JP6715674B2 - 樹脂製枠体用の取付器具及びこれを備える建具 - Google Patents

樹脂製枠体用の取付器具及びこれを備える建具 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂枠と樹脂枠が溶着によって接続された樹脂製枠体に被取付器具を取り付ける取付器具及びこれを備える建具に関する。
従来、建物の開口部に納められる枠体等に、取付器具を介してスクリーン装置等の被取付器具を枠体に固定する技術が知られている。この種の技術を開示するものとして例えば特許文献1がある。特許文献1には、日よけ等に用いられるスクリーン装置をサッシ枠の室外側に取付けるスクリーン装置取付具に関する技術が記載されている。
特開2014−214568号公報
アルミサッシの枠体等では、スクリーン装置等の被取付器具を枠体に直接的に取り付けている。特許文献1では、縦枠の板状部をスクリーン装置取付具の第一挟持部と第二挟持部で挟み込んでスクリーン装置を固定することが記載されている。これに対して樹脂製枠体では、被取付器具を枠体に直接的に取り付けるのではなく、その壁に被取付器具を固定して対応することが多かった。
本発明は、スクリーン装置等の被取付器具を樹脂製枠体で安定的に支持できるとともに、樹脂製枠体の強度を高めることができる樹脂製枠体用の取付器具及びこれを備える建具を提供することを目的とする。
本発明は、第1樹脂枠(例えば、後述の上枠21)と第2樹脂枠(例えば、後述の縦枠23)が溶着によって接続された樹脂製枠体(例えば、後述の樹脂製枠体20)に被取付器具(例えば、後述のスクリーン装置30)を取り付ける取付器具(例えば、後述の取付器具2)であって、前記第1樹脂枠と前記第2樹脂枠が接合された部分である溶着部(例えば、後述の溶着部5)の少なくとも一部を覆うように配置され、前記第1樹脂枠に固定されるとともに前記第2樹脂枠に固定される固定部材(例えば、後述のブラケット40)と、前記固定部材に配置され、前記被取付器具を保持する保持部(例えば、後述の保持金具70)と、を備える樹脂製枠体用の取付器具に関する。
前記取付器具は、前記固定部材における前記樹脂製枠体側の面に配置されるシール材(例えば、後述のシール材50)を備え、前記固定部材には、締結部材(例えば、後述のビス61〜63)が挿通する締結孔(例えば、後述の上枠締結孔41、縦枠締結孔42及び保持金具締結孔43)が形成されており、前記シール材は、前記締結孔を囲うように形成されることが好ましい。
前記保持部は、前記固定部材とは別体であり、前記固定部材を介して前記樹脂製枠体に固定されることが好ましい。
前記保持部は、上方に突出し、前記被取付器具を係合可能な係合部(例えば、後述の係合部71)を有することが好ましい。
前記被取付器具は、スクリーン(例えば、後述のスクリーン31)を引き出し自在なスクリーン装置(例えば、後述のスクリーン装置30)であることが好ましい。
本発明は、前記取付器具と、前記樹脂製枠体と、前記樹脂製枠体に前記取付器具を介して取り付けられる前記被取付器具と、を備える建具に関する。
本発明の樹脂製枠体用の取付器具及びこれを備える建具によれば、スクリーン装置等の被取付器具を樹脂製枠体で安定的に支持できるとともに、樹脂製枠体の強度を高めることができる。
本発明の一実施形態に係る被取付器具としてのスクリーン装置を備える建具を示す斜視図である。 樹脂製枠体にブラケットを介して取り付けられたスクリーン装置を示す拡大側面図である。 本実施形態のブラケットの正面図である。 本実施形態のブラケットの縦断面図である。 本実施形態のブラケットの横断面図である。 本実施形態のブラケットを取り付ける前の樹脂製枠体の溶着部及びその周囲を示す拡大斜視図である。 本実施形態のブラケットを取り付けるためのターンナットが埋め込まれた樹脂製枠体の溶着部及びその周囲を示す拡大斜視図である。 本実施形態のブラケットが上枠締結孔を挿通するビスによって締結された樹脂製枠体の溶着部及びその周囲を示す拡大斜視図である。 本実施形態のブラケットに保持金具が固定された樹脂製枠体の溶着部及びその周囲を示す拡大斜視図である。 本実施形態の保持金具が固定されたブラケット及び溶着部を示す正面図である。 変形例のブラケットが上枠締結孔を挿通するビスによって締結された樹脂製枠体の溶着部及びその周囲を示す拡大斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に形成された開口部に納められた樹脂製枠体の上枠、下枠の長手方向(すなわち、ガラスや障子の面内水平方向)を意味し、「見込方向」とは、屋内外方向(すなわち、奥行き方向)を意味する。また、左右方向は、屋外から見たときの見付方向における右側、左側とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る被取付器具としてのスクリーン装置30を備える建具1を示す斜視図である。図1では、スクリーン装置30のスクリーン31が引き出された状態を屋外側から見た様子が示されている。図2は、樹脂製枠体20にブラケット40を介して取り付けられたスクリーン装置30を示す拡大側面図である。図2では、スクリーン31がケース32の内側に巻き取られた状態が示されている。
図1に示すように、建具1は、建物に形成される開口部に納められる樹脂製枠体20と、樹脂製枠体20の内側に納められる窓ガラス等の障子(図示省略)と、樹脂製枠体20に取り付けられるスクリーン装置30と、スクリーン装置30を樹脂製枠体20に取り付けるための取付器具2と、を主要な構成として備える。
樹脂製枠体20は、上枠(第1樹脂枠)21と、下枠22と、左右の縦枠(第2樹脂枠)23と、を溶着により接合した樹脂サッシである。上枠21、下枠22及び左右の縦枠23は、何れも樹脂によって構成されており、これらの樹脂枠が方形の枠組み状に接合されている。この樹脂製枠体20の内側に上述の障子(図示省略)が設けられる。
スクリーン装置30は、樹脂製枠体20に取り付けられる被取付器具である。スクリーン装置30は、スクリーン31と、該スクリーン31を巻き取って収容可能なケース32と、を備える。
ケース32の材料としては例えば、アルミ等が用いられている。スクリーン31は、網で構成されるサンシェードである。スクリーン31の先端側にはボトムバー33が取り付けられている。左右の縦枠23の下部には、ボトムバー33を係合するフック39が設けられる。左右のフック39にボトムバー33を係合することで、スクリーン31が樹脂製枠体20に沿った状態で保持される。また、例えばボトムバー33には、スクリーン31を固定するためのボトムバー係合部35が設けられてもよい。建具1が設置される建物の屋外、例えばデッキには、スクリーン固定具(図示省略)が配置されており、ボトムバー33のボトムバー係合部35をスクリーン固定具に固定してスクリーン31を屋外側に引き出した状態で保持することもできる。また、図2に示すように、スクリーン31を使用しないときはケース32の内側にスクリーン31を巻き取って収容することができるようになっている。
図2に示すように、スクリーン装置30上部の樹脂製枠体20側には、該樹脂製枠体20側に延びた後に下方に屈曲する装置側係合部36が形成される。また、スクリーン装置30下部にはビス77によって取付器具2に締結される装置側締結部37が形成される。
図1に示すように、取付器具2は、樹脂製枠体20上部の左右両側(見付方向両側)に配置されており、該取付器具2を介してスクリーン装置30が樹脂製枠体20に支持される。本実施形態では、スクリーン装置30のケース32上面と、樹脂製枠体20の上面と、が略一致するように、取付器具2によってスクリーン装置30が樹脂製枠体20に支持されている。
次に、スクリーン装置30を樹脂製枠体20に固定する取付器具2について説明する。取付器具2は、上枠21と縦枠23が溶着によって接続された樹脂製枠体20にスクリーン装置30を取り付けるものである。図2に示すように、取付器具2は、固定部材としてのブラケット40と、保持部としての保持金具70と、を備える。
まず、ブラケット40の構造について説明する。図3は、本実施形態のブラケット40の正面図である。図4は、本実施形態のブラケット40の縦断面図であり、図3のA−A線断面図である。図5は、本実施形態のブラケット40の横断面図であり、図3のB−B線断面図である。図3から図5に示すブラケット40は、何れも見込方向の屋外側から見て右側に固定されるブラケット40である。なお、左右のブラケット40は、左右対称な形状となっており、以下の説明では右側のブラケット40を例として説明する。
図3から図5に示すように、ブラケット40は、金属により矩形の板状に形成される。本実施形態のブラケット40は、縦長の長方形状になっている。
ブラケット40には、上枠締結孔41、縦枠締結孔42、保持金具締結孔43が形成される。上枠締結孔41は、3つの孔のうち、最も上方であって左側(見付方向の内側)に配置されている。縦枠締結孔42は、3つの孔のうち、最も下方であって右側(見付方向の外側)に配置されている。保持金具締結孔43は、縦枠締結孔42の直上に配置されており、上枠締結孔41及び縦枠締結孔42よりも小さい孔となっている。なお、見付方向の内側及び外側は、樹脂製枠体20の見付方向の中心を基準として中心に向かう向きを内側、中心から離れる向きを外側として説明する。
本実施形態のブラケット40の裏面にはシール材50が取り付けられている。シール材50は、ブラケット40より一回り小さい矩形に形成されており、例えばエチレンプロピレンゴムで構成される。シール材50には、上枠締結孔41の位置に対応するシール側上枠締結孔51、縦枠締結孔42の位置に対応するシール側縦枠締結孔52及び保持金具締結孔43の位置に対応するシール側保持金具締結孔53が形成される。
シール側上枠締結孔51は、その大きさが上枠締結孔41よりも一回り大きく、シール側縦枠締結孔52は、その大きさが縦枠締結孔42よりも一回り大きく、シール側保持金具締結孔53は、その大きさが保持金具締結孔43よりも一回り大きく形成されている。このように、シール材50側の孔がブラケット40に形成される孔よりも一回り大きく形成されることにより、後述するビス61〜63の締結作業でシール材50がビス61〜63に巻き込まれる事態が防止されている。
図6は、本実施形態のブラケット40を取り付ける前の樹脂製枠体20の溶着部5及びその周囲を示す拡大斜視図である。図6に示すように、樹脂製枠体20の溶着部5は、上枠21と縦枠23の端部が接合されている部分である。溶着部5は、その溶着面が正面視で上側に進むにつれて見付方向の外側(図6において右側)に進むように傾斜している。なお、図6から図9は、右側の溶着部5を示したものであり、左側の溶着部5についても同様の構成である(図10参照)。
まず、ドリル等の器具を用いて樹脂製枠体20に上枠締結孔41に対応する第1取付孔81、縦枠締結孔42に対応する第2取付孔82及び保持金具締結孔43に対応するビス逃がし孔83を形成する。
本実施形態では、ブラケット40の取付位置が樹脂製枠体20のコーナーとなっている。これを利用して固定前のブラケット40を樹脂製枠体20のコーナーに合わせた状態で、ブラケット40の上枠締結孔41、縦枠締結孔42及び保持金具締結孔43の位置を樹脂製枠体20に容易かつ適切にマークできるようになっている。例えば、右側の溶着部5の場合、ブラケット40の上面と右側面が樹脂製枠体20のコーナーの上面と側面に面一になるように置き、上枠締結孔41、縦枠締結孔42及び保持金具締結孔43から目印を付ける。この目印を基準として開孔作業を行うことで、適切な位置に容易に第1取付孔81、第2取付孔82及びビス逃がし孔83をそれぞれ形成することができる。
次に、形成した第1取付孔81及び第2取付孔82にターンナット60をそれぞれ嵌め込む。図7は、本実施形態のブラケット40を取り付けるためのターンナット60が埋め込まれた樹脂製枠体20の溶着部5及びその周囲を示す拡大斜視図である。
図7に示すように、ターンナット60が嵌め込まれた樹脂製枠体20の溶着部5に対してブラケット40の位置を合わせた上で、上枠締結孔41及びシール側上枠締結孔51にビス61を締結する。図8は、本実施形態のブラケット40が上枠締結孔41を挿通するビス61によって締結された樹脂製枠体20の溶着部5及びその周囲を示す拡大斜視図である。
図8に示すように、ビス61によって樹脂製枠体20に仮固定されたブラケット40に対して保持金具70をビス62、ビス63によって取り付ける。
保持金具70は、スクリーン装置30を保持する部材である。本実施形態の保持金具70は、その上部に係合部71が形成されるとともに、下部に締結部72が形成される。
係合部71は、保持金具70のブラケット40に取り付けられる部分から手前側(樹脂製枠体20から離れる側)に突出した後、上方に屈曲するように形成される。係合部71は、スクリーン装置30を下から支持するように、装置側係合部36に係合する。樹脂製枠体20に対するスクリーン装置30の高さは係合部71の形状及びブラケット40の取付位置を変えることで調節することができる。
締結部72は、保持金具70のブラケット40に取り付けられる部分から手前側に突出した後、下方に延び、再び手前側に屈曲するように形成される。締結部72には、ビス77をスクリーン装置30側に締結するための締結孔76が形成される。
また、保持金具70におけるブラケット40に取り付けられる部分であって、係合部71と締結部72の間には、保持金具締結孔43に対応する第1金具側締結孔73及び縦枠締結孔42に対応する第2金具側締結孔74が形成される。
ビス62は保持金具70及びブラケット40を樹脂製枠体20に共締めする締結部材であり、第2金具側締結孔74及び縦枠締結孔42を通じてターンナット60に締結される。
ビス63は保持金具70をブラケット40に固定するための締結部材であり、第1金具側締結孔73を通じて保持金具締結孔43に締結され、その先端はビス逃がし孔83に差し込まれる。
図9は、本実施形態のブラケット40に保持金具70が固定された樹脂製枠体20の溶着部5及びその周囲を示す拡大斜視図である。図10は、本実施形態の保持金具70が固定されたブラケット40及び溶着部5を示す正面図である。図9に示すように、ブラケット40に保持金具70が取り付けられた状態では、ビス61が上枠21に締結されるとともにビス62が縦枠23に締結された状態となる。
図10は、本実施形態のブラケット40に保持金具70が固定された樹脂製枠体20の溶着部5及びその周囲を示す拡大平面図である。図10では、左右の溶着部5に配置されたブラケット40及び保持金具70の様子が示されている。
図10に示すように、上枠21の内側には上枠リブ25が上枠21の長手方向に沿って形成されており、縦枠23の内側には縦枠リブ26が縦枠23の長手方向に沿って形成されている。本実施形態のブラケット40は、正面から見たときに、上枠リブ25及び縦枠リブ26にブラケット40が重なるように配置されており、捩れるような力を受けたときの樹脂製枠体20の剛性を効果的に向上させることが可能になっている。ブラケット40の形状を矩形に形成することにより、上枠リブ25及び縦枠リブ26と重なる範囲も大きくなっている。なお、上枠リブ25及び縦枠リブ26は、ホロー構造のようなものや中実のもの等、適宜のものを用いることができる。
保持金具70を含むブラケット40は、樹脂製枠体20の左右それぞれの溶着部5に固定されており、溶着部5を保護しつつ、スクリーン装置30の左右両側を支持する取付具として機能する。図2に示すように、左右の保持金具70の係合部71にスクリーン装置30の装置側係合部36を係止した状態で、保持金具70の締結孔76を通じてスクリーン装置30の装置側締結部37にビス77を締結する。これによって、スクリーン装置30が取付器具2を介して樹脂製枠体20に固定される。
以上説明した本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
樹脂製枠体用の取付器具2は、上枠21と縦枠23が接合された部分である溶着部5の少なくとも一部を覆うように配置され、上枠21に固定されるとともに縦枠23に固定されるブラケット40と、ブラケット40に配置され、スクリーン装置30を保持する保持金具70と、を備える。
これにより、上枠21と縦枠23が溶着接続された部分である溶着部5をブラケット40で保護して樹脂製枠体20の剛性を向上させつつ、スクリーン装置30等の被取付器具を樹脂製枠体20に容易かつ適切に保持させることができる。溶着部5の接合力とともに上枠21と縦枠23に跨って配置されるブラケット40によって樹脂製枠体20に高い剛性を付与できるので、溶着部5への捩れるような力にも強く、ユーザにより一層安心感を与えることができる樹脂製枠体20を提供できる。
本実施形態の取付器具2は、ブラケット40における樹脂製枠体20側の面に配置されるシール材50を備え、ブラケット40には、ビス61〜63を挿通する上枠締結孔41、縦枠締結孔42及び保持金具締結孔43が形成されており、シール材50は、上枠締結孔41、縦枠締結孔42及び保持金具締結孔43を囲うように形成される。
これにより、シール材50によってブラケット40の裏面と樹脂製枠体20の表面の隙間が埋められるので、ビス61〜63等の締結部材を挿通するために樹脂製枠体20に形成されている第1取付孔81、第2取付孔82及びビス逃がし孔83から樹脂製枠体20の内側に水が侵入を防ぐことができる。従って、上枠21の内側に入り込んだ水の温度が下がって樹脂製枠体20の内側で凍結するような事態も防止できる。
本実施形態の保持金具70は、ブラケット40とは別体であり、ブラケット40を介して樹脂製枠体20に固定される。
これにより、保持金具70を他の部材と共通化することができる。また、保持金具70のブラケット40への固定位置をかえてブラケット40の取付位置を変えることなく、スクリーン装置30の位置を調節する設計も可能である。
本実施形態の保持金具70は、上方に突出し、スクリーン装置30を係合可能な係合部71を有する。
これにより、係合部71によってスクリーン装置30を係合状態にした後に、締結作業を行うことができるので、締結作業をより安定した環境で行うことができる。また、係合部71の位置を調節することによってスクリーン装置30の高さを調節することができる。これによって、本実施形態のように、スクリーン装置30のケース32の上面と樹脂製枠体20(上枠21)の上面が略面一となるように高さを調節して、意匠性の良い位置へのスクリーン装置30の取付作業を安定的かつ容易に行うことができる。
本実施形態では、スクリーン31を引き出し自在なスクリーン装置30が被取付器具として取付器具2によって樹脂製枠体20に取り付けられる。スクリーン装置30のように、スクリーン31を出し入れすることによって振動が生じ、樹脂製枠体20にその振動が伝達するような場合であっても、本実施形態のブラケット40によって溶着部5が保護されて剛性が向上した樹脂製枠体20によってスクリーン装置30を安定的に支持できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
上記実施形態では、ブラケット40が平板状に形成されている構成であるが、ブラケット40の形状は矩形状の構成に限定されない。次に、ブラケットの形状が上記実施形態と異なる変形例について説明する。図11は、変形例のブラケット240が上枠締結孔41を挿通するビス61によって締結された樹脂製枠体20の溶着部及びその周囲を示す拡大斜視図である。なお、上記実施形態と同様の構成については同じ符号を付している。
図11に示すように、変形例のブラケット240はL字状に形成されている。このブラケット240においても、溶着部5に重なるように配置されており、上枠21及び縦枠23にそれぞれ締結固定されている。変形例においても、樹脂製枠体20の剛性を向上させつつ、スクリーン装置30を樹脂製枠体20に取り付けることができる。
上記実施形態では、樹脂製枠体20の溶着部5が正面視において斜めになっている例を説明したが、溶着部の向きや範囲は事情に応じて適宜変更することができる。例えば、溶着部の溶着面が正面視において上下方向に延びている場合や水平方向に延びている構成でもよい。また、ブラケット40が上枠リブ25及び縦枠リブ26に重ならない位置に配置したり、上枠リブ25及び縦枠リブ26がないような上枠及び縦枠の接合箇所に配置したりする構成としてもよい。また、上枠21や縦枠23を接合する場合に限られず、下枠と縦枠の接合箇所や、横枠と横枠の接合箇所や、縦枠と縦枠の接合箇所等、溶着部が形成される場所に本発明を適用することができる。
上記実施形態では、屋外にスクリーン装置30を取り付ける構成を例としたが、屋内側に被取付器具、例えばロールスクリーン装置等を樹脂製枠体に取り付けるための取付器具にも本発明を適用できる。また、被取付器具はスクリーン装置に限られず、格子やシャッター等、種々の被取付器具を樹脂製枠体に取り付ける場合にも本発明の取付器具を適用することができる。
上記実施形態では、シール材50は、上枠締結孔41、縦枠締結孔42及び保持金具締結孔43にそれぞれ対応するシール側上枠締結孔51、シール側縦枠締結孔52及びシール側保持金具締結孔53が形成される構成であるが、その構成は適宜変更できる。例えば、ブラケット40の縁を覆うようにシール材を配置することで、上枠締結孔41、縦枠締結孔42及び保持金具締結孔43を囲うようにしてもよい。
1 建具
2 取付器具
5 溶着部
20 樹脂製枠体
21 上枠(第1樹脂枠)
23 縦枠(第2樹脂枠)
30 スクリーン装置(被取付器具)
40 ブラケット(固定部材)
41 上枠締結孔(締結孔)
42 縦枠締結孔(締結孔)
43 保持金具締結孔(締結孔)
50 シール材
51 シール側上枠締結孔(シール側締結孔)
52 シール側縦枠締結孔(シール側締結孔)
53 シール側保持金具締結孔(シール側締結孔)
70 保持金具(保持部)

Claims (5)

  1. 第1樹脂枠と第2樹脂枠が溶着によって接続された樹脂製枠体に被取付器具を取り付ける取付器具であって、
    前記第1樹脂枠と前記第2樹脂枠が接合された部分である溶着部の少なくとも一部を覆うように配置され、前記第1樹脂枠に固定されるとともに前記第2樹脂枠に固定される固定部材と、
    前記固定部材に配置され、前記被取付器具を保持する保持部と、
    を備え
    前記保持部は、上方に突出し、前記被取付器具を係合可能な係合部を有する樹脂製枠体用の取付器具。
  2. 前記固定部材における前記樹脂製枠体側の面に配置されるシール材を備え、
    前記固定部材には、締結部材が挿通する締結孔が形成されており、
    前記シール材は、前記締結孔を囲うように形成される請求項1に記載の樹脂製枠体用の取付器具。
  3. 前記保持部は、前記固定部材とは別体であり、前記固定部材を介して前記樹脂製枠体に固定される請求項1又は2に記載の樹脂製枠体用の取付器具。
  4. 前記被取付器具は、スクリーンを引き出し自在なスクリーン装置である請求項1からの何れかに記載の樹脂製枠体用の取付器具。
  5. 請求項1からの何れかに記載の前記取付器具と、
    前記樹脂製枠体と、
    前記樹脂製枠体に前記取付器具を介して取り付けられる前記被取付器具と、
    を備える建具。
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