JP2016067696A - ミシン - Google Patents
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Abstract
【課題】縫製終了後に糸切機構で糸を切断できなかった時でも、該糸切機構を駆動して糸を切断できるミシンを提供する。
【解決手段】ミシンは針板の下側に糸切機構30を備える。糸切機構30は、固定刃33と可動刃35で上糸と下糸を切断する。ミシンは縫製動作中に糸切用パルスモータ95を作動し、可動刃35を上糸と下糸を切断する直前の待機位置まで移動する。縫製動作終了時の最終針で、ミシンは糸切用パルスモータ95を作動し、可動刃35を待機位置から準備位置に復帰移動する途中で、上糸と下糸を切断する。上糸と下糸を切断できなかった時、作業者は操作盤に設けた糸切キーを押下する。糸切キーの押下を検出した時、ミシンは糸切用パルスモータ95を作動し、糸切機構30の切断動作を実行する。故に、ミシンは縫製動作終了時に切断できなかった時でも、糸切機構30の切断動作を再度実行できる。
【選択図】図5
【解決手段】ミシンは針板の下側に糸切機構30を備える。糸切機構30は、固定刃33と可動刃35で上糸と下糸を切断する。ミシンは縫製動作中に糸切用パルスモータ95を作動し、可動刃35を上糸と下糸を切断する直前の待機位置まで移動する。縫製動作終了時の最終針で、ミシンは糸切用パルスモータ95を作動し、可動刃35を待機位置から準備位置に復帰移動する途中で、上糸と下糸を切断する。上糸と下糸を切断できなかった時、作業者は操作盤に設けた糸切キーを押下する。糸切キーの押下を検出した時、ミシンは糸切用パルスモータ95を作動し、糸切機構30の切断動作を実行する。故に、ミシンは縫製動作終了時に切断できなかった時でも、糸切機構30の切断動作を再度実行できる。
【選択図】図5
Description
本発明は、ミシンに関する。
ミシンは縫製終了後に糸切機構を駆動することで、針に通した糸を切断する。糸切り機構はパルスモータと連結し、パルスモータを駆動することで先端に設けた可動刃が移動し、可動刃と固定刃で糸を挟み込んで切断する。特許文献1が開示するミシンは、糸の太さに応じてパルスモータの出力トルクを変化することで、糸切り不良を抑制する。
縫製終了後に糸切機構で糸が切断できなかった場合、作業者は針板の針穴から上糸と下糸を外側に繰り出して鋏等で切断しなければならなかった。上糸を繰り出す際に縫針が折れたり、又は曲がらないように注意しながら糸を繰り出す必要があるので、作業者にとって手間であった。
本発明の目的は、縫製終了後に糸切機構で糸を切断できなかった時でも、該糸切機構を駆動して糸を切断できるミシンを提供することにある。
本発明の請求項1に係るミシンは、針板の下側に設けた固定刃と、水平に往復移動可能な可動刃とで上糸と下糸を切断する糸切機構を備えたミシンにおいて、モータと、前記モータの動力を前記糸切機構に伝達し、前記可動刃を移動する第一伝達機構と、縫製動作中に前記モータを作動し、前記第一伝達機構を駆動することで、前記可動刃が前記上糸と前記下糸を捕捉し、前記上糸と前記下糸を切断する直前の待機位置まで、前記可動刃を移動する待機制御手段と、縫製動作終了時に前記モータを作動し、前記第一伝達機構を駆動することで、前記待機制御手段が前記待機位置まで移動した前記可動刃を、前記待機位置から前記上糸と前記下糸を切断する切断位置まで移動する切断制御手段と、前記可動刃を前記待機位置と前記切断位置の間を往復移動することで、前記上糸と前記下糸を捕捉し、該捕捉した前記上糸と前記下糸を切断する切断動作の指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記指示を受け付けた場合、前記モータを作動し、前記第一伝達機構を駆動することで、前記待機制御手段及び前記切断制御手段とは独立して前記可動刃を移動し、前記切断動作を実行する実行手段とを備えたことを特徴とする。ミシンは糸切機構の駆動をミシンの動作とは切り離し、糸切専用のモータで別駆動とする。縫製動作中に可動刃を待機位置まで移動し、縫製動作終了時に切断位置に移動して上糸と下糸を切断する。糸が切れなかった場合、ミシンは受付手段で作業者からの糸切機構の切断動作の指示を受け付ける。切断動作の指示を受け付けた時、ミシンは糸切機構のモータを作動して切断動作を実行する。一回の動作で糸を切断できなくても、作業者は受付手段で切断動作を複数回指示すればよい。固定刃と可動刃で挟んだ部分は徐々に分離するので、糸は最終的に分離する。それ故、糸が切れなかった場合に、作業者が上糸と下糸を繰り出して鋏等で切断する必要は無くなる。それ故、ミシンは作業者が上糸を繰り出して縫い針を折ったり曲げたりすることを防止できる。
請求項2に係る発明のミシンは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記第一伝達機構は、前記モータの出力軸に設け、該出力軸の回転角度に応じて、前記可動刃を前記待機位置まで移動する第一動作と、前記待機位置から前記切断位置まで移動する第二動作とを行う切断カム部と、前記切断カム部と係合可能な第一係合部を有し、前記切断カム部の回転によって動く前記第一係合部の位置に応じて、前記可動刃を前記第一動作、前記第二動作により移動する第一リンク機構とを備えたことを特徴とする。それ故、ミシンはモータの動力を可動刃を移動する動力に変換できる。
請求項3に係る発明のミシンは、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記出力軸は上下方向に延び、前記切断カム部は、前記出力軸と共に前記出力軸の軸回りに回転し、前記第一係合部は、前記切断カム部の回転によって水平に動作し、前記第一リンク機構は、水平に動作する前記第一係合部の位置に応じて、前記可動刃を水平に移動することを特徴とする。それ故、ミシンはモータの出力軸の回転を、切断カム部及び第一リンク機構によって、可動刃を水平に回動する動力に変換できる。第一リンク機構は、水平に動作する第一係合部の位置に応じて可動刃を水平に移動するので、動力の伝達方向が変わらない。故に、ミシンは、モータの動力を可動刃に伝達する伝達効率の低下を防止できる。
請求項4に係る発明のミシンは、請求項2又は3に記載の発明の構成に加え、前記針板の下側に設け、縫製開始時に縫針の目孔から延びる前記上糸を前記針板の下方で保持する糸保持機構と、前記モータの動力を前記糸保持機構に伝達する第二伝達機構とを備え、前記第二伝達機構は、前記モータの前記出力軸に設け、該出力軸の回転角度に応じて、前記糸保持機構を動作する保持カム部と、前記保持カム部と係合可能な第二係合部を有し、前記保持カム部の回動によって動く前記第二係合部の位置に応じて、前記糸保持機構に動力を伝達する第二リンク機構とを備えたことを特徴とする。それ故、ミシンは単一のモータの動力を、糸切機構の動力に利用することに加え、縫製開始時に針板の下方で上糸を保持する糸保持機構の動力にも利用できるので、部品点数を削減できる。
請求項5に係る発明のミシンは、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記切断カム部と前記保持カム部は、前記モータの前記出力軸に設けた単一のカム部材に形成したことを特徴とする。ミシンは、切断カム部と保持カム部を単一のカム部材に形成するので、部品点数を削減できる。
請求項6に係る発明のミシンは、請求項1から5の何れか一つに記載の発明の構成に加え、前記受付手段は、前記ミシンを操作する操作盤に設けたことを特徴とする。作業者は、操作盤に設けた受付手段によって、糸切機構の切断動作を指示できるので、ミシンの操作性が向上する。
図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。以下説明は図中に矢印で示す上下、左右、前後を使用する。
図1〜図3を参照し、ミシン1の全体構造を説明する。ミシン1は、布に閂止縫目を形成する閂止ミシンであり、ベッド部2、脚柱部3、アーム部4、布押え装置10を備える。ベッド部2はテーブル(図示略)上に配置する。ベッド部2は前後方向に延び、内部に垂直釜8、送り台(図示略)、布送り機構(図示略)等を備える。ベッド部2は、前端部上面に針穴9A(図4参照)を有する針板9を備える。送り板11は、針板9上に位置し、送り台に固定する。脚柱部3は、ベッド部2後側から上方に延び、背壁上部にミシンモータ91を備える。アーム部4は、脚柱部3上端からベッド部2に略平行に前方に延び、内部にミシンモータ91で駆動するミシン主軸(図示略)を備える。アーム部4の前端部5は、アーム部4の他部位よりも下方へ突出する。前端部5は、内部で針棒6を上下動可能に支持する。針棒6は、前端部5下端から下方へ延びる。縫針7は、針棒6下端に着脱可能であり、針棒6と共にミシン主軸の駆動で上下方向に駆動する。布押え装置10はベッド部2上部に設ける。布押え装置10は押え足12を昇降することで、縫製対象物である布を上方から押える。布押え装置10は、布押え用パルスモータ94(図11参照)で駆動する。布押え用パルスモータ94は脚柱部3内部に設ける。
布送り機構は、X送り用パルスモータ92とY送り用パルスモータ93(図11参照)を備える。布送り機構は、X送り用パルスモータ92とY送り用パルスモータ93の駆動で、布押え装置10と送り板11と送り台を、X方向(左右方向)とY方向(前後方向)に移動する。それ故、ミシン1は、縫針7の上下動に合わせ、布送り機構によって布をX方向とY方向に送ることで、布に閂止縫目を形成できる。
図4,図5に示す如く、ミシン1は、針板9の下面側に、糸切機構30と糸掴み機構40を備える。糸切機構30は、縫製終了時と、後述する操作盤100の糸切キー110(図11参照)の押下時とにおいて、上糸と下糸の切断動作を行う。糸掴み機構40は、縫製開始時の一針目で布の下方に通過した上糸を屈曲して保持することで、縫針7からの糸抜けを防止する。図1〜図3に示す如く、ミシン1はベッド部2の背面側に、ブラケット80を介して糸切用パルスモータ95を固定する。糸切用パルスモータ95は、糸切機構30と糸掴み機構40の駆動源である。
ミシン1はテーブル(図示略)上に操作盤100(図11参照)を備える。操作盤100は、縫製パターン、横倍率、縦倍率、縫製速度、押え足上昇量、カウンタ等の各種設定を入力できる。操作盤100は、糸切キー110を備える。糸切キー110は、縫製動作とは別に、糸切機構30を駆動する指示をミシン1に入力できる。
ミシン1は、制御装置20(図11参照)を格納した制御箱(図示略)と、足踏みペダル28(図11参照)をテーブル下方に備える。足踏みペダル28は、作業者が足で操作するペダルであり、制御装置20に対する各種指示を入力可能な操作部である。足踏みペダル28は、第一スイッチ28Aと第二スイッチ28B(図11参照、以下第一SW28A、第二SW28Bと呼ぶ)を内部に備え、二段階の踏込位置を有する。足踏みペダル28を踏み込まない状態では、第一SW28A、第二SW28Bは共にオフである。一段目まで踏み込むと第一SW28Aがオン、二段目まで踏み込むと第二SW28Bがオンする。それ故、制御装置20は、第一SW28A、第二SW28Bのオンオフに基づき、足踏みペダル28の踏込位置を検出する。
例えば、作業者は足踏みペダル28の踏込操作で布押え装置10の押え足12(図1,図2参照)の上昇又は下降の指示、縫製開始の指示等を入力できる。押え足12の上昇又は下降の指示を入力すると、制御装置20は布押え用パルスモータ94(図11参照)を駆動し、布押え装置10の押え足12を昇降する。縫製開始の指示を入力すると、制御装置20はミシンモータ91を駆動し、縫製動作を開始する。
図5〜図8を参照し、糸切機構30の構成と動作を説明する。図5,図6に示す如く、糸切機構30は、固定刃33と可動刃35を備える。固定刃33は平面視略L字状で且つ針板9の下面に二つの螺子34で固定する。固定刃33は、左方の基端部から略水平状で且つ右方に延設し、右端部で下方に曲げ形成して刃部33Aを形成する。可動刃35は固定刃33の下側に配置し、支軸36は、針板9の下面に固定し、可動刃35を水平に往復回動可能に支持する。可動刃35は、糸さばき部35A、刃部35B、糸案内部35C、糸係合部35D、糸捕捉部35E等を有する。糸さばき部35Aは、上糸ループ25A内に突入する部分である。刃部35Bは、可動刃35を上下方向に貫通する貫通穴の端部である。糸案内部35Cは、上糸ループ25Aのうち布から延びる側を糸捕捉部35Eに案内する部分である。糸係合部35Dは、糸さばき部35Aと糸捕捉部35Eの間で湾曲する部分である。糸捕捉部35Eは上糸ループ25Aのうち布から延びる側を捕捉する部分である。
可動刃35の一端部は、後述する第一リンク機構50(図5参照)から前方に延びる第三リンク53の他端部53Bとピン37で回動可能に連結する。可動刃35は、第三リンク53が前後方向に移動することで支軸36を中心に水平に往復回動し、図6に示す準備位置と、該準備位置から図7に示す待機位置とに亙って移動する。可動刃35が準備位置から待機位置に移動する時、可動刃35の糸さばき部35Aが上糸ループ25A内に突入し、上糸25と下糸29を捕捉する。図8に示す如く、可動刃35が待機位置から準備位置まで回動復帰する時、待機位置近傍の切断位置にて、可動刃35の刃部35Bと固定刃33の刃部33Aは、下糸29と上糸ループ25Aのうち布側の上糸25を同時に切断する。
尚、図6〜図8にて、上糸ループ25Aは縫針7の目孔(図示略)から延びて布に至る上糸25を示す。尚、可動刃35が準備位置から待機位置に移動する動作は本発明の「第一動作」に相当し、可動刃35が待機位置から切断位置を経由して準備位置に復帰する動作は本発明の「第二動作」に相当する。
図5を参照し、糸掴み機構40の構成と動作を説明する。糸掴み機構40は、糸掴み板41と保持板44を備える。糸掴み板41は平面視略L字状の板材である。支軸42は、針板9の下面に固定し、糸掴み板41の略直角に屈曲する中央部を回動可能に支持する。糸掴み板41は、前方の一端部(以下、先端部と称す)に上下方向に貫通する穴41Aを備える。糸掴み板41の他端部は、後述する第二リンク機構60から前方に延びる第三リンク63の他端部63Bとピン48で連結する。それ故、第三リンク63が前後方向に移動すると、糸掴み板41は、支軸42を中心に水平に往復回動し、穴41Aが針板9の針穴9Aの直下に位置する待機位置と、該待機位置から左方に離間する回動位置とに亙って移動する。保持板44は、糸掴み板41とは略左右対称形状で、糸掴み板41の上側で且つ先端側が糸掴み板41の先端側と互いに向かい合うように配置する。保持板44の前方の一端部は右方に屈曲し且つ下方に曲げ形成する。ピン47は、針板9の下面に固定し、保持板44の略直角に屈曲する中央部を回動可能に支持する。図示外のバネは、保持板44の他端部を平面視反時計回りに付勢する。尚、糸掴み機構40の糸掴み動作については後述する。
図5,図9を参照し、駆動機構15の構造を説明する。図5に示す如く、駆動機構15は、糸切機構30と糸掴み機構40を夫々駆動する。駆動機構15は、糸切用パルスモータ95、カム板70、第一リンク機構50、第二リンク機構60を備える。糸切用パルスモータ95は、ブラケット80を介してベッド部2の背面下部(図1参照)に固定する。カム板70は、糸切用パルスモータ95の出力軸98(図3,図9参照)の回転力を、第一リンク機構50と第二リンク機構60を夫々駆動する動力に変換する。第一リンク機構50は、カム板70の回転方向と角度に応じて、糸切機構30の可動刃35を駆動し、上糸と下糸を切断する。第二リンク機構60は、カム板70の回転方向と角度に応じて、糸掴み機構40の糸掴み板41を駆動し、縫製開始時の一針目の上糸を保持する。
図5,図9に示す如く、ブラケット80は後面視略U字溝状に形成し、一対の側壁部81,82、中壁部83を備える。一対の側壁部81,82は、互いに対向して上下に離間する略長方形の板状である。中壁部83は、側壁部81,82の夫々の互いに対向する一端部の間に設けた略長方形の板状である。上記形状のブラケット80は、開口側を右方に向けた状態で、ベッド部2の背面下部に三本の螺子84(図1,図3参照)で固定する。
図9に示す如く、上側に位置する側壁部81は略中央に円形の貫通穴85を備える。糸切用パルスモータ95は、出力軸98が突出する端面を固定面とし、側壁部81の上面に当接する。出力軸98は、貫通穴85を介して下方に延びる。側壁部81の上面に設けた四つの固定穴89に対し、固定面の四隅に夫々設けた固定穴97を合わせ、四本の螺子99(図1参照)で固定する。それ故、糸切用パルスモータ95は、側壁部81の上面に固定する。側壁部81の上面のうち糸切用パルスモータ95の固定部分より前方は一段厚く形成し、その左端側に上下方向に延びる軸穴88を設ける。軸穴88は、内側に支軸18を挿入固定する。支軸18は、後述する第一リンク機構50の第一リンク51、第二リンク機構60の第一リンク61を夫々回動可能に軸支する。
図9と図10を参照し、カム板70を説明する。図9に示す如く、カム板70は、ブラケット80の側壁部81,82の間に配置し、糸切用パルスモータ95の出力軸98の先端部に固定する。カム板70は平面視略円形状に形成し、中央に略円筒状に上下に延びる軸柱71を備える。軸柱71は軸方向に沿って軸穴71Aを有する。糸切用パルスモータ95の出力軸98の先端部は、軸穴71Aに挿入固定する。それ故、カム板70は、出力軸98と共に回転する。
図10に示す如く、カム板70は軸柱71の周囲に、平面視半円弧状の溝カム73を、カム板70の厚み方向に凹んで形成する。溝カム73は、糸切機構30の切断動作を発生し、可動刃35の回動速度と動作タイミングを設定する。溝カム73は、軸穴71Aを中心Oとして約180°の範囲に備え、そのうちの一端側である位置P1から平面視反時計回りに約90°回転(θ1参照)した位置P2までの範囲に、糸切変位区間111を備える。溝カム73には、第一リンク機構50のコロ部材55が係合する。コロ部材55は、溝カム73の形状に沿って移動する。コロ部材55が糸切変位区間111を移動する際、第一リンク機構50は糸切機構30を駆動して上糸と下糸を切断する。
更に、カム板70は外周面にカム面75を形成する。カム面75は、糸掴み機構40の糸掴み動作を発生し、糸掴み板41の回動速度と動作タイミングを設定する。カム面75は、中心Oに対する位置P1から平面視時計回りに所定角度(θ2参照)回転した位置Q1から更に約60°回転(θ3参照)した位置Q2間での範囲に、糸掴み変位区間112を備える。カム面75には、第二リンク機構60の後述するコロ部材65が横方向から係合する。コロ部材65は、カム面75の形状に沿って移動する。コロ部材65が糸掴み変位区間112を移動する際、第二リンク機構60は糸掴み機構40を駆動して縫製開始時の一針目の上糸を保持する。糸切用パルスモータ95の出力軸98の原点は、例えば図10に示す位置に設定する。該位置は、糸切用パルスモータ95の出力軸98を、原点から平面視時計回りに回転するとコロ部材65がカム面75のうち糸掴み変位区間112を移動し、原点から平面視反時計回りに回転するとコロ部材55が溝カム73のうち糸切変位区間111を移動する位置である。
図5,図9を参照し、第一リンク機構50の構造を説明する。第一リンク機構50は、糸切用パルスモータ95側から糸切機構30側に向かって順に、第一リンク51、第二リンク52、第三リンク53を備える。図9に示す如く、第一リンク51は平面視略L字状に形成する。第一リンク51は一端部51Aと他端部51Bの間の略直角に屈曲する中央部に、軸穴54を設ける。支軸18は軸穴54に挿入するので、第一リンク51は支軸18を中心に回動可能である。第一リンク51は一端部51Aの下側にコロ部材55を備える。コロ部材55は上下方向に延びる回転軸を備える。上記の通り、コロ部材55は、カム板70の溝カム73と係合する。第一リンク51の他端部51Bは、ピン56を介して、第二リンク52の一端部52Aと回動可能に連結する。
図5に示す如く、第二リンク52は、ベッド部2内の構造に応じて所々で屈曲し且つ前方に向かって延びる。第二リンク52の他端部52Bは、第三リンク53の一端部53Aと二本の螺子57で固定する。第三リンク53は、一端部53Aから糸切機構30に向かって略直線状に前方に延びる。第三リンク53の他端部53Bは、右方に略円弧状に膨出し、且つ可動刃35とピン37で回動可能に連結する。
図5,図9を参照し、第二リンク機構60の構造を説明する。第二リンク機構60は、糸切用パルスモータ95側から糸掴み機構40側に向かって順に、第一リンク61、第二リンク62、第三リンク63を備える。図9に示す如く、第一リンク61は平面視略直線状に形成し、第一リンク機構50の第一リンク51下方に配置する。第一リンク61は一端部61Aと他端部61Bの間の中央部に、軸穴64を設ける。支軸18は軸穴64に挿入するので、第一リンク61は支軸18を中心に回動可能である。第一リンク61は一端部61Aの上側にコロ部材65を備える。コロ部材65は上下方向に延びる回転軸を備える。上記の通り、コロ部材65は、カム板70のカム面75と係合する。第一リンク61の他端部61Bは、ピン66を介して、第二リンク62の一端部62Aと回動可能に連結する。
図5に示す如く、第二リンク62は、ベッド部2内の構造に応じて所々で屈曲し且つ前方に向かって延びる。第二リンク62の他端部62Bは、第三リンク63の一端部63Aと二本の螺子67で固定する。第三リンク63も、ベッド部2内の構造に応じて所々で屈曲し且つ糸掴み機構40に向かって延びる。第三リンク63の他端部63Bは、糸掴み板41とピン47で回動可能に連結する。
図5に示す如く、上記構造を有する第一リンク機構50は、ブラケット80の内側から右方に突出し、ベッド部2背面下部の右側(ベッド部2の背面に向かって左側)に設けた穴部2A(図1,図3参照)を介して、ベッド部2内部に延設する。第二リンク機構60は、ブラケット80の内側から中壁部83に設けた穴部(図示略)を介して左方に突出し、更にベッド部2背面下部の左側(ベッド部2の背面に向かって右側)に設けた穴部(図示略)を介して、ベッド部2内部に延設する。
図11を参照し、ミシン1の電気的構成を説明する。ミシン1の制御装置20は、CPU21とROM22とRAM23と不揮発性メモリ24を含むマイクロコンピュータ、該マイクロコンピュータにデータバス等を介して接続した入力インターフェース26及び出力インターフェース27、駆動回路101〜105等を有する。CPU21はミシン1の動作を統括制御する。ROM22は、後述する縫製制御処理(図12参照)を実行する為の縫製制御プログラム、後述する糸切単独制御処理(図13参照)を実行する為の糸切単独制御プログラム、各種の閂止め縫目の縫製パターン等を予め記憶する。縫製パターンは針落ち点を順に定めた座標データである。針落ち点は、針棒6と共に縫針7が下方に移動した時に縫針7が刺さる布上の予定位置である。RAM23は、各種処理実行中に生じる各種情報を一時的に記憶する。不揮発性メモリ24は、各種パラメータ、各種テーブル等の各種情報を記憶する。
駆動回路101〜105は、夫々出力インターフェース27に接続する。駆動回路101はミシンモータ91と接続し、CPU21の制御指令に基づきミシンモータ91を駆動する。駆動回路102はX送り用パルスモータ92と接続し、CPU21の制御指令に基づきX送り用パルスモータ92を駆動する。駆動回路103はY送り用パルスモータ93と接続し、CPU21の制御指令に基づきY送り用パルスモータ93を駆動する。駆動回路104は布押え用パルスモータ94と接続し、CPU21の制御指令に基づき布押え用パルスモータ94を駆動する。駆動回路105は糸切用パルスモータ95と接続し、CPU21の制御指令に基づき糸切用パルスモータ95を駆動する。
電源スイッチ13、足踏みペダル28の第一SW28Aと第二SW28B、エンコーダ91A〜95A、操作盤100等は、夫々入力インターフェース26に接続する。電源スイッチ13は、ミシン1の起動と終了を行う。エンコーダ91Aは、ミシンモータ91に接続し、ミシンモータ91の回転位置、回転速度に対応して出力するパルス情報を、入力インターフェース26に入力する。エンコーダ92Aは、X送り用パルスモータ92に接続し、X送り用パルスモータ92の回転方向、回転位置、回転速度に対応して出力するパルス情報を、入力インターフェース26に入力する。
エンコーダ93Aは、Y送り用パルスモータ93に接続し、Y送り用パルスモータ93の回転方向、回転位置、回転速度に対応して出力するパルス情報を、入力インターフェース26に入力する。エンコーダ94Aは、布押え用パルスモータ94に接続し、布押え用パルスモータ94の回転方向、回転位置、回転速度に対応して出力するパルス情報を、入力インターフェース26に入力する。エンコーダ95Aは、糸切用パルスモータ95に接続し、糸切用パルスモータ95の回転方向、回転位置、回転速度に対応して出力するパルス情報を、入力インターフェース26に入力する。操作盤100は、上記の通り、各種設定と入力を行うキーに加え、糸切キー110を備える。それ故、CPU21は糸切キー110により、縫製終了時とは別に、糸切機構30による糸切動作を単独で受け付けることができる。
図12を参照し、CPU21が実行する縫製制御処理を説明する。作業者が電源スイッチ13を押下してミシン1を起動すると、CPU21はROM22から縫製制御プログラムを読み出し、本処理を実行する。作業者は、原点検出の指示を入力する為、足踏みペダル28を二段目まで踏み込む。CPU21は、原点検出指示があるか否か判断する(S1)。原点検出指示が無ければ(S1:NO)、CPU21はS1に戻って待機する。原点検出指示が有る時(S1:YES)、CPU21は原点検出を実行した後(S2)、押え足12を上昇する(S3)。
作業者は、縫製する布を送り板11と押え足12の間にセットし、押え足12の下降指示を入力する為、足踏みペダル28を一段目まで踏み込む。CPU21は、押え足12の下降指示があるか否か判断する(S4)。下降指示が無ければ(S4:NO)、CPU21はS4に戻って待機する。下降指示が有る時(S4:YES)、CPU21は押え足12を下降する(S5)。
続いて、作業者は、縫製指示を入力する為、足踏みペダル28を二段目まで踏み込む。CPU21は、縫製指示があるか否か判断する(S6)。縫製指示が無ければ(S6:NO)、CPU21はS6に戻って待機する。縫製指示が有る時(S6:YES)、CPU21はミシンモータ91を駆動して閂止め縫目の縫製パターンの縫製を開始する(S7)と同時に、糸切用パルスモータ95の出力軸98を原点から平面視時計回りに回転し(S8)、糸掴み機構40を駆動する。
−糸掴み機構40を駆動−
図9に示す如く、CPU21は、糸切用パルスモータ95の出力軸98を原点から平面視時計回りに回転する。コロ部材65は、カム面75のうち糸掴み変位区間112を移動する(図10参照)。この時、溝カム73に係合するコロ部材55は糸切変位区間111から外れるので、第一リンク機構50は動作せず、糸切機構30は駆動しない。カム面75に沿って移動するコロ部材65の移動に伴い、第一リンク61は支軸18を中心に平面視反時計回りに回転する。第一リンク61の他端部61Bは前方に移動するので、該他端部61Bに連結する第二リンク62と第三リンク63も前方に移動する。図5に示す如く、第三リンク63が前方に移動することで、糸掴み板41は平面視反時計回りに回動する。糸掴み板41の穴41Aは針板9の針穴9A下方に位置する。コロ部材65は、位置Q1に移動する。
図9に示す如く、CPU21は、糸切用パルスモータ95の出力軸98を原点から平面視時計回りに回転する。コロ部材65は、カム面75のうち糸掴み変位区間112を移動する(図10参照)。この時、溝カム73に係合するコロ部材55は糸切変位区間111から外れるので、第一リンク機構50は動作せず、糸切機構30は駆動しない。カム面75に沿って移動するコロ部材65の移動に伴い、第一リンク61は支軸18を中心に平面視反時計回りに回転する。第一リンク61の他端部61Bは前方に移動するので、該他端部61Bに連結する第二リンク62と第三リンク63も前方に移動する。図5に示す如く、第三リンク63が前方に移動することで、糸掴み板41は平面視反時計回りに回動する。糸掴み板41の穴41Aは針板9の針穴9A下方に位置する。コロ部材65は、位置Q1に移動する。
縫製開始時の一針目の上糸は、布を通過して針板9の針穴9Aから糸掴み板41の穴41Aを通過して下方に延びる。CPU21は、糸切用パルスモータ95の出力軸98を平面視反時計回りに回転する。コロ部材65は、位置Q1からカム面75の糸掴み変位区間112に沿って移動する。コロ部材65の移動に伴い、第一リンク61は支軸18を中心に平面視時計回りに回転する。第一リンク61の他端部61Bは後方に移動するので、該他端部61Bに連結する第二リンク62と第三リンク63も後方に移動する。第三リンク63が後方に移動することで、糸掴み板41は平面視時計回りに回動し、糸掴み板41の先端部は左方に回動する。穴41Aを通過する上糸は、糸掴み板41の先端部と共に左方に移動する。糸掴み板41の先端部は、保持板44の先端部との間に上糸を挟み左方に移動する。保持板44の先端部は、糸掴み板41に押されてバネの付勢力に抗して左方に移動する。糸掴み板41と保持板44の間で上糸が屈曲するので、糸掴み板41は一針目の上糸を保持する。
一針目以降、糸掴み板41の先端部は、左方へ移動し続けるが、保持板44は針板9の裏面に設けたストッパ(図示略)に係止して停止する。糸掴み板41と保持板44の間に保持した上糸の位置が徐々に変化するので、上糸の屈曲角度は徐々に緩くなる。保持板44はバネの付勢力で元の位置に戻る。最終的に上糸は糸掴み板41と保持板44の間から抜け、穴41Aからも抜ける。ミシン1は最初に保持した上糸を縫い目の中に巻き込んで縫製を続ける。それ故、ミシン1は縫目の縫製品質を向上できる。CPU21は、糸切用パルスモータ95の出力軸98を平面視反時計回りに回転し続け、原点に戻す(S9)。
次いで、CPU21は、縫針7の次の針落ち動作が縫製動作の最終針か否か判断する(S10)。CPU21は現在縫製中の縫製パターンの針落ち数を計数してRAM23に記憶する。それ故、CPU21はROM22に記憶する縫製パターンの縫製情報を参照することで、次の針落ち動作が最終針か否か判断できる。最終針でない時(S10:NO)、CPU21はS10に戻り、引き続き縫製動作を継続して待機する。最終針の時(S10:YES)、CPU21は糸切用パルスモータ95を原点から平面視反時計回りに回転し(S11)、糸切機構30を駆動する。
−糸切機構30を駆動−
図9に示す如く、CPU21は、糸切用パルスモータ95の出力軸98を原点から反時計回りに回転する。コロ部材55は溝カム73のうち糸切変位区間111を移動する(図10参照)。この時、カム面75に係合するコロ部材65は糸掴み変位区間112から外れるので、第二リンク機構60は動作せず、糸掴み機構40は駆動しない。溝カム73に沿って移動するコロ部材55の移動に伴い、第一リンク51は支軸18を中心に平面視時計回りに回転する。第一リンク51の他端部51Bは前方に移動するので、該他端部51Bに連結する第二リンク52と第三リンク53も前方に移動する。図5,図7に示す如く、第三リンク53が前方に移動することで、可動刃35は支軸36を中心に平面視時計回りに回転し、上糸と下糸を捕捉しつつ待機位置に移動する。
図9に示す如く、CPU21は、糸切用パルスモータ95の出力軸98を原点から反時計回りに回転する。コロ部材55は溝カム73のうち糸切変位区間111を移動する(図10参照)。この時、カム面75に係合するコロ部材65は糸掴み変位区間112から外れるので、第二リンク機構60は動作せず、糸掴み機構40は駆動しない。溝カム73に沿って移動するコロ部材55の移動に伴い、第一リンク51は支軸18を中心に平面視時計回りに回転する。第一リンク51の他端部51Bは前方に移動するので、該他端部51Bに連結する第二リンク52と第三リンク53も前方に移動する。図5,図7に示す如く、第三リンク53が前方に移動することで、可動刃35は支軸36を中心に平面視時計回りに回転し、上糸と下糸を捕捉しつつ待機位置に移動する。
CPU21は縫製動作が終了したか否か判断する(S12)。縫製動作が終了するまで(S12:NO)、CPU21はS12に戻って待機する。縫製動作が終了した時(S12:YES)、CPU21はミシンモータ91の駆動を停止し(S13)。糸切用パルスモータ95の出力軸98を平面視時計回りに逆転駆動し、可動刃35を待機位置から準備位置まで移動する(S14)。その途中、可動刃35は、待機位置近傍の切断位置において、下糸と上糸を切断する。CPU21は押え足12を上昇し、処理をS4に戻す。作業者が電源スイッチ13(図11参照)を押してミシン1を終了すると、CPU21は本処理を終了する。
図13を参照し、CPU21が実行する糸切単独制御処理を説明する。作業者が電源スイッチ13を押下してミシン1を起動すると、CPU21はROM22から糸切単独制御プログラムを定期的に読み出し、本処理を実行する。
ミシン1は、上記の縫製制御処理を実行することで、布に閂止め縫目を形成し、縫製終了時に上糸と下糸を切断する。例えば糸切機構30が上糸と下糸を切断できなかった時、上糸と下糸は、布に形成した縫目と繋がった状態である。縫製動作終了時に切断できなかった上糸と下糸を、縫製動作とは別で糸切機構30で切断する為、作業者は、操作盤100の糸切キー110を押下する。
先ず、CPU21は糸切キー110が押下したか否か判断する(S21)。糸切キー110が押下しない時(S21:NO)、CPU21は本処理を終了する。糸切キー110が押下した時(S21:YES)、CPU21は、上記の如く、押え足12を下降して布を押えた状態で、糸切用パルスモータ95の出力軸98を平面視反時計回りに回転し(S22)、可動刃35を準備位置から待機位置まで移動する。可動刃35は上糸と下糸を捕捉する。
次いで、CPU21は糸切用パルスモータ95の出力軸98を時計回りに逆転駆動することで(S23)、可動刃35は待機位置から準備位置まで移動し、待機位置近傍の切断位置において、下糸と上糸を切断する。CPU21は押え足12を上昇し、本処理を終了する。ミシン1が本処理を実行しても、上糸と下糸が切断しなかった時、作業者は再度糸切キー110を押下すればよい。CPU21は、縫製制御処理とは独立して、糸切単独制御処理を実行するので、縫製動作とは独立して、糸切機構30を単独で駆動できる。尚、本処理を一回実行しても上糸と下糸が切断できなかった時、作業者は糸切キー110を再度押下すればよい。糸切機構30による切断動作を複数回実行することで、固定刃33と可動刃35で挟まれた部分は徐々に切れて分離するので、糸は最終的に分離する。それ故、従来のように作業者が上糸と下糸を繰り出して鋏等で切断する必要が無い。更にミシン1は作業者が上糸を繰り出して縫い針を折ったり曲げたりすることを防止できる。作業者は手を全く使わないで、ミシン1の糸切機構30で上糸と下糸を切断できるので、より安全な縫製作業を行うことができる。
以上説明にて、第一リンク機構50とカム板70が本発明の第一伝達機構に相当し、図12に示す縫製制御処理のS11の処理を実行するCPU21が本発明の待機制御手段に相当し、S14の処理を実行するCPU21が本発明の切断制御手段に相当し、糸切キー110が本発明の受付手段に相当し、図13に示す糸切単独制御処理のS22とS23の処理を実行するCPU21が本発明の実行手段に相当し、溝カム73が本発明の切断カム部に相当し、コロ部材55が本発明の第一係合部に相当し、糸掴み機構40が本発明の糸保持機構に相当し、第二リンク機構60とカム板70が本発明の第二伝達機構に相当し、カム面75が本発明の保持カム部に相当し、コロ部材65が本発明の第二係合部に相当し、カム板70が本発明のカム部材に相当する。
以上説明した如く、本実施形態のミシン1は、針板9の下側に糸切機構30を備える。糸切機構30は、固定刃33と可動刃35で上糸と下糸を切断する。ミシン1は、糸切用パルスモータ95、カム板70、第一リンク機構50を備える。カム板70と第一リンク機構50は、糸切用パルスモータ95の動力を糸切機構30に伝達し、可動刃35を移動する。ミシン1のCPU21は、縫製動作中に糸切用パルスモータ95を作動し、カム板70を介して第一リンク機構50を駆動する。可動刃35は上糸と下糸を捕捉し、上糸と下糸を切断する直前の待機位置まで移動する。縫製動作終了時の最終針で、CPU21は糸切用パルスモータ95を作動し、カム板70を介して第一リンク機構50を駆動する。待機位置まで移動した可動刃35は、待機位置から切断位置まで移動する。それ故、ミシン1は縫製動作終了時に糸切機構30を駆動し、上糸と下糸を切断できる。
更に、CPU21は糸切機構30の切断動作を糸切キー110で受け付けることができる。上糸と下糸を切断できなかった時、作業者は、操作盤100の糸切キー110を押下する。糸切キー110の押下を検出した時、CPU21は糸切用パルスモータ95を作動し、カム板70を介して第一リンク機構50を駆動することで、糸切機構30の切断動作を実行する。ミシン1は、縫製動作終了時に切断できなかった上糸と下糸を切断できる。
尚、糸切機構30の一回の切断動作で、上糸と下糸が切断しなかった時、作業者は再度糸切キー110を押下すればよい。糸切機構30による切断動作を複数回実行することで、固定刃33と可動刃35で挟まれた部分は徐々に切れて分離するので、糸は最終的に切断する。それ故、従来のように作業者が上糸と下糸を繰り出して鋏等で切断する必要は無くなる。ミシン1は作業者が上糸を繰り出そうとして縫い針を折ったり曲げたりすることを防止できる。作業者は手を全く使わないで、ミシン1の糸切機構30で上糸と下糸を切断できるので、より安全な縫製作業を行うことができる。
また上記実施形態では、カム板70は、糸切用パルスモータ95の出力軸98に設け、溝カム73を備える。溝カム73は、出力軸98の回転角度に応じて、可動刃35を待機位置まで移動する第一動作と、待機位置から切断位置まで移動する第二動作とを行うように設定する。第一リンク機構50を構成する第一リンク51は、溝カム73と係合するコロ部材55を備える。カム板70の回転に応じて、コロ部材55の位置が変化する。コロ部材55の位置に応じて、第一リンク51、第二リンク52、第三リンク53が動作することで、可動刃35は第一動作と第二動作を行う。それ故、ミシン1は、糸切用パルスモータ95の動力を、カム板70の溝カム73と第一リンク機構50によって、可動刃35を移動する動力に変換できる。
また上記実施形態では、糸切用パルスモータ95の出力軸98は上下方向に延びる。溝カム73は、出力軸98と共に出力軸98の軸回りに回転する。コロ部材55は、溝カム73の回転によって水平に動作する。第一リンク機構50は、水平に動作するコロ部材55の位置に応じて、可動刃35を水平に移動する。それ故、ミシン1は糸切用パルスモータ95の出力軸98の回転を、可動刃35を水平に回動する動力に変換できる。第一リンク機構50は、水平に動作するコロ部材55の位置に応じて可動刃35を水平に移動するので、動力の伝達方向が変わらない。それ故、ミシン1は、糸切用パルスモータ95の動力を可動刃35に伝達する伝達効率の低下を防止できる。
また上記実施形態は、針板9の下側に糸掴み機構40を備える。糸掴み機構40は、縫製開始時に縫針7の目孔から延びる上糸を保持する。第二リンク機構60とカム板70は、糸切用パルスモータ95の動力を糸掴み機構40に伝達する。カム板70は、その外周にカム面75を備える。カム面75は、糸切用パルスモータ95の出力軸98の回転角度に応じて、糸掴み機構40を動作するように設定する。第二リンク機構60を構成する第一リンク61は、カム面75と係合するコロ部材65を備える。カム板70の回転に応じて、コロ部材65の位置が変化する。コロ部材65の位置に応じて、第一リンク61、第二リンク62、第三リンク63が動作することで、糸掴み機構40は駆動する。それ故、ミシン1は単一の糸切用パルスモータ95の動力で、糸切機構30と糸掴み機構40を駆動できるので、部品点数を削減できる。上記実施形態は、単一のカム板70に、溝カム73とカム面75を形成することで、部品点数を削減できる。
また上記実施形態は、糸切機構30の切断動作を受け付ける糸切キー110は、ミシン1を操作する操作盤100に設けるので、ミシン1の操作性が向上する。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の変型が可能である。上記実施形態のミシン1は閂止ミシンであるが、それ以外のミシンでもよい。
上記実施形態では、操作盤100に糸切キー110を設け、操作盤100で糸切機構30の切断動作の指示を受け付けているが、操作盤100以外の場所に、切断動作を受け付ける受付手段を設けてもよい。例えば、ミシン1の本体に設けてもよく、テーブル等に設けてもよい。更に足踏みペダル28の特定の踏込操作で受け付けるようにしてもよい。
上記実施形態の駆動機構15は、図5に示す如く、糸掴み機構40に糸切用パルスモータ95の動力を伝達する第二リンク機構60を備えるが、例えば、図14に示す如く、第二リンク機構60を省略してもよい。この場合、糸掴み機構40は、糸切用パルスモータ95とは異なるモータで駆動するようにしてもよい。また、糸掴み機構40は省略してもよい。
上記実施形態は、カム板70を平面視反時計回りに回転した後で時計回りに逆転駆動することで、可動刃35を準備位置から待機位置まで移動する第一動作と、待機位置から切断位置を通過して準備位置まで移動する第二動作を夫々実行する。例えば、上記実施形態は、コロ部材55が係合する溝カム73において、第一動作を実行するカム部分と、第二動作を実行するカム部分を直列で並べてもよい。この場合、糸切用パルスモータ95は、カム板70を同一方向に継続して回転することで、第一動作と第二動作を夫々実行できる。
上記実施形態は、糸切用パルスモータ95の出力軸98を、原点から平面視時計回りに回転するとコロ部材65がカム面75のうち糸掴み変位区間112を移動し、原点から平面視反時計回りに回転するとコロ部材55が溝カム73のうち糸切変位区間111を移動する。例えば、上記実施形態は、糸切用パルスモータ95の出力軸98を、原点から平面視時計回り又は反時計回りにのみ回転してもよい。この時、カム板70はコロ部材55が糸切変位区間111を移動する区間と、コロ部材65が糸掴み変位区間112を移動する区間を重ならないように設ければよい。
上記実施形態では、糸切用パルスモータ95の出力軸98は上下方向に延びる。上記実施形態は、糸切用パルスモータ95の出力軸98は水平方向に延びてもよい。この時、コロ部材55は溝カム73の回転によって上下方向に動作してもよい。この場合、ミシン1はコロ部材55の上下方向の動作を、可動刃35を水平に回動する動力に変換するリンク機構を設ければよい。
上記実施形態は、図6〜図8に示す如く、可動刃35を水平に往復回動し、可動刃35が準備位置から待機位置に移動する時、上糸25と下糸29を捕捉し、可動刃35が待機位置から準備位置まで回動復帰する時、切断位置で下糸29と上糸25を同時に切断するミシン1である。上記実施形態は、例えば図15,図16に示す糸切機構180を備えるミシンにも適用が可能である。図15,図16を参照し、糸切機構180の構造と動作を説明する。糸切機構180は、例えばミシンのベッド部内部に設けることができる。
上糸と下糸を切断する糸切機構180を説明する。モータ121は駆動軸136にカム987を備える。モータ121は例えばパルスモータを用いることができる。カム987は突出部988を備える。突出部988は、駆動軸136が第一角度から第二角度に回動する時、連結部材199(後述)に作用する。図15では、駆動軸136は第一角度である。図16では、駆動軸136は第二角度である。本実施形態では、突出部988は駆動軸136が延びる方向と直交する方向に突出する。連結部材199はカム987下方に設ける。連結部材199はモータ121の駆動で移動刃972を移動する。連結部材199はリンク部材990、リンク部材991、糸切りホルダ992を備える。
リンク部材990はカム987後方下側に位置する。ピン993はリンク部材990下端部に挿入し、ミシンのベッド部内部に固定する。リンク部材990は下端部から後斜め上方に延び、ピン993を中心に回動可能である。リンク部材990はピン993のやや上側に円柱部994を備える。円柱部994は左方に突出し、カム987外周面に接触する。図示外のバネは円柱部994がカム987に向かう方向にリンク部材990を弾性付勢する。リンク部材991はリンク部材990上端部右側に設け、図示外のピンで回動可能に連結する。リンク部材991は後斜め下方に延びる。
糸切りホルダ992の腕部995はリンク部材991下端部右側に設け、図示外のピンで回動可能に連結する。糸切りホルダ992は略円筒状であり、円筒状の支持部材996の周囲を回動可能である。支持部材996は垂直釜を保持する筒部材(図示略)に保持する。糸切りホルダ992は腕部995と径方向反対側端部の左側に、切断部材197の移動刃972を備える。切断部材197は、固定刃971と移動刃972を備える。固定刃971はミシンのベッド部内部に固定する。
上糸と下糸の切断を説明する。切断部材197が上糸と下糸を切断する時、モータ121は駆動軸136を第二角度に回動する。図16に示す如く、カム987の突出部988は円柱部994を下方に押す。リンク部材990はピン993を中心に右側面視時計回りに回動する。リンク部材991上端はリンク部材990の回動で下方に移動する。リンク部材991下端は糸切りホルダ992の腕部995を後方に押す。糸切りホルダ992は右側面視反時計回りに回動する。移動刃972は移動し、固定刃971との間で上糸と下糸を切断する。糸切断後、モータ121は駆動軸136を第一角度に回動する。リンク部材990は図示外のバネの付勢力でピン993を中心に右側面視反時計回りに回動する。移動刃972はリンク部材990の回動でリンク部材990、リンク部材991、糸切りホルダ992を介して固定刃971から離れる方向に移動する。
上記糸切機構180を備えるミシンのCPUは、上記実施形態と同様に、縫製動作終了時にモータ121を駆動することで、上糸と下糸を切断すればよい。更に、操作盤等に設けた受付手段(例えば糸切キー)により、糸切機構180の切断動作を受け付けた場合にも、モータ121を駆動し、上糸と下糸を切断すればよい。
また上記実施形態では、第一リンク機構50と第二リンク機構60は、夫々三本のリンク部材で構成するが、二本でもよく、四本以上で構成してもよい。カム板70において、溝カム73とカム面75の夫々の形状は、上記実施形態に限定しない。糸切用パルスモータ95は、パルスモータでなくてもよい。
1 ミシン
7 縫針
9 針板
15 駆動機構
21 CPU
25 上糸
29 下糸
30 糸切機構
33 固定刃
35 可動刃
40 糸掴み機構
50 第一リンク機構
55 コロ部材
60 第二リンク機構
65 コロ部材
70 カム板
73 溝カム
75 カム面
95 糸切用パルスモータ
98 出力軸
100 操作盤
110 糸切キー
111 糸切変位区間
112 糸掴み変位区間
7 縫針
9 針板
15 駆動機構
21 CPU
25 上糸
29 下糸
30 糸切機構
33 固定刃
35 可動刃
40 糸掴み機構
50 第一リンク機構
55 コロ部材
60 第二リンク機構
65 コロ部材
70 カム板
73 溝カム
75 カム面
95 糸切用パルスモータ
98 出力軸
100 操作盤
110 糸切キー
111 糸切変位区間
112 糸掴み変位区間
Claims (6)
- 針板の下側に設けた固定刃と、水平に往復移動可能な可動刃とで上糸と下糸を切断する糸切機構を備えたミシンにおいて、
モータと、
前記モータの動力を前記糸切機構に伝達し、前記可動刃を移動する第一伝達機構と、
縫製動作中に前記モータを作動し、前記第一伝達機構を駆動することで、前記可動刃が前記上糸と前記下糸を捕捉し、前記上糸と前記下糸を切断する直前の待機位置まで、前記可動刃を移動する待機制御手段と、
縫製動作終了時に前記モータを作動し、前記第一伝達機構を駆動することで、前記待機制御手段が前記待機位置まで移動した前記可動刃を、前記待機位置から前記上糸と前記下糸を切断する切断位置まで移動する切断制御手段と、
前記可動刃を前記待機位置と前記切断位置の間を往復移動することで、前記上糸と前記下糸を捕捉し、該捕捉した前記上糸と前記下糸を切断する切断動作の指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記指示を受け付けた場合、前記モータを作動し、前記第一伝達機構を駆動することで、前記待機制御手段及び前記切断制御手段とは独立して前記可動刃を移動し、前記切断動作を実行する実行手段と
を備えたことを特徴とするミシン。 - 請求項1に記載のミシンにおいて、
前記第一伝達機構は、
前記モータの出力軸に設け、該出力軸の回転角度に応じて、前記可動刃を前記待機位置まで移動する第一動作と、前記待機位置から前記切断位置まで移動する第二動作とを行う切断カム部と、
前記切断カム部と係合可能な第一係合部を有し、前記切断カム部の回転によって動く前記第一係合部の位置に応じて、前記可動刃を前記第一動作、前記第二動作により移動する第一リンク機構と
を備えたことを特徴とするミシン。 - 請求項2に記載のミシンにおいて、
前記出力軸は上下方向に延び、
前記切断カム部は、前記出力軸と共に前記出力軸の軸回りに回転し、
前記第一係合部は、前記切断カム部の回転によって水平に動作し、
前記第一リンク機構は、水平に動作する前記第一係合部の位置に応じて、前記可動刃を水平に移動する
ことを特徴とするミシン。 - 請求項2又は3に記載のミシンにおいて、
前記針板の下側に設け、縫製開始時に縫針の目孔から延びる前記上糸を前記針板の下方で保持する糸保持機構と、
前記モータの動力を前記糸保持機構に伝達する第二伝達機構と
を備え、
前記第二伝達機構は、
前記モータの前記出力軸に設け、該出力軸の回転角度に応じて、前記糸保持機構を動作する保持カム部と、
前記保持カム部と係合可能な第二係合部を有し、前記保持カム部の回動によって動く前記第二係合部の位置に応じて、前記糸保持機構に動力を伝達する第二リンク機構と
を備えたことを特徴とするミシン。 - 請求項4に記載のミシンにおいて、
前記切断カム部と前記保持カム部は、前記モータの前記出力軸に設けた単一のカム部材に形成した
ことを特徴とするミシン。 - 請求項1から5の何れか一つに記載のミシンにおいて、
前記受付手段は、前記ミシンを操作する操作盤に設けたこと
を特徴とするミシン。
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