガイドを、正面側側壁あるいは背面側側壁に対して90度を超える角度を持って連設している。そのために、正面側の側壁又は背面側の側壁に対する抜け防止ガイドを直角にしている従来のシートシャッターと異なり、ガイドレールに対するガイドブロックの引っ掛かりを直角同士で対応することが無いために、ガイドブロックがガイドレールから外れる事態を繰り返した場合でも、抜け防止ガイドが破損してしまうことを有効に防止することが可能である。
即ち、前述したように、従来のガイドレールでは、ガイド溝内において、抜け防止ガイドは、正面側側壁又は背面側側壁に対して約90度の角度で連設されており、そのために、ガイドブロックがガイドレールから外れる際に、抜け防止ガイドが大きく外側に変形してしまい、それにより、特に抜け防止ガイドの先端部分が損傷してしまっていたが、本発明では、ガイド溝内において、抜け防止ガイドを、正面側側壁あるいは背面側側壁に対して90度を超える角度としており、ガイドレールに対するガイドブロックの引っ掛かりを直角で対応することを無くしているために、ガイドブロックがガイドレールから外れる際でも、抜け防止ガイドが大きく外側に変形することがなく、そのため、抜け防止ガイドが損傷することを防止することが可能である。
本発明のシートシャッターの実施例の正面図である。 本発明のシートシャッターの実施例におけるシートを説明するための図である。 本発明のシートシャッターの実施例におけるガイドブロックを説明するための図である。 図1におけるA−A線断面構造を示した図である。 本発明のシートシャッターの実施例の駆動機構を説明するための図である。 本発明のシートシャッターの実施例における接触防止具を説明するための図である。 従来のシートシャッターを説明するための図である。 従来のシートシャッターにおけるシートを説明するための図である。 図7におけるB−B線断面構造を示した図である。
本発明のシートシャッターは、工場、倉庫等の出入口に取り付けられるフレームと、このフレームで囲まれた開口を閉鎖可能な配置でフレーム内に吊り下げられたシートを有している。
そして、フレームは、上部フレームと、この上部フレームの両端近傍下側に略垂直方向に連結したサイドフレームとで構成されて全体としてゲート型としており、サイドフレームは、それぞれ、対向する側に開口が形成されており、サイドフレーム内にシートの幅方向の両端部分が挿装されている。
また、上部フレーム内には回転シャフトが回動自在に備えられており、この回転シャフトは、モーター等の駆動手段に連結され、駆動手段を駆動することで回転シャフトを回動自在としている。
更に、この回転シャフトには、シートが、巻き取り及び巻きほどき自在に吊り下げられており、回転シャフトを回動して回転シャフトにシートを巻き取り、あるいは巻き取っているシートを巻きほどくことで、シートを上昇させてフレームにより囲まれた空間を開放し、シートを下降させてフレームにより囲まれた空間をシートで閉鎖することを可能にしている。
また、シートの左右両端には上下方向に間隔を置いて備えた複数のガイドブロックが備えられており、一方サイドフレーム内にはそれぞれ、ガイドレールが立設されている。
更に、ガイドレールは、正面側側壁と、背面側側壁と、左右側側壁とを有することで、ガイドブロックが上下動自在に係合するガイド溝を有しており、正面側側壁及び背面側側壁における反左右側側壁の端部にはそれぞれ、ガイド溝内に係合したガイドブロックがガイド溝から抜け出ることを防止する抜け防止ガイドが連設されている。
そして、ガイド溝内において抜け防止ガイドは、正面側側壁あるいは背面側側壁に対して、90度を超える角度としている。
ここで、ガイドブロックにおける抜け防止ガイドの内壁に対向する面をテーパー状にするとよく、これにより更に、ガイドレールから外れる際に、抜け防止ガイドが大きく外側に変形することを有効に防止することができる。
また、シートの表面及び裏面に、上下方向に向けて、1又は複数個の接触防止具が備えるとよく、これにより、シートの表面及び裏面が互いに直接的に接触することが防止可能である。
そして、接触防止具は、シートを挟んで互いに対向する位置に備えるとよく、これにより、シートの表面及び裏面を確実に非接触にすることが可能である。
また、シートの表面に備えた接触防止具には、山型に形成した突出部を備えるとともに、シートの裏面に備えた接触防止具には、前記突出部が嵌合する凹部を備えるとよく、これにより、シートを挟んで互いに対向する位置に接触防止具を備えた場合には、シートを巻き取る際あるいは巻き取った際に、シートの表面に備えた接触防止具の突出部を、シートの裏面に備えた接触防止具の凹部に嵌合させ、互いの位置を固定することができるとともに、巻き上げたシートが大きくなることを防止することもできる。
本発明のシートシャッターの実施例について図面を参照して説明すると、図1は本実施例のシートシャッターの正面図であり、また、図4は図1におけるA−A線断面構造を示す図であり、図において1が本実施例のシートシャッターである。
そして、本実施例のシートシャッター1では、上部フレームとサイドフレームとで構成されるゲート型のフレームを有しており、このフレーム内にシートが吊り下げられている。即ち、図1において3が上部フレームであり、本実施例において、前記上部フレーム3の両端近傍の下側には、略垂直方向にサイドフレーム4が連結されている。
また、図4において、前記サイドフレーム4は、横断平面形状を略L字形状としており、正面側の側壁5と、左右側の側壁6とを有しており、側方側の開口が互いに対向する配置で、前記上部フレーム3に連結されている。そしてそれにより、正面視野において、上部フレーム3と左右のサイドフレーム4とで、ゲート型のフレーム2が構成されており、このフレーム2を、工場、倉庫等の出入り口に取り付けることとしている。
即ち、本実施例においては、前記サイドフレーム4内には取付部7が備えられており、この取付部7を、工場、倉庫等における柱、壁等の取付箇所28にボルト等29によって取り付けることで、フレーム2の位置を固定するとともに、シートシャッター1を取り付けることとしている。但し、必ずしも取付部7によってフレーム2を取付箇所に取り付ける必要はなく、フレーム2を取付箇所に取り付けることでシートシャッター1を取り付ければよい。従って、例えば、サイドフレーム4に背面側の側壁を具備して、この背面側の側壁を取付箇所に取り付けてもよく、その他の方法でフレーム2を取付箇所に取り付けてもよい。また、前述したように、シートシャッター1の取り付けに際しては、取り付ける工場、倉庫等の内部の圧力等によって、正面側を屋内側に向ける場合と、裏面側を屋内側に向ける場合があり、限定されてはいない。
次に、前記フレーム2内には回転シャフトが幅方向に向けて備えられ、この回転シャフトに、フレーム2で囲まれた空間を閉鎖可能な配置で、シート8が吊り下げられており、このシート8を上昇あるいは下降することで、工場、倉庫等の出入り口を開閉自在としている。
ここで、前記シート8を上昇あるいは下降させるための機構について図5を参照して説明すると、図5は前記上部フレーム3内の構造を示す概略図であり、図5において前記上部フレーム3内には、左右方向に向けて、回転シャフト9が回動自在に配設されており、この回転シャフト9は、駆動手段としてのモーター10の回転軸に連結されており、これにより、モーター10を駆動することで回転シャフト9を回動可能としている。なお、本実施例においては、正面視野に置いて前記上部フレーム3の左側にモーター室11を配置して、このモーター室11内にモーター10を備えているが、モーター室11の位置は限定されない。
そして、前記回転シャフト9にはシート8が吊り下げられているとともに、シート8の上端部分は回転シャフト9に固着されている。そのために、前記モーター10を駆動して回転シャフト9を一方方向に回転させると、前記シート8は回転シャフト9に巻き取られていきその下端部分が上昇し、及び、前記シート8が回転シャフト9に巻き取られている状態で前記モーター10を前記と逆方向に回転させると、回転シャフト9に巻き取られていたシート8は巻きほどかれ、これによりシート8を下降させることが可能となる。従って、本実施例のシートシャッター1は、従来のシートシャッターと同様に、モーター10の駆動によってシート8を上昇あるいは下降させて、工場、倉庫等の出入り口を開閉可能としている。
次に、前記シート8について説明すると、図2は前記シート8の正面側の一部を示す図であり、図において12はガイドブロックである。即ち、本実施例において前記シート8は、左右側の端部に、上下方向に、多数個のガイドブロック12を取り付けている。そして、このガイドブロック12を、前記サイドフレーム4内に備えたガイドレールに係合することで、シート8の巻き取り及び繰り出しの際に、シート8の位置を維持しながら行うことを可能にしている。
ここで、前記ガイドブロック12について説明すると、図3は前記ガイドブロック12を示す斜視図であり、本実施例において前記ガイドブロック12は、小さいブロック状としており、前記シート8の端部を挟持するための挟持部15を具備している。そして、前記シート8の端部を挟持部15で挟持することで、前記ガイドブロック12は、前記シート8の両端に取り付けられている。また、前記ガイドブロック12は、正面側側面1201と、背面側側面1202、及び、抜け防止ガイド23の内壁に対向する当接面1203を有している。
一方、図4において、前記サイドフレーム4内には、前記ガイドブロック12が係合するガイドレールが備えられている。即ち、図4において14がガイドレールであり、本実施例において前記ガイドレール14は、サイドフレーム4内の上下方向に向けて立設された長尺状としている。そして、ガイド溝22が内部に形成されており、前記ガイドブロック12をガイド溝22に係合することとしている。
次に、図において16はスプリングである。即ち、本実施例においては、前記サイドフレーム4における左右側の側壁の1又は複数個所にスプリング16の基端部を固定しており、このスプリング16の先端側は前記ガイドレール14に取り付けている。
そしてこれにより、前記ガイドレール14を介して、常に前記シート8を左右側に付勢してシート8にテンションを与えており、また、例えばシート8に何らかの衝撃が加わってシート8が歪んでしまった場合でも、元の位置に復帰することを可能にしている。
次に、前記ガイドレール14について詳細に説明すると、本実施例において前記ガイドレール14は、ガイドレール14をサイドフレーム4内に固定するための固定部17と、前記ガイドブロック12が係合する係合部18を有しており、前記固定部17に、前記スプリング16の先端部が取り付けられている。
そして、前記係合部18は、正面側側壁19と、背面側側壁20と、一方側側壁21とを有しており、この正面側側壁19、背面側側壁20、及び一方側側壁21によって、前記ガイドブロック12が上下動自在に係合するガイド溝22が形成されている。
また、前記正面側側壁19と背面側側壁20のそれぞれにおいて、一方側側壁と反対側の端部には、前記ガイド溝22内に係合したガイドブロック12がガイド溝22から抜け出ることを防止するための抜け防止ガイド23が連設されており、抜け防止ガイド23は、互いの先端部が接触することのないように間隔が設けられて連設されており、この抜け防止ガイド23の先端間の間隔が、前記ガイドブロック12をガイド溝22内に挿入するための挿入空間24としている。
そして、本実施例においては、前記ガイド溝22内において、前記抜け防止ガイド23が、正面側側壁19あるいは背面側側壁20に対して、90度を超える角度、より詳しくは100〜130程度の角度としており、これにより、ガイド溝22内において、正面側側壁19の内壁あるいは背面側側壁20の内壁に対する抜け防止ガイド23の内壁の角度を、直角を超える角度としている。
そのために、本実施例においては、正面側の側壁又は背面側の側壁に対する抜け防止ガイドを直角にしている従来のシートシャッターと異なり、ガイドレール14に対するガイドブロック12の引っ掛かりを直角同士では対応していないために、ガイドブロック12がガイドレール14から外れる事態を繰り返した場合でも、抜け防止ガイド23が破損してしまうことを有効に防止することが可能である。
即ち、前述したように、従来のガイドレールでは、抜け防止ガイドは、正面側側壁又は背面側側壁に対して約90度の角度で連設されており、ガイドレールに対するガイドブロックの引っ掛かりを直角同士で対応するために、ガイドブロックがガイドレールから外れる際に、抜け防止ガイドが大きく外側に変形してしまい、それにより、特に抜け防止ガイドの先端部分が損傷してしまっていた。しかし本実施例では、ガイド溝22内において、抜け防止ガイド23を、正面側側壁19あるいは背面側側壁20に対して約100〜130度の角度とし、ガイドレール14に対するガイドブロック12に引っ掛かりを直角同士以外で対応しているために、ガイドブロック12がガイドレール14から外れる際でも、抜け防止ガイド23が大きく外側に変形することがない。従って、本実施例では、ガイドブロック12がガイドレール14から外れる事態を繰り返した場合でも、抜け防止ガイド23が破損してしまうことを有効に防止することが可能である。
また、本実施例のシートシャッター1では、ガイドブロック12における当接面1203をテーパー状にしており、それによって更に、ガイドブロック12がガイドレール14から外れる事態を繰り返した場合における抜け防止ガイド23の破損を有効に防止している。即ち、図4においてガイドブロック12は、正面側側面1201又は背面側側面1202に対する当接面1203の角度を、直角よりわずかに大きくし、これにより、正面側側面1201又は背面側側面1202に対して当接面1203をテーパー状に傾斜させてなだらかにしている。具体的には、直角に対して7度から10度程度大きくし、これにより、前記ガイドレール14に対するガイドブロック12の引っ掛かりを、直角以外で対応させている。そのために、これによっても、ガイドブロック12がガイドレール14から外れる事態を繰り返した場合でも、より有効に、抜け防止ガイド23が破損してしまうことを防止することができる。
次に、図1、2において25は接触防止具である。即ち、本実施例のシートシャッター1では、前記シート8の表裏面に、上下方向に向けて2本の接触防止具25を、熱溶着により備えるとともに、シート8の表面に備えた接触防止具25aとシート8の裏面に備えた接触防止具25bを、前記シート8を挟んで互いに対向する位置に備えて、この接触防止具25の存在により、シート8を巻き上げたときに、シート8の表裏面が互いに接触して損傷してしまうことを防止している。
即ち、本実施例におけるシートシャッター1では、シート8を巻き上げたときには、接触防止具25どうしが接触し、シート8の表面及び裏面が互いに直接的に接触することが無いので、シート8の表面及び裏面の損傷を防止することができ、シートシャッターをどのような向きで工場、倉庫等の入り口に設置した場合でも、見栄えが悪くなることが無いとともに、シートの寿命を長くすることが可能である。
ここで、前記接触防止具25について説明すると、図6は接触防止具25の構造を説明するための断面図であり、接触防止具25の構造を長手方向に見た場合の状態を説明するための断面図であり、図において25が接触防止具、8がシートである。そして、図6に示す接触防止具25は、シート8の表面に備えられる接触防止具25aでは、長手方向に向いて見た場合の中央部分を山型に隆起させて突出部26を形成するとともに、その突出部26の左右側は平坦状にしている。一方、シート8の裏面に備えた接触防止具25bでは、長手方向に向いて見た場合の中央部分に突出部を形成するとともに、その突出部の左右側は平坦にし、更に、突出部には、前記突出部26が嵌合する凹部27が形成されている。
そのために、本実施例における接触防止具25では、前述のように、シート8の表面に備えた接触防止具25aとシート8の裏面に備えた接触防止具25bを、シート8を挟んで互いに対向する位置に備えているために、シート8を巻き取る際あるいは巻き取った際に、シート8の表面に備えた接触防止具25aの突出部26を、シート8の裏面に備えた接触防止具25bの凹部27に嵌合させることができるので、接触防止具25の互いの位置を固定することができるとともに、巻き上げたシート8が大きくなることを防止することもできる。
但し、本発明において前記接触防止具25の構造は特に限定されることは無く、シート8の表面及び裏面に上下方向に向けて突出して備えることができればいずれでもよく、また、素材に関しても、樹脂製、ラバー製特に限定されず、更に備える方法も溶着、接着、縫製等いずれでもよい。
次に、本実施例のシートシャッター1の作用について説明すると、本実施例のシートシャッター1では、シート8の左右側の端部に上下方向に多数個のガイドブロック12を取り付けており、一方、前記サイドフレーム4内に、前記ガイドブロック12が係合するガイドレールが備えているために、シート8の巻き取り及び繰り出しの際に、シート8の位置を維持しながら行うことが可能である。
そして、前記ガイドレール14は、正面側側壁19、背面側側壁20、及び一方側側壁21を有することでガイドブロック12が上下動自在に係合するガイド溝22が形成され、正面側側壁19と背面側側壁20のそれぞれにおいて、一方側側壁と反対側の端部に、ガイド溝15内に係合したガイドブロック12がガイド溝15から抜け出ることを防止するための抜け防止ガイド23を連設しているとともに、ガイド溝22内において、正面側側壁19の内壁あるいは背面側側壁20の内壁に対する抜け防止ガイド23の内壁の角度を、直角を超える角度としており、ガイドレール14に対するガイドブロック12の引っ掛かりを直角同士以外で対応させているため、シートに大きな衝撃が加わって、ガイドブロック12がガイドレール14から外れる際でも、抜け防止ガイド23が大きく外側に変形することがない。
また、本実施例のシートシャッター1では、ガイドブロック12における抜け防止ガイドの23の内壁に対向する当接面1203を、正面側側面1201又は背面側側面1202に対して直角よりも7度から10度程度傾斜させているため、これによっても、ガイドブロック12がガイドレール14から外れる事態を繰り返した場合でも、より有効に、抜け防止ガイド23が破損してしまうことを防止することができる。
そのために、本実施例では、ガイドブロック12がガイドレール14から外れる事態を繰り返した場合でも、抜け防止ガイド23が破損してしまうことを有効に防止することが可能である。
本発明のシートシャッターでは、シートを巻き取り及び繰り出すことで工場等の入り口を開閉するシートシャッターにおいて、シートに大きな衝撃が加わって、ガイドブロックがガイドレールから外れる際でも、抜け防止ガイドが大きく外側に変形することがなく、そのために、ガイドブロックがガイドレールから外れる事態を繰り返した場合でも抜け防止ガイドが破損してしまうことを防止可能としているため、シートを巻き取り及び繰り出すことで開閉する形態のシートシャッターの全般に適用可能である。
1 シートシャッター
2 フレーム
3 上部フレーム
4 サイドフレーム
5 サイドフレームの正面側の側壁
6 サイドフレームの左右側の側壁
7 取付部
8 シート
9 回転シャフト
10 モーター
11 モーター室
12 ガイドブロック
14 ガイドレール
15 挟持部
16 スプリング
17 固定部
18 係合部
19 正面側側壁
20 背面側側壁
21 一方側側壁
22 ガイド溝
23 抜け防止ガイド
24 挿入空間
25 接触防止具
26 突出部
27 凹部
28 取付箇所

Claims (5)

  1. 上部フレーム(3)と、該上部フレーム(3)の両端近傍下側に略垂直方向に連結したサイドフレーム(4)とで構成されたフレーム(2)と、
    前記上部フレーム(3)内に回動自在に備えられるとともに駆動手段(10)に連結された回転シャフト(9)と、
    前記サイドフレーム(4)内に左右の端部がそれぞれ位置する配置で、前記回転シャフト(9)に巻き取り及び繰り出し自在に吊り下げられたシート(8)と、
    該シート(8)の左右両端に上下方向に間隔を置いて備えた複数のガイドブロック(12)と、
    前記サイドフレーム(4)内に立設した、前記ガイドブロック(12)が係合するガイドレール(14)と、を備えたシートシャッター(1)であって、
    前記ガイドレール(14)は、
    正面側側壁(19)と背面側側壁(20)と一方側側壁(21)とを有することで、前記ガイドブロック(12)が上下動自在に係合するガイド溝(22)を有し、
    前記正面側側壁(19)及び背面側側壁(20)における反側壁側端部にはそれぞれ、前記ガイド溝(22)内に係合したガイドブロック(12)がガイド溝(22)から抜け出ることを防止する抜け防止ガイド(23)が連設され、
    前記ガイド溝(22)内において前記抜け防止ガイド(23)は、正面側側壁(19)あるいは背面側側壁(20)に対して90度を超える角度を持って連設されている、ことを特徴とするシートシャッター。
  2. 前記ガイドブロック(12)における前記抜け防止ガイド(23)の内壁に当接する面をテーパー状にした、ことを特徴とする請求項1に記載のシートシャッター。
  3. 前記シート(8)の表面及び裏面に、上下方向に向けて、1又は複数個の接触防止具(25)を備えた、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシートシャッター。
  4. 前記接触防止具(25)は、前記シート(8)を挟んで互いに対向する位置に備えたことを特徴とする請求項3に記載のシートシャッター。
  5. 前記シート(8)の表面に備えた接触防止具(25)は、山型に形成した突出部(26)を備えており、前記シート(8)の裏面に備えた接触防止具(25)は、前記突出部(26)が嵌合する凹部(27)を備えていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のシートシャッター。
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