JP2008213099A - ブローチ盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブローチツールに残留する切り屑を速やかに除去でき、しかも、清掃時に切り屑が飛散して被加工物等に付着することがないブローチ盤を得る。
【解決手段】 ブローチ盤31において、ツール保持装置の位置を加工軸線7上の待機位置P1と加工軸線7上から外れた待避位置P2とのいずれかに選択切り替えするツール保持位置切り替え機構18と、待避位置P2に移動したブローチツールを清掃するツール清掃手段33と、ブローチツールから落ちた切り屑を飛散させずに所定の切り屑回収場所Q1に誘導する切り屑誘導壁35とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、切刃を軸方向に多段に配置したブローチツールにより自動車部品や機械部品等の被加工物に対して切削加工を行うブローチ盤に関し、特に、切り屑の残留によって加工精度が低下することを防止し、且つ、切り屑の除去処理のために加工のサイクルタイムが増加することを防止して、高能率で高精度なブローチ加工を実現するための改良に関する。
切刃を軸方向に多段に配置したブローチツールにより被加工物に対して切削加工を行うブローチ盤は、複雑な切り欠き構造を高精度且つ高能率に加工できるため、自動車部品や機械部品等の切削加工装置として、普及している。
図3はこのようなブローチ盤の一般的な構成と、加工方法を示している。
このブローチ盤1は、所謂縦型ブローチ盤で、図3(a)に示すように、被加工物3をブローチツール5による垂直な加工軸線7上に位置決めするテーブル上治具9が装備された装置テーブル11と、該装置テーブル11の表面側(図では、上面側)でブローチツール5の後柄部5aを保持するツール保持装置(リトリービングヘッド)13と、該ツール保持装置13を加工軸線7に沿って進退(昇降)移動させる不図示のツール軸方向移動機構と、装置テーブル11の裏面(図では下面)側に装備され、ツール保持装置13によって装置テーブル11の裏面側に送られて来たブローチツール5の前柄部5bを把持して該ブローチツール5を加工軸線7に沿って進退(昇降)移動可能なツールチャック17と、以上の各部を所定の位置関係に支持する装置筐体19とを備えている。
従来の一般的なブローチ盤1では、図示のように、一つのテーブル上治具9に対して、一つのツール保持装置13が対向装備されていて、図3(a)〜(d)に示すサイクルで、加工を行う。
即ち、まず、図3(a)に示すようにテーブル上治具9に被加工物3をセットした後、図3(b)に矢印Aで示すようにブローチツール5を保持しているツール保持装置13を不図示のツール軸方向移動機構により降下させて、ブローチツール5の前柄部5bをツールチャック17に把持させる。
次いで、図3(c)に矢印Bで示すようにブローチツール5を把持しているツールチャック17を降下させ、このときに被加工物3に接触するブローチツール5の切刃により所定の加工を行う。なお、ツール保持装置13は、ツールチャック17が降下して加工を実施している加工途中、又は加工終了時に、ブローチツール5の後柄部5aを解放する。
そして、ツールチャック17が下限位置まで降下して加工が終了したら、被加工物3をテーブル上治具9から取り外した後、図3(d)に矢印Cで示したように、ブローチツール5を把持しているツールチャック17が初期位置まで上昇して、ブローチツール5の後柄部5aをツール保持装置13に保持させる。次いで、ツールチャック17がブローチツール5の前柄部5bを解放すると、ツール保持装置13が図の矢印D方向に上昇して初期位置に戻ると、一連の加工サイクルが終了する。
ところで、従来のブローチ加工では、切削部に冷却液を吹き付ける湿式加工が一般的であったが、切削の高精度化や高速化の需要から、ブローチツールの切刃の素材が改良され、改良されたブローチツールを使って、冷却液の代わりに冷却液のミストを切削部に吹き付けるようにしたセミドライ加工や、冷却液を一切使わないドライ加工を実施することで、加工能率を向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、セミドライ加工やドライ加工では、従来の湿式加工の場合と比較して、図4に示すように、ブローチツール5の切刃5cにカール状切り屑21が残留し易い。
そこで、ブローチツール5に残留する切り屑21を、エアー噴射やブラシによる払拭によって除去するツール清掃手段を、加工軸線7上の被加工物3の上側又は下側に配置したブローチ盤が提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開2001−157910号公報 特開2002−103133号公報 特開2000−117531号公報
ところが、加工軸線7上の被加工物3の上側にツール清掃手段を配置したブローチ盤では、ブローチツール5から落ちた切り屑やその微粉が落下して、テーブル上治具9の上に堆積したり、被加工物3に付着したりして、その後の加工精度に影響を及ぼす虞があった。
また、加工軸線7上の被加工物3の下側にツール清掃手段を配置したブローチ盤の場合も、エアー噴射やブラシの払拭で跳ね上がった切り屑が、ブローチツール5の挿通する貫通孔から周囲に飛散して、被加工物3やテーブル上治具9に付着して、その後の加工精度に影響を及ぼす虞があった。
また、切り屑が付着する可能性がある従来のブローチ盤1では、加工後の被加工物3に対して、付着している切り屑を洗い落とす洗浄処理や、切り屑の付着の有無をチェックする検査が不可欠になり、これらの洗浄処理や検査のために後処理工程が増えるという問題があった。
また、加工軸線7上の被加工物3の上側又は下側にツール清掃手段を配置したブローチ盤では、ツール清掃手段による清掃時に飛散した切り屑が被加工物3等に再付着する不都合を防止するための対応として、清掃作業時におけるブローチツール5の移動速度を低速化したり、あるいはツール清掃手段による清掃処理を被加工物3が取り外された状態で単独に行うことが有効であるが、このような対応では、一連のサイクルタイムが増大して、加工能率の低下を招くという問題が生じた。
本発明の目的は上記課題を解消することに係り、例えば切り屑がブローチツールに残り易いセミドライ加工やドライ加工を実施した場合でも、加工精度が低下することを防止でき、また切り屑が飛散して被加工物に付着することがなく、高能率で高精度なブローチ加工を実現することのできるブローチ盤を提供することにある。
(1)本発明の上記課題の解決は、ツール保持装置によって送られて来たブローチツールを把持して該ブローチツールを加工軸線に沿って進退移動可能なブローチ盤であって、
前記ツール保持装置の位置を前記加工軸線上の待機位置と前記加工軸線上から外れた待避位置とに択一的に切り替えするツール保持位置切り替え機構と、前記ツール保持装置の移動によって待避位置に移動した前記ブローチツールに付着している切り屑を除去するツール清掃手段と、前記ツール清掃手段の周囲を囲って前記ブローチツールから除去された切り屑を切り屑回収場所に誘導する切り屑誘導壁とを備えたことを特徴とするブローチ盤により達成される。
上記構成によれば、例えばカール状切り屑がブローチツールに残り易いセミドライ加工やドライ加工を実施した場合でも、切り屑が付着したブローチツールは、ツール保持位置切り替え機構によって待避位置に移動させ、待避位置に装備されているツール清掃手段による清掃を実施することで、付着している切り屑を除去することができる。一方、ツール保持位置切り替え機構が清浄されたブローチツールを通常の待機位置に戻すことにより、切り屑の残留によって加工精度が低下することを防止できる。
また、ツール清掃手段の装備位置は、被加工物がセットされる加工軸線上から外れた待避位置であり、更にツール清掃手段の周囲が切り屑誘導壁によって囲われているため、ブローチツールから落ちた切り屑が被加工物やテーブル上治具の上に飛散して付着することを確実に防止できるため、高精度なブローチ加工を維持することができる。
(2)なお、好ましくは、上記(1)に記載のブローチ盤において、一つのテーブル上治具に対して複数のツール保持装置が装備され、
前記ツール保持位置切り替え機構は、待機位置に位置したツール保持装置を待避位置に移動させると共に、待避位置に位置した他のツール保持装置を待機位置に移動させる構成とすると良い。
このような構成にすると、例えば、一つの被加工物を複数種のブローチツールで順番に加工する際、ツール保持位置切り替え機構によるブローチツールの位置切り替えにより、次に使用するブローチツールへの切り替えが簡単にできる。
(3)また、好ましくは、上記(2)に記載のブローチ盤において、前記ツール清掃手段による清掃作業は、他のブローチツールによる加工工程中に実施され、
前記ツール保持位置切り替え機構は、一つのブローチ加工が終了する毎に、加工を終えたブローチツールを保持している前記待機位置のツール保持装置と、前記ツール清掃手段による切り屑の除去が終了しているブローチツールを保持している前記待避位置のツール保持装置とを入れ替える構成とすると良い。
このような構成にすると、切り屑が付着したブローチツールの清掃処理は、他のブローチツールによる切削加工中に実施されるため、ブローチ加工のサイクルタイム内に、清掃処理のための専用時間を組み込む必要が無くなり、切り屑の除去処理のために加工のサイクルタイムが増加することを防止することができる。
本発明に係るブローチ盤では、待避位置に装備されているツール清掃手段による清掃を実施することで、付着している切り屑を除去することができ、清浄されたブローチツールをツール保持位置切り替え機構により通常の待機位置に戻すことにより、ブローチツールへの切り屑の残留によって加工精度が低下することを防止できる。
また、ツール清掃手段の周囲が切り屑誘導壁によって囲われているため、ブローチツールから落ちた切り屑が被加工物やテーブル上治具の上に飛散して付着することがなく、高精度なブローチ加工を維持することができる。
以下、本発明に係るブローチ盤の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るブローチ盤の一実施の形態の概略構成図、図2は図1に示したブローチ盤におけるブローチ加工のサイクル図である。
なお、本発明の一実施の形態において、先に図3において説明したブローチ盤1と同一の構成については、図中に同一符号を付している。
この一実施の形態のブローチ盤31は、所謂縦型ブローチ盤で、被加工物3をブローチツール5又はブローチツール6による垂直な加工軸線7上に位置決めするテーブル上治具9が装備された装置テーブル11と、該装置テーブル11の表面側(図では、上面側)でブローチツール5,6の後柄部5a,6aを保持する2つのツール保持装置(リトリービングヘッド)13,14と、これらのツール保持装置13,14を支持している保持装置支持フレーム15を加工軸線7に沿ってストロークsだけ進退(昇降)移動させるツール軸方向移動機構16と、装置テーブル11の裏面(図では下面)側に装備されて、ツール保持装置13又はツール保持装置14の降下によって装置テーブル11の裏面側に送られて来たブローチツール5又はブローチツール6の前柄部5b,6bを把持してこれらのブローチツール5,6を加工軸線7に沿って進退(昇降)移動可能なツールチャック17と、を備えている。
更に、ブローチ盤31は、保持装置支持フレーム15を図1に矢印Eで示す水平方向に進退移動させることによりそれぞれのツール保持装置13,14の位置を加工軸線7上の待機位置P1と加工軸線7上から所定距離だけ外れた2つの待避位置P2,P3とに択一的に切り替えするツール保持位置切り替え機構18と、ツール保持装置13又はツール保持装置14の移動によって待避位置P2,P3に移動したブローチツール5又はブローチツール6に付着している切り屑を除去する2つのツール清掃手段33と、各ツール清掃手段33の周囲を囲ってブローチツール5又はブローチツール6から除去された切り屑を飛散させずに所定の切り屑回収場所Q1に誘導する2つの切り屑誘導壁35と、以上の各部を所定の位置関係に支持する装置筐体37とを備えている。
本実施の形態のブローチ盤31は、一つのテーブル上治具9に対して、2つのツール保持装置13,14を装備すると共に、加工軸線7上に設定された待機位置P1の両側にそれぞれ待避位置P2,P3を配置して、ブローチツール5を保持したツール保持装置13が待機位置P1に有る時には、もう一つのブローチツール6を保持したツール保持装置14は待避位置P2に位置し、逆に、ツール保持装置14が待機位置P1に移動した時には、もう一方のツール保持装置13は待避位置P3に位置するようにしたものである。
それぞれの待避位置P2,P3は、加工軸線7上の被加工物3の上方又は下方の領域に重ならずにツール清掃手段33が配置できるように、加工軸線7からの離間距離が設定されている。
本実施の形態の場合、ツール保持位置切り替え機構18は、例えば、ラックとピニオンなどを利用した直線移動機構を想定しているが、保持装置支持フレーム15を円板状にして該保持装置支持フレーム15の回転により各ツール保持装置13,14を待機位置P1から待避位置P2,P3に入れ替える構成としても良い。
本実施の形態のツール軸方向移動機構16は、2つのツール保持装置13,14を保持している保持装置支持フレーム15を昇降させるため、2つのツール保持装置13,14は一緒に昇降制御される。
各待避位置P2,P3に配置されたツール清掃手段33は、ブローチツール5やブローチツール6に付着している切り屑を、エアー噴射やブラシによる払拭、クーラントの噴射によって落とす。
各待避位置P2,P3のツール清掃手段33は、ツール軸方向移動機構16の動作で保持装置支持フレーム15が初期位置から下降限まで降下動作するときに、又は下降限から初期位置に復帰する上昇動作するとき、各ブローチツール5,6の切刃が順に清掃位置を通過して、全ての切刃が順に清掃されるように、各待避位置P2,P3におけるブローチツール5,6の移動経路の途中に固定装備されている。
本実施の形態の場合、切り屑誘導壁35は、一部は装置筐体37の外壁を利用して、ツール清掃手段33の周囲を囲うダクト状に形成され、その下端部は、装置テーブル11の下側を囲っている装置筐体37の下部に連通した構造になっている。このような構造によって、切り屑誘導壁35は、ツール清掃手段33が落とした切り屑を図1に矢印Fに示すように、装置テーブル11の下方に設定された切り屑回収場所Q1に誘導する。
以上のブローチ盤31では、図2(a)〜(c)に示すサイクルでブローチ加工を行う。
即ち、まず、図2(a)に示すようにブローチツール5を保持したツール保持装置13が待機位置P1に位置し、ブローチツール6を保持したツール保持装置14が待避位置P2に位置した状態で、テーブル上治具9に被加工物3をセットする。次いで、図2(b)に矢印Gで示すように、ツール軸方向移動機構16により保持装置支持フレーム15を降下させる。
この保持装置支持フレーム15の降下によって、ツール保持装置14に保持されているブローチツール6はツール清掃手段33を通過して、切り屑の除去が実施される。一方、ツール保持装置13に保持されていたブローチツール5は、テーブル上治具9の下方の初期位置に待機していたツールチャック17に把持されて、ツールチャック17と共に降下することで、被加工物3を切削する。
ブローチツール5による被加工物3への加工が終了したら、被加工物3がテーブル上治具9上から取り外された後、ツールチャック17が上昇して初期位置に戻り、ツールチャック17に保持されていたブローチツール5が再びツール保持装置13に戻される。
ブローチツール5が戻されたら、ツール軸方向移動機構16による上昇動作によって保持装置支持フレーム15が初期位置に戻される。その後、図2(c)に矢印Hで示されるように、保持装置支持フレーム15がツール保持位置切り替え機構18によって水平移動されて、加工を終えたブローチツール5を保持しているツール保持装置13が待機位置P1から待避位置P3に移動すると共に、それまで待避位置P2に位置していたツール保持装置14が待機位置P1に移動する。
これにより、待避位置P2のツール清掃手段33により清掃されたブローチツール6が加工軸線7上に配置されたことになる。
以後、ツール保持位置切り替え機構18は、一つのブローチ加工が終了する毎に、加工を終えたブローチツールを保持した待機位置P1のツール保持装置と、ツール清掃手段33による切り屑の除去が終了したブローチツールを保持している待避位置P3又は待避位置P2のツール保持装置とを入れ替える。
また、各待避位置P2,P3におけるツール清掃手段33による清掃作業は、待機位置P1に位置しているブローチツールによる加工工程中に実施される。
以上に説明したブローチ盤31では、例えばカール状切り屑がブローチツールに残り易いセミドライ加工やドライ加工を実施した場合でも、カール状切り屑が付着したブローチツールは、ツール保持位置切り替え機構18によって待避位置P2、又は待避位置P3に移動させ、それらの待避位置P2,P3に装備されているツール清掃手段33による清掃を実施することで、付着している切り屑を除去することができ、いずれかの待避位置P2,P3で清浄化されたブローチツールをツール保持位置切り替え機構18により通常の待機位置P1に戻すことで、ブローチツールへの切り屑の残留によって加工精度が低下することを防止できる。
また、ブローチツールから切り屑を除去するツール清掃手段33の装備位置は、被加工物3がセットされる加工軸線7上から外れた待避位置P2,P3であり、更にツール清掃手段33の周囲が切り屑の飛散を防止する切り屑誘導壁35によって囲われているため、ブローチツールから落ちた切り屑が被加工物3やテーブル上治具の上に飛散して付着することがなく、高精度なブローチ加工を維持することができる。
また、ブローチツールから落とした切り屑が被加工物3に付着することを確実に防止できるため、被加工物3に付着した切り屑を洗い落とす洗浄処理や、切り屑の付着の有無をチェックする検査等の後処理が不要になり、これらの処理の省略によって、高能率で生産性の高いブローチ加工を実現することができる。
また、本実施の形態のブローチ盤31の場合は、一つのテーブル上治具9に対して2つのツール保持装置13,14が選択切り替え可能に装備されているため、例えば、一つの被加工物3を2種のブローチツール5,6で順番に加工する際、ツール保持位置切り替え機構18によるブローチツール5,6の位置切り替えにより、次に使用するブローチツール5,6への切り替えが簡単にできる。
また、本実施の形態のブローチ盤31の場合は、ツール清掃手段33による清掃作業は、他のブローチツールによる加工工程中に実施され、ツール保持位置切り替え機構18は、一つのブローチ加工が終了する毎に、加工を終えたブローチツールを保持した待機位置P1のツール保持装置と、ツール清掃手段33による切り屑の除去が終了したブローチツールを保持している待避位置P2又は待避位置P3のツール保持装置とを入れ替える。
即ち、切り屑が付着したブローチツールの清掃処理は、他のブローチツールによる切削加工中に実施されるため、ブローチ加工のサイクルタイム内に、清掃処理のための専用時間を組み込む必要が無くなり、切り屑の除去処理のために加工のサイクルタイムが増加することを防止することができ、より高能率で高精度なブローチ加工を実現することができる。
また、上記実施の形態のブローチ盤31では、各待避位置P2,P3のツール清掃手段33でブローチツールから落とされた切り屑は、切り屑誘導壁35によって、装置テーブル11の下方の切り屑回収場所Q1に回収される。
従って、ツール清掃手段33を複数装備していても、それぞれのツール清掃手段33毎に切り屑回収箱を装備する必要が無く、ブローチ盤31としての設置スペースの増大を抑えることができる。
なお、本発明のブローチ盤において、一つのテーブル上治具に対するツール保持装置の装備数や、ツール清掃手段を装備した待避位置の装備数は、上記実施の形態に限定するものではない。一つのテーブル上治具に対するツール保持装置の装備数やツール清掃手段を装備した待避位置の装備数は、3つ以上の複数個に設定することも可能である。
本発明に係るブローチ盤の一実施の形態の概略構成図である。 図1に示したブローチ盤におけるブローチ加工のサイクル図である。 通常のブローチ盤におけるブローチ加工のサイクル図である。 ブローチ加工によってカール状切り屑が付着したブローチツールの拡大縦断面図である。
符号の説明
3 被加工物
5,6 ブローチツール
5a,6a 後柄部
5b,6b 前柄部
7 加工軸線
9 テーブル上治具
11 装置テーブル
13 ツール保持装置
14 ツール保持装置
15 保持装置支持フレーム
16 ツール軸方向移動機構
17 ツールチャック
18 ツール保持位置切り替え機構
21 切り屑
31 ブローチ盤
33 ツール清掃手段
P1 待機位置
P2,P3 待避位置
35 切り屑誘導壁
37 装置筐体

Claims (3)

  1. ツール保持装置によって送られて来たブローチツールを把持して該ブローチツールを加工軸線に沿って進退移動可能なブローチ盤であって、
    前記ツール保持装置の位置を前記加工軸線上の待機位置と前記加工軸線上から外れた待避位置とに択一的に切り替えするツール保持位置切り替え機構と、前記ツール保持装置の移動によって待避位置に移動した前記ブローチツールに付着している切り屑を除去するツール清掃手段と、前記ツール清掃手段の周囲を囲って前記ブローチツールから除去された切り屑を切り屑回収場所に誘導する切り屑誘導壁とを備えたことを特徴とするブローチ盤。
  2. 一つのテーブル上治具に対して複数のツール保持装置が装備され、
    前記ツール保持位置切り替え機構は、待機位置に位置したツール保持装置を待避位置に移動させると共に、待避位置に位置した他のツール保持装置を待機位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載のブローチ盤。
  3. 前記ツール清掃手段による清掃作業は、他のブローチツールによる加工工程中に実施され、
    前記ツール保持位置切り替え機構は、一つのブローチ加工が終了する毎に、加工を終えたブローチツールを保持している前記待機位置のツール保持装置と、前記ツール清掃手段による切り屑の除去が終了しているブローチツールを保持している前記待避位置のツール保持装置とを入れ替えることを特徴とする請求項2に記載のブローチ盤。
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