JP2016068844A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

鞍乗り型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2016068844A
JP2016068844A JP2014201537A JP2014201537A JP2016068844A JP 2016068844 A JP2016068844 A JP 2016068844A JP 2014201537 A JP2014201537 A JP 2014201537A JP 2014201537 A JP2014201537 A JP 2014201537A JP 2016068844 A JP2016068844 A JP 2016068844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiator
shroud
width direction
vehicle width
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014201537A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6122820B2 (ja
Inventor
昭浩 小松
Akihiro Komatsu
昭浩 小松
寛弥 瀧川
Kanya Takigawa
寛弥 瀧川
哲 瀬尾
Tooru Seo
哲 瀬尾
田辺 元
Hajime Tanabe
元 田辺
マウリッツィオ・カルボナーラ
Carbonara Maurizio
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014201537A priority Critical patent/JP6122820B2/ja
Priority to BR102015024345-6A priority patent/BR102015024345B1/pt
Priority to EP15187218.1A priority patent/EP3002189B1/en
Priority to US14/941,283 priority patent/US9919756B2/en
Publication of JP2016068844A publication Critical patent/JP2016068844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6122820B2 publication Critical patent/JP6122820B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J17/00Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for
    • B62J17/02Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for shielding only the rider's front
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J17/00Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for
    • B62J17/02Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for shielding only the rider's front
    • B62J17/04Windscreens
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J17/00Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J23/00Other protectors specially adapted for cycles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K11/00Motorcycles, engine-assisted cycles or motor scooters with one or two wheels
    • B62K11/02Frames
    • B62K11/04Frames characterised by the engine being between front and rear wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K11/00Arrangement in connection with cooling of propulsion units
    • B60K11/02Arrangement in connection with cooling of propulsion units with liquid cooling
    • B60K11/04Arrangement or mounting of radiators, radiator shutters, or radiator blinds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K13/00Arrangement in connection with combustion air intake or gas exhaust of propulsion units
    • B60K13/04Arrangement in connection with combustion air intake or gas exhaust of propulsion units concerning exhaust
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M7/00Motorcycles characterised by position of motor or engine
    • B62M7/02Motorcycles characterised by position of motor or engine with engine between front and rear wheels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

【課題】車体フレームにエンジンを支持し、エンジンの前方にラジエータを配置する鞍乗り型車両において、ラジエータの廃熱がエンジンに至ることを抑止する。
【解決手段】ラジエータの側方からエンジンEのシリンダヘッド42aの側方までの範囲を覆うラジエータシュラウド71を備え、ラジエータシュラウド71は、車幅方向外側に向けて開口する排風口75を有し、ラジエータとシリンダヘッド42aとの間には、ラジエータの後方空間61dとシリンダヘッド42aとの間を隔てるとともに、後方空間61dをラジエータシュラウド71の排風口75に連通させる仕切り壁82Aを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、車体フレームにエンジンを支持し、エンジンの前方にラジエータを配置する鞍乗り型車両において、ラジエータの側方をシュラウドで覆うとともに、シュラウドの後部にラジエータを通った走行風をシュラウド外へ導くための排風口を設ける構造が開示されている。
特開平7−242188号公報
しかし、上記従来の構造において、シュラウドは、ラジエータの側方からエンジンのシリンダヘッドの側方までの範囲を覆っており、ラジエータの廃熱を帯びた走行風の一部が排風口から排出されずにシリンダヘッドに当たってしまうという課題がある。
そこで本発明は、車体フレームにエンジンを支持し、エンジンの前方にラジエータを配置する鞍乗り型車両において、ラジエータの廃熱がエンジンに至ることを抑止することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車体フレーム(10)にエンジン(E)を支持し、前記エンジン(E)の前方にラジエータ(61)を配置する鞍乗り型車両(1)において、前記ラジエータ(61)の側方から前記エンジン(E)のシリンダヘッド(42a)の側方までの範囲を覆うラジエータシュラウド(71)を備え、前記ラジエータシュラウド(71)は、車幅方向外側に向けて開口する排風口(75)を有し、前記ラジエータ(61)と前記シリンダヘッド(42a)との間には、前記ラジエータ(61)の後方空間(61d)と前記シリンダヘッド(42a)との間を隔てるとともに、前記後方空間(61d)を前記ラジエータシュラウド(71)の前記排風口(75)に連通させる仕切り壁(82A)を備えることを特徴とする。
なお、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
請求項2に記載した発明は、前記ラジエータ(61)の後面側に、下流側を車幅方向外側に傾斜させるラジエータファン(61e)を備え、前記仕切り壁(82A)は、前記ラジエータファン(61e)の後方において車幅方向に延びることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記エンジン(E)の上方に燃料タンク(25)を備え、前記燃料タンク(25)の後部にはニーグリップ部(58d)が形成され、前記燃料タンク(25)の前部には車幅方向外側に膨出する膨出部(58e)が形成され、前記ラジエータシュラウド(71)は、前記膨出部(58e)の前部に配置されて該膨出部(58e)よりも車幅方向外側に突出するパッド部(81)を備えることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、車体前部にフロントカウル(29)を備え、前記ラジエータシュラウド(71)は、前記フロントカウル(29)の側部から前記ラジエータ(61)の側方に延出する前部シュラウド(73)と、前記前部シュラウド(73)の後方に連結される後部シュラウド(74)と、を有し、前記後部シュラウド(74)は、上部(74a)と下部(74b)とが前記前部シュラウド(73)に連結され、前記上部(74a)と前記下部(74b)との間に前記排風口(75)が形成されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記後部シュラウド(74)は、前記排風口(75)の周囲に、上下方向に延出する縦壁(76a,77a)と前後方向に延出する横壁(76b,77b)とに囲まれる開口(78,79)を形成するとともに、前記縦壁(76a,77a)及び前記横壁(76b,77b)の少なくとも一方により、前記ラジエータ(61)の水配管(65)が覆われることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、ラジエータの廃熱をシリンダヘッドに至らしめず、ラジエータシュラウドの排風口から車幅方向外側に排出することができる。また、ラジエータシュラウドから車幅方向外側へ排風することで、乗員に対してもラジエータの廃熱が至り難くすることができる。
請求項2に記載した発明によれば、ラジエータの後方に至った廃熱を、仕切り壁で車幅方向外側に案内するとともに、ラジエータファンで強制的に車幅方向外側に排風することができる。
請求項3に記載した発明によれば、ニーグリップ部前方の膨出部により、乗員の脚への風当たりを抑止しつつ、脚当たりの無いニーグリップ部を形成し、かつ燃料タンクの容量を増やすことができる。また、ラジエータシュラウドのパッド部により、燃料タンクの傷付きを抑止することができる。
請求項4に記載した発明によれば、後部シュラウドの上部と下部とにより、前後シュラウドをしっかり連結するとともに、両シュラウドの上下の連結部の間に効率よく排風口を形成することができる。
請求項5に記載した発明によれば、ラジエータの水配管を後部シュラウドで隠しつつ、ラジエータシュラウド内の空気を排出し易くすることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の車体フレーム及びリアサスペンションの左側面図である。 上記車体フレームの上面図である。 上記車体フレームのピボットフレーム周辺の左側面図である。 上記ピボットフレーム周辺を左上方から見た斜視図である。 上記自動二輪車のラジエータシュラウド周辺の左側面図である。 上記ラジエータシュラウドを取り外した状態の左側面図である。 上記自動二輪車の前面図である。 図6のIX断面図である。 図6のX断面図である。 ロアクロスメンバ周辺における前後方向と直交する断面を前方から見た断面図である。 ヘッドパイプ周辺をメインフレームに沿うように後方から見た矢視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。また、以下に説明する車両の構成は、特に記載が無ければ図中適所に示す車体左右中心線CLに関して左右対称とする。
図1に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1は、操向ハンドル2によって操向される前輪3と、スイングアーム4の後端部に支持される後輪5との間で、車体フレーム10にエンジンEを固定的に搭載する。
図7を併せて参照し、操向ハンドル2を含む前輪懸架系は、車体フレーム10の前端部のヘッドパイプ11に操向可能に枢支される。スイングアーム4を含む後輪懸架系は、車体フレーム10の前後中間部の左右ピボットフレーム13に揺動可能に枢支される。自動二輪車1は、車輪の上下ストローク量を大としたオフロード車両とされる。
エンジンEの上方には燃料タンク25が配置され、燃料タンク25の後方には運転者用シート26が配置され、運転者用シート26の後方には同乗者用シート27が配置される。車体前部には、ヘッドパイプ11の前方及び左右側方に渡る範囲を覆うようにフロントカウル29が装着される。フロントカウル29の上部には、上方に延びるスクリーン29aが装着される。フロントカウル29の前端部内には、左右二灯のヘッドランプ29bが配置される。
前輪懸架系は、下端部に前輪3を軸支する左右フロントフォーク6と、左右フロントフォーク6の上部の間に渡って設けられるトップブリッジ7T及びボトムブリッジ7Bと、トップブリッジ7Tとボトムブリッジ7Bとの間に渡って設けられてヘッドパイプ11内に挿通されるステアリングシャフト(図示略)と、トップブリッジ7T上に支持される操向ハンドル2と、を備える。
後輪懸架系は、左右アームの後端部に後輪5を軸支するスイングアーム4と、スイングアーム4の前部と左右ピボットフレーム13の下部との間に渡るリンク機構32と、リンク機構32と左右ピボットフレーム13の上部との間に渡るリアクッション31と、を備える。スイングアーム4の前端部は左右ピボットフレーム13の上下中間部にピボット軸4aを介して支持される。
<車体フレーム>
図2、図3に示すように、車体フレーム10は、複数種の鋼材を溶接等で一体に結合して形成される。車体フレーム10は、ヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11の上部から左右に分岐して後下方に延びる左右メインフレーム12と、左右メインフレーム12の後端部から下方に延びる左右ピボットフレーム13と、左右ピボットフレーム13の上端部から後上方に延びる左右シートレール14と、左右シートレール14の下方で左右ピボットフレーム13の下部から後上方に延びて左右シートレール14に連結される左右サブフレーム15と、ヘッドパイプ11の下部から下方に延びる単一のダウンフレーム16と、ダウンフレーム16の下端部から左右に分岐して後方に延びて左右ピボットフレーム13の下端部に連結される左右ロアフレーム17と、を備える。
図7を併せて参照し、車体フレーム10は、ヘッドパイプ11後方の左右メインフレーム12の下方であって左右ピボットフレーム13の前方にエンジンEを搭載するとともに、エンジンEを単一のダウンフレーム16及び左右ロアフレーム17によって前方及び下方から囲うセミダブルクレードル型とされる。左右ピボットフレーム13の上部間はクロスメンバ18で連結され、左右ピボットフレーム13の下部間はロアクロスメンバ19で連結される。
エンジンEは、車体フレーム10の適所に複数設けられるエンジン支持部によって、車体フレーム10に固定的に支持される。
具体的に、エンジンEは、シリンダ部42の前端部がダウンフレーム16の下部に前上マウントブラケット16aを介して支持され、クランクケース41の前端部が左右ロアフレーム17の前部に前下マウントブラケット17aを介して支持され、クランクケース41の後端部上側がクロスメンバ18に後上マウントブラケット18aを介して支持され、クランクケース41の後端部下側がロアクロスメンバ19に後下マウントブラケット19aを介して支持される。
図4、図5に示すように、後上マウントブラケット18aは、クロスメンバ18の左右側部から前方に延びる左右マウントアーム18bの先端部に設けられる。左右マウントアーム18bは、互いに左右非対称の左右マウントアーム18bL,18bRとされる。後上マウントブラケット18aは、左右マウントアーム18bL,18bRの先端部にそれぞれ設けられる後上マウントブラケット18aL,18aRとされる。例えば右側の後上マウントブラケット18aRは二股状に形成される。
後上マウントブラケット18aは、他のマウントブラケット16a,17a,19aに比して、車体フレーム10のフレーム部材から離間した位置でエンジンEを支持する。左右ピボットフレーム13の上部間を連結するクロスメンバ18の周辺は高剛性であるが、この部位とエンジンEとの間に比較的長い左右マウントアーム18bを介することで、重量のあるエンジンEに対するクロスメンバ18周辺の相対変位を阻害せず、車体の動きに軽快感を与える。
図2、図3を参照し、ヘッドパイプ11の後下方には、左右メインフレーム12の前部とダウンフレーム16の上部との間に渡る左右ガセット部材21が設けられる。
図12は、左右ガセット部材21の上端近傍で左右メインフレーム12の前部間に渡設されるクロス部材22の周辺を示す。各メインフレーム12は、該メインフレーム12の長手方向と交差する断面において、上下に長い中空楕円状の断面形状を有する。詳細には、メインフレーム12は、前記断面において、車幅方向内側に凸の円弧状の内側壁12aと、内側壁12aに比して平坦状をなして上下に延びる外側壁12bと、を有する。クロス部材22は、左右メインフレーム12の内側壁12aに対して、パッチ部材22aを介して左右端部を連結する。
左右シートレール14間には、前側から順に前側シートクロスフレーム23a、中間シートクロスフレーム23b及び後側シートクロスフレーム23cが渡設される。シートレール14及びサブフレーム15の間には、これらを左右毎に側面視トラス状に連結する複数の傾斜フレーム23dが渡設される。
図3を参照し、左右メインフレーム12は、平面視(上面視)において、ヘッドパイプ11の後方で車幅方向外側に膨らむように湾曲しつつ後方に延びる。以下、左右メインフレーム12間の距離が最大となる部位をメインフレーム間最大幅部12cという。
左右シートレール14は、平面視において、左右ピボットフレーム13の後方で僅かに車幅方向外側に傾斜して延びた後、前後方向に沿うように後方に延びる。以下、左右シートレール14間の距離が最大となる部位をシートレール間最大幅部14cという。
車体フレーム10は、前後方向でメインフレーム間最大幅部12cとシートレール間最大幅部14cとの間(左右ピボットフレーム13の上部間)に、両最大幅部12c,14cよりも幅狭の絞り部10cを形成する。
絞り部10cにおいて、左右ピボットフレーム13の上部間には、クロスメンバ18が渡設される。絞り部10cの鉛直下方(クロスメンバ18の鉛直下方)には、シート26に着座した乗員(運転者)用のステップ26aが配置される。これにより、乗員の足が絞り部10c付近を通ることとなり、居住性及び足つき性が向上する。また、クロスメンバ18の長さを短くして撓みを抑え、シートレール14にかかる荷重及び振動をメインフレーム12に伝わり難くする。
図1、図7を参照し、ステップ26aの上方には、ピボットフレーム13の外側面を覆うフレームカバー26bが装着される。サブフレーム15には、シート27に着座した乗員(後部同乗者)用のステップ27aがステップブラケット27bを介して支持される。
図2、図4を参照し、ピボットフレーム13の上部は、側面視で概ね逆三角形状をなし、前上部をメインフレーム連結部13aとし、後上部をシートレール連結部13bとする。ピボットフレーム13の上部の中央部には、当該部位を車幅方向に貫通する開口部13cが形成される。クロスメンバ18は、ピボットフレーム13における開口部13cとシートレール連結部13bとの間に配置される。ピボットフレーム13の後部には、上後方に延出するサブフレーム連結部13dが形成される。
図2、図4におけるメインフレーム12の長手方向に沿う線分12dは、側面視においてメインフレーム12の長手方向に対して直交するメインフレーム幅方向の中央を通過する線分である。クロスメンバ18は、側面視において線分12dの後方への延長部分よりも上方に配置される。これにより、クロスメンバ18がメインフレーム幅方向の中央を避けて配置され、クロスメンバ18がメインフレーム幅方向の中央に配置される場合に比して、メインフレーム12及びメインフレーム連結部13aが撓み易くなる。また、クロスメンバ18の上方移動により、クロスメンバ18の下方の空間が広がり、リアクッション31を配置し易くなる。
図3、図5を参照し、クロスメンバ18の左右中央部には、前下方に延出するクッション支持ブラケット18cが固設される。クッション支持ブラケット18cは、その先端部にクッション上端連結部18dを形成する。すなわち、クッション上端連結部18dは、クロスメンバ18の前下方に離間して配置される。これにより、リアクッション31をエンジンEに近づけてマスの集中化を図りつつ、クロスメンバ18をシートレール14に近づけてシートレール14にかかる荷重をクロスメンバ18でも支持し、メインフレーム12側にシートレール14側の荷重及び振動等を伝わり難くする。また、リアクッション31が前方に傾斜することとなり、リアクッション31の上後方に部品配置スペースを確保できる。このスペースに補機配置箱28が設けられ、各種電装部品(ABSモジュレータ、キャニスタ、ETCユニット等)が収納される。オフロード車両において、前傾させたリアクッション31の上方空間に部品を多く配置することで、後輪5の揺動範囲を確保しつつシート26,27の高さを抑えることができる。
図2を参照し、後輪懸架系としてのリアサスペンション30は、スイングアーム4、リンク機構32及びリアクッション31、を備え、スイングアーム4の前端部を左右ピボットフレーム13の上下中間部にピボット軸4aを介して連結し、リアクッション31の上端部をクッション上端連結部18dに回動軸18eを介して連結して構成される。
リンク機構32は、スイングアーム4の前部下方に上端が回動軸33aを介して連結される側面視三角形状のリンク部材33と、リンク部材33の下部後側に後端が回動軸33bを介して連結されるとともに前端がピボットフレーム13下端のリンク前端連結部19dに回動軸19eを介して連結されるリンクアーム34と、を有する。リンク部材33の下部前側には、リアクッション31の下端部が回動軸33cを介して連結される。各回動軸18e,19e,33a,33b,33cは、ピボット軸4aと同様に左右方向に沿う軸であり、例えば段付きボルトの軸部で構成される。
リアクッション31は、略円筒状の外形形状を呈し、前傾した軸方向(長手方向)に沿って上下に延びる。リアクッション31の上端部を支持するクッション上端連結部18dは、側面視でピボットフレーム13の開口部13cの内側に位置する。すなわち、クッション上端連結部18dは、開口部13cを通じて車幅方向外側に露出し、かつ開口部13cを通じて工具を着脱可能とする。このため、開口部13cを通じてリアクッション支持部(回動軸18e)に対する締結等の作業を行うことが可能となり、リアクッション31の着脱等の作業性を向上させる。
リアクッション31の上後方でシート26の下方には、補機配置箱28が設けられる。補機配置箱28には、電装部品としてABSモジュレータ、キャニスタ、ETCユニット等が収納される。補機配置箱28は、例えばシート26の着脱により上方から電装部品にアクセス可能とする。
図1、図11を参照し、ピボットフレーム13下部のロアクロスメンバ19には、リンク支持ブラケット19cが固設される。リンク支持ブラケット19cは、リンク前端連結部19dを形成し、リンクアーム34の前端部を連結する。リンクアーム34の前端部は、左右アーム体の前端部間に渡る円筒状に設けられる。
リンク支持ブラケット19c及びこれに隣接するスタンド支持ブラケット35bには、自動二輪車のメインスタンド35の左右基端部35aが回動可能に支持される。メインスタンド35は、左右基端部35aから下方に延びて車体を直立状態に支持する使用位置と、基端部35aから後方に延びて地面から離間する格納位置との間で回動可能であり、このメインスタンド35の左右基端部35aが、リンクアーム34の前端部と同軸上でリンク支持ブラケット19c及びスタンド支持ブラケット35bに支持される。
<エンジン他>
図1、図7を参照し、エンジンEは、左右メインフレーム12の下方であって左右ピボットフレーム13の前方に搭載される。エンジンEは、クランク軸及び変速機を一体に収容するクランクケース41と、クランクケース41の上面前側から上前方に起立するシリンダ部42と、を備える。エンジンEは、例えば並列2気筒エンジンであり、シリンダ部42内には、左右方向(車幅方向)に並ぶ2つの気筒が形成される。
シリンダ部42のシリンダヘッド42aの後側には、不図示のスロットルボディ等を含む吸気通路が接続される。シリンダヘッド42aの前側には、気筒毎に排気管48が接続される。各排気管48は、シリンダ部42の前方で下方に屈曲して延びた後に後方に湾曲し、クランクケース41の下方に取り回されて合流した後に、車体後部右側に配置されたサイレンサ48aに接続される。クランクケース41及び排気管48の下方はアンダーカバー41aにより覆われる。シリンダ部42の後方かつクランクケース41の上方であって、側面視でシリンダ部42、メインフレーム12、ピボットフレーム13及びクランクケース41に囲まれる部位には、バッテリ49が配置される。
図7、図9、図10を参照し、ヘッドパイプ11の上部と燃料タンク25の前部との間には、吸気通路の上流端を接続するエアクリーナ51が配置される。エアクリーナ51は、左右メインフレーム12の前部を左右に跨ぐように設けられる。エアクリーナ51は、その外観を形成するエアクリーナケース52と、エアクリーナケース52の左右側部52aから前方に湾曲して延びて前方に向けて開口する左右吸気ダクト53と、を有する。
エアクリーナケース52の左右側部52aは、左右メインフレーム12よりも車幅方向外側に張り出す。エアクリーナケース52の左右側部52aは、左右メインフレーム12よりも車幅方向外側で、側面視で左右メインフレーム12と重なるように前下方に延びる。エアクリーナケース52の左右側部52aは、左右吸気ダクト53とともに着脱可能とされる。エアクリーナケース52の左右側部52a内には、エアクリーナエレメント54がそれぞれ保持される。エアクリーナケース52の後壁部には、各気筒の吸気通路の上流端となるファンネル47が左右非対称に支持される。
図10を参照し、燃料タンク25は、タンク下方に臨む鋼板製のタンク底板57と、タンク底板57の上方の空間を覆う鋼板製のタンク外板58と、を有する。タンク底板57及びタンク外板58の外周縁には、それぞれ接合フランジが連続的に設けられ、これら両接合フランジを互いに重ねて一体に接合することで、中空のタンク本体56が形成される。
図7を併せて参照し、タンク本体56の外観を形成するタンク外板58は、ヘッドパイプ11及びエアクリーナケース52よりも上方で略水平な給油口取り付け面を形成する頂部58aと、頂部58aの後方で後下がりに傾斜して延びる後下傾斜部58bと、頂部58aの左右両側の下方に延びて左右メインフレーム12よりも車幅方向外側に張り出す左右張り出し部58cと、左右張り出し部58cの後方で左右メインフレーム12と同等の左右幅まで漸次狭まるニーグリップ部58dと、を有する。
左右張り出し部58cは、側面視でメインフレーム12の前部と重なるように下方に延びる。左右張り出し部58cの間において、タンク底板57は、メインフレーム12及びエアクリーナ51を左右に跨ぐ鞍形に形成される。左右張り出し部58cは、エアクリーナ51の左右側部52aよりも車幅方向外側に張り出す。ニーグリップ部58dの下方には、タンク本体56の接合フランジを隠すモールディング59が装着される。頂部58aの周囲には、タンク上カバー54aが装着される。後下傾斜部58bの後部には、運転者用シート26の前部が上後方から乗り上がる。
<ラジエータ>
図7、図8を参照し、ダウンフレーム16の左右側方には、左右ラジエータ61が配置される。左右ラジエータ61は厚板形状をなし、車両前後方向と交差するように起立して配置される。左右ラジエータ61は、車幅方向外側ほど前側に位置するように傾斜して配置される。左右ラジエータ61は、前面視において、車幅方向内外の辺部を互いに略平行な対辺とし、かつ車幅方向内側の辺部よりも車幅方向外側の辺部を長くした台形状に形成される。左右ラジエータ61は、車幅方向内側の辺部がダウンフレーム16の外側面に支持され、車幅方向外側の辺部がラジエータシュラウド71の内側面に支持される。
左右ラジエータ61は、ラジエータコア61aの上下に、前記台形状の上下の傾斜辺にそれぞれ沿う横長の上下タンク61b,61cを固設する。ラジエータコア61aの前方には網目状のラジエータグリル62が配置され、ラジエータコア61aの後方にはラジエータ導風板63が配置される。
図6、図9を併せて参照し、ラジエータ導風板63は、ラジエータコア61aから後方に向けて膨出する形状に形成される。ラジエータ導風板63は、ラジエータコア61aを後方から間隔を空けて覆うとともに、ラジエータコア61aの後方空間61dを車幅方向外側に向けて開放する。ラジエータ導風板63は、ラジエータコア61aを通過して後方空間61dに至った外気を車幅方向外側に導く立壁63aを形成するとともに、ラジエータファン61eの車幅方向内側で前方に起立する内壁63bを形成する。
左右ラジエータ61の上タンク61b間は、上連通ホース64によって接続されて互いに連通し、左右ラジエータ61の下タンク61c間は、下連通ホース65によって接続されて互いに連通する。本実施形態では、左ラジエータ61の上タンク61bに冷却水流入ホース66から接続され、右ラジエータ61の下タンク61cに冷却水流出ホース67が接続される。冷却水流入ホース66は、シリンダヘッド42aの左後に配置されたサーモスタット68から前上方に延び、左ラジエータ61の上タンク61bに至る。冷却水流出ホース67は、右ラジエータ61の下タンク61cから後下方に延び、クランクケース41の右下に配置された不図示のウォータポンプに至る。
本実施形態では、左のラジエータコア61aの前方かつ車幅方向外側に、空冷式のオイルクーラー69が配置される。オイルクーラー69は、ラジエータ61に対して細身に形成され、上下方向に長手方向を沿わせて配置される。
左右ラジエータ61のラジエータコア61aの後面には、それぞれラジエータファン61eが配置される。ラジエータファン61eは軸流ファンであり、軸方向をラジエータコア61aの厚さ方向(通気方向)に向けて配置される。ラジエータファン61eは、ラジエータコア61aを通過した空気を前記後方空間61dに流す。ラジエータコア61a(ラジエータ61)の厚さ方向(通気方向)は、前述した傾斜配置に伴い、車両前後方向に対して後側ほど車幅方向外側に位置するように傾斜しており、この傾斜に対応して、ラジエータファン61eの軸方向も、車両前後方向に対して後側ほど車幅方向外側に位置するように傾斜する。これにより、ラジエータファン61eは、ラジエータコア61aを通過した空気を後方かつ車幅方向外側へ流す。
ラジエータファン61eは、ラジエータコア61aの後方空間61d内に配置され、ラジエータ導風板63に車幅方向内側かつ後方から覆われる。ラジエータファン61eは、ラジエータ導風板63の車幅方向外側への開放部、及びラジエータシュラウド71の排風口75を通じて、車両外側方に露出する。ラジエータファン61eが後方かつ車幅方向外側へ流した空気は、ラジエータ導風板63の立壁63a及びラジエータシュラウド71の内壁82を含む仕切り壁82Aに沿って車幅方向外側に導かれ、ラジエータシュラウド71の排風口75から車幅方向外側へ排気される。
<ラジエータシュラウド>
図6を参照し、フロントカウル29の下部両側には、左右ラジエータ61及びその後方のシリンダヘッド42a等の車幅方向外側を覆う左右ラジエータシュラウド71が設けられる。ラジエータシュラウド71は、側面視でフロントカウル29の下部外側から後方かつ下方に張り出すように設けられ、全体的に概ね逆三角形状に設けられる。
ラジエータシュラウド71は、フロントカウル29の下部外側から燃料タンク25の前端部外側に渡る範囲を側方から覆うカウルサイド部72と、カウルサイド部72の前部から下方に延出してラジエータ61を側方から覆う前部シュラウド73と、カウルサイド部72の後部の下方かつ前部シュラウド73の後方に連結される後部シュラウド74と、を有する。
カウルサイド部72の前端部には、前方に向けて開口する吸気口72aが設けられる。吸気口72aは、カウルサイド部72内に臨むエアクリーナ51の吸気ダクト53に走行風を供給する。カウルサイド部72の前部下方には、前部シュラウド73が一体に設けられる。
後部シュラウド74は、前部シュラウド73の後縁の後方において、ラジエータ61を通過した外気を車幅方向外側に排気する排風口75を形成するとともに、排風口75の周囲に複数の小開口78,79を形成する。後部シュラウド74は、自身が覆うシリンダヘッド42a等の金属部品を小開口78,79より視認可能としつつ、小開口78,79を除く壁部によりラジエータホース等のゴム配管を隠す。
排風口75は、側面視で、前部シュラウド73の後縁で形成されて上側ほど後側に位置するように僅かに傾斜する前辺75aと、前辺75aの後方で前辺75aよりも後傾して設けられる後辺75bと、前後辺75a,75bの上端間に渡り後下がりに傾斜して設けられる上辺75cと、前後辺75a,75bの下端間に渡り後上がりに傾斜して設けられる下辺75dと、を有する。
後部シュラウド74は、排風口75の上辺75cに沿う上枠部74a、及び下辺75dに沿う下枠部74bを有し、上下枠部74a,74bの各前端を前部シュラウド73に後方から連結する。後部シュラウド74はさらに、上下枠部74a,74bの後端間に、排風口75の後辺75bに沿う後枠部74cを有する。
後枠部74cには、後辺75bに沿う前後二つの縦壁76aと、下辺75d同様に後上がりに傾斜する上下二つの横壁76bとで、後辺75bに沿うスリット状の小開口78が形成される。
下枠部74bには、下辺75dに沿う上下二つの横壁77bと、後辺75b同様に後傾する前後三つの縦壁77aとで、下辺75dに沿う平行四辺形状の二つの小開口79が形成される。下枠部74bにおける小開口79の下方の横壁77bは、他の横壁77b及び縦壁77aに比して上下幅が広い。この横壁77bの車幅方向内側には、左右ラジエータ61の下タンク61c間を連通する下連通ホース65の外側部が配置される(図7、図9参照)。これにより、下連通ホース65の外側部が横壁77bにより車幅方向外側から覆われる。
ラジエータシュラウド71の上部には、側面視で後方に凸のV字形状をなすパッド部81が設けられる。パッド部81の後方において、ラジエータシュラウド71の後部は切り欠かれ、この切り欠かれた部分に整合するように、燃料タンク25の張り出し部58cからさらに車幅方向外側に突出する膨出部58eが設けられる。膨出部58eは、側面視で後方に凸のV字形状をなし、ラジレータシュラウドと一体的な外観を形成する。膨出部58eは、燃料タンク25の容量を増加させるとともに、ニーグリップ部58dの前方で車幅方向外側に張り出すことで、乗員の膝への風当たりを抑える。膨出部58eは、燃料タンク25における最も車幅方向外側に張り出す最外側部となるが、この膨出部58eよりも車幅方向外側に張り出すように、ラジエータシュラウド71のパッド部81が設けられる。
ラジエータシュラウド71は、比較的平面部の多いカウルサイド部72及び前部シュラウド73を一体の樹脂部品とし、フロントカウル29と同様に塗装を施した外装部品とする。ラジエータシュラウド71は、後部シュラウド74及びパッド部81を着色樹脂で形成するとともに、パッド部81にはさらにシボ加工等の表面加工が施され、外部接触による傷付きを目立たなくする。
図6、図9を参照し、ラジエータシュラウド71は、排風口75の上下辺75c,75d及び後辺75bから車幅方向内側に向けて起立する内壁82を有する。内壁82は、ラジエータ導風板63の立壁63aの車幅方向外側に連なるように設けられ、立壁63aとともにラジエータ61(ラジエータファン61e)とシリンダヘッド42aとの間を遮断する仕切り壁82Aを形成する。仕切り壁82Aは、車幅方向外側ほど後側に位置するように傾斜し、ラジエータファン61eからの排風を排風口75側(車幅方向外側)に導くとともに、熱を帯びた排風がシリンダヘッド42a側に至ることを抑止する。
以上説明したように、上記実施形態における自動二輪車1は、車体フレーム10にエンジンEを支持し、エンジンEの前方にラジエータ61を配置し、ラジエータ61の側方からエンジンEのシリンダヘッド42aの側方までの範囲を覆うラジエータシュラウド71を備え、ラジエータシュラウド71は、車幅方向外側に向けて開口する排風口75を有し、ラジエータ61とシリンダヘッド42aとの間には、ラジエータ61の後方空間61dとシリンダヘッド42aとの間を隔てるとともに、後方空間61dをラジエータシュラウド71の排風口75に連通させる仕切り壁82Aを備える。
この構成によれば、ラジエータ61の廃熱をシリンダヘッド42aに至らしめず、ラジエータシュラウド71の排風口75から車幅方向外側に排出することができる。また、ラジエータシュラウド71から車幅方向外側へ排風することで、乗員に対してもラジエータ61の廃熱が至り難くすることができる。
また、上記自動二輪車において、ラジエータ61の後面側に、下流側を車幅方向外側に傾斜させるラジエータファン61eを備え、仕切り壁82Aは、ラジエータファン61eの後方において車幅方向に延びる。
この構成によれば、ラジエータ61の後方に至った廃熱を、仕切り壁82Aで車幅方向外側に案内するとともに、ラジエータファン61eで強制的に車幅方向外側に排風することができる。
また、上記自動二輪車において、エンジンEの上方に燃料タンク25を備え、燃料タンク25の後部にはニーグリップ部58dが形成され、燃料タンク25の前部には車幅方向外側に膨出する膨出部58eが形成され、ラジエータシュラウド71は、膨出部58eの前方に配置されて該膨出部58eよりも車幅方向外側に突出するパッド部81を備える。
この構成によれば、ニーグリップ部58d前方の膨出部58eにより、乗員の脚への風当たりを抑止しつつ、脚当たりの無いニーグリップ部58dを形成し、かつ燃料タンク25の容量を増やすことができる。また、ラジエータシュラウド71のパッド部81により、燃料タンク25の傷付きを抑止することができる。
また、上記自動二輪車において、ラジエータシュラウド71は、フロントカウル29の側部からラジエータ61の側方に延出する前部シュラウド73と、前部シュラウド73の後方に連結される後部シュラウド74と、を有し、後部シュラウド74は、上枠部74aと下枠部74bとが前部シュラウド73に連結され、上枠部74aと下枠部74bとの間に排風口75が形成される。
この構成によれば、後部シュラウド74の上枠部74aと下枠部74bとにより、前後シュラウド73,74をしっかり連結するとともに、前後シュラウド73,74の上下の連結部の間に効率よく排風口75を形成することができる。
また、上記自動二輪車において、後部シュラウド74は、排風口75の周囲に、上下方向に延出する縦壁76a,77aと前後方向に延出する横壁76b,77bとに囲まれる小開口78,79を形成するとともに、縦壁76a,77a及び横壁76b,77bの少なくとも一方により、ラジエータ61の水配管(下連通ホース65)が覆われる。
この構成によれば、ラジエータ61の水配管を後部シュラウド74で隠しつつ、ラジエータシュラウド71内の空気を排出し易くすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、後部シュラウドが形成する開口の形態は様々であり、かつ後部シュラウドに隠される水配管は何れのラジエータホースでもよい。
前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
10 車体フレーム
25 燃料タンク
29 フロントカウル
42a シリンダヘッド
58d ニーグリップ部
58e 膨出部
61 ラジエータ
61d 後方空間
61e ラジエータファン
65 下連通ホース(水配管)
71 ラジエータシュラウド
73 前部シュラウド
74 後部シュラウド
74a 上枠部(上部)
74b 下枠部(下部)
75 排風口
76a,77a 縦壁
76b,77b 横壁
78,79 小開口(開口)
81 パッド部
82A 仕切り壁
E エンジン

Claims (5)

  1. 車体フレーム(10)にエンジン(E)を支持し、前記エンジン(E)の前方にラジエータ(61)を配置する鞍乗り型車両(1)において、
    前記ラジエータ(61)の側方から前記エンジン(E)のシリンダヘッド(42a)の側方までの範囲を覆うラジエータシュラウド(71)を備え、
    前記ラジエータシュラウド(71)は、車幅方向外側に向けて開口する排風口(75)を有し、
    前記ラジエータ(61)と前記シリンダヘッド(42a)との間には、前記ラジエータ(61)の後方空間(61d)と前記シリンダヘッド(42a)との間を隔てるとともに、前記後方空間(61d)を前記ラジエータシュラウド(71)の前記排風口(75)に連通させる仕切り壁(82A)を備えることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記ラジエータ(61)の後面側に、下流側を車幅方向外側に傾斜させるラジエータファン(61e)を備え、
    前記仕切り壁(82A)は、前記ラジエータファン(61e)の後方において車幅方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記エンジン(E)の上方に燃料タンク(25)を備え、
    前記燃料タンク(25)の後部にはニーグリップ部(58d)が形成され、前記燃料タンク(25)の前部には車幅方向外側に膨出する膨出部(58e)が形成され、
    前記ラジエータシュラウド(71)は、前記膨出部(58e)の前部に配置されて該膨出部(58e)よりも車幅方向外側に突出するパッド部(81)を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 車体前部にフロントカウル(29)を備え、
    前記ラジエータシュラウド(71)は、前記フロントカウル(29)の側部から前記ラジエータ(61)の側方に延出する前部シュラウド(73)と、前記前部シュラウド(73)の後方に連結される後部シュラウド(74)と、を有し、
    前記後部シュラウド(74)は、上部(74a)と下部(74b)とが前記前部シュラウド(73)に連結され、前記上部(74a)と前記下部(74b)との間に前記排風口(75)が形成されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記後部シュラウド(74)は、前記排風口(75)の周囲に、上下方向に延出する縦壁(76a,77a)と前後方向に延出する横壁(76b,77b)とに囲まれる開口(78,79)を形成するとともに、前記縦壁(76a,77a)及び前記横壁(76b,77b)の少なくとも一方により、前記ラジエータ(61)の水配管(65)が覆われることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両。
JP2014201537A 2014-09-30 2014-09-30 鞍乗り型車両 Active JP6122820B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014201537A JP6122820B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 鞍乗り型車両
BR102015024345-6A BR102015024345B1 (pt) 2014-09-30 2015-09-22 Veículo do tipo para montar
EP15187218.1A EP3002189B1 (en) 2014-09-30 2015-09-28 Saddle-ride type vehicle
US14/941,283 US9919756B2 (en) 2014-09-30 2015-11-13 Saddle-ride type vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014201537A JP6122820B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 鞍乗り型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016068844A true JP2016068844A (ja) 2016-05-09
JP6122820B2 JP6122820B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=54238336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014201537A Active JP6122820B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 鞍乗り型車両

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9919756B2 (ja)
EP (1) EP3002189B1 (ja)
JP (1) JP6122820B2 (ja)
BR (1) BR102015024345B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018079703A (ja) * 2016-11-14 2018-05-24 スズキ株式会社 鞍乗型車両のキャニスター配置構造
JP2019116209A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014010648A1 (ja) 2012-07-11 2014-01-16 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両の吸気ダクト
JP6126954B2 (ja) * 2013-09-11 2017-05-10 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
JP6243282B2 (ja) * 2014-04-15 2017-12-06 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両のラジエータ
JP6492940B2 (ja) * 2015-04-30 2019-04-03 スズキ株式会社 鞍乗型車両
JP6490643B2 (ja) * 2016-09-30 2019-03-27 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の電装品支持構造
JP6437981B2 (ja) * 2016-10-20 2018-12-12 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
JP2018086907A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型車両
JP6749979B2 (ja) * 2018-09-27 2020-09-02 本田技研工業株式会社 鞍乗り型電動車両
JP2021062724A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型車両

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4314018Y1 (ja) * 1965-12-17 1968-06-14
JPH0867281A (ja) * 1994-08-31 1996-03-12 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の導風構造
JPH0885485A (ja) * 1994-09-20 1996-04-02 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車の冷却装置
JPH08198158A (ja) * 1995-01-30 1996-08-06 Suzuki Motor Corp 自動二輪車の車体保護構造
JP2007062643A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車の車体冷却構造および自動二輪車
JP2011099339A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Kawasaki Heavy Ind Ltd 自動二輪車の排気管カバー
JP2013248972A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Honda Motor Co Ltd 滑り止めシートおよび鞍乗り型車両

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4618020A (en) * 1979-06-06 1986-10-21 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Motorcycle
JPS63101185A (ja) * 1986-10-17 1988-05-06 本田技研工業株式会社 自動二輪車
US5577570A (en) * 1992-04-09 1996-11-26 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Wind introducing system for motorcycle
JPH07242188A (ja) 1994-03-04 1995-09-19 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車
US7144030B2 (en) * 2004-07-07 2006-12-05 Buell Motorcycle Company Protective device for a motorcycle
JP4986685B2 (ja) * 2007-03-30 2012-07-25 本田技研工業株式会社 自動2輪車用エンジンの冷却装置
JP5597147B2 (ja) * 2011-03-07 2014-10-01 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
JP6184103B2 (ja) * 2013-01-19 2017-08-23 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
JP6147540B2 (ja) * 2013-03-29 2017-06-14 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4314018Y1 (ja) * 1965-12-17 1968-06-14
JPH0867281A (ja) * 1994-08-31 1996-03-12 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の導風構造
JPH0885485A (ja) * 1994-09-20 1996-04-02 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車の冷却装置
JPH08198158A (ja) * 1995-01-30 1996-08-06 Suzuki Motor Corp 自動二輪車の車体保護構造
JP2007062643A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車の車体冷却構造および自動二輪車
JP2011099339A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Kawasaki Heavy Ind Ltd 自動二輪車の排気管カバー
JP2013248972A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Honda Motor Co Ltd 滑り止めシートおよび鞍乗り型車両

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018079703A (ja) * 2016-11-14 2018-05-24 スズキ株式会社 鞍乗型車両のキャニスター配置構造
JP2019116209A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

Also Published As

Publication number Publication date
BR102015024345A2 (pt) 2016-08-02
BR102015024345B1 (pt) 2022-05-10
EP3002189A2 (en) 2016-04-06
US20160244116A1 (en) 2016-08-25
US9919756B2 (en) 2018-03-20
EP3002189B1 (en) 2017-09-13
JP6122820B2 (ja) 2017-04-26
EP3002189A3 (en) 2016-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6122820B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6008920B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6225401B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6126954B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5303679B2 (ja) 鞍乗り型車両の蒸発燃料制御装置
JP5725503B2 (ja) 鞍乗り型車両の外装部材
JP2011073590A (ja) 鞍乗型車両の車体フレーム構造
JP5728331B2 (ja) 鞍乗り型車両の泥除け部構造
JP5478182B2 (ja) 鞍乗型車両のシートカウル構造
JP6649971B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2002220076A (ja) 不整地走行車の冷却装置
JP5864490B2 (ja) マフラー構造
JP5592230B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2019137285A (ja) 鞍乗り型車両
JP6263781B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2014061741A (ja) 鞍乗型車両のフレーム構造
JP6828139B2 (ja) 鞍乗り型車両のアンダーカバー構造
JP2023069529A (ja) 鞍乗り型車両
JP2006103349A (ja) 自動二輪車
JP2016147564A (ja) 鞍乗り型車両のドライブチェーン周辺構造
JP2010276005A (ja) 自動二輪車エンジンの消音装置及びその取付用ブラケット
JP2020122433A (ja) 鞍乗り型車両の吸気装置構造
JP2019189204A (ja) 鞍乗り型車両
JP2019209960A (ja) 鞍乗り型車両

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6122820

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150