JP2016084699A - 墓 - Google Patents

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JP2016084699A
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Koichi Takatsuki
浩一 高槻
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Abstract

【課題】この発明は、石柱に納骨用空間を設け、スペース効率の良い墓を実現することを目的とする。
【解決手段】立設した石柱からなる墓において、この石柱に納骨用空間を設け、直立する石柱と、該石柱の根元側の前面に配される祭壇と、祭壇の下に埋設される納骨用空間として機能するカロートとを有し、石柱が所定の間隔で列状に並べ、また、垂直に立設される前記石柱によって構成され、該石柱はその内部に納骨用空間として機能する空洞部を有し、該空洞部に遺骨を砕いて収納し、また、納骨用空間はこの納骨用空間と墓周辺の外部とを連絡する連絡通路を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は墓に係り、特に立設した石柱からなる墓に関するものである。
人が亡くなった場合には、通常その亡骸を火葬に付し、遺骨を墓地に埋葬して葬ることになる。
このような目的で、墓が設けられる。
墓は、後述する特許文献1の特開2003−082884号公報や特許文献2の特開2009−097240号公報に開示されているように、台座の上に直方体のブロック状の石碑を立設するとともに、台座の手前側に祭壇を設けるようにする。
そして台座の下側には、所定の空間を設けており、通常はコンクリート製の収納庫になっている。
このような収納庫がカロートであって、その中に骨壺に入れた状態で遺骨を収納する。
葬られた人に縁の親族等は、春や秋の彼岸、お盆、命日等に墓参に訪れ、祭壇上の線香入れで線香を焚きながら、花を手向けて、その墓の中に葬られた人を偲ぶことになる。
特開2003−082884号公報 特開2009−097240号公報
ところで、従来のこの種の墓は、設置するためにかなり広い土地面積を必要とし、通常は1つの墓が1坪程度の土地を占有することになる。
従って、墓の数が増えるに従って、墓地が占めるスペースも増大することになる。
また、従来の墓は、台座、石碑、祭壇等として石材を加工して製造しており、また台座の下側に穴を掘ってコンクリートを流し込んでカロートを作らなければならず、材料費や建築費がかかる欠点があった。
本願発明の課題は、必要とする土地面積が狭くてもよく、効率的に多数を並べて配列することができるようにした墓を提供することである。
本願発明の別の課題は、材料費および建築費が安価に抑えられるようにした墓を提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、各戸の墓のスペースが小さく、狭い面積に多数の墓を配列できるようにした墓を提供することである。
本願発明のさらに別の発明は、墓地用地不足を解決し、土地を効率的に利用できるようにした墓を提供することである。
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかにされる。
つまり、この発明は、石柱に納骨用空間を設け、スペース効率の良い墓を実現することを目的とする。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、立設した石柱からなる墓において、この石柱に納骨用空間を設けたことを特徴とする。
本願の主要な第1の発明は、直立する前記石柱と、該石柱の根元側の前面に配される祭壇と、前記祭壇の下に埋設される前記納骨用空間として機能するカロートとを有し、前記石柱が所定の間隔で列状に並べられる墓に関するものである。
ここで、前記祭壇の横方向の寸法と、前記カロートの横方向の寸法とが、列状に並べられる石柱の中心間の間隔と等しくてよい。また中央の通路に対して互いに対向するように前記通路の両側に前記石柱が列状に並べられてよい。
また、前記石柱の上部側に前後方向に貫通する貫通孔が形成され、前記貫通孔に模様またはマークを施した飾り板が装着されていてよい。また前記飾り板がステンドグラスであってよい。また前記貫通孔の断面が円形であるとともに、前記ステンドグラスが円板状をなしてよい。
また、前記祭壇の前面に背面方向に穿孔された凹部を備え、該凹部に線香を入れてよい。
また、前記祭壇の両側の下部が断面L字状に切欠かれて切欠き部が形成され、互いに隣接する両側の連続する切欠き部に直方体状の補助石が組合されてよい。
また、前記カロートが金属の箱体であってよい。
また、前記カロートがステンレス鋼板製の箱体であってよい。
また、前記祭壇が前記カロートの蓋体を兼用してよい。
また、前記カロートが蓋体を有し、上部開口を該蓋体で閉じてよい。
本願の主要な第2の発明は、垂直に立設される前記石柱によって構成され、該石柱はその内部に前記納骨用空間として機能する空洞部を有し、該空洞部に遺骨を砕いて収納するようにした墓に関するものである。
ここで、前記石柱は、高さ方向の中間位置で上下に分割され、下側部分に上方が開放された凹部が形成され、該凹部が前記空洞部を形成してよい。
また、前記石柱の上下に分割された上側部分に突部が下方に突出するように形成され、該突部が前記凹部の開口縁部に嵌合されてよい。
また、前記石柱が正方形の横断面形状を有するとともに、前記凹部が円形の横断面形状を有してよい。
また、前記石柱の上部側に前後方向に貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔に模様またはマークを施した飾り板が装着されてよい。
また、前記飾り板がステンドグラスであってよい。
また、前記貫通孔の断面が円形であるとともに、前記ステンドグラスが円板状をなしてよい。
また、前記石柱が複数本で1つのグループをなし、所定の配置関係を保ちながら配列されてよい。
また、共通の祭壇を有し、該祭壇を囲むように前記石柱がコ字状に配列されてよい。
また、前記コ字状に配列された複数本の石柱によってグループが形成され、中央を貫通する通路の両側に前記複数本の石柱のグループが順次配列されてよい。
本願の主要な第3の発明は、垂直に立設される前記石柱によって構成され、該石柱はその内部に前記納骨用空間として機能する空洞部を有し、該空洞部内に缶体が受入れられ、前記缶体に遺骨を収納するようにした墓に関するものである。
ここで、前記石柱の胴部が4枚の板状体を組合わせて構成され、内部に矩形断面(正方形断面を含む)の空洞部が形成され、該空洞部内に前記缶体が受入れられてよい。
また前記4枚の板状体の内の1枚の板状体が分離可能な蓋板を有し、該蓋板を外して内部の前記缶体を取出し、あるいは内部に前記缶体を挿入するようにしてよい。
また前記缶体がステンレス鋼によって作られた断面円形の缶体であってよい。
また前記石柱の上部が無空のブロック体から構成されるとともに、該ブロック体の下部であって板状部から成る前記胴部との間に飾り板が配されてよい。
また前記石柱の上部のブロック体に前後方向に貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔に模様またはマークを施した飾り板が装着されてよい。
本願の主要な第4の発明は、前記納骨用空間は、この納骨用空間と墓周辺の外部とを連絡する連絡通路を備える墓に関するものである。
この発明は、立設した石柱からなる墓において、この石柱に納骨用空間を設けたものである。
従って、このような墓によると、納骨用空間としてカロートや内部の空洞部を機能させることができる。
また、本願の主要な第1の発明は、直立する前記石柱と、該石柱の根元側の前面に配される祭壇と、前記祭壇の下に埋設される前記納骨用空間として機能するカロートとを有し、前記石柱が所定の間隔で列状に並べるようにしたものである。
従って、このような墓によると、石柱間の間隙を小さくして列状に並べることによって、極めて狭いスペースで多数の墓を設けることができ、土地の有効利用になるとともに、墓地のために大きな土地を必要としなくなる利点をもたらす。
また、構造自体がシンプルであることから、建設費も低く抑えられるようになる。
更に、本願の主要な第2の発明は、垂直に立設される前記石柱によって構成され、該石柱はその内部に前記納骨用空間として機能する空洞部を有し、該空洞部に遺骨を砕いて収納するようにしたものである。
従って、このような構成の墓によると、直方体のブロック状を成す石碑や台座等を用いることがなく、それぞれの墓は実質的に1本の石柱から構成されることになり、所要のスペースが非常に少なくて済む。
従って、墓地として必要な用地が極めて少なくなる。
また、石柱の内部の空洞部に遺骨を砕いて収納するようにしているために、骨壷を収納するカロートを設ける必要がなくなり、構造自体が極めてシンプルになるとともに、建設費をも低く抑えることが可能になる。
更にまた、本願の主要な第3の発明は、垂直に立設される前記石柱によって構成され、該石柱はその内部に前記納骨用空間として機能する空洞部を有し、該空洞部内に缶体が受入れられ、前記缶体に遺骨を収納するようにしたものである。
従って、このような構成の墓によると、石柱の空洞部内に収納される缶体を骨壷の代わりに利用することができる。
また、このような構成によれば、遺骨を粉砕して粉末あるいは粒状に加工する必要がなくなる。
また、必要に応じて、缶体を取出すこともできる。
また、本願の主要な第4の発明は、前記納骨用空間と墓周辺の外部とを連絡する連絡通路を備えるものである。
従って、このような構成の墓によると、納骨用空間と墓周辺の外部とを連絡通路によって連絡することができる。
また、納骨用空間に収納した遺骨に対して微生物などの作用を促進させることができ、納骨用空間の残余の空間を適正に維持することができる。
また、前記連絡通路によって納骨用空間内の換気を行うことができ、納骨用空間内に滞留する臭いを解消し得る。
図1は本発明の一実施の形態に係る墓の全体の構成を示す外観斜視図である。(実施例1) 図2は同墓の平面図である。(実施例1) 図3は墓の一部の正面図である。(実施例1) 図4は墓の側断面図(A)、および正面図(B)である。(実施例1) 図5は石柱の正面図(A)、側面図(B)、および縦断面図(C)である。(実施例1) 図6は石柱の上部の拡大正面図(A)、および拡大断面図(B)である。(実施例1) 図7は各種の模様(A)〜(D)のステンドグラスの正面図である。(実施例1) 図8は祭壇石の平面図(A)、側面図(B)、および斜視図(C)である。(実施例1) 図9は祭壇石と組合される補助石の平面図(A)、正面図(B)、および斜視図(C)である。(実施例1) 図10はカロートの平面図(A)、正面図(B)、および斜視図(C)である。(実施例1) 図11は変形例のカロートの蓋の平面図(A)、正面図(B)、および斜視図(C)である。(実施例1) 図12は本発明の一実施の形態に係る墓の全体の構成を示す外観斜視図である。(実施例2) 図13は同墓の平面図である。(実施例2) 図14は11本の石柱によって構成され、ブロックを構成する1つのグループの墓の正面図である。(実施例2) 図15は石柱の正面図(A)、側面図(B)、および縦断面図(C)である。(実施例2) 図16は石柱の上部側の正面図(A)、および縦断面図(B)である。(実施例2) 図17は各種の模様(A)〜(D)のステンドグラスの正面図である。(実施例2) 図18は石柱の凹部から成る空洞部の構造を示す縦断面図(A)、および分解斜視図(B)である。(実施例2) 図19は祭壇の平面図(A)、側面図(B)、および正面図(C)である。(実施例2) 図20は祭壇の外観斜視図である。(実施例2) 図21は別の実施の形態に係る墓の全体の配置を示す平面図である。(実施例2) 図22は同実施の形態の石柱の正面図(A)、左側面図(B)、右側面図(C)、および縦断面図(D)である。(実施例2) 図23は同石柱の平面図(A)、底面図(B)、および横断面図(C)である。(実施例2) 図24は石柱の胴部を構成する前面板および背面板の正面図(A)、同側面図(B)、側板の正面図(C)、および同側板の側面図(D)である。(実施例2) 図25は上下方向に3つに分割される右側板の上板の正面図(A)、同側面図(B)、同下板の正面図(C)、同側面図(D)、蓋板の正面図(E)、および同蓋板の側面図(F)である。(実施例2) 図26は段差による蓋板と下板の係合を示す拡大断面図(A)、およびロックピンによる蓋板のロックの構造を示す拡大断面図(B)である。(実施例2) 図27は祭壇の上板の正面図(A)、同平面図(B)、祭壇の側面石の正面図(C)、および同側面図(D)である。(実施例2) 図28は祭壇の正面図(A)、および同側面図(B)である。(実施例2) 図29は祭壇の外観斜視図である。(実施例2) 図30は缶体の平面図(A)、および正面図(B)である。(実施例2) 図31は缶体の蓋体の嵌着の構造を示す拡大縦断面図である。(実施例2) 図32は灯籠型の墓を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は中央縦断面図である。(実施例3) 図33は灯籠型の墓の中央縦断面図である。(実施例4) 図34は石柱型の墓を示し、(a)は中央縦断面図、(b)は概略正面図である。(実施例5) 図35は連通するカロート有する石柱型の墓の概略正面図である。(実施例6) 図36は墓の平面図である。(実施例7)
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施の形態の墓の概要を示すものであって、特に図1および図2に示すように、この墓は通路11を中心に構成される。
通路11は直線状に延びる通路であって、その表面に所定の厚さの敷石12が敷設される。
なお、敷石12によって覆われた通路11の両側には敷石12よりも幅の狭い縁石13が敷設される。
上記通路11の両側に沿って、細長い石柱17が直立して立設される。
そして、石柱11の根元側であって前面側の部分には、祭壇を構成する祭壇石18がそれぞれの石柱17に対応して設けられる。
ここで、祭壇石18の配列方向、すなわち横方向の寸法は、上記石柱17の中心部間の間隔と等しくなっている。
そして、特に図3に示すように、それぞれの石柱17の前面には、「山田家」等の表示21が形成されている。
このような石柱17の根元側の部分の前面に配される祭壇石18は、その横方向の両側の下面がL字状に切欠かれたL字状切欠き19から構成され、このL字状切欠き19に直方体状を成す補助石20が組合されるようになっている。
なお、補助石20は、互いに隣接する両側の石柱17と関連付けられた祭壇石18に共通に用いられ、両側の祭壇石18の連続するL字状切欠き19に共通の補助石20が組合されるようになっている。
なお、ここで、石柱17、祭壇石18、補助石20は、御影石等の石材によって切削、研削、磨き等の方法によって製作されたものである。
図4はそれぞれの石柱17と、祭壇石18と、カロート35との関係を示している。
石柱17は直立して垂直に立設され、根元側の部分が土で直接、あるいはコンクリート等の固定手段によって固定される。
そして、石柱17の前面側に祭壇石18が左右対称に配設され(図4B参照)、しかも祭壇石18の下側に、後述するステンレス鋼板製のカロート35が配列されるようになっている。
カロート35には、骨壷39が積重ねて収納される。
次に石柱17の構造を図5によって説明する。
石柱17は、御影石等の石材を研削して角柱状にしたものである。
ここで石柱17は、1,000〜3,000mm、より好ましくは1,500〜2,500mm、例えば1,940mmの長さを有し、その横断面形状が、1辺が80〜250mmの範囲内、より好ましくは120〜200mmの範囲内、例えば150mmの正方形の形状を成している。
石柱17の頂面は緩やかな角度の4角錐状に成形されている。
そして、上記石柱17の上面側の部分に前後方向に貫通する断面円形の貫通孔24が形成され、この貫通孔24の前面側の大径部26の殿部にステンドグラス25が嵌着される(図6参照)。
また、貫通孔24の背面側の大径部26の殿部に普通のガラス板28が嵌着されている。
また、石柱17には、前記貫通孔24よりもやや下側に飾り溝27が形成されるとともに、飾り溝27の下側には別の飾り溝27が形成される。
すなわち、上下2段に飾り溝27が設けられることになる。
図6A、Bは、ステンドグラス25が装着される石柱17の貫通孔24の部分を拡大して示したものであって、前後方向に延びる円形の貫通孔24は、その前面側と後面側とにそれぞれ大径部26が形成されるとともに、これらの大径部26に円板状のステンドグラス25と普通のガラス板28が取付けられている。
ステンドグラス25は、図7に示すように、各種の模様またはマークを施したガラス板であってよい。
ここで模様あるいはマークとしては、家紋等のマーク、植物、動物の形状から成る模様等であってよい。
図8は上記石柱17と組合される祭壇石18を示しており、この祭壇石18は前面側に開口し、背面側が閉塞された凹部31を備えている。
凹部31は、その中で線香を焚くための凹部である。
そして、このような祭壇石18の両側下部のL字状切欠き19と整合される補助石20が図9に示されている。
補助石20は上記L字状切欠き19の2倍の寸法を有し、両側の互いに隣接する祭壇石18のL字状切込み19に組合されることによって丁度一致する形状になっている。
次に上記祭壇石20と組合されるカロート35について図10により説明する。
カロート35は、ステンレス鋼板から成る箱体であって、上部が開放された箱体から構成されている。
その大きさは、上記祭壇石18の平面の大きさとほぼ一致する大きさである。
そして、このカロート35の上部開口が、上記祭壇石18と補助石20との組合わせによって閉じられるようになっている。
すなわち、祭壇石18と補助石20とがこのカロート35の蓋体を兼用している。
なお、カロート35の上部開口は、専用の蓋板36で覆うようにしてもよい。
図11は専用の蓋板36を備えるカロートを示している。
ここで、蓋板36はステンレス鋼板で作られ、その長辺側側縁の部分にリブ37を備え、短辺側側縁の部分にリブ38を備えている。
これらのリブ37、38がカロート35の長辺側と短辺側の上部の側縁の外側において係合されるようになっており、これによって蓋板36でカロート35の上部開口が閉じられるようになっている。
このような墓は、図1および図2に示すように、比較的狭い通路の両側に多数の石柱17を直立して並べることによって構成される。
ここで通路11は縁石13の部分を含めてその幅員が例えば1,500mm程度に設定され、両側の列の石柱17を含めた全幅が2,200mm程度であってよい。
また石柱17の配列方向の石柱17の配列のピッチは、445mm程度でよく、500mm以下のピッチで石柱17を配列することができる。
上記の実施例においては、石柱17の断面が150×150mmの正方形断面の場合に、石柱1個に対応する墓の部分の面積が、通路11を含めて0.4895mで済むことが計算により明らかになっている。
すなわち、1戸当たりの所要スペースが著しく少なく、これによって土地代が安くなる。
また墓の構成も、細い石柱17と、祭壇石18と、補助石20と、そしてカロート35とからの組合わせであるために、材料費や建設費も極めて安くなり、低コストの墓が可能になる。
以上、本願発明を図示の実施の形態および実施例によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。
例えば上記実施の形態における、石柱17、祭壇石18、カロート35等の具体的な形状や寸法については、必ずしも上記実施の形態に限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。
図12および図13は、本発明の一実施の形態の墓の全体の配置を示すものである。
ここでは、図12および図13に示すように、参拝者が通るための通路111が中央を貫通するように形成される。
通路111は、例えば300×600mmの長方形の敷石を3列に敷設して成り、幅員が900mmの通路であってよい。
そして、このような通路111の両側には、ブロック毎に分かれてグループを形成した墓が配列される。
ブロックを構成するグループは、11本の石柱116から構成され、背面側の部分に5本の石柱が立設されるとともに、両側の部分にそれぞれ3本の石柱が立設される。
そして、石柱116の根元側の部分に植栽117が施される。
またコ字状に配列された11本の石柱116から成るブロックの内側の長方形の空間には、コンクリートが打設され、表面の部分には貼石118が敷設される。
そして貼石118の敷設された前方側の長方形の空間の前端側の中央に祭壇120が設置される。
図14は上記の通路111に沿うブロックの11本の石柱116によって構成される1グループを正面から見たものであって、背面側に5本の石柱116が所定間隔で立設されるとともに、両側には3本ずつの石柱116が立設されることになる。
また、前方の空間部の中央部に祭壇120が配置される。
なお、石柱116は、例えば御影石を加工して作られ、その前面側には、例えば「山田家」、「心」等のような適宜の表示130が施されてよい。
図15は、特に墓の主要部を構成する石柱116を示すものであって、石柱116は、その全長が1,200〜2,000mmの範囲内、より好ましくは1,500〜1,900mmの長さを有し、その横断面形状が1辺が110〜220mmの範囲内、より好ましくは130〜180mmの、例えば150×150mmの正方形断面を有し、全長が例えば1,750mmの長さであって、下側の300mmの部分が土中に埋設されてよい。
なお、埋設された下側の部分については、コンクリートで固定するのが好ましい。
石柱116の上端部は、緩やかな角度の四角錐状突部125になっている。
そして、上端側の部分には、前後方向に貫通する貫通孔126が形成されている。
貫通孔126はその前端側の部分と後端側の部分とにそれぞれ太径部127を備えている。
そして、貫通孔126の太径部127の部分に、図16および図17に示すようなステンドグラス128が装着される。
ステンドグラス128は、ガラス板であって、例えば図17に示すような各種の模様を施したものである。
また、貫通孔126の背面側の太径部127には、通常のガラス板129が装着されることになる。
また、石柱116は、上記貫通孔126よりもやや下側の部分において、上下に2分割され、上側部分131と下側部分132とから構成されている。
そして、下側部分132の上端には断面が円形の凹部から成る空洞部133が形成されている。
凹部133は、80〜180mmの範囲内、より好ましくは80〜120mmの直径の円形の断面形状を有し、軸線方向に沿って、例えば360mmの深さを有している。
このような円形の凹部133は、その中に火葬されかつ粉末あるいは粒状に砕かれた遺骨を入れるようになっている。
すなわち、この石柱116は、骨壷を用いることなく直接凹部133の中に遺骨を粉末あるいは粒状のままで入れるようにすることに大きな特徴を有している。
上記石柱116の上側部分131の下面には下方に突出するように、断面円形の突部134が形成され、この突部134が上記下側部分132の空洞部を構成する凹部133の入口部分に嵌合される。
すなわち、突部134が凹部133の蓋体を成している。
また、突部134の根元側の部分にはリング状突部135が形成されている。
従って、突部134と凹部133とを嵌合させて上側部分131を下側部分132の上部に組合せると、上側部分131と下側部分132との接合部に飾り溝136が形成されることになる。
次に図13および図14に示す11本の石柱116から成るグループのブロック115の前面側の中央部に配される祭壇120について説明する。
祭壇120は、例えば御影石によって直方体状のブロックの形状に切削し、表面を研削して組立てられる。
そして、この祭壇120の前面側には、背面側に貫通するように四角形の開口140が形成される。
この開口140は、その中に例えば線香を置いて焚くのに用いられる。
このような構成に係る墓は、それぞれの墓の部分が主として直立する1辺が150mmの石柱から構成され、所要面積が極めて少ないという顕著な特徴を有する。
図13に示すようにコ字状に配列された11本の石柱116によって1つのグループを構成し、ブロック115を形成するようにした墓において、各ブロックは2,520×1,080mmの長方形の用地を用いる。
従って、各ブロックのグループを11本の石柱116によって構成する場合には、石柱116が1本の各墓について、0.24mの敷地を占めるだけで済むようになる。
通路111の部分を敷地に算入しても、石柱1本当たりの墓の所要面積が、0.35m程度で済むようになる。
従って、所要面積が極めて小さい墓を提供することが可能になる。
また、本実施の形態の墓は、特に図15および図18に示すように、石柱116の内部の空洞部分を構成する凹部133内に、粉砕しあるいは破砕した遺骨を収納するようにしている。
遺骨を凹部133に入れる場合には、上側部分131を上方に移動し、突部134を下側部分132の凹部133の開口から離脱させ、凹部133の上部開口を開放する。
そして凹部133内に、粉砕され、あるいは破砕されて粉末状または粒状になっている遺骨をそのまま充填する。
このような墓は、石柱116を一人分の墓として用いる場合には、その人の遺骨を凹部133内に任意の量充填することになる。
これに対して家族等複数の人の遺骨を入れる場合には、各人の遺骨の量を制限し、少しずつ凹部133内に粉末状あるいは粒状の遺骨を入れるようにすれぱよい。
遺骨を入れた後に、上側部分131の突部134を下側部分132の凹部133に嵌合するようにして凹部133の上部開口を閉塞する。
上側部分131の突部134の根元側にはリング状突部135が形成されており、上述のように上側部分131を下側部分132に組合せると、リング状突部135の下面がパッキンとして機能し、凹部133の入口側の部分が閉塞されるようになる。
このように石柱116の上側部分131と下側部分132との境界部に形成された凹部133から成る空洞部に遺骨を入れるようにした構成によると、従来の墓において設けられていたカロートを必要としなくなる。
従って、カロートを建設するための建造費や材料費を省略することができ、安価に墓を提供できるようになる。
墓は図16に示すように、上端側の部分に貫通孔126を備え、この貫通孔126にステンドグラス128を装着するようにしている。
従って、このようなステンドグラス128によって、高い意匠性を付与できるようになる。
また、石柱116の前面側には、図14に示すように、各種の表示130を適宜形成することができる。
すなわち、従来の墓の石碑と同様の表示を行なうことが可能になる。
次に別の実施の形態を図21〜図31を参照して説明する。
この実施の形態は、石柱145内に、図30、図31に示す缶体181を収納し、この缶体181内に遺骨を入れるようにしたものである。
図21に示すように、通路146の長さ方向に、上記通路146に対して両側にそれぞれ石柱145が例えば500mmのピッチで立設して配列される。
なお、通路146のほぼ中央部には、帯状に花壇147が通路146の延びる方向に平行に形成される。
また、道路146を挟んで対向する石柱145の列の背面側には、次の列の石柱145が同様に道路146を介して対向するように配列されている。
このような石柱145の配列構造が、墓地の領域の範囲で多数形成されることになる。
次に石柱145の構造について図22により説明すると、石柱145はその全長が1,200〜2,200mmの範囲内、より好ましくは1,500〜2,100mmの範囲内、例えば1,900mmの長さを有し、横断面形状が1辺が160〜250mmの範囲内、より好ましくは180〜230mmの範囲内、例えば1辺が210mmの正方形断面を有してよい。
そして、石柱145はその上部が頭部151から構成されている。
頭部151は御影石によってブロック状に構成されたものであって、その上面側が四角錘状突部187になっている。
そして、頭部151の下側には扁平な飾り板152が組合わされる。
飾り板152は例えば黒御影石から構成される。
そして、飾り板152の下側において、石柱145は胴部153から構成されることになる。
石柱145の胴部153は、その4辺をそれぞれ別々の板状体によって覆うようにした構造を成しており、各板状体はそれぞれ例えば50mmの厚さの御影石の石板によって構成される。
前面側は扁平な前面板154から構成され、背面板は扁平な背面板155から構成される。
このような前面板154および背面板55の構造は、図24A、Bに示される。
これに対して左側板156は、左側の部分において、前面板154と背面板155に挟まれて配される板状体であって、同じく厚さが例えば50mmの御影石の板状体であってよい。
このような左側板156の構造は、図24C、Dに示される。
次に石柱45の右側板の構造について説明する。
右側板は、特に図22Cに示すように、高さ方向に3枚の板状体から構成されており、上板160と、蓋板を構成する中板161と、下板162とを組合わせて構成される。
なお、上板160の構造は、図25A、Bに示される。
また、蓋板を構成する中板161の構造は、図25E、Fに示される。
また、下板162の構造は、図25C、Dに示される。
ここで、上板160の下端、蓋板161の上端および下端、および下板162の上端にはそれぞれ段差163が形成される。
図26は蓋板161の下端と下板162の上端との間における段差163の係合構造を示しており、このような段差163によって、蓋板161と下板162との間の部分に隙間を生じないようにしている。
このように石柱145の右側板が互いに分離された上板160と蓋板161と下板162とから構成され、これらが互いに組合わされるようになっている。
そして、蓋板161を取外すと、図22Dおよび図23Cに示す内部の空洞の部分が開放されることになる。
これによって、中に後述する缶体181を入れたり、あるいはこの空洞から缶体181を取出したりすることができるようになっている。
なお、内部の空洞は、1辺が好ましくは80〜140mm、より好ましくは95〜130mm、例えば110mmの正方形断面の空洞である。
図26Bは、上記空洞の部分の入口を開閉する蓋板161のロック構造を示している。
蓋板161の下端側の部分には保持筒168が埋設され、この保持筒168によってロックピン169が高さ方向に摺動可能に保持されている。
そして、下板162の上端側には、ロックスリーブ170が軸線方向に移動可能に保持されている。
外部から操作ピン171を操作し、ロックピン169をロックスリーブ170から離脱させると、保持筒168に保持されているロックピン169による蓋板161のロックが解除されるようになる。
これに対して操作ピン171によってロックピン169を下降させ、ロックスリーブ170内にロックピン169の下端部を係合させると、蓋板161が上板160と下板162との間の開口部を閉じた状態でロックされる。
なお、このようなロック機構は、上板160の下端と蓋板161の上端との間にも設けられている(図22C参照)。
上記のような構成に係る石柱145の前面側には、図21に示すようにそれぞれ祭壇174が配される。
祭壇174は、図27A、Bに示すような天板175と、同じ形状のべ一ス176とを、両側の側面石177(図27C、D参照)を介して結合したものであって(図28参照)、これによって図29に示すように組立てられるものである。
このような祭壇174は、その上に線香の焼香台を置いたり、花瓶を置いたりすることができるようにしている。
次に上記石柱145の内部の空洞の部分に挿入される缶体181について説明する。
缶体181はステンレス鋼板から成り、断面が円形の筒体であって、有底の缶体から成る身、すなわち本体部分182と、この本体182の上部開口を閉じる蓋183とを備えている。
そして、蓋183を装着するために、図31に示すように、本体182の上端側であってその内周部には接続篇184が嵌着されかつ溶接されている。
そして、このような接続篇184の本体182の上側に突出した部分に蓋183を外側から嵌着することによって、缶体181が閉じられるようになっている。
なお、缶体181の外径は、75〜130mmの範囲内、より好ましくは90〜120mmの範囲内、例えば100mmの直径を有し、かつ高さ方向の全長は、250〜800mmの範囲内、より好ましくは400〜650mmの範囲内、例えば500mmの長さを有してよい。
この実施の形態の特徴は、石柱145の内部であって胴部153の内側が空洞になされるとともに、その空洞内に缶体181を収納できるようにしたことを特徴としている。
本実施例においては、石柱145の空洞の部分に3本の缶体181を上下3段に重ねて収納できるようにしているが、石柱145の高さ方向の寸法に応じて、挿入される缶体181の本数をも変更することが可能である。
このような構成によると、石柱145の胴部153内に収納される缶体181を骨壷の代わりに利用することができる。
また、このような構成によれば、遺骨を粉砕して粉末あるいは粒状に加工する必要がなくなる。
また、必要に応じて、缶体181を取出すこともできる。
以上本願発明を図示の実施の形態および実施例によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。
例えば上記実施の形態における、石柱116の寸法や、1ブロック115を構成する石柱116の本数、あるいはその配置関係については、必ずしも上記実施の形態に限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。
図32(a)〜(c)はこの発明の実施例3を示すものである。
この実施例3の特徴とするところは、墓201を石柱202と蓋部203とによって灯籠型に形成するとともに、前記石柱202には、長手方向に貫通する納骨用空間204を形成し、この納骨用空間204の下端開口を連絡通路205として機能させる構成とした点にある。
すなわち、図32(c)に示す如く、前記墓201の石柱202の下部を土壌206に埋設した際に、前記納骨用空間204の下端開口を土壌206に対峙させ、連絡通路205として使用するものである。
さすれば、上述した構成の墓201とすることによって、納骨用空間204と墓201周辺の外部、例えば土壌206とを連絡通路205によって連絡することができる。
このため、納骨用空間204に収納した遺骨に対して微生物などの作用を促進させることができ、遺骨量を減少させて納骨用空間204の残余の空間を適正に維持することができる。
また、前記連絡通路205によって納骨用空間204内の換気を行うことができ、納骨用空間204内に滞留する臭いを解消し得る。
図33はこの発明の実施例4を示すものである。
この実施例4の特徴とするところは、上述実施例3と同様に、墓211を石柱212と蓋部213とによって灯籠型に形成するとともに、前記石柱212に長手方向に貫通する納骨用空間214を形成した際に、この納骨用空間214を墓周辺の外部に連絡する連絡通路215を設ける構成とした点にある。
すなわち、図33に示す如く、前記墓211の石柱212の下部を土壌216に埋設した際に、この土壌216表面、かつ、墓211の前面部位に土台石217を配置し、この土台石217の上面にL字状に形成した祭壇石218を載置する。
そして、この祭壇石218の裏面部分に対峙する前記石柱212に、前記納骨用空間214と墓211周辺の外部である祭壇石218の裏面部分とを連通するように貫通孔からなる前記連絡通路215を設けるものである。
さすれば、上述した構成の墓211とすることによって、納骨用空間214と墓211周辺の外部、例えば祭壇石218の裏面部分とを貫通孔からなる前記連絡通路215によって連絡することができる。
このため、納骨用空間214に収納した遺骨に対して微生物などの作用を促進させることができ、遺骨量を減少させて納骨用空間214の残余の空間を適正に維持することができる。
また、前記連絡通路215によって納骨用空間214内の換気を行うことができ、納骨用空間214内に滞留する臭いを解消し得る。
また、貫通孔からなる前記連絡通路215を形成する際には、単数のみでなく、2個以上の複数とすることが可能であるとともに、貫通孔の孔径を任意に変更させて形成することも可能である。
図34(a)及び(b)はこの発明の実施例5を示すものである。
この実施例5の特徴とするところは、墓221を、石柱222と、この石柱222の前面の土壌223に形成したカロートからなる納骨用空間224と、この納骨用空間224の上面を閉塞する祭壇石225とによって形成するとともに、前記納骨用空間224を墓221周辺の外部に連絡する連絡通路226を設ける構成とした点にある。
すなわち、図34(a)及び(b)に示す如く、前記石柱222の前面の土壌223にカロートからなる納骨用空間224を形成する際に、この納骨用空間224に開口する一端開口部226xと、前記祭壇石225近傍の土壌223から外気に連絡する他端開口部226yとを有する管状の前記連絡通路226を埋設するものである。
このとき、この連絡通路226の本数や一端開口部226x及び他端開口部226yの個数は、単一構成でなくても、適宜複数とする設定が可能である。
さすれば、上述した構成の墓221とすることによって、納骨用空間224と墓221周辺の外部、例えば祭壇石225近傍の土壌223の外気とを管状の前記連絡通路226によって連絡することができる。
このため、納骨用空間224に収納した遺骨に対して微生物などの作用を促進させることができ、遺骨量を減少させて納骨用空間224の残余の空間を適正に維持することができる。
また、前記連絡通路226によって納骨用空間224内の換気を行うことができ、納骨用空間224内に滞留する臭いを解消し得る。
また、前記連絡通路226の形成に際しては、上述したように土壌223内に管状の連絡通路226を埋設する構成として説明したが、例えば図34(b)に破線で示す如く、祭壇石225に穿孔を施し、この穿孔部分を連絡通路231として機能させる変形例とすることも可能である。
なお、石柱222の上部には、像や家紋、あるいは梵字などからなるデザインを施す構成とすることも可能である。
図35はこの発明の実施例6を示すものである。
この実施例6の特徴とするところは、カロートからなる納骨用空間を墓周辺の外部に連絡する際に、外部に連絡する連絡通路と、複数個の納骨用空間を接続する接続通路とを設ける構成とした点にある。
すなわち、例えば図35に示す如く、3箇所に第1墓241−1、第2墓241−2、第3墓241−3を設ける構成とする。
そして、第1墓241−1を、第1石柱242−1と、この第1石柱242−1の前面の土壌243に形成したカロートからなる第1納骨用空間244−1と、この第1納骨用空間244−1の上面を閉塞する第1祭壇石245−1とによって形成する。
また、前記第2墓242−2も、上述した第1墓241−1と同様に、第2石柱242−2と、第2納骨用空間244−2と、第2祭壇石245−2とによって形成する。
更に、前記第3墓242−3も、第3石柱242−3と、第3納骨用空間244−3と、第3祭壇石245−3とによって形成する。
このとき、前記第1墓241−1を、管状の連絡通路246によって第1祭壇石225近傍の土壌223から外気に連絡する。
一方、前記第1墓241−1と第2墓241−2と第3墓241−3とは、第1、第2接続通路247−1、247−2によって第1〜第3納骨用空間244−1、244−2、244−3を夫々接続する。
さすれば、上述した構成の第1墓241−1と第2墓241−2と第3墓241−3とすることによって、第1〜第3納骨用空間244−1、244−2、244−3と第1〜第3墓241−1、241−2、241−3周辺の外部、例えば祭壇石245−1近傍の土壌246の外気とを管状の前記連絡通路246及び第1、第2接続通路247−1、247−2によって連絡することができる。
このため、3個の第1〜第3納骨用空間244−1、244−2、244−3に収納した遺骨に対して微生物などの作用を促進させることができ、遺骨量を減少させて第1〜第3納骨用空間244−1、244−2、244−3の残余の空間をほぼ均一かつ適正に維持することができる。
また、前記連絡通路246及び第1、第2接続通路247−1、247−2によって第1〜第3納骨用空間244−1、244−2、244−3内の換気を行うことができ、第1〜第3納骨用空間244−1、244−2、244−3内に滞留する臭いを解消し得る。
また、この実施例6においては、3箇所に設けた第1〜第3墓241−1、241−2、241−3を連絡する構成としたが、2個あるいは4個以上とすることが可能であるとともに、前記連絡通路246や第1、第2接続通路247−1、247−2の本数を増加させる変形例とすることも可能である。
図36はこの発明の実施例7を示すものである。
この実施例7の特徴とするところは、上述した実施例6の外部に連絡する連絡通路と、複数個の納骨用空間を接続する接続通路とを設ける構成を採用する一方、図13にて説明したグループを形成した墓の配列を変形した墓群251を開示した点にある。
すなわち、例えば図36に示す如く、グループを形成した墓群251を半円形状に形成する。
そして、半円形状の墓群251の直径部分を通路252に対峙させる。
このとき、半円形状の墓群251の中心部位に祭壇253を配置し、この祭壇253の周囲に貼石254を半円形状に配置する。
また、この半円形状の貼石254の外周部位に、円弧状に複数個の墓255を配置するものである。
さすれば、上述した構成の墓群251とすることによって、この墓群251に使用される複数個の墓255の各納骨用空間と墓周辺の外部の外気とを、上述した実施例6と同様に、連絡通路及び接続通路によって連絡することができる。
このため、複数個の墓255の各納骨用空間に収納した遺骨に対して微生物などの作用を促進させることができ、遺骨量を減少させて各納骨用空間の残余の空間をほぼ均一かつ適正に維持することができる。
また、前記連絡通路及び接続通路によって複数個の墓255の各納骨用空間内の換気を行うことができ、各納骨用空間内に滞留する臭いを解消し得る。
また、上述した図13の場合は長方形状、そして、半円形状に墓群251を形成する構成としたが、設計の際の土壌形状によって種々変更されるものであり、例えば四角形の場合は正方形状、そして三角形状や五角形以上の多角形状の変形例とすることも可能である。
なお、この発明は上述実施例1〜7に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
例えば、この発明の実施例1〜7においては、石柱を石材を使用した四角柱状として説明したが、その他の柱状などの形状とする特別構成とすることも可能である。
すなわち、四角柱状を除く多角柱状や円柱状とすることが可能である。
また、ほぼ球体状のものを複数個積層した形状とすることも可能である。
更に、四角柱状や球体状、角錐、円錐などを組み合わせた形状とすることも可能である。
また、この発明の実施例6においては、3箇所に第1〜第3墓を設ける際に、第1〜第3納骨用空間を夫々独立させて形成し、これらの第1〜第3納骨用空間を接続通路で接続する構成としたが、区画することによって各納骨用空間を形成する特別構成とすることも可能である。
すなわち、溝状に空間を掘削し、その後にこの空間を形成する墓の個数に応じて区画板などによって溝状の空間を区画し、複数の納骨用空間を形成するものである。
このとき、区画板に接続通路として機能する孔部を形成する。
さすれば、複数個の墓の納骨用空間を形成する際に、作業能率を向上させることが可能である。
更に、墓を設ける際に、墓の傾倒防止を図る傾倒防止手段を設ける特別構成とすることも可能である。
すなわち、石柱内に納骨用空間が形成されている場合には、土壌に傾倒防止手段として機能する支持用縦鉄筋を立設させて納骨用空間に位置させるものである。
このとき、支持用縦鉄筋は、必ずしも石柱に接触させておく必要はなく、石柱の傾倒時に接触すれば良いものである。
また、複数個の墓を設ける際には、土壌内に埋設される石柱の下端を傾倒防止手段として機能する支持用横鉄筋によって接続し、全部の墓を一体的に接続するものである。
さすれば、傾倒防止に寄与するとともに、耐震性の向上にも寄与し得る。
更にまた、この発明の実施例3〜7においては、墓の納骨用空間と墓周辺の外部とを連絡通路によって連絡して納骨用空間に収納した遺骨に対して微生物などの作用を促進させ、納骨用空間の残余の空間を適正に維持する構成としたが、微生物の作用を促進させる特別構成とすることも可能である。
すなわち、前記納骨用空間の一部、あるいは、連絡通路の途中などに微生物を一時的に収容する微生物収容部を設け、この微生物収容部内に定期的に微生物を収容するものである。
さすれば、納骨用空間に収納した遺骨に対して微生物の作用をより一層促進させることができ、納骨用空間の残余の空間を確実に維持できるとともに、納骨用空間を減少させて墓そのものを小型化できるという副次的な効果を奏することもできる。
また、この発明の図13や実施例7においては、グループを形成するように墓を配列させて墓群とした構成を説明したが、唯一の合同葬用墓を設ける特別構成とすることも可能である。
すなわち、唯一の合同葬用墓を設ける一方、唯一の祭壇を設け、そして唯一の墓誌をも設けるものである。
本願発明は、火葬された人の遺骨を葬るのに用いられる墓に広く利用可能である。
11 通路
12 敷石
17 石柱
18 祭壇石
25 ステンドグラス
35 カロート
36 蓋板
37 リブ(長辺側)
38 リブ(短辺側)
39 骨壷
111 通路
112 敷石
116 石柱
117 植栽
118 貼石
120 祭壇
128 ステンドグラス
133 凹部(空洞部)
145 石柱
146 通路
147 花壇
151 頭部
153 胴部
168 保持筒
169 ロックピン
170 ロックスリーブ
171 操作ピン
174 祭壇
177 側面石
181 缶体
182 本体(身)
183 蓋
201 墓
202 石柱
203 蓋部
204 納骨用空間
205 連絡通路
211 墓
212 石柱
213 蓋部
214 納骨用空間
215 連絡通路
221 墓
222 石柱
223 土壌
224 カロートからなる納骨用空間
225 祭壇石
226、231 連絡通路
241−1、241−2、241−3 第1〜第3墓
242−1、242−2、242−3 第1〜第3石柱
243 土壌
244−1、244−2、244−3 第1〜第3納骨用空間
245−1、245−2、245−3 第1〜第3祭壇石
246 連絡通路
247−1、247−2 第1、第2接続通路
251 半円形状の墓群
252 通路
253 祭壇
254 貼石
255 複数個の墓

Claims (5)

  1. 立設した石柱からなる墓において、この石柱に納骨用空間を設けたことを特徴とする墓。
  2. 直立する前記石柱と、該石柱の根元側の前面に配される祭壇と、前記祭壇の下に埋設される前記納骨用空間として機能するカロートとを有し、前記石柱が所定の間隔で列状に並べられることを特徴とする請求項1に記載の墓。
  3. 垂直に立設される前記石柱によって構成され、該石柱はその内部に前記納骨用空間として機能する空洞部を有し、該空洞部に遺骨を砕いて収納するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の墓。
  4. 垂直に立設される前記石柱によって構成され、該石柱はその内部に前記納骨用空間として機能する空洞部を有し、該空洞部内に缶体が受入れられ、前記缶体に遺骨を収納するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の墓。
  5. 前記納骨用空間は、この納骨用空間と墓周辺の外部とを連絡する連絡通路を備えることを特徴とする請求項1に記載の墓。
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