JP2016064938A - 抽気冷却装置並びにこれを用いた塩素バイパスシステム及びセメントキルン抽気ガスの処理方法 - Google Patents

抽気冷却装置並びにこれを用いた塩素バイパスシステム及びセメントキルン抽気ガスの処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セメントキルン抽気ガス中の原料ダスト濃度が上昇しても、抽気ガスから低コストで効率よく塩素を除去する。
【解決手段】セメントキルン3の窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部G1を抽気する抽気部2aと、抽気ガスを粗粉D1と、微粉を含むガスG2とに分離する分級部2dと、微粉を含むガスを冷却する冷却部2eとを備える抽気冷却装置2。粗粉D1を分離することで塩素化合物が粗粉ダストの表面に析出することがなく、循環塩素量の上昇を回避し、塩素除去効率の低下を防止できる。この抽気冷却装置と、同装置で冷却した抽気ガスG2中のダストD3を回収する集塵装置5と、回収したダストをセメントキルンの系外へ排出する排出装置とを備える塩素バイパスシステム1。抽気冷却装置を用いて抽気ガスのダスト濃度を30g/m3N以下に低下させながら、微粉を含むガスを600℃以下に冷却する。
【選択図】図1

Description

本発明は、セメント焼成装置から塩素を除去するため、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した燃焼ガスを処理する装置及び方法に関する。
廃棄物のセメント原料化及び燃料化が推進される中、廃棄物の処理量が増加するのに伴い、セメントキルンに持ち込まれる塩素等の揮発成分の量も増加している。そのため、セメント製造設備におけるプレヒータの閉塞等の問題を引き起こす原因になると共に、製品の品質に影響を与える塩素分を除去する塩素バイパスシステムが不可欠となっている。
この塩素バイパスシステムは、図6に示すように、セメントキルン42の窯尻から最下段サイクロン(不図示)に至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部G41をプローブ43で抽気すると同時に、冷却ファン44からの冷風で抽気ガスG41をKCl等の塩素化合物の融点以下(600℃以下)に冷却し、冷却した抽気ガスG42をサイクロン45で粗粉D41と、微粉を含むガスG43とに分離し、分離した微粉を含むガスG43を冷却器46で冷却し、冷却器46の排ガスG44から塩素が濃縮した10μm程度以下の微粉D43をバグフィルタ47で回収し、微粉D42と微粉D43とを塩素バイパスダストD44として系外に排出して塩素を除去し、バグフィルタ47の排ガスG45は、排気ファン48によってセメントキルン42の排ガス系に戻される(特許文献1、2)。
特開2000−354838号公報 特開2010−195660号公報
しかし、上記特許文献1、2に記載の方法では、抽気ガスG41の原料ダスト濃度が上昇すると、KCl等の塩素化合物が粗粉ダストの表面にも析出し、サイクロン45で分離される粗粉D41と共にセメントキルン42に戻されて循環塩素量が上昇し、塩素バイパスダストD44の塩素濃度が低下して塩素の除去効率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、抽気ガス中の原料ダスト濃度が上昇した場合でも、セメントキルン抽気ガスから低コストで効率よく塩素を除去することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、抽気冷却装置であって、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気する抽気部と、該抽気ガスを粗粉と、微粉を含むガスとに分離する分級部と、該微粉を含むガスを冷却する冷却部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、分級部で抽気ガスを粗粉と、微粉を含むガスとに分離し、冷却部で微粉を含むガスのみを冷却するため、抽気ガス中の原料ダスト濃度が上昇した場合でも、塩素化合物が粗粉ダストの表面に析出することがなく、循環塩素量の上昇を回避し、塩素バイパスダストの塩素濃度が低下して塩素の除去効率が低下することを防止することができる。また、燃焼ガスの抽気、分級、及び冷却を同一の装置で行うことができるため、装置コストを低減することができ、冷却風量を低く抑えることで運転コストの低減にも繋がる。
上記の抽気冷却装置において、前記分級部は、前記抽気ガスの入口部、及び前記微粉を含むガスの出口部を有する有蓋円筒部と、該有蓋円筒部の下方に連続して存在し、最下部より前記粗粉が排出されるコーン部とで構成され、前記冷却部は、前記コーン部を貫通し、該コーン部及び前記有蓋円筒部の中心部を通過して前記分級部の前記微粉を含むガスの出口部に連通し、冷却用ガスが通過する管路と、前記コーン部及び前記有蓋円筒部の中心部に位置する前記管路の一部に穿設された前記微粉を含むガスの流入口とを備えることができる。これにより、遠心力のみで粗粉と、微粉を含むガスとに分離し、微粉を含むガスを冷却用ガスが通過する管路に導入することができ、簡易な構成を有する抽気冷却装置を提供することができる。
また、本発明は、塩素バイパスシステムであって、前記抽気冷却装置と、該抽気冷却装置で冷却した抽気ガス中のダストを回収する集塵装置と、該回収したダストを前記セメントキルンの系外へ排出する排出装置とを備えることを特徴とする。本発明によれば、抽気ガス中の原料ダスト濃度が上昇した場合でも、循環塩素量の上昇を回避し、塩素バイパスダストの塩素濃度が低下して塩素の除去効率が低下することを防止し、セメントキルン抽気ガスから低コストで効率よく塩素を除去することができる。
さらに、前記抽気冷却装置の後段に、該抽気冷却装置で冷却した抽気ガス中のダスト濃度を低下させる除塵装置を備え、該除塵装置でダスト濃度を低下させた抽気ガス中のダストを前記集塵装置で回収することができ、セメントキルンから抽気した直後のガス中のダスト濃度が比較的高い場合に効果的な装置構成である。前記集塵装置を、乾式集塵機又は湿式集塵機とすることができる。
また、本発明は、セメントキルン抽気ガスの処理方法であって、前記抽気冷却装置を用いて前記抽気ガスのダスト濃度を30g/m3N以下に低下させながら、前記微粉を含むガスを600℃以下に冷却することを特徴とする。本発明によれば、抽気ガス中の原料ダスト濃度が上昇した場合でも、循環塩素量の上昇を回避し、塩素バイパスダストの塩素濃度が低下して塩素の除去効率が低下することを防止し、セメントキルン抽気ガスから低コストで効率よく塩素を除去することができる。
上記セメントキルン抽気ガスの処理方法において、前記抽気冷却装置の出口部に石灰石の微粉末又はセメントキルンのプレヒータに投入されているセメント原料を投入することができる。これにより、粘性が高くハンドリング性が極めて悪い塩素バイパスダストのハンドリング性を改善することができる。
以上のように、本発明によれば、抽気ガス中の原料ダスト濃度が上昇した場合でも、セメントキルン抽気ガスから低コストで効率よく塩素を除去することができる。
本発明に係る塩素バイパスシステムの第1の実施形態を示す全体構成図である。 図1に示す塩素バイパスシステムの抽気冷却装置を示す概略図である。 本発明に係る塩素バイパスシステムの第2の実施形態を示す全体構成図である。 本発明に係る塩素バイパスシステムの第3の実施形態を示す全体構成図である。 本発明に係る塩素バイパスシステムの第4の実施形態を示す全体構成図である。 従来の塩素バイパスシステムの一例を示す全体構成図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る塩素バイパスシステムの第1の実施形態を示し、この処理装置1は、セメントキルン3の窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部G1を抽気して冷却する抽気冷却装置2と、抽気冷却装置2から排出された微粉を含むガスG2をさらに冷却する冷却器4と、冷却器4から排出された排ガスG3から微粉D3を回収するバグフィルタ5と、バグフィルタ5の排ガスG4を系外に排出する排気ファン6等で構成される。
図2は、抽気冷却装置2を示し、この抽気冷却装置2は、セメントキルン3からの燃焼ガスの一部G1を抽気する管路からなる抽気部2aと、有蓋円筒部2b及びコーン部2cからなり、抽気ガスG1を遠心力によって粗粉D1と、微粉を含むガスG2とに分離する分級部2dと、冷却用ガスAが通過する管路からなる冷却部2eとで構成される。
分級部2dの有蓋円筒部2bには、抽気ガスG1の入口部(不図示)と、微粉を含むガスG2の出口部2gとが形成され、コーン部2cの最下部は粗粉D1の排出口となっている。
冷却部2eは、コーン部2cを貫通し、コーン部2c及び有蓋円筒部2bの中心部を通過して出口部2gに連通し、内部を冷却用ガスAが通過する。コーン部2c及び有蓋円筒部2bの中心部に位置する冷却部2eにはガス流入口2fが穿設され、ガス流入口2fから粗粉D1が分離された微粉を含むガスG2が流入する。
冷却器4、バグフィルタ5、排気ファン6は、図6に示した従来の塩素バイパスシステム41の冷却器46、バグフィルタ47、排気ファン48と同様の構造を有する。尚、冷却器4で微粉を含むガスG2を200〜600℃に低下させた場合には、バグフィルタ5に耐熱温度の高いセラミックスフィルタを備えるものを用いることができ、冷却器4で微粉を含むガスG2を200℃以下に低下させた場合には、バグフィルタ5に耐熱耐酸ナイロンフェルトを備えるものを用いることができる。
次に、上記処理装置1の動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。
セメントキルン3の窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部G1を抽気冷却装置2の抽気部2aによって抽気し、抽気ガスG1を分級部2dにおいて粗粉D1と、微粉を含むガスG2とに分離し、粗粉D1をセメントキルン系に戻す。これによって、微粉を含むガスG2中のダスト濃度を30g/m3N以下に低下させる。
次に、ガス流入口2fから冷却部2eに導入された800〜1100℃程度の微粉を含むガスG2に冷却用ガスAを吹き付け、微粉を含むガスG2をKCl等の塩素化合物の融点である600℃以下、好ましくは400℃以下にまで冷却する。これによって、微粉を含むガスG2中のKCl等の塩素化合物が析出し、微粉の表面等に付着する。
次に、抽気冷却装置2から排出した微粉を含むガスG2を冷却器4で集塵装置の耐熱温度まで冷却し、冷却器4の排ガスG3をバグフィルタ5に導入して微粉D3を回収し、冷却器4から回収した微粉D2と共に塩素バイパスダストD4とする。この塩素バイパスダストD4をセメントキルン2の系外に排出装置で排出し、例えば、セメント粉砕工程でセメントクリンカと共に粉砕したり、水洗により塩素を除去した後、セメント原料等として利用する。バグフィルタ5の排ガスG4は、排気ファン6によってセメントキルン3の排ガス系に戻される。尚、上記冷却器4で回収した微粉D2及びバグフィルタ5で回収した微粉D3は塩素濃度が高く、これに伴い粘性が高くなって極めてハンドリング性が悪化している。そこで、抽気冷却装置2の出口部に石灰石の微粉末、セメントキルンのプレヒータに投入されているセメント原料等を投入することで、これらの微粉D2、D3のハンドリング性を改善することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、抽気ガスG1を粗粉D1と、微粉を含むガスG2とに分離し、微粉を含むガスG2のみを冷却するため、抽気ガスG2中の原料ダスト濃度が上昇した場合でも、塩素化合物が粗粉ダストの表面に析出することがなく、循環塩素量の上昇を回避し、塩素バイパスダストの塩素濃度が低下して塩素の除去効率が低下することを防止することができる。また、燃焼ガスの抽気、分級、及び冷却を抽気冷却装置2のみで行うことができるため、装置コストを低減することができ、冷却風量を低く抑えることで運転コストを低減することもできる。
次に、本発明に係る塩素バイパスシステムの第2の実施形態について、図3を参照しながら説明する。
この塩素バイパスシステム11は、上記処理装置1の冷却器4及びバグフィルタ5に代えて、湿式集塵機12、溶解槽16及び固液分離機17を設けたものであり、抽気冷却装置2は上記処理装置1と同様のものを用いる。
湿式集塵機12は、微粉を含むガスG2に含まれるダストを捕集しつつ、ガスG2を水と接触させ、微粉を含むガスG2中の塩素化合物を主とする水溶性成分を溶解させるために備えられる。また、湿式集塵機12は、微粉を含むガスG2に含まれる硫黄分を、抽気冷却装置2から供給された粗粉D1等に含まれる生石灰が水と反応して生じた消石灰と反応させて石膏を生じさせる。
この湿式集塵機12は、スクラバー13、循環液槽14及び洗浄塔15で構成され、スクラバー13と循環液槽14との間には、スラリーSを循環させるためのポンプ14aが設けられる。また、スラリー循環路14bには抽気冷却装置2から粗粉D1が供給される。また、粗粉D1の代わりに消石灰(Ca(OH)2)等の薬剤を使用することもできる。
湿式集塵機12の後段には、スラリーSに含まれる塩素化合物等の水溶性成分を水にさらに溶解させるための溶解槽16と、スラリーSを固液分離するための固液分離機17等が設けられる。
次に、上記処理装置11の動作について、図2及び図3を参照しながら説明する。
セメントキルン3の窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部G1を抽気冷却装置2の抽気部2aによって抽気し、抽気ガスG1を分級部2dにおいて粗粉D1と、微粉を含むガスG2とに分離し、粗粉D1を循環液槽14のスラリー循環路14bに供給する。これによって、微粉を含むガスG2中のダスト濃度を30g/m3N以下に低下させる。
次に、ガス流入口2fから冷却部2eに導入された800〜1100℃程度の微粉を含むガスG2に冷却用ガスAを吹き付け、微粉を含むガスG2をKCl等の塩素化合物の融点である600℃以下、好ましくは400℃以下にまで冷却する。これによって、微粉を含むガスG2中のKCl等の塩素化合物が析出して微粉の表面等に付着する。
次に、微粉を含むガスG2を湿式集塵機12のスクラバー13に導入し、スクラバー13と循環液槽14との間でスラリーSを循環させる。湿式集塵機12で生成されるスラリーSには、抽気冷却装置2から供給された粗粉D1等に含まれる生石灰(CaO)が水と反応して生じた消石灰(Ca(OH)2)が存在するため、微粉を含むガスG2中に存在する硫黄分(SO2)と以下のように反応する。
SO2+Ca(OH)2→CaSO3・1/2H2O+1/2H2
CaSO3・1/2H2O+1/2O2+3/2H2O→CaSO4・2H2
これにより、微粉を含むガスG2中の硫黄分が除去され、石膏(CaSO4・2H2O)が生成される。湿式集塵後の排ガスG11は、洗浄塔15から排気ファン6によってセメントキルン3の排ガス系に戻される。
次に、湿式集塵機12の循環液槽14から排出されたスラリーSを溶解槽16でさらに水と混合し、固液分離機17で固液分離し、石膏ケーキCと、ろ液Fとして塩水が得られる。石膏ケーキCは、セメント製造やその他の原料として用いることができ、塩水は、セメントミルへ添加するか、排水処理後に下水へ放流してもよく、塩回収工程で工業塩を回収してもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、第1の実施形態と同様、抽気ガスG1を粗粉D1と、微粉を含むガスG2とに分離し、微粉を含むガスG2のみを冷却するため、抽気ガスG2中の原料ダスト濃度が上昇した場合でも、塩素化合物が粗粉ダストの表面に析出することがなく、循環塩素量の上昇を回避し、塩素バイパスダストの塩素濃度が低下して塩素の除去効率が低下することを防止することができる。また、抽気冷却装置2からの粗粉D1や消石灰(Ca(OH)2)等の薬剤を用いて微粉を含むガスG2の脱硫を行うと共に、回収した石膏ケーキCをセメント製造等に利用することができる。
次に、本発明に係る塩素バイパスシステムの第3の実施形態について、図4を参照しながら説明する。
この塩素バイパスシステム21は、上記処理装置1の構成にさらに、抽気冷却装置2の後段にサイクロン22を設けたことを特徴とし、その他の装置構成は処理装置1と同様である。
サイクロン22は、抽気冷却装置2で冷却された微粉を含むガスG2中のダスト濃度を低下させる除塵装置として機能し、サイクロン22以外にも、セラミックフィルタ等のフィルター式装置や、その他の除塵装置を用いることもできる。
次に、上記塩素バイパスシステム21の動作について、図2及び図4を参照しながら説明する。
セメントキルン3の窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部G1を抽気冷却装置2の抽気部2aによって抽気し、抽気ガスG1を分級部2dにおいて粗粉D1と、微粉を含むガスG2とに分離し、粗粉D1をセメントキルン系に戻す。これによって、微粉を含むガスG2中のダスト濃度を300g/m3N以下に低下させる。
次に、ガス流入口2fから冷却部2eに導入された800〜1100℃程度の微粉を含むガスG2に冷却用ガスAを吹き付け、微粉を含むガスG2をKCl等の塩素化合物の融点である600℃以下、好ましくは400℃以下にまで冷却する。これによって、微粉を含むガスG2中のKCl等の塩素化合物が析出し、微粉の表面等に付着する。
さらに、抽気冷却装置2から排出した微粉を含むガスG2をサイクロン22に供給し、ガスG21中のダスト濃度を30g/m3N以下に低下させる。サイクロン22で回収されたダストD21は、セメントキルン系に戻す。
その後の工程は、第1の実施形態における塩素バイパスシステム1と同様であり、サイクロン22から排出された微粉を含むガスG21を冷却器4で冷却し、冷却器4の排ガスG22をバグフィルタ5に導入し、排ガスG22に含まれる微粉D23を回収し、冷却器4から回収した微粉D22と共に塩素バイパスダストD24とする。この塩素バイパスダストD24をセメントキルン3の系外に排出し、セメント粉砕工程でセメントクリンカと共に粉砕したり、水洗により塩素を除去した後、セメント原料等として利用する。バグフィルタ5の排ガスG23は、排気ファン6によってセメントキルン3の排ガス系に戻される。
本実施の形態は、抽気ガスG1中のダスト濃度が比較的高いセメントキルンに好適に適用することができ、抽気冷却装置2の抽気部2aによって微粉を含むガスG2中のダスト濃度を300g/m3N以下とした後、抽気冷却装置2の冷却部2eで600℃以下、好ましくは400℃以下に冷却し、さらにサイクロン22でダスト濃度を30g/m3N以下に低下させることで、KCl等のダスト表面への析出が抑制されてKCl等の単結晶の析出が促進され、ダストによる塩素循環量が減少し、塩素除去効率が向上する。
次に、本発明に係る塩素バイパスシステムの第4の実施形態について、図5を参照しながら説明する。
この塩素バイパスシステム31は、図4に示した処理装置21の冷却器4及びバグフィルタ5に代えて、湿式集塵機12、溶解槽16及び固液分離機17を設けたものであり、抽気冷却装置2及びサイクロン22は、上記処理装置21と同様のものを用いる。
湿式集塵機12は、微粉を含むガスG21に含まれるダストを捕集しつつ、ガスG21を水と接触させ、微粉を含むガスG21中の塩素化合物を主とする水溶性成分を溶解させるために備えられる。また、湿式集塵機12は、ガスG21に含まれる硫黄分を、抽気冷却装置2、サイクロン22から供給された粗粉D1、D21等に含まれる生石灰が水と反応して生じた消石灰と反応させて石膏を生じさせる。粗粉D1、D21の代わりに消石灰(Ca(OH)2)等の薬剤を用いて石膏を生じさせることもできる。
この湿式集塵機12は、スクラバー13、循環液槽14及び洗浄塔15から構成され、スクラバー13と循環液槽14との間には、スラリーSを循環させるためのポンプ14aが設けられる。また、スラリー循環路14bには抽気冷却装置2、サイクロン22から粗粉D1、D21が供給される。
湿式集塵機12の後段には、スラリーSに含まれる塩素化合物等の水溶性成分を水にさらに溶解させるため溶解槽16と、スラリーSを固液分離するための固液分離機17等が設けられる。
次に、上記塩素バイパスシステム31の動作について、図2及び図5を参照しながら説明する。
セメントキルン3の窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部G1を抽気冷却装置2の抽気部2aによって抽気し、抽気ガスG1を分級部2dに導入し、粗粉D1と、微粉を含むガスG2とに分離し、粗粉D1を循環液槽14のスラリー循環路14bに供給する。これによって、微粉を含むガスG2中のダスト濃度を300g/m3N以下にする。
次に、800〜1100℃程度の微粉を含むガスG2を冷却部2eにおいてKCl等の塩素化合物の融点である600℃以下、好ましくは400℃以下にまで冷却する。これによって、微粉を含むガスG2中のKCl等の塩素化合物が析出して微粉の表面等に付着する。
次いで、微粉を含むガスG2をサイクロン22に供給し、ガスG2中のダスト濃度を30g/m3N以下に低下させる。サイクロン22で回収されたダストD21は、循環液槽14のスラリー循環路14bに供給する。
その後の工程は、第2の実施形態における塩素バイパスシステム11と同様であり、微粉を含むガスG2を湿式集塵機12のスクラバー13に導入し、抽気冷却装置2、サイクロン22から供給された粗粉D1、D21等に含まれる生石灰(CaO)が水と反応して生じた消石灰(Ca(OH)2)により、微粉を含むガスG2中の硫黄分が除去され、石膏(CaSO4・2H2O)が生成される。湿式集塵後の排ガスは、洗浄塔15から排気ファン6によってセメントキルン3の排ガス系に戻される。
さらに、循環液槽14から排出されたスラリーSを溶解槽16でさらに水と混合し、固液分離機17で固液分離し、石膏ケーキCと、ろ液Fとして塩水が得られる。石膏ケーキCは、セメント製造やその他の原料として用いることができ、塩水は、セメントミルへ添加するか、排水処理後に下水へ放流してもよく、塩回収工程で工業塩を回収してもよい。
本実施の形態も、第3の実施形態と同様、抽気ガスG1中のダスト濃度が比較的高いセメントキルンに好適に適用することができると共に、抽気冷却装置2、サイクロン22からの粗粉D1、D21を用いて微粉を含むガスG2の脱硫を行い、回収した石膏ケーキCをセメント製造等に利用することができる。
尚、抽気冷却装置2の構成は、図2に示すものに限定されず、セメントキルン3から燃焼ガスの一部G1を抽気して粗粉D1を分離し、微粉を含むガスG2のみを冷却することができるその他の構成を備えた装置を用いることができる。
1 塩素バイパスシステム
2 抽気冷却装置
2a 抽気部
2b 有蓋円筒部
2c コーン部
2d 分級部
2e 冷却部
2f ガス流入口
2g 出口部
3 セメントキルン
4 冷却器
5 バグフィルタ
6 排気ファン
11 塩素バイパスシステム
12 湿式集塵機
13 スクラバー
14 循環液槽
14a ポンプ
14b スラリー循環路
15 洗浄塔
16 溶解槽
17 固液分離機
21 塩素バイパスシステム
22 サイクロン
31 塩素バイパスシステム
A 冷却用ガス
C 石膏ケーキ
D1 粗粉
D2 微粉
D3 微粉
D4 塩素バイパスダスト
D21 ダスト
D22 微粉
D23 微粉
F ろ液
G1 燃焼ガスの一部(抽気ガス)
G2 微粉を含むガス
G3 排ガス
G4 排ガス
G21 微粉を含むガス
G22 排ガス
G23 排ガス

Claims (7)

  1. セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気する抽気部と、該抽気ガスを粗粉と、微粉を含むガスとに分離する分級部と、該微粉を含むガスを冷却する冷却部とを備えることを特徴とする抽気冷却装置。
  2. 前記分級部は、前記抽気ガスの入口部、及び前記微粉を含むガスの出口部とを有する有蓋円筒部と、該有蓋円筒部の下方に連続して存在し、最下部より前記粗粉が排出されるコーン部とで構成され、
    前記冷却部は、前記コーン部を貫通し、該コーン部及び前記有蓋円筒部の中心部を通過して前記分級部の前記微粉を含むガスの出口部に連通し、冷却用ガスが通過する管路と、前記コーン部及び前記有蓋円筒部の中心部に位置する前記管路の一部に穿設された前記微粉を含むガスの流入口とを備えることを特徴とする請求項1に記載の抽気冷却装置。
  3. 請求項1又は2に記載の抽気冷却装置と、
    該抽気冷却装置で冷却した抽気ガス中のダストを回収する集塵装置と、
    該回収したダストを前記セメントキルンの系外へ排出する排出装置とを備えることを特徴とする塩素バイパスシステム。
  4. 前記抽気冷却装置の後段に、該抽気冷却装置で冷却した抽気ガス中のダスト濃度を低下させる除塵装置を備え、該除塵装置でダスト濃度を低下させた抽気ガス中のダストを前記集塵装置で回収することを特徴とする請求項3に記載の塩素バイパスシステム。
  5. 前記集塵装置は、乾式集塵機又は湿式集塵機であることを特徴とする請求項3又は4に記載の塩素バイパスシステム。
  6. 請求項1又は2に記載の抽気冷却装置を用いて前記抽気ガスのダスト濃度を30g/m3N以下に低下させながら、前記微粉を含むガスを600℃以下に冷却することを特徴とするセメントキルン抽気ガスの処理方法。
  7. 前記抽気冷却装置の出口部に石灰石の微粉末又はセメントキルンのプレヒータに投入されているセメント原料を投入することを特徴とする請求項6に記載のセメントキルン抽気ガスの処理方法。
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