JP2016075049A - 手摺装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベランダのパラペット1に立設した手摺用支柱2の室外側にパネル取付枠を設け、パネル取付枠を構成するのに、上下に離間させた状態で並設して、手摺用支柱2に取り付ける上枠4と下枠5とを設け、複数枚のパネル6を上枠4と下枠5とに嵌め込んで互いに隣接する物同士の間夫々に配設する縦枠7を設けて、縦枠7を構成するのに、室内側で上枠4及び下枠5に取り付けるか、または、手摺用支柱2に取り付ける固定枠を設けると共に、室外側で固定枠との間にパネル6を挟み込む可動枠を設け、この可動枠の隣に他の可動枠を順次設けて隣接する可動枠どうしの間にパネル6を挟み込み可能に配置し、可動枠を固定枠に対して左右搖動自在に取り付けてある。
【選択図】図1
Description
これに対して、パネルを手摺用支柱に対して室外側からはめ込んで取り付けられるように縦枠を上枠と下枠間に嵌め込んだのちに、縦枠を手摺用支柱に固定する手摺装置(例えば、特許文献1参照)や、複数の手摺用支柱に対して夫々縦枠を固定しておいて、隣り合う縦枠間に上からパネルを嵌め込んで取り付ける手摺装置(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
また、後者従来例では、手摺用支柱に縦枠が組み込まれて固定されているものの、パネルを上から縦枠間に嵌め込んだのちに、それらの上側に、パネル嵌め込み前に保管しておいた笠木を、手摺用支柱に取り付けて手摺装置の組み付けを完成させなければならず、いずれにしろ前者と同様に、パネル取り付け作業者による作業の前後に、手摺装置組み付け作業者が組み付け作業を行わなければならず、作業性が低下するという問題点がある。
その後は、パネル取り付け作業者のみが、並設する縦枠間の間口を広くして、室外側からパネルを嵌め込みやすくできるように、既に固定枠に取り付けて隣接する可動枠の一方を搖動させ、パネルを嵌め込み後に、可動枠を再び搖動させて固定枠との協働で、隣接する可動枠どうしの間にパネルを挟み込ませて固定できる。
従って、パネルを手摺用支柱の室外側から取り付けられることにより、縦枠の横幅を小さくできて、外観を良好にさせることができながら、パネル取り付け作業時に可動枠を含む縦枠を別途保管しておく必要がないために、紛失の心配がない。また、手摺装置組み付け作業者による作業後に、パネル取り付け作業者だけで最後まで施工が行え、作業能率を向上させることができる。
そのうえ、外端固定枠に対して外端可動枠を、嵌合させることによりパネルを挟み込み固定でき、パネルの固定作業を簡単にできるようになる。
図1〜図3に示すように、ベランダのパラペット1に手摺用支柱2が、パラペット1の長手方向に所定間隔置きに、夫々支柱用アンカー3を介して立設してある。
手摺用支柱2には、上下に離間させた状態で並設して手摺用支柱2に取り付ける上枠4と下枠5とを設け、ガラス板を2枚合わせて接着した合わせガラスから成るパネル6の複数枚を、上枠4と下枠5とに嵌め込んで、互いに隣接する物同士の間夫々に配設する縦枠7を設けて、パネル取付枠8を構成してある。
前記上枠4は、押し出し成型により室外寄りにパネル上縁部内嵌用の下向きコの字状の第1凹溝9を設けて、笠木受部10と一体に設けられ、前記下枠5は、パネル下縁部内嵌用の上向きコの字状の上向き第2凹溝11を設けた長尺のアルミニウム製押し出し材12と、その押し出し材12を手摺用支柱2にビス14を介して取り付けるアングル材13とで構成し、アングル材13に押し出し材12をビス14を介して一体化してある。
尚、上枠4には、その上側に笠木15を取り付けてある。
可動枠17を固定枠16に対して左右搖動自在に取り付けるのに、横断面C型の溝状外嵌部18を上下方向に沿って固定枠16に形成すると共に、横断面C型の溝状内嵌部19を上下方向に沿って可動枠17に形成し、溝状外嵌部18に溝状内嵌部19を上下方向に嵌合させることにより、可動枠17と固定枠16とが相対的に左右搖動自在に互いに連結される。
尚、図中の22は、可動枠17とパネル6との間に介在させるゴムや軟質樹脂から成る先付ビートで、可動枠17に取り付けてあり、23は、固定枠16とパネル6との間に介在させてパネル6を固定するスポンジ発泡体で、その外側には、シリコンコーキング24を充填してある。
また、外端固定枠20とパネル6との間や、外端可動枠21とパネル6との間にも、先付ビート22やスポンジ発泡体23、シリコンコーキング24を、設けてある。
図4に示すように、固定枠16に対して可動枠17を搖動させて、パネル6を挟み込み状態にして安定させるために、可動枠17に係止部25を設け、その係止部25を係止させる被係止部26を、固定枠16に設けてある。
1、 上枠4と下枠5間に嵌めこむ複数のパネル6の内、両端部以外の中間部に嵌めこむパネル6は、図6(a)に示すように、横に隣接する一対のパネル間用縦枠7Aの少なくとも一方の物の可動枠17を、固定枠16に対して左右に搖動させて、並設する縦枠7間の間口を広くするパネル嵌め込み可能状態にする。
2、 パネル嵌め込み可能状態で隣接する一対の可動枠17の内の他方に付設した先付ビート22に、パネル6の一側端辺部を圧接させる(図6(b))。
3、 一方の可動枠17を搖動させて、パネル6の他側端辺部に先付ビート22を圧接させる(図6(c))。
4、 パネル6の一側端辺部と他側端辺部夫々と固定枠16との間にスポンジ発泡体23を詰めた後に、シリコンコーキング24を充填して、パネル固定状態にする(図6(d))。
5、 複数のパネル6の内の両端部に位置する物は、図7(a)、(b)に示すように、横方向に隣接するパネル間用縦枠7Aの固定枠16と可動枠17との間にパネル6の一側端辺部を嵌め込む。
6、 パネル6の他側端辺部を、外側縦枠における外端可動枠21を外端固定枠20に嵌合させることにより、パネル間用縦枠7Aと外側縦枠7B夫々に嵌め込まれる(図7(c))。
7、 パネル6の一側端辺部及び他側端辺部夫々と、固定枠16及び外端固定枠20夫々との間に、スポンジ発泡体23を詰めた後に、シリコンコーキング24を充填する(図7(d))。
以下に他の実施の形態を説明する。
〈2〉 前記外側縦枠7Bは、外端固定枠20を室内側で上枠4と下枠5とに亘って取り付ける以外に、手摺用支柱2に取り付けてあってもよい。
〈3〉 前記パネル6は、ガラス板に代えて例えば金属パネルやプラスチックパネルなどでもよい。
〈4〉 可動枠17を固定枠16に対して左右搖動自在に取り付けるのに、前述の溝状外嵌部18に溝状内嵌部19を嵌合させる構造以外に、公知のヒンジ構造を採用しても良い。
4 上枠
5 下枠
6 パネル
7 縦枠
7A パネル間用縦枠
7B 外側縦枠
8 パネル取付枠
16 固定枠
17 可動枠
20 外端固定枠
21 外端可動枠
Claims (2)
- ベランダのパラペットに立設した手摺用支柱の室外側にパネル取付枠を設け、
前記パネル取付枠を構成するのに、上下に離間させた状態で並設して、前記手摺用支柱に取り付ける上枠と下枠とを設け、
複数枚のパネルを前記上枠と前記下枠とに嵌め込んで互いに隣接する物同士の間夫々に配設する縦枠を設けてある手摺装置であって、
前記縦枠を構成するのに、室内側で前記上枠及び前記下枠に取り付けるか、または、前記手摺用支柱に取り付ける固定枠を設けると共に、室外側で前記固定枠との間にパネルを挟み込む可動枠を設け、この可動枠の隣に他の可動枠を順次設けて隣接する前記可動枠どうしの間にパネルを挟み込み可能に配置し、
前記可動枠を前記固定枠に対して左右搖動自在に取り付けてある手摺装置。 - 前記パネル取付枠に複数枚のパネルを取り付けた状態で、左右最外側のパネルの側端部を嵌め込ませて固定する外側縦枠を設け、
前記外側縦枠を構成するのに、室内側で前記上枠と前記下枠とに亘って取り付けるか、または、前記手摺用支柱に取付ける外端固定枠を設けると共に、
前記室外側で前記外端固定枠との間でパネルの側端部を挟み込む外端可動枠を設け、
前記外端可動枠を前記外端固定枠に対して着脱自在に嵌合してパネルを挟み込み固定可能に構成してある請求項1に記載の手摺装置。
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