JP2003225633A - 塩化物含有ダストの処理方法 - Google Patents

塩化物含有ダストの処理方法

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JP2003225633A JP2002024915A JP2002024915A JP2003225633A JP 2003225633 A JP2003225633 A JP 2003225633A JP 2002024915 A JP2002024915 A JP 2002024915A JP 2002024915 A JP2002024915 A JP 2002024915A JP 2003225633 A JP2003225633 A JP 2003225633A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化物含有ダストから簡易かつ効率的に塩素
分、鉛分、カルシウム分を分別して回収することのでき
る塩化物含有ダストの処理方法を提供する。 【解決手段】 (A)塩化物含有ダストとスラリー化用
水とを混合して得られたスラリーのpHを7〜10に調
整した後、濾過して、鉛分を含む固形分と、塩素分を含
む液分を得る工程と、(B)鉛分を含む固形分とアルカ
リ溶液とを混合した後、濾過して、水酸化カルシウム
と、鉛分を含むアルカリ溶液を得る工程と、(C)鉛分
を含むアルカリ溶液に硫化剤を添加した後、濾過して、
硫化鉛と液分を得る工程と、(D)工程Aで得られた液
分と、工程Cで得られた液分とを混合した後、炭酸源を
加えて濾過し、炭酸カルシウムと液分を得る工程と、
(E)工程Dで得られた液分中の塩素分を晶析法で塩化
物として回収する工程を含む。工程Cで得られた液分の
一部は、工程Aのスラリー化用水等として用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化物含有ダスト
(特に、塩素バイパスダストのように塩素分、鉛分、カ
ルシウム分を多く含むダスト)から、塩素分、鉛分、カ
ルシウム分を分別して回収するための塩化物含有ダスト
の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴミ焼却設備等から排出される塩
化物含有ダスト(例えば、飛灰等)を処理して、カルシ
ウム分を回収し、このカルシウム分をセメント原料とし
て用いる技術が実用化されている。その際、塩化物含有
ダストに含まれている塩素分や鉛等の重金属は、セメン
トの品質を低下させるため、セメント原料化過程の中で
除去する必要がある。また、これら塩素分や鉛分等の重
金属は、工業原料等に用いることができるので、単に除
去するだけでなく、分別して回収する必要がある。この
ような事情下において、塩化物含有ダストから塩素分及
び重金属を分別して除去する技術が開発されている。
【0003】例えば、特開2001−17939号公報
には、セメントキルン排ガスダスト(塩化物含有ダス
ト)を水洗処理し、得られた洗浄水をpH7〜10に調
整した後、硫化剤を添加して、鉛等の重金属を回収する
ことを含む第一段階と、第一段階における水洗処理後の
脱水ケーキに、塩酸を添加して溶解浸出させ、この塩酸
浸出液をpH7〜10に調整した後、硫化剤を添加し
て、鉛等の重金属を回収することを含む第二段階とから
なるセメントキルン排ガスダストの処理方法が、記載さ
れている。また、該公報には、第一段階において、重金
属を除去した後の液体成分を加熱濃縮した後、冷却して
塩化カリウムを析出させて回収することが、記載されて
いる。さらに、該公報には、第二段階において重金属を
回収した後の液体成分に硫酸を添加し、カルシウム分を
石膏(硫酸カルシウム)として回収することが、記載さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の技術におい
ては、セメントキルン排ガスダスト中の鉛は、その一部
が、第一段階の水洗処理後の洗浄水中に溶出するととも
に、残部が、洗浄水と固液分離して得られる脱水ケーキ
中に残留する。その理由は、水洗処理後の洗浄水のpH
が通常、12以上であり、このような高アルカリ性の水
の中では、セメントキルン排ガスダスト中の鉛の一部が
液中に溶出するからである。そのため、洗浄水と脱水ケ
ーキの双方を対象にして、鉛の回収を行なわなければな
らず、処理工程の数が多くなり、処理方法が複雑化して
いる。
【0005】一方、塩化物含有ダストから分別して回収
される塩素分、鉛分、カルシウム分の各成分を工業用原
料やセメント原料として再資源化するためには、これら
の回収物がなるべく不純物を含まず、高い純度を有する
ことが望まれる。また、塩化物含有ダストから塩素分、
鉛分、カルシウム分を分別して回収するに際し、外部か
ら新たに供給される水の量や、必要なエネルギーの量を
削減することができれば、省資源及び省エネルギーの見
地から望ましいものである。したがって、本発明は、塩
化物含有ダストから塩素分、鉛分、カルシウム分を分別
して回収するに際して、工程数が少なく、簡易な処理方
法によって効率的に処理を行なうことができるととも
に、回収されるカルシウム分等の純度が高く、しかも、
処理に必要な水の量やエネルギーの量を削減することの
できる塩化物含有ダストの処理方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、塩化物含有ダストを
水洗する段階でpHを特定の数値範囲内に調整すること
によって、塩化物含有ダストに含まれる鉛分の液中への
溶出を抑制し、鉛分を固形分のみに残存させて、鉛分の
ほとんどを単一の回収工程で回収することができるこ
と、及び、特定の工程を採用することによって、鉛分以
外のカルシウム分や塩素分についても、高い純度で分別
して回収することができること等に想到し、本発明を完
成した。
【0007】すなわち、本願請求項1に記載の塩化物含
有ダストの処理方法は、塩化物含有ダスト(例えば、塩
素バイパスダスト等)に含まれる塩素分(具体的には、
水中で塩化物イオンになる水溶液の塩素分)、鉛分、カ
ルシウム分を分別して回収するための塩化物含有ダスト
の処理方法であって、(A)塩化物含有ダストと、スラ
リー化用水とを混合して、スラリーを得た後、該スラリ
ーのpHを7〜10に調整し、更に、pH調整後の該ス
ラリーを固液分離して、鉛分を含む固形分と、塩素分を
含む液分を得る塩素溶出工程と、(B)上記鉛分を含む
固形分と、水酸化ナトリウム溶液等のアルカリ溶液とを
混合した後、固液分離して、水酸化カルシウムからなる
固形分(セメント原料)と、鉛分を含むアルカリ溶液を
得る鉛溶出工程と、(C)上記鉛溶出工程(B)で得ら
れた上記鉛分を含むアルカリ溶液に、水硫化ソーダ等の
硫化剤を添加した後、固液分離して、硫化鉛からなる固
形分と、鉛分が除去された液分を得る鉛回収工程と、
(D)上記塩素溶出工程(A)で得られた上記塩素分を
含む液分と、上記鉛回収工程(C)で得られた上記鉛分
が除去された液分とを混合した後、炭酸ガス等の炭酸源
を加えて固液分離し、炭酸カルシウムからなる固形分
(セメント原料)と、カルシウム分が除去された液分を
得るカルシウム回収工程と、(E)上記カルシウム回収
工程(D)で得られた上記カルシウム分が除去された液
分を加熱して蒸発させ、該液分中の塩素分を塩化物(例
えば、塩化ナトリウム及び塩化カリウム)として回収す
る塩素回収工程とを含むことを特徴とする。
【0008】本発明の塩化物含有ダストの処理方法によ
れば、塩素溶出工程(A)における塩化物含有ダストの
水洗がpH7〜10の範囲内で行なわれるため、塩化物
含有ダストに含まれる鉛分が液中に溶出せず、固形分に
残存し、鉛分のほとんどを単一の工程で回収することが
できる。また、鉛溶出工程(B)で得られる水酸化カル
シウム、及びカルシウム回収工程(D)で得られる炭酸
カルシウムは、鉛分をほとんど含まないため、セメント
原料として好適に用いることができる。さらに、塩素回
収工程(E)において、鉛分等の不純物を含まない塩化
物(例えば、塩化ナトリウム等)を回収することができ
る。このように、塩化物含有ダスト中の鉛分、カルシウ
ム分、塩素分を少ない工程数で効率的に分別して回収す
ることができる。
【0009】上記塩化物含有ダストの処理方法において
は、上記鉛回収工程(C)で得られた上記鉛分が除去さ
れた液分の一部を、上記塩素溶出工程(A)の上記スラ
リー化用水、及び/又は上記鉛溶出工程(B)の上記ア
ルカリ溶液用の液体として用いることができる(請求項
2)。このように、鉛回収工程(C)で得られる液分の
一部を塩素溶出工程(A)のスラリー化用水等として循
環させて繰り返し使用することによって、外部から新た
に供給すべき水の量を削減することができる。
【0010】上記塩化物含有ダストの処理方法において
は、上記塩素回収工程(E)で発生する水蒸気を凝結さ
せて、蒸留水を得た後、該蒸留水を上記塩素溶出工程
(A)の上記スラリー化用水として用いることができる
(請求項3)。このように、塩素回収工程(E)で発生
する水蒸気を塩素溶出工程(A)のスラリー化用水とし
て使用することによって、外部から新たに供給すべき水
の量を削減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で処理される塩化物含有ダ
ストとしては、例えば、煤塵や、焼却施設の炉底等から
排出される焼却灰等が挙げられる。特に、煤塵は、焼却
灰等と比べて、鉛の含有率が高いため、本発明の処理対
象物として好適である。煤塵の具体例としては、ゴミや
焼却灰の溶融設備から排出される煤塵(溶融飛灰)、ゴ
ミや下水汚泥の焼却設備等から排出される煤塵(焼却飛
灰)、セメントキルンや産業廃棄物処理施設の高温処理
工程から排出される煤塵等が挙げられる。中でも、塩素
バイパスダスト及び溶融飛灰は、鉛分、カルシウム分、
塩素分の含有率が高い点で、特に好適である。
【0012】ここで、塩素バイパスダストとは、セメン
ト焼成工程の燃焼ガス中に高濃度で含まれる塩素分を抜
き出すための塩素バイパス技術において、キルンから抽
気してサイクロンに送られた高温の排ガスから粗粉ダス
トを除去した後のガス分を冷却することによって析出す
る微粉ダストをいう。この塩素バイパス技術によれば、
キルンの排ガスの2%程度を抽気することによって、塩
素分の約80%を燃焼系から除去することができる。な
お、塩素バイパスダストの主な成分は、カルシウム23重
量%、カリウム30重量%、硫黄10重量%、塩素22重量%
(ただし、塩素を除き、酸化物換算の数値である。)で
あり、重金属としては、鉛を33,500mg/kg(3.35重量
%)の高い含有割合で含む。溶融飛灰の平均的な成分組
成は、カルシウム30重量%、ナトリウム9重量%、カリ
ウム10重量%、鉛1.6重量%、亜鉛5.4重量%、塩素24重
量%(ただし、塩素を除き、酸化物換算での重量割合を
示す。)である。
【0013】本発明の塩化物含有ダストの処理方法は、
次の工程(A)〜(E)を含むものである。 (A)塩化物含有ダストと、スラリー化用水とを混合し
て、スラリーを得た後、このスラリーのpHを7〜10
に調整し、更に、pH調整後のスラリーを固液分離し
て、鉛分を含む固形分と、塩素分を含む液分を得る塩素
溶出工程。 (B)塩素溶出工程(A)で得られた鉛分を含む固形分
と、アルカリ溶液とを混合した後、固液分離して、水酸
化カルシウムからなる固形分と、鉛分を含むアルカリ溶
液を得る鉛溶出工程。 (C)鉛溶出工程(B)で得られた鉛分を含むアルカリ
溶液に、硫化剤を添加した後、固液分離して、硫化鉛か
らなる固形分と、鉛分が除去された液分を得る鉛回収工
程。 (D)塩素溶出工程(A)で得られた塩素分を含む液分
と、鉛回収工程(C)で得られた鉛分が除去された液分
とを混合した後、炭酸源を加えて固液分離し、炭酸カル
シウムからなる固形分と、カルシウム分が除去された液
分を得るカルシウム回収工程。 (E)カルシウム回収工程(D)で得られたカルシウム
分が除去された液分を加熱して蒸発させ、該液分中の塩
素分を塩化物として回収する塩素回収工程。
【0014】以下、図面を参照しつつ、本発明の塩化物
含有ダストの処理方法を工程毎に説明する。図1は、本
発明の塩化物含有ダストの処理方法の一例を示すフロー
図である。 [(A)塩素溶出工程]本発明の方法の処理対象物であ
る塩化物含有ダストを、混合槽の中で、スラリー化用水
と共に所定時間撹拌して混合し、スラリーとする。スラ
リー化用水としては、外部から新たに供給される水と、
鉛回収工程(C)で得られる鉛分が除去された液分(濾
液)と、塩素回収工程(E)で得られる蒸留水と、塩素
回収工程(E)で得られる低温晶析後の液分(濾液)と
を混合してなるものが用いられる。このように、スラリ
ー化用水として、外部から新たに供給される水以外に、
本発明の方法の工程中で得られる濾液や蒸留水を用いて
いるため、閉鎖系内で水を循環させて繰り返し使用する
ことができ、外部から供給すべき水の量を大幅に削減す
ることができる。
【0015】スラリー化用水の量は、塩化物含有ダスト
100重量部当たり、300〜500重量部とすること
が好ましい。該量が300重量部未満では、固液分離後
のケーキ(固形分)に付着する塩素濃度が高くなって、
塩素分と鉛分の分離を十分に行なうことができなくな
り、脱塩素率が低下する。該量が500重量部を超える
と、pH調整に必要な薬剤の量が多くなり、かつpH調
整に要する時間が増大して、処理の効率が低下するほ
か、塩素回収工程(E)で蒸発させるべき水の量が多く
なるなど、後工程においても処理の効率が低下する。
【0016】次に、塩化物含有ダストを含むスラリーの
pHを、pH調整剤を用いて7〜10、好ましくは8〜
9の範囲内に調整する。pHを7〜10の範囲内に調整
することによって、鉛分を溶出させずに塩素分をスラリ
ーの液中に溶出させることができる。また、pHが7未
満であると、次工程の鉛溶出工程(B)で用いられる薬
剤(アルカリ剤)の量が多くなり、処理の効率が低下す
る。pH調整剤としては、調整前のスラリーのpHが1
0を超える場合には、酸(特に、後工程の処理を困難に
することのない塩酸、硫酸等)が用いられ、調整前のス
ラリーのpHが7未満である場合には、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ剤が用いられる。中で
も、酸としての塩酸、及びアルカリ剤としての水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムは、これらを構成する元素
が、塩素回収工程(E)で塩化物として回収され得るも
のであるため、好ましく用いられる。
【0017】例えば、塩化物含有ダストが塩素バイパス
ダストである場合、塩素バイパスダストと水を混合させ
てなるスラリーのpHは、通常、12以上であるため、
塩酸等の酸を加えて、7〜10に調整される。pH調整
後のスラリーは、ベルトフィルターを用いた濾過や、遠
心分離等によって固液分離される。固液分離によって、
鉛分及びカルシウム分(液中に溶出しないカルシウム化
合物)を含む固形分と、塩素分(塩化物イオン)及びカ
ルシウム分(カルシウムイオン)を含む液分が得られ
る。
【0018】[(B)鉛溶出工程]塩素溶出工程(A)
で濾別して得られた固形分を、アルカリ溶液と混合した
後、濾過等によって固液分離すると、水酸化カルシウム
からなる固形分と、鉛分を含むアルカリ溶液が得られ
る。水酸化カルシウムは、鉛の含有量が極めて少ないの
で、セメント原料として好適に用いることができる。こ
こで、アルカリ溶液としては、水酸化ナトリウム等のア
ルカリ剤を、外部から新たに供給される水、及び/又は
鉛回収工程(C)で得られる鉛分が除去された液分(濾
液)に溶解させたものが用いられる。アルカリ溶液中の
アルカリ剤の濃度は、アルカリ溶液の量を抑制するため
に1モル/リットル以上に調整することが望ましい。
【0019】アルカリ溶液中のアルカリ剤の量は、好ま
しくは、塩素溶出工程(A)で濾別して得られた固形分
と混合した後のpHが12.5以上になるように調整さ
れる。pHを12.5以上とすることによって、固形分
中の鉛分のほとんどをアルカリ溶液中に溶出させ、か
つ、固形分中のカルシウム分を、アルカリ溶液中の水酸
化物イオンと反応させて、水酸化カルシウムにすること
ができる。塩素溶出工程(A)で濾別して得られた固形
分の量は、アルカリ溶液1リットル当たり、300g以
下とすることが好ましい。該量が300gを超えると、
固形分からの鉛分の溶出量が低下する。
【0020】[(C)鉛回収工程]鉛溶出工程(B)で
得られた鉛分を含むアルカリ溶液に、硫化剤を添加し、
鉛分を硫化鉛(PbS)として沈殿させる。ここで、硫化剤
としては、水硫化ソーダ(NaHS)、硫化ソーダ(Na2S)等が
用いられる。硫化鉛を沈澱させた後、濾過等によって固
液分離して、硫化鉛を回収する。濾液は、シックナーを
経由した後、一部が塩素溶出工程(A)のスラリー化用
水、及び/又は鉛溶出工程(B)のアルカリ溶液用の液
体として用いられ、残部がカルシウム回収工程(D)に
送られる。
【0021】このように、鉛回収工程(C)で得られた
濾液の一部をスラリー化用水及び/又はアルカリ溶液用
の液体として用いることによって、外部から新たに供給
すべき水の量を削減することができる。また、鉛回収工
程(C)で得られた濾液の一部をスラリー化用水として
循環させて繰り返し用いることによって、液中の塩素分
(塩化物イオン)の濃度を次第に高めることができ、そ
の結果、後工程の塩素回収工程(E)において蒸発させ
るべき水の量を削減させ、処理の効率化及びエネルギー
量の削減を図ることができる。固液分離して回収した硫
化鉛は、精錬原料等に用いることができる。
【0022】なお、硫化剤の添加量は、液中の鉛分を全
て硫化鉛にするのに必要な量よりも若干少ない量である
ことが好ましい。鉛回収工程(C)で固液分離した後の
濾液中に硫化剤が残存する場合、この濾液を、塩素溶出
工程(A)のスラリー化用水として使用すると、液中の
硫化剤によって、鉛溶出工程(B)における固形分から
の鉛分の溶出が抑制されるので、好ましくない。一方、
硫化剤が不足して、濾液中に鉛分が残留した場合であっ
ても、必要に応じて、後工程としてキレート処理工程を
設けて、残留した鉛分を除去することができる。キレー
ト処理工程は、鉛分を吸着するキレートを含むキレート
槽の中に処理対象液を通過させることによって、処理対
象液中の鉛分を除去するものである。キレート処理工程
(キレート槽)は、図1に示すように、例えば、カルシ
ウム回収工程(D)と塩素回収工程(E)の間に設ける
ことができる。
【0023】[(D)カルシウム回収工程]鉛回収工程
(C)で得られた濾液のうち、スラリー化用水及び/又
はアルカリ溶液用の液体として用いられるもの以外の液
分と、塩素溶出工程(A)で得られた塩素分を含む液分
とを混合して、混合液を得た後、この混合液に炭酸源を
添加し、混合液中のカルシウム分(カルシウムイオン)
を炭酸カルシウムとして沈殿させる。ここで、炭酸源と
しては、炭酸ナトリウム等の炭酸塩や、炭酸ガスが用い
られる。炭酸カルシウムを沈澱させた後、濾過等によっ
て固液分離すると、炭酸カルシウムからなる固形分と、
カルシウムが除去された液分が得られる。炭酸カルシウ
ムは、鉛分を含まず、水洗して塩素分を除去することに
よって、セメント原料等として用いることができる。
【0024】[(E)塩素回収工程]塩化物回収工程
(E)は、カルシウム分を除去した後の濾液中の塩素分
を塩化物として回収する工程である。カルシウム分を除
去した後の濾液を減圧条件下で加熱し、液分を蒸発させ
て濃縮させた後、濾液の液温を変化させると、結晶析出
温度の差異に基づいて、各種の塩化物を分別して析出さ
せることができる。例えば、塩化ナトリウムと塩化カリ
ウムを分別して回収するには、まず、濾液の温度を50
℃以上にして、塩化ナトリウムを析出させて、これを濾
別し回収した後、濾液の温度を30℃以下に冷却して、
塩化カリウムを析出させて、これを濾別し回収すればよ
い。つまり、高温晶析工程によって塩化ナトリウムを回
収した後、低温晶析工程によって塩化カリウムを回収す
るという手順を行なえばよい。低温晶析工程で塩化カリ
ウムを分離した後の濾液は、高温晶析工程に返送され
て、塩化ナトリウムを析出させるための液分の一部とし
て用いられる。塩化物回収工程(E)で発生する蒸留水
は、塩素溶出工程(A)のスラリー化用水として使用さ
れる。それによって、外部から新たに供給される水の量
を削減することができる。また、塩化物回収工程(E)
の低温晶析後の濾液の一部も、塩素溶出工程(A)のス
ラリー化用水として使用することができる。回収された
塩化物のうち、塩化ナトリウムは、ソーダ原料等として
用いられ、塩化カリウムは、肥料等として用いられる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。なお、実
施例中の「%」は、特に断らない限り、重量基準の数値
である。 [実施例1]塩素バイパスダスト(CaO:23%、SO3:10%、
Na2:2.0%、K2O:25%、Cl:20%、Pb:3.3%)1kgに、液温
30℃の水4kgを加えて、pH9のスラリーとし、こ
のスラリーを撹拌しながら塩酸(濃度:35%)を添加
し、スラリーのpHを9.0に調整した。pH調整後、
スラリーを0.5時間撹拌して、塩素バイパスダスト中
の塩素分を液中に溶出させた。その後、スラリーを濾過
して、固形分を回収した。この固形分0.7kg(乾燥
重量)に、2モル/リットルの濃度の水酸化ナトリウム
6リットルを加えて、pH13.5に調整し、水酸化カ
ルシウムを生成させた後、濾過して、固形分の水酸化カ
ルシウム0.3kg(乾燥重量)を回収した。次いで、
水酸化カルシウムを除去した後の濾液5.7リットル
に、水硫化ソーダ10gを加えて、硫化鉛の沈澱を生成
させた後、濾過して、硫化鉛31gを回収した。次に、
硫化鉛を濾別した濾液と、上述のスラリーを濾過した後
の濾液とを混合した後、この混合液に炭酸源として炭酸
ナトリウムを加えて、炭酸カルシウムを生成させ、その
後、濾過して、固形分の炭酸カルシウム50g(乾燥重
量)を回収した。さらに、炭酸カルシウムを濾別した濾
液を減圧下で70℃に加熱して、液分を蒸発させ、塩化
ナトリウムを析出させた後、濾過して、塩化ナトリウム
4gを回収した。さらに、この濾液を25℃に冷却し
て、塩化カリウムを析出させた後、濾過して、塩化カリ
ウム65gを回収した。塩化ナトリウムの晶析の際に発
生した水蒸気は、凝結させて蒸留水とし、塩素バイパス
ダストのスラリー化用水として繰り返し使用した。
【0026】[実施例2]実施例1で用いたものと同じ
塩素バイパスダスト1kgに、実施例1で得られた硫化
鉛を除去した後の濾液(Ca:2%、Cl:6%)5リットルを添
加し、スラリーとした後、撹拌しながら炭酸ガスを吹き
込んで、スラリーのpHを8.5に調整した。pH調整
後、スラリーを0.5時間撹拌して、塩素バイパスダス
ト中の塩素分を液中に溶出させた。その後、スラリーを
濾過して、固形分0.9kg(乾燥重量)を回収した。
この固形分に、2モル/リットルの濃度の水酸化ナトリ
ウム3リットルを加えて、pH13.5に調整し、水酸
化カルシウムを生成させた後、濾過して、固形分の水酸
化カルシウムの0.7kg(乾燥重量)を回収した。次
いで、水酸化カルシウムを除去した後の濾液2.7リッ
トルに、水硫化ソーダ5gを加えて、硫化鉛の沈澱を生
成させた後、濾過して、硫化鉛24gを回収した。次
に、硫化鉛を濾別した濾液と、上述のスラリーを濾過し
た後の濾液とを混合した後、この混合液に炭酸源として
炭酸ナトリウムを加えて、炭酸カルシウムを生成させ、
その後、濾過して、固形分の炭酸カルシウム40g(乾
燥重量)を回収した。さらに、この濾液を減圧下で60
℃に加熱して、液分を蒸発させ、塩化ナトリウムを析出
させた後、濾過して、塩化ナトリウム10gを回収し
た。さらに、この濾液を25℃に冷却して、塩化カリウ
ムを析出させた後、濾過して、塩化カリウム120gを
回収した。塩化ナトリウムの晶析の際に発生した水蒸気
は、凝結させて蒸留水とし、塩素バイパスダストのスラ
リー化用水として繰り返し使用した。
【0027】
【発明の効果】本発明の塩化物含有ダストの処理方法に
よれば、塩素溶出工程(A)において、塩化物含有ダス
トとスラリー化用水とを混合する際にpHを7〜10の
範囲内に調整しているので、鉛分を固形分中に残存させ
ることができ、鉛分を回収する工程を簡略化することが
できる。また、鉛溶出工程(B)において、鉛分を含む
固形分とアルカリ溶液とを混合することによって、固形
分中のカルシウム分を、鉛分や塩素分を含まない水酸化
カルシウム(セメント原料)として回収することができ
る。また、鉛回収工程(C)において、塩素分等を含ま
ない高純度の硫化鉛を回収することができる。また、カ
ルシウム回収工程(D)において、塩化物含有ダスト由
来の水溶性のカルシウム分(カルシウムイオン)を炭酸
カルシウム(セメント原料)として回収することができ
る。さらに、塩素回収工程(E)において、塩化物含有
ダスト由来の塩化物イオンを塩化物として回収すること
ができる。このように、工程数の少ない簡易な処理方法
で、塩素分、鉛分、カルシウム分を各々、分別して回収
することができる。
【0028】また、本発明の塩化物含有ダストの処理方
法によれば、鉛回収工程(C)で得られる濾液(鉛分が
除去された液分)の一部を、塩素溶出工程(A)のスラ
リー化用水や、鉛溶出工程(B)のアルカリ溶液用の液
体として用いることができるので、外部から供給すべき
水の量を削減することができ、しかも、繰り返し循環さ
せて使用することによってスラリー化用水中の塩化物イ
オンの濃度が高まることから、塩素回収工程(E)で蒸
発させるべき液量を削減することができ、エネルギーの
量を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塩化物含有ダストの処理方法の一例を
示すフロー図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化物含有ダストに含まれる塩素分、鉛
    分、カルシウム分を分別して回収するための塩化物含有
    ダストの処理方法であって、(A)塩化物含有ダスト
    と、スラリー化用水とを混合して、スラリーを得た後、
    該スラリーのpHを7〜10に調整し、更に、pH調整
    後の該スラリーを固液分離して、鉛分を含む固形分と、
    塩素分を含む液分を得る塩素溶出工程と、(B)上記鉛
    分を含む固形分と、アルカリ溶液とを混合した後、固液
    分離して、水酸化カルシウムからなる固形分と、鉛分を
    含むアルカリ溶液を得る鉛溶出工程と、(C)上記鉛溶
    出工程(B)で得られた上記鉛分を含むアルカリ溶液
    に、硫化剤を添加した後、固液分離して、硫化鉛からな
    る固形分と、鉛分が除去された液分を得る鉛回収工程
    と、(D)上記塩素溶出工程(A)で得られた上記塩素
    分を含む液分と、上記鉛回収工程(C)で得られた上記
    鉛分が除去された液分とを混合した後、炭酸源を加えて
    固液分離し、炭酸カルシウムからなる固形分と、カルシ
    ウム分が除去された液分を得るカルシウム回収工程と、
    (E)上記カルシウム回収工程(D)で得られた上記カ
    ルシウム分が除去された液分を加熱して蒸発させ、該液
    分中の塩素分を塩化物として回収する塩素回収工程と、
    を含むことを特徴とする塩化物含有ダストの処理方法。
  2. 【請求項2】 上記鉛回収工程(C)で得られた上記鉛
    分が除去された液分の一部を、上記塩素溶出工程(A)
    の上記スラリー化用水、及び/又は上記鉛溶出工程
    (B)の上記アルカリ溶液用の液体として用いる請求項
    1に記載の塩化物含有ダストの処理方法。
  3. 【請求項3】 上記塩素回収工程(E)で発生する水蒸
    気を凝結させて、蒸留水を得た後、該蒸留水を上記塩素
    溶出工程(A)の上記スラリー化用水として用いる請求
    項1又は2に記載の塩化物含有ダストの処理方法。
  4. 【請求項4】 上記塩化物含有ダストが塩素バイパスダ
    ストである請求項1〜3のいずれか1項に記載の塩化物
    含有ダストの処理方法。
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