JP5410713B2 - ミシンの糸切り装置 - Google Patents
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Description
図10に示すように、ミシン100は、針等を有するミシンフレーム101と、テーブルの下方に設けられ、駆動源となるミシンモータ102と、を備えている。ミシンフレーム101には、主軸101aが設けられ、主軸101aはミシンモータ102にベルト103を介して連結されている。これにより、ミシンモータ102が駆動すると、その駆動はベルト103を介して主軸101aに伝達され、主軸101aが回転する。
ミシンモータ102には、エンコーダ104が設けられており、ミシンモータ102の回転に応じてパルス信号が制御装置106に出力される。
制御装置106には、ペダル107が接続されている。制御装置106は、ペダル107の前踏みにより縫製を行うようミシンモータ102を駆動させ、ペダル107の後踏みにより糸切りを行うようにソレノイド108を駆動させる。ソレノイド108にはリンク機構が連結され、このリンク機構に動メスが連結されている。動メスは固定メスに接離するように構成されており、動メスと固定メスで糸を挟んで切断することができる。
ミシンモータ102はミシンモータ駆動回路109からの駆動指令により駆動し、ソレノイド108はソレノイド駆動回路110からの駆動指令により駆動する(例えば、特許文献2参照。)。
図11、図12に示すように、ユーザによりペダル107が前踏みされると(ステップS101)、制御装置106は、ミシンモータ駆動回路109から駆動パルスをミシンモータ102に送信させる。これにより、タイミングチャート(a)に示すように、ミシンモータ102は正回転して高速で縫製を行う(ステップS102)。このとき、タイミングチャート(h)に示すように、ペダル107から前踏み信号が制御装置106に入力されているため、ミシンモータ駆動回路109には、タイミングチャート(g)に示すように、正転信号が入力される。また、タイミングチャート(j)に示すように、低速運転信号は入力されていないので、ミシンモータ102は高速で回転する。
このとき、制御装置106は、エンコーダ104から制御装置106に出力されるミシンモータ102の回転速度に対応したパルス信号のパルス間隔の時間を測定し、ミシンモータ102の回転速度が十分に低速になるまで減速を続ける。そして、制御装置106は、ミシンモータ102の速度が低速になったか否かを判断する(ステップS105)。
連結部のたわみやねじれにより、糸を切断するタイミングが遅れる。
そのため、糸を切断するタイミングは遅れるにもかかわらず、ブレーキ信号でミシンモータが停止するタイミングは変化しないため、糸が切り切れていない状態でミシンモータが停止してしまい、糸切り不良となる問題があった。
また、このような問題を解消するため、糸の太さに応じてシンクロナイザで針の上位置と下位置の検出タイミングを調節することができるが、糸の太さが変わるたびに調整作業が必要となるので、作業者への負担が大きかった。
前踏みにより縫製し、後踏みにより糸を切断する操作を行うペダル(11)と、
針が上死点に接近しているときに上位置信号を出力し、針が下死点に接近しているときに下位置信号を出力する針位置検出手段(8)と、
ミシンフレーム(2)に固定された固定メス(21)と、固定メスに対して接離する動メス(22)と、動メスに連結されたリンク機構(23)と、リンク機構に設けられたコロ(24)と、コロが嵌り込む溝(25a)を有するカム(25)と、リンク機構に連結され、駆動によりコロをカムの溝に沿って移動させる駆動手段(26)と、を有する糸切り手段(20)と、
前記ペダルの後踏みにより前記ミシンモータの速度を減速させ、前記ミシンモータの減速後に前記針位置検出手段から下位置信号を受信すると前記駆動手段を駆動させ、前記コロがカムの溝の所定位置まで移動したときに前記駆動手段の駆動を停止させ、前記駆動手段の駆動停止後に前記針位置検出手段から上位置信号を受信した後に、前記ミシンモータに駆動を停止させるブレーキ信号を送信し、送信後一定時間経過後にブレーキ信号の送信を停止する制御手段(7)と、
前記ミシンモータの回転に応じてパルス信号を前記制御手段に出力するエンコーダ(6)と、
を備えるミシンの糸切り装置において、
糸の太さを検出して糸太さ信号を出力する糸太さ検出手段(30)と、
前記駆動手段の駆動停止後かつ上位置信号の受信から前記ミシンモータへのブレーキ信号の送信開始までに送信されるミシンモータへの駆動パルス数を糸の太さ毎に記憶する記憶手段(72)と、を備え、
前記制御手段は、前記糸太さ検出手段から受信した糸太さ信号に基づいて、前記駆動パルス数を前記記憶手段から読み込み、上位置信号を受信した後、読み込んだ駆動パルス数を受信後に前記ミシンモータにブレーキ信号を送信することを特徴とする。
これにより、糸の太さに応じてミシンモータを停止させるタイミングを変えることができるようになる。つまり、糸が太くなって動メスやリンク機構等にたわみやねじりが発生するような場合においては、糸切り手段により糸切りが確実に行われる時期が遅れるため、それに応じてブレーキ信号の送信タイミングを遅らせてミシンモータを停止させるタイミングを遅らせることができる。
よって、糸の太さが変化しても確実に糸切りが終わっているであろうときまでミシンモータを駆動させた後に停止させることができるようになり、糸切り不良を抑えることができる。また、制御手段はこのような制御を行うことにより、糸の太さが変わるたびにシンクロナイザで針の停止位置を調節することが不要となり、作業者の負担を軽減することができる。
図1に示すように、ミシン1は、針等を有するミシンフレーム2と、テーブルの下方に設けられ、駆動源となるミシンモータ3と、を備えている。ミシンフレーム2には、その長手方向に主軸4が設けられている。主軸4は、ミシンモータ3にベルト5を介して連結されている。これにより、ミシンモータ3が駆動すると、その駆動はベルト5を介して主軸4に伝達され、主軸4が回転する。
ミシンモータ3には、エンコーダ6が設けられており、ミシンモータ3の回転に応じてパルス信号が制御装置7に出力される。
主軸4には、針が上位置近傍にあるときに上位置信号を出力し、針が下位置近傍にあるときに下位置信号を出力する針位置検出手段としてのシンクロナイザ8が設けられている。
図2に示すように、シンクロナイザ8は、針の上位置及び下位置を検出するものである。シンクロナイザ8は、主軸4の一端部に固定されたプーリ9に設けられ、調節作業以外のときは、カバー10により覆われている。
カバー10を取り外すと、図3に示すように、シンクロナイザ8が露出する。シンクロナイザ8は、プーリ9の軸心、すなわち、主軸4の軸心と同軸上に設けられた二つの円板81,82を備えている。二つの円板81,82は主軸4の軸線方向に並んで設けられ、固定ねじ83によりプーリ9に固定されている。ここで、円板81,82を二つ設けているのは、針の上位置と下位置をそれぞれ検出するためである。円板81,82は、主軸4の回転と共にプーリ9が回転すると、プーリ9と同期して回転する。
各円板81,82の外周縁には、切り欠き81a(円板82側の切り欠きは不図示)がそれぞれ形成されている。各円板81,82には、それぞれ円板面に対向する位置に切り欠き81aを検出するセンサ84(円板82側のセンサは不図示)が設けられている。
センサ84は、円板81が回転して円板81の切り欠き81aと対向する位置にきたときに針が上停止位置近傍であることを検出し、上位置信号を制御装置7に送信する。円板82における下停止位置の検出の場合も同様に、下位置信号を制御装置7に送信する。
固定ねじ83は、緩めることでプーリ9に対して円板81,82をそれぞれ回転させることができる。これにより、針の上停止位置及び下停止位置を検出する主軸4の回転角度を自在に変更することができる。
ミシン1は、糸を切断する糸切り手段としての糸切り機構20を備えている。
図4に示すように、糸切り機構20は、ミシンフレーム2に固定された固定メス21と、固定メス21に対して接離する動メス22と、動メス22に連結されたリンク機構23と、リンク機構23に設けられたコロ24と、コロ24が嵌り込む溝25aを有するカム25と、リンク機構23に連結され、駆動によりコロ24をカム25の溝25aに沿って移動させる駆動手段としてのソレノイド26と、を有する。
ロッドヘッド26bの先端には段ネジ26dが取り付けられ、段ネジ26dが略L字形のコロ操作部材27の一端に形成される長穴27aに移動自在に嵌め込まれている。コロ操作部材27の他端は、ミシンフレーム2に回転自在に軸支されている。ミシンフレーム2には、コロ操作部材27との連結部位と同じ位置でコロ支持部材28が回転自在に連結されている。コロ支持部材28には、コロ24が設けられており、このコロ24にコロ操作部材27が当接可能とされている。コロ支持部材28には、リンク部材29の一端部が連結軸40により連結されている。リンク部材29の他端部には、連結軸41によりリンク部材42の一端部が連結されている。リンク部材42の他端部には、連結軸43により動メス22の一端部が連結されている。この動メス22の刃先の近傍には、固定メス21がミシンフレーム2に固定されている。ここで、符号27,28,29,40,41,42,43の部材を備えることにより、リンク機構23が構成されている。
コロ24に対向する位置にはカム25が軸回りに回転自在に設けられている。カム25には、その回転軸方向に対してその外周方向に蛇行する溝25aが形成され、この溝25aにコロ24が移動自在に嵌め込まれている。
カム25の溝25aにおけるA点は主軸4の回転角度が上死点を0°とした場合に180°となる位置であり、B点は275°、C点は58°、D点は70°である。また、E点は、コロ24が最も変位する位置である。
ここで、シンクロナイザ8が下位置を検出して制御装置7に下位置信号を送信するのは、主軸4の回転角度が225°〜265°の範囲内のときである。また、シンクロナイザ8が上位置を検出して制御装置7に上位置信号を送信するのは、主軸4の回転角度が60°〜100°の範囲内のときである。
溝25aのA点からB点までの区間には、コロ24の半径よりも少し大きな段差部25bが形成されている。
B点からE点の溝25aの一部の対向面には、コロ24が通る一定の間隔を隔ててガイド部25cが形成されている。ガイド部25cの左側には変位が0となる先端部25dが形成されている。この先端部25dは、B点のやや右方に位置し、コロ24が先端部25dに乗り上げる位置は、主軸4の回転角度が275°のときである。段差部25bの左端と先端部25dとの間の端面側は、コロ24が最初に入り込む挿入口となっており、ガイド部25cの右端と溝25aのD点との間の端面側は、コロ24が排出される排出口となっている。
E点からD点までは、徐々に変位量が小さくなる緩やかな傾きであり、D点からA点までは、変位がなくなる。
また、シンクロナイザ8の下位置信号は、主軸4の回転角度が225°〜265°の範囲内のときに送信されるので、下位置信号発生直後(225°)からコロ24がガイド部25cの先端部25dに乗り上げる位置(275°)までの角度は50°となる。
よって、ソレノイド26への糸切り信号の出力は、下位置信号発生直後にONしてから50°すぎた位置(主軸4の回転角度275°の位置)でOFFにすればよい。
このとき、プーリ9の有効径とミシンモータ3のプーリの有効径との比から50°に相当するパルス数(ミシンモータ3に設けられたエンコーダ6から出力されるパルス信号の数)が算出できる。
そのため、制御装置7のCPU71がカウンタで下位置信号発生直後からパルス数を数え、このパルス数以上になったところで糸切り出力をOFFにする。
図1、図6に示すように、ミシン1の糸の経路上には、糸の太さを検出して糸太さ信号を制御装置7に出力する糸太さ検出手段としての糸太さ検出装置30が設けられている。
図6に示すように、糸太さ検出装置30は、ミシンフレーム2に固定された取付板31を備えている。取付板31は、ミシンフレーム2に固定される底部31aと、この底部31aに立設された壁部31bとが一体に形成されている。底部31aには、スライドボリューム32が設けられており、スライドボリューム32は制御装置7に接続されている。スライドボリューム32の可動部32aには、リンク板33が設けられている。リンク板33には、スライドボリューム32の可動部32aの移動方向に延びる軸部34が設けられており、この軸部34は、取付板31の壁部31bに挿通されている。軸部34におけるリンク板33と壁部31bとの間には、バネ35が設けられており、リンク板33を壁部31bから離間する方向に付勢している。
軸部34の先端部には、壁部31bとの間で糸Tを挟む糸挟み板36が設けられている。糸挟み板36には、スライドボリューム32の可動部32aの移動方向に延びる二つのガイドピン37が設けられており、これらのガイドピン37は、壁部31bに挿通されている。図6(b)に示すように、糸Tは、二つのガイドピン37と、軸部34とによって案内される。
このような構造を採用することにより、糸Tが太くなると、糸挟み板36は、バネ35の付勢力に抗して図6(a)における右側に移動する。そのため、糸挟み板36に連結されている軸部34及びリンク板33も右側に移動する。これにより、スライドボリューム32の可動部32aも右側に移動する。この可動部32aの移動量に基づいて糸太さ信号が制御装置7に出力される。
制御装置7は、ミシン1の動作制御を司るものであり制御手段として機能する。制御装置7は、演算処理、駆動制御処理を行うCPU71と、縫製に必要なデータ、縫製プログラム、糸切りの動作タイミングを記憶すると共に、実行の際の作業エリアとして機能するメモリ72と、を備えている。糸切り機構20と制御装置7を備えることにより、ミシン1の糸切り装置50が構成される。
制御装置7には、ユーザにより操作されるペダル11が接続されている。ペダル11は、中立位置から前踏みすることで制御装置7に通常の縫製を行わせ、中立位置から後踏みすることで制御装置7に糸切りを行わせることができる。
制御装置7には、ミシンモータ3に駆動に関する信号(正転信号、低速運転信号、ブレーキ信号)を送信するミシンモータ駆動回路3aと、ソレノイド26に駆動に関する糸切り信号を送信するソレノイド駆動回路26aと、が接続されている。
制御装置7は、ミシンモータ3に設けられたエンコーダ6からパルス信号を受信し、糸太さ検出装置30から糸太さ信号を受信し、シンクロナイザ8から上位置信号、下位置信号を受信する。
制御装置7は、ペダル11の後踏みによりミシンモータ3の速度を減速させ、ミシンモータ3の減速後にシンクロナイザ8から下位置信号を受信するとソレノイド26を駆動させる。そして、コロ24がカム25の溝25aのB点まで移動したときにソレノイド26の駆動を停止させる。その後、ソレノイド26の駆動停止後にシンクロナイザ8から上位置信号を受信するとミシンモータ3に駆動を停止させるブレーキ信号を送信し、送信後エンコーダ6からの受信パルス数が定められたパルス数以上となった場合にブレーキ信号の送信を停止する。
具体的には、図7(a)に示すように、糸太さ検出装置30から出力される糸太さ信号は、糸の太さに比例して大きくなるように設定されている。メモリ72には、図7(b)に示すように、糸が最も細いnからn+1、n+2、・・・と徐々に太くなっていき、各糸に対応して制御装置7がミシンモータ3にブレーキ信号を発信するまでのエンコーダ6からの出力パルス数(ブレーキ遅延パルス数)がa,b,・・・となるようにテーブルとして記憶されている。糸を確実に切断するためには、ブレーキ遅延パルス数がa,b,c,・・・となるにつれて増加するように設定されている。
ここで、ミシン1による縫製から糸切りまでの一連の動作について説明する。
図8、図9に示すように、ユーザによりペダル11が前踏みされると(ステップS1)、制御装置7は、ミシンモータ駆動回路3aから駆動パルスをミシンモータ3に送信させる。これにより、タイミングチャート(a)に示すように、ミシンモータ3は正回転して高速で縫製を行う(ステップS2)。このとき、タイミングチャート(h)に示すように、ペダル11から前踏み信号が制御装置7に入力されているため、ミシンモータ駆動回路3aには、タイミングチャート(g)に示すように、正転信号が入力される。また、タイミングチャート(j)に示すように、低速運転信号は入力されていないので、ミシンモータ3は高速で回転する。
このとき、制御装置7は、エンコーダ6から制御装置7に出力されるミシンモータ3の回転速度に対応したパルス信号のパルス間隔の時間を測定し、ミシンモータ3の回転速度が十分に低速になるまで減速を続ける。そして、制御装置7は、ミシンモータ3の速度が低速になったか否かを判断する(ステップS5)。
次いで、制御装置7は、上位置信号を受信した後、エンコーダ6から受信したミシンモータ3のパルス数が、メモリ72から読み出したブレーキ遅延パルス数以上となったか否かを判断する(ステップS14)。
ステップS14において、制御装置7は、エンコーダ6から受信したミシンモータ3の上位置からのモータパルス数が、メモリ72から読み出したブレーキ遅延パルス数以上となったと判断した場合(ステップS14:YES)、制御装置7は、低速で駆動するミシンモータ3を停止させるまでのタイマーを起動させる(ステップS15)。このとき、制御装置7は、タイミングチャート(g)に示すように、ミシンモータ3の正転信号をOFFにし、タイミングチャート(j)に示すように、低速運転信号をOFFにし、タイミングチャート(e)に示すように、ミシンモータ3の駆動を停止させるブレーキ信号をONにする(ステップS16)。これにより、ミシンモータ駆動回路3aは、ミシンモータ3を停止させるように、その駆動を制御する。
このように、ミシン1の糸切り装置50によれば、制御装置7は、糸太さ検出装置30により検出された糸太さ信号を受信すると、受信した糸太さ信号に基づいて、糸太さ信号に対応する駆動パルス数をメモリ72から読み込む。そして、制御装置7は、上位置信号を受信した後、メモリ72から読み込んだ駆動パルス数だけ、エンコーダ6が発信した駆動パルス数を受信した後にミシンモータ3にブレーキ信号を送信する。
これにより、糸の太さに応じてミシンモータ3を停止させるタイミングを変えることができるようになる。つまり、糸が太くなって動メス22やリンク機構23の各連結部にたわみやねじりが発生するような場合においては、糸切り機構20により糸切りが確実に行われる時期が遅れるため、それに応じてブレーキ信号の送信タイミングを遅らせてミシンモータ3を停止させるタイミングを遅らせることができる。
よって、糸の太さが変化しても確実に糸切りが終わっているであろうときまでミシンモータ3を駆動させた後に停止させることができるようになり、糸切り不良を抑えることができる。また、制御装置7はこのような制御を行うことにより、糸の太さが変わるたびにシンクロナイザ8で針の停止位置を調節することが不要となり、作業者の負担を軽減することができる。
なお、本発明の範囲は上記実施形態に限られるものではない。例えば、メモリ72に記憶されているデータに代えて、ブレーキ遅延パルス数を算出する演算式を記憶させておき、糸の太さ信号に応じてブレーキ信号発信までのブレーキ遅延パルス数を算出するように構成してもよい。
2 ミシンフレーム
3 ミシンモータ
7 制御装置(制御手段)
8 シンクロナイザ(針位置検出手段)
11 ペダル
20 糸切り機構(糸切り手段)
21 固定メス
22 動メス
23 リンク機構
24 コロ
25 カム
25a 溝
26 ソレノイド(駆動手段)
30 糸太さ検出装置(糸太さ検出装置)
71 CPU
72 メモリ(記憶手段)
Claims (1)
- ミシンモータと、
前踏みにより縫製し、後踏みにより糸を切断する操作を行うペダルと、
針が上死点に接近しているときに上位置信号を出力し、針が下死点に接近しているときに下位置信号を出力する針位置検出手段と、
ミシンフレームに固定された固定メスと、固定メスに対して接離する動メスと、動メスに連結されたリンク機構と、リンク機構に設けられたコロと、コロが嵌り込む溝を有するカムと、リンク機構に連結され、駆動によりコロをカムの溝に沿って移動させる駆動手段と、を有する糸切り手段と、
前記ペダルの後踏みにより前記ミシンモータの速度を減速させ、前記ミシンモータの減速後に前記針位置検出手段から下位置信号を受信すると前記駆動手段を駆動させ、前記コロがカムの溝の所定位置まで移動したときに前記駆動手段の駆動を停止させ、前記駆動手段の駆動停止後に前記針位置検出手段から上位置信号を受信した後に、前記ミシンモータに駆動を停止させるブレーキ信号を送信し、送信後一定時間経過後にブレーキ信号の送信を停止する制御手段と、
前記ミシンモータの回転に応じてパルス信号を前記制御手段に出力するエンコーダと、
を備えるミシンの糸切り装置において、
糸の太さを検出して糸太さ信号を出力する糸太さ検出手段と、
前記駆動手段の駆動停止後かつ上位置信号の受信から前記ミシンモータへのブレーキ信号の送信開始までに送信されるミシンモータへの駆動パルス数を糸の太さ毎に記憶する記憶手段と、を備え、
前記制御手段は、前記糸太さ検出手段から受信した糸太さ信号に基づいて、前記駆動パルス数を前記記憶手段から読み込み、上位置信号を受信した後、読み込んだ駆動パルス数を受信後に前記ミシンモータにブレーキ信号を送信することを特徴とするミシンの糸切り装置。
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