JP4559323B2 - 墓及びこれを用いた墓組合せ体 - Google Patents

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本発明は墓及びこれを用いた墓組合せ体に係り、特に、複数の石材を組み合わせた墓であって、優れた耐震構造を有する墓及びこれを用いた墓組合せ体に関する。また本発明は、狭い面積の墓でもそれらの組合せにより共有の植栽スペースを確保し、且つ、故人の想い或いは故人への想いを表す付属碑を備える墓に関する。
従来から、墓を構成する墓石や基礎部分などの石材は、特別な結合具などを用いずに積み重ねられていた。このため、地震などにより墓に揺れが加わった場合には、墓自体が倒壊してしまうという問題があった。このような問題は、高さの高い墓石などで特に顕著である。
このような問題を解決するために、最下段の石材と最上段の石材とを連結棒で連結する構造の墓が開示されている(特許文献1参照。)。これは、最上段の竿石6に連結棒7をねじ込み、その後竿石6を設置して連結棒7の下端を芝台3にナット79で固定するものである。
特開2005−76191号(特に、図1)
しかしながら、上記した連結棒用いた墓の場合、芝台3の下面で固定されているナット79を緩めない限り墓を分解することができず煩雑である。また、竿石6は最下部のみが連結棒7と連結されているのみであるため、大きな横方向の揺れが加わった場合には最下部が崩壊して、竿石6が倒壊することも考えられる。
本発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、少なくとも上段部と下段部とを備えた墓において、前記下段部は納骨室を形成する少なくとも2つの側壁石を備え、各側壁石の接合領域にそれぞれの側壁石の端部同士を相互に固定する固定部材を設ける、という手段を採っている。
また、本発明は、前記下段部の下方に設けられる基礎部と、この基礎部に固定されて基礎部表面から鉛直上方に突出する棒状連結部材とを更に備え、前記側壁石にその上面から下面へ貫通する側壁石貫通穴を形成し、この側壁石貫通穴に前記棒状連結部材が挿入されるように前記側壁石が配置され、前記棒状連結部材に形成された固定構造によって前記固定部材を棒状連結部材に固定する、という手段を採っている。
また、本発明は、前記上段部は鉛直方向に立設される墓石を備え、この墓石の内部には上端部近傍まで墓石開口穴が形成され、当該墓石開口穴に前記基礎部から延設される棒状連結部材が挿入される、という手段を採っている。
また、本発明は、前記棒状連結部材は所定の接着性材料により前記基礎部貫通穴に固定されている、という手段を採っている。
また、本発明は、前記下段部と基礎部との間には所定の摩擦部材が介挿されている、という手段を採っている。
また、本発明は、前記上段部は台座石又は拝石を備え、これら台座石又は拝石上には付属碑,線香台,献花台又は生花台が設けられ、前記付属碑,線香台,献花台又は生花台の下面には前記台座石又は拝石上に形成された凹部に対応する突起状のダボを備え、このダボは墓の前後方向に沿って長く形成されている、という手段を採っている。
また、本発明は、墓を少なくとも2組備えた墓組合せ体であって、これら各墓の境界領域に所定の共有花壇部を設ける、という手段を採っている。
また、本発明は、上記墓を少なくとも2組備え、これら各墓の境界領域に所定の共有花壇部を設ける、という手段を採っている。
更に、本発明は、前記共有花壇部は、前記下段部の側壁石の一部を形成する、という手段を採っている。
次に、各図面に基づいて本発明の一実施形態について説明する。
[全体概要]
図1は、本実施形態に係る墓の各部分を分解して示す平面図である。ここで、図1(a)は上段部10を示し、図1(b)は下段部30を示し、更に図1(c)は基礎部50を示している。尚、図1において図の左方を墓の前方、図の右方を墓の後方として説明する。また、説明の便宜上、基礎部50、下段部30、上段部10の順に説明する。
[基礎部]
先ず、基礎部50は地中に埋設される部分であり、外形が直方体形状をしている。この基礎部50はコンクリートにより形成されている。基礎部50の略中央には基礎部納骨室51となる空間が形成されている。この実施形態に係る基礎部納骨室51は直方体形状をしている。また、基礎部50の前方(図では左方)には散骨室52となる空間が形成されている。この散骨室52も直方体形状となっている。
基礎部納骨室51の四隅近傍には、2個で1組となった4組で合計8個の基礎部貫通穴53が形成されている。この基礎部貫通穴53は、基礎部50の上面から下面まで鉛直に貫通する穴である。この基礎部貫通穴は、後述するように基礎部50と下段部30及び上段部10との連結のために用いられるものであり、その詳細は後述する。また、散骨室52の更に前方(図の左方)には、2つの前方開口穴54が形成されている。この前方開口穴54は基礎部50の上面から下面に向かって鉛直に延びる穴であるが、基礎部50の厚さに対して半分程度の深さの有底穴である。本実施形態では散骨室52から所定距離だけ離れた2つの前方開口穴54が形成されている。但し、本発明では前方開口穴54の個数は2つに限定されるものではなく、1個でも良いし3個以上であってもよい。
尚、基礎部はコンクリートで形成するだけでなく、通常の石材で形成するようにしてもよい。
[下段部]
次に、下段部30について説明する。下段部30は下段部納骨室31を形成する4つの側壁石32a,32b,32c,32dと、前方花壇33を形成する前方花壇壁34と備えている。また、下段部納骨室31の底面には基礎部50上に載置される納骨室床部材35が配置されている。さらに、4つの側壁石32a,32b,32c,32dの各接合部分には、それぞれ長方形で板状の固定部材36a,36bが取り付けられている。以下にこれらを詳しく説明する。
4つの側壁石32a,32b,32c,32dの下段部納骨室31に面する部分は全て同じ高さを有しており、それぞれの側壁石32a,32b,32c,32dが直方体形状の空間を形成するようになっている。そして、このように4つの側壁石32a,32b,32c,32dで囲まれた空間が下段部納骨室31となる。各側壁石32a,32b,32c,32dには、上面から下面に貫通する側壁石貫通穴37a,37bが形成されている。これらの側壁石貫通穴37a,37bは上記した基礎部貫通穴53に対応する位置にそれぞれ形成されている。側壁石貫通穴37a,37bは、後述するように基礎部50、下段部30及び上段部10とを相互に連結するための棒状連結部材40a,40bを挿入するためのものである。
左右両側(図1(b)では上下)の側壁石32b,32cは、下段部納骨室31を超えて前方(図1(b)では左方)へ延びている。そして、各側壁石32b,32cの前方端に前方花壇壁34が当接しており、これらの石材により直方体形状の花壇33が形成される。この花壇33には植栽用土が入れられ自然の草花や木などが植栽される。前方花壇壁34の下面には花壇壁開口穴37cが形成されている。この花壇壁開口穴37cは基礎部50の基礎部開口穴54に対応して設けられている。花壇壁開口穴37cの深さは、前方花壇壁34の高さの半分程度である。
また、基礎部50と下段部30との間には所定の摩擦部材41が設けられている。摩擦部材41は基礎部50と下段部30との間に介挿されるシート状の部材であり、ゴム、発泡剤、樹脂などの材料で作られたものである。この摩擦部材41を設ける理由は、地震などで墓に揺れが加わった場合でも、基礎部50と下段部30とが相互にずれたりしないようにするためである。但し、当該摩擦部材41は本発明に必須なものではない。
[上段部]
次に、上段部10について説明する。上段部10は主に、墓石11と、台座石12と拝石13とからなる。台座石12は下段部30上の後方(図1(a)では右方)に配置されており、下段部納骨室31の一部を上方から覆うようになっている。また、台座石12上には墓石11が立設されている。墓石11内には墓石開口穴11aが高さ方向上端部近傍まで鉛直方向に形成されており、この墓石開口穴11a内に基礎部50及び下段部30から延びる棒状連結部材40aが挿入されている。更に、台座石12上の墓石11の前方には付属碑14及び献花具20が設置されている。付属碑14の底面には突起状のいわゆるダボ14aが形成されると共に、台座石12の表面にはダボ14aに対応する凹部が設けられている。そして、この凹部に付属碑14のダボ14aを挿入することで、付属碑14を台座石12に固定することができる。ここで、付属碑14のダボ14aは墓の前後方向に沿って長い形状となっている。これは、地震などで揺れが加わった場合に、ダボ14aが折れても付属碑14が横方向に倒れて、前方には倒れてこないようにするためである。ここで付属碑14は、墓石本体とは別に、特定の故人や夫婦等の「想い」或いは、逆に故人への「想い」を表すために、墓石の前に設置する「想いの碑」としての役割を有するものである。具体的には、故人が好んだ詩や歌詞、或いは言葉の他、故人が或いは故人に伝えたい事柄を刻んだり、写真を焼き付けたプレートを装着したりする。また、従来からある墓誌(戒名等を彫刻する)と同様にも使用できる。
また、台座石12には上面から下面に貫通する台座石貫通穴15が形成されている。台座石貫通穴15の位置は最も長い棒状連結部材40aに対応する位置である。更に、台座石12の下面には固定部材36a及びこれを固定するためのナット16と干渉しなように、所定の台座石凹部17が形成されている。この台座石凹部17は、墓の後方の側壁石32aと左右両側の側壁石32b.32cとを連結するための固定部材36aの位置に対応して形成されている。具体的には、図2に示すように、ナット16で固定部材36aが固定された場合に、ナット16の上面に接触しない深さが確保された凹部である。このような台座石凹部17を形成することで、台座石12を下段部30上に載置した場合に、下段部30の上面と台座石12の下面とが密着するようになる。
また、台座石12の前方には拝石13が設けられている。この拝石13は下段部納骨室31における台座石12で覆われない残りの部分を覆うものである。この拝石13は台座石12よりも厚さが薄く形成されており、拝石13の後方部分が台座石12の前方部分に形成された前方凹部18に嵌り込むようになっている。但し、本発明はこのように拝石13を台座石12に嵌め込むような構造に限定されるものではなく、単純に拝石13を下段部30上に載置する構造であってもよい。
拝石13の下面には、台座石12の下面と同様に、固定部材36b及びこれを固定するためのナット16と干渉しなように、所定の拝石凹部19が形成されている。この拝石凹部19は、墓の前方の側壁石32dと左右両側の側壁石32b,32cとを連結するための固定部材36bの位置に対応して形成されている。このような拝石凹部19を形成することで、拝石13を下段部30上に載置した場合に下段部30の上面と拝石13の下面とが密着するようになる。
拝石13の上面には線香台21及び生花台22とが設けられている。線香台21及び生花台22の底面にも突起状のいわゆるダボ21a,22aが形成されると共に、拝石13の表面にはダボ21a,22aに対応する凹部が設けられている。そして、この凹部に線香台21及び生花台22のダボ21a,22aを挿入することで、拝石13に固定することができる。ここで、線香台21及び生花台22のダボ21a,22aも墓の前後方向に沿って長い形状となっている。これは、地震などで揺れが加わった場合に、ダボ21a,21bが折れても線香台21や生花台22が横方向に倒れて、前方には倒れてこないようにするためである。この点では付属碑14の構造と同様である。
[施工方法」
次に、本実施形態に係る墓の施工方法について説明する。
先ず、最初に基礎部50が形成される。本実施形態にかかる基礎部50はコンクリート打ちによって形成される。具体的には、地面に基礎部50の高さに相当する深さの長方形の穴を掘り、この穴の周囲部に型枠を組む。また、基礎部納骨室51と散骨室52に相当する部分にも型枠を組む。更に、基礎部貫通穴53及び基礎部開口穴54に相当する位置にも円柱状若しくは円筒状の部材を配置する。この状態で型枠内に鉄筋を配置した後にコンクリートを流し込み硬化させる。基礎部50が硬化したら型枠や基礎部貫通穴53、基礎部開口穴54用の円柱状部材を取り外す。
型枠等を取り外したら、各基礎部貫通穴53に棒状連結部材40a,40bをそれぞれ挿入する。棒状連結部材40a,40bにおける下段部30の上面付近には固定構造としてのネジが形成されている。但し、全体にネジが形成されている棒状連結部材を使用してもよい。棒状連結部材40a,40bを基礎部貫通穴53に挿入する際には、接着剤,セメント或いはモルタルなどを基礎部貫通穴53に充填した上で行う。これは、棒状連結部材40a,40bを基礎部50に固定するためである。但し、本発明は接着剤などによる固定に限定されるものではなく、例えば棒状連結部材40a,40bの下端に雄ネジを形成し、ナットなどを用いて基礎部50の下面に固定するようにしてもよい。ここで、墓の最も後方に配置される棒状連結部材40aは、それ以外の棒状連結部材40bよりも長くなっている。具体的には、墓石11の上端部近傍にまで達する程度の長さである。これは、後述するように墓石11が倒れないように支持するためである。一方、それ以外の棒状連結部材40bは、下段部30の上面から僅かに突出する程度の長さに設定されている。これらの棒状連結部材40bは下段部30を基礎部50に対して固定する役割を有するからである。
また、基礎部50の最前方部であって、前方花壇壁34に対応する位置の基礎部開口穴54にも棒状連結部材40cが固定される。この棒状連結部材40cの長さは、基礎部50の高さ程度である。ここで、基礎部開口穴54の深さは基礎部50の高さの半分程度であるので、棒状連結部材40cの上部半分程度は基礎部50から上方へ突出している。
次に下段部30の施工について説明する。下段部30を施工する前に、基礎部50の上面であって基礎部納骨室51及び散骨室52並びに基礎部貫通穴53,基礎部開口穴54以外の部分に摩擦部材41を配置する。そして、摩擦部材41の上に各側壁石32a,32b,32c,32d及び前方花壇壁34を設置する。各側壁石32a,32b,32c,32dを摩擦部材41上に設置する際には、側壁石貫通穴37a,37bに棒状連結部材40a,40bが挿入されるようにする。また、前方花壇壁34を設置する際には、基礎部50の上面から突出している棒状連結部材40cが花壇壁開口穴37cに挿入されるようにする。尚、基礎部50上に下段部30を設置した後に、上記各棒状連結部材40a,40bを固定するようにしてもよい。
下段部30が基礎部50上に設置された場合には、板状の固定部材36a,36bを棒状連結部材40a,40bに取り付ける。固定部材36a,36bには2つの穴が形成されており、この2つの穴に棒状連結部材40a,40bが挿入される。そして、固定部材36a,36bの上から棒状連結部材40a,40bのネジ部にナット16を螺着させる。これにより、各側壁石32a,32b,32c,32dが基礎部50に対して固定されると共に、相互に隣接する側壁石の端部同士が固定部材36a,36bで固定されることになる。これにより、基礎部50と下段部30とは、水平方向の揺れや鉛直方向の揺れに対しても、優れた耐震構造となる。また、前方花壇壁34も棒状連結部材40cにより基礎部50と連結されるので、地震などの揺れに対しても倒壊することはない。尚、基礎部50と下段部30との間にも固定部材とナットを配置し、下段部30を上下から挟み込むようにして固定してもよい。また、上記説明では、板状の固定部材36a,36bを用いているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、L字状の固定部材を用い、下段部納骨室31を形成する側壁石同士を相互に固定するようにしてもよい。
次に、上段部10の施工について説明する。先ず、下段部30の後方領域に台座石12を設置する。このとき、台座石12には台座石貫通穴15が形成されており、この台座石貫通穴15に棒状連結部材40aが挿入されるように位置決めして設置する。そして、台座石12が設置されたら棒状連結部材40aの上端からナット16bを挿入し、このナット16bで板状の固定部材36cを棒状連結部材40aに固定することにより、台座石12を固定する。台座石12が固定されたら墓石11を設置する。墓石11には内部に墓石開口穴11aが形成されているので、この墓石開口穴11aに棒状連結部材40aが挿入されるように上方から鉛直下方に吊り下ろして設置する。墓石11が台座石12上に設置されると、棒状連結部材40aの上端部が墓石11の上端付近まで到達するので、地震などで墓石11に揺れが加わった場合でも倒壊することがない。尚、施工場所の状況によって墓石を高く吊り上げることができない場合もある。その場合、長い1本の棒状連結部材40aを用いると、墓石を設置できないことも考えさられる。このような場合には、長さの短い棒状連結部材を2本用い、これらを長いナットで連結して使用すればよい。
次に、台座石12上の墓石11の前方に付属碑14と献花台20を設置する。付属碑12と献花台20とは上記したように下面にダボ14aがそれぞれ設けられているので、このダボ14aを台座石12の凹部に差し込んで設置する。献花台20には、生花を飾ることもできるが、年間を通して墓に彩りを与えるために、増加を飾るようにしてもよい。
次に、拝石13を設置する。拝石13を設置する場合には拝石13の前方部(図2では左方)を持ち上げた状態で拝石13の後方を台座石12の前方凹部18に挿入する。拝石13の後部が台座石12の前方凹部18に概ね挿入されたら、拝石13の前方を下げる。拝石13の下面には拝石凹部19が形成されているので、ナット16と干渉することなく下段部30の上面と密着する。このとき、ナット16と拝石凹部19との水平方向の隙間は、台座石12の前方凹部18の奥行きよりも短く設定されている。このため、地震などで拝石13に横揺れが加わった場合でも、拝石13が台座石12の前方凹部18から外れる前にナット16に当接し、それ以上は移動しなくなる。この結果、拝石13が不用意に外れて落下することはない。
そして、拝石13が設置されたら、拝石13上に線香台21と生花台22を設置する。上記したように、線香台21と生花台22とは下面にダボ21a,22aがそれぞれ設けられているので、このダボ21a,22aを拝石13の凹部に差し込んで設置する。それぞれのダボ21a,22aは上記したように墓の前後方向に沿って長く形成されているので、地震などでダボ21a,22aが折れた場合でも墓の前後方向には倒れず、左右方向に倒れやすい。このため、墓の前方に人がいる場合でも、線香台21や生花台22が人の方に倒れてくることはない。
以上の施工手順により、図3に示すような墓が完成する。尚、以上の施工手順は一例であって、必ずしも上記施工手順に限定される訳ではない。即ち、上段部10の施工においては、拝石13を設置した後に台座石12及び墓石11を設置してもよい。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。当該実施形態では、複数の墓で1つの共有花壇部を共有することを特徴としている。図4に示すように、本実施形態では、4つの墓71a,71b,71c,71dに1つの共有花壇部73を設けた墓組合せ体の例が示されている。
共有花壇部73は、各墓71a,71b,71c,71dの境界領域に設けられており、具体的にはそれぞれの墓の後方の隅に設けられている。共有花壇部73は筒状の部材からなり、この共有花壇部73に植物用土が充填され、草木が植栽される。本実施形態の共有花壇部73は、正方形の四隅が内側に円弧状に凹んだ形状をしている。これは、下段部納骨室31内に円形の骨壷(図示略)を収納した場合に、共有花壇部73が骨壷の収納の邪魔にならないようにするためである。但し、本発明ではこのような形状に限定されるものではなく、単純な正方形や正八角形などの形状であっても良い。また、円形であってもよい。
また、共有花壇部73を構成する部材は、墓の下段部30を構成する側壁石32a,32b,32c,32dの一部を兼ねるようにしてもよい。図5は、正方形の共有花壇部75を用いて、この共有花壇部75が側壁石32aと32bの一部を兼ねた場合を示す平面図である。この図に示すように、後方の側壁石32aと左方の側壁石32bが出会う場所に共有花壇部75が設けられている。このため、共有花壇部75の壁面が下段部納骨室31の壁の一部を構成するようになっている。
このように、側壁石の一部を兼ねるように共有花壇部75を設けることで、部材の効率的な利用が可能となる。それと同時に、複数の墓の境界領域に共通の共有花壇部73,75を設けることで、狭い敷地の墓地に墓組合せ体を設置する場合でも、効率良く植栽を設置することが可能となる。尚、共有花壇部は4つの墓に1つ設ける場合の他、2つの墓に1つ設けるようにしてもよい。この場合には、各墓の後方部に共有花壇部を配置することとなる。
また、上記のような共有花壇部ではなく、図6に示すような、多数の墓91の後方に列状の共有花壇部77を設けるようにしてもよい。
以上のような共有花壇部73,75、77は、本発明の耐震構造に優れた墓に適用することが可能であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、通常の墓石を単純に積み重ねるだけの墓にも適用することが可能である。
墓及び墓組合せ体の施工に利用できる。
本発明の一実施形態に係る墓を示す平面図であり、図1(a)は上段部、図1(b)は下段部、図1(c)は基礎部をそれぞれ示す。 図1のII−II線に沿った断面図を示す。 図1に開示した墓の斜視図を示す。 本発明の他の実施形態に係る墓組合せ体を示す平面図である。 図4に開示した墓組合せ体の変形例を示す平面図である。 図4に開示した墓組合せ体の他の変形例を示す平面図である。
符号の説明
10 上段部
11 墓石
12 台座石
13 拝石
30 花壇部
31 下段部納骨室
232a,32b,32c,32d 側壁石
34 前方花壇壁
36a,36b 固定部材
37a,37b 側壁石貫通穴
37c 花壇壁開口穴
40a,40b,40c 棒状連結部材
41 摩擦部材
50 基礎部
51 基礎部納骨室
53 基礎部貫通穴
54 基礎部開口穴
73,75 共有花壇部

Claims (7)

  1. 少なくとも上段部と下段部とを備えた墓において、
    前記下段部は納骨室を形成する少なくとも2つの側壁石を備え、各側壁石の接合領域にそれぞれの側壁石の端部同士を相互に固定する固定部材を設け
    前記下段部の下方に設けられる基礎部と、この基礎部に固定されて基礎部表面から鉛直上方に突出する棒状連結部材とを更に備え、
    前記側壁石にその上面から下面へ貫通する側壁石貫通穴を形成し、この側壁石貫通穴に前記棒状連結部材が挿入されるように前記側壁石が配置され、前記棒状連結部材に形成された固定構造によって前記固定部材を棒状連結部材に固定することを特徴とする墓。
  2. 前記上段部は鉛直方向に立設される墓石を備え、この墓石の内部には上端部近傍まで墓石開口穴が形成され、当該墓石開口穴に前記基礎部から延設される前記棒状連結部材が挿入されることを特徴とする請求項に記載の墓。
  3. 前記棒状連結部材は所定の接着性材料により前記基礎部貫通穴に固定されていることを特徴とする請求項又はに記載の墓。
  4. 前記下段部と基礎部との間には所定の摩擦部材が介挿されていることを特徴とする請求項の何れか一項に記載の墓。
  5. 前記上段部は台座石又は拝石を備え、これら台座石又は拝石上には付属碑,線香台,献花台又は生花台が設けられ、前記付属碑,線香台,献花台又は生花台の下面には前記台座石又は拝石上に形成された凹部に対応する突起状のダボを備え、このダボは墓の前後方向に沿って長く形成されていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の墓。
  6. 請求項1〜に記載の墓を少なくとも2組備え、これら各墓の境界領域に所定の共有花壇部を設けることを特徴とする墓組合せ体。
  7. 前記共有花壇部は、前記下段部の側壁石の一部を形成することを特徴とする請求項に記載の墓組合せ体。
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