JP2009195464A - ミシンの糸切り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】縫い糸を適切な長さに切断すること。
【解決手段】ミシンの糸切り装置(100)は、待機位置と前進位置との間を移動する第1糸捕捉部材(110)と、第1糸捕捉部材を待機位置と前進位置に案内するガイド溝(252)と、固定刃(150)と、針孔と第1糸捕捉部材との間に架け渡された縫い糸を捕捉して、固定刃と協働して縫い糸を切断する第2糸捕捉部材(120)と、第1糸捕捉部材の捕捉動作の後、第2糸捕捉部材を駆動させる動作装置と、を備え、ガイド溝(252)は、第1糸捕捉部材を前進位置から捕捉位置に向けて案内する第1案内部(252b)と、第1案内部に連続して形成され、第1糸捕捉部材を待機位置に向けて案内すると共に、第1案内部を基準に、第2糸捕捉部材側から離間する方向に形成された第2案内部(252a)と、を有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、ミシンの糸切り装置に関し、特に、糸捕捉体で捕捉した糸を固定刃に案内して切断するミシンの糸切り装置に関する。
従来、水平釜に対して縫いの終了時に上糸や下糸等の縫い糸を切断するミシンの糸切り装置(例えば、特許文献1参照)には、ミシンベッド内に設けられ、ミシンモータによって駆動される下軸から動力を得て進退移動を行う糸捕捉体610が設けられている(図22(a)参照)。そして、この糸捕捉体610の進退移動における後退移動の際に、当該糸捕捉体610の先端に設けられた二股の糸捕捉部で下糸Tを捕捉した後、固定刃に案内することで下糸Tが切断されるようになっている。
ここで、一般にミシンモータとして採用されるサーボモータは、低速領域での制御が困難であるため、下軸に連動する糸捕捉体610の動作速度を十分に低速とすることは困難である。このため、ボビン240から繰り出される下糸Tを糸捕捉体610で捕捉する場合、捕捉の際に勢い良く下糸Tが引かれてボビン240が回転過剰となり、下糸Tが余分に繰り出される引き出し過剰が生じることとなる(図22(b)参照)。この引き出し過剰により、次回縫製の際に縫い品質が低下するという問題が生じる。
かかる問題に鑑みて、近年では、糸捕捉時における糸捕捉体610の駆動源をステッピングモータとして下糸Tを低速で捕捉し、切断時にはミシンモータの駆動力により、強い力で下糸T及び上糸を切断する構成としたミシンの糸切り装置も開発されている。
特許第3106472号公報
ところで、布側に縫着される上糸や下糸Tは、仕上げの美しさや後処理の効率化のため、切断後の残端長さが短い方が好ましい。
しかし、次回縫製時に縫い糸を確実に絡ませるためには、切断後にミシン側に残る縫い糸の残端長さを確保することが必要となる。図23に示すように、単一の糸捕捉体610と固定刃で縫い糸を切断する従来のミシンの糸切り装置を用いて縫い糸を切断した後に、ミシン側に残る縫い糸の残端長さを確保しようとすると、切断後に布側に残る縫い糸の残端長さもそれに伴い長くなってしまう問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、縫い糸を適切な長さに切断するミシンの糸切り装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ミシン上軸に連動して上下動し、下端に縫い針(3)が装着された針棒と、
ミシンベッド上面に設けられ、前記縫い針が貫通する針孔(9)が形成された針板(8)と、
前記針板の下方で回転し、前記縫い針と協働して縫い目を形成する水平釜(21)と、を備え、
前記針板の下方で、前記水平釜と前記針孔との間に渡る上糸又は下糸の少なくとも一方の縫い糸を切断するミシンの糸切り装置(100)において、
一端側に支持部を、他端側に糸捕捉部(111)を有すると共に、待機位置と、前記水平釜と前記針孔との間に渡る前記縫い糸に向けて前進する前進位置との間を移動する第1糸捕捉部材(110)と、
前記第1糸捕捉部材の支持部を支持して、前記第1糸捕捉部材を前記待機位置と前記前進位置に案内するガイド溝(252)と、
前記針板の下方で前記針孔に接近して設けられた固定刃(150)と、
前記縫い糸を捕捉する糸捕捉部(121)を有し、前記針孔と前記第1糸捕捉部材との間に架け渡された縫い糸を捕捉して、前記固定刃と協働して前記縫い糸を切断する第2糸捕捉部材(120)と、
前記第1糸捕捉部材の捕捉動作の後、前記第2糸捕捉部材を駆動させる動作装置(200)と、を備え、
前記ガイド溝(252)は、
前記第1糸捕捉部材を前記前進位置から縫い糸を捕捉する捕捉位置に向けて案内する第1案内部(252b)と、
前記縫い糸と前記第2糸捕捉部材の糸捕捉部との重なりを増やすために、前記第1案内部に連続して形成され、前記第1糸捕捉部材を待機位置に向けて案内すると共に、前記第1案内部を基準に、前記第2糸捕捉部材側から離間する方向に形成された第2案内部(252a)と、
を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、動作装置により、第1糸捕捉部材で縫い糸を捕捉した後、さらに、この第1糸捕捉部材の糸捕捉部と針板の針孔との間に掛け渡された縫い糸が第2糸捕捉部の糸捕捉部によって捕捉されて固定刃に案内されることで縫い糸が切断される。つまり、請求項1記載の発明によれば、第1糸捕捉部材のみを備え、この第1糸捕捉部材と固定刃とで縫い糸を切断する従来のミシンの糸切り装置に比べて、縫い糸のより針孔に近い部分を切断することができる。従って、縫い糸を適切な長さに切断して当該切断後に布側に残る縫い糸の残端長さを短縮することができるとともに、ミシン側に残る縫い糸の残端長さは、縫い糸が第1糸捕捉部材で折り返されるため、従来よりも長く確保することができる。これにより、布側に残る縫い糸の残端処理に要する手間や時間を低減することができ、且つ、次回縫製時に縫い糸を効率良く絡ませることができるため、作業の効率化が図られる。
また、ガイド溝の第1案内部は、第1糸捕捉部材が縫い糸を捕捉した状態で針板の下方から退避する際に、第1糸捕捉部材の糸捕捉部を前進位置から捕捉位置に向けて案内する。そのため、固定刃に案内される第1糸捕捉部材の糸捕捉部と針板の針孔との間に掛け渡された縫い糸は、第2糸捕捉部材で捕捉しやすくなる。
さらに、ガイド溝の第2案内部により縫い糸が第2糸捕捉部材に近づくので、第2糸捕捉部材が糸を捕捉するために移動する距離を短くすることができる。また、第2糸捕捉部材の移動ストロークを変えなくても縫い糸と第2糸捕捉部材の糸捕捉部との重なり合う領域が増えるので、第2糸捕捉部材の糸捕捉部による糸の捕捉をより確実なものとすることができる。
(ミシンの全体構成)
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。また、本実施形態においては、各図中に示したXYZ軸を基準にしてミシン1(図1参照)の各部の方向を定めるものとする。ミシン1を水平面に設置した状態において、Z軸方向は鉛直方向となる上下方向を示し、Y軸方向はアーム部11の長手方向と一致する左右方向を示し、X軸方向は水平且つY軸方向に直交する前後方向を示す。
図1に示すように、ミシン1は、所定の布送り方向に沿う正逆方向について任意の送りピッチで布送りを行いつつ、布送り方向に直交する方向に針振りを行い、一針ごとに布に対して任意の位置に針落ちを行うことで任意の模様縫いを行う家庭用ミシンである。
ミシン1は、縫い糸を切断するミシンの糸切り装置100(図2及び図3参照)と、この糸切り装置100を内蔵するミシンフレーム10と、ミシンフレーム10内に設けられ、縫い針3を上下に駆動する図示しない針駆動機構と、この針駆動機構と協働して縫い目を形成する釜機構20(図3参照)と、縫い針3の上下動の駆動源となるミシンモータ5(図5参照)と、このミシンモータ5の回転量を検出するエンコーダ6(図9参照)と、糸切り装置100を作動する糸切り開始スイッチ30と、ミシンモータ5により回転する主軸の一周における定位置(例えば上位置)を検出する主軸位置検出センサ7(図9参照)と、ミシンモータ5の動作制御を行う制御部50(図9参照)と、を備えている。
なお、ミシン1は、針振りの駆動源となる針棒揺動用ステッピングモータ90と、布送りの駆動源となる送り歯駆動用ステッピングモータ91と、縫い対象として選択された模様を表示する液晶パネルである選択模様表示器92と、ミシン1の縫い動作の起動と停止を入力する起動停止スイッチ16と、縫い対象としての模様選択を行う模様選択スイッチ17と、運針の速度を設定する速度設定手段としての速度設定ボリューム18とを備えているが、これらは公知のものと同様の構成であるため、本実施形態では詳述しない。
(ミシンフレーム)
図1に示すように、ミシンフレーム10は、当該ミシンフレーム10の上部をなすアーム部11と、ミシンフレーム10の下部をなしアーム部11と平行に延設されたベッド部12と、アーム部11とベッド部12とを連結し、アーム部11及びベッド部12の長手方向と直交する上下方向(Z軸方向)に立設される縦胴部13とからなり、その外形が正面視にて略コ字状に成形されている。
アーム部11内には、その長手方向であるY軸方向に沿って主軸としての上軸(図示略)が回転自在に設けられており、該上軸にはミシン動作の主たる駆動源となるミシンモータ5が連結されている。また、アーム部11の先端における作業者側の端面には、糸切り装置100による糸切り動作の開始を入力する糸切り開始スイッチ30が設けられている。
一方、ベッド部12内には、図示しないプーリ及びベルトを介して上軸と連結された下軸2が該ベッド部12の長手方向(Y軸方向)に沿って回転自在に設けられている。そして、ミシンモータ5の駆動により上軸が回転されると、プーリ及びベルトを介して下軸2が回転される。本実施形態では、上軸に対して下軸2が一対一の回転数(回転速度)で回転し、該上軸の回転角度と下軸の回転角度とが互いに対応する。従って、上軸の所定の回転角度を検出することで、対応する下軸の回転角度を検出することができるようになっている。また、ベッド部12の先端側には、縫い針3が針落ちを行う針孔9を有する針板8がベッド部12の上面に沿って設けられている。
(針駆動機構)
針駆動機構は、アーム部11の先端内部において上軸の先端に固定された回転錘(図示略)と、回転錘の偏心部に回転自在に連結されたクランクロッド(図示略)と、クランクロッドの下端に連結された針棒と、針棒の下端に支持された縫い針3とを備えている。そして、ミシンモータ5の駆動により上軸が回転すると、回転錘及びクランクロッドを介して針棒に上下動が伝達され、縫い針3が往復上下動を行う。
(釜機構)
図3に示すように、釜機構20は、ベッド部12の先端側の内部であって、針駆動機構による縫い針3の針落ち近傍に配置されており、Z軸方向に沿って垂直に設けられた図示しない釜軸を中心に回転する水平釜21を備えている。この水平釜21は、図示しない釜軸ギヤを介して下軸2から動力を得て回転する外釜22と、外釜22の内側に配設された回転しない内釜23とを備えている。外釜22は、上軸及び下軸2の二倍の回転速度、すなわち二倍の回転数で回転し、縫い針3が上昇する際にベッド部12内に形成される上糸のループを外周に設けられた剣先25で捕捉する。そして、内釜23の内部には、下糸が巻かれたボビン24が交換且つ回転自在に装着されている。かかる水平釜21の上部は解放されており、ボビン24から繰り出される下糸が当該下糸の下糸経路に沿って供給され、上糸と交絡されることで縫い目が形成される。
(糸切り装置)
図2に示すように、糸切り装置100は、水平釜21と針孔9との間に渡る上糸又は下糸の少なくとも何れか一方の縫い糸を切断するものである。糸切り装置100は、糸捕捉部111を有し、針板8の下方で進退移動して縫い糸を捕捉する第1糸捕捉部材たる第1糸捕捉体110と、糸捕捉部121を有し、第1糸捕捉体110により捕捉されることで針孔9と糸捕捉部111との間に掛け渡された縫い糸を捕捉して固定刃150に案内し切断する第2糸捕捉部材たる第2糸捕捉体120と、第1糸捕捉体110による捕捉動作の後に第2糸捕捉体120による捕捉動作と切断動作とを行わせる動作装置200と、を備えている。
(第1糸捕捉体)
第1糸捕捉体110は、図2及び図4(a)に示すように、先端が進退移動の後方側C2に向けて曲成された返し部すなわちフック状の糸捕捉部111を有し、後述する動作装置200の第1リンク機構130によりガイド溝252に沿って下軸2の長手方向(Y軸方向)に沿って進退移動(往復直線動作)を行うことで、縫い糸Tを捕捉する。なお、本実施形態では、糸捕捉部111を二股に形成しているが(図2参照)、例えば、単一のフックであってもよい。また、この第1糸捕捉体110の側方には、当該第1糸捕捉体110が初期状態すなわち最後退位置(後述する)に配置された状態で、先端の糸捕捉部111の側面に当接されることで、切断後の縫い糸Tを保持するための図示しないクランプ部材(糸保持部材)が設けられている。第1糸捕捉体110の一端部(後端側)には、第1糸捕捉体110の延びる方向に対して略直交する方向に延びる二本のピン112が形成されている。この二本のピン112は、第1リンク機構130により支持される支持部となる。
(第2糸捕捉体)
第2糸捕捉体120は、上記第1糸捕捉体110と同様、その先端に進退移動の後方側D2に向けて曲成された返し部であるフック状の糸捕捉部121を有し、縫い糸Tを捕捉した第1糸捕捉体110の糸捕捉部111と針孔9との間に掛け渡された縫い糸Tを捕捉する(図20参照)。この第2糸捕捉体120は、後述する動作装置200の第2リンク機構140により第2ガイド溝300に沿って往復直線動作を付与されて進退移動することで、先端の糸捕捉部121が、第1糸捕捉体110の糸捕捉部111と針孔9との間に掛け渡された縫い糸Tを平面視にて交差するように動作可能な針落ち近傍の位置に配置されている(図20参照)。
かかる第2糸捕捉体120は、第1糸捕捉体110の糸捕捉部111と針孔9との間に掛け渡された縫い糸Tを捕捉可能な高さ(所定高さ)を通過する(図4(b)参照)。つまり、第2糸捕捉体120は、図4(b)に示すように、その前端が針板8に近い上部側ほど先が鋭くなっており、この前端が、第1糸捕捉体110の糸捕捉部111に捕捉された縫い糸Tと針板8との間を通過するように移動する。
また、第2糸捕捉体120は、先端の糸捕捉部121を含めて、長手方向の全体が下方に向けて平行に延出する二股状に形成されている(図3及び図4(c)参照)。この二股部の内側には、当該第2糸捕捉体120の前進移動方向に刃先を向けて固定刃150が設けられている(図4(b)及び図4(c)参照)。そして、第2糸捕捉体120は、動作装置200により進退移動の動力を付与され固定刃150に沿って往復直線動作を行うことで、先端の糸捕捉部121で捕捉した縫い糸Tを固定刃150に案内して切断する。
(動作装置)
動作装置200は、図2に示すように、第1糸捕捉体110による捕捉動作の駆動源となる糸捕捉体駆動用ステッピングモータ180(以下、単にステッピングモータ180とする)と、ミシンモータ5により回転される下軸2に設けられた第1カム部材たる糸切りカム160と、この糸切りカム160に並設され上記ステッピングモータ180により駆動する第2カム部材たる糸捕捉体駆動カム170と、糸切りカム160と糸捕捉体駆動カム170の双方の原節に当接可能な従節たるカム当接部131を有し、糸切りカム160及び糸捕捉体駆動カム170から第1糸捕捉体110に進退移動の動力を伝達する第1動力伝達手段たる第1リンク機構130と、糸切りカム160と糸捕捉体駆動カム170の双方の原節に当接可能な従節たるカム当接部141を有し、糸切りカム160及び糸捕捉体駆動カム170から第2糸捕捉体120に進退移動の動力を伝達する第2動力伝達手段たる第2リンク機構140と、を備えている。
ステッピングモータ180は、図2及び図5に示すように、ベッド部12内における縦胴部13側(図5における右側)に位置し、出力軸がY軸方向に沿うように配置されている。このステッピングモータ180の出力軸には、ギヤ181、192を介して下軸2と平行に延在されたトルク伝達軸191の一端が連結されており、トルク伝達軸191の他端にはギヤ193が設けられている。そして、このステッピングモータ180が駆動されると、ギヤ181、192、トルク伝達軸191及びギヤ193からなる動力伝達機構190を介して後述する糸捕捉体駆動カム170に回動力が付与される。
なお、本実施形態では、第1糸捕捉体110及び第2糸捕捉体120が各々の前進方向であるC1方向,D1方向に移動する方向に後述する糸捕捉体駆動カム170を回動する方向をステッピングモータ180の正転方向とし、逆に、第1糸捕捉体110及び第2糸捕捉体120が各々の後退方向であるC2方向、D2方向に移動する方向に糸捕捉体駆動カム170を回動する方向をステッピングモータ180の逆転方向とする(図7参照)。また、軸周りに回動することで、後述する第1リンク機構130を介して第1糸捕捉体110に進退移動を付与するとともに第2リンク機構140を介して第2糸捕捉体120に進退移動を付与する糸捕捉体駆動カム170の、当該軸周りの回動量に対応するステッピングモータ180の駆動量は、様々な進退移動量に対応するパルス数が予め試験的に求められ後述する制御部50の記憶部であるROM52に記憶されている。
糸切りカム160は、図2及び図5に示すように、下軸2に固定されて当該下軸2とともに回転可能な端面カムからなり、下軸2のスラスト方向すなわちY軸方向の両端面に原節を有している。このうち一方の端面であって上記第1糸捕捉体110の進退移動における後方側、すなわち当該糸切りカム160におけるベッド部12先端側の端部(図5における左端)が、従節たる第1リンク機構130のカム当接部131(後述する)と係合する糸切りカム160の原節たる端面カム部161となっている。さらに、本実施形態では、糸切りカム160におけるスラスト方向の他端であって、ベッド部12内における縦胴部13側の端部(図5における右端)が、従節たる第2リンク機構140のカム当接部141(後述する)と係合する糸切りカム160の原節たる端面カム部162となっている。
かかる糸切りカム160は、各々の原節が、ミシンモータ5の駆動により、第2糸捕捉体120を最前進位置に配置したまま縫い糸Tを捕捉した第1糸捕捉体110を最後退位置に後退し、その後、第2糸捕捉体120を最後退位置に移動するように各々の原節に対する従節を案内するようになっている。
具体的に、上記各原節たる端面カム部161,162は、後述する切断制御手段としての制御部50によりミシンモータ5が駆動されることで回転する下軸2の回転量に応じて、各従節131,141を所定のタイミング及び所定の移動量で案内するように、回転方向の位相に応じて段階的に起伏した端面形状を有している(図8参照)。
糸捕捉体駆動カム170は、図2及び図5に示すように、軸方向がY軸方向に沿うように配設された円筒カムであり、下軸2に固定された糸切りカム160と同心で、該糸切りカム160を内部に擁するように配置されている。すなわち、糸捕捉体駆動カム170の内側には、下軸2に固定された糸切りカム160が下軸2ごと回転自在に挿通されている(図5及び図6参照)。
この糸捕捉体駆動カム170の外周部におけるスラスト方向の両端部近傍には、それぞれ当該糸捕捉体駆動カム170を回動自在に支持する支持部材178に当接されることで該糸捕捉体駆動カム170のスラスト方向の位置決めを行うギヤ171及びフランジ172が設けられている。このうち、ギヤ171は、ステッピングモータ180から当該糸捕捉体駆動カム170に回動力を伝達するための従動ギヤとなっている。
かかる糸捕捉体駆動カム170には、該糸捕捉体駆動カム170の周面部を内周から外周まで貫通する開口部173が設けられている。この開口部173は、図7に示すように、当該開口部173のうちギヤ171側(図7における下方側)の端面が、当該糸捕捉体駆動カム170の周方向の一端側であってステッピングモータ180による回動動作における逆転方向側(図7における右側)ほどギヤ171に近接するように拡開されており、X軸方向及びY軸方向に対して斜めに形成された傾斜部を有する円周カム部174となっている。
円周カム部174は、糸捕捉体駆動カム170がY軸周りに回動されることで、後述するばね134の付勢力により当該円周カム部174に当接されるカム当接部131をY軸方向に移動する。かかる円周カム174のうち、フランジ172側の一端すなわちステッピングモータ180による回動動作の正転方向側(図7における左側)には、糸捕捉体駆動カム170のスラスト方向と直交する周方向に沿って形成された待機部176が設けられている。待機部176は、後述する第1リンク機構130のカム当接部131が該待機部176に係合した際に、第1糸捕捉体110をその進退移動における最後退位置である待機位置(図13(b)参照)に配置する。すなわち、待機部176は、第1糸捕捉体110を後退させて、糸切りカム160の原節たる端面カム部161とその従節たる第1リンク機構130のカム当接部131とを非係合とする位置に当該カム当接部131を移動して保持する当接部位として機能する。つまり、カム当接部131を待機部176に保持して第1糸捕捉体110を待機位置(図13(b)参照)に配置した際には、下軸2及び糸切りカム160は回転を害されることなく自在に回転できるようになっている。
一方、端面カム部175もまた、上記円周カム部174と同様に、第2リンク機構140を介して第2糸捕捉体120を最後退位置に後退させることで、糸切りカム160の原節たる端面カム部162とその従節たるカム当接部141とを非係合とする位置にカム当接部141を移動させて保持する当接部位として機能する。つまり、カム当接部141を、スラスト方向と直交するように周方向に沿って形成された待機部177に保持して第2糸捕捉体120を待機位置(図13(b)参照)に配置した際には、カム当接部141と糸切りカム170とが当接することなく非係合となり(図13(a)参照)、下軸2及び糸切りカム160は回転を害されることなく自在に回転できるようになっている。
つまり、糸捕捉体駆動カム170は、その原節たる円周カム部174及び端面カム部175が第1糸捕捉体110及び第2糸捕捉体120を後退させて、糸切りカム160の原節が何れのカム当接部131,141とも非係合となる位置に当該各カム当接部131,141を移動及び保持する形状になっている。
そして、糸捕捉体駆動カム170は、原節である円周カム部174及び端面カム部175が、ステッピングモータ180の正転により第1糸捕捉体110及び第2糸捕捉体120を共に最後退位置から最前進位置まで移動した後、ステッピングモータ180の逆転により第2糸捕捉体120を最前進位置に配置したまま第1糸捕捉体110を後退途中の糸捕捉位置に配置するように各カム当接部131,141を案内する(図7参照)。
第1リンク機構130は、図2及び図3に示すように、ベッド部12内に固定された図示しない台座に一端が回動自在に支持されたリンク132と、このリンク132の他端部と回動自在に連結されたリンク133と、リンク132を一方の旋回方向に向けて常時付勢するばね134とを備えている。
リンク132の一端は、糸捕捉体駆動カム170の側方でZ軸方向を軸中心とする旋回軸138に支持されており、糸捕捉体駆動カム170の上方を通るようにして水平方向に延出された他端が旋回軸138を回動支点として水平旋回自在に設けられている。このリンク132の長手方向におけるほぼ中央部には、下方に向けて延出された棒状のカム当接部131が設けられている。カム当接部131は、その下端が糸捕捉体駆動カム170の開口部173内に挿通されており、該糸捕捉体駆動カム170の原節たる円周カム174と糸切りカム160の原節たる端面カム部161の双方に当接可能な本発明の従節として機能する。また、リンク132の他端には、上方に向けてピン137が突設されている。
リンク133は、その長手方向のほぼ中央部をZ軸方向に貫通し当該長手方向に沿って形成された長穴136を有し、該長穴136内に摺動自在に嵌合されたピン137を介してリンク132と回動自在に連結されている。このリンク133は、リンク132との連結部を挟んでリンク132の旋回軸138と逆側の一端が、ベッド部12内に固定された図示しない台座にZ軸方向に沿う旋回軸139を回動支点として回動自在に支持され、水平旋回自在に設けられている。また、リンク133の他端には、該リンク133を長手方向に沿ってZ軸方向に貫通する長穴135が設けられており、当該長穴135には第1糸捕捉体110の下部に設けられたピン112が摺動自在に嵌合されている。
ばね134は、リンク132を図3に示す矢印A1方向に回動するように常に付勢しており、該リンク132の下端に設けられたカム当接部131を円周カム部174及び端面カム部161側に向けて常時付勢することで、リンク133を介してリンク132と連結された第1糸捕捉体110を図3に示す右方向すなわち前進移動方向C1に向けて常時付勢している。
そして、第1リンク機構130は、ばね134の付勢力により、第1糸捕捉体110に常に前進移動方向C1(図3及び図5における右方向)に向かう移動力を伝達するとともに、糸切りカム160又は糸捕捉体駆動カム170が回動することでばね134の付勢力に抗してカム当接部131がベッド部12先端側(図3及び図5における左側)に移動された際には、第1糸捕捉体110に後退方向C2(同左側)に向かう移動力を伝達する。
第2リンク機構140は、図2及び図3に示すように、第1リンク機構130よりも針落ちに近接する位置で一端が水平旋回自在に軸支されたリンク142と、このリンク142の他端に連結されたリンク143と、リンク142を一方の旋回方向B1に向けて常時付勢するばね144とを備えている。
リンク142は、略L字状のリンク部材であり、その一端がZ軸方向に沿う旋回軸148を回動支点として水平旋回自在に支持されている。このリンク142の他端は、下軸2の上方まで水平に延出されて水平旋回自在に設けられている(図5参照)。かかるリンク142の他端には、上方に向けてピン147が突設されている。また、この他端には下方に向けて延出された棒状のカム当接部141が設けられている。カム当接部141は、その下端が下軸2の近傍まで延設されており、糸捕捉体駆動カム170の原節たる端面カム部175と糸切りカム160の原節たる端面カム部162の双方に当接可能な従節として機能する。
リンク143は、略L字状のリンク部材であって、当該L字の折曲部においてZ軸方向に沿う旋回軸149を回動支点として水平旋回自在に支持されている。このリンク143の短辺側の一端には、旋回軸149を中心とする半径方向に沿う長穴145がZ軸方向に貫通して設けられており、該長穴145内に摺動自在に挿通されたピン147を介してリンク142とリンク143とが回動自在に連結されている。また、リンク143の長辺側の他端には、旋回軸149を中心とする半径方向に沿う長穴146がZ軸方向に貫通して設けられており、該長穴146内には第2糸捕捉体120の下部に設けられたピン122が摺動自在に嵌合されている。
ばね144は、リンク142を図3に示す矢印B1方向に回動するように常に付勢することで、該リンク142の下端に設けられたカム当接部141を端面カム部175及び端面カム部162側に向けて常時付勢するとともに、リンク143を介してリンク142と連結された第2糸捕捉体120を図3に示す矢印D1方向すなわち前進移動方向に向けて常時付勢している。
そして、第2リンク機構140は、ばね144の付勢力により、第2糸捕捉体120に常に前進移動方向(図3に示す矢印D1方向)に向かう移動力を伝達するとともに、糸切りカム160又は糸捕捉体駆動カム170が回動することでばね144の付勢力に抗してカム当接部141が縦胴部13側(図3及び図5における右方向)に移動された際には、第2糸捕捉体120に後退方向(図3に示す矢印D2方向)に向かう移動力を伝達する。
(案内機構)
図9に示すように、案内機構250は、第1糸捕捉体110が縫い糸Tを捕捉した状態で針板8の下方から退避する際に、第1糸捕捉体110の糸捕捉部111をその退避経路よりも第2糸捕捉体120に近づく位置に案内するものである。
案内機構250は、第1糸捕捉体110とリンク133との間に挟み込まれるように配置され、ミシンフレーム10に固定されているベース板251と、ベース板251の表裏に貫通するように形成され、第1糸捕捉体110の進退移動方向に延びるガイド溝252と、を備えている。
ベース板251は、第1糸捕捉体110又は第2糸捕捉体120、及び、リンク133又はリンク143との間に挟み込まれるように設けられ、第1糸捕捉体110からリンク133に向けて延びる二つのピン112が上面からガイド溝252に摺動自在に挿通されている。これにより、リンク133の動作によって連動する第1糸捕捉体110は、二つのピン112がベース板251のガイド溝252に沿って移動することになる。
ガイド溝252は、第1糸捕捉体110の進退方向(図9における左右方向)に沿って延びる長孔状に形成されている。このガイド溝252は、第1糸捕捉体110を前進位置から縫い糸を捕捉する捕捉位置に向けて案内する第1案内部252bと、縫い糸と第2糸捕捉体120の糸捕捉部との重なりを増やすために、第1案内部252bに連続して形成され、第1糸捕捉体110を待機位置に向けて案内する第2案内部252aと、を有している。ガイド溝252の左端側が第1糸捕捉体110の待機位置となり、右端側が第1糸捕捉体110の前進位置となる。また、前進位置から待機位置に戻る間に縫い糸を捕捉する捕捉位置がある。
第1案内部252bは、Y軸方向に沿って平行に形成され、右端側が第1糸捕捉体110を前進位置に案内する。
図3,9に示すように、第2案内部252aは、待機位置に向けて下降するように(図9における左斜め下方向に向けて)形成されている。すなわち、第2案内部252aは、第1案内部252bを基準に、第2糸捕捉体120側から離間する方向に形成されている。
そして、図10に示すように、第1糸捕捉体110のピン112が、第2案内部252aに嵌り込むと、Y軸方向に対して、直線状の第1糸捕捉体110の右端側が上昇するように傾斜する。第1糸捕捉体110の右端側に形成された糸捕捉部111は、第2糸捕捉体120側に接近する。
比較のために、図10にY軸方向に平行な単一のガイド溝を用いた際の、第1糸捕捉体190の待機位置を一点鎖線で示す。一点鎖線の第1糸捕捉体190に比べて、本実施形態の待機位置の第1糸捕捉体110の糸捕捉部111は、第2糸捕捉体120側に接近する。
これにより、第1糸捕捉体110に捕捉されて、針孔9から第1糸捕捉体110の糸捕捉部111に至る縫い糸Taは、第2糸捕捉体120の奥側(図10上側)に移動する。このため、第2糸捕捉体120が待機位置に戻る際、第2糸捕捉体120が縫い糸Taを確実に捕捉することができる。
(ミシンの制御系)
次に、図11に基づきミシン1の制御系の構成について詳しく説明する。
図11は、ミシン1の電気的構成を示す制御ブロック図である。図11に示すように、制御部50は、後述する各種の制御及び処理を行うための各種プログラムと各種の模様縫いを行うための縫製データその他各種設定データを記憶するROM52と、ROM52内の各種のプログラムを実行するCPU51と、各種のプログラムの実行に際して作業領域となるRAM53と、CPU51,ROM52及びRAM53とバスを介して接続された入力インターフェース54及び出力インターフェース55と、ミシンモータ5への電源供給により駆動を行うスイッチング駆動回路56と、針棒揺動用ステッピングモータ90への電源供給により駆動を行う駆動回路57と、送り歯駆動用ステッピングモータ91への電源供給により駆動を行う駆動回路58と、糸捕捉体駆動用ステッピングモータ180への電源供給により駆動を行う駆動回路59とを備えている。
入力インターフェース54は、起動停止スイッチ16、模様選択スイッチ17、速度設定ボリューム18、エンコーダ6及び主軸位置検出センサ7からの入力信号をCPU51に伝達し、出力インターフェース55は、駆動回路56、57、58、59及び選択模様表示器92に対してCPU51の指令に従い所定の制御を行う。
エンコーダ6は、ミシンモータ5の回転軸に取り付けた図示しない円盤と光学センサによって構成されている。円盤には円周に沿って等間隔にスリットが開けられており、光学センサは円盤を挟んで配置された光源と受光素子とを備えている。そして、図示しない上軸が1回転すると光源からの光の透過と遮断との繰り返しにより受光素子からパルス信号が発生する。このエンコーダ6では、上軸一回転につき光学センサが180パルスを発生するように設計されている。エンコーダ6が出力するパルス信号は、入力インターフェース54のパルスカウンタに入力される。
そして、制御部50は、起動停止スイッチ16、模様選択スイッチ17、速度設定ボリューム18、エンコーダ6及び主軸位置検出センサ7からの入力信号に応じて、CPU51がROM52に記憶された各種制御プログラムに基づき、RAM53を作業領域として演算処理を行い、その演算結果に応じた出力信号をミシンモータ5、針棒揺動用ステッピングモータ91、送り歯駆動用ステッピングモータ91等の各種アクチュエータに出力することで各アクチュエータを駆動して所定の縫いを行う制御処理を実行する。
さらに、本実施形態における制御部50は、ステッピングモータ180を駆動することで第1糸捕捉体110を移動して縫い糸Tを捕捉した後、ミシンモータ5を駆動することで第2糸捕捉体120を移動して縫い糸Tを切断する切断制御手段として機能する。
具体的に、制御部50は、糸切り開始スイッチ30の押下が検出されると、切断制御手段として、CPU51が主軸位置検出センサ18の検出信号を読み込み、下軸2が所定の回転角度(例えば、針棒が下停止する際の下軸角度)に位置する際にステッピングモータ180を正転方向に駆動することにより、第1糸捕捉体110及び第2糸捕捉体120を共に最後退位置から最前進位置まで移動した後、ステッピングモータ180を逆転方向に駆動して第2糸捕捉体120を最前進位置に配置したまま第1糸捕捉体110を後退途中の糸捕捉位置に配置する制御を実行する。なお、かかる制御は、糸捕捉体駆動カム170の周方向に渡って所定の位相に形成された円周カム部174及び端面カム部175の各カム形状(図7参照)に応じて、当該糸捕捉体駆動カム170を軸周りに所定量回動させるようにCPU51がステッピングモータ180を駆動することで行われる。
また、制御部50は、切断制御手段として、ステッピングモータ180を逆転方向に駆動して第2糸捕捉体120を最前進位置に配置したまま第1糸捕捉体110を糸捕捉位置に配置する上記制御を実行した後、ステッピングモータ180を停止するとともにミシンモータ5を駆動することで、第2糸捕捉体120を最前進位置に配置したまま縫い糸Tを捕捉した第1糸捕捉体110を最後退位置に後退し、その後、第2糸捕捉体120を最後退位置に移動する制御を実行する。
(実施形態の動作説明)
次に、図12に示すフローチャートに基づき上記構成を備えるミシン1の動作説明を行う。
まず、縫製中は、図13(a)に示すように、第1リンク機構130のカム当接部131が糸捕捉体駆動カム170における円周カム部174の待機部176に配置されるとともに、第2リンク機構140のカム当接部141が糸捕捉体駆動カム170における端面カム部175の待機部177に配置された状態で保持されている。このため、各カム当接部131,141と糸切りカム160とが相互に干渉することはなく、下軸2及び糸切りカム160は自由に回転することができる。また、第1糸捕捉体110及び第2糸捕捉体120は、図13(b)に示すように、それぞれの進退移動方向における最後退位置すなわち待機位置に配置された状態で待機している。
次に、縫製が終了すると、ミシンモータ5が停止し、縫い針3が下停止の状態で上軸及び下軸2が停止する。このとき、糸切りカム160は、図14(a)に示すように、その端面カム部161の先端161aが下軸2の軸線を挟んでカム当接部131と逆側、すなわち、下方側に配置されて停止する。これにより、糸捕捉体駆動カム170が駆動された際に、第1糸捕捉体110及び第2糸捕捉体120をそれぞれ最前進位置まで移動するようにカム当接部131,141が移動できるスペースが確保されることとなる。また、図14(b)に示すように、この段階で第1糸捕捉体110及び第2糸捕捉体120は、それぞれが未だ待機位置に配置された状態で待機している。
次に、オペレータによって糸切りボタン30が押下され、糸切り動作の開始信号が検出されると(ステップS1)、CPU51は、駆動回路59を介してステッピングモータ180を正転方向に駆動し(ステップS2)、糸捕捉体駆動カム170を周方向(図14(a)に示す矢印G方向)に回転する処理を実行する。すると、ばね134の付勢力により、円周カム部174に当接されているカム当接部131が該円周カム部174に沿って図14(a)及び図14(b)中における右方向に移動され、リンク132が回動支点138を中心に第1糸捕捉体110を前進させる方向(矢印A1方向)に旋回する。これにより、第1糸捕捉体110が前進方向C1に移動される(ステップS3)。また、上記糸捕捉体駆動カム170の回転により、ばね144の付勢力によって端面カム部175に当接されているカム当接部141が該端面カム部175に沿って図14(a)及び図14(b)中における左方向に移動される。これにより、リンク142が回動支点148を中心に矢印B1方向に旋回され、第2糸捕捉体120が前進方向C1に移動する(ステップS3)。
そして、図15(a)に示すように、糸捕捉体駆動カム170が初期位置から矢印G方向に180°回動されるまでステッピングモータ180が駆動されると(ステップS4)、図15(b)に示すように、針板8の下方でボビン24と針孔9との間に掛け渡された下糸T2の当該下糸経路を糸捕捉部111が通過するように第1糸捕捉体110が最前進位置まで移動される。また、上記糸捕捉体駆動カム170の回動により、第2糸捕捉体120は、その先端の糸捕捉部121が水平釜21の上方であって第1糸捕捉体110に近接する針落ち近傍の最前進位置まで移動される(図15(b)参照)。
第1糸捕捉体110が最前進位置まで移動されると、CPU51は、駆動回路59を介して糸捕捉体駆動用ステッピングモータ180を低速で逆方向に回転(ステップS5)することで、糸捕捉体駆動カム170を逆方向に回転し、第1リンク機構130を介して第1糸捕捉体110を低速で後退させる処理を実行する(ステップS6)。これにより、第1糸捕捉体110が後退移動を行い、糸捕捉部111で下糸Tが捕捉される(ステップS7)と共に、ボビン24から下糸Tがゆっくりと引き出される。そして、図16(a)に示すように、糸捕捉体駆動カム170が初期位置から90°の位置まで逆回転され(ステップS8)、図16(b)に示すように第1糸捕捉体110が後退途中の上糸捕捉位置まで後退(前半)すると、CPU51は、駆動回路59を介してステッピングモータ180を停止する(ステップS9)と共に、駆動回路56を介してミシンモータ5を駆動する処理を実行する(ステップS10)。ここで、図16(b)に示すように、ステップS9でステッピングモータ180が停止された状態において、上糸捕捉位置に配置された第1糸捕捉体110と最前進位置に配置された第2糸捕捉体120とが互いの先端を付き合わせたような配置となり、糸捕捉部111と糸捕捉部121とが接近して並んで配置された状態となる。なお、この状態で糸捕捉部111には下糸T2のみが捕捉されており、糸捕捉部121には何れの縫い糸(T1,T2)も捕捉されていない。
ミシンモータ5が駆動されると、図17(a)及び図18(a)に示すように、下軸2及び糸切りカム160が回転し、該下軸2に連結された水平釜30(外釜22)が回転する(ステップS11)。
ここで、上述したように、水平釜30(外釜22)は下軸2の回転数に対して二倍の回転数で回転されるため、下軸2が半回転すなわち180°程回転すると、水平釜30(外釜22)はほぼ360°すなわち一回転することとなる。つまり、下軸2及び糸切りカム160が半回転する間に外釜22を通過した上糸が、図17(b)に示すように、各糸捕捉体110,120の糸捕捉部111,121に同時に捕捉される(ステップS12)。つまり、この時点で、糸捕捉部111には上糸T1及び下糸T2が捕捉され、糸捕捉部121には上糸T1が捕捉された状態となる。また、図17(a)に示すように、糸切りカム160の端面カム部161がカム当接部131に当接する位置まで回転すると、糸切りカム160の端面カム部161を原節として従節たるカム当接部131が、図18(a)に示すように、端面カム部161に沿って左方向に移動される。これに伴い、第1糸捕捉体110がさらに後退(後半)する。
ここで、上糸捕捉位置から最後退位置に向かう第1糸捕捉体110の後退移動により、糸捕捉部111で捕捉した上糸T1及び下糸T2のうち、該糸捕捉部121と針孔9との間に掛け渡された下糸T2の角度が図20に示すように変化することとなる。すなわち、第1糸捕捉体110の後退移動(後半)により、糸捕捉部111と針孔9との間に掛け渡された下糸T2が、針孔9を中心として、平面視にてY軸方向と平行に近くなるように変化する。
さらに、第1糸捕捉体110の後退移動により、第1糸捕捉体110の一端に設けられているピン112は、やがてベース板251のガイド溝252の湾曲部252aに案内される。このとき、湾曲部252aは、第2糸捕捉体120から遠ざかる方向に湾曲形成されていることから、第1糸捕捉体110のうちピン112が設けられている側の端部は、湾曲部252aに沿って第2糸捕捉体120から遠ざかる方向に移動する。
これに対し、第1糸捕捉体110のうちピン112が設けられていない側の端部、すなわち、縫い糸を捕捉している糸捕捉部111は、ピン112が湾曲部252aに沿って移動することにより第2糸捕捉体120に近づくように移動する。
これにより、第1糸捕捉体110の後退により縫い糸が引っ張られることにより、糸捕捉部111と針孔9との間に掛け渡された下糸T2が、針孔9を中心として、平面視にてY軸方向平行に近くなるように変化する。さらに、糸捕捉部111が第2糸捕捉体120に向けて移動することで、縫い糸は第2糸捕捉体120の移動範囲内により入り込んでいくこととなる。
下糸T2の角度の変化により、下糸T2が第2糸捕捉体120先端の曲面に沿って下方に案内されて糸捕捉部121に捕捉されることとなる。従って、第1糸捕捉体110が図18(b)に示す最後退位置に配置された状態においては、糸捕捉部111に上糸T1及び下糸T2が捕捉されるとともに、糸捕捉部121にも上糸T1及び下糸T2が捕捉された状態となる(ステップS13)。
そして、第2糸捕捉体120の糸捕捉部121が、糸切り位置を通過してさらに後退移動し最後退位置まで移動(ステップS14)することで、図19(b)に示すように、当該糸捕捉部121によって固定刃150に導かれた上糸T1及び下糸T2が切断される(ステップS15)。
その後、図19(a)に示すように、下軸2及び糸切りカム160が180°回転すると、従節たるカム当接部131は、糸切りカム160における端面カム部161の先端161aまで案内され、第1糸捕捉体110は初期位置である待機位置の近傍まで後退される。また、カム当接部141は、糸切りカム160における端面カム部162の先端まで案内され、第2糸捕捉体120は初期位置である待機位置の近傍まで後退される。
さらに、CPU51は、駆動回路56を介してミシンモータ5を停止した後(ステップS16)、駆動回路59を介してステッピングモータ180の逆転駆動(後半)を再開することで糸捕捉体駆動カム170を逆方向(戻り方向)に原点位置まで駆動する処理を実行する(ステップS17)。これにより、糸捕捉体駆動カム170が初期位置(0°)まで逆方向に回転し、カム当接部131が円周カム部174の待機部176内に案内されるとともに、カム当接部141が端面カム部175の待機部177に案内される。従って、第1糸捕捉体110及び第2糸捕捉体120が何れも最後退位置に保持され(ステップS18)、縫製可能な状態となって糸切り処理が終了する。
(実施形態の効果)
以上のように、糸切り装置100によれば、第1糸捕捉体110で縫い糸Tを捕捉した後、第1糸捕捉体110の糸捕捉部111と針孔9との間に掛け渡された縫い糸Tをさらに第2糸捕捉体120で捕捉して固定刃150に案内して切断する構成としたことにより、縫い糸Tのより針孔9に近い部分を切断することができる。従って、第1糸捕捉体110で捕捉した縫い糸Tを固定刃150に導いて切断する従来のミシンの糸切り装置に比べて、切断後に布側に残る縫い糸Tの残端長さを短縮することができ、且つ、ミシン1側に残る縫い糸Tの残端長さは、縫い糸Tが第1糸捕捉体110で折り返されるため、従来よりも長く確保することができる。これにより、縫い糸Tを適切な長さに切断して布側に残る縫い糸Tの残端処理に要する手間や時間を低減することができるとともに、次回縫製時に縫い糸Tを効率良く絡ませることができるため、作業の効率化が図られる。
また、ガイド溝252の第1案内部252bは、第1糸捕捉体110が縫い糸を捕捉した状態で針板8の下方から退避する際に、第1糸捕捉体110の糸捕捉部111を前進位置から捕捉位置に向けて案内する。そのため、固定刃150に案内される第1糸捕捉体110の糸捕捉部111と針板8の針孔との間に掛け渡された縫い糸は、図21(b)に示すように、針孔9と第1糸捕捉体110の糸捕捉部111を結ぶ直線と第1糸捕捉体110の進退方向に沿う直線とがなす角θが減少して第2糸捕捉体120で捕捉しやすくなる。
さらに、図21に示すように、ガイド溝252の第2案内部252aにより縫い糸が第2糸捕捉体120に近づくので、第2糸捕捉体120が縫い糸を捕捉するために移動する距離を短くすることができる。また、第2糸捕捉体120の移動ストロークを変えなくても、図21(a)に示すように、第2糸捕捉体120と縫い糸とのラップ幅、言い換えると、第2糸捕捉体120の先端から縫い糸がある位置までの距離が長くなる(図21(a)においては、ラップ幅がR1からR2になる)ので、第2糸捕捉体120の糸捕捉部121による縫い糸の捕捉をより確実なものとすることができる。
(その他)
なお、本実施形態では、糸切りボタン30の押下に伴う糸切り信号の入力に応じてステッピングモータ180が駆動される構成としているが、例えば、下軸2が所定の回転角度に位置することを検出する検出手段(例えば、主軸位置検出センサ7でもよい)を設け、該検出手段からの検出信号に応じて制御部50がステッピングモータ180を自動的に駆動するように制御することとしてもよい。
ミシンの外観を示す概略斜視図。 ミシンの糸切り装置の分解斜視図。 ミシンの糸切り装置の平面図。 (a)は第1糸捕捉部材の概略側面図、(b)は第2糸捕捉部材及び固定刃と、針板、水平釜及び縫い糸の高さ関係を示す概略図、(c)は第2糸捕捉部材と固定刃の平面図。 ミシンの糸切り装置の要部構成を示す概略図。 図5におけるE−E断面図。 糸切りカムの形状を示す展開図。 糸捕捉体駆動カムの形状を示す展開図。 案内機構の要部構成を示す平面図。 案内機構の要部構成を示す平面図。 ミシンの電気的構成を示す制御ブロック図。 ミシンの糸切り装置の動作を示すフローチャート。 ミシンの糸切り装置の動作説明図。 ミシンの糸切り装置の動作説明図。 ミシンの糸切り装置の動作説明図。 ミシンの糸切り装置の動作説明図。 ミシンの糸切り装置の動作説明図。 ミシンの糸切り装置の動作説明図。 ミシンの糸切り装置の動作説明図。 ミシンの糸切り装置の動作説明図。 (a)は第2糸捕捉部材により捕捉される糸の位置を示す図、(b)は縫い糸と第2糸捕捉部材との関係を示す図。 従来のミシンの糸切り装置における糸捕捉動作を示す模式図。(a)は捕捉前、(b)は捕捉後を示す。 従来のミシンの糸切り装置における縫い糸の残り量を説明する図。
符号の説明
1 ミシン
8 針板
21 水平釜
110 第1糸捕捉体(第1糸捕捉部材)
111 糸捕捉部
120 第2糸捕捉体(第2糸捕捉部材)
121 糸捕捉部
150 固定刃
200 動作装置
250 案内機構
251 ベース板
252 ガイド溝
252a 第2案内部
252b 第1案内部
T 縫い糸
T1 上糸(縫い糸)
T2 下糸(縫い糸)

Claims (1)

  1. ミシン上軸に連動して上下動し、下端に縫い針が装着された針棒と、
    ミシンベッド上面に設けられ、前記縫い針が貫通する針孔が形成された針板と、
    前記針板の下方で回転し、前記縫い針と協働して縫い目を形成する水平釜と、を備え、
    前記針板の下方で、前記水平釜と前記針孔との間に渡る上糸又は下糸の少なくとも一方の縫い糸を切断するミシンの糸切り装置において、
    一端側に支持部を、他端側に糸捕捉部を有すると共に、待機位置と、前記水平釜と前記針孔との間に渡る前記縫い糸に向けて前進する前進位置との間を移動する第1糸捕捉部材と、
    前記第1糸捕捉部材の支持部を支持して、前記第1糸捕捉部材を前記待機位置と前記前進位置に案内するガイド溝と、
    前記針板の下方で前記針孔に接近して設けられた固定刃と、
    前記縫い糸を捕捉する糸捕捉部を有し、前記針孔と前記第1糸捕捉部材との間に架け渡された縫い糸を捕捉して、前記固定刃と協働して前記縫い糸を切断する第2糸捕捉部材と、
    前記第1糸捕捉部材の捕捉動作の後、前記第2糸捕捉部材を駆動させる動作装置と、を備え、
    前記ガイド溝は、
    前記第1糸捕捉部材を前記前進位置から縫い糸を捕捉する捕捉位置に向けて案内する第1案内部と、
    前記縫い糸と前記第2糸捕捉部材の糸捕捉部との重なりを増やすために、前記第1案内部に連続して形成され、前記第1糸捕捉部材を待機位置に向けて案内すると共に、前記第1案内部を基準に、前記第2糸捕捉部材側から離間する方向に形成された第2案内部と、
    を有することを特徴とするミシンの糸切り装置。
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