JP6388810B2 - 建具ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、室内外を仕切る面材を支持する合成樹脂製の枠体を備えた建具と、枠体を躯体に固定するための固定部材とを有する建具ユニットに関する。
室内外を仕切る面材を支持する合成樹脂製の枠体を備えた建具と、枠体を躯体に固定するための固定部材とを有する建具ユニットとしては、例えば、建物開口部に取り付けられた支持枠と、支持枠内に配置された窓枠と、窓枠内に配置され面材を備えた障子とを有する横辷り出し窓が知られている(例えば、特許文献1参照)。この横辷り出し窓の窓枠および障子は、直接柱などの躯体に取り付けるタイプの建具であり、支持枠および窓枠がアルミ形材で構成されており、支持枠が躯体に釘やビスで固定され、窓枠は支持枠にビス等で固定されている。
特許第4009449号公報
近年、建具の断熱性をより向上させるために、枠および障子の框が合成樹脂により形成された合成樹脂製の建具の需要が高まっている。合成樹脂製の建具は、真夏の日差しや火災などにより建具の室内外に温度差が生じると、高温側の部位が低温側の部位より伸長して反りや歪みが生じる虞がある。このような反りや歪みが建具の固定部に生じると水密性が低下する虞がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、室内外に温度差が生じても建具が接合される部位に反りや歪みが生じにくい建具ユニットを提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具ユニットは、室内外を仕切る面材を支持する合成樹脂製の枠体を備えた建具と、前記枠体より高い剛性および前記枠体と異なる熱膨張率を備え、前記枠体の外周側であって躯体よりも屋外側に配置され、前記枠体を前記躯体固定するための固定部材と、を有し、前記枠体は、外周部から前記固定部材側に向かって突出して当該固定部材と接合される接合片を有しており、前記接合片は、前記躯体よりも屋外側にて、記枠体より高い剛性および前記枠体と異なる熱膨張率を備えた補強部材と前記固定部材とに挟まれて前記固定部材と接合され、屋外側が前記固定部材により覆われていることを特徴とする建具ユニットである。
このような建具ユニットによれば、合成樹脂製の枠体を躯体に固定するための固定部材と接合される接合片は、合成樹脂製の枠体より高い剛性および合成樹脂製の枠体と異なる熱膨張率を備えた固定部材と補強部材とに挟まれて接合されることにより補強されるので、たとえ建具の室内外に温度差が生じたとしても反りや歪みが生じにくい。このため、室内外に温度差が生じたとしても建具が接合される部位に反りや歪みが生じにくい建具ユニットを提供することが可能である。
かかる建具ユニットであって、前記接合片と前記固定部材との間には、弾性変形可能な止水材が設けられていることが望ましい。
このような建具ユニットによれば、接合片と固定部材との間に弾性変形可能な止水材が設けられているので、建具が接合されている部位において、接合片を有する枠体と固定部材との間の水密性を確保することが可能である。
かかる建具ユニットであって、前記枠体は、上下に間隔を隔てて設けられる横の枠材と、左右に間隔を隔てて設けられる縦の枠材とが枠組みされており、前記接合片は、各々の前記枠材の長手方向に沿って全長に亘って設けられ、前記補強部材は、各々の前記接合片の長手方向に沿ってそれぞれ設けられていることが望ましい。
このような建具ユニットによれば、各枠材の長手方向に沿って全長に亘って設けられた接合片の長手方向に沿って、補強部材が、それぞれ設けられているので、枠体の全周に亘って接合片の反りや歪みを防止することが可能である。
かかる建具ユニットであって、前記補強部材と各々の前記接合片は、当該接合片毎に一箇所で前記固定部材に固定されていることが望ましい。
このような建具ユニットによれば、補強部材と各々の接合片とは、接合片毎に一箇所にて固定部材に固定されているので、補強部材、接合片、固定部材の各々の伸縮量が互いに相違したとしても、互いに他の伸縮を規制しない。このため、補強部材、接合片、固定部材の伸縮量が相違したとしても接合片に反りや歪みが生じることを防止することが可能である。また、固定部材に固定されている補強部材および接合片は各々、固定されている部位を基準として伸縮するので、枠体と固定部材とを所望の位置に留めておくことが可能である。
かかる建具ユニットであって、前記縦の枠材における前記固定部材に対する固定箇所は、下端側に設けられていることが望ましい。
建具は躯体に支持されて重量が作用しているので、下方には伸長し難い。このため、接合片と固定部材とを上端部側で固定すると、反りや歪みがより大きく生じてしまう虞がある。そこで、接合片と固定部材とを下端部側で固定することにより、枠体と固定部材とを上下方向に伸縮させて反りや歪みを抑えつつ、枠体を所定の位置に留めてことが可能である。
本発明によれば、室内外に温度差が生じても建具が接合される部位に反りや歪みが生じにくい建具ユニットを提供することが可能である。
本発明に係る実施形態の引き違い窓用の建具を備えた建具ユニットを示す縦断面図である。 本発明に係る実施形態の引き違い窓用の建具を備えた建具ユニットを示す横断面図である。 固定部材と枠体とが接合されている部分を示す横断面図である。 接合片の外周側に止水材を備えた固定部材と枠体との接合部分の変形例を示す横断面図である。 図5(a)は、縦固定枠材と横固定枠材とに跨がるように止水材を設けた固定部材と枠体とが接合されている部分を示す横断面図であり、図5(b)は、止水材の配置を説明する図である。 接合片に止水材を突出させて設けた固定部材と枠体とが接合されている部分を示す横断面図である。 接合片の室外側に開放された凹部内に止水材を設けた枠体と固定部材とが接合されている部分を示す横断面図である。 図8(a)は、止水材が一体に設けられた接合片を有する枠体と固定部材とが接合されている部分を示す第一実施例の横断面図であり、図8(b)は、第二実施例の横断面図である。 補強部材の一方の板部を接合片に、他方の板部を枠体の外周面にビス止めした固定部材と枠体とが接合されている部分を示す横断面図である。 補強部材の一方の板部を接合片に、他方の板部を枠体の外周面に係止した固定部材と枠体とが接合されている部分を示す横断面図である。 板状の補強部材を用いた固定部材と枠体とが接合されている部分を示す横断面図である。 室外側からビス止めする固定部材と枠体とが接合されている部分を示す横断面図である。 開き窓用の建具を備えた建具ユニットを示す縦断面図である。 開き窓用の建具を備えた建具ユニットを示す横断面図である。
以下、本発明に係る建具ユニットについて図面を参照して説明する。
本実施形態の建具ユニット1は、図1、図2に示すように、面材としての複層ガラス12を備えた2枚の障子11がスライド自在に設けられ、室内と室外との境界に設けられる引き違い窓用の建具10と、この建具10を躯体2に固定するための固定部材20とを有している。
以下の説明においては、建物等に取り付けられた状態の建具ユニット1を室内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、建具ユニット1が備える各部材は、単体の状態であっても建物等に取り付けられた状態にて上下方向、左右方向、奥行き方向となる方向にて方向を特定して説明する。
建具ユニット1が備える建具10は、2枚の障子11と、障子11をスライド自在に支持するとともにスライド方向に案内する枠体14とを有している。障子11は複層ガラス12と、複層ガラス12の周端部を囲むように収容し矩形状をなす合成樹脂製の框体13とを有している。
枠体14は、合成樹脂製の押し出し成形部材でなり、同一の断面形状をなす4本の枠材が、その端部同士を突き合わせて溶着されて矩形状を成している。矩形状をなす枠体14の内周側には障子11が納められ、下枠141には障子11を案内するアルミニウム製のレール15が設けられている。枠体14の外周側には、各々枠材の外周面14aにおける室外側の端縁に、外周側に突出させて固定部材20と接合される接合片14bが設けられている。各接合片14bには、枠体14と固定部材20とを接合するためのビス4が貫通される貫通孔(不図示)が各々設けられている。
固定部材20は、アルミニウム製の押し出し成形部材でなり、左右に配置された2本の縦固定形材21の上下端部間に横固定形材を側方からビス止めして矩形状に形成されている。以下の説明においては、矩形状をなす固定部材20および枠体14に囲まれた内側の空間側を内周側、反対側を外周側として説明する。
上側の横固定形材である上固定形材22は、長手方向に貫通する上第1中空部22aを形成する上本体部221と、上本体部221の上第1中空部22aを形成し躯体2の室外側面に当接される室内側の壁部をなす上内壁部222が上方に延出されて躯体2にビス止めされる上固定ヒレ状部223と、上本体部221の上第1中空部22aを形成する室外側の壁をなす上外壁部224が下方に延出された上延出壁部225と、上延出壁部225の室内側に上延出壁部225と間隔を隔てて設けられた上対向壁部226と、上延出壁部225の下端と上対向壁部226の下端とを連結するとともに上対向壁部226より室内側に突出された上連結部227とを有している。上第1中空部22aを形成する上下の部位には、左右の縦固定形材21と連結するためのビスが螺合されるビス螺合部221aがそれぞれ設けられている。また、上本体部221の下面部221b、上延出壁部225、上対向壁部226、上連結部227により囲まれた部位が、長手方向に貫通する上第2中空部22bを成している。
固定部材20が躯体2をなすまぐさ2aに取り付けられた状態で、上対向壁部226とまぐさ2aとの間には、枠体14の上側の接合片14bが配置される。このため、固定部材20が取り付けられたまぐさ2aと上対向壁部226より室側に突出された上連結部227の先端との、見込み方向における間隔は、接合片14bの見込み方向の厚みより広くなるように構成されている。
また、上対向壁部226には、まぐさ2a側に突出させて互いに上下方向に間隔を隔てて2つの上リブ228が長手方向に沿って設けられている。2つの上リブ228の突出量は、上連結部227の上対向壁部226からの突出量とほぼ同じである。2つの上リブ228間には見込み方向に進入するビス4が螺合可能であり、2つの上リブ228の間隔は螺合されるビス4のねじ部の径より僅かに狭く形成され、2つのリブ228間においては上対向壁部226の厚みが他の部位より厚く形成されている。ここで、上対向壁部226および2つの上リブ228は上固定形材22の全長に亘って設けられているので、ビス4は上固定形材22の全長においていずれの位置にも螺合させることが可能である。上連結部227と2つの上リブ228のうちの下側に位置する上リブ228との間には、上固定形材22の全長に亘って弾性変形可能な止水材5が、2つの上リブ228および上連結部227の先端よりまぐさ2a側に僅かに突出するように設けられている。
下側の横固定形材である下固定形材23は、上固定形材22に対して、ほぼ上下が反転した対称形状をなしている。このため、以下の説明においては、下固定形材23の、上固定形材22と対応する各部位の名称を、上固定形材の各部位の名称における先頭の文字を「下」とし、符号は下固定形材を示す数字「23」にアルファベットを付して説明は省略する。
下固定形材23は、上固定形材22の上延出壁部225、上対向壁部226と対応する下延出壁部235、下対向壁部236が、いずれも上延出壁部225、上対向壁部226より短く形成されている。そして、下固定形材23が躯体2をなす窓台2bに取り付けられた状態で、下対向壁部236と窓台2bとの間に、枠体14の下側の接合片14bが挿入されると、接合片14bの下端が下本体部231上に当接するように構成されている。また、下固定形材23には、下本体部231の下第1中空部23aを形成する下内壁部232が上方に延出されて延出片230が設けられている。
左右の縦固定形材21は、左右が反転した対称形状をなしている。縦固定形材21の説明においては、左右に配置された互いに対向する側が内周側となり、反対側が外周側となる。
縦固定形材21は、上固定形材22における上第1中空部22aと上第2中空部22bとが繋がった縦中空部21aを形成する縦本体部211と、縦本体部211の縦中空部21aを形成し躯体2に当接される室内側の壁部をなす縦内壁部212が外側に延出されて躯体2にビス止めされる縦固定ヒレ状部213と、上固定形材22の上対向壁部226、2つの上リブ228および上連結部227の上対向壁部226よりまぐさ2a側に突出した部位とそれぞれ対応する縦対向壁部216、2つの縦リブ218および縦突起217とを有している。
下対向壁部236と窓台2bとの間および縦対向壁部216と柱2cとの間には、枠体14の下の端部および左右の端部に設けられた接合片14bが配置される。このため、下対向壁部236より窓台2b側に突出された下突起237の先端と窓台2bおよび縦対向壁部216より柱2c側に突出された縦突起217の先端と柱2cとの、見込み方向における間隔は、接合片14bの見込み方向の厚みより広く形成されている。また、下突起237と2つの下リブ238のうちの内側に位置する下リブ238との間および縦突起217と2つの縦リブ218のうちの内側に位置する縦リブ218との間には、下固定形材23および縦固定形材21の全長に亘って止水材5が、2つの下リブ238および下突起237の先端より窓台2b側に、2つの縦リブ218および縦突起217の先端より柱2c側にそれぞれ僅かに突出するように設けられている。
本実施形態の建具ユニット1は、2つの縦固定形材21、上固定形材22および下固定形材23を矩形状に形成した固定部材20に、建具10の矩形状に溶着された枠体14が取り付けられる。より具体的には、まず、固定部材20の各形材21、22、23が有する縦対向壁部216、上対向壁部226および下対向壁部236が固定部材20の内周側にて繋がって形成され、各形材21、22、23の縦内壁部212、上内壁部222および下内壁部232より室外側に窪む矩形状の凹部に、矩形状に接合された枠体14の4つ部材が各々有する接合片14bを配置する。このとき、各接合片14bの室外側の面を、縦対向壁部216、上対向壁部226および下対向壁部236に各々設けられた止水材5に当接させて枠体14を配置する。
次に、図3に示すように、各接合片14bの室内側に後述する鉄製の補強部材30を当接させて、室内側から補強部材30、33および接合片14bを貫通するビス4を縦対向壁部216、上対向壁部226および下対向壁部236が各々有する2つのリブ218、228、238間に螺合させて、枠体14と固定部材20とを接合する。
補強部材30、33は、上枠143および縦枠142の接合片14bとともに接合される補強部材30と下枠141の接合片14bとともに接合される補強部材33とは相違している。
補強部材30は、断面がL字状をなし、枠体14を形成する合成樹脂より高い剛性を備え、枠体14を形成する合成樹脂と熱膨張率が異なる、例えば鉄製の部材である。補強部材30は、L字状をなす一方の板部31が、接合片14bの全長および枠体14の外周面14aから突出している幅とほぼ同じ大きさに形成されて接合片14bの室内側の面に当接され、他方の板部32が、枠体14の外周面14aに沿うように配置されて、接合片14bとともに固定部材20にビス4により接合される。このため、補強部材30の一方の板部31にはビス4が貫通される貫通孔(不図示)が設けられている。このとき縦枠142の接合片14bは長手方向における下端側にて一箇所でビス止めされ、横枠をなす上枠143と下枠141の接合片14bは長手方向におけるほぼ中央にて一箇所でビス止めされる。
下枠141の接合片14bに接合される補強部材33は、接合片14bに当接される一方の板部31は、上枠143および縦枠142の接合片14bに接合される補強部材30と同じであるが、枠体14の外周面14aに沿うように配置される他方の板部32が補強材30より室内側に長く形成されており、室内側の端部が下方に突出した突出部34を有している。また、他方の板部32には、一方の板部31および突出部34と各々互いに間隔を隔てた位置に突出部34と同量だけ下方に突出する突出片35が設けられている。補強部材33に設けられた突出部34と突出片35は、補強部材33が枠体14に取り付けられた建具ユニット1が躯体2に取り付けられる際に、窓台2b上に配置されて建具ユニット1を支持するように構成されている。
ビス4がリブ218、228、238に螺合されることにより、接合片14bは、固定部材20の縦対向壁部216、上対向壁部226および下対向壁部236と固定部材30とに挟まれて接合される。このとき、ビス4を締め込むことにより、接合片14bと縦対向壁部216、上対向壁部226および下対向壁部236とにより止水材5が見込み方向に圧縮され、接合片14bの室外側の面が、縦突起217、上連結部227の突起、下突起237および各リブ218、228、238に当接される。
固定部材20が取り付けられた枠体14を、まぐさ2a、窓台2bおよび左右の柱2c等の躯体2により形成された開口に室外側から装着し、開口内に枠体14を挿入するとともに固定部材20を躯体2の室外側面に当接させる。このとき、枠体14とまぐさ2aおよび左右の柱2cとの間には、適宜飼い木6を備えて位置を調整する。その後、まぐさ2a、窓台2bおよび左右の柱2cに当接された上固定ヒレ状部223、下固定ヒレ状部233、縦固定ヒレ状部213を各々、まぐさ2a、窓台2bおよび左右の柱2cにビス止めする。室内側には、内壁材7の端部を覆うように備えた額縁8に枠体14をビス止めする。このとき、枠体14を枠体の内周側からまぐさ2a、窓台2bおよび左右の柱2cに向かって進入するビスにて接合してもよい。
本実施形態の建具ユニット1によれば、合成樹脂製の枠体14を躯体2に固定するための固定部材20と接合する接合片14bは、合成樹脂製の枠体より高い剛性および合成樹脂製の枠体と異なる熱膨張率を備えた固定部材20と補強部材30、33とに挟まれて接合されるので、たとえ建具10の室内外に温度差が生じたとしても接合片14bに反りや歪みが生じることを抑えることが可能である。このため、室内外に温度差が生じても建具10を接合している部位に反りや歪みが生じにくい建具ユニット1を提供することが可能である。
また、接合片14bと固定部材20との間に弾性変形可能な止水材5が設けられているので、建具10を接合している部位において、接合片14bを有する枠体14と固定部材20との間の水密性を確保することが可能である。
また、補強部材30、33が、各枠材141、142、143の長手方向に沿って全長に亘って設けられた接合片14bの長手方向に沿ってそれぞれ設けられているので、枠体14の全周に亘って接合片14bの反りや歪みを防止することが可能である。
また、補強部材30、33と各々の接合片14bとは、接合片14b毎に一箇所にて固定部材20にビス止めされているので、補強部材30、33、接合片14b、固定部材20の各々の伸縮量が相違したとしても、互いに他の伸縮を規制し合わない。このため、補強部材30、33、接合片14b、固定部材20の伸縮量が相違したとしても接合片14bに反りや歪みが生じることを防止することが可能である。また、固定部材20に固定されている補強部材30、33および接合片14bは各々、固定されている部位を基準として伸縮するので、枠体14を固定部材20に対して所望の位置に留めておくことが可能である。
このとき、建具10の重量は躯体2に支持されているので、枠体14は下方には伸長し難く、接合片14bと固定部材20とが上端部側で固定されていると、反りや歪みがより大きく生じてしまう虞がある。そこで、縦枠142の接合片14bおよび補強部材30、33と固定部材20とを下端部側で固定することにより、縦枠142の接合片14bおよび補強部材30、33と固定部材20とを上下方向に伸縮させて反りや歪みを抑えつつも、枠体14を所定の位置に留めてことが可能である。このとき、図4に示すように、弾性変形可能な止水材5を接合片14bおよび補強部材30の一方の板部31の外周側に配置し縦固定形材21と接合片14bおよび補強部材30とで挟む構成とすると、止水材5により高い水密性を確保するとともに、枠体14と固定部材20との相対移動を、止水材5により、より確実に規制することも可能である。
また、固定部材20は、枠体14を取り付ける前に、2つの縦固定形材21、上固定形材22および下固定形材23が矩形状に枠組みされているので、止水材5a、5bを、縦固定形材21、上固定形材22、下固定形材23のうち互いに隣り合う部材間に繋げて設けておくことが可能である。例えば、図5(a)に示すように、縦固定形材21、上固定形材22、下固定形材23の縦対向壁部216、上対向壁部226、下対向壁部236に各々、長手方向に沿って2本の溝部216a、226a、236aを、矩形状の固定部材20の内周側に並べて、溝部216a、226a、236aの開放されている側が室内側を向くように形成し、この溝部216a、226a、236a内に2本の止水材5a、5bを図5(b)に示すように配置する。すなわち、2本の縦固定形材21と上固定形材22に設けられた2本の溝部216aのうちの外周側の溝部216aに止水材5aを2本の縦固定形材21と下固定形材23とに繋がるように取り付け、2本の縦固定形材21と上固定形材22の内周側の溝部216aに止水材5bを2本の縦固定形材21と下固定形材23とに繋がるように取り付ける。このように2本の止水材5a、5bを取り付けることにより、縦固定形材21、上固定形材22、下固定形材23に各々別個の止水材を取り付ける場合より継ぎ目が少なくなるため水密性が向上する。また、止水材5は、図6に示すように、止水材5を接合片14b側に、接合片14bより突出させて縦対向壁部216、226、236に当接するように設けることも可能である。
また、図7に示すように、接合片14bに、室外側に開放されて室内側に窪む対向凹部14fを設け、対向凹部14f内に止水材5を備えるとともに、縦対向壁部216、上対向壁部226、下対向壁部236に各々、対向凹部14f内の止水材5に縦リブ218を当接させてビス止めする構成としてもよい。このように接合片14bの対向凹部14f内に設けた止水材5に縦固定形材21側に設けられた縦リブ218が当接する形態とすると、より優れた水密性を備えることが可能である。
以下、接合片14bと固定部材20とが接合している部位の更なる変形例を接合片14bと縦固定形材21とが接合している部分を例に挙げて説明するが、接合片14bと上対向壁部226および下対向壁部236とが接合している部位も同様である。また、以下の説明において、上記実施形態と同一構成については図中で同符号を付して示し、その説明については省略する。
上記実施形態においては、固定部材20と接合片14bとの間に別体の止水材5を介在させた例について説明したが、これに限らず、例えば、図8(a)、図8(b)に示すように、弾性変形可能な軟質の樹脂にて形成される止水材5としての止水片5cが接合片14bに一体成形されていても構わない。
また、上記実施形態においては、補強部材30の一方の板部31のみを接合片14bとともに枠体14に接合する例について説明したが、図9に示すように、他方の板部32も枠体14の外周面14aに接合しても良い。このとき、補強部材は30をビス等により固定しなくとも、例えば図10に示すように、枠体14の外周面14aから外周側に突出させて設けられたフック部14cに補強部材30の他方の板部32を係止することにより固定しても良い。
上記実施形態においては、補強部材30を断面L字状としたが、これに限らず、温度変化による接合片14bの反りや変形を抑えるために必要な剛性が得られれば、例えば図11に示すように、平坦な板材やその他の形状で補強部材30を構成してもよい。
また、上記実施形態においては、補強部材30を接合片14bの室内側に設ける例について説明したが、図12に示すように、縦固定形材21の室外側の部位を着脱可能なカバー材210とし、カバー材210を外した状態で、室外側から進入させたビス4を接合片14bとともに貫通させて縦固定形材21に螺合して接合した後にカバー材210を嵌合する形態としてもよい。この場合には、カバー材210を、例えばシャッターレールなど、建具10とともに用いられる部材とすることも可能である。
上記実施形態においては、建具ユニット1を構成する建具を引き違い窓用の建具10としたが、これに限らず、例えば図13、図14に示すような、開き窓用の建具100や複層ガラスが固定されたFIX窓用の建具など面材を直接または框などを介して間接的に支持する枠体を備えた建具であれば構わない。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具ユニット、2 躯体、2a まぐさ、2b 窓台、2c 柱、4 ビス、
5、5a、5b 止水材、5c 止水片、10 建具、12 複層ガラス、
14 枠体、14b 接合片、20 固定部材、30 補強部材、33 補強部材、
100 建具、141 下枠、142 縦枠、143 上枠、

Claims (5)

  1. 室内外を仕切る面材を支持する合成樹脂製の枠体を備えた建具と、
    記枠体より高い剛性および前記枠体と異なる熱膨張率を備え、前記枠体の外周側であって躯体よりも屋外側に配置され、前記枠体を前記躯体固定するための固定部材と、
    を有し、
    前記枠体は、外周部から前記固定部材側に向かって突出して当該固定部材と接合される接合片を有しており、
    前記接合片は、前記躯体よりも屋外側にて、記枠体より高い剛性および前記枠体と異なる熱膨張率を備えた補強部材と前記固定部材とに挟まれて前記固定部材と接合され、屋外側が前記固定部材により覆われていることを特徴とする建具ユニット。
  2. 請求項1に記載の建具ユニットであって、
    前記接合片と前記固定部材との間には、弾性変形可能な止水材が設けられていることを特徴とする建具ユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建具ユニットであって、
    前記枠体は、上下に間隔を隔てて設けられる横の枠材と、左右に間隔を隔てて設けられる縦の枠材とが枠組みされており、
    前記接合片は、各々の前記枠材の長手方向に沿って全長に亘って設けられ、
    前記補強部材は、各々の前記接合片の長手方向に沿ってそれぞれ設けられていることを特徴とする建具ユニット。
  4. 請求項3に記載の建具ユニットであって、
    前記補強部材と各々の前記接合片は、当該接合片毎に一箇所で前記固定部材に固定されていることを特徴とする建具ユニット。
  5. 請求項4に記載の建具ユニットであって、
    前記縦の枠材における前記固定部材に対する固定箇所は、下端側に設けられていることを特徴とする建具ユニット。
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