JP3814752B2 - パネル壁面体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物外壁を形成するパネル壁面体、詳しくはフレーム枠にガラス、樹脂プレート、アルミニウムプレート等のパネルを装着し、そのフレーム枠を建物に固着して複数のパネルを上下方向、左右方向に連続して建物に取付けたパネル壁面体に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のガラスを上下方向、左右方向に連続して建物に取付け、その複数のガラスで建物外壁を形成するパネル壁面体が知られている。
例えば、上下の横フレーム部材と左右の縦フレーム部材を方形枠状に連結してフレーム枠を形成する。このフレーム枠にガラスを装着する。
前記縦フレーム部材を建物に固着し、複数のガラスを建物に上下・左右に連続して取付けた第1のパネル壁面体が知られている。
【0003】
特開平11−6368号公報に示された第2のパネル壁面体が知られている。
この第2のパネル壁面体は、ガラスの上辺の左右隅並びに下辺の左右隅にホールド部材を嵌め込み、このホールド部材を支持部材に固着して、複数のガラスを建物に上下・左右に連結して取付けた構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した第1のパネル壁面体であれば、各ガラスの周囲がフレーム部材で囲まれているので、風圧力によるガラスの面外方向のたわみをフレーム部材が抑制するから、薄いガラスや剛性小のガラス等のたわみ易いガラスを用いることが可能である。
【0005】
しかしながら、フレーム枠を形成する縦フレーム部材が建物に固着されているので、上下の横フレーム部材は左右の縦フレーム部材との連結部を支点としてたわむ。
つまり、上下の横フレーム部材の荷重支持点が長手方向両端部である。
【0006】
このために、風圧力の大きい強風時にガラスのたわみを防止するには上下の横フレーム部材を、ガラスたわみ方向(面外方向)の剛性を大きくするために断面が著しく大きい部材とする必要がある。
また、ガラス自重を下の横フレーム部材で支持する場合には、下の横のフレーム部材がガラス自重で下向きに湾曲変形するので、下の横フレーム部材を、上下方向の剛性を大きくするために断面が著しく大きい部材とする必要がある。
【0007】
前述のように、断面が著しい大きい横フレーム部材は高価であるので、第1のパネル壁面体はコストが高い。
特に、横フレーム部材をアルミニウム押出形材とした場合には、断面が大きいと押出し用金型が高価となると共に、押出成形し難くなるので、その横フレーム部材は高価である。
【0008】
また、断面が著しく大きい横フレーム部材を用いると、屋内又は屋外から見た時に横フレーム部材が著しく目立つので、見栄えが悪い。
【0009】
前述した第2のパネル壁面体は、ガラスの上辺左右隅部と下辺左右隅部にホールド部材が嵌め込んであるので、屋内又は屋外から見た時にホールド部材が目立つことがないが、ガラスの上辺左右隅部とガラスの下辺左右隅部にホールド部材が見え、ガラスの上下左右中間部、下辺中間部はガラスが直接見えるから、左右方向中間部と両端部の見栄えが異なり、見栄えが悪い。
【0010】
また、ガラスの上辺左右隅部と下辺左右隅部をホールド部材でそれぞれ支持し、ガラスの上辺左右中間部、下辺左右中間部は何ら支持されていないので、風圧力によるガラスのたわみはガラス自体で抑制することになる。
このために、厚いガラスや剛性大のガラス等のたわみ難いガラスを用いる必要があり、前述のように薄いガラスや剛性小のガラス等のたわみ易いガラスを用いることができない。
【0011】
本発明は、前述の課題を解決できるようにしたパネル壁面体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、左右方向に間隔を置いて配列された複数の建物パネル取付縦部と、
前記各建物パネル取付縦部に、上下方向に間隔を置いてそれぞれ固着した複数の取付用ブラケットと、
上の横フレーム部材と下の横フレーム部材と左右の縦フレーム部材により方形枠形状で、前記取付用ブラケットにそれぞれ固着され、前記左右に隣接した建物パネル取付縦部間に設けた複数のフレーム枠と、
前記各フレーム枠にそれぞれ装着した複数のパネルを備え、
前記取付用ブラケットは、左右一方に向かう第1横片と左右他方に向かう第2横片を有し、
前記フレーム枠を形成する上下の横フレーム部材と左右の縦フレーム部材は、屋外側のパネル支持部と屋内側の取付部を有する形状で
各パネル支持部に前記パネルが支持され、そのパネルの自重が、フレーム枠を形成する下の横フレーム部材で支持され、
前記上下に隣接した上のフレーム枠の下の横フレーム部材の取付部における長手方向両端寄り部と、下のフレーム枠の上の横フレーム部材の取付部における長手方向両端寄り部を、前記左右に隣接した一方の取付用ブラケットの第1横片と、他方の取付用ブラケットの第2横片に、同一固着部材でそれぞれ固着することで、前記1つの建物パネル取付縦部に固着した1つの取付用ブラケットに上下・左右に隣接した4つのフレーム枠の横フレーム部材をそれぞれ固着したことを特徴とするパネル壁面体である。
【0017】
第2の発明は、第1の発明における取付用ブラケットの第1横片、第2横片は、上下に隣接した上のフレーム枠の下の横フレーム部材の取付部と下のフレーム枠の上の横フレーム部材の取付部の上下間隔よりも薄く、かつその上面、下面に重ね合わせて設けられた複数のプレートを備え、
前記上の横フレーム部材の取付部から第1・第2横片、プレートに雌ねじ部材が挿入され、前記下の横フレーム部材の取付部から雄ねじ部材を雌ねじ部材にねじ込まれ、前記第1・第2横片とプレートが上の横フレーム部材の取付部と下の横フレーム部材の取付部で挟持されて取付用ブラケットと上下の横フレーム部材が固着されているパネル壁面体である。
【0018】
第3の発明は、第1の発明において、前記建物パネル取付縦部は、建物を形成する下の床スラブと上の床スラブ間に亘って固着した取付用縦材で、
この取付用縦材の左右寸法は、左右に隣接した一方のフレーム枠の縦フレーム部材と他方のフレーム枠の縦フレーム部材間の左右寸法よりも大きいパネル壁面体である。
【0020】
【作 用】
第1の発明によれば、フレーム枠にパネルを装着したことで、そのパネルの周囲がフレーム部材で囲まれる。
これによって、パネルがフレーム枠で補強されるので、たわみ易いガラスを用いることができる。
屋内又は屋外から見た時にパネルの周囲にフレーム部材が連続して見えるので、見栄えが良い。
【0021】
また、左右に隣接した取付用ブラケットの第1横片、第2横片と上下の横フレーム部材を、その上下の横フレーム部材の取付部における長手方向両端寄り部で固着したことにより、その上下の横フレーム部材の荷重支持点が長手方向両端面よりも長手方向中央部寄りで、その荷重支持点間の距離が上下の横フレーム部材の全長よりも短い。
これによって、パネルに作用する風圧力による上下の横フレーム部材の面外方向の湾曲変形が小さいので、その上下の横フレーム部材の面外方向の剛性が小さくとも良い。
したがって、断面の小さな上下の横フレーム部材を用いることができる。
【0022】
断面の小さな上下の横フレーム部材はコストが安いので、パネル壁面体が安価である。
屋外又は屋内から見た時に上下の横フレーム部材が目立つことがなく、見栄えがより一層良い。
【0023】
また、パネルの自重を下の横フレーム部材で支持するので、その下の横フレーム部材はパネル自重で下向きに湾曲変形しようとする。
しかしながら、前述のように下の横フレーム部材の荷重支持点間の距離が、その全長よりも短いのでパネル自重による下の横フレーム部材の下向き湾曲変形が小さい。
したがって、下の横フレーム部材の上下方向の剛性が小さくとも良いので、パネル自重を下の横フレーム部材で支持するパネル壁面体において、断面がより小さい下の横フレーム部材を用いることができる。
【0024】
また、1つの取付用ブラケットの第1・第2横片に、上下に隣接したフレーム枠の上下の横フレーム部材を、1つの固着部材でそれぞれ固着することで、上下のフレーム枠を建物パネル取付縦部に取付けできる。
したがって、フレーム枠の取付作業が容易である。
【0025】
また、1つの取付用ブラケットで上下・左右に隣接したフレーム枠の上下の横フレーム部材を建物パネル取付縦部に取付けできる。
したがって、パネルの数に対して取付用ブラケットの数が少なく、その取付用ブラケットを建物パネル取付縦部に取付ける作業が容易である。
【0026】
第2の発明によれば、雄ねじ部材の雌ねじ部材への締付力で上下に隣接した一方のフレーム枠の上の横フレーム部材の取付部上面と第1・第2横片の下面がプレートを介して接し、上下に隣接した他方のフレーム枠の下の横フレーム部材の取付部下面と第1・第2横片の上面がプレートを介して接することで取付用ブラケットと上下の横フレーム部材が固着される。
【0027】
このようであるから、取付用ブラケットの横片を建物パネル取付縦部にあらかじめ固着し、その後に横片にプレートを重ね合わせて設けながらフレーム枠を順次取付けできる。
また、プレートの厚さ又は枚数を変えることで、上の横フレーム部材と下の横フレーム部材の間隔が異なる場合でも取付用ブラケットと上下の横フレーム部材を固着できる。
【0028】
第3の発明によれば、屋内から見た時に左右に隣接した縦フレーム部材が取付用縦材で見えないので、見栄えが良い。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1と図2に示すように、建物を形成する下の床スラブ1に下のブラケット2が左右方向に間隔を置いて固着してある。前記建物を形成する上の床スラブ3に上のブラケット4が左右方向に間隔を置いて固着してある。
前記各下のブラケット2と各上のブラケット4に取付用縦部材5の下部と上部がそれぞれ固着してある。この取付用縦部材5が建物パネル取付縦部を形成し、その複数の建物パネル取付縦部は左右方向に間隔を置いて配列してある。
【0030】
図1に示すように、パネル、例えばガラス6はフレーム枠10に装着してある。
前記ガラス6は上下寸法が左右寸法よりも大きい横長形状で、種々のガラスを用いることができる。
例えば、反射ガラス、透明ガラス、半透明ガラス、単板ガラス、二重ガラスなどを用いることができる。
前記パネルとしては、ガラスに限らずに樹脂プレート、アルミニウムプレート等が用いられる。
【0031】
前記フレーム枠10は図2と図3に示すように上の横フレーム部材11と下の横フレーム部材12と左右の縦フレーム部材13で横長の方形枠形状である。
【0032】
図2と図3に示すように、前記各取付用縦材5には複数の取付用ブラケット20が上下方向に間隔を置いて屋外側に向けて固着してある。この各取付用ブラケット20は上下に隣接した下のフレーム枠10の上の横フレーム部材11と上のフレーム枠10の下の横フレーム部材12に固着してある。
これによって、複数のガラス6が図1に示すように上下方向、左右方向に連続して建物に取付けてある。その複数のガラス6でパネル壁面体を形成する。
【0033】
図1と図2と図3に示すように、各フレーム枠10の上の横フレーム部材11に装飾用部材30が取付材31でそれぞれ取付けてある。
この装飾用部材30は上下に隣接した下のフレーム枠10の上の横フレーム部材11と上のフレーム枠10の下の横フレーム部材12よりも屋内側に位置している。
【0034】
前記フレーム枠10を形成する上の横フレーム部材11は図4と図6に示すように、下方に向う縦片11aと屋外側に向う横片11bで断面形状が屋外側に向う鉤形のパネル支持部11cと、このパネル支持部11cの縦片11aに屋内側に向けて一体的に設けられ下面が平坦面で、上面に開口したT字溝を有する形状の取付部11dを備えた断面形状の長尺材である。
【0035】
前記縦片11aの屋外側面にガラス6の上辺屋内側面が接着シール材14で接着してある。
前記横片11bの下面とガラス6の上端面との間をシリコンシール材15でシールしてある。
このようであるから、屋外から見た時に上の横フレーム部材11は、その横片11bの端面のみが見える。
【0036】
前記フレーム枠10を形成する下の横フレーム部材12は図4と図6に示すように、上方に向う縦片12aと屋外側に向う横片12bで断面形状が屋外側に向う鉤形のパネル支持部12cと、このパネル支持部12cの縦片12aに屋内側に向けて一体的に設けられ上面が平坦面で、下面に開口したT字溝を有する形状の取付部12dを備えた断面形状の長尺材である。
【0037】
前記縦片12aの屋外側面にガラス6の下辺屋内側面が接着シール材14で接着してある。
前記横片12bの上面とガラス6の下端面との間をシリコンシール材15でシールしてある。なお、ガラス6の下端面はセッティングブロック16で横片12bの上面に接している。
このようであるから、屋外から見た時に下の横フレーム部材12は、その横片12bの端面のみが見える。
【0038】
前記フレーム枠10を形成する縦フレーム部材13は図5と図6に示すように、左右方向に向う第1縦片13aと屋外側に向う第2縦片13bで断面形状が屋外側に向う鉤形のパネル支持部13cと、このパネル支持部13cの第1縦片13aに屋内側に向けて一体的に設けられ左右方向の内面が平坦面で、外面に開口したT字溝を有する形状の取付部13dを備えた断面形状の長尺材である。
【0039】
前記第1縦片13aの屋外側面にガラス6の縦辺屋内側面が接着シール材14で接着してある。
前記第2縦片13bの左右面とガラス6の縦端面との間をシリコンシール材15でシールしてある。
このようであるから、屋外から見た時に縦フレーム部材13は、その第2縦片13bの端面のみが見える。
すなわち、上の横フレーム部材11、下の横フレーム部材12、縦フレーム部材13は同一断面形状で、アルミニウム押出形材である。
なお、上下の横フレーム部材11,12と縦フレーム部材13は図5に示すようにL字形状のコーナーブロック17で連結してある。
【0040】
前記取付用縦部材5は図5と図6に示すように、スチール製の円形パイプ形状で、その直径(左右方向の寸法S1)は図5に示すように、左右に隣接する2つのフレーム枠10の隣接した2つの縦フレーム部材13,13間の左右方向の寸法S2よりも大きい。
これによって、屋内から真直ぐに見た時に取付用縦部材5で隣接した2つの縦フレーム部材13,13が見えない。
【0041】
前記取付用ブラケット20は図5と図6に示すように、左右一方に向う第1横片21と左右他方に向う第2横片22を一体的に連結したスチール製の横片23と、前記第1横片21の先端部寄り上下面と第2横片22の先端寄り上下面にそれぞれ設けられるスチール製の複数のプレート24を備えている。
【0042】
前記横片23の長手方向中央部の屋内側部分が取付用縦部材5の屋外側面に溶接等で固着され、この横片23の下面と取付用縦部材5の屋外側面に亘って補強縦片25が溶接等で固着してある。
これによって、取付用ブラケット20は取付用縦部材5に強固に固着される。
【0043】
前記横片23の厚さは図4と図6に示すように、上下に隣接した一方のフレーム枠10の上の横フレーム部材11の取付部11dと他方のフレーム枠10の下の横フレーム部材12の取付部12dの上下間隔Hよりも小さい。
図6に示すように前記第1横片21の先端部分と第2横片22の先端部分と各プレート24に透孔26がそれぞれ形成してある。
この各透孔26に雌ねじ部材27が挿通し、この雌ねじ部材27に雄ねじ部材28がねじ込みされる。
【0044】
図4と図5に示すように、第1横片21と第2横片22が上下に隣接した一方のフレーム枠10の上の横フレーム部材11の取付部11dと他方のフレーム10の下の横フレーム部材12の取付部12dとの間に挿入してある。
プレート24が第1・第2横片21,22の下面、上面と上の横フレーム部材11の取付部11d、下の横フレーム部材12の取付部12dの間に挿入してある。
雌ねじ部材27を上の横フレーム部材11の取付部11dの孔18から透孔26に挿入し、雄ねじ部材28を下の横フレーム部材12の取付部12dの孔19から雌ねじ部材27にねじ込んで第1・第2横片21,22と上下の横フレーム部材11,12に固着してある。
この雌ねじ部材27と雄ねじ部材28で固着部材としてある。
【0045】
前述のようにすることで、1つのフレーム枠10の上の横フレーム部材11の長手方向両端寄り部と下の横フレーム部材12の長手方向両端寄り部が取付用ブラケット20を介して取付用縦部材5に固着される。
前記固着部A(雄ねじ部材28)の位置は、図3に示すように上下の横フレーム部材11,12の長手方向両端面よりも長手方向中央部寄りで、左右の固着部A間の距離L1、つまり左右の荷重支持点間の距離距離L1は上下の横フレーム部材11,12の全長L2よりも短い。
【0046】
このようであるから、ガラス6に作用する風圧力による上下の横フレーム部材11,12の面外方向の湾曲変形が小さい。つまり、縦フレーム部材13を取付用ブラケット20に固着し、左右の荷重支持点間の距離が上下の横フレーム部材11,12の全長の場合よりも小さい。
したがって、上下の横フレーム部材11,12の面外方向の剛性が小さくとも良いので、断面の小さな上下の横フレーム部材11,12を用いることができる。
【0047】
また、ガラス6の自重が下の横フレーム部材12で支持され、そのガラス6の自重で下の横フレーム部材12が下向きに湾曲変形する。前述のように荷重支持点間の距離が全長よりも短いことにより、その下の横フレーム部材12のガラス6の自重による下向き湾曲変形が小さい。
したがって、ガラス6の自重を下の横フレーム部材12で支持するパネル壁面体において、その下の横フレーム部材12の上下方向の剛性を小さくできるから、より一層断面の小さな下の横フレーム部材12を用いることができる。
【0048】
前記上下の横フレーム部材11,12の長手方向両端面から荷重支持点(固着部A)までの距離L3は、図3に示すように上下の横フレーム部材11,12の全長L2に対して1/8〜1/3の範囲、好ましくは1/4である。
また、前述のガラス6を下の横フレーム部材12に支持するセッティングブロック16は、図5に示すように固着部Aと同一位置としてある。
【0049】
前記装飾用部材30は図4と図6に示すように、水平な上横片32と斜めの下横片33と垂直な縦片34で断面略三角形状の中空長尺材で、その縦片34に取付材31がビス35で固着してある。
取付材31は上の横フレーム部材11にビス36で固着してある。
【0050】
前記取付用ブラケット20の第1横片21と第2横片22を一体として左右に隣接する2つのフレーム枠10の上下の横フレーム部材11,12を1つの取付用ブラケット20でそれぞれ固着するようにしたが、第1横片21と第2横片22を別体として取付用縦部材5にそれぞれ固着し、左右一方の上下の横フレーム部材11,12を取付用縦部材5に固着する取付用ブラケット20と左右他方の上下の横フレーム部材11,12を取付用縦部材5に固着する取付用ブラケット20に区分しても良い。
【0051】
前記上の横フレーム部材11と下の横フレーム部材12のパネル支持部材11c,12c又は縦フレーム部材13のパネル支持部13cを、左右方向に向う断面コ字形状として、ガラス6の上辺と下辺又は縦辺をパネル支持部11c,12c又は13cに嵌め込んで支持するようにしても良い。
【0052】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、フレーム枠にパネルを装着したことで、そのパネルの周囲がフレーム部材で囲まれる。
これによって、パネルがフレーム枠で補強されるので、たわみ易いガラスを用いることができる。
屋内又は屋外から見た時にパネルの周囲にフレーム部材が連続して見えるので、見栄えが良い。
【0053】
また、左右に隣接した取付用ブラケットの第1横片、第2横片と上下の横フレーム部材を、その上下の横フレーム部材の取付部における長手方向両端寄り部で固着したことにより、その上下の横フレーム部材の荷重支持点が長手方向両端面よりも長手方向中央部寄りで、その荷重支持点間の距離が上下の横フレーム部材の全長よりも短い。
これによって、パネルに作用する風圧力による上下の横フレーム部材の面外方向の湾曲変形が小さいので、その上下の横フレーム部材の面外方向の剛性が小さくとも良い。
したがって、断面の小さな上下の横フレーム部材を用いることができる。
【0054】
断面の小さな上下の横フレーム部材はコストが安いので、パネル壁面体が安価である。
屋外又は屋内から見た時に上下の横フレーム部材が目立つことがなく、見栄えがより一層良い。
【0055】
また、パネルの自重を下の横フレーム部材で支持するので、その下の横フレーム部材はパネル自重で下向きに湾曲変形しようとする。
しかしながら、前述のように下の横フレーム部材の荷重支持点間の距離が、その全長よりも短いのでパネル自重による下の横フレーム部材の下向き湾曲変形が小さい。
したがって、下の横フレーム部材の上下方向の剛性が小さくとも良いので、パネル自重を下の横フレーム部材で支持するパネル壁面体において、断面がより小さい下の横フレーム部材を用いることができる。
【0056】
また、1つの取付用ブラケットの第1・第2横片に、上下に隣接したフレーム枠の上下の横フレーム部材を、1つの固着部材でそれぞれ固着することで、上下のフレーム枠を建物パネル取付縦部に取付けできる。
したがって、フレーム枠の取付作業が容易である。
【0057】
また、1つの取付用ブラケットで上下・左右に隣接したフレーム枠の上下の横フレーム部材を建物パネル取付縦部に取付けできる。
したがって、パネルの数に対して取付用ブラケットの数が少なく、その取付用ブラケットを建物パネル取付縦部に取付ける作業が容易である。
【0058】
請求項2に係る発明によれば、雄ねじ部材の雌ねじ部材への締付力で上下に隣接した一方のフレーム枠の上の横フレーム部材の取付部上面と第1・第2横片の下面がプレートを介して接し、上下に隣接した他方のフレーム枠の下の横フレーム部材の取付部下面と第1・第2横片の上面がプレートを介して接することで取付用ブラケットと上下の横フレーム部材が固着される。
【0059】
このようであるから、取付用ブラケットの横片を建物パネル取付縦部にあらかじめ固着し、その後に横片にプレートを重ね合わせて設けながらフレーム枠を順次取付けできる。
また、プレートの厚さ又は枚数を変えることで、上の横フレーム部材と下の横フレーム部材の間隔が異なる場合でも取付用ブラケットと上下の横フレーム部材を固着できる。
【0060】
請求項3に係る発明によれば、屋内から見た時に左右に隣接した縦フレーム部材が取付用縦材で見えないので、見栄えが良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネル壁面体の一部外観図である。
【図2】図1のX−X線に沿う縦断面図である。
【図3】図1のY−Y線に沿う横断面図である。
【図4】上下のガラス取付部材の拡大縦断面図である。
【図5】左右のガラス取付部分の拡大横断面図である。
【図6】ガラスと取付用ブラケットと取付用縦部材の分解斜視図である。
【符号の説明】
1…下の床スラブ
3…上の床スラブ
5…取付用縦部材(建物パネル取付縦部)
6…ガラス(パネル)
10…フレーム枠
11…上の横フレーム部材
11c…パネル支持部
11d…取付部
12…下の横フレーム部材
12c…パネル支持部
12d…取付部
13…縦フレーム部材
13c…パネル支持部
13d…取付部
16…セッティングブロック
20…取付用ブラケット
23…横片
24…プレート
27…雌ねじ部材(一方の固着部材)
28…雄ねじ部材(他方の固着部材)
Claims (3)
- 左右方向に間隔を置いて配列された複数の建物パネル取付縦部と、
前記各建物パネル取付縦部に、上下方向に間隔を置いてそれぞれ固着した複数の取付用ブラケットと、
上の横フレーム部材と下の横フレーム部材と左右の縦フレーム部材により方形枠形状で、前記取付用ブラケットにそれぞれ固着され、前記左右に隣接した建物パネル取付縦部間に設けた複数のフレーム枠と、
前記各フレーム枠にそれぞれ装着した複数のパネルを備え、
前記取付用ブラケットは、左右一方に向かう第1横片と左右他方に向かう第2横片を有し、
前記フレーム枠を形成する上下の横フレーム部材と左右の縦フレーム部材は、屋外側のパネル支持部と屋内側の取付部を有する形状で
各パネル支持部に前記パネルが支持され、そのパネルの自重が、フレーム枠を形成する下の横フレーム部材で支持され、
前記上下に隣接した上のフレーム枠の下の横フレーム部材の取付部における長手方向両端寄り部と、下のフレーム枠の上の横フレーム部材の取付部における長手方向両端寄り部を、前記左右に隣接した一方の取付用ブラケットの第1横片と、他方の取付用ブラケットの第2横片に、同一固着部材でそれぞれ固着することで、前記1つの建物パネル取付縦部に固着した1つの取付用ブラケットに上下・左右に隣接した4つのフレーム枠の横フレーム部材をそれぞれ固着したことを特徴とするパネル壁面体。 - 取付用ブラケットの第1横片、第2横片は、上下に隣接した上のフレーム枠の下の横フレーム部材の取付部と下のフレーム枠の上の横フレーム部材の取付部の上下間隔よりも薄く、かつその上面、下面に重ね合わせて設けられた複数のプレートを備え、
前記上の横フレーム部材の取付部から第1・第2横片、プレートに雌ねじ部材が挿入され、前記下の横フレーム部材の取付部から雄ねじ部材を雌ねじ部材にねじ込まれ、前記第1・第2横片とプレートが上の横フレーム部材の取付部と下の横フレーム部材の取付部で挟持されて取付用ブラケットと上下の横フレーム部材が固着されている請求項1記載のパネル壁面体。 - 前記建物パネル取付縦部は、建物を形成する下の床スラブと上の床スラブ間に亘って固着した取付用縦材で、
この取付用縦材の左右寸法は、左右に隣接した一方のフレーム枠の縦フレーム部材と他方のフレーム枠の縦フレーム部材間の左右寸法よりも大きい請求項1記載のパネル壁面体。
Priority Applications (1)
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