JP2001173272A

JP2001173272A - 簡易墓石

Info

Publication number: JP2001173272A
Application number: JP35865999A
Authority: JP
Inventors: Seinoshin Kondo; 盛之進近藤
Original assignee: EIKODO CEREMONY UNION KK
Current assignee: EIKODO CEREMONY UNION KK
Priority date: 1999-12-17
Filing date: 1999-12-17
Publication date: 2001-06-26

Abstract

(57)【要約】【課題】骨壺を自宅内に安置して、いつでも墓参りが
できるようにした簡易墓石を提供すること。【解決手段】小さな円柱形の骨壺７を安置する簡易墓
石であって、上面に骨壺７を載置する窪み１１を形成し
た基台１と、この基台１上に載置し、内部に骨壺７を挿
入できる円柱形の空間部２１を形成した納骨壇２と、こ
の納骨壇２上に載置し、納骨壇２に形成した空間部２１
を閉鎖する上蓋３と、この上蓋３上に載置する墓石本体
４とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、簡易墓石、特に、
墓地不足を解消し、骨壺を自宅内に安置できるようにし
た簡易墓石に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、逝去した先祖を崇拝するために、
墓地若しくは霊園に墓石を建立し、そこに納骨し、定期
的に墓参りをようにしている。この墓地若しくは霊園
は、一般には、寺院等が管理するところに設けられてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、近年の土地
の取得難によって、新しい墓地や霊園は、住宅地より遠
く離れた山間部等に造成されることが多く、このため、
墓参りをするために時間を要するようになっている。ま
た、墓地や霊園及び墓石は、益々高価となっており、新
しく墓石を建立するには大きな経済的負担を伴うという
問題があった。

【０００４】さらに、近親者の遺骨を身近に安置してお
きたいという要請があるが、骨壺を自宅内に安置できる
適当な場所が見つからないという問題があった。

【０００５】本発明は、上記の墓石に関する問題点に鑑
み、骨壺を自宅内に安置して、いつでも墓参りができる
ようにした簡易墓石を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の簡易墓石は、小さな円柱形の骨壺を安置す
る簡易墓石であって、上面に骨壺を載置する窪みを形成
した基台と、該基台上に載置し、内部に骨壺を挿入でき
る円柱形の空間部を形成した納骨壇と、該納骨壇上に載
置し、納骨壇に形成した空間部を閉鎖する上蓋と、該上
蓋上に載置する墓石本体とからなることを特徴とする。
ここで、「小さな円柱形の骨壺」とは、現在骨壺として
汎用されている直径８０ｍｍ程度、高さ１００ｍｍ程度
の小形の骨壺をいう。

【０００７】この簡易墓石は、小さな円柱形の骨壺を安
置することができるように構成されているため、骨壺を
自宅内に安置することができる。そして、この簡易墓石
は、小さな円柱形の骨壺を、上面に骨壺を載置する窪み
を形成した基台と、この基台上に載置し、内部に骨壺を
挿入できる円柱形の空間部を形成した納骨壇とによっ
て、安定して設置することができるため、地震等によっ
て、骨壺が転倒したり、落下して破損する等の事故を未
然に防止することができる。

【０００８】この場合において、簡易墓石は、仏壇内や
タンスの上に設置できるように高さを５００ｍｍ以下の
大きさに形成することが望ましい。

【０００９】これにより、簡易墓石を新たに設置場所を
設けることなく、違和感なく自宅に設置することができ
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の簡易墓石の実施の
形態を図面に基づいて説明する。

【００１１】図１〜図４に、本発明の簡易墓石の第１実
施例を示す。この簡易墓石は、基台１に、直径８０ｍｍ
程度、高さ１００ｍｍ程度の小さな円柱形の骨壺７を納
めるように形成した納骨壇２、上蓋３、戒名等を記入又
は刻設した墓石本体４、花壇５、水鉢６等の付属具より
なり、これにより、一般の墓石の外形状になるように構
成されている。

【００１２】この場合において、納骨壇２のほか、花壇
５、水鉢６等の付属具は、すべて基台１上に載置して組
み立てるようにする。

【００１３】この簡易墓石は、従来から墓石に用いられ
ている材料と同様の材料、例えば、御影石、その他の天
然石を用いて製作することが望ましいが、このほか、人
造石、合成樹脂、金属等の任意の材料を用いて製作する
こともできる。そして、天然石以外の人造石、合成樹
脂、金属等の材料を用いて製作する場合は、中実体とし
て製作するほか、中空体として製作することができ、さ
らに、重量を付加するために内部に充填材を充填するこ
ともできる。

【００１４】簡易墓石を構成する基台１は、厚板状に形
成し、室内、例えば、仏壇内やタンスの上に設置できる
大きさを有し、かつ、上面に骨壺７を載置する窪み１１
を形成するようにする。

【００１５】この窪み１１の直径及び深さは、骨壺７が
地震等によって移動しないように、骨壺７の直径よりも
少し大きめ、具体的には、直径９０ｍｍ程度に形成し、
骨壺７の底部を支持できる深さ、具体的には、５〜１０
ｍｍ程度の深さの有底状とする。

【００１６】この基台１上に載置する納骨壇２は、基台
１よりも厚く形成し、平面の大きさは基台１よりも小さ
くし、基台１上に安定して載置できるブロック状とし、
かつ、内部に骨壺７を挿入できる大きさ、具体的には、
骨壺７の直径より若干大きい直径９０ｍｍ程度に形成し
た円柱状の空間部２１を形成する。これにより、骨壺７
を、上面に骨壺７を載置する窪みを形成した基台１と、
この基台１上に載置し、内部に骨壺７を挿入できる円柱
形の空間部２１を形成した納骨壇２とによって、安定し
て設置することができるため、地震等によって、骨壺７
が転倒したり、落下して破損する等の事故を未然に防止
することができる。なお、この納骨壇２の外形は、本実
施例のものでは長方体としているが、これに限定され
ず、立方体その他の形状とすることができる。また、長
方体、立方体とする場合、図５〜図６に示す第２実施例
及び図７に示す第３実施例のように、角を落として傾斜
面に仕上げることも可能である。

【００１７】上蓋３は、好ましくは、納骨壇２よりも一
回り小さく形成し、必要に応じて、内天面に骨壺７の上
部が入り込む窪み３１を形成することができる。この窪
み３１は、納骨壇２の高さを高くし、納骨壇２に形成し
た円柱状の空間部２１に骨壺７が納められる場合には、
省略することができる。

【００１８】上蓋３の上には、死者の戒名、墓石建立年
月日、逝去日等を記入又は刻設した墓石本体４を載置す
る。

【００１９】このように基台１上に、納骨壇２、上蓋
３、墓石本体４を順次積み重ねるが、これらを天然石等
の重量物で以て製作する場合、位置ずれなどは生じ難い
が、地震等の対策上、位置ずれが生じないように、例え
ば、図７に示す第３実施例のように、部材の互いに対向
する位置に窪み４１とだぼ４２を形成し、両者を嵌合係
止することもできる。

【００２０】さらに、基台１上には、納骨壇２の前位置
に、花壇５、水鉢６等の付属具を載置する。花壇５は、
水鉢６を挟んで左右に対称となる位置に載置するととも
に、花壇５の上面には、花が生けられるように、差込穴
５１を形成する。水鉢６には、上面中央を窪ませて水盤
穴６１を形成し、その両側に線香を立てる線香立穴５
１，５１を形成する。

【００２１】なお、本実施例においては、花壇５と水鉢
６を別個に製作したが、これらを一体に製作することも
できる。

【００２２】この簡易墓石は、まず、基台１を室内の仏
壇内やタンスの上に設置し、次に、骨壺７を、基台１の
窪み１１内に載置し、さらに、基台１上に、納骨壇２、
上蓋３、墓石本体４を順次積み重ねて載置するようにす
る。これにより骨壺７の外周は、基台１、納骨壇２及び
上蓋３により囲まれ、地震等によって、骨壺７が転倒し
たり、落下することなく、安定して設置することができ
る。

【００２３】ところで、この簡易墓石の納骨壇２、上蓋
３、墓石本体４等の形状は、以下に示すように、宗派等
により任意の形状とすることができる。

【００２４】図５〜図６は、本発明の簡易墓石の第２実
施例を示す。本実施例は、簡易墓石の上蓋３の上に、長
方体の墓石本体４を載置するとともに、水鉢６と線香立
台８とを分割して構成したものである。なお、本実施例
では、上蓋３の内天面には窪みを形成していないが、そ
の他の基本的構成は上記第１実施例の簡易墓石と同様で
ある。

【００２５】図７は、本発明の簡易墓石の第３実施例を
示す。本実施例は、簡易墓石の墓石本体４を五輪塔で以
て構成したものである。そして、地震等の対策上、位置
ずれが生じないように、五輪塔を構成する部材の互いに
対向する位置に窪み４１とだぼ４２を形成し、両者を嵌
合係止するようにしている。なお、本実施例のその他の
基本的構成は上記第２実施例の簡易墓石と同様である。

【００２６】以上、本発明の簡易墓石について、その実
施例に基づいて説明したが、これらの簡易墓石は、いず
れも、室内の仏壇内やタンスの上に設置することができ
るように、その大きさを設定するようにする。例えば、
特に限定されるものではないが、基台１を、厚さ４０ｍ
ｍ、幅２００ｍｍ〜３００ｍｍ、奥行き２００ｍｍ〜３
００ｍｍ、納骨壇２を、厚さ８０〜１００ｍｍ、幅１５
０ｍｍ〜３００ｍｍ、奥行き１５０ｍｍ〜３００ｍｍ、
上蓋３を、この納骨壇２に形成した空間部２１を塞ぐこ
とができ、かつ、納骨壇２よりも小さく、さらに、墓石
本体４を、高さ１５０〜２００ｍｍ、幅５０ｍｍ〜１０
０ｍｍ、奥行き５０ｍｍ〜１００ｍｍ程度、そして、全
体の高さを５００ｍｍ以下の大きさに形成することが望
ましい。また、五輪塔の場合は、高さ２００〜３００ｍ
ｍ程度に形成することが望ましい。

【００２７】なお、本発明の簡易墓石の設置箇所は、室
内の仏壇内やタンスの上に限定されず、例えば、自宅の
庭に設置することもできる。

【００２８】また、本発明の簡易墓石は、犬や猫等のペ
ットの遺骨の安置にも利用することができ、これを排除
するものではない。

【００２９】

【発明の効果】本発明の簡易墓石によれば、小さな円柱
形の骨壺を安置することができるように構成されている
ため、骨壺を自宅内に安置して、いつでも墓参りがで
き、墓石を建立する経済的負担を解消するとともに、違
和感なく近親者の遺骨を身近に安置することができる。
そして、この簡易墓石は、小さな円柱形の骨壺を、上面
に骨壺を載置する窪みを形成した基台と、この基台上に
載置し、内部に骨壺を挿入できる円柱形の空間部を形成
した納骨壇とによって、安定して設置することができる
ため、地震等によって、骨壺が転倒したり、落下して破
損する等の事故を未然に防止することができる。

【００３０】また、簡易墓石は、仏壇内やタンスの上に
設置できるように高さを５００ｍｍ以下の大きさに形成
することにより、簡易墓石を新たに設置場所を設けるこ
となく、違和感なく自宅に設置することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の簡易墓石の第１実施例を示す側面縦断
面図である。

【図２】同正面縦断面図である。

【図３】同簡易墓石を示し、（Ａ）は分解斜視図、
（Ｂ）は組立斜視図である。

【図４】同簡易墓石を示し、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は
背面図、（Ｃ）は平面図、（Ｄ）は底面図、（Ｅ）は右
側面図（左側面図は右側面図と対称にあらわれる。）で
ある。

【図５】本発明の簡易墓石の第２実施例を示す正面図で
ある。

【図６】同側面図である。

【図７】本発明の簡易墓石の第３実施例を示す一部破断
した正面図である。

【符号の説明】

１基台１１窪み２納骨壇２１空間部３上蓋４墓石本体５花壇６水鉢７骨壺８線香立台

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】小さな円柱形の骨壺を安置する簡易墓石
であって、上面に骨壺を載置する窪みを形成した基台
と、該基台上に載置し、内部に骨壺を挿入できる円柱形
の空間部を形成した納骨壇と、該納骨壇上に載置し、納
骨壇に形成した空間部を閉鎖する上蓋と、該上蓋上に載
置する墓石本体とからなることを特徴とする簡易墓石。
【請求項２】仏壇内やタンスの上に設置できるように
高さを５００ｍｍ以下の大きさに形成したことを特徴と
する請求項１記載の簡易墓石。