JP2016078125A - 基板切断装置の運転方法及び基板切断装置 - Google Patents

基板切断装置の運転方法及び基板切断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基板切断装置において、切断後に基板を掃除する必要がないような浮遊物の効率よい除去技術を提供することを課題とする。【解決手段】基板切断装置の運転方法に、基板を工具で切断し、この切断で発生する切り粉が切断治具を介して排気機構で排出される基板切断工程と、切断が終わった基板を切断治具から外し次の基板を切断治具の載せる際に、切断治具の周囲に飛散もしくは浮遊する切り粉が多孔板を介して排気機構で排出される浮遊物排出工程とを含めるようにした。【効果】浮遊物排出工程で、浮遊物を強制的に排出するため、浮遊物が基板に付着する心配がなくなった。【選択図】図8

Description

本発明は、基板、特に実装基板の切断装置及びそれの運転方法に関する。
基板にデバイスを実装した後に、実装基板の縁を切除することや、実装基板を切断し分割することが行われる。切断にはルータービットと呼ばれる回転工具が使用される。切断に伴って切り粉が発生する。この切り粉は放置すると基板に付着するなど不具合が起こる。
そこで、従来から、切り粉の排出技術が提案されてきた(例えば、特許文献1(図1、図4)参照。)。
特許文献1の図4に示されるように、基板が載せられるパレット本体(21)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)に、集塵ノズル(9)が取付けられている。
特許文献1の図1に示されるように、集塵ノズル(9)は、ダクト(11)を介して吸引装置(10)に連結されている。そして、高速で回転するルータービット(6)で、基板を切断する。切断に伴って切り粉が発生する。この切り粉は、特許文献1の図4に、実線矢印や破線矢印のように集塵ノズル(9)内へ吸引される。
ところで、ルータービット(6)は、毎分数万回転で回される。発生した切り粉の大部分は集塵ノズル(9)を介して排出されるが、発生した切り粉の一部が高速回転するルータービットの遠心力により、基板上方へ飛散し、浮遊する。この浮遊物が基板に付着すると製品価値が下がる。そこで、切断後に基板を清掃する作業が加わり、生産コストが嵩む。
生産コストの低減が求められる中、切断後に基板を掃除する必要がないような浮遊物の効率よい除去技術が望まれる。
特開2010−52097号公報
本発明は、基板切断装置において、切断後に基板を掃除する必要がないような浮遊物の効率よい除去技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、基板を載せる切断治具と、この切断治具の周囲に配置される多孔板と、前記基板を切断する工具と、この工具により発生する切り粉を前記切断治具又は前記多孔板を介して吸引する排気機構とを備えている基板切断装置の運転方法において、
前記基板を前記工具で切断し、この切断で発生する切り粉が前記切断治具を介して前記排気機構で排出される基板切断工程と、
切断が終わった前記基板を前記切断治具から外し次の基板を前記切断治具の載せる際に、前記切断治具の周囲に飛散もしくは浮遊する切り粉が前記多孔板を介して前記排気機構で排出される浮遊物排出工程とを含んでいることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、基板切断工程と浮遊物排出工程とをこの順で繰り返しつつ、排気機構を連続的に運転するようにしたことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、基板を載せる切断治具と、前記基板を切断する工具と、前記切断治具を支えるテーブルと、このテーブルで上室と下室とが区画されるように前記テーブルを収納する装置ハウジングと、前記切断治具の下を覆う連結部材と、この連結部材から延びる第1ダクトと、前記切断治具を囲うようにして前記テーブルに設けられる多孔板と、この多孔板の下を覆うチャンバーと、このチャンバーから延びる第2ダクトと、前記第1ダクト及び前記第2ダクトに接続され負圧を発生する排気機構と、前記第1ダクトと前記第2ダクトの一方を塞ぐダンパと、このダンパを揺動するアクチュエータと、前記基板を前記工具で切断する際には前記ダンパで前記第2ダクトを塞ぎ、前記基板を交換する際には前記ダンパで前記第1ダクトを塞ぐ制御部とを備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、制御部は、排気機構を連続的に運転することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、浮遊物排出工程で、浮遊物を強制的に排出するため、浮遊物が基板に付着する心配がなくなった。
よって、本発明により、基板切断装置において、切断後に基板を掃除する必要がないような浮遊物の効率よい除去方法が提供される。
請求項2に係る発明は、基板切断工程と浮遊物排出工程とをこの順で繰り返しつつ、排気機構を連続的に運転する。排気機構はモータ等の駆動源で駆動される。駆動源のオン、オフにはスイッチ機能部材が使われる。この場合、排気機構を連続的に運転することにより、スイッチ機能部材のオンオフ頻度が格段に小さく、結果、スイッチ機能部材の寿命を大幅に延ばすことができ、部品交換コストを大いに下げることができる。
請求項3に係る発明では、多孔板を介して浮遊物を強制的に排出するため、浮遊物が基板に付着する心配がなくなった。
よって、本発明により、切断後に基板を掃除する必要がないような浮遊物の効率よい除去が実施される切断装置が提供される。
装置的には、既存の基板切断装置に常備される連結部材、第1ダクト及び排気機構に、チャンバー、第2ダクト、ダンパ及びアクチュエータを追加するだけで済む。基板切断装置が大型化する心配はなく、改造するにしても改造費用はそれほど嵩まない。新設するにしても、設備コストが極端に高まる心配はない。よって、従来の基板切断装置並の大きさでコストアップが十分に圧縮可能な基板切断装置が提供される。
請求項4に係る発明では、制御部は排気機構を連続的に運転する。排気機構はモータ等の駆動源で駆動される。駆動源のオン、オフにはスイッチ機能部材が使われる。この場合、排気機構を連続的に運転することにより、スイッチ機能部材のオンオフ頻度が格段に小さく、結果、スイッチ機能部材の寿命を大幅に延ばすことができ、部品交換コストを大いに下げることができる。
基板とトレイと切断治具の斜視図である。 切断治具の要部拡大図である。 基板切断作業の概要を説明する図である。 基板切断装置の縦断面図である。 基板切断装置の平断面図である。 工具の折損防止方法を説明するフロー図である。 別の折損防止方法を説明するフロー図である。 ダンパの作用を説明するタイムチャートである。 工具の側面図である。 図9の10−10線断面図である。 工具における摩耗を説明する図である。 噴射筒の断面図である。 工具におけるビット段を説明する図である。 ビット段の切り替えを説明するフロー図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、本発明方法は、主として図8(b)に基づいて説明する。本発明方法を好適に実施する本発明装置は、図4−5で説明する。
図1に示すように、基板10は、実装された半導体デバイス11が下に向くようにして、トレイ33に載せられ、さらに切断治具40に載せられる。
基板10には、中央に横断開口部12が設けられ、左右辺の一方に、第1U字切欠き13、第1長孔14、横断開口部12、第2長孔15、第3長孔16及び第2U字切欠き17が一列に形成されている。左右辺の他方も同様である。加えて、横断開口部12を挟むようにして、4個の位置決め孔18が設けられている。
左辺においては、第1U字切欠き13と第1長孔14の間に第1切断予定部21が存在し、第1長孔14と横断開口部12との間に第2切断予定部22が存在し、横断開口部12と第2長孔15との間に第3切断予定部23が存在し、第2長孔15と第3長孔16との間に第4切断予定部24が存在し、第3長孔16と第2U字切欠き17の間に第5切断予定部25が存在する。
右辺においては、第1U字切欠き13と第1長孔14の間に第6切断予定部26が存在し、第1長孔14と横断開口部12との間に第7切断予定部27が存在し、横断開口部12と第2長孔15との間に第8切断予定部28が存在し、第2長孔15と第3長孔16との間に第9切断予定部29が存在し、第3長孔16と第2U字切欠き17の間に第10切断予定部31が存在する。
トレイ33は、枠部34と、この枠部34に設けた取っ手35、35と、枠部34上に設けられ基板10の水平方向の位置を仮決めする複数個のサイドガイド36と、枠部34から開口の中央へ延びる複数(この例では8本)のアーム部37と、アーム部37の先端に下へ延びるように取付けられる下ピン38と、アーム部37の先端に上へ凸となるように取付けられ基板10を支える受けピン39とを備えている。
切断治具40は、ほぼ基板10の大きさの凹部41を備えている。この凹部41は、底42と、この底42に立てられ基板10の撓みを防止する受け43、44と、底42の周囲から上に延びる左壁45、右壁46、前壁47、奥壁48とで形成される。
底42には、排気孔49が複数設けられている。
左壁45、右壁46、前壁47、奥壁48の各々に、下ピン38が嵌る半円部50が形成されている。
左辺には、長孔状の第1〜第5吸引孔51〜55が設けられている。右辺にも、第1〜第5吸引孔51〜55が設けられている。
さらに、左辺近傍には、基板10に設けた位置決め孔18に嵌る位置決めピン56、56が立てられている。右辺近傍も同様に位置決めピン56、56が立てられている。
基板10はトレイ33に載せた形態で運搬される。切断治具40は後述する基板切断装置(図4、符号60)に固定されている。切断治具40にトレイ33を嵌めることで、切断治具40に基板10が載せられる。このときに、基板10は、複数の位置決めピン56で水平方向(x−y方向)の位置決めがなされ、複数の受けピン39で上下方向(z方向)の位置決めがなされる。
図2に示すように、第2吸引孔52と第3吸引孔53が隣合うように設けられている。
図3で、第2・第3吸引孔52、53と、第2・第3切断予定部22、23の相互関係を説明するが、説明を簡単にするために、トレイ33は省略した。
図3(a)に示す位置決め孔18、18を、図3(b)に示す位置決めピン56、56に嵌合するようにして、切断治具40へ基板10を載せる。
図3(c)にて、第2・第3吸引孔52、53及び排気孔49を介して排気されるため、基板10は切断治具40に大気圧で押される。基板10に水平力や上向き力が加わっても、基板10がずれる心配はない。
そこで、図3(c)に示すように、高速回転する工具58を第1長孔14側から第2吸引孔52へ差し込み、矢印のように前進させる(以下同じ)。すると、第2切断予定部22が切断される。次に、工具58を上げ、前進させ、第3吸引孔53へ差し込み、前進させる。すると、第3切断予定部23が切断される。
切断時に発生する切り粉は、第2・第3吸引孔52、53を介して排出される。よって、吸引孔52、53は基板10を下方へ吸引する役割と、切り粉を吸引する役割との両方を果たす。
以上の手順で、図1に示す基板10の第1切断予定部21〜第10切断予定部31の全てが切断される。
次に、高速回転する工具58を、三次元的(x−y−z方向)に移動する基板切断装置60の好適例を次に説明する。
図4に示すように、基板切断装置60は、下室61と上室62とに区分すると共に切断治具40を支えるテーブル63と、このテーブル63を備える装置ハウジング64と、この装置ハウジング64に開閉自在に設けられ切断作業中には閉じられ基板の出し入れの際に開けられる扉65と、切断治具40の下方を覆う連結部材66と、この連結部材66から延び下室61を通って装置ハウジング64外へ延びる第1ダクト67と、第1ダクト67の先端に設けられる排気機構68と、切断治具40の周囲に配置されテーブル63に固定される多孔板71と、この多孔板71の下方を覆う箱型のチャンバー72と、このチャンバー72から延びて第1ダクト67に繋がる第2ダクト73と、この第2ダクト73の出口付近に設けられ第1ダクト67と第2ダクト73とを選択的に塞ぐダンパ74と、このダンパ74を駆動するアクチュエータ75と、テーブル63の上に設けられ扉65側から奥へ水平に延びるy軸レール76と、このy軸レール76に水平移動可能に嵌められているy軸スライダ77と、このy軸スライダ77を移動するy軸移動モータ78と、y軸スライダ77から上へ延びるポスト81と、このポスト81の上部から図面表裏方向へ延びるx軸レール82と、このx軸レール82に水平移動可能に嵌められているx軸スライダ83と、このx軸スライダ83を移動するx軸移動モータ(図5、符号84)と、x軸スライダ83に固定され上下に延びるz軸レール86と、このz軸レール86に垂直移動可能に嵌められているz軸スライダ87と、このz軸スライダ87を移動するz軸移動モータ88と、回転軸が鉛直になるようにしてz軸スライダ87に取付けられ工具58を回転自在に支えるホルダー91と、工具58を高速で回転させる工具回転モータ92と、4つのモータ78、84、88、92、及びアクチュエータ75を制御する制御部93とを備えている。
なお、実施例では、第1ダクト67の先端に排気機構68を設け、第1ダクト67の途中に第2ダクト73の先端を繋いだが、第2ダクト73の先端に排気機構68を設け、第2ダクト73の途中に第1ダクト67の先端を繋いでもよい。又は、排気機構68から共通ダクトを延ばしこの共通ダクトに第1ダクト67と第2ダクト73とを繋いでも良い。
要は、第1ダクト67と第2ダクト73を直接的又は間接的に排気機構68に繋ぎ、常に一方をダンパ74で塞ぐようにすればよく、ダクトのレイアウトは自由である。
連結部材66は、切断治具40と第1ダクト67とを連結する部材であり形態は任意であるが、切断治具40が矩形であり、第1ダクト67が比較的小径の管である場合、流路面積(断面積)が第1ダクト67に向かって徐々に小さくなる角錐管が好適である。
排気機構68は、真空ポンプ又は排気ブロアが好適であるが、高圧空気で真空を発生するエジェクタ式真空発生装置でも良い。
また、多孔板71に設ける孔の形状は丸、角、菱形の何れでもよい。孔の径は任意である。また、多孔板71は、パンチングメタルの他、グレーチング(格子)、メッシュ(網)でもよく、空気通路が含まれた板体でれば、形状、形態は任意である。
xモータドライバ94で駆動されるx軸移動モータ(図5、符号84)の負荷値は、xモータ負荷監視部95で監視される。同様に、yモータドライバ96で駆動されるy軸移動モータ78の負荷値はyモータ負荷監視部97で監視され、zモータドライバ98で駆動されるz軸移動モータ88の負荷値はzモータ負荷監視部99で監視され、工具回転モータドライバ101で駆動される工具回転モータ92の負荷値は工具回転モータ負荷監視部102で監視される。
なお、x軸移動モータの負荷値は、x軸移動モータの負荷電流、又はこの負荷電流に基づく値等の負荷値が採用できる。また、x軸移動モータのモータ軸にトルクセンサを付して負荷トルクから負荷値を求めてよい。すなわち、モータに作用する負荷値であれば、形態は任意である。他の負荷値も同様である。
制御部93に、判定部103が内蔵され、xモータ負荷監視部95で監視されたx軸移動モータの負荷値と、yモータ負荷監視部97で監視されたy軸移動モータの負荷値が判定部103に読込まれる。判定部103の作用は後述する。
図5に示すように、矩形の切断治具40がテーブル63のほぼ中央に配置され、この切断治具40が多孔板71で囲われている。テーブル63の一辺にy軸レール76が敷設され、このy軸レール76に嵌るy軸スライダ77でx軸レール82が支持され、このx軸レール82に嵌るx軸スライダ83にz軸レール86が取付けられ、このz軸レール86に嵌るz軸スライダ87にホルダー91が取付けられている。工具を支えるホルダー91は、x軸移動モータ84、y軸移動モータ78、z軸移動モータ88により、x軸、y軸及びz軸に沿って三次元的に移動し、位置決めされる。
以上の構成からなる基板切断装置60の作用を次に説明する。
図6にて、ST(ステップ番号。以下同じ。)01で、判定部(図4、符号103)に、x軸移動モータの負荷しきい値LxMaxを予め設定すると共にy軸移動モータの負荷しきい値LyMaxを予め設定する。負荷しきい値LxMax、LyMaxは、基板を切断し、負荷値を蓄積し、蓄積データを参考に決定する。
次に、基板を切断する指令を発する(ST02)。これで基板の切断が開始される。xモータ負荷監視部により、x軸移動モータの負荷値Lxaを監視し、判定部へ読み込むと共に、yモータ負荷監視部により、y軸移動モータの負荷値Lyaを監視し、判定部へ読み込む(ST03)。
判定部では、x軸移動モータの負荷値Lxaが負荷しきい値LxMax以下であるか否かを判定する(ST04)。否であれば、x軸移動モータの負荷値Lxaが負荷しきい値LxMaxを超えていると判定し、x軸過負荷エラー情報を出力する(ST05)。このときには、工具はまだ折れていない。x軸過負荷エラー情報が出力されたときには、「x軸異常」などの表示を行い、異常を知らせる音を発することが望まれる。
ST04で、x軸移動モータの負荷値Lxaが負荷しきい値LxMax以下であると判定されると、ST06へ進み、判定部で、y軸移動モータの負荷値Lyaが負荷しきい値LyMax以下であるか否かを判定する。否であれば、y軸移動モータの負荷値Lyaが負荷しきい値LyMaxを超えていると判定し、y軸過負荷エラー情報を出力する(ST07)。このときには、工具はまだ折れていない。y軸過負荷エラー情報が出力されたときには、「y軸異常」などの表示を行い、異常を知らせる音を発することが望まれる。
ST05とST07の何れにも過負荷エラー情報が出力されていないことを確認する(ST08)。過負荷エラー情報が出力されていれば、否であるため、ST09で基板切断装置を停止する。
ST08で過負荷エラー情報が出力されていないことが確認されると、ST10へ進み、切断作業を完了するか否かを調べ、切断作業を継続する場合は、ST02へ戻る。
すなわち、図4に示す制御部93で、全てのモータ78、84、88、92を制御するものの、負荷値を監視して、正常/異常を判定する際に、x軸移動モータの負荷値Lxaとy軸移動モータの負荷値Lyaを読み込み、しきい値と比較して判定するようにした。
読み込み情報が少ないため、比較演算が迅速に行え、工具が折れる前に迅速に装置を停止させることができる。
また、仮に従来の技術のように、スピンドルモータの負荷だけを監視すると、x軸、y軸、z軸、回転軸の何処に問題があるかが分からない。この点、本発明によれば、x軸とy軸のどちらに問題があるかは、ST05、ST07により判別することができる。異常箇所が特定できるため、対策を容易に打つことができる。
以上の発明は、工具が側面で基板を切断することに着目したものである。すなわち、側面が摩耗すると、いわゆる切れ味が徐々に悪くなる。切れ味が悪くなった状態でも工具を一定速度で前進させると、前進抵抗が増加する。結果、x軸移動モータの負荷値Lxaとy軸移動モータの負荷値Lyaが増加する。
一方、工具回転モータの負荷値は、工具の摩耗により増加するものの、回転させているため、負荷の変化は穏やかになる。したがって、x軸移動モータの負荷値Lxaとy軸移動モータの負荷値Lyaを監視する方が早期に装置を止めることができる。
なお、x軸移動モータの負荷値Lxaとy軸移動モータの負荷値Lyaの増加は、上記したように工具の切れ味が悪くなった状態以外に、x軸自体での動作異常(過負荷)又はy軸自体での動作異常(過負荷)によっても発生することは勿論である。
また、z軸移動モータの負荷値は、工具の摩耗が進行しても、殆ど変化しない。
ただし、補助的に工具回転モータの負荷値や、z軸移動モータの負荷値を監視し、負荷値の増加を監視することは妨げない。
この場合は、図4の判定部103に、工具回転モータの負荷値やz軸移動モータの負荷値をも入力する。その上で図7に示すフローを実施する。
図7にて、ST21で、判定部に、x軸移動モータの負荷しきい値LxMaxを予め設定し、y軸移動モータの負荷しきい値LyMaxを予め設定し、z軸移動モータの負荷しきい値LzMaxを予め設定し、工具回転モータの負荷しきい値LwMaxを予め設定する。
なお、負荷しきい値LzMaxは基板に工具の先端を人為的に当てることで監視した負荷値に基づいて決定する。負荷しきい値LwMaxは基板を切断し、負荷値を蓄積し、蓄積データを参考に決定する。
次に、基板を切断する指令を発する(ST22)。これで基板の切断が開始される。xモータ負荷監視部によりx軸移動モータの負荷値Lxaを監視し、yモータ負荷監視部によりy軸移動モータの負荷値Lyaを監視し、zモータ負荷監視部によりz軸移動モータの負荷値Lzaを監視し、工具回転モータ負荷監視部により工具回転モータの負荷値Lwaを監視し、各々を判定部へ読込む(ST23)。
判定部では、x軸移動モータの負荷値Lxaが負荷しきい値LxMax以下であるか否かを判定する(ST24)。否であれば、x軸移動モータの負荷値Lxaが負荷しきい値LxMaxを超えていると判定し、x軸過負荷エラー情報を出力する(ST25)。このときには、工具はまだ折れていない。x軸過負荷エラー情報が出力されたときには、「x軸異常」などの表示を行い、異常を知らせる音を発することが望まれる。
ST24で、x軸移動モータの負荷値Lxaが負荷しきい値LxMax以下であると判定されると、ST26へ進み、判定部で、y軸移動モータの負荷値Lyaが負荷しきい値LyMax以下であるか否かを判定する。否であれば、y軸移動モータの負荷値Lyaが負荷しきい値LyMaxを超えていると判定し、y軸過負荷エラー情報を出力する(ST27)。このときには、工具はまだ折れていない。y軸過負荷エラー情報が出力されたときには、「y軸異常」などの表示を行い、異常を知らせる音を発することが望まれる。
判定部では、z軸移動モータの負荷値Lzaが負荷しきい値LzMax以下であるか否かを判定する(ST28)。否であれば、z軸移動モータの負荷値Lzaが負荷しきい値LzMaxを超えていると判定し、z軸過負荷エラー情報を出力する(ST29)。このときには、工具はまだ折れていない。z軸過負荷エラー情報が出力されたときには、「z軸異常」などの表示を行い、異常を知らせる音を発することが望まれる。
ST28で、z軸移動モータの負荷値Lzaが負荷しきい値LzMax以下であると判定されると、ST30へ進み、判定部で、工具回転モータの負荷値Lwaが負荷しきい値LwMax以下であるか否かを判定する。否であれば、工具回転モータの負荷値Lwaが負荷しきい値LwMaxを超えていると判定し、工具回転軸過負荷エラー情報を出力する(ST31)。このときには、工具はまだ折れていない。工具回転軸過負荷エラー情報が出力されたときには、「工具回転軸異常」などの表示を行い、異常を知らせる音を発することが望まれる。
ST25とST27とST29とST31の何れにも過負荷エラー情報が出力されていないことを確認する(ST32)。過負荷エラー情報が出力されていれば、否であるため。ST33で基板切断装置を停止する。
ST32で過負荷エラー情報が出力されていないことが確認されると、ST34へ進み、切断作業を完了するか否かを調べ、切断作業を継続する場合は、ST22へ戻る。
なお、入念な試験運転が重ねられた後に実施する生産運転では、工具の先端面が基板に衝突する確率は極めて低い。よって、ST21中、z軸移動モータの負荷しきい値LzMaxの設定を省き、ST23中、z軸移動モータの負荷値Lzaの読込みを省き、ST28〜ST29を省くことは可能である。ステップの数を減らすことで判定時間が短縮される。
次に、ダンパ74の作用を説明する。
図4にて、制御部93は、アクチュエータ75によりダンパ74を駆動し、第1ダクト67と第2ダクト73の一方を閉じる。
ところで、従来の基板切断装置には、多孔板71、チャンバー72、第2ダクト73、ダンパ74及びアクチュエータ75が備えられていない。
本発明の装置60は、多孔板71、チャンバー72、第2ダクト73、ダンパ74及びアクチュエータ75を備え、さらに、切断治具40に連結部材66を備え、第1ダクト67及び排気機構68を備えている。
本発明では、切断治具40に基板が載っているとき、すなわち切断工程時に排気機構68を運転状態にし、切断治具40に基板が載っていないとき、すなわち非切断工程時にも排気機構68を運転する。以上の作用を図8に示すタイムチャートで説明する。
図8(a)に示す比較例では、1枚目の基板を切断している間は、排気機構を運転し、切り粉を吸引する。基板を交換するときには排気機構を停止する。以降、繰り返す。排気機構の駆動源であるモータが消費する電気エネルギーは、節約できるという利点がある。
反面、モータへの通電をオンオフするスイッチ機能部材であるマグネットリレーの切替え頻度が高まり、マグネットリレーを定期的に交換する必要がある。モータにおいても、起動、停止が高頻度でなされるため、寿命が短くなる、又は運転に耐えるような高性能のモータが必要となる。
加えて、比較例では、図4にて、切り粉の大部分は、排気孔49を介して排出されるものの、切り粉の一部が、高速回転する工具58の遠心力で基板10の上方空間(上室62)に飛散し浮遊することが判明した。この浮遊物は切断治具40の周囲に積もるため、定期的に掃除する必要がある。
モータやマグネットリレーへの負担軽減、及び浮遊物の対策が望まれる。その対策例を図8(b)で説明する。
図8(b)に示す実施例では、1枚目の基板を切断している間は、第2ダクトをダンパで閉じ、第1ダクトを連通状態にし、排気機構を運転し、切り粉を吸引する。基板を交換するときには第1ダクトをダンパで閉じ、第2ダクトを連通状態にし、排気機構を運転する。すると、浮遊物は、多孔板71を通過してチャンパー72に吸引され、第2ダクト73を介して排出される。排気機構は連続的に運転する。
起動停止の頻度が少ないために、マグネットリレーの長寿命化が図れると共にモータの負担も軽減される。浮遊物が常に除去されるため、切断治具40の周囲が綺麗になり、作業員による清掃作業が不要となる。
以上に説明した基板切断装置の運転方法は、以下のようにまとめることができる。
すなわち、切断が終わった基板を切断治具から外し次の基板を切断治具の載せる際に、切断治具の周囲に飛散もしくは浮遊する切り粉が多孔板を介して排気機構で排出される浮遊物排出工程は、図8(b)において、基板交換時で、第1ダクトが閉じられ、第2ダクトが開かれ、排気機構が運転されているときに実施される。
また、基板を工具で切断し、この切断で発生する切り粉が切断治具を介して排気機構で排出される基板切断工程は、図8(b)において、基板交換のとき以外の期間に実施される。基板交換のとき以外の期間では、例えば、1枚目の板が切断され、第2ダクトが閉じられ、第1ダクトが開かれ、排気機構が運転されている。
以上により、排気機構を連続的に運転することが可能となった。
排気機構を連続的に運転するようにしたので、マグネットリレーのオンオフ頻度が格段に小さくなり、マグネットリレーの寿命を大幅に延ばすことができ、部品交換コストを大いに下げることができる。加えて、浮遊物排出工程で、浮遊物を強制的に排出するため、浮遊物が基板に付着する心配がなくなった。
なお、切断治具の周囲を飛散もしくは浮遊する切り粉の除去対策に注目した場合には、排気機構を断続的に運転することが可能である。すなわち、切断治具の周囲に多孔板を配置することが重要であり、この多孔板を介して浮遊する切り粉を排気機構へ吸引すればよく、基板切断工程で排気機構を一定時間運転し、その後に停止し、次の浮遊物排出工程で排気機構を一定時間運転し、その後に停止するような運転であっても切り粉の除去は実施できる。
図9に示すように、工具58は、シャンク105と、このシャンク105から延びる刃部106とからなり、刃部106に螺旋状の切り粉排出溝107が設けられている。切り粉は切り粉排出溝107に沿って螺旋状に移動、すなわち軸方向へ移動しつつ、先端から排出される。
図10に示すように、新品の工具58の外径はD1であり、切り粉排出溝107の深さはg1である。
切削に供すると外周面が摩耗し、外径が減少する。使用後の工具の外径D2は、D1より小さくなる。使用後の工具では切り粉排出溝の深さはg1より小さなg2となる。すなわち、切削に供する使用時間が延びるほど、切り粉排出溝107は浅くなる。
図11(a)に示す工具58は新品であり、高速で回転しながら前進することで、基板10に切断溝108を形成する。切り粉109は、深さg1の切り粉排出溝107に収まりつつ図面表裏方向へ流れるため、切り粉排出溝107から溢れることはない。
一方、図11(b)に示す工具58は外周の摩耗が進んでおり、切り粉109は、深さg2の切り粉排出溝107から溢れる。溢れた部分112の切り粉109が切断溝108の切断面に付着して、異物111となる。切断面に付着する切り粉で形成される異物111は製品品質を低下させるため、その対策が必要となる。
従来、径外方から切り粉排出溝107の底に向かって高圧空気を噴射して、切り粉109を排出する対策が講じられてきた。本発明者らが試したところ、この対策は効果が極めて乏しかった。
そこで、本発明者らは、図11(b)の形態を高速度カメラで撮影し、画像を解析した。画像から、発生した切り粉109は、毎分数万回転で回転する工具58(正確には刃部106)の表面に空気層と共に連れ回っていることが観察できた。連れ回る層の厚さは2.0mm程度であった。径外方から中心に向かって空気を噴射しても、この空気流れが2.0mmの層で妨げられ、切り粉109の除去に寄与しないと考えられる。
そこで、発想を変え、切り粉排出溝107に溜まっている切り粉109よりも、切断面に残っている異物111を直接的に除去することを考えることにした。
そこで、図12に示すモデルを作成して、実験を行った。すなわち、刃部106を囲う噴射筒114をホルダ(図4、符号91)に付設した。そして、噴射筒114のノズル115の径を変化させた。(ノズル115の径−刃部106の外径)÷2=ギャップGの算式により、ギャップGが求まる。
○実験条件:
基板:厚さ1.6mmの実装用基板
刃部の外径:2.0mm
工具の回転速度:毎分40000回転
エアの圧力(圧力計116で計測したゲージ圧力):0.2MPa、0.3MPa、0.4MPa
噴射筒のノズルの径:5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、12mm
実験の結果を、表1に示す。
Figure 2016078125
○は良好で、×は不可である。(ノズル径−2.0mm)÷2=ギャップGとなる。
ギャップGが2.5mm〜5.0mmの範囲であれば、結果は○であった。ギャップGが2.0mm以下では、結果は×であった。
刃部106の表面に形成される2.0mmの層(切り粉と空気の層)の外側に空気を流すことにより、この空気流れで異物111を除去することができたと言える。
なお、図11(b)に示すように、異物111の位置はほぼ決まっているが、工具58は、移動方向が決まっていない。そこで、空気流れは、環状流れとした。環状であれば、移動方向に左右されることなく、空気流れを異物111に確実に当てることができる。
また、ギャップGは5.0mmを超えてもよいが、供給する空気量が増大するため、5.0mmを上限とした。また、エアの圧力は0.2〜0.4MPaであれば、いわゆる、工場エアを使用できるため、好ましい。
次に、工具58の寿命延長を検討する。
図13に示すように、工具58はシャンク105と刃部106とからなり、刃部106の長さは約6mmである。基板の厚さが1.6mmであるから、基板の厚さに対して刃部106は十分に長い。
そこで、刃部106を、先端から基部に向かって複数のビット段St1〜St3に区分する。複数のビット段は、実施例では、第1ビット段St1、第2ビット段St2、第3ビット段St3からなる。ただし、ビット段の数は、3の他、2又は4以上であってもよい。
図4に示すz軸移動モータ88で工具58の高さを変更することができる。このz軸移動モータ88を用いて実施するビット段切り替えの手順をフロー図で説明する。
図14のST41で、ビット段の段位置を規定するn値をクリアする。次に、nに「1」を与える(ST42)。これで、第1ビット段St1が選択され、制御部は基板のレベルに第1ビット段St1をセットする(ST43)。1枚目の基板に対する切断が開始される(ST44)。
図1で示すように、1枚の基板10につき第1〜第10切断予定部21〜31が存在する。そこで、ST45で、1枚目の基板の切断予定部(例えば10箇所)が全て切断されるようにする。全てが切断された後に次のステップに移る。
nに「2」を与える(ST46)。これで、第2ビット段St2が選択され、制御部は基板のレベルに第2ビット段St2をセットする(ST47)。2枚目の基板に対する切断が開始される(ST48)。ST49で、2枚目の基板の切断予定部が全て切断されるようにする。全てが切断された後に次のステップに移る。
nに「3」を与える(ST50)。これで、第3ビット段St3が選択され、制御部は基板のレベルに第3ビット段St3をセットする(ST51)。3枚目の基板に対する切断が開始される(ST52)。ST53で、3枚目の基板の切断予定部が全て切断されるようにする。全てが切断された後に次のステップに移る。
次の4枚目の基板に対しては、第1ビット段St1を使用する。
そのために、nに「1」を与える(ST54)。これで、第1ビット段St1が選択され、制御部は基板のレベルに第1ビット段St1をセットする(ST55)。4枚目の基板に対する切断が開始される(ST56)。ST57で、4枚目の基板の切断予定部が全て切断されるようにする。全てが切断された後に次のステップに移る。
次の5枚目の基板に対しては、第2ビット段St2を使用する。
そのために、nに「2」を与える(ST58)。これで、第2ビット段St2が選択され、制御部は基板のレベルに第2ビット段St2をセットする(ST59)。5枚目の基板に対する切断が開始される(ST60)。
以上のフローによる、ビット段と切断処理される基板との関係は、表2に示すとおりである。
Figure 2016078125
3つの第1ビット段St1〜St3を万遍なく使用するという観点から、次に示す表3によるローテーションも推奨される。
Figure 2016078125
表3であれば、z軸方向における工具の移動距離を短くすることができる。すなわち、表2では、第3ビット段St3から第1ビット段St1へ移動するときに移動距離が長くなるが、表3では、常に隣のビット段に移動するため、移動距離が短くなる。
尚、実施例では、基板10の左右辺を縁切りして2枚としたが、1枚の基板10を例えば2枚以上の複数枚に分割する切断に本発明方法を活用することもできる。
また、実施例では、排気機構68の駆動源として、真空ポンプや排気ブロアの場合は、モータを用いるようにしたが、エジェクタ式真空装置の場合は、高圧空気の供給を切換えるソレノイド(電磁弁)を用いるようにしても良い。
また、実施例では、排気機構68の駆動源の動作をオンオフするスイッチ機能部材としてマグネットリレーを一例として説明したが、これに限らず、スイッチ機能部材には電源スイッチやスタートスイッチも含まれる。
本発明は、基板切断する際に発生する切り粉の処理を重視する切削装置に好適である。
10…基板、40…切断治具、58…工具、60…基板切断装置、63…テーブル、64…装置ハウジング、66…連結部材、67…第1ダクト、68…排気機構、71…多孔板、72…チャンバー、73…第2ダクト、74…ダンパ、75…アクチュエータ、93…制御部。

Claims (4)

  1. 基板を載せる切断治具と、この切断治具の周囲に配置される多孔板と、前記基板を切断する工具と、この工具により発生する切り粉を前記切断治具又は前記多孔板を介して吸引する排気機構とを備えている基板切断装置の運転方法において、
    前記基板を前記工具で切断し、この切断で発生する切り粉が前記切断治具を介して前記排気機構で排出される基板切断工程と、
    切断が終わった前記基板を前記切断治具から外し次の基板を前記切断治具の載せる際に、前記切断治具の周囲に飛散もしくは浮遊する切り粉が前記多孔板を介して前記排気機構で排出される浮遊物排出工程とを含んでいることを特徴とする基板切断装置の運転方法。
  2. 前記基板切断工程と前記浮遊物排出工程とをこの順で繰り返しつつ、前記排気機構を連続的に運転するようにしたことを特徴とする請求項1記載の基板切断装置の運転方法。
  3. 基板を載せる切断治具と、前記基板を切断する工具と、前記切断治具を支えるテーブルと、このテーブルで上室と下室とが区画されるように前記テーブルを収納する装置ハウジングと、前記切断治具の下を覆う連結部材と、この連結部材から延びる第1ダクトと、前記切断治具を囲うようにして前記テーブルに設けられる多孔板と、この多孔板の下を覆うチャンバーと、このチャンバーから延びる第2ダクトと、前記第1ダクト及び前記第2ダクトに接続され負圧を発生する排気機構と、前記第1ダクトと前記第2ダクトの一方を塞ぐダンパと、このダンパを揺動するアクチュエータと、前記基板を前記工具で切断する際には前記ダンパで前記第2ダクトを塞ぎ、前記基板を交換する際には前記ダンパで前記第1ダクトを塞ぐ制御部とを備えていることを特徴とする基板切断装置。
  4. 前記制御部は、前記排気機構を連続的に運転することを特徴とする請求項3記載の基板切断装置。
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