JP6073276B2 - 車体側部構造 - Google Patents
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Description
また、スポット溶接部においてリヤフェンダの前端が露出すると、手触り感が悪くなるという問題が生じる。この問題に対して、リヤフェンダの前端がシーラー等で覆われると、見栄えが悪化するとともに、シーラーに要する費用が嵩むとともに、シーラー塗布工程が必要となって生産性が悪化するという問題が生じる。
さらに、リヤフェンダがピラーのフランジに重なるフランジを備えているので、リヤフェンダが深絞り形状となり、成形性が悪化するという問題が生じる。この問題に対して、リヤフェンダがピラーの側面に結合されると、リヤフェンダが深絞り形状となることを回避することはできるが、リヤフェンダの前端がサイドシルへの接合と同様にスポット溶接されると、上述のように溶接打痕が意匠面に表れてしまうので、外観見栄えが悪いという問題が生じる。
(1)本発明の一態様に係る車体側部構造は、車体側部で上下方向に延びるセンタピラーアウタ部を備えるアウタパネルと、前記アウタパネルの後方側で意匠面を構成するとともに、前記センタピラーアウタ部の外側に重ねて配置されるリヤフェンダと、を備える車体側部構造であって、前記センタピラーアウタ部は、互いに対向するピラーアウタ前壁及びピラーアウタ後壁と、前記ピラーアウタ前壁および前記ピラーアウタ後壁の各々の車幅外側端部を繋ぐピラーアウタ側壁と、により形成されるピラーアウタ断面U字状部と、前記ピラーアウタ側壁の一部を車幅外側に突出させて形成されるとともに、前記センタピラーアウタ部に沿って上下方向に延びる突出部と、上方側に向かうことに伴って前記突出部の突出量が徐々に減少する徐変部と、該徐変部よりも上方に設けられる平坦部と、を備え、前記リヤフェンダは、前端部に、前記ピラーアウタ側壁に沿う第1フランジ部と、前記第1フランジ部の前端から車幅内側に屈曲して、前記突出部の後面と対向するように延びる第2フランジ部と、前記第1フランジ部から前記平坦部に向かって延びて前記平坦部に取り付けられる第1取付部と、を備える。
また、リヤフェンダの前端をセンタピラーアウタ部のフランジまで延ばす必要がなく、リヤフェンダが深絞り形状となることを防ぎ、リヤフェンダの成形性を向上させることができる。
また、最終的に開口部を覆う部品、例えばエアインレットを取り付けることで、第2取付部を完全に見えない状態とすることができ、外観見栄えを向上させることができる。
リヤフェンダ15は、サイドシルアウタ部21およびセンタピラーアウタ部22の外側に重ねて配置されている。
インナパネル17のインナ突出部61は、サイドシルアウタ部21の下端部から後方に連続するインナ下フランジ62と、センタピラーアウタ部22の後端部から下方に連続するインナ後フランジ63と、を備えている。
インナパネル17は、車体前後方向に延びるサイドシルインナ部64と、ドア開口部の縦縁部の一部を成すセンタピラーインナ部65と、を備えている。
リヤフェンダ15の下端41は、図3から図6に示すように、インナ突出部61およびスティフナ突出部81とともに結合されている。
スティフナ突出部81は、図2に示すように、サイドシルアウタ部21の下端部から後方に連続するスティフナ下フランジ82と、センタピラーアウタ部22の後端部から下方に連続するスティフナ後フランジ83と、を備えている。
インナ後フランジ63およびスティフナ後フランジ83は、重ね合わされ、後部車体フレームに結合されている。
ピラー断面U字状部27は、図7および図8に示すように、互いに対向するピラーアウタ前壁30及びピラーアウタ後壁31と、ピラーアウタ前壁30およびピラーアウタ後壁31の各々の車幅外側端部を繋ぐピラーアウタ側壁32とを備えている。
ピラーアウタ側壁32は、図8および図9に示すように、ピラーアウタ側壁32の一部を車幅外側に突出させて形成されるとともに、センタピラーアウタ部22に沿って上下方向に延びる突出部33を備えている。
センタピラーアウタ部22は、図10に示すように、上方側に向かうことに伴って突出部33の突出量が徐々に減少傾向に変化する徐変部34と、徐変部34よりも上方に設けられる平坦部35と、を備える。
リヤフェンダ15は、図10に示すように、第1フランジ部44から平坦部35に向かって延びるとともに、平坦部35に取り付けられる第1取付部46を備えている。
リヤフェンダ15は、図11に示すように、意匠面を構成する一般面に設けられる開口部47と、開口部47の周縁部48から開口部47内に露出するように突出する脚部49と、を備えている。開口部47の外形は、車体後方側に向かうことに伴って徐々に上下方向の高さが高くなることで略三角形状に形成されている。脚部49は、開口部47の前後方向中間部に設けられている。脚部49は、アウタパネル13に取り付けられる第2取付部50を端部に備えている。
車体側部構造10は、図12および図13に示すように、開口部47を覆うとともに、リヤフェンダ15の内側に空気を取り入れるエアインレット51を備えている。
ブラケット52は、サイドシルアウタ部21およびセンタピラーアウタ部22においてリヤフェンダ15の脚部49よりも前方側の先端部54が重ねて配置される部位35にクリップ53によって固定されている。部位35は、センタピラーアウタ部22の突出部33および突出部33に滑らかに連続するサイドシルアウタ部21の表面から車幅内側に一段凹んだ表面を有している。
ブラケット52の外形は、クリップ53が固定される位置から前方側に延びるとともに、リヤフェンダ15の形状に沿って車幅外側に向かって湾曲する板状に形成されている。ブラケット52は、車幅外側の表面上に上下方向および前後方向に延びる複数のビード52aを備えている。
また、リヤフェンダ15の前端をセンタピラーアウタ部22のフランジまで延ばす必要がなく、リヤフェンダ15が深絞り形状となることを防ぎ、リヤフェンダ15の成形性を向上させることができる。
さらに、意匠面を構成するリヤフェンダ15を開口部47内に設ける脚部49の第2取付部50で取り付けることができ、スポット溶接を行なう必要がなく、外観見栄えを良くすることができる。
また、最終的に開口部47を覆う部品、例えばエアインレット51を取り付けることで、第2取付部50を完全に見えない状態とすることができ、外観見栄えを向上させることができる。
Claims (3)
- 車体側部で上下方向に延びるセンタピラーアウタ部を備えるアウタパネルと、
前記アウタパネルの後方側で意匠面を構成するとともに、前記センタピラーアウタ部の外側に重ねて配置されるリヤフェンダと、
を備える車体側部構造であって、
前記センタピラーアウタ部は、
互いに対向するピラーアウタ前壁及びピラーアウタ後壁と、前記ピラーアウタ前壁および前記ピラーアウタ後壁の各々の車幅外側端部を繋ぐピラーアウタ側壁と、により形成されるピラーアウタ断面U字状部と、
前記ピラーアウタ側壁の一部を車幅外側に突出させて形成されるとともに、前記センタピラーアウタ部に沿って上下方向に延びる突出部と、
上方側に向かうことに伴って前記突出部の突出量が徐々に減少する徐変部と、
該徐変部よりも上方に設けられる平坦部と、
を備え、
前記リヤフェンダは、前端部に、
前記ピラーアウタ側壁に沿う第1フランジ部と、
前記第1フランジ部の前端から車幅内側に屈曲して、前記突出部の後面と対向するように延びる第2フランジ部と、
前記第1フランジ部から前記平坦部に向かって延びて前記平坦部に取り付けられる第1取付部と、を備える、
ことを特徴とする車体側部構造。 - 車体側部で上下方向に延びるセンタピラーアウタ部を備えるアウタパネルと、
前記アウタパネルの後方側で意匠面を構成するとともに、前記センタピラーアウタ部の外側に重ねて配置されるリヤフェンダと、
を備える車体側部構造であって、
前記センタピラーアウタ部は、
互いに対向するピラーアウタ前壁及びピラーアウタ後壁と、前記ピラーアウタ前壁および前記ピラーアウタ後壁の各々の車幅外側端部を繋ぐピラーアウタ側壁と、により形成されるピラーアウタ断面U字状部と、
前記ピラーアウタ側壁の一部を車幅外側に突出させて形成されるとともに、前記センタピラーアウタ部に沿って上下方向に延びる突出部と、
を備え、
前記リヤフェンダは、前端部に、
前記ピラーアウタ側壁に沿う第1フランジ部と、
前記第1フランジ部の前端から車幅内側に屈曲して、前記突出部の後面と対向するように延びる第2フランジ部と、を備え、
前記リヤフェンダは、
意匠面を構成する一般面に設けられる開口部と、
前記開口部の周縁部から前記開口部内に露出するように突出する脚部と、
前記脚部の端部に設けられて前記アウタパネルに取り付けられる第2取付部と、
を備える、
ことを特徴とする車体側部構造。 - 前記開口部は、車体後方側に向かうことに伴って徐々に上下方向の高さが高くなることで略三角形状に形成され、
前記脚部は、前記開口部の前後方向中間部に設けられ、
前記脚部よりも前方側に前記リヤフェンダと前記アウタパネルとの間に介在されるブラケットを備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の車体側部構造。
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