JP2016088247A - 車両用ドアフレーム - Google Patents

車両用ドアフレーム Download PDF

Info

Publication number
JP2016088247A
JP2016088247A JP2014224141A JP2014224141A JP2016088247A JP 2016088247 A JP2016088247 A JP 2016088247A JP 2014224141 A JP2014224141 A JP 2014224141A JP 2014224141 A JP2014224141 A JP 2014224141A JP 2016088247 A JP2016088247 A JP 2016088247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral side
vehicle
side portion
outer peripheral
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014224141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6498416B2 (ja
Inventor
一吉 横田
Kazuyoshi Yokota
一吉 横田
純 巻田
Jun Makita
純 巻田
雄司 森
Yuji Mori
雄司 森
政彦 平田
Masahiko Hirata
政彦 平田
秀雄 大村
Hideo Omura
秀雄 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiroki Corp
Original Assignee
Shiroki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiroki Corp filed Critical Shiroki Corp
Priority to JP2014224141A priority Critical patent/JP6498416B2/ja
Publication of JP2016088247A publication Critical patent/JP2016088247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6498416B2 publication Critical patent/JP6498416B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】長尺部材の端部を突き合わせて接合して構成される車両用ドアフレームで、少ない溶接範囲で高い接合強度を得る。【解決手段】接合される長尺部材がそれぞれ、窓開口に臨む内周側に位置する内周側部と、内周側部に対して窓開口と反対の外周側に位置する外周側部と、内周側部と外周側部に対して車内側に位置する車内側部と、内周側部と外周側部に対して車外側に位置する車外側部とで囲まれるフレーム部を有しており、長尺部材を接合させる溶接範囲を、フレーム部のうち車内側部と内周側部を含み、外周側部と車外側部を含まないように設定する。【選択図】図7

Description

本発明は車両用ドアを構成するドアフレームに関し、特に、ドアフレームを構成する2つの長尺部材の端部を突き合わせて接合する構造に関する。
複数の長尺部材の端部を突き合わせて接合した構造の車両用ドアフレームでは、長尺部材の端部の突き合わせ部分に沿って溶接を行って接合させる。例えば、特許文献1のように、ドア上縁部を形成するアッパサッシュとドアの上下方向に延びる立柱サッシュの互いの端面を付き合わせて溶接で接合するものが知られている。
一般的なドアフレームは、断面強度を高めるために、筒状または袋状の断面形状を持つ部分(以下、フレーム部と呼ぶ)を有している。ドアフレームにおける長尺部材の接合箇所では、フレーム部も溶接の対象となる。特許文献1のドアフレームでは、フレーム部のうち、車内側を向く壁部と、ドアフレームの外周方向(窓開口と反対方向)を向く壁部とが溶接対象として設定されている(特許文献1の図3を参照)。
特開2003-112525号公報
ドアフレームを構成する長尺部材を突き合わせ接合する構造では、溶接を行う範囲が少ないほど生産効率の向上や製造コストの低減において有利である。その一方で、接合強度の不足を避ける必要がある。つまり、できるだけ少ない溶接範囲で高い接合強度を得たいという要求があった。本発明は、この要求を満たす車両用ドアフレームを提供することを目的とする。
本発明は、互いの端部を突き合わせて接合される少なくとも2つの長尺部材を有する車両用ドアフレームにおいて、2つの長尺部材がそれぞれ、窓開口に臨む内周側に位置する内周側部と、内周側部に対して窓開口と反対の外周側に位置する外周側部と、内周側部と外周側部に対して車内側に位置する車内側部と、内周側部と外周側部に対して車外側に位置する車外側部とで囲まれるフレーム部を有しており、2つの長尺部材を溶接で接合させる溶接範囲が、フレーム部のうち車内側部と内周側部を含み、外周側部と車外側部を含まないことを特徴としている。
さらにフレーム部を車内側から覆うカバー部材を備え、2つの長尺部材の接合箇所では、フレーム部のうち外周側部と車内側部に対してカバー部材が重なるようにすることが好ましい。
フレーム部が車内側部と外周側部を接続する湾曲部を有する場合、湾曲部を溶接範囲に含むことが好ましい。
以上の本発明の車両用ドアフレームによれば、フレーム部のうち車内側部と内周側部のみを溶接範囲とすることで、従来に比して少ない溶接範囲で高い接合強度を得ることができる。
車両の前部座席用ドアを車内側から見た側面図である。 ドアフレームのうちアッパサッシュと立柱サッシュが接合されるドアコーナー部を、カバー部材を取り付けた状態で車外側から見た斜視図である。 同ドアコーナー部を車内側から見た斜視図である。 図2のIV-IV線に沿うドアコーナー部の断面図である。 カバー部材を取り付けていない状態のドアコーナー部を車外側から見た斜視図である。 同ドアコーナー部を車内側から見た斜視図である。 カバー部材を取り付けていない状態のドアコーナー部を図2のIV-IV線に沿う断面で示すと共に、溶接範囲及び仕上げ範囲を示した断面図である。 異なる実施形態のドアフレームで、ドアコーナー部における溶接範囲及び仕上げ範囲を示した断面図である。 本発明と溶接範囲が異なる比較例のドアコーナー部を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。図1は、自動車の前部座席用ドア10(以下、ドア10と呼ぶ)を示している。ドア10は、ドアフレーム(ドアサッシュ)11とドアパネル12を有し、ドアフレーム11の内縁部とドアパネル12の上縁部に囲まれる窓開口13内には、図示を省略するドアガラスが昇降する。図示を省略した車両ボディに対してドア10を閉じたとき、車両ボディに形成したドア開口部をドア10が塞ぐ。以下の説明では、ドアフレーム11において窓開口13に臨む側を「内周側」と呼び、これと反対側の車両ボディ開口部に臨む側を「外周側」と呼ぶ。また、前方、後方、上方、下方、車内側、車外側といった方向の表現は、ドア10が取り付けられる自動車のボディを基準とした方向を意味する。
ドアフレーム11は、ドア上縁部を形成するアッパサッシュ15と、ドアパネル12の後部から上方へ延設された立柱サッシュ16と、ドアパネル12の前部付近に支持されるロアサッシュ17を備えている。アッパサッシュ15の後端部と立柱サッシュ16の上端部がドアコーナー部14で接合されており、アッパサッシュ15はドアコーナー部14からドアパネル12の前部まで延設される。アッパサッシュ15の途中にロアサッシュ17の上端が接続している。ロアサッシュ17と立柱サッシュ16によってドアガラスの前縁と後縁を保持し、ドアガラスはロアサッシュ17と立柱サッシュ16に沿って昇降することができる。ドアガラスが窓開口13内の最上位置まで達すると、アッパサッシュ15によってドアガラスの上縁が保持される。
アッパサッシュ15と立柱サッシュ16はそれぞれ一体形成された長尺部材で構成されており、図2ないし図7に示す第1の実施形態ではアルミニウムを素材とした押出成形品として形成されている。ドアコーナー部14ではアッパサッシュ15と立柱サッシュ16は同様の(略対称となる)断面形状を有しており、以下の説明ではアッパサッシュ15と立柱サッシュ16の互いに対応する部位について同じ数字の符号で示す。
図4や図7に示すように、立柱サッシュ16は、車内側に位置する車内側フレーム部20と、車内側フレーム部20から車外側に向けて延設された延設部21と、延設部21の車外側端部に接続する意匠部22とを有している。車内側フレーム部20は内部を中空とした角筒状の断面形状になっており、窓開口13に臨む内周側に位置する内周側部23と、内周側部23に対向する外周側に位置する外周側部24と、内周側部23と外周側部24を車内側と車外側でそれぞれ接続する車内側部25と車外側部26を有する。延設部21は、車内側フレーム部20のうち外周側部24を車外側に向けて延長した位置に形成されている。延設部21と外周側部24の間には段差があり、この段差から外周方向に向けて保持突起29が突出している。意匠部22は、延設部21が接続される箇所から内周側に向けて突出する内周突出部27と、延設部21が接続される箇所から外周側に向けて突出する外周突出部28とを有している。
車内側フレーム部20の車外側部26、延設部21、意匠部22の内周突出部27によって囲まれる部分は、内周側に向けて開かれた箱形形状をなすガラスガイド部30を構成し、ガラスガイド部30の内部に弾性材からなるガラスラン(図示省略)が嵌合保持される。ガラスラン保持部30内にドアガラスの縁部が進入し、ガラスランによってドアガラスの縁部が保持される。
保持突起29、延設部21、意匠部22の外周突出部28によって囲まれる部分は、外周側に向けて開かれた箱形形状をなすウェザストリップ保持部31を構成し、弾性材からなるウェザストリップ(図示省略)がウェザストリップ保持部31によって保持される。ウェザストリップは、ウェザストリップ保持部31内に嵌合する脚部と、ウェザストリップ保持部31から外周側に突出する弾性当接部を有しており、ドア10を閉じたときにウェザストリップの弾性当接部が車両ボディの開口部に接触して弾性変形され、ウェザストリップによってドア10と車両ボディの間が液密にされる。
ドアコーナー部14におけるアッパサッシュ15は、図4と図7に示す立柱サッシュ16の断面形状と略対称な断面形状を有しており、図5や図6のようにアッパサッシュ15の後端部と立柱の上端部を突き合わせることができる。
図2ないし図4に示すように、アッパサッシュ15と立柱サッシュ16のそれぞれの車内側フレーム部20を車内側から覆うカバー部材40が取り付けられる。カバー部材40は、内周側に位置する内周側部41と、外周側に位置する外周側部42と、内周側部41と外周側部42の車内側の端部を接続する車内側部43とを有している。カバー部材40の内周側部41は車内側フレーム部20の内周側部23を覆い、カバー部材40の外周側部42は車内側フレーム部20の外周側部24を覆い、カバー部材40の車内側部43は車内側フレーム部20の車内側部25を覆う。図4に示すように、ドアコーナー部14では、カバー部材40の幅(外周側部42に対する内周側部41の間隔)が内周方向に拡大され、カバー部材40の内周側部41が車内側フレーム部20の内周側部23から離間した位置にある。これに対し、ドアコーナー部14においても、カバー部材40の外周側部42は車内側フレーム部20の外周側部24の外面に沿って重なり、カバー部材40の車内側部43は車内側フレーム部20の車内側部25の外面に沿って重なる位置関係が維持される。
図5と図6はカバー部材40が取り付けられていない状態のドアコーナー部14を示したものである。図5と図6に示すように、アッパサッシュ15と立柱サッシュ16の互いの端部を突き合わせた部分に沿って接合線Gが形成される。そして、このアッパサッシュ15と立柱サッシュ16の突き合せ部分(接合線G)に沿う所定の範囲で溶接が行われる。このときの溶接は、レーザー溶接、プラズマ溶接、アーク溶接(TIG溶接、MIG溶接など)のような周知の溶接を適宜選択することができる。図7のS1は、アッパサッシュ15と立柱サッシュ16の突き合わせ部分の溶接範囲を示したものである。この溶接範囲S1は、車内側フレーム部20のうち車内側部25から内周側部23にかけての範囲であり、より詳しくは、車内側部25の略全体と、内周側部23のうち車内側部25との境界部分から車外方向に進んだ所定の範囲が溶接の対象領域となる。溶接範囲S1の一方の端部T1が、車内側部25と外周側部24の境界部分に位置し、溶接範囲S1の他方の端部T2が、内周側部23のうち車外側部26寄りの位置に設定される。さらに、溶接範囲S1のうち車内側部25の部分については、溶接痕(ビード)を切削して研磨する仕上げ加工を行う仕上げ範囲S2となる。仕上げ範囲S2の一端は溶接範囲S1の一方の端部T1(車内側部25と外周側部24の境界部分)に一致し、仕上げ範囲S2の他端T3は車内側部25と内周側部23の境界部分に位置する。溶接範囲S1のうち内周側部23にかかる部分は仕上げ加工を行わない。
ドアフレーム11の構造上、ドアコーナー部14では、アッパサッシュ15と立柱サッシュ16の接合部分に対して、外周側の部分を支点として内周側の部分を離間させるような荷重(図5に矢印Mで概念的に示した)が作用しやすい。車内側フレーム部20のうち車内側部25から内周側部23にかけて溶接範囲S1で溶接することによって、このような荷重に対して優れた強度を得ることができる。より詳しくは、図5に示すドアコーナー部14のうち矢印Mの位置よりも内周側の箇所が溶接範囲S1に含まれており、この内周側の箇所が溶接されていると、矢印M方向の荷重を受けたときに、接合線Gに沿う領域でアッパサッシュ15と立柱サッシュ16を密着させる方向の力が働く。その結果、溶接の範囲を狭くしても十分な強度が得られ、溶接作業に要する時間を短くできる。なお、必要な接合強度が得られることを前提として、内周側部23のどの程度の部分を溶接範囲S1に含めるかは、任意に設定することができる。例えば、溶接範囲S1の端部T2を車内側部25に近づけて溶接の範囲を狭く(接合線に沿って短く)したり、溶接範囲S1の端部T2を車外側部26に近づけて溶接の範囲を広く(接合線に沿って長く)したりすることもできる。溶接の範囲を狭くする場合は、端部T2が車内側部25まで達しない範囲で設定し、溶接の範囲を広くする場合は、端部T2が車外側部26まで達しない範囲で設定する。
アッパサッシュ15と立柱サッシュ16を溶接で接合した後、前述のようにカバー部材40が取り付けられる。図4に示すように、ドアコーナー部14では、カバー部材40の外周側部42と車内側部43が車内側フレーム部20の外周側部24と車内側部25に沿って位置している。外周側部24は図7に示す溶接範囲S1に含まれておらず、車内側部25は溶接後に仕上げ加工される仕上げ範囲S2であるので、これらの部位は溶接痕の突出がなくカバー部材40を高精度に重ねることができる。車内側フレーム部20の溶接範囲S1のうち、溶接後の仕上げ加工を行わない(仕上げ範囲S2に含まれない)内周側部23については、図4に示すようにカバー部材40の内周側部41が重ならずに離間した位置にあるため、溶接痕が残されていてもカバー部材40の組み付け精度には影響しない。また、内周側部23における溶接痕は、車内側から視認されないようにカバー部材40によって隠されるので、仕上げ加工を行わなくても美観に影響を及ぼさない。
以上の図示実施形態とは溶接範囲が異なる比較例を図9に示す。この比較例は、特許文献1などに記載されている従来のドアフレームにおける溶接範囲を、図示実施形態と同じ断面形状のドアフレームに適用したものであり、図9に示すドアフレームの各部の符号は図7と共通の符号を用いている。図9に示す溶接範囲S1’は、車内側フレーム部20のうち外周側部24の略全体と車内側部25の略全体に亘る部分である。この溶接範囲S1’は、車内側フレーム部20の内周側部23を溶接対象に含まないため、アッパサッシュ15と立柱サッシュ16の内周部分を開かせようとする荷重M(図5)に対する強度を確保しにくい。より詳しくは、図9に示す溶接範囲S1’を適用した場合、図5に示すドアコーナー部14のうち矢印Mの位置よりも外周側の箇所が溶接される。外周側の箇所のみが溶接されていると、矢印M方向の荷重を受けたときに、接合線Gに沿う領域でアッパサッシュ15と立柱サッシュ16を離間させる方向の力が働く。そのため、この離間方向の力に耐えられる接合強度を確保するには溶接長を長くする必要があり、溶接作業の手間がかかる。また、図4と同様の形態でカバー部材40を組み付ける場合、溶接痕がカバー部材40に干渉することを防ぐべく、車内側部25だけでなく外周側部24も含む溶接範囲S1’の全体に亘って溶接痕の切削と研磨を行う必要があり、仕上げ加工の手間がかかる。
以上のように、図2ないし図7に示す実施形態の構成によれば、図9の比較例に比して、少ない溶接範囲で高い接合強度を得ることができ、溶接の作業性向上において優れた効果が得られる。また、溶接後の仕上げ加工についても、比較例よりも手間をかけずに行うことができる。
図2ないし図7の実施形態では、アルミニウムを素材とする一体成型品としてアッパサッシュ15や立柱サッシュ16を形成しているが、ドアフレームの材質や構造はこれに限定されない。その一例を示す別実施形態を図8に示す。図8は、図7と同様に、ドアコーナー部における立柱サッシュ116の断面形状を示したものである。図8には示されていないが、立柱サッシュ116と接合されるアッパサッシュも立柱サッシュ116に対応する(略対称の)断面形状を有している。立柱サッシュ116は、車内側フレーム部120から車外側に向けて延設部121を延設させ、延設部121の車外側に意匠部122を有するという基本構造については、先の実施形態の立柱サッシュ16と共通しているが、第1部材50と第2部材51を組み合わせて構成されている点が異なる。
第1部材50は、ガラスガイド部130を構成する箱状断面のチャンネル材であり、車内側フレーム部120を構成する車外側部126と意匠部122を構成する内周突出部127を内周側接続部52で接続した構造になっている。内周側接続部52は延設部121を構成している。第1部材50は、鉄製の板状材に対してロール成形などの加工を行って形成される。
第2部材51は、車内側フレーム部120を構成する内周側部123、外周側部124及び車内側部125と、接続部121を構成する外周側接続部53と、意匠部122を構成する外周突出部128とを有しており、鉄製の板状材に対してプレス成形などの加工を行って形成される。
図8のように第1部材50と第2部材51を組み合わせると、第2部材51の内周側部123と外周側部124と車内側部125によって形成された袋状断面部分の車外側を、第1部材50の車外側部126が塞いで、車内側フレーム部120を形成する。また、第1部材50の内周突出部127と第2部材51の外周突出部128が概ね面一な関係になって、意匠部122を形成する。さらに、第1部材50の内周側接続部52と第2部材51の外周側接続部53が所定の間隔をおいて並んで、延設部121を形成する。第1部材50と第2部材51は所定の部位で溶接されて立柱サッシュ116となる。その際、車内側フレーム部120においては、内周側部123と車外側部126の境界部分が溶接部W1として溶接される。図示を省略しているが、外周側接続部53の外周側にはさらに、ウェザストリップ保持用の別部材が固定される。
以上の構成の立柱サッシュ116は、ドアコーナー部において図8に示す溶接範囲S11で溶接を行ってアッパサッシュと接合される。車内側フレーム部120のうち車内側部125と内周側部123を接合時の溶接の対象とすることについては先の実施形態と共通しており、既述の効果が得られる。先の実施形態と異なる構成として、車内側フレーム部120における外周側部124と車内側部125の境界部分が、所定の曲率を持った湾曲部R1によって滑らかにつながっている。また、車内側フレーム部120における車内側部125と内周側部123の境界部分も湾曲部R2によって滑らかにつながっている。このような溶接対象となる部位(車内側部125)とそれに隣接する部位(外周側部124)が湾曲部R1を介して接している場合、湾曲部R1を含むように溶接範囲S11を設定することが好ましい。すなわち、図8に示すように、溶接範囲S11の一方の端部T11を、湾曲部R1と外周側部124の境界部分に位置させるとよい。溶接範囲S11の他方の端部T12は内周側部123の途中位置に設定されている。外周側部124は湾曲部R1を含んでおらず、従って外周側部124は溶接範囲S11から外れた領域となる。なお、先の実施形態と同様に、溶接範囲S11の端部T12を、車内側部125寄りに変化させたり、車外側部126寄りに変化させたりすることも可能である。さらに、溶接範囲S11のうち車内側部125の部分は、仕上げ範囲S12として、溶接痕(ビード)を切削して研磨する仕上げ加工が行われる。仕上げ範囲S12の一端は溶接範囲S11の一方の端部T11に一致し、仕上げ範囲S12の他端T13は、車内側部125に続く湾曲部R2と内周側部123との境界部分に位置する。溶接範囲S11のうち内周側部123にかかる部分は仕上げ加工を行わない。
以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は図示した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて改良や改変が可能である。例えば、図示実施形態はドアフレームのアッパサッシュと立柱サッシュの接合に適用したものであるが、ドアフレームを構成する長尺部材で互いの端部を突き合わせて接合するものであれば、アッパサッシュと立柱サッシュの接合箇所以外の部位にも本発明を適用することができる。
10 前部座席用ドア
11 ドアフレーム(ドアサッシュ)
12 ドアパネル
13 窓開口
15 アッパサッシュ
16 116 立柱サッシュ
17 ロアサッシュ
20 120 車内側フレーム部
21 121 延設部
22 122 意匠部
23 123 内周側部
24 124 外周側部
25 125 車内側部
26 126 車外側部
27 127 内周突出部
28 128 外周突出部
29 保持突起
30 130 ガラスガイド部
31 ウェザストリップ保持部
50 第1部材
51 第2部材
52 内周側接続部
53 外周側接続部
G 接合線
R1 R2 湾曲部
S1 S11 溶接範囲
S2 S12 仕上げ範囲
T1 T11 溶接範囲と仕上げ範囲の端部位置
T2 T12 溶接範囲の端部位置
T3 T13 仕上げ範囲の端部位置

Claims (3)

  1. 互いの端部を突き合わせて接合される少なくとも2つの長尺部材を有する車両用ドアフレームにおいて、
    上記2つの長尺部材はそれぞれ、窓開口に臨む内周側に位置する内周側部と、上記内周側部に対して上記窓開口と反対の外周側に位置する外周側部と、上記内周側部と上記外周側部に対して車内側に位置する車内側部と、上記内周側部と上記外周側部に対して車外側に位置する車外側部とで囲まれるフレーム部を有しており、
    上記2つの長尺部材を溶接で接合させる溶接範囲が、上記フレーム部のうち上記車内側部と上記内周側部を含み、上記外周側部と上記車外側部を含まないことを特徴とする車両用ドアフレーム。
  2. 請求項1記載の車両用ドアフレームにおいて、上記フレーム部を車内側から覆うカバー部材を備え、上記2つの長尺部材の接合箇所では、上記フレーム部のうち上記外周側部と上記車内側部に対して上記カバー部材が重なる車両用ドアフレーム。
  3. 請求項1または2記載の車両用ドアフレームにおいて、上記フレーム部は、上記車内側部と上記外周側部を接続する湾曲部を有し、上記溶接範囲は上記湾曲部を含んでいる車両用ドアフレーム。
JP2014224141A 2014-11-04 2014-11-04 車両用ドアフレーム Expired - Fee Related JP6498416B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014224141A JP6498416B2 (ja) 2014-11-04 2014-11-04 車両用ドアフレーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014224141A JP6498416B2 (ja) 2014-11-04 2014-11-04 車両用ドアフレーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016088247A true JP2016088247A (ja) 2016-05-23
JP6498416B2 JP6498416B2 (ja) 2019-04-10

Family

ID=56017620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014224141A Expired - Fee Related JP6498416B2 (ja) 2014-11-04 2014-11-04 車両用ドアフレーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6498416B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110315939A (zh) * 2018-03-28 2019-10-11 丰田自动车株式会社 前门

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003112525A (ja) * 2001-10-02 2003-04-15 Aisin Seiki Co Ltd 自動車用ドアフレームの製造方法
JP2004314703A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Katayama Kogyo Co Ltd 車両用ドアサッシュ
JP2004338612A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Katayama Kogyo Co Ltd 車両用ドアサッシュ
KR20070062238A (ko) * 2005-12-12 2007-06-15 기아자동차주식회사 자동차의 도어프레임 커버
JP2008254460A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Shiroki Corp 車両のドアフレーム構造
JP2013133086A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Aisin Seiki Co Ltd 車両用ドアフレーム
JP2013216289A (ja) * 2012-04-12 2013-10-24 Toyota Motor Corp 車両用ドアフレーム構造
JP2014019285A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Shiroki Corp 車両のドアフレーム構造
JP2014019284A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Shiroki Corp 車両のドアフレーム構造
CN203867410U (zh) * 2014-05-27 2014-10-08 长春敏实汽车零部件有限公司 一种汽车后门框的焊接处断面结构
JP2015193374A (ja) * 2014-03-28 2015-11-05 ダイハツ工業株式会社 車両の換気構造
JP2015199374A (ja) * 2014-04-04 2015-11-12 シロキ工業株式会社 車両用ドアフレーム構造
JP2015229391A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 三恵技研工業株式会社 ドアサッシュ及びその製造方法

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003112525A (ja) * 2001-10-02 2003-04-15 Aisin Seiki Co Ltd 自動車用ドアフレームの製造方法
JP2004314703A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Katayama Kogyo Co Ltd 車両用ドアサッシュ
JP2004338612A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Katayama Kogyo Co Ltd 車両用ドアサッシュ
KR20070062238A (ko) * 2005-12-12 2007-06-15 기아자동차주식회사 자동차의 도어프레임 커버
JP2008254460A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Shiroki Corp 車両のドアフレーム構造
JP2013133086A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Aisin Seiki Co Ltd 車両用ドアフレーム
JP2013216289A (ja) * 2012-04-12 2013-10-24 Toyota Motor Corp 車両用ドアフレーム構造
JP2014019285A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Shiroki Corp 車両のドアフレーム構造
JP2014019284A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Shiroki Corp 車両のドアフレーム構造
JP2015193374A (ja) * 2014-03-28 2015-11-05 ダイハツ工業株式会社 車両の換気構造
JP2015199374A (ja) * 2014-04-04 2015-11-12 シロキ工業株式会社 車両用ドアフレーム構造
CN203867410U (zh) * 2014-05-27 2014-10-08 长春敏实汽车零部件有限公司 一种汽车后门框的焊接处断面结构
JP2015229391A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 三恵技研工業株式会社 ドアサッシュ及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110315939A (zh) * 2018-03-28 2019-10-11 丰田自动车株式会社 前门
US11207955B2 (en) 2018-03-28 2021-12-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Front door
CN110315939B (zh) * 2018-03-28 2022-10-18 丰田自动车株式会社 前门

Also Published As

Publication number Publication date
JP6498416B2 (ja) 2019-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8979167B2 (en) Vehicle door frame structure
JP6368708B2 (ja) 車両用立柱サッシュを備えたドアサッシュ
JP6151524B2 (ja) 車両のドアフレーム構造
JP6026091B2 (ja) 車両用ドアフレーム
US9783241B2 (en) Vehicle body rear part structure
JP6731327B2 (ja) ドアフレーム
JP2014226960A (ja) 車両のドアフレーム
JP4127301B2 (ja) 車両用ドアフレーム
JP5848285B2 (ja) 車両用ドア
JP6498416B2 (ja) 車両用ドアフレーム
JP6453000B2 (ja) 車両用ドアフレーム
JP6832120B2 (ja) 車両用ドアフレームおよび車両用サイドサッシュの製造方法
US20170144515A1 (en) Vehicle door sash
JP5996956B2 (ja) 車両用ドアフレーム
JP5154810B2 (ja) 車両のドアフレーム構造
JP6005427B2 (ja) 車両用ドアフレーム
JP2012006536A (ja) 車両用ドア構造及びその製造方法
JP6259618B2 (ja) 車両用ドアサッシュ
KR101982862B1 (ko) 대시패널과 사이드부의 결합구조
JP2017177936A (ja) 車体パネルの接合構造
JP2017149288A (ja) 車両のドア構造
JP6500788B2 (ja) 車両下部構造
JP2015131528A (ja) 自動車の車体製造方法および自動車の車体構造
JP2016078731A (ja) 車両上部構造
JP6073276B2 (ja) 車体側部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180927

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6498416

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees