JP2016087572A - ダイヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイブロック及びシムの寸法調整が不要であり、ダイブロックに介装されたシムを容易に移動させ、吐出口の開口幅を調整することができるダイヘッドを提供する。
【解決手段】ダイヘッド1は、平面部を有する第1ダイブロック11と、該平面部に対向する平面部を有する第2ダイブロック12を備える。またダイヘッド1は、塗液の吐出口1aが形成されるように、第1及び第2ダイブロック11、12の平面部間に介装された複数のシム13を備え、吐出口1aから塗液を吐出する。シム13は、弾性材料で構成される第1シム部材と、第1シム部材に積層された非弾性部材で構成される第2シム部材とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート状の被塗工物に対して塗液を吐出するダイヘッドに関する。
シート状の被塗工物に塗液を塗布するダイコート方式の塗工装置が実用化されている。塗工装置は、被塗工物へ塗液を吐出するスリット状の吐出口が形成されたダイヘッドを備える。ダイヘッドは、対向した長方形状の平面部を有する2つのダイブロックと、長手方向両端側で平面部間に介装されたシムとを備える(例えば、特許文献1)。各ダイブロック及びシムによって、吐出口が形成されている。ダイヘッドの内部には塗液の流路が形成されており、流路は吐出口に連通している。流路を通じて供給された塗液はダイヘッドの吐出口から吐出される。
塗工装置は、ダイヘッドの吐出口に対向配置されたバックアップロールを備える。バックアップロールは、吐出口に対して被塗工物が相対的に移動するように該被塗工物を搬送する。塗工装置は、ダイヘッドから塗液を吐出させながら、被塗工物をダイヘッドに対して相対移動させることにより、塗液を被塗工物に塗布する。
特開2010−86811号公報
しかしながら、従来のダイヘッドにおいては、シムが単一の非弾性部材によって構成されているため、ダイブロックにシムを介装させて吐出口を形成する際、シムの摺り合わせが必要であるという問題があった。ダイブロックからの液漏れを防ぐためには、吐出口の形状に応じてダイブロック及びシムの寸法を精密に調整する必要があり、シムをダイブロックに組み付ける際、シムを研磨する作業が必要であった。
一方、隙間無くダイブロックにシムを介装させた場合、シムを移動させることが困難であり、吐出口の幅を容易に調整することができないという問題があった。逆にシムの移動を容易に構成した場合、ダイブロックと、シムとの間に隙間が生じ、液漏れが発生し易くなるという問題があった。
また、シムを弾性部材単体で構成することにより、シムの摺り合わせを不要にする構成も考えられるが、弾性部材単体のシムは耐久性に乏しいという問題があった。例えば、吐出口の開口幅を調整する際、ダイブロックに対してシムを移動させようとした場合、シムが破損する虞がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ダイブロック及びシムの寸法調整が不要であり、ダイブロックに介装されたシムを容易に移動させ、吐出口の開口幅を調整することができるダイヘッドを提供することにある。
本発明に係るダイヘッドは、平面部を有し、該平面部が対向した2つのブロックと、塗液の吐出口が形成されるように、該ブロックの前記平面部間に介装された複数のシムとを備え、該吐出口から塗液を吐出するダイヘッドにおいて、前記シムは、弾性材料で構成される第1シム部材と、該第1シム部材に積層された非弾性部材で構成される第2シム部材とを備える。
本発明にあっては、シムは積層された第1シム部材及び第2シム部材を備える。第1シム部材は弾性部材であるため、ブロック及びシムの寸法誤差は吸収される。従って、シムの摺り合わせは不要である。また、第1シム部材によって寸法誤差が吸収され、第1シム部材及び第2シム部材はブロックの平面部に密着するため、ブロック及びシム間に間隙は生じず、液漏れが発生することは無い。
また、第2シム部材は非弾性部材であり、第1シム部材に比して耐久性が高い。従って、吐出口の開口幅を調整する際、シムを移動させてもシムは破損し難い。
本発明に係るダイヘッドは、前記第1シム部材又は前記第2シム部材は、前記第1シム部材及び前記第2シム部材を互いに掛止する掛止部を備える。
本発明にあっては、第1シム部材及び第2シム部材は互いに掛止するため、第2シム部材を移動させることにより、第1シム部材及び第2シム部材全体を移動させることができる。従って、第1シム部材に比して耐久性が高い第2シム部材を移動させることにより、シム全体を移動させ、吐出口の開口幅を調整することができる。
本発明に係るダイヘッドは、前記第2シム部材を前記吐出口の開口面積が変化する方向へ移動させる送り機構を備える。
本発明にあっては、送り機構は第2シム部材を、吐出口の開口面積が変化する方向へ移動させる。第2シム部材を移動させることによって、シム全体を移動させ、吐出口の開口幅を調整することができる。
本発明に係るダイヘッドは、前記第2シム部材は板状をなし、前記送り機構は、前記第2シム部材の側面から前記ブロックの外部へ突出した送り棒と、該送り棒を前記吐出口の開口面積が変化する方向へ進退させるねじ機構とを備える。
本発明にあっては、第2シム部材に設けられた送り棒をねじ機構によって進退させることによって、第2シム部材を、吐出口の開口面積が変化する方向へ移動させることができる。送りねじはブロックの外部へ突出しているため、ブロックを分解せずとも、吐出口の開口幅を調整することができる。
本発明に係るダイヘッドは、前記第2シム部材は一方の前記ブロックに当接しており、前記一方のブロック及び前記第2シム部材は、凹状湾曲面を前記吐出口に有する。
本発明にあっては、前記一方のブロック及び前記第2シム部材が有する凹状湾曲面に沿って、シート状の被塗工物を移動させながら、吐出口から塗液を吐出させることにより、塗液を被塗工物に塗布することができる。凹状湾曲面の形状は、被塗工物に対する塗布の質を左右する。凹状湾曲面の一部を構成する第2シム部材は非弾性部材であるため、該凹状湾曲面は変形し難く、高品質な塗布が可能である。また、第2シム部材は第1シム部材に比して耐久性に優れるため、塗布品質を維持することが可能である。
本発明によれば、ダイブロック及びシムの寸法調整が不要であり、ダイブロックに介装されたシムを容易に移動させ、吐出口の開口幅を調整することができる。
実施形態1に係る塗工装置の一構成例を示す概念図である。 ダイヘッドの一構成例を示す斜視図である。 ダイヘッドの分解斜視図である。 側壁板を取り外したダイヘッドの側面図である。 ダイヘッドの側断面図である。 第1ダイブロックの後面図である。 シムの一構成例を示す斜視図である。 シムの側面図及び平面図である。 シムを移動させた状態を示す第1ダイブロックの後面図である。 実施形態2に係る塗工装置の要部を示す側面図である。 実施形態2に係るシムの一構成例を示す側面図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
図1は実施形態1に係る塗工装置の一構成例を示す概念図である。本実施形態1に係る塗工装置はダイコート方式によってシート状の被塗工物Aに液体を塗布する装置である。被塗工物Aは例えば帯状の金属泊である。塗工装置は、被塗工物Aへ塗液を吐出するスリット状の吐出口1aが形成されたダイヘッド1と、回転軸が吐出口1aの長手方向を向く姿勢でダイヘッド1の吐出口1aに対向配置されたバックアップロール2とを備える。バックアップロール2は円柱状をなし、バックアップロール2の周面には、シート状の被塗工物Aの一面がダイヘッド1の吐出口1aに対向するように架け渡されており、バックアップロール2は、図示しない搬送ローラと共に搬送機構を構成している。塗工装置は搬送ローラ及びバックアップロール2を回転させることによって、白抜き矢印の方向へ被塗工物Aを搬送する。バックアップロール2の回転によって、被塗工物Aはダイヘッド1の吐出口1aに対して移動する。
以下、塗液の吐出方向(図1中上方向)を上方向、該上方向と逆向きの方向(図1中下方向)を下方向、スリット状の吐出口1aの長手方向(図1中紙面に対して垂直な方向)を横方向又は左右方向、吐出口1aの厚み方向(図1中左右方向)を前後方向とする。特に、前記厚み方向の内、吐出口1aの前を被塗工物Aが移動する方向(図1中右方向)を後方向とする。
ダイヘッド1にはポンプ3を介して塗液タンク4が接続されている。塗液タンク4は被塗工物Aに塗布される塗液を収容している。ポンプ3は、供給管によって塗液タンク4及びダイヘッド1に接続されており、塗液タンク4に収容されている塗液をダイヘッド1へ圧送する。ダイヘッド1はポンプ3から圧送された塗液を吐出口1aから吐出する。塗工装置は、被塗工物Aをダイヘッド1に対して相対移動させながら、ダイヘッド1から塗液を吐出させることにより、塗液を被塗工物Aに塗布する。被塗工物Aには塗液が帯状に塗布される。
図2はダイヘッド1の一構成例を示す斜視図、図3はダイヘッド1の分解斜視図、図4は側壁板14を取り外したダイヘッド1の側面図、図5はダイヘッド1の側断面図、図6は第1ダイブロック11の後面図である。作図の便宜上、図2〜6ではダイヘッド1を横向きにして図示している。ダイヘッド1は、吐出口1aを有する板状部分が一側辺からバックロール側へ突出した五角柱状をなし、図2中、前側半分を構成する台形角柱状の第1ダイブロック11と、後側半分を構成する台形角柱状の第2ダイブロック12とを備える。
第1ダイブロック11は、側面視倒立台形状の台形柱部11aを有し、台形柱部11aの吐出口1a側の長辺から板状のリップ部11bが上方向へ突出している。台形柱部11aの後面(図2及び図3中、上側の面)及びリップ部11bの後面は面一であり、平面部11cを形成している。平面部11cは横方向に長い長方形状である。前記後面の上下方向略中央部には、第1ダイブロック11の長手方向両端、即ち横方向両端に亘って、塗液の流路11eが形成されている。流路11eは、側面視において半円状をなす溝である。なお、流路11eの側面視形状の一例として半円状を説明するが、特に半円状に限定されるものでは無く、側面視において滴状又は台形状、その他の形状をなす溝であっても良い。第1ダイブロック11は、ダイヘッド1の下側を封止する封止ブロック部11dを流路11eよりも下側に有する。封止ブロック部11dの後面は平面部11cに略平行な平面であって、封止ブロック部11dは吐出口1aの前後方向の幅に対応する厚みを有する。言い換えると、前後方向における第1ダイブロック11の下側部分の厚みは、上側部分に比べて厚く形成されている。
第2ダイブロック12は、側面視台形状の台形柱部12aを有し、台形柱部12aの吐出口1a側の長辺から板状のリップ部12bが上方へ突出している。台形柱部12aの前面(図2及び図3中下側の面)及びリップ部12bの前面は面一であり、平面部12cを形成している。平面部12cは横方向に長い長方形状である。
第1及び第2ダイブロック11、12は、平面視において略同形状であり、平面部11c及び平面部12cが対向するように結合している。第1ダイブロック11及び第2ダイブロック12は、例えばボルトによって締結されている。
第1ダイブロック11の平面部11cと、第2ダイブロック12の平面部12cとの間には、塗液の吐出口1aが形成されるように、横方向両端部にシム13が介装されている。シム13は板状の直方体形状をなし、短辺側の面がリップ部11b、12bの上側の面と面一になるように配されている。第1及び第2ダイブロック11、12、並びに2枚のシム13によって塗液の吐出口1aが形成されている。
また、第1ダイブロック11の平面部11cと、第2ダイブロック12の平面部12cとの間には、第1及び第2ダイブロック11、12の間隙及び流路11eを横方向両端部において封止する封止板15が介装されている。封止板15は、図4に示すように、第1及び第2ダイブロック11、12の間隙と略同一の厚みを有し、シム13の下側に配されている。封止板15は、シム13の下面から流路11eの下端に亘る上下方向の長さを有し、下側部分には流路11eの側面形状に倣う形状をなしている。
ダイヘッド1は、図1及び図3に示すように第1及び第2ダイブロック11、12の横方向両側に固定された側壁板14を備える。側壁板14は、側面視において、前後に結合した第1ダイヘッド1及び第2ダイヘッド1と同形状の略五角形状をなし、図示しないボルト等によって第1ダイヘッド1及び第2ダイヘッド1に締結されている。
流路11eは、第1及び第2ダイブロック11、12間の空間及び吐出口1aに連通しており、ポンプ3から流路11eへ供給された塗液は、前記空間を通流し、吐出口1aから被塗工物Aへ吐出される。
また、ダイヘッド1はシム13を横方向へ移動させることにより、吐出口1aの開口幅を変化させる送り機構16を備える。送り機構16は、2枚のシム13それぞれに対して設けられている。送り機構16は、シム13の側面から横方向外側へ突出した送り棒16aと、該送り棒16aを吐出口1aの開口面積が変化する方向へ進退させるねじ機構16bとを備える。送り機構16の詳細は後述する。
図7はシム13の一構成例を示す斜視図、図8はシム13の側面図及び平面図である。特に図8Aは側面図、図8Bは平面図である。図7及び図8においては、説明の便宜上、シム13に設けられた送り棒16aを省略している。シム13は、弾性材料で構成される略板状の第1シム部材13aと、該第1シム部材13aに積層された非弾性部材で構成される板状の第2シム部材13bとを備える。第1シム部材13aは、例えば塗液を透過しない発泡ポリエチレン等の樹脂であり、第2シム部材13bは砲金、銅合金等の金属である。発泡ポリエチレンは第1シム部材13aを構成する部材の一例であり、塗液に対する耐溶剤性を有し、平面部11cに接触した状態で摺動することが可能な材料であれば、特に限定されるものでは無い。また、砲金及び銅合金も第2シム部材13bを構成する部材の一例であり、第1シム部材13aよりも耐久性が高い非弾性部材であれば、特に限定されるものでは無い。例えば第2シム部材13bを樹脂で形成しても良い。シム13は、積層された第1シム部材13a及び第2シム部材13bが、それぞれ第1ダイブロック11側及び第2ダイブロック12側になるように第1及び第2ダイブロック11、12間に介装されている。
第1シム部材13a又は前記第2シム部材13bは、第1シム部材13a及び第2シム部材13bを互いに掛止する掛止部を備える。具体的には、第1シム部材13aは第2シム部材13b側に凸部13cを有し、第2シム部材13bは第1シム部材13aの凸部13cに嵌合する凹部13dを有する。掛止部は、第1シム部材13aの凸部13cと、第2シム部材13bの凹部13dによって構成されている。第1シム部材13aが有する凸部13cは、上下方向両端に亘って板状に突出した形状を有し、第2シム部材13bは凸部13cに対応する凹状部分を上下方向両端に亘って有する。第1シム部材13a及び第2シム部材13bの接合面は、塗液におかされない接着剤によって接着されている。また、第1シム部材13a及び第2シム部材13bが嵌合する構造を設け、第1シム部材13a及び第2シム部材13bを嵌め合いにより結合しても良い。
送り機構16の送り棒16aは、図3に示すように第2シム部材13bの横方向外側の側面から、横方向外側へ突出している。送り棒16aは例えば2本であり、各送り棒16aは第2シム部材13bの上側及び下側の側面から突出している。側壁板14は送り棒16aが挿通する挿通孔を有しており、図2に示すように第2シム部材13bから突出した送り棒16aは該挿通孔を挿通し、ダイヘッド1の外側へ突出している。
送り棒16aの横方向外側先端部には雄ねじが形成されている。ねじ機構16bは送り棒16aの雄ねじに螺合する雌ねじを有する。雌ねじはダイヘッド1に対して横方向へ移動せずに回転するように支持されており、塗工装置及びダイヘッド1の使用者は、雌ねじを回転させることによって送り棒16aを横方向へ進退させることができる。
図9はシム13を移動させた状態を示す第1ダイブロック11の後面図である。塗工装置及びダイヘッド1の使用者は、図6及び図9に示すように、ねじ機構16bを用いて第2シム部材13bを横方向へ移動させることができる。第1シム部材13a及び第2シム部材13bは凸部13c及び凹部13dによって互いに掛止し、一体となっているため、第2シム部材13bを送り棒16aによって移動させることにより、シム13全体を横方向へ移動させることができる。つまり、使用者はシム13を横方向へ移動させることによって、吐出口1aの横幅を調整することができる。
このように構成された実施形態1のダイヘッド1によれば、第1シム部材13aは弾性部材であるため、第1及び第2ダイブロック11、12並びにシム13の寸法誤差は吸収される。従って、シム13の摺り合わせが不要である。また、第1シム部材13aによって寸法誤差が吸収され、第1シム部材13a及び第2シム部材13bは第1及び第2ダイブロック11、12の平面部11c、12cに密着する。
よって、第1及び第2ダイブロック11、12並びにシム13間に間隙は生じず、液漏れが発生することは無い。
従って、シム13の摺り合わせを行わずとも、塗液の漏れが生じないように第1及び第2ダイブロック11、12間にシム13を容易に介装させることができる。
また、第2シム部材13bは非弾性部材であり、耐久性が高いため、吐出口1aの開口幅を調整する際にシム13を移動させても、シム13は破損し難い。従って、第1及び第2ダイブロック11、12間に介装されたシム13を破損させること無く、容易に移動させ、吐出口1aの開口幅を調整することができる。
シム13の構成は被塗工物Aの進行方向に対し、上流側が弾性材の第1シム部材13a、下流側が非弾性部材の第2シム部材13bである。塗液を吐出する吐出口1aの開口幅は、ダイ13の両端に設けられた非弾性部材の第2シム部材13bによって決められる。塗液は、このように決定された開口幅を有する吐出口1aから吐出されるため、精度良く目的の寸法幅で塗工することができる。
更に、第1シム部材13a及び第2シム部材13bは互いに掛止しているため、第2シム部材13bを移動させることにより、シム13全体を移動させることができる。スリット状の吐出口1aに介装されているシム13を構成する第1シム部材13aは適当な弾性を有するため、シム13を容易に移動させることができる。従って、耐久性が高い第2シム部材13bを移動させることにより、シム13全体を移動させ、吐出口1aの開口幅を調整することができる。
更にまた、第2シム部材13bの凹部13dに第1シム部材13aの凸部13cを嵌合させることにより、簡単な構造で第1シム部材13a及び第2シム部材13bを互いに掛止させることができる。
更にまた、送り機構16によって第2シム部材13bを横方向へ移動させることにより、シム13全体を移動させ、吐出口1aの開口幅を調整することができる。
本発明にあっては、第2シム部材13bに設けられた送り棒16aをねじ機構16bによって進退させることによって、第2シム部材13bを横方向へ移動させ、吐出口1aの開口幅を調整することができる。送りねじ16aはダイヘッド1の外部へ突出しているため、ダイヘッド1を分解せずとも、吐出口1aの開口幅を調整することができる。
なお、本実施形態1では、送り棒の横方向外側先端部に雄ねじを形成する例を説明したが、上述の構成は送りねじ機構の一例である。例えば、送り棒のシム側先端部に雄ねじを形成し、第2シム部材に送り棒の雄ねじが螺合する雌ねじを形成しても良い。送り棒はダイヘッド1に対して横方向へ移動せずに回転するように支持されており、塗工装置及びダイヘッド1の使用者は、送り棒を回転させることによって送り棒を横方向へ進退させる。
また、本実施形態1では、第1シム部材及び第2シム部材にそれぞれ凸部及び凹部を形成する例を説明したが、凹凸を逆に設けても良い。つまり、第1シム部材に凹部を形成し、第2シム部材に凸部を形成しても良い。また、第1シム部材及び第2シム部材の一方に掛止部を設けても良い。例えば、弾性部材の第1シム部材を平板状に形成し、第2シム部材の第1シム部材側の面に掛止部を設けても良い。掛止部は例えば、第1シム部材の平面を変形させる凹凸又は平面に刺さる突起等で構成しても良い。
更に、シムを移動させる機構としてねじ機構を例示したが、第2シム部材を横方向へ移動させることにより、シム全体を横方向へ移動させることができれば、駆動機構の種類は特に限定されない。例えば、歯車機構、クランプ機構、その他の移動機構によって、シムを移動させても良い。また、シムを移動させる動力は手動であっても良いし、モータ等の動力源を用いても良い。また、送り機構を備えず、ダイ組み付け時に手作業でシムを移動させ、吐出口1aの開口幅を調整するように構成することもできる。
更に本実施形態1では、第1及び第2ダイブロック間に2枚のシムを介装させる例を説明したが、3枚以上のシムを介装させて複数の吐出口を形成するように構成しても良い。
(実施形態2)
実施形態2に係る塗工装置は、シム並びにリップ部の形状が実施形態1と異なるため、以下では主に斯かる相違点を説明する。その他の構成及び作用効果は実施形態1と同様であるため、対応する箇所には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
図10は実施形態2に係る塗工装置の要部を示す側面図、図11は実施形態2に係るシム213の一構成例を示す側面図である。図10中後側に配されたリップ部212bは実施形態1と同様、横方向に長い長方形の板状をなす。リップ部212bは、側面視において上側上部から上側斜め後方向へ突出した楔状の突起を有する。またリップ部212bは側面視において上側前部にテーパ面を有する。リップ部212bは、バックアップロール2の周面に倣う凹状のリップ湾曲面212eを上側端面に有する。
シム213は、実施形態1と同様、弾性材料で構成される略板状の第1シム部材213aと、該第1シム部材213aに積層された非弾性部材で構成される板状の第2シム部材213bとを備える。第1シム部材213a及び第2シム部材213bを構成する材料は実施形態1と同様である。図10中後側に配された第2シム部材213bは、板状であり、リップ部212bの前面に倣うように、側面視において上側後部から上側斜め後方へ突出した楔状の突起を有する。また第2シム部材213bは側面視において上側前部及び下側前部にテーパ面を有する。第2シム部材213bはリップ部212bの平面部212cに当接しており、第2シム部材213bは、リップ湾曲面212eと連なり、バックアップロール2の周面に倣うシム湾曲面213eを有する。リップ部212bのリップ湾曲面212eと、第2シム部材213bのシム湾曲面213eは連続的に連なり、バックアップロール2の周面に倣う凹状湾曲面201bを形成している。凹状湾曲面201bの曲率は、バックアップロール2の周面の曲率と同様の曲率を有する。
第1シム部材213aは、板状であり、第2シム部材213bの前面、突起に倣う形状を有し、第2シム部材213bに接着されている。具体的には第1シム部材213aは、平板部分と、第2シム部材213bのテーパに倣って屈曲した上側屈曲部及び下側屈曲部とを有する。
図10中前側に配されたリップ部211bは、第1シム部材213aの平板部分に当接する平面部211cと、第1シム部材213aの上側屈曲部に当接してシム213を固定する固定部材211fとを備える。固定部材211fは、平面部211cにボルトにて締結されており、着脱が可能である。シム213の上側先端部分、即ち第1シム部材213aの突起及び第2シム部材213bの上側屈曲部は、図10中後側に配されたリップ部212bのテーパ面と、図10中前側に配されたリップ部212bの固定部材211fとによって挾持され、第2シム部材213b並びにリップ部212bは、凹状湾曲面201bの形状を正確に保持している。
実施形態2のダイヘッド1によれば、吐出口1aの後側、即ち被塗工物Aの搬送方向下流側の部分に形成された凹状湾曲面201bに沿って、シート状の被塗工物Aを移動させながら、吐出口1aから塗液Bを吐出することにより、塗液Bを被塗工物Aに塗布することができる。
また凹状湾曲面201bの形状は、被塗工物Aに対する塗布の質を左右するところ、凹状湾曲面201bを構成する第2シム部材213bは金属等の非弾性部材であるため、変形し難く、高品質な塗布が可能である。砲金等の金属で形成された第2シム部材213bは、熱膨張及び熱収縮が小さく、安定した塗布品質を維持することができる。
また、第2シム部材213bは耐久性に優れており、先端部がちぎれたり、溶けたり、破れたりすることは無く、塗布品質を維持することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ダイヘッド
1a 吐出口
2 バックアップロール
3 ポンプ
4 塗液タンク
11 第1ダイブロック
12 第2ダイブロック
11a、12a 台形柱部
11b、12b、211b、212b リップ部
11c、12c、211c、212c 平面部
11d 封止ブロック部
11e 流路
13 シム
13a 第1シム部材
13b 第2シム部材
13c 凸部
13d 凹部
14 側壁板
15 封止板
16 送り機構
16a 送り棒
16b ねじ機構
201b 凹状湾曲面
212e リップ湾曲面
213e シム湾曲面
A 被塗工物

Claims (5)

  1. 平面部を有し、該平面部が対向した2つのブロックと、塗液の吐出口が形成されるように、該ブロックの前記平面部間に介装された複数のシムとを備え、該吐出口から塗液を吐出するダイヘッドにおいて、
    前記シムは、
    弾性材料で構成される第1シム部材と、
    該第1シム部材に積層された非弾性部材で構成される第2シム部材と
    を備えるダイヘッド。
  2. 前記第1シム部材又は前記第2シム部材は、
    前記第1シム部材及び前記第2シム部材を互いに掛止する掛止部を備える
    請求項1に記載のダイヘッド。
  3. 前記第2シム部材を前記吐出口の開口面積が変化する方向へ移動させる送り機構を備える
    請求項1又は請求項2に記載のダイヘッド。
  4. 前記第2シム部材は板状をなし、
    前記送り機構は、
    前記第2シム部材の側面から前記ブロックの外部へ突出した送り棒と、
    該送り棒を前記吐出口の開口面積が変化する方向へ進退させるねじ機構と
    を備える請求項3に記載のダイヘッド。
  5. 前記第2シム部材は一方の前記ブロックに当接しており、
    前記一方のブロック及び前記第2シム部材は、
    凹状湾曲面を前記吐出口に有する
    請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載のダイヘッド。
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