JP2016086126A - 半導体素子パッケージおよび半導体装置 - Google Patents

半導体素子パッケージおよび半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 信頼性の高い半導体素子パッケージおよび半導体装置を提供する。
【解決手段】 枠部材3が薄肉部3bを有することにより枠部材3と端子部材4との接触位置において、薄肉部3bが底部となる溝状の間隙が形成される。金属材料からなる枠部材3の熱膨張による変形は、この間隙によって吸収され、セラミックス材料からなる端子部材4に加わる応力が緩和される。その結果、端子部材4にクラックや欠けなどが発生することを抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体素子を収納する半導体素子パッケージおよび半導体装置に関する。
LD(レーザダイオード)、PD(フォトダイオード)に代表される光半導体素子などの半導体素子は、半導体素子を保護するとともに、半導体素子と外部の信号配線とを接続するために半導体素子パッケージに収納される。特許文献1には、半導体素子パッケージの一例として光半導体用パッケージが記載されている。
特許文献1記載の光半導体用パッケージは、光ファイバのコネクタを固定する枠部と底部とからなる搭載ベースが金属材料からなり、搭載ベースに接合されるコの字型の端子部材がセラミックス材料からなる。
特開平11−17041号公報
半導体素子が動作するとジュール熱が発生し、発生した熱によって特許文献1記載の光半導体用パッケージ全体の温度が上昇する。金属材料からなる搭載ベースとセラミックス材料からなる端子部材の熱膨張係数が異なることによりジュール熱の発生時に端子部材に応力が加わり、セラミックス材料からなる端子部材にクラックや欠けが生じる。
本発明の目的は、信頼性の高い半導体素子パッケージおよび半導体装置を提供することである。
本発明は、半導体素子が載置される載置領域を含む主面を有する板状の基体と、前記載置領域を囲むように前記基体の主面に設けられる、金属材料からなる矩形状の枠部材であって、内周面および外周面間の厚み方向に貫通するように前記主面側が切り欠かれた切り欠きを有し、該切り欠きの周縁部の少なくとも一部の、前記内周面および前記外周面間の厚みが他の部分よりも薄い枠部材と、セラミックス材料からなる誘電体層および前記半導体素子と電気的に接続する接続端子を有し、前記切り欠きを塞いで前記基体と前記枠部材とに接合される端子部材と、を備えることを特徴とする半導体素子パッケージである。
また本発明は、上記の半導体素子パッケージと、前記載置領域に載置された半導体素子と、を備えることを特徴とする半導体装置である。
本発明によれば、信頼性の高い半導体素子パッケージおよび半導体装置を提供することができる。
本発明の実施形態である半導体素子パッケージ1の構成を示す分解斜視図である。 半導体素子パッケージ1の断面図である。 本発明の実施形態である半導体装置10の構成を示す斜視図である。 他の実施形態である半導体素子パッケージ1Aの構成を示す外観図である。 他の実施形態である半導体素子パッケージ1Bの構成を示す外観図である。
図1は、本発明の実施形態である半導体素子パッケージ1の構成を示す分解斜視図である。図2は、半導体素子パッケージ1の断面図である。
半導体素子パッケージ1は、基体2と枠部材3と端子部材4とを備え、基体2の一方主面2aに枠部材3が設けられ、この枠部材3の基体2側には切り欠き3aが形成されている。切り欠き3aは、基体2の一方主面2aと枠部材3との間の間隙となり、端子部材4は間隙となっている切り欠き3aを塞いで設けられている。また、枠部材3の切り欠き3aを形成した部分は、他の部分よりも厚みが薄い薄肉部3bとなっている。
本実施形態では、半導体素子パッケージ1に収納される半導体素子は、LD(レーザダイオード)、PD(フォトダイオード)などの光半導体素子であるが、基体2と枠部材3と端子部材4とを備える半導体素子パッケージ1に収納可能な半導体素子であれば、センサ素子や撮像素子などその他の半導体素子であってもよい。
基体2は、矩形板状に形成されており、一方主面2aに半導体素子を載置可能な載置領域2bを有している。この載置領域2bは、半導体素子パッケージ1に収納される半導体素子を載置し、半導体素子を基体2の表面に固定するための領域である。
本実施形態の基体2は、複数の絶縁性基板を積層することにより作製される。そして、基体2の載置領域2b上に半導体素子が載置される。絶縁性基板としては、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体または窒化珪素質焼結体のようなセラミック材料、またはガラスセラミック材料を用いることができる。
基体2の作製方法の一例を説明する。上記材料のガラス粉末およびセラミック粉末を含有する原料粉末、有機溶剤並びにバインダを混ぜることにより混合部材を作製する。この混合部材をシート状に成形することにより複数のセラミックグリーンシートを作製する。作製された複数のセラミックグリーンシートを積層することにより積層体を作製する。積層体を約1600度の温度で焼成することにより基体2が作製される。
なお、基体2としては、複数の絶縁性基板が積層された構成に限られるものではない。一つの絶縁性基板により基体2が構成されていてもよい。また、基体2として、少なくとも半導体素子が載置される載置領域2bの部分に高い絶縁性を有していることが求められることから、例えば、金属基板の少なくとも載置領域2b上に絶縁性基板を積層した構成としてもよい。特に、基体2に対して高い放熱性が求められる場合、金属部材は高い放熱性を有していることから、基体2がこのような構成であることが好ましい。金属基板上に絶縁性基板を積層した構成とすることで、基体2の放熱性を高めることができる。
金属基板材料としては、具体的には、鉄、銅、ニッケル、クロム、コバルト、モリブデンまたはタングステンのような金属、あるいはこれらの金属の合金、たとえば銅−タングステン合金、銅−モリブデン合金、鉄−ニッケル−コバルト合金などを用いることができる。このような金属材料のインゴットに圧延加工法、打ち抜き加工法のような金属加工法を施すことによって基体2を構成する金属基板を作製することができる。
作製した金属基板の載置領域2b上に、別途作製した絶縁性基板をろう材などの接合材で接合して基体2を得る。
枠部材3は、矩形状の枠体からなり、平面視において載置領域2bを取り囲んで基体2の一方主面に設けられている。枠部材3は、載置領域2bを取り囲んでいればよく、枠部材3の内側において、載置領域2bは、中央部分にあってもよく、その他の部分にあってもよい。また、基体2は、枠部材3とほぼ同じ外形状を有していてもよく、基体2の主面が枠部材3よりも大きく、延出する部分があってもよい。
本実施形態では、光半導体素子を用いるため、枠部材3には、光ファイバを固定し、光信号を入出力するための貫通孔3cが設けられている。
さらに枠部材3の切り欠き3aの周縁部には、他の部分の厚みよりも薄い薄肉部3bが設けられる。なお、枠内から枠外に向かう方向を厚み方向とし、枠部材3の厚み方向の長さを枠部材3の厚みとする。なお、枠部材3の厚みは、内周面および外周面間が薄肉部3bを除いて一定になっている。
薄肉部3bは、本実施形態では切り欠き3a全体に設けているが、一部に設けてもよい。
本実施形態では、薄肉部3bは、枠部材3の内周面が外方に凹んだ部分である。すなわち、薄肉部3bとその他の部分で外周面は同一の位置にあり、外周面から内周面までの長さが、他の部分よりも薄肉部3bの方が短い。
枠部材3の切り欠き3aには後述の端子部材4が設けられ、切り欠き3aが塞がれることになる。そして、枠部材3に薄肉部3bが設けられているため、端子部材4と枠部材3との間であって枠部材3の内周面側に、溝状の間隙が生じる。
端子部材4は、セラミックス材料からなる誘電体層4aと、半導体素子と電気的に接続する接続端子4bとを有しており、枠部材3の切り欠き3aを塞いで基体2と枠部材3とに接合される。接続端子4bは、誘電体層4aの表層または内層に設けられ、枠部材3の枠内から枠外へまたは枠外から枠内へと電気信号を入出力させる。
端子部材4は、接続端子4bの一方端40は枠内に位置し、基体2の載置領域2bに載置された半導体素子と枠内で電気的に接続される。接続端子4bの他方端41は、枠外に位置し、外部の実装基板などと電気的に接続する。接続端子4bは、誘電体層4aの1つの層のみに設けられる必要はなく、ビア導体などの層間接続導体などを用いて複数の層にわたって設けられていてもよい。
誘電体層4aは、基体2で説明した絶縁性基板と同様のセラミックス材料から構成される。接続端子4bは、金、銀、銅、ニッケル、タングステン、モリブデンおよびマンガンなどの金属材料からなり、誘電体層4aの表層または内層にメタライズ層やめっき層等の形態で同時焼成されたり、金属めっきされてなるものでもよい。また、接続端子4bは、枠外に位置し、金属材料の線材が所定の形状に加工されて作製され、誘電体層4aの表層に設けられためっき層にろう材等の接合材を介して接合されたものがリード端子として接続されていてもよく、例えば誘電体層4aとの同時焼成が可能な金属材料に限らず、鉄、ニッケル、コバルトおよびクロム等からなる金属合金が所定のリード端子の形状に加工され、誘電体層4aの表層に設けられためっき層にろう材で接合されたものも使用できる。
誘電体層4aが、例えば酸化アルミニウム質焼結体からなる場合であれば、次のようにして作製することができる。まず酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素等の原料粉末を適当な有機バインダおよび有機溶剤とともにシート状に成形して矩形シート状の複数のセラミックグリーンシートを作製する。次にこれらのセラミックグリーンシートを積層して積層体を作製する。その後、この積層体を1300〜1600℃の温度で焼成することによって誘電体層4aを作製することができる。なお、セラミックグリーンシートは必ずしも複数層を積層する必要はなく、誘電体層4aとしての機械的な強度等の点で支障がなければ、1層のみでも構わない。
また、誘電体層4aが酸化アルミニウム質焼結体からなる場合は、接続端子4bは、例えばタングステンを含んでなり、次のようにして作製することができる。タングステンの粉末を有機溶剤および有機バインダと混合して作製した金属ペーストを誘電体層4aとなるセラミックグリーンシートの表面(主面)に、所定のパターン形状となるように、スクリーン印刷法等の方法で印刷する。その後、これらのセラミックグリーンシートおよび金属ペーストを同時焼成する方法で、接続端子4bを形成することができる。
また、接続端子4bが層間接続導体を含む場合も、上記と同様の金属材料を用い、同様の方法で形成することができる。層間接続導体の場合には、予め誘電体層4aとなるセラミックグリーンシートに厚み方向に貫通する貫通孔を設けておいて、この貫通孔内に金属ペーストを充填し、セラミックグリーンシートおよび金属ペーストを同時焼成すればよい。
端子部材4は、枠部材3に形成される切り欠き3aを塞ぐ形状であればよく、少なくとも一部が枠部材3よりも内方に突出し、突出した部分に半導体素子と電気的に接続する接続端子4bの一方端40が配置される。
半導体素子と端子部材4の接続端子4bとの接続は、電気信号が伝送できればどのような接続でもよく、ボンディングワイヤによる接続、フリップチップ接続、異方性導電フィルム(ACF)による接続などであってもよい。
枠部材3が金属材料からなり、端子部材4がセラミックス材料からなる場合は、両材料の熱膨張係数の違いによって、半導体素子パッケージ1が加熱、冷却されたときに、枠部材3と端子部材4が異なる熱膨張・熱収縮を起こそうとするため、枠部材3と端子部材4に応力が加わる。仮に、枠部材3に薄肉部3bが無い場合は、枠部材3と端子部材4との熱膨張・熱収縮の違いによって生じる応力が大きくなるとともに、薄肉部3bが枠部材3に生じる応力を吸収しきれず、枠部材3の熱膨張・熱収縮によって端子部材4に加えられる応力が大きくなることから、端子部材4にクラックが生じる虞が大きい。
本実施形態では、枠部材3が薄肉部3bを有することにより枠部材3と端子部材4との接触位置において、薄肉部3bによる溝状の間隙が形成されるので、金属材料からなる枠部材3の熱膨張・熱収縮による変形による応力を低減し、セラミックス材料からなる端子部材4に加わる応力が緩和される。その結果、端子部材4にクラックが発生する虞を低減することができる。
薄肉部3bの厚みが厚く、その他の部分である薄肉部3b周辺部分との厚みの差が小さいと、枠部材3の変形を吸収しにくくなるので、応力緩和効果が低くなる。薄肉部3bの厚みが薄過ぎると枠部材3の熱膨張や半導体素子パッケージ1に加えられる外力によって薄肉部3bが塑性変形を起こしたり、薄肉部3bにおける端子部材4との接合強度が著しく低下する可能性が高くなる。
薄肉部3bの厚みおよび幅は、枠部材3に用いられる材料や収納される半導体素子の発熱量などに応じて、端子部材4に加わる応力が緩和され、端子部材4にクラックなどが発生することを抑制することができるように設定すればよいが、例えば、薄肉部3bが連なる周辺部分の厚みが0.4mm〜2mmである場合には、周辺部分の厚みに対して薄肉部3bの厚みを1/4〜3/4とする。
以上のように、本発明は、枠部材3において、端子部材と接する部分に薄肉部3bを設けることで端子部材4にクラックなどが発生することを抑制することができ、信頼性の高い半導体素子パッケージを提供することができる。
薄肉部3bを設ける領域については、切り欠き3aを形成した領域であればよく、切り欠き3aを形成した領域全体に設けてもよく、切り欠き3aを形成した領域の一部にのみ設けてもよい。切り欠き3aを形成した領域の少なくとも一部に薄肉部3bを設けることで、薄肉部3bを設けない場合に比べて端子部材4にクラックなどが発生することを抑制することができる。
本実施形態では、切り欠き3aが枠部材3の角部分を含んでいる。すなわち、枠部材3の辺部分だけでなく、角部分が切り欠かれており、薄肉部3bも角部分に設けられている。したがって、枠部材3の角部分において、端子部材4と枠部材3との間に薄肉部3bが底部分となる溝状の間隙が生じる。
切り欠き3aが枠部材3の角部分に形成され、この角部分に端子部材4が接合されている場合、半導体素子パッケージ1の加熱、冷却時に端子部材4に対して加わる応力は、枠部材3の角部分に設けられた端子部材4の周辺に集中する。したがって、薄肉部3bを角部分に設けることで、角部分に変形を吸収するための溝状の間隙を生じさせ、枠部材3の角部分に設けられた端子部材4の周辺にクラックなどが発生することをより効果的に抑制することができる。
本実施形態は、さらに枠部材3の隣接する2つの角部分を含んで切り欠き3aが形成されている。すなわち、切り欠き3aは、矩形状の枠部材3の三辺にわたって形成されている。薄肉部3bは、この切り欠き3aを枠部材3の三辺にわたって設けられている。
図1,2に示すように、三辺にわたって形成される切り欠き3aとは、枠部材3の短辺部分と、短辺部分を挟む2つの角部分と、2つの角部分に連なる2つの長辺部とにわたって連続的に形成された切り欠き3aである。2つの長辺部分に形成される切り欠き3aは、長辺部分の全長に形成される必要はなく、長辺部分の一部に形成されていてもよい。
このような切り欠き3aに設けられる薄肉部3bは、切り欠き3aと同様に短辺部分と、短辺部分を挟む2つの角部分と、2つの角部分に連なる2つの長辺部分とにわたって連続的に設けられ、2つの長辺部分に形成される薄肉部3bは、長辺部分に形成された切り欠き3aの全長に形成される必要はなく、その一部に形成されていてもよい。
図3は、本発明の実施形態である半導体装置10の構成を示す斜視図である。なお、図3では、装置の内部が分かり易いように、蓋体5を取り外した一部分解斜視図で示している。
半導体装置10は、半導体素子パッケージ1と、基体2の載置領域2bに載置された半導体素子11と、枠部材3の基体2とは反対側に接合される蓋体5とを備える。なお、蓋体5は、半導体装置10において必須の構成ではなく、たとえば封止樹脂など他の保護部材で半導体素子11を保護できる構成であれば蓋体5を備えなくてもよい。
半導体装置10が、半導体素子パッケージ1を備えることにより、端子部材4にクラックなどが発生することを抑制することができ、信頼性の高い半導体素子装置を提供することができる。
半導体素子11は、上記のように、半導体素子パッケージ1に収納可能なものであればよく、本実施形態では、光半導体素子である。本実施形態の半導体装置10を使用する場合は、枠部材3に設けられた貫通孔3cに光ファイバが接続され固定される。光半導体素子が、例えばLDなどの発光素子であれば、端子部材4の接続端子4bを介して外部から入力された電気信号に応じて発光素子から光が出射され、出射された光が光ファイバに入射する。光半導体素子が、例えばPDなどの受光素子であれば、光ファイバから出射された光が受光素子に照射され、受光量に応じた電気信号が、端子部材4の接続端子4bを介して外部に出力される。
このように、半導体素子11として光半導体素子を用いる場合は、光ファイバの光軸上に半導体素子11を配置する必要があるので、基体2に半導体素子11を直接載置せず、ペルチェ素子やマウント部材12を介して載置することが好ましい。マウント部材12は、絶縁性を有する材料であればよく、基体2で説明した絶縁性基板と同様のセラミックス材料などを用いることができる。
本実施形態では、半導体素子11の接続パッド11aと接続端子4bの一方端40とは、ボンディングワイヤ13によって電気的に接続されており、半導体素子11と外部との電気信号の入出力が可能となっている。
蓋体5は、半導体装置10の内部に水分や微粒子などの侵入を防止できるものであればよく、枠部材3と同様の金属材料や端子部材4の誘電体層4aと同様のセラミックス材料などを板状に加工、成形したものを用いることができる。
なお、本実施形態のように、半導体素子がLDやPDなどの光半導体素子の場合は、外光が半導体装置10内に入射することを防ぐために、蓋体5は、光を透過しない不透明なものとする必要がある。
蓋体5は、枠部材3の上部にろう材などの接合材によって固定される。半導体装置10を組み立てる場合、予め半導体素子パッケージ1を準備し、基体2の載置領域2bに半導体素子11を載置して基体2に固定し、半導体素子11と端子部材4の接続端子4bとを電気的に接続するとともに、半導体素子11との間で光信号が入出力されるように光ファイバを貫通孔3cに固定する。その後、蓋体5を枠部材3に固定する。蓋体5をシーム溶接によって枠部材3の上面に固定するために蓋体5の周縁部をローラ電極によって加熱するが、シーム溶接のために加えた熱が枠部材3および端子部材4に伝導する。このとき、半導体素子11の動作時と同様に枠部材3および端子部材4に熱膨張、熱収縮が生じるが、枠部材3に薄肉部3bを設けているので、枠部材3の熱膨張、熱収縮による変形を吸収するための溝状の間隙を生じさせ、端子部材4に生じる応力を低下できることから、端子部材4にクラックなどが発生することを抑制することができ、信頼性の高い半導体素子パッケージを提供することができる。
図4は、他の実施形態である半導体素子パッケージ1Aの構成を示す外観図である。本実施形態の半導体素子パッケージ1Aは、図1,2に示した半導体素子パッケージ1と同様に、基体2と枠部材3Aと、端子部材4とを備えている。本実施形態が、半導体素子パッケージ1と異なる点は、枠部材3Aに設けられる薄肉部3dのみであり、その他の構成については半導体素子パッケージ1と同様であるので、同じ参照符号を付与して説明は省略する。
半導体素子パッケージ1の枠部材3に設けられる薄肉部3bは、枠部材3の内周面が外方に凹んだ部分であるのに対して、本実施形態の半導体素子パッケージ1Aの枠部材3Aに設けられる薄肉部3dは、外周面が内方に凹んだ部分である。すなわち、薄肉部3dと薄肉部3dに連なるその他の部分で内周面は同一の位置にあり、内周面から外周面までの長さが、他の部分よりも薄肉部3dの方が短い。
薄肉部3dの厚みおよび幅は、枠部材3Aに用いられる材料や収納される半導体素子の発熱量などに応じて、端子部材4に加わる応力が緩和され、端子部材4にクラックなどが発生することを抑制することができるように設定すればよいが、例えば、薄肉部3dの厚みおよび幅は、上記の薄肉部3bと同様である。
半導体素子パッケージ1と半導体素子パッケージ1Aとでは、薄肉部3b、3dを設けることによって端子部材4にクラックなどが発生することを抑制することができる効果は同様に発揮される。
半導体素子パッケージ1は、薄肉部3bによって生じる溝状の間隙が外方に向かって凹となっており内方に向かって開放されているので、蓋体5をシーム溶接によって枠部材3の上面に接合する際に、蓋体5の周縁部が薄肉部3bの上方に接合されることとなっている。これにより、薄肉部3bが連なる周辺部分の変形や撓みによって生じる、蓋体5の周縁部の変形を抑制できる。即ち、変形しやすい蓋体5の周縁部を薄肉部3bの上方に接合することから、薄肉部3bの周辺部分の変形や撓みによる、蓋体5の周縁部の変形を抑制できる。
半導体素子パッケージ1Aは、薄肉部3dによって生じる溝状の間隙が内方に向かって凹となっており外方に向かって開放されているので、薄肉部3dを設けない構成に比べて枠部材3Aの外表面の表面積が広くなっている。さらに、半導体素子パッケージ1Aは、薄肉部3dによって生じる溝状の間隙が内方に向かって凹状となっており外方に向かって開放されていることにより、シーム溶接によって蓋体5を枠部材3に接合する際に、蓋体5の周縁部から端子部材4に伝達される熱を低減できるとともに、薄肉部3dを介して大気中に放熱される。これにより、シーム溶接によって蓋体5を枠部材3に接合する際の端子部材4の熱膨張、熱収縮を低減でき、端子部材4に生じる応力を低減できることから、端子部材4に生じるクラックなどを抑制することができる。
半導体素子11の動作時には、半導体素子11で発生した熱により枠部材3が加熱されることになるが、枠部材3Aの外表面の面積が広くなっているために、放熱面積が広く枠部材3Aが冷却されやすい。枠部材3Aが冷却されると、熱膨張による枠部材3Aの変形が小さくなるので、端子部材4に加わる応力が小さくなり、端子部材4にクラックなどが発生することをさらに抑制することができる。
本実施形態では、切り欠き3aが、矩形状の枠部材3Aの三辺にわたって形成されている。薄肉部3dは、この切り欠き3aを枠部材3Aの三辺にわたって切り欠き3aの全長と同じ長さで設けられている。
本実施形態の半導体素子パッケージ1Aも、半導体素子パッケージ1と同様に、2つの長辺部分に形成される薄肉部3dは、長辺部分に形成された切り欠き3aの全長に形成される必要はなく、その一部に形成されていてもよい。
図5は、さらに他の実施形態である半導体素子パッケージ1Bの構成を示す外観図である。本実施形態の半導体素子パッケージ1Bは、図4に示した半導体素子パッケージ1Aと同様に、基体2と枠部材3Aと、端子部材4とを備え、枠部材3Bに設けられる薄肉部3eが、外周面が内方に凹んだ部分である。本実施形態が、半導体素子パッケージ1Aと異なる点は、枠部材3Bに設けられる薄肉部3eのみであり、その他の構成については半導体素子パッケージ1Aと同様であるので、同じ参照符号を付与して説明は省略する。
本実施形態でも他の実施形態と同様に、切り欠き3aが、矩形状の枠部材3Bの三辺にわたって形成されており、薄肉部3eは、枠部材3Bの三辺にわたって設けられているが、長辺部分においては、切り欠き3aの全長と同じ長さではなく、切り欠き3aの全長の約半分の長さで設けられている。
端子部材4は、枠部材3,3A,3Bに形成された切り欠き3aを塞ぐようにして、枠部材3,3A,3Bおよび基体2の主面2aに接合される。端子部材4と枠部材3,3A,3Bとの接合箇所は、切り欠き3aを形成した部分であり、そこには薄肉部3b,3d,3eが設けられている。薄肉部3b,3d,3eは他の部分よりも厚みが薄いために、端子部材4に接する部分の面積である接合面積が比較的小さくなる。薄肉部3b,3d,3eを設ける部分を、切り欠き3aを形成した部分全体に設けるよりも一部に設けるほうが端子部材4との接合面積を大きくできるので、接合強度をより高くすることができる。
本実施形態の半導体素子パッケージ1Bでは、薄肉部3eを設ける箇所として最も効果が高い角部分には薄肉部3eを設けており、長辺部分では一部に設けることとしているので、端子部材4にクラックなどが発生することを抑制する効果をほとんど低下させることなく、端子部材4の接合強度を高めることができ、信頼性の高い半導体素子パッケージおよび半導体装置を提供することができる。
1 半導体素子パッケージ
1A 半導体素子パッケージ
1B 半導体素子パッケージ
2 基体
2a 主面
2b 載置領域
3 枠部材
3A 枠部材
3B 枠部材
3b 薄肉部
3c 貫通孔
3d 薄肉部
3e 薄肉部
4 端子部材
4a 誘電体層
4b 接続端子
5 蓋体
10 半導体装置
11 半導体素子

Claims (5)

  1. 半導体素子が載置される載置領域を含む主面を有する板状の基体と、
    前記載置領域を囲むように前記基体の主面に設けられる、金属材料からなる矩形状の枠部材であって、内周面および外周面間の厚み方向に貫通するように前記主面側が切り欠かれた切り欠きを有し、該切り欠きの周縁部の少なくとも一部の、前記内周面および前記外周面間の厚みが他の部分よりも薄い枠部材と、
    セラミックス材料からなる誘電体層および前記半導体素子と電気的に接続する接続端子を有し、前記切り欠きを塞いで前記基体と前記枠部材とに接合される端子部材と、を備えることを特徴とする半導体素子パッケージ。
  2. 前記切り欠きは、隣り合う2つの角部分を含む、前記枠部材の三辺に切り欠かれ、前記周縁部の少なくとも一部は、前記枠部材の三辺に設けられることを特徴とする請求項1記載の半導体素子パッケージ。
  3. 前記周縁部の少なくとも一部は、前記枠部材の外周面が内方に凹んでいることを特徴とする請求項1または2記載の半導体素子パッケージ。
  4. 前記周縁部の少なくとも一部は、前記枠部材の内周面が外方に凹んでいることを特徴とする請求項1または2記載の半導体素子パッケージ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体素子パッケージと、
    前記載置領域に載置された半導体素子と、を備えることを特徴とする半導体装置。
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