JP3027537U - ペットの為の墓碑 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 家族同然のように、可愛がっていたペットと
死別した場合、火葬の後、家庭内の身近でかつ安価に慰
霊が出来るように、石材類等の成型素材により、１５ｃ
ｍ立法体程度の大きさに加工され、庭の隅やベランダ、
部屋の中ででも安置し、慰霊することが出来る、インテ
リア風の、小型化軽量化された墓碑を提供する。 【構成】 花立て用、線香立て用、水鉢用それにペット
の遣品の収納用としてそれぞれの洞を設けた台座の上
に、中心部分を刳りぬいたドーム状の石塔を乗せ、さら
に前記台座に掘削された遺品収納洞を塞ぐ為の蓋を石塔
底部に設置し、石塔上部よりペットの写真を入れる為の
吊り下げ式の額を加えて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、主として石材を使って、死別したペットの霊を、身近な家庭の屋内や 屋外で、さらに動物霊園に比較して、より安価な装飾品のような感覚で、手軽に 慰霊することが出来る小型墓標に関するものである。

【従来の技術】 従来より死去したペット（主に犬と猫）は、動物霊園に火 葬から埋葬、供養等一切を依託する方法と、保健所か専門業者に依頼して、火葬 だけを依託する方法が取られていたが、一般的に前者は遠隔地にあり、高額であ る。また後者は火葬処分だけで、供養はしないのが通例である。

【考案が解決しようとする課題】 本考案は、上記「従来の技術」を問題点とし て、より手軽に、より安価に、可愛がっていたペットと死別して悲しんでいる飼 い主、特に子供心に、動物愛護の優しさを育む情操教育の一助になろうとするも のである。

【課題を解決するための手段】 設置場所が屋内屋外を問わない為に、風雨に絶 え得る耐久性と、記念碑としての重厚さを兼ね備えた、花崗岩を素材とすること を原則とし、花立て、線香立て、水鉢、遺品収納洞等を加工し、思い出の写真を 飾れるようにし、石塔の正面１２の部分に、コメントやペット名を彫刻すること も可能だし、さらに台座の正面１１の部分に、家名又はペット名を彫刻すること も可能なインテリア感覚を与える形状にする。

【実施例】 本考案の実施例を図を参照しながら説明する。 図１の符号１で示すものは、本考案に係る石塔であり、略円錐柱の上部をドーム 状に切削し、その頂点部から９５度から１００度の傾斜で平面カットし、底切部 を大きくし安定させる。さらに平面カットした所から、逆Ｕ字型に周囲の厚さを ２５ｍｍ程度残して刳りぬく。底面には、図２の符号９に示すように、台座２の 滑り止め孔と同じ位置に直径５ｍｍ深さ１０ｍｍの孔を掘る。さらにドーム型天 井部分に、額を吊り下げる為の、金具装着用の直径５ｍｍ深さ１０ｍｍの孔１３ を掘る。 図１の符号２で示すものは、本考案に係る台座であり、花立て５、線香立て６、 水鉢７、遺品収納洞８、を掘削する。位置と深さは図２、図３、図４の点線によ る透視図で示す。 図１の符号３で示すものは、本考案に係る蓋であり、石塔１の刳りぬかれた底辺 部の形状に合わせて、出し入れ可能な、約２０ｍｍ厚さに形成される。霊の舞台 としての意味合いもあり、同質異色等、必ずしも同じ素材に限らない。 図１の符号４で示すものは、本考案に係る写真額であり、石塔１の刳りぬかれた 天井部に、極細の鎖により吊り下げるもので、プラスティック素材とガラスで形 成された、脱着可能な小型の額縁を示す。

【考案の効果】 本考案により、家族同様に可愛がっていたペットと死別した場 合、火葬まではしてあげたが、動物霊園のように、遠距離と高額費用に逡巡して 、慰霊する術を持たなかった人が、手軽で安価でさらに手近で且移転も出来、対 象が犬猫に限らず、鳥類や魚類、昆虫類にいたるまで末長く、合同で慰霊するこ とが出来ることは、家族は勿論、小さな子供にもいい思い出になり、優れた情操 教育になる。 尚、本考案の最大の意義は、遣品の収納にあり、集団で火葬された骨は殆ど区別 がつかず、回収不可能であるが、それに変わるものとして、犬猫類なら毛、鳥類 昆虫類なら羽根、魚類なら鱗というように、少量の遺品を納めることで、充分供 養に足る墓碑の提供である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 斜視図

【図２】 平面図（点線は透視図）

【図３】 側面図（点線は透視図）

【図４】 正面図（点線は透視図）

【符号の説明】

１ 石塔 ２ 台座 ３ 蓋 ４ 写真額 ５ 花立て ６ 線香立て ７ 水鉢 ８ 遺品収納洞 ９ 石塔滑り止め孔 １０ 洞 １１ 台座正面 １２ 石塔切り欠き面 １３ 吊り金具用孔

【手続補正書】

【提出日】平成８年２月１９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項３

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項４

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 石材類、陶磁器、プラスティック等の成
   型素材より加工されて、庭の隅、ベランダ、居間のサイ
   ドボードの中等にでも設置できる、置物のようなインテ
   リア感覚を備えていて、家庭内の身近なところで、ペッ
   トの遣品を納め、かつ写真用額を具備し、ペットの慰霊
   をすることが出来るのを特徴とする、１５ｃｍ立方体を
   基準とする小型墓碑。
2. 【請求項２】 石塔１の接触面に合わせて、該石塔のず
   れを防ぐ為の鋲を差し込む目的として、孔を２ヵ所設け
   る。さらに花立て５、線香立て６、水鉢７、遺品収納洞
   ８、をそれぞれ掘削し慰霊碑としての役割を果たすこと
   を特徴とする墓碑。
3. 【請求項３】 上記石塔部には、いろいろな形の組み合
   わせを用意してあるが、本考案では、略円錐柱の上部を
   ドーム状に切削し、その頂点部から９５度から１００度
   の傾斜でカットし、底辺部を大きくすることにより安定
   性を高め、さらに約２５ｍｍ肉厚を残すように刳りぬ
   き、写真額を吊り下げられると共に、軽量であることを
   特徴とする墓碑。
4. 【請求項４】 請求項２の台座及び請求項３の石塔の全
   面１１と１２に、ペット名や家名もしくは記念の言葉を
   彫刻し、慰霊の気持ちを強く表現することを特徴とする
   墓碑。