JPH09225372A - ダイコータの塗布幅調整装置 - Google Patents
ダイコータの塗布幅調整装置Info
- Publication number
- JPH09225372A JPH09225372A JP3176696A JP3176696A JPH09225372A JP H09225372 A JPH09225372 A JP H09225372A JP 3176696 A JP3176696 A JP 3176696A JP 3176696 A JP3176696 A JP 3176696A JP H09225372 A JPH09225372 A JP H09225372A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- manifold
- rod
- partition plate
- metal foil
- slit nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C5/00—Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
- B05C5/02—Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work the liquid or other fluent material being discharged through an outlet orifice by pressure, e.g. from an outlet device in contact or almost in contact, with the work
- B05C5/0254—Coating heads with slot-shaped outlet
- B05C5/0266—Coating heads with slot-shaped outlet adjustable in length, e.g. for coating webs of different width
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造コストが低く、組み立てと取替えの容易
なダイコータの塗布幅調整装置を提供する。 【解決手段】 マニホールド12に移動自在に挿入した
ロッド32の先端部に仕切板38をボルト37で固定
し、スリットノズル16に対向して配置した。また、仕
切板38が固定してあるロッド32の周囲には弾性パッ
キン42を配置してマニホールド12をシールする一
方、仕切板38を金属箔36で弾性シート40を接着挟
持した構成としてスリットノズル16をシールした。
なダイコータの塗布幅調整装置を提供する。 【解決手段】 マニホールド12に移動自在に挿入した
ロッド32の先端部に仕切板38をボルト37で固定
し、スリットノズル16に対向して配置した。また、仕
切板38が固定してあるロッド32の周囲には弾性パッ
キン42を配置してマニホールド12をシールする一
方、仕切板38を金属箔36で弾性シート40を接着挟
持した構成としてスリットノズル16をシールした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属ストリップ等
の帯状体に塗料を塗布するダイコータの塗布幅調整装置
に関する。
の帯状体に塗料を塗布するダイコータの塗布幅調整装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マニホールドに供給された塗料を
スリットノズルから吐出する際に上記マニホールドとス
リットノズルの両側で塗料の流れを規制して所望の塗布
幅に調整するダイコータの塗布幅調整装置として、特公
平7−10367号公報に記載のものがある。この塗布
幅調整装置はスリットノズルの両側に2つ折りにした金
属箔を備えており、該金属箔はその折曲部を上記ノズル
の塗料吐出端部に位置させ、他方の端部でロッドを抱持
している。また、スリットノズルに配置された金属箔は
その縁部を溶接して袋状に形成されている。一方、ロッ
ドを抱持した金属箔部分の周囲にはパッキンが配置さ
れ、このパッキンでマニホールドがシールされている。
上記塗布幅調整装置によれば、金属箔の袋状部分に空気
またはシンナーを供給して膨らまし、これにより袋状部
分の金属箔がスリットノズルの上下の壁に密着して塗料
の移動を規制する。
スリットノズルから吐出する際に上記マニホールドとス
リットノズルの両側で塗料の流れを規制して所望の塗布
幅に調整するダイコータの塗布幅調整装置として、特公
平7−10367号公報に記載のものがある。この塗布
幅調整装置はスリットノズルの両側に2つ折りにした金
属箔を備えており、該金属箔はその折曲部を上記ノズル
の塗料吐出端部に位置させ、他方の端部でロッドを抱持
している。また、スリットノズルに配置された金属箔は
その縁部を溶接して袋状に形成されている。一方、ロッ
ドを抱持した金属箔部分の周囲にはパッキンが配置さ
れ、このパッキンでマニホールドがシールされている。
上記塗布幅調整装置によれば、金属箔の袋状部分に空気
またはシンナーを供給して膨らまし、これにより袋状部
分の金属箔がスリットノズルの上下の壁に密着して塗料
の移動を規制する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この塗布幅調
整装置では、袋状部分の周囲で金属箔同士を溶接してい
る。ところが、スリットノズルの隙間は非常に狭く、例
えば約300μmに設定される。したがって、溶接部の
肉盛が少しでも大きくなるとこの肉盛部分がスリットノ
ズルの壁に接触し、塗布幅を変更する際に金属箔を移動
することができない事態が生じる。そのため、金属箔の
溶接は、肉盛の高さを均一にできる真空電子ビーム溶接
で行っているが、この電子ビーム溶接は高価であるため
に製造コストが高くなるという問題点があった。
整装置では、袋状部分の周囲で金属箔同士を溶接してい
る。ところが、スリットノズルの隙間は非常に狭く、例
えば約300μmに設定される。したがって、溶接部の
肉盛が少しでも大きくなるとこの肉盛部分がスリットノ
ズルの壁に接触し、塗布幅を変更する際に金属箔を移動
することができない事態が生じる。そのため、金属箔の
溶接は、肉盛の高さを均一にできる真空電子ビーム溶接
で行っているが、この電子ビーム溶接は高価であるため
に製造コストが高くなるという問題点があった。
【0004】また、金属箔としては厚さ約50〜80μ
mのものが利用されるが、このような薄い材料はたとえ
電子ビームで溶接しても強度のばらつきが生じやすい。
したがって、安定した強度が得られず、製品の歩留まり
が非常に悪いという問題点があった。
mのものが利用されるが、このような薄い材料はたとえ
電子ビームで溶接しても強度のばらつきが生じやすい。
したがって、安定した強度が得られず、製品の歩留まり
が非常に悪いという問題点があった。
【0005】さらに、ダイコータ本体は旋盤等により高
精度に加工されているにもかかわらず、シール部材は金
属箔を板金加工した後に溶接しているため加工精度が悪
い。したがって、金属箔のスリットノズルに配置する部
分の長さ精度が得られず、ある場合には金属箔の端部が
スリットノズルの塗料吐出端部から突出したり、ある場
合には引っ込んだりしていた。そのため、パッキンを偏
芯させることによって金属箔の端部をスリットノズルの
塗料吐出端部に一致させるという作業が必要であった。
精度に加工されているにもかかわらず、シール部材は金
属箔を板金加工した後に溶接しているため加工精度が悪
い。したがって、金属箔のスリットノズルに配置する部
分の長さ精度が得られず、ある場合には金属箔の端部が
スリットノズルの塗料吐出端部から突出したり、ある場
合には引っ込んだりしていた。そのため、パッキンを偏
芯させることによって金属箔の端部をスリットノズルの
塗料吐出端部に一致させるという作業が必要であった。
【0006】本発明は上記問題点に解消するためになさ
れたもので、製造コストが安く、簡単な作業で組み立て
ができ、しかも消耗品である金属箔とパッキンが容易に
取替えられるダイコータの塗布幅調整装置を提供するこ
とを目的とする。
れたもので、製造コストが安く、簡単な作業で組み立て
ができ、しかも消耗品である金属箔とパッキンが容易に
取替えられるダイコータの塗布幅調整装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、第1発明のダイコータの塗
布幅調整装置は、マニホールドの左右両端から移動自在
に挿入したロッドの先端部を長方形に一部切欠き、上下
を金属箔で接着挾持した弾性シートを有する仕切板を上
記切欠きを介してロッドに挿入固定するとともに、上記
仕切板が固定された部分のロッド周囲を弾性パッキンで
覆ってマニホールドをシールしたものである。(請求項
1) また、第2発明は、上記仕切板を一枚の金属箔を二つ折
りにして中間に弾性シートを接着挾持するように形成し
たものである。(請求項2) さらに、第3発明は上記弾性シートの一部を切欠き上下
の金属箔の間に塗料の流れ部を形成するようにしたもの
である。(請求項3)
するためになされたもので、第1発明のダイコータの塗
布幅調整装置は、マニホールドの左右両端から移動自在
に挿入したロッドの先端部を長方形に一部切欠き、上下
を金属箔で接着挾持した弾性シートを有する仕切板を上
記切欠きを介してロッドに挿入固定するとともに、上記
仕切板が固定された部分のロッド周囲を弾性パッキンで
覆ってマニホールドをシールしたものである。(請求項
1) また、第2発明は、上記仕切板を一枚の金属箔を二つ折
りにして中間に弾性シートを接着挾持するように形成し
たものである。(請求項2) さらに、第3発明は上記弾性シートの一部を切欠き上下
の金属箔の間に塗料の流れ部を形成するようにしたもの
である。(請求項3)
【0008】
【発明の作用及び効果】上記ダイコータの塗布幅調整装
置では、中間に弾性シートを挾持した金属箔はロッドに
ボルトで固定される。したがって、薄肉の金属箔同士を
溶接する必要がなく、さらに金属箔とロッドの溶接部も
なく、組み立てが簡単である。また、組み立て前に金属
箔は多少長めにしておき、弾性シートを接着挾持した後
で端部を切断して長さを調整できるので、金属箔の端部
をスリットノズルの塗料吐出端部に正確に一致させるこ
とができる。さらに、スリットノズルに配置される金属
箔部分は溶接しないので、本来の強度を維持できる。し
たがって、本発明によれば、塗布幅調整装置の製造コス
トが安く、組み立てに要する手間も従来のものに比べて
一段と少なく、金属箔やパッキンの取替が容易で保守が
簡単になる。
置では、中間に弾性シートを挾持した金属箔はロッドに
ボルトで固定される。したがって、薄肉の金属箔同士を
溶接する必要がなく、さらに金属箔とロッドの溶接部も
なく、組み立てが簡単である。また、組み立て前に金属
箔は多少長めにしておき、弾性シートを接着挾持した後
で端部を切断して長さを調整できるので、金属箔の端部
をスリットノズルの塗料吐出端部に正確に一致させるこ
とができる。さらに、スリットノズルに配置される金属
箔部分は溶接しないので、本来の強度を維持できる。し
たがって、本発明によれば、塗布幅調整装置の製造コス
トが安く、組み立てに要する手間も従来のものに比べて
一段と少なく、金属箔やパッキンの取替が容易で保守が
簡単になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に係る実施の形態について説明する。図1はダイコータ
の斜視図、図2は図1のII−II断面を示す。これら
の図に示すように、ダイコータ2は、下部ダイ4と、こ
れに重ね合わせた上部ダイ6と、これらの両端部に設け
た一対の側壁8とを備えており、これらは互いにボルト
等によって固定されている。上部ダイ6と下部ダイ4と
の対向部には、矢印10方向に伸びる断面円形のマニホ
ールド12と、このマニホールド12から塗料吐出端で
あるリップ部14に向かって伸びるスリットノズル16
とが形成されている。また、上部ダイ6は中央部にマニ
ホールド12に連なる塗料供給ポート18を有し、図7
に示すように、この塗料供給ポート18が三方弁20を
介して塗料供給系22と洗浄溶剤及び圧縮空気供給系2
4に接続されており、これら供給系22、24から塗料
又は洗浄剤等が選択的にマニホールド12に供給される
ようになっている。なお、スリットノズル16の隙間2
6(図2参照)は塗料の粘度や塗膜の厚みにより異な
り、例えば亜鉛メッキ建材用鋼板に乾燥状態で約25μ
mの塗膜を形成する場合は約300μm、塩ビゾル塗料
を用いて乾燥状態で約100μmの塗膜を形成する場合
は約600μmに設定される。
に係る実施の形態について説明する。図1はダイコータ
の斜視図、図2は図1のII−II断面を示す。これら
の図に示すように、ダイコータ2は、下部ダイ4と、こ
れに重ね合わせた上部ダイ6と、これらの両端部に設け
た一対の側壁8とを備えており、これらは互いにボルト
等によって固定されている。上部ダイ6と下部ダイ4と
の対向部には、矢印10方向に伸びる断面円形のマニホ
ールド12と、このマニホールド12から塗料吐出端で
あるリップ部14に向かって伸びるスリットノズル16
とが形成されている。また、上部ダイ6は中央部にマニ
ホールド12に連なる塗料供給ポート18を有し、図7
に示すように、この塗料供給ポート18が三方弁20を
介して塗料供給系22と洗浄溶剤及び圧縮空気供給系2
4に接続されており、これら供給系22、24から塗料
又は洗浄剤等が選択的にマニホールド12に供給される
ようになっている。なお、スリットノズル16の隙間2
6(図2参照)は塗料の粘度や塗膜の厚みにより異な
り、例えば亜鉛メッキ建材用鋼板に乾燥状態で約25μ
mの塗膜を形成する場合は約300μm、塩ビゾル塗料
を用いて乾燥状態で約100μmの塗膜を形成する場合
は約600μmに設定される。
【0010】図1に戻り、スリットノズル16から吐出
する塗料の流れ幅すなわち塗布幅を規制する塗布幅調整
装置30は一対の塗布幅調整用ロッド32、32を備え
ている。これらのロッド32は側壁8に設けた貫通孔3
5を介してそれぞれマニホールド12に移動自在に挿入
され、その先端部のスリットノズル16に面した部分に
は長方形の切欠き32aが形成されている。そして各ロ
ッド32は、図1に示すように、マニホールド12に挿
入された先端部にシール部34を有する。シール部34
には、ロッド32に固定した台形ないしは三角形の仕切
板38が設けてある。仕切板38は、図3に示すよう
に、ステンレス等からなる厚さ約80〜200μmの金
属箔36を上下に備え、中間に弾性シート40を接着挾
持している。この仕切板38は、図2に示すように、そ
の一端がロッド32の先端部の切欠き32aに挿入さ
れ、孔39を介して六角孔付ボルト37でロッド32に
固定されている。仕切板38は図3のように一枚の金属
箔36を二つ折りして中間に弾性シート40を挾持して
いるが、図4に示すように、上下2枚の金属箔を弾性シ
ート40に貼り合わせてもよい。この弾性シート40
は、塗料の溶剤性や水溶性によって変質または膨潤しな
い材料からなるものが望ましく、例えばフッ素系樹脂
(具体的にはテフロン)が最適である。また、弾性シー
ト40の厚さは、下部ダイ4と上部ダイ6を組み合わせ
た状態でスリットノズル16の上壁と下壁にそれぞれ金
属箔36が密着するように、スリットノズル16の隙間
幅から上下の金属箔36の厚みを差し引いた値とほぼ同
等としスリット内を移動抵抗が大きくならない程度とす
る。一方、ロッド32の仕切板38を固定した部分はゴ
ム製のパッキン42で覆われている。さらに、図5、6
に示すように、パッキン42を挟んでロッド32の先端
側には固定用ナット44、反対側には可動リング46が
取り付けてある。
する塗料の流れ幅すなわち塗布幅を規制する塗布幅調整
装置30は一対の塗布幅調整用ロッド32、32を備え
ている。これらのロッド32は側壁8に設けた貫通孔3
5を介してそれぞれマニホールド12に移動自在に挿入
され、その先端部のスリットノズル16に面した部分に
は長方形の切欠き32aが形成されている。そして各ロ
ッド32は、図1に示すように、マニホールド12に挿
入された先端部にシール部34を有する。シール部34
には、ロッド32に固定した台形ないしは三角形の仕切
板38が設けてある。仕切板38は、図3に示すよう
に、ステンレス等からなる厚さ約80〜200μmの金
属箔36を上下に備え、中間に弾性シート40を接着挾
持している。この仕切板38は、図2に示すように、そ
の一端がロッド32の先端部の切欠き32aに挿入さ
れ、孔39を介して六角孔付ボルト37でロッド32に
固定されている。仕切板38は図3のように一枚の金属
箔36を二つ折りして中間に弾性シート40を挾持して
いるが、図4に示すように、上下2枚の金属箔を弾性シ
ート40に貼り合わせてもよい。この弾性シート40
は、塗料の溶剤性や水溶性によって変質または膨潤しな
い材料からなるものが望ましく、例えばフッ素系樹脂
(具体的にはテフロン)が最適である。また、弾性シー
ト40の厚さは、下部ダイ4と上部ダイ6を組み合わせ
た状態でスリットノズル16の上壁と下壁にそれぞれ金
属箔36が密着するように、スリットノズル16の隙間
幅から上下の金属箔36の厚みを差し引いた値とほぼ同
等としスリット内を移動抵抗が大きくならない程度とす
る。一方、ロッド32の仕切板38を固定した部分はゴ
ム製のパッキン42で覆われている。さらに、図5、6
に示すように、パッキン42を挟んでロッド32の先端
側には固定用ナット44、反対側には可動リング46が
取り付けてある。
【0011】ところで、金属箔36と弾性シート40の
周囲はこれらを接着した後に切断し、それらの先端部が
スリットノズル16の塗料吐出側端部48にちょうど一
致するように整形される(図2参照)。また、スリット
ノズル16に配置された仕切板38のダイ中央側端部
は、吐出側端部48に向かってスリットノズル16の幅
が広がるように斜めに整形されている。
周囲はこれらを接着した後に切断し、それらの先端部が
スリットノズル16の塗料吐出側端部48にちょうど一
致するように整形される(図2参照)。また、スリット
ノズル16に配置された仕切板38のダイ中央側端部
は、吐出側端部48に向かってスリットノズル16の幅
が広がるように斜めに整形されている。
【0012】図4は、仕切板38の金属箔36、36に
挾持された弾性シート40の一部を切欠いた例を示す。
この場合、上下の金属箔36、36の間にスロットノズ
ル部から塗料が侵入し、塗料の圧力で金属箔がスロット
ノズルの上下内面に押し拡げられるようになり、上下金
属箔間に間隙を確保する。
挾持された弾性シート40の一部を切欠いた例を示す。
この場合、上下の金属箔36、36の間にスロットノズ
ル部から塗料が侵入し、塗料の圧力で金属箔がスロット
ノズルの上下内面に押し拡げられるようになり、上下金
属箔間に間隙を確保する。
【0013】上記塗布幅調整ロッド32の駆動装置50
について図7を参照して説明する。なお、図5には一方
の駆動装置50だけを示しているが、他方の駆動装置も
同様に構成する。駆動装置50において、ロッド32の
突出側端部を支持する基台52は、ロッド32と平行に
配置された一対のレール54に支持されている。基台5
2はまた、ボールネジ56、軸受58、軸継手60を介
してパルス発信器付きステッピングモータ62に連結さ
れており、このステッピングモータ62の駆動に基づい
てレール54に沿って基台52が移動するようにしてあ
る。ロッド32にはパッキン押圧用スリーブ64が外装
されており、このスリーブ64の一端がマニホールド1
2に進入して可動リング46に当接し、他端が押圧板6
6に連結されている。押圧板66は、基台52に設けた
シリンダ68のピストン70に連結されており、このシ
リンダ68の駆動に基づいてスリーブ64が可動リング
46を介してパッキン42を軸方向に押圧して周囲に膨
張し、それによってパッキン42の外周をマニホールド
12の内面に強く密着するようにしてある。
について図7を参照して説明する。なお、図5には一方
の駆動装置50だけを示しているが、他方の駆動装置も
同様に構成する。駆動装置50において、ロッド32の
突出側端部を支持する基台52は、ロッド32と平行に
配置された一対のレール54に支持されている。基台5
2はまた、ボールネジ56、軸受58、軸継手60を介
してパルス発信器付きステッピングモータ62に連結さ
れており、このステッピングモータ62の駆動に基づい
てレール54に沿って基台52が移動するようにしてあ
る。ロッド32にはパッキン押圧用スリーブ64が外装
されており、このスリーブ64の一端がマニホールド1
2に進入して可動リング46に当接し、他端が押圧板6
6に連結されている。押圧板66は、基台52に設けた
シリンダ68のピストン70に連結されており、このシ
リンダ68の駆動に基づいてスリーブ64が可動リング
46を介してパッキン42を軸方向に押圧して周囲に膨
張し、それによってパッキン42の外周をマニホールド
12の内面に強く密着するようにしてある。
【0014】塗料塗布幅の調整について説明する。被塗
装材料の変更等により塗布幅を変更する場合、まず、エ
アシリンダ68を駆動して押圧板66とスリーブ64を
パッキン42から遠ざけ、パッキン42を膨張前の状態
に復帰する。続いて、ステッピングモータ62を駆動
し、基台52及びロッド32を移動する。これにより、
マニホールド12とスリットノズル16の中をシール部
34が移動する。このとき、仕切板38の表面の金属箔
36は完全に平坦であるから、スリットノズル16に沿
って引っ掛かることなくスムーズに移動する。なお、仕
切板38の移動量は、ステッピングモータ62の回転数
制御により正確に設定される。シール部34を所定の位
置に設定すると、上述と逆の手順により、パッキン42
を押圧膨張してマニホールド12をシールする。
装材料の変更等により塗布幅を変更する場合、まず、エ
アシリンダ68を駆動して押圧板66とスリーブ64を
パッキン42から遠ざけ、パッキン42を膨張前の状態
に復帰する。続いて、ステッピングモータ62を駆動
し、基台52及びロッド32を移動する。これにより、
マニホールド12とスリットノズル16の中をシール部
34が移動する。このとき、仕切板38の表面の金属箔
36は完全に平坦であるから、スリットノズル16に沿
って引っ掛かることなくスムーズに移動する。なお、仕
切板38の移動量は、ステッピングモータ62の回転数
制御により正確に設定される。シール部34を所定の位
置に設定すると、上述と逆の手順により、パッキン42
を押圧膨張してマニホールド12をシールする。
【0015】被塗装材料に塗料を塗布する場合、三方弁
20を操作してマニホールド12を塗料供給系22に接
続する。これにより、塗料供給系22から供給される塗
料74は三方弁20を介してマニホールド12に入り、
長手方向に分配される。また、塗料74はスリットノズ
ル16を介して仕切板38で規制された領域から吐出
し、リップ部14と所定間隔をおいて対向するバックア
ップロール72の外周に沿って移動する被塗装材料76
に塗布される。なお、図5に示すような弾性シート40
の一部を切欠いた仕切板38を用いた場合は、塗料が上
下金属箔36、36の間のシート切欠き部38aの間に
入り、上下金属箔36がそれぞれスリットノズル16の
上下壁に密着して自己シールする。
20を操作してマニホールド12を塗料供給系22に接
続する。これにより、塗料供給系22から供給される塗
料74は三方弁20を介してマニホールド12に入り、
長手方向に分配される。また、塗料74はスリットノズ
ル16を介して仕切板38で規制された領域から吐出
し、リップ部14と所定間隔をおいて対向するバックア
ップロール72の外周に沿って移動する被塗装材料76
に塗布される。なお、図5に示すような弾性シート40
の一部を切欠いた仕切板38を用いた場合は、塗料が上
下金属箔36、36の間のシート切欠き部38aの間に
入り、上下金属箔36がそれぞれスリットノズル16の
上下壁に密着して自己シールする。
【0016】塗料を変更する場合、三方弁20を操作し
てマニホールド12を洗浄溶剤及び圧縮空気供給系24
に接続し、この供給系24から洗浄溶剤78と圧縮空気
80を例えば交互にマニホールド12に供給し、マニホ
ールド12及びスリットノズル16に残留する塗料74
をスリットノズル16から吐出する。この状態でステッ
ピングモータ62の駆動に基づいてロッド32を前進/
後退させてマニホールド12とスリットノズル16に付
着している塗料を掻き取る。
てマニホールド12を洗浄溶剤及び圧縮空気供給系24
に接続し、この供給系24から洗浄溶剤78と圧縮空気
80を例えば交互にマニホールド12に供給し、マニホ
ールド12及びスリットノズル16に残留する塗料74
をスリットノズル16から吐出する。この状態でステッ
ピングモータ62の駆動に基づいてロッド32を前進/
後退させてマニホールド12とスリットノズル16に付
着している塗料を掻き取る。
【0017】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
8〜9は2層ダイコータ102を示し、このダイコータ
102は下部ダイ104と上部ダイ106との間に楔状
の中間ダイ105を備えている。下部ダイ104と中間
ダイ105、及び上部ダイ106と中間ダイ105との
間には、それぞれ断面半円形のマニホールド112、1
12とスリットノズル116、116がそれぞれ形成さ
れている。ダイコータ102の両側においてスリットノ
ズル116から吐出する塗料の流れの塗布幅調整装置1
30は、図9、10に示すように、断面矩形のロッド1
32にシール部134を備えている。このシール部13
4は、ロッド132に固定しスリットノズル116に配
置した仕切板138とパッキン142で形成されてい
る。そして仕切板138はステンレス等の金属箔136
と、これら金属箔136に挟持された弾性シート140
とで構成されている。仕切板138が位置するロッド1
32の部分は、マニホールド112と略同一断面形状を
有するゴム製パッキン142で覆われている。ロッド1
32に設けた固定部材144と可動部材146がパッキ
ン142の両端に配置されている。マニホールド112
にはロッド132と共にスリーブ164が挿入されてお
り、その挿入側端部が可動部材146に当接している。
なお、ロッド132と仕切板138は第1実施例と同様
にボルト137により固定されている。そして仕切板1
38の先端部がスリットノズル116の塗料吐出側端部
148にちょうど一致するように整形される。
8〜9は2層ダイコータ102を示し、このダイコータ
102は下部ダイ104と上部ダイ106との間に楔状
の中間ダイ105を備えている。下部ダイ104と中間
ダイ105、及び上部ダイ106と中間ダイ105との
間には、それぞれ断面半円形のマニホールド112、1
12とスリットノズル116、116がそれぞれ形成さ
れている。ダイコータ102の両側においてスリットノ
ズル116から吐出する塗料の流れの塗布幅調整装置1
30は、図9、10に示すように、断面矩形のロッド1
32にシール部134を備えている。このシール部13
4は、ロッド132に固定しスリットノズル116に配
置した仕切板138とパッキン142で形成されてい
る。そして仕切板138はステンレス等の金属箔136
と、これら金属箔136に挟持された弾性シート140
とで構成されている。仕切板138が位置するロッド1
32の部分は、マニホールド112と略同一断面形状を
有するゴム製パッキン142で覆われている。ロッド1
32に設けた固定部材144と可動部材146がパッキ
ン142の両端に配置されている。マニホールド112
にはロッド132と共にスリーブ164が挿入されてお
り、その挿入側端部が可動部材146に当接している。
なお、ロッド132と仕切板138は第1実施例と同様
にボルト137により固定されている。そして仕切板1
38の先端部がスリットノズル116の塗料吐出側端部
148にちょうど一致するように整形される。
【0018】本実施例のダイコータ102も上記第1実
施例のダイコータ2と同様に、ロッド132を操作する
ことによりシール部134を移動して塗布幅を変更でき
る。また、スリーブ164でパッキン142を押圧膨張
してマニホールド112をシールし、仕切板138でス
リットノズル116がシールされる。
施例のダイコータ2と同様に、ロッド132を操作する
ことによりシール部134を移動して塗布幅を変更でき
る。また、スリーブ164でパッキン142を押圧膨張
してマニホールド112をシールし、仕切板138でス
リットノズル116がシールされる。
【図1】 ダイコータの斜視図である。
【図2】 図1のII−II断面図である。
【図3】 金属箔と弾性シートの斜視図である。
【図4】 金属箔と弾性シートの別の実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図5】 シール部の詳細を示す断面図である。
【図6】 シール部の詳細を示す縦断面図である。
【図7】 ダイコータと塗布幅調整装置の全体を示す平
面図である。
面図である。
【図8】 2層ダイコータの断面図である。
【図9】 2層ダイコータの別の断面図である。
【図10】 塗布幅調整装置の斜視図である。
2…ダイコータ、4…下部ダイ、6…上部ダイ、12…
マニホールド、16…スリットノズル、30…塗布幅調
整装置、32…ロッド、34…シール部、36…金属
箔、38…仕切板、40…弾性シート、42…パッキ
ン。
マニホールド、16…スリットノズル、30…塗布幅調
整装置、32…ロッド、34…シール部、36…金属
箔、38…仕切板、40…弾性シート、42…パッキ
ン。
Claims (3)
- 【請求項1】 マニホールドに供給された塗料をスリッ
トノズルから吐出する際に上記マニホールドとスリット
ノズルの両側で塗料の流れを規制して所望の塗布幅に調
整するダイコータの塗布幅調整装置において、上記マニ
ホールドの左右両端から移動自在に挿入したロッドの先
端部を長方形に一部切欠き、上下を金属箔で接着挾持し
た弾性シートを有する仕切板を上記切欠きを介してロッ
ドに挿入固定するとともに、上記仕切板が固定された部
分のロッド周囲を弾性パッキンで覆ってマニホールドを
シールしたダイコータの塗布幅調整装置。 - 【請求項2】 上記仕切板を一枚の金属箔を二つ折りに
して中間に弾性シートを接着挾持するように形成した請
求項1に記載のダイコータの塗布幅調整装置。 - 【請求項3】 上記弾性シートの一部を切欠き上下の金
属箔の間に塗料の流れ部を形成した請求項1および2に
記載のダイコータの塗布幅調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3176696A JPH09225372A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | ダイコータの塗布幅調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3176696A JPH09225372A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | ダイコータの塗布幅調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09225372A true JPH09225372A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12340174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3176696A Pending JPH09225372A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | ダイコータの塗布幅調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09225372A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003024855A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-28 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | ダイコータ装置 |
JP2006122884A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-05-18 | Dainippon Printing Co Ltd | 塗工装置および塗工方法 |
KR100802536B1 (ko) * | 2007-06-29 | 2008-02-13 | 주식회사 디엠에스 | 슬릿형 코팅장치 |
US20110041756A1 (en) * | 2009-08-20 | 2011-02-24 | Mitsubishi Materials Corporation | Coating tool |
WO2014061791A1 (ja) * | 2012-10-19 | 2014-04-24 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | インナーディッケル付きコーティングヘッド |
JP2016087572A (ja) * | 2014-11-07 | 2016-05-23 | 株式会社テクノスマート | ダイヘッド |
WO2016119857A1 (en) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | Hewlett-Packard Indigo B.V. | Sealing |
KR20180133700A (ko) * | 2017-06-07 | 2018-12-17 | 주식회사 탑앤씨 | 코팅폭 조절이 가능한 슬롯다이장치 |
CN110302942A (zh) * | 2019-07-17 | 2019-10-08 | 宁波维科电池有限公司 | 用于单组或多组锂电池极片的涂布模头 |
-
1996
- 1996-02-20 JP JP3176696A patent/JPH09225372A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003024855A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-28 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | ダイコータ装置 |
JP2006122884A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-05-18 | Dainippon Printing Co Ltd | 塗工装置および塗工方法 |
JP4565990B2 (ja) * | 2004-09-30 | 2010-10-20 | 大日本印刷株式会社 | 塗工装置および塗工方法 |
KR100802536B1 (ko) * | 2007-06-29 | 2008-02-13 | 주식회사 디엠에스 | 슬릿형 코팅장치 |
US20110041756A1 (en) * | 2009-08-20 | 2011-02-24 | Mitsubishi Materials Corporation | Coating tool |
US8631760B2 (en) * | 2009-08-20 | 2014-01-21 | Mitsubishi Materials Corporation | Coating tool |
WO2014061791A1 (ja) * | 2012-10-19 | 2014-04-24 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | インナーディッケル付きコーティングヘッド |
CN104755181A (zh) * | 2012-10-19 | 2015-07-01 | 旭化成电子材料株式会社 | 带有内定幅框的涂布头 |
JPWO2014061791A1 (ja) * | 2012-10-19 | 2016-09-05 | 旭化成株式会社 | インナーディッケル付きコーティングヘッド |
JP2016087572A (ja) * | 2014-11-07 | 2016-05-23 | 株式会社テクノスマート | ダイヘッド |
WO2016119857A1 (en) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | Hewlett-Packard Indigo B.V. | Sealing |
US10118380B2 (en) | 2015-01-29 | 2018-11-06 | Hp Indigo B.V. | Sealing |
KR20180133700A (ko) * | 2017-06-07 | 2018-12-17 | 주식회사 탑앤씨 | 코팅폭 조절이 가능한 슬롯다이장치 |
CN110302942A (zh) * | 2019-07-17 | 2019-10-08 | 宁波维科电池有限公司 | 用于单组或多组锂电池极片的涂布模头 |
CN110302942B (zh) * | 2019-07-17 | 2024-05-24 | 宁波维科电池有限公司 | 用于单组或多组锂电池极片的涂布模头 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH09225372A (ja) | ダイコータの塗布幅調整装置 | |
RU2176595C2 (ru) | Способ и устройство регулирования параметров плоского канала для получения полотна из массы материала | |
JP2529812B2 (ja) | ダイコ―タ | |
US8800476B2 (en) | Volume compensation for application heads with application width adjustment | |
KR20020066193A (ko) | 스크린 인쇄 장치 | |
JP6645751B2 (ja) | 枠システムを備えるマルチマニホールド押出ダイ及びその使用方法 | |
CA1140035A (en) | Ultrasonic packaging machine | |
JPH0788419A (ja) | ダイコータ | |
US6186210B1 (en) | Heat sealing device | |
JP2501080B2 (ja) | ダイコ―タ | |
JP2964246B1 (ja) | キーレス印刷機のインキ貯留装置 | |
US11407182B1 (en) | Depth control of seal line penetration for rotary ultrasonic horn/anvil welding without mechanical stop | |
US6109592A (en) | Flow control device and apparatus for mounting same | |
JP2524484B2 (ja) | 塗布幅調整ダイコ―タ | |
US6367776B1 (en) | Flow control device and apparatus for mounting same | |
JP3369910B2 (ja) | Tダイによる樹脂フィルムの偏肉自動制御方法 | |
EP3639934B1 (en) | Sealant discharging nozzle and sealant discharging apparatus | |
JPH06114317A (ja) | ダイコータ | |
US20030182904A1 (en) | Method and apparatus for applying glue to boxes | |
JP2003024855A (ja) | ダイコータ装置 | |
JP2969592B2 (ja) | キーレス印刷機のインキ供給装置 | |
JP3546258B2 (ja) | 塗工装置 | |
JP3020682B2 (ja) | ダイコーティング方法およびこれに使用する塗布幅調節治具 | |
JPH0857391A (ja) | 2層ダイコータ | |
JP2812984B2 (ja) | ヒートシール装置 |