JP2016072150A - 電池用セパレータ - Google Patents
電池用セパレータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016072150A JP2016072150A JP2014202325A JP2014202325A JP2016072150A JP 2016072150 A JP2016072150 A JP 2016072150A JP 2014202325 A JP2014202325 A JP 2014202325A JP 2014202325 A JP2014202325 A JP 2014202325A JP 2016072150 A JP2016072150 A JP 2016072150A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- inorganic filler
- dispersant
- less
- separator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Cell Separators (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
【解決手段】多孔基材膜(A)の少なくとも片面に、無機フィラー、樹脂バインダー、及び分散剤を含む多孔層(B)を備える電池用セパレータであって、前記無機フィラーのメジアン径が、0.55μm以上1.2μm以下であり、前記分散剤は、前記無機フィラー100質量部に対し、0.1質量部以上5質量部以下の割合で存在し、前記分散剤の質量平均分子量が、300以上10,000以下であり、かつ前記分散剤を固形分が10質量%になるように水に分散又は溶解したときの25℃でのpHが、3〜9である、前記電池用セパレータが提供される。
【選択図】なし
Description
[1] 多孔基材膜(A)の少なくとも片面に、無機フィラー、樹脂バインダー、及び分散剤を含む多孔層(B)を備える電池用セパレータであって、
前記無機フィラーのメジアン径が、0.55μm以上1.2μm以下であり、
前記分散剤は、前記無機フィラー100質量部に対し、0.1質量部以上5質量部以下の割合で存在し、
前記分散剤の質量平均分子量が、300以上10,000以下であり、かつ
前記分散剤を固形分が10質量%になるように水に分散又は溶解したときの25℃でのpHが、3〜9である、
前記電池用セパレータ。
[2] 前記分散剤は水溶性ポリマー分散剤である、[1]に記載の電池用セパレータ。
[3] 前記水溶性ポリマー分散剤は、ポリカルボン酸塩である、[2]に記載の電池用セパレータ。
[4] 前記無機フィラーは、アルミナ、シリカ、カオリン及びベーマイトから成る群から選択される、[1]〜[3]のいずれか1項に記載の電池用セパレータ。
[5] [1]〜[4]のいずれか1項に記載の電池用セパレータと、正極と、負極と、電解液とを備える、非水電解液電池。
本発明の電池用セパレータについて説明する。
本発明の電池用セパレータは、多孔基材膜(A)と、前記多孔基材膜(A)の少なくとも片面に積層された多孔層(B)とを備え、かつ多孔層(B)は、無機フィラー、樹脂バインダー及び水溶性ポリマー分散剤を含む。
本発明における多孔基材膜(A)について説明する。
上記多孔基材膜(A)としては、電子伝導性が小さく、イオン伝導性を有し、有機溶媒に対する耐性が高く、孔径の微細なものが好ましい。
そのような多孔基材膜(A)としては、例えば、ポリオレフィン樹脂を含む多孔基材膜、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロオレフィン、ポリエーテルスルホン、ポリアミド、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリアラミド、ナイロン、ポリテトラフルオロエチレン等の樹脂を含む多孔基材膜、ポリオレフィン系の繊維を織ったもの(織布)、ポリオレフィン系の繊維の不織布、紙、並びに、絶縁性物質粒子の集合体が挙げられる。これらの中でも、塗工工程を経て電池用セパレータを得る場合に、塗工液の塗工性に優れ、セパレータの膜厚をより薄くして、電池等の蓄電デバイス内の活物質比率を高めて体積当たりの容量を増大させる観点から、ポリオレフィン樹脂を含む多孔基材膜(以下、「ポリオレフィン樹脂多孔基材膜」ともいう。)が好ましい。
ポリオレフィン樹脂多孔基材膜は、電池用セパレータとした時のシャットダウン性能等を向上させる観点から、多孔基材膜(A)を構成する樹脂成分の50質量%以上100質量%以下をポリオレフィン樹脂が占めるポリオレフィン樹脂組成物により形成される多孔基材膜(A)であることが好ましい。ポリオレフィン樹脂組成物におけるポリオレフィン樹脂が占める割合は、60質量%以上100質量%以下であることがより好ましく、70質量%以上100質量%以下であることが更に好ましい。
中でも、電池用セパレータとした時のシャットダウン特性の観点から、ポリオレフィン樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレン、及びこれらの共重合体、並びにこれらの混合物が好ましい。
ポリエチレンの具体例としては、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン等、
ポリプロピレンの具体例としては、アイソタクティックポリプロピレン、シンジオタクティックポリプロピレン、アタクティックポリプロピレン等、
共重合体の具体例としては、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレンプロピレンラバー等、が挙げられる。
多孔基材膜(A)は、上述した材料からなる単層膜であってもよく、積層膜であってもよい。
平均孔径は、組成比、押出シートの冷却速度、延伸温度、延伸倍率、熱固定温度、熱固定時の延伸倍率、熱固定時の緩和率を制御することや、これらを組み合わせることにより調整することができる。
多孔基材膜(A)の気孔率は、ポリオレフィン樹脂組成物と可塑剤の混合比率、延伸温度、延伸倍率、熱固定温度、熱固定時の延伸倍率、熱固定時の緩和率を制御することや、これらを組み合わせることによって調整することができる。
(1)ポリオレフィン樹脂組成物と孔形成材とを溶融混練してシート状に成形後、必要に応じて延伸した後、孔形成材を抽出することにより多孔化させる方法、
(2)ポリオレフィン樹脂組成物を溶融混練して高ドロー比で押出した後、熱処理と延伸によってポリオレフィン結晶界面を剥離させることにより多孔化させる方法、
(3)ポリオレフィン樹脂組成物と無機充填材とを溶融混練してシート上に成形した後、延伸によってポリオレフィンと無機充填材との界面を剥離させることにより多孔化させる方法、
(4)ポリオレフィン樹脂組成物を溶解後、ポリオレフィンに対する貧溶媒に浸漬させてポリオレフィンを凝固させると同時に溶剤を除去することにより多孔化させる方法、
等が挙げられる。
延伸処理としては、一軸延伸又は二軸延伸のいずれも好適に用いることができるが、得られる多孔基材膜(A)の強度等を向上させる観点から二軸延伸が好ましい。シート状成形体を二軸方向に高倍率延伸すると、分子が面方向に配向し、最終的に得られる多孔基材膜(A)が裂けにくくなり、高い突刺強度を有するものとなる。延伸方法としては、例えば、同時二軸延伸、逐次二軸延伸、多段延伸、多数回延伸等の方法を挙げることができる。突刺強度の向上、延伸の均一性、シャットダウン性の観点から同時二軸延伸が好ましい。また面配向の制御容易性の観点からは遂次二軸延伸が好ましい。
緩和操作は、膜のMD及び/又はTDへの縮小操作のことである。緩和率とは、緩和操作後の膜の寸法を緩和操作前の膜の寸法で除した値のことである。なお、MD、TD双方を緩和した場合は、MDの緩和率とTDの緩和率を乗じた値のことである。緩和率は、1.0以下であることが好ましく、0.97以下であることがより好ましく、0.95以下であることがさらに好ましい。緩和率は膜品位の観点から0.5以上であることが好ましい。緩和操作は、MD、TD両方向で行ってもよいが、MD或いはTD片方だけ行ってもよい。
この可塑剤抽出後の延伸及び緩和操作は、好ましくはTDに行う。延伸及び緩和操作における温度は、ポリオレフィン樹脂の融点(主原料のDSC 2nd runの融解ピーク温度であり以下、「Tm」ともいう。)より低いことが好ましく、Tmより1℃から25℃低い範囲がより好ましい。延伸及び緩和操作における温度が上記範囲であると、熱収縮率低減と気孔率とのバランスの観点から好ましい。
無機フィラー、樹脂バインダー及び分散剤を含む多孔層(B)について以下に説明する。
前記多孔層(B)に使用する無機フィラーとしては、特に限定されないが、耐熱性及び電気絶縁性が高く、かつリチウムイオン二次電池の使用範囲で電気化学的に安定であるものが好ましい。
無機フィラーとしては、例えば、アルミニウム化合物、マグネシウム化合物、その他の化合物が挙げられる。
アルミニウム化合物としては、酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化酸化アルミニウム、アルミン酸ソーダ、硫酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、ハイドロタルサイト等が挙げられる。
マグネシウム化合物としては、硫酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等が挙げられる。
その他の化合物としては、酸化物系セラミックス、窒化物系セラミックス、粘土鉱物、シリコンカーバイド、炭酸カルシウム、チタン酸バリウム、アスベスト、ゼオライト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ藻土、ケイ砂、ガラス繊維等が挙げられる。酸化物系セラミックスとしては、シリカ、チタニア、ジルコニア、マグネシア、セリア、イットリア、酸化亜鉛、酸化鉄等が挙げられる。窒化物系セラミックスとしては、窒化ケイ素、窒化チタン、窒化ホウ素等が挙げられる。粘土鉱物としては、タルク、モンモリロナイト、セリサイト、マイカ、アメサイト、ベントナイト等が挙げられる。
これらは単独で用いても良いし、複数を併用してもよい。
無機フィラーの体積粒度分布を上記範囲に調整することは、高温での熱収縮を抑制したり、無機フィラーと分散剤との組合せによって、無機フィラーの均一分散性を向上させたりするという観点から好ましい。
無機フィラーの熱処理方法としては、例えば、温風、熱風又は低湿風による乾燥;真空乾燥;(遠)赤外線、電子線などの照射による乾燥が挙げられる。例えば、120〜500℃、より好ましくは180〜300℃で1分間以上に亘って無機フィラーを熱処理することが好ましい。熱処理によって、表面吸着水を除去し、表面に存在する水酸基を脱水縮合させて、その疎水性を高めることができる。
表面処理剤で無機フィラーの表面処理を行うことが、水分吸着点の密度、吸着能などを制御する観点から好ましい。表面処理剤の具体例としては、脂肪酸系、油脂系、界面活性ン剤系、ワックス系、カルボン酸系、リン酸系などのカップリング剤;シランカップリング剤;チタネート系カップリング剤などが挙げられる。電池適性の観点からは脂肪酸系、界面活性剤系、及びカルボン酸系カップリング剤が好ましい。
無機フィラーの粉砕処理を行う手段としては、例えば、ボールミル、ビーズミル、ジェットミル等を用いることができる。粉砕により無機フィラーの粒径を制御することよって無機フィラー表面に付着する水分を低減できる。水分吸着点の密度、吸着能などを制御する観点からビーズミルを用いた粉砕が好ましく、均一な制御の観点からビーズ径が約0.01mmφ〜約1mmφのビーズを用いることがより好ましい。
樹脂バインダーは、前述した無機フィラーを相互に結着する役割を果たす樹脂である。また、無機フィラーと多孔基材膜(A)とを相互に結着する役割を果たす樹脂であることが好ましい。
樹脂バインダーの種類としては、セパレータとしたときにリチウムイオン二次電池の電解液に対して不溶であり、かつリチウムイオン二次電池の使用範囲で電気化学的に安定なものを用いることが好ましい。
1)ポリオレフィン:例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレンラバー、及びこれらの変性体;
2)共役ジエン系重合体:例えば、スチレン−ブタジエン共重合体及びその水素化物、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体及びその水素化物、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体及びその水素化物;
3)アクリル系重合体:例えば、メタクリル酸エステル−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体;
4)ポリビニルアルコール系樹脂:例えば、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル;
5)含フッ素樹脂:例えば、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体;
6)セルロース誘導体:例えば、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース;
7)融点及び/又はガラス転移温度が180℃以上の樹脂あるいは融点を有しないが分解温度が200℃以上のポリマー:例えば、ポリフェニレンエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリエステル。特に、耐久性の観点から全芳香族ポリアミド、中でもポリメタフェニレンイソフタルアミドが好適である。
中でも、電極とのなじみやすさの観点からは上記2)共役ジエン系重合体が好ましく、耐電圧性の観点からは上記3)アクリル系重合体及び5)含フッ素樹脂が好ましい。
上記共役ジエン化合物としては、例えば、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロル−1,3−ブタジエン、置換直鎖共役ペンタジエン類、置換及び側鎖共役ヘキサジエン類などが挙げられ、これらは1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。中でも、特に1,3−ブタジエンが好ましい。
上記3)アクリル系重合体に用いられる(メタ)アクリル酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸を挙げることができる。
上記3)アクリル系重合体に用いられる(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、
(メタ)アクリル酸アルキルエステル、例えば、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、フェニルアクリレート、フェニルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート;
エポキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル、例えば、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート;が挙げられ、これらは1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
なお、上記2)共役ジエン系重合体は、他のモノマーとして上記(メタ)アクリル系化合物を共重合させて得られるものであってもよい。
本実施形態では、無機フィラーの分散性を向上させるために、水溶性ポリマー分散剤を使用する。
高分子系分散剤としては、水溶性ポリマー分散剤又は非水溶性ポリマー分散剤を使用してよいが、少なくとも水溶性ポリマー分散剤を使用することが好ましい。水溶性ポリマー分散剤としては、親水性高分子化合物が挙げられる。例えば、天然の親水性高分子化合物としては、アラビアガム、トラガンガム、グアーガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガラクトン、ペクチン、クインスシードデンプン等の植物性高分子;アルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻系高分子;ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の動物系高分子;キサンテンガム、デキストラン等の微生物系高分子;及びセラック等の天然高分子化合物が挙げられる。
多孔層(B)における無機フィラーの充填率としては、軽量性及び高透過性の観点から、95体積%以下が好ましく、80体積%以下がより好ましく、70体積%以下がさらに好ましく、60体積%以下が特に好ましい。熱収縮抑制及びデンドライト抑制の観点から、下限は20体積%以上が好ましく、30体積%以上がより好ましく、40体積%以上が更に好ましい。無機フィラーの充填率は、多孔層(B)の層厚、並びに無機フィラーの質量及び比重から算出することができる。
ポリオレフィン樹脂を主成分とする多孔基材膜(A)の少なくとも片面に多孔層(B)を形成するために、上記で説明した無機フィラー、樹脂バインダー及び分散剤を含む塗工液を提供することも好ましい。上記塗工液は、多孔層(B)を形成するために、使用されることが好ましい。
本実施形態の製造方法において、無機フィラー、樹脂バインダー及び分散剤を溶媒に溶解または分散させる方法は、特に限定されず、例えば、ボールミル、ビーズミル、遊星ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、コロイドミル、アトライター、ロールミル、高速インペラー分散、ディスパーザー、ホモジナイザー、高速衝撃ミル、超音波分散、撹梓羽根等による機械撹梓等が挙げられる。
本実施形態の製造方法において、無機フィラー、樹脂バインダー、分散剤を含む塗工液を多孔基材膜(A)に塗工する方法は、必要とする層厚又は塗工面積を実現できる方法であれば特に限定されない。例えば、グラビアコーター法、小径グラビアコーター法、リバースロールコーター法、トランスファーロールコーター法、キスコーター法、ディップコーター法、ナイフコーター法、エアドクタコーター法、ブレードコーター法、ロッドコーター法、スクイズコーター法、キャス卜コーター法、ダイコーター法、スクリーン印刷法、スプレー塗工法等が挙げられる。
本実施形態における多孔層(B)の層厚は、好ましくは0.1μm以上50μm以下であり、より好ましくは0.5μm以上20μm以下であり、さらに好ましくは1μm以上10μm以下であり、特に好ましくは1.5μm以上7μm以下である。多孔層(B)の層厚が0.1μm以上であることにより、耐熱性がより向上する傾向にある。また、多孔層(B)の層厚が50μm以下であることにより、電池がより高容量化し、セバレータのイオン透過性がより向上し、使用時の無機フィラーの粉落ちがより抑制される傾向にある。
本実施形態に係るセパレータは、多孔基材膜(A)と、該多孔基材膜(A)の片面又は両面に配された多孔層(B)と、を有する。本実施形態のセパレータの透気度は、特に限定されないが、好ましくは10秒/100cc以上650秒/100cc以下であり、より好ましくは20秒/100cc以上500秒/100cc以下であり、さらに好ましくは300秒/100cc以上450秒/100cc以下であり、特に好ましくは50秒/100cc以上400秒/100cc以下である。透気度が10秒/100cc以上であることにより、耐自己放電性がより向上する傾向にある。また、透気度が650秒/100cc以下であることにより、充放電特性がより向上する傾向にある。
ショート温度は、ポリプロピレンの含有量や、ポリプロピレン以外のポリオレフィンの種類、無機粒子の種類、多孔層(B)の厚さ等を調整することにより所望の値に制御することができる。
以下、蓄電デバイスについて説明する。上記蓄電デバイスは、上記セパレータを備えるものであり、それ以外の構成は、従来知られているものと同様であってもよい。蓄電デバイスは、特に限定されないが、例えば、非水電解液電池等の電池、コンデンサー及びキャパシタが挙げられる。それらの中でも、本発明による作用効果による利益がより有効に得られる観点から、非水電解液電池が好ましく、非水電解液二次電池がより好ましく、リチウムイオン二次電池が更に好ましい。以下、蓄電デバイスが非水電解液電池である場合についての好適な態様について説明する。
正極材料としては、例えば、LiCoO2、LiNiO2、スピネル型LiMnO4、オリビン型LiFePO4等のリチウム含有複合酸化物等が、負極材料としては、例えば、黒鉛質、難黒鉛化炭素質、易黒鉛化炭素質、複合炭素体等の炭素材料;シリコン、スズ、金属リチウム、各種合金材料等が挙げられる。
また、上記蓄電デバイスは、セパレータ、正極、および負極を平板状に形成した後、正極−セパレータ−負極−セパレータ−正極、又は負極−セパレータ−正極−セパレータ−負極の順に積層して積層体を得た後、外装体内に収容し、そこに電解液を注入する等の工程を経て製造することもできる。
なお、上記外装体としては、電池缶や袋状のフィルムを用いることができる。
ASTM−D4020に基づき、デカリン溶媒における135℃での極限粘度[η](dl/g)を求めた。
ポリエチレンについては、次式によりMvを算出した。
[η]=6.77×10-4Mv0.67
ポリプロピレンについては、次式によりMvを算出した。
[η]=1.10×10-4Mv0.80
多孔基材膜(A)及びセパレータからMD10mm×TD10mmのサンプルをそれぞれ切り出し、格子状に9箇所(3点×3点)を選んで、膜厚をダイヤルゲージ(尾崎製作所製PEACOCK No.25(登録商標))を用いてそれぞれ測定し、9箇所の測定値の平均値を多孔基材膜(A)及びセパレータの膜厚(μm)とした。また、このように測定されたセパレータと多孔基材膜(A)の膜厚の差を、多孔層(B)の層厚(μm)として算出した。
10cm×10cm角の試料を多孔基材膜(A)から切り取り、その体積(cm3)と質量(g)を求め、多孔基材膜(A)の密度を0.95(g/cm3)として、次式を用いて計算した。
気孔率(%)=(1−質量/体積/0.95)×100
JIS P−8117準拠のガーレー式透気度計(東洋精機製G−B2(商標)、内筒質量:567g)を用い、645mm2の面積(直径28.6mmの円)の多孔基材膜(A)を空気100ccが通過する時間(秒)を測定し、これらをそれぞれ多孔基材膜(A)及びセパレータの透気度とした。
無機フィラーを蒸留水に加え、ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液を少量添加してから超音波ホモジナイザーで1分間分散させた後、レーザー式粒度分布測定装置(日機装(株)製マイクロトラックMT3300EX)を用いて粒径分布を測定し、累積頻度が50%となる粒径(メジアン径)を平均粒径(μm)とした。
後述の実施例等に記載する、無機フィラー、樹脂バインダー、及び分散剤を、水に均一分散させた塗工液を十分撹拌後、塗工液500mLを、500mLの目盛付きメスシリンダーに注入する。注入完了後、25℃で24時間放置した後の沈降物の堆積層の高さをスケールで計量し、注入完了時の塗工液の高さに対する割合(%)で評価した。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、標準ポリスチレンを用いて作成した検量線を用いて、分散剤の質量平均分子量を測定した。
分散剤を水に分散して分散剤水分散体を得るか、又は分散剤を水に溶解させて分散剤水溶液を得て、固形分10質量%溶液に調整して、25℃で、デジタルpH計を用いて、分散剤水分散体又は分散剤水溶液のpHを測定した。
サンプルをMD/TDそれぞれ100mmの方形に切り出した。切り出したサンプルを2枚の紙に挟み、150℃のオーブン中に1時間に亘って静置した。オーブンからサンプルを取り出して冷却した後に、MD方向及びTD方向について、それぞれサンプルの寸法収縮率(%)を求めた。
アルミラミネートシートを一定サイズに切り出し、インパルスシーラーによりパック状(6cm×8cm)にした。10cm×10cmに裁断したセパレータ試料を折りたたんでラミパックに挿入し、80℃にて12時間真空乾燥させた。次に、エチレンンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)をEC:EMC=1:2の体積比率で混合した電解液に、電解質としてLiPF6を1mol/Lで溶解したものを、アルゴンボックス中にて真空乾燥したアルミラミパックに0.4mL注液し、アルミラミパックの開口部をヒートシーラーによりシールした。これを150℃に設定したオーブンに72時間保存し、試験前後の質量を測定し、アルキメデス法により容積算出した。質量は水の密度(20℃:0.9982g/cm3)にて換算した。
(アルキメデス法:F=−ρVg)
ガス発生量(mL)=試験後容積−試験前容積
下記評価基準に従って電池20個の不良数を算出した。
合格:ガス発生量(mL)が2mL未満のとき。
不良:ガス発生量(mL)が2mL以上のとき。
a.正極の作成
正極活物質としてニッケル、マンガン、コバルト複合酸化物(NMC)(Ni:Mn:Co=1:1:1(元素比)、密度4.70g/cm3)を90.4質量%、導電助材としてグラファイト粉末(KS6)(密度2.26g/cm3、数平均粒子径6.5μm)を1.6質量%とアセチレンブラック粉末(AB)(密度1.95g/cm3、数平均粒子径48nm)を3.8質量%、及びバインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)(密度1.75g/cm3)を4.2質量%の比率で混合し、N−メチルピロリドン(NMP)中に分散させてスラリーを調製した。このスラリーを、正極集電体である厚さ20μmのアルミニウム箔の片面にダイコーターで塗工し、130℃で3分間乾燥後、ロールプレス機で圧縮成形した。この時の活物質塗工量は109g/m2であった。
負極活物質としてグラファイト粉末A(密度2.23g/cm3、数平均粒子径12.7μm)を87.6質量%とグラファイト粉末B(密度2.27g/cm3、数平均粒子径6.5μm)を9.7質量%、及びバインダーとしてカルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩1.4質量%(固形分換算)(固形分濃度1.83質量%水溶液)とスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス1.7質量%(固形分換算)(固形分濃度40質量%水溶液)を精製水中に分散させてスラリーを調製した。このスラリーを、負極集電体である厚さ12μmの銅箔の片面にダイコーターで塗工し、120℃で3分間乾燥後、ロールプレス機で圧縮成形した。この時、負極の活物質塗工量は5.2g/m2であった。
エチレンカーボネート:エチルメチルカーボネート=1:2(体積比)の混合溶媒に、溶質としてLiPF6を濃度1.0mol/Lとなるように溶解させて調製した。
セパレータを24mmφ、正極及び負極を16mmφの円形に切り出し、正極と負極の活物質面が対向するよう、負極、セパレータ、正極の順に重ね、蓋付きステンレス金属製容器に収納した。容器と蓋は絶縁されており、容器は負極の銅箔と、蓋は正極のアルミニウム箔と接していた。この容器内に上記非水電解液を0.4ml注入して密閉することにより、評価用電池を作製した。
前記のように組立てた電池につき、1/3Cの電流値で電圧4.2Vまで定電流充電した後、4.2Vの定電圧充電を8時間行い、その後1/3Cの電流で3.0Vの終止電圧まで放電を行った。次に、1Cの電流値で電圧4.2Vまで定電流充電した後、4.2Vの定電圧充電を3時間行い、その後1Cの電流で3.0Vの終止電圧まで放電を行った。最後に1Cの電流値で4.2Vまで定電流充電をした後、4.2Vの定電圧充電を3時間行って、前処理を終了した。なお、1Cとは電池の基準容量を1時間で放電する電流値を表す。
上記前処理を行った電池につき、温度25℃の条件下で、放電電流1Aで放電終止電圧3Vまで放電を行った後、充電電流1Aで充電終止電圧4.2Vまで充電を行った。これを1サイクルとして充放電を繰り返し、初期容量に対する200サイクル後の容量保持率を調べ、以下の基準でサイクル特性を評価した。下記評価基準に従って電池20個の不良数を算出した。
(評価基準)
合格:容量保持率が90%以上であった場合
不良:容量保持率90%未満であった場合
Mvが70万であり、ホモポリマーの高密度ポリエチレンを47.5質量部、
Mvが30万であり、ホモポリマーの高密度ポリエチレンを47.5質量部、
Mvが40万であるホモポリマーのポリプロピレンを5質量部、
及び酸化防止剤としてテトラキス−[メチレン−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンを1質量部添加し、タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドすることにより、混合物を得た。
また、流動パラフィン(37.78℃における動粘度7.59×10−5m2/s)を押出機シリンダーにプランジャーポンプにより注入した。
(合成例)アクリル系ポリマーラテックスの製造
撹拌機、還流冷却器、滴下槽、及び温度計を取り付けた反応容器に、イオン交換水70.4質量部と、「アクアロンKH1025」(商品名、第一工業製薬株式会社製、25質量%水溶液)0.1質量部(固形分換算)と、「アデカリアソープSR1025」(商品名、株式会社ADEKA製、25質量%水溶液)0.1質量部(固形分換算)と、を投入し、反応容器内部温度を80℃に昇温し、80℃の温度を保ったまま、過硫酸アンモニウム(2質量%水溶液)を0.15質量部(固形分換算)添加した。
[多孔層(B)の形成、及びセパレータの製造]
無機フィラーとして水酸化酸化アルミニウム(D50=0.7μm)95.0質量部と、樹脂バインダーとして上記で得られたアクリル系ポリマーラテックス(固形分濃度40%、平均粒径145nm、最低成膜温度0℃以下)4.0質量部(固形分換算)と、分散剤としてポリカルボン酸アンモニウム水溶液(Mw=9,000、pH=6.8)1.0質量部とを、100質量部の水に均一に分散させて塗工液を調製した。
分散剤としてポリカルボン酸アンモニウム水溶液(Mw=7,000、pH=6.5)を用いた以外は実施例1と同様にしてセパレータを得た。
分散剤としてポリカルボン酸ナトリウム水溶液(Mw=3,000、pH=6.3)を用いた以外は実施例1と同様にしてセパレータを得た。
分散剤としてポリカルボン酸ナトリウム水溶液(Mw=400、pH=7.2)を用いた以外は実施例1と同様にしてセパレータを得た。
分散剤としてポリアクリル酸アンモニウム水溶液(Mw=7,000、pH=4.3)を用いた以外は実施例1と同様にしてセパレータを得た。
無機フィラーとして焼成カオリン(D50=0.7μm)を用い、分散剤としてポリメタクリル酸アンモニウム水溶液(Mw=7,000、pH=8.4)を用いた以外は実施例1と同様にしてセパレータを得た。
分散剤としてポリカルボン酸ナトリウム水溶液(Mw=500、pH=8.7)を用いた以外は実施例1と同様にしてセパレータを得た。
無機フィラーとして水酸化酸化アルミニウム(D50=0.55μm)を用い、分散剤としてポリカルボン酸ナトリウム水溶液(Mw=500、pH=4.1)を用いた以外は実施例1と同様にしてセパレータを得た。
無機フィラーとして水酸化酸化アルミニウム(D50=1.1μm)を、分散剤としてポリカルボン酸ナトリウム水溶液(Mw=7,000、pH=6.5)を用い、多孔層(B)の厚さを4μmにした以外は実施例1と同様にしてセパレータを得た。
無機フィラーとして水酸化酸化アルミニウム(D50=0.3μm)を用いた以外は実施例1と同様にしてセパレータを得た。
無機フィラーとして水酸化酸化アルミニウム(D50=1.4μm)を用いた以外は実施例1と同様にしてセパレータを得た。
分散剤としてポリカルボン酸アンモニウム水溶液(Mw=12,000、pH=6.8)を用いた以外は実施例1と同様にしてセパレータを得た。
分散剤としてポリカルボン酸ナトリウム水溶液(Mw=250、pH=7.2)を用い、かつ多孔層(B)の厚さを4μmとした以外は実施例1と同様にしてセパレータを得た。
分散剤としてポリアクリル酸アンモニウム水溶液(Mw=6,000、pH=2.5)を用い、かつ多孔層(B)の厚さを4μmとした以外は実施例1と同様にしてセパレータを得た。
分散剤としてポリカルボン酸アンモニウム水溶液(Mw=5,000、pH=9.8)を用いた以外は実施例8と同様にしてセパレータを得た。
Claims (5)
- 多孔基材膜(A)の少なくとも片面に、無機フィラー、樹脂バインダー、及び分散剤を含む多孔層(B)を備える電池用セパレータであって、
前記無機フィラーのメジアン径が、0.55μm以上1.2μm以下であり、
前記分散剤は、前記無機フィラー100質量部に対し、0.1質量部以上5質量部以下の割合で存在し、
前記分散剤の質量平均分子量が、300以上10,000以下であり、かつ
前記分散剤を固形分が10質量%になるように水に分散又は溶解したときの25℃でのpHが、3〜9である、
前記電池用セパレータ。 - 前記分散剤は、水溶性ポリマー分散剤である、請求項1に記載の電池用セパレータ。
- 前記水溶性ポリマー分散剤は、ポリカルボン酸塩である、請求項2に記載の電池用セパレータ。
- 前記無機フィラーは、アルミナ、シリカ、カオリン及びベーマイトから成る群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電池用セパレータ。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電池用セパレータと、正極と、負極と、電解液とを備える、非水電解液電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014202325A JP6425484B2 (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 電池用セパレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014202325A JP6425484B2 (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 電池用セパレータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016072150A true JP2016072150A (ja) | 2016-05-09 |
JP6425484B2 JP6425484B2 (ja) | 2018-11-21 |
Family
ID=55867171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014202325A Ceased JP6425484B2 (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 電池用セパレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6425484B2 (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016108210A (ja) * | 2014-12-10 | 2016-06-20 | 三菱樹脂株式会社 | アルミナスラリー及びその製造方法 |
CN108475751A (zh) * | 2016-01-29 | 2018-08-31 | 株式会社日立高新技术高精细系统 | 隔离件用粉体及隔离件用浆料和锂离子电池及其制造方法 |
JP2019057487A (ja) * | 2017-02-28 | 2019-04-11 | 荒川化学工業株式会社 | リチウムイオン電池用バインダー水溶液、リチウムイオン電池用スラリー及びその製造方法、リチウムイオン電池用電極、リチウムイオン電池用セパレータ、リチウムイオン電池用セパレータ/電極積層体、並びにリチウムイオン電池 |
JP2019522344A (ja) * | 2016-09-13 | 2019-08-08 | フーベイ ジェレック ニュー エナジー マテリアル サイエンスアンドテクノロジー カンパニー リミテッドHebei Gellec New Energy Material Science&Technology Co.,Ltd. | 耐高温多層複合リチウムイオン電池セパレータ、そのコーティング装置及び製造方法 |
WO2020067778A1 (ko) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 주식회사 엘지화학 | 전기화학소자용 분리막 및 이를 제조하는 방법 |
WO2020075865A1 (ja) | 2018-10-11 | 2020-04-16 | 旭化成株式会社 | リチウムイオン電池用セパレータ |
WO2020075866A1 (ja) | 2018-10-11 | 2020-04-16 | 旭化成株式会社 | 架橋セパレータを用いたリチウムイオン電池 |
US10662071B2 (en) | 2016-11-14 | 2020-05-26 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Alumina and slurry containing the same, and alumina porous film using the same, laminated separator, nonaqueous electrolyte secondary battery and method for manufacturing nonaqueous electrolyte secondary battery |
CN111403663A (zh) * | 2020-03-23 | 2020-07-10 | 合肥工业大学 | 一种锂硫电池改性隔膜及其制备方法 |
CN112038550A (zh) * | 2020-08-26 | 2020-12-04 | 东莞市溢兴新材料科技有限公司 | 一种锂离子电池陶瓷隔膜及其制备方法 |
US20210005861A1 (en) * | 2019-07-03 | 2021-01-07 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Separator for rechargeable battery, method of preparing the same and rechargeable lithium battery including the same |
CN113659286A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-11-16 | 惠州亿纬锂能股份有限公司 | 一种勃姆石浆料、勃姆石涂覆隔膜及其制备方法和锂离子电池 |
US11862812B2 (en) | 2020-03-24 | 2024-01-02 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Composite separator including porous substrate with porous layer including polyacrylic acid metal salt binder and inorganic particles, lithium battery including the same, and method of preparing the same |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009096451A1 (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-06 | Hitachi Maxell, Ltd. | 絶縁層形成用スラリー、電気化学素子用セパレータおよびその製造方法、並びに電気化学素子 |
-
2014
- 2014-09-30 JP JP2014202325A patent/JP6425484B2/ja not_active Ceased
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009096451A1 (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-06 | Hitachi Maxell, Ltd. | 絶縁層形成用スラリー、電気化学素子用セパレータおよびその製造方法、並びに電気化学素子 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
水溶性アクリル酸系分散剤アロンシリーズ, JPN6018018474, 5 January 2010 (2010-01-05), JP, ISSN: 0003851068 * |
Cited By (47)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016108210A (ja) * | 2014-12-10 | 2016-06-20 | 三菱樹脂株式会社 | アルミナスラリー及びその製造方法 |
CN108475751A (zh) * | 2016-01-29 | 2018-08-31 | 株式会社日立高新技术高精细系统 | 隔离件用粉体及隔离件用浆料和锂离子电池及其制造方法 |
JP2019522344A (ja) * | 2016-09-13 | 2019-08-08 | フーベイ ジェレック ニュー エナジー マテリアル サイエンスアンドテクノロジー カンパニー リミテッドHebei Gellec New Energy Material Science&Technology Co.,Ltd. | 耐高温多層複合リチウムイオン電池セパレータ、そのコーティング装置及び製造方法 |
US10662071B2 (en) | 2016-11-14 | 2020-05-26 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Alumina and slurry containing the same, and alumina porous film using the same, laminated separator, nonaqueous electrolyte secondary battery and method for manufacturing nonaqueous electrolyte secondary battery |
JP7067118B2 (ja) | 2017-02-28 | 2022-05-16 | 荒川化学工業株式会社 | リチウムイオン電池用バインダー水溶液、リチウムイオン電池用スラリー及びその製造方法、リチウムイオン電池用電極、リチウムイオン電池用セパレータ、リチウムイオン電池用セパレータ/電極積層体、並びにリチウムイオン電池 |
JP2019057487A (ja) * | 2017-02-28 | 2019-04-11 | 荒川化学工業株式会社 | リチウムイオン電池用バインダー水溶液、リチウムイオン電池用スラリー及びその製造方法、リチウムイオン電池用電極、リチウムイオン電池用セパレータ、リチウムイオン電池用セパレータ/電極積層体、並びにリチウムイオン電池 |
WO2020067778A1 (ko) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 주식회사 엘지화학 | 전기화학소자용 분리막 및 이를 제조하는 방법 |
US11990642B2 (en) | 2018-09-28 | 2024-05-21 | Lg Energy Solution, Ltd. | Separator for electrochemical device and method for manufacturing the same |
KR20230098365A (ko) | 2018-10-11 | 2023-07-03 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 가교 세퍼레이터를 사용한 리튬 이온 전지 |
EP4224613A2 (en) | 2018-10-11 | 2023-08-09 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Lithium ion battery using crosslinked separator |
WO2020075865A1 (ja) | 2018-10-11 | 2020-04-16 | 旭化成株式会社 | リチウムイオン電池用セパレータ |
KR20240049846A (ko) | 2018-10-11 | 2024-04-17 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 가교 세퍼레이터를 사용한 리튬 이온 전지 |
EP4350875A2 (en) | 2018-10-11 | 2024-04-10 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Lithium ion battery separator |
KR20210131464A (ko) | 2018-10-11 | 2021-11-02 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 가교 세퍼레이터를 사용한 리튬 이온 전지 |
KR20210131466A (ko) | 2018-10-11 | 2021-11-02 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 가교 세퍼레이터를 사용한 리튬 이온 전지 |
KR20210131463A (ko) | 2018-10-11 | 2021-11-02 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 가교 세퍼레이터를 사용한 리튬 이온 전지 |
KR20210131465A (ko) | 2018-10-11 | 2021-11-02 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 가교 세퍼레이터를 사용한 리튬 이온 전지 |
KR20210134062A (ko) | 2018-10-11 | 2021-11-08 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 리튬 이온 전지용 세퍼레이터 |
US11837750B2 (en) | 2018-10-11 | 2023-12-05 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Lithium ion battery using crosslinkable separator |
KR20220056882A (ko) | 2018-10-11 | 2022-05-06 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 리튬 이온 전지용 세퍼레이터 |
KR20200060489A (ko) | 2018-10-11 | 2020-05-29 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 리튬 이온 전지용 세퍼레이터 |
KR20220066414A (ko) | 2018-10-11 | 2022-05-24 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 가교 세퍼레이터를 사용한 리튬 이온 전지 |
KR20220119165A (ko) | 2018-10-11 | 2022-08-26 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 리튬 이온 전지용 세퍼레이터 |
EP4053987A2 (en) | 2018-10-11 | 2022-09-07 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Lithium ion battery separator |
EP4053986A2 (en) | 2018-10-11 | 2022-09-07 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Lithium ion battery using crosslinkable separator |
EP4064443A2 (en) | 2018-10-11 | 2022-09-28 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Lithium ion battery using crosslinkable separator |
EP4068488A1 (en) | 2018-10-11 | 2022-10-05 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Lithium ion battery using crosslinkable separator |
KR20220156668A (ko) | 2018-10-11 | 2022-11-25 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 가교 세퍼레이터를 사용한 리튬 이온 전지 |
KR20230023830A (ko) | 2018-10-11 | 2023-02-17 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 가교 세퍼레이터를 사용한 리튬 이온 전지 |
KR20230023829A (ko) | 2018-10-11 | 2023-02-17 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 가교 세퍼레이터를 사용한 리튬 이온 전지 |
US11588208B2 (en) | 2018-10-11 | 2023-02-21 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Lithium ion battery using crosslinkable separator |
US11670822B2 (en) | 2018-10-11 | 2023-06-06 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Separator having silane-modified polyolefin and polyethylene, and method for producing the same |
KR20230097225A (ko) | 2018-10-11 | 2023-06-30 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 가교 세퍼레이터를 사용한 리튬 이온 전지 |
WO2020075866A1 (ja) | 2018-10-11 | 2020-04-16 | 旭化成株式会社 | 架橋セパレータを用いたリチウムイオン電池 |
EP4220844A2 (en) | 2018-10-11 | 2023-08-02 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Lithium ion battery using crosslinked separator |
EP4220845A2 (en) | 2018-10-11 | 2023-08-02 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Separator for lithium ion battery |
KR20200062292A (ko) | 2018-10-11 | 2020-06-03 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | 가교 세퍼레이터를 사용한 리튬 이온 전지 |
EP4235933A2 (en) | 2018-10-11 | 2023-08-30 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Lithium ion battery using crosslinkable separator |
EP4235939A2 (en) | 2018-10-11 | 2023-08-30 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Lithium ion battery using crosslinkable separator |
EP4235940A2 (en) | 2018-10-11 | 2023-08-30 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Lithium ion battery using crosslinkable separator |
EP4235934A2 (en) | 2018-10-11 | 2023-08-30 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Lithium ion battery using crosslinkable separator |
US11769901B2 (en) * | 2019-07-03 | 2023-09-26 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Separator for rechargeable battery, method of preparing the same and rechargeable lithium battery including the same |
US20210005861A1 (en) * | 2019-07-03 | 2021-01-07 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Separator for rechargeable battery, method of preparing the same and rechargeable lithium battery including the same |
CN111403663A (zh) * | 2020-03-23 | 2020-07-10 | 合肥工业大学 | 一种锂硫电池改性隔膜及其制备方法 |
US11862812B2 (en) | 2020-03-24 | 2024-01-02 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Composite separator including porous substrate with porous layer including polyacrylic acid metal salt binder and inorganic particles, lithium battery including the same, and method of preparing the same |
CN112038550A (zh) * | 2020-08-26 | 2020-12-04 | 东莞市溢兴新材料科技有限公司 | 一种锂离子电池陶瓷隔膜及其制备方法 |
CN113659286A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-11-16 | 惠州亿纬锂能股份有限公司 | 一种勃姆石浆料、勃姆石涂覆隔膜及其制备方法和锂离子电池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6425484B2 (ja) | 2018-11-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6309661B2 (ja) | 多孔膜及び多層多孔膜 | |
JP6425484B2 (ja) | 電池用セパレータ | |
JP5876577B2 (ja) | 蓄電デバイス用セパレータ、積層体、及び多孔膜 | |
JP4789274B2 (ja) | 多層多孔膜 | |
JP5323590B2 (ja) | 多層多孔膜、樹脂製バインダおよび塗布液 | |
WO2016047165A1 (ja) | 蓄電デバイス用セパレータ | |
JP6396154B2 (ja) | 蓄電デバイス用セパレータ | |
JP5525193B2 (ja) | 多層多孔膜および塗布液 | |
JP6382051B2 (ja) | 蓄電デバイス用セパレータ | |
JP6692619B2 (ja) | 二次電池用セパレータ | |
JP5196969B2 (ja) | 多層多孔膜 | |
JP6430839B2 (ja) | 電池用セパレータ、及び非水電解液電池 | |
JP6423724B2 (ja) | 電池用セパレータ、及び非水電解液電池 | |
JP6412760B2 (ja) | 蓄電デバイス用セパレータ | |
JP2016107642A (ja) | 多層多孔膜及び蓄電デバイス用セパレータ | |
JP2011008966A (ja) | 多層多孔膜 | |
JP6378998B2 (ja) | 蓄電デバイス用セパレータの製造方法 | |
JP2016072247A (ja) | 蓄電デバイス用セパレータ | |
JP6438725B2 (ja) | 蓄電デバイス用セパレータ、及び電気化学素子 | |
JP6444122B2 (ja) | 蓄電デバイス用セパレータ、セパレータ用スラリー及び非水電解液二次電池 | |
JP2016071963A (ja) | 蓄電デバイス用セパレータ | |
JP2019008882A (ja) | パターン塗工用スラリー | |
JP6404512B1 (ja) | 非水系電解液電池用セパレータおよび非水電解液電池 | |
JP6426422B2 (ja) | 蓄電デバイス用セパレータ及び非水電解液電池 | |
JP2017091744A (ja) | 蓄電デバイス用セパレータ捲回体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20160405 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170829 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180522 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180718 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180807 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180913 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20180925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181016 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181023 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6425484 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
RVOP | Cancellation by post-grant opposition |