JP2016087894A - 包埋カセット用感熱転写記録媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
この検査の際の生体標本はおおよそ以下のような手順にて作製される。
手順1.生体より取り出した試料をホルマリンに浸漬して、生体試料を固定し包埋カセットに入れる、又は試料を包埋カセットに入れた状態で、包埋カセットごとホルマリンに浸漬して、試料を固定する。
手順2.試料を包埋カセットごとアルコール(メタノール、又はエタノール)に浸漬し、試料内部の水分、ホルマリンをアルコールに置換する。
手順3.試料を包埋カセットごとキシレン、アセトン、又はクロロホルムの何れかに浸漬し、試料内部のアルコールをキシレン、アセトン、又はクロロホルムに置換する。
手順4.試料を包埋カセットごと溶融したパラフィン(融点約50℃〜約60℃)に浸漬し、試料内部のキシレン、アセトン、又はクロロホルムをパラフィンと置換する。
手順5.試料内部をパラフィンに置換した後、試料を包埋カセットごと浸漬している溶融パラフィンを冷却することで、試料は固体のパラフィンに包埋された包埋ブロックとなる。最初水分で満たされていた空隙も固体化したパラフィンで充填される。
手順6.この包埋ブロックを顕微鏡観察に適した2μm〜5μm程度の厚さに切って薄切片を作製し、染色して生体標本を作製する。
厚さ6.0μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、下記処方のシリコーンアクリル系樹脂からなるスティック防止層インクをグラビアコーターにて塗工し、98℃の温風で10秒間乾燥して乾燥後の厚さが0.2μmになるように調整して、スティック防止層を設けた。
(スティック防止層インク)
シリコーン変性アクリル樹脂(東亜合成(株)製サイマック290)15.0部
ポリイソシアネート(三井化学(株)製タケネートD−110N) 0.3部
メチルエチルケトン 54.7部
トルエン 30.0部
前記スティック防止層を設けたポリエチレンテレフタレートフィルムのスティック防止層と反対側の面に下記プライマー層インクをグラビアコーターにて塗工し、60℃の温風で1分間乾燥して乾燥後の厚さが0.3μmになる様調整してプライマー層を設けた。
(プライマー層インク)
ウレタン変性ポリエステル樹脂
(分子量:32000、Tg:−22℃、破断伸度:1000%、固形分30%)
18.0部
トルエン 41.0部
メチルエチルケトン 41.0部
前記プライマー層の上に下記着色インク層用インクをホットメルトコーターにて、インクを130℃で溶解して面順次に塗工し、厚さ1.8μmのイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの着色インク層をそれぞれ形成した。
(着色インク層用インク:ブラック)
カルナバワックス 28.0部
ポリエチレンワックス(融点約110℃) 49.0部
カーボンブラック 20.0部
分散剤 3.0部
(着色インク層用インク:イエロー)
カルナバワックス 35.0部
ポリエチレンワックス(融点約110℃) 46.0部
ジスアゾイエロー 16.0部
(C.I.PigmentYellow−14)
分散剤 3.0部
(着色インク層用インク:マゼンタ)
カルナバワックス 35.0部
ポリエチレンワックス(融点約110℃) 49.0部
ブリリアントカーミン6B 14.0部
(C.I.PigmentRed−57:1)
分散剤 2.0部
(着色インク層用インク:シアン)
カルナバワックス 31.5部
ポリエチレンワックス(融点約110℃) 52.5部
フタロシアニンブルー 14.0部
(C.I.PigmentBlue−15:3)
分散剤 2.0部
前記着色インク層の上に、表1に記載の組成にて作成したオーバーコート塗工液を、グラビアコーターにて塗工して、60℃の温風で1分間乾燥させ、乾燥後の厚みが表1に記載の厚みになるように調整して各実施例および比較例のオーバーコート層を形成し、45℃で48時間加熱硬化させて各実施例および比較例の感熱転写記録媒体を得た。
包埋カセット専用の感熱転写プリンター(米国PRIMERA社製SCP-M型)にてポリアセタール製包埋カセットの表示記入部分に、各実施例および比較例の感熱転写記録媒体のブラックインク部分で印字を行い、その結果を目視で判定した。判定基準は以下の通り。
○:印字が良好である。
×:印字が良好ではなく、実用上問題がある。
包埋カセット専用の感熱転写プリンター(米国PRIMERA社製SCP-M型)にてポリアセタール製包埋カセットの表示記入部分に、各実施例および比較例の感熱転写記録媒体のブラックインク部分にて印字を行い、その結果を目視で判定した。判定基準は以下の通り。
◎:印字汚れが無い。
○:微小な印字汚れがあるが、実用上問題無い。
×:印字汚れがあり、実用上問題がある。
包埋カセット専用の感熱転写プリンター(米国PRIMERA社製SCP-M型)にてポリアセタール製包埋カセットの表示記入部分に、各実施例および比較例の感熱転写記録媒体のマゼンタインク部分にて印字を行った。その後、マゼンタインク印字部分の上にシアンインク部分で重ね印字を行い、その結果を目視で判定した。判定基準は以下の通り。
◎:印字が重なって乱れが無く、重ね印字が良好である。
○:印字の重なりに微小な乱れがあるが、実用上問題無い。
×:重ねた印字が乱れて、実用上問題がある。
包埋カセット専用の感熱転写プリンター(米国PRIMERA社製SCP-M型)にてポリアセタール製包埋カセットの表示記入部分に、各実施例および比較例の感熱転写記録媒体のブラックインク部分にて印字を行い、印字した包埋カセットをキシレン、アセトン、エタノール、ホルマリン、溶融パラフィンの各溶剤に各々1分間浸漬した。その後、浸漬した各溶剤から包埋カセットを取り出して5秒以内に、ゴム手袋をはめた指で表示記入部分を3回こすり、印字の変化を目視で判定した。判定基準は以下の通り。
◎:印字が変化しない。
○:印字が多少溶解するが、実用上問題ない。
×:印字が溶解し、実用上問題がある。
包埋カセット専用の感熱転写プリンター(米国PRIMERA社製SCP-M型)にてポリアセタール製包埋カセットの表示記入部分に、各実施例および比較例の感熱転写記録媒体のブラックインク部分にて印字を行い、印字した包埋カセットを80℃の溶解パラフィンに浸漬し、そのまま常温で6時間冷却してパラフィンを固化させた。その後、包埋カセットを固化したパラフィンから取り出し、表示記入部分に付着したパラフィンを指で剥離した際の、印字の変化を目視で判定した。判定基準は以下の通り。
◎:印字が変化しない。
○:印字が固化したパラフィンに付着してカセット表示記入部分から多少脱落するが、実用上問題ない。
×:印字が固化したパラフィンに付着してカセット表示記入部分から脱落し、実用上問題がある。
2 着色インク層:イエロー
3 着色インク層:マゼンタ
4 着色インク層:シアン
5 着色インク層:ブラック
6 基材
7 スティック防止層
8 プライマー層
Claims (3)
- 病理検査等で生体標本を作製する際に用いられる包埋カセット用の感熱転写記録媒体であって、基材上に、着色インク層、オーバーコート層をこの順に積層してなり、ワックスを主成分とする着色インク層がイエローインク層、マゼンタインク層、シアンインク層、および必要によりブラックインク層の面順次方式で設けられており、前記オーバーコート層がポリエチレンワックス、硬化性樹脂および硬化剤を主成分とすることを特徴とする包埋カセット用の感熱転写記録媒体。
- 前記オーバーコート層の厚みが1.5〜3.5μmであり、オーバーコート層中に硬化性樹脂および硬化剤を20〜65重量%含有し、かつポリエチレンワックスを10〜65重量%含有することを特徴とする請求項1記載の包埋カセット用の感熱転写記録媒体。
- 前記硬化性樹脂が、可溶性セルロース系樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の包埋カセット用の感熱転写記録媒体。
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