JP5468749B2 - セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システム及び処理方法 - Google Patents

セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システム及び処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5468749B2
JP5468749B2 JP2008157810A JP2008157810A JP5468749B2 JP 5468749 B2 JP5468749 B2 JP 5468749B2 JP 2008157810 A JP2008157810 A JP 2008157810A JP 2008157810 A JP2008157810 A JP 2008157810A JP 5468749 B2 JP5468749 B2 JP 5468749B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid
slurry
liquid
cement kiln
liquid separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008157810A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009298678A (ja
Inventor
淳一 寺崎
紳一郎 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Cement Corp filed Critical Taiheiyo Cement Corp
Priority to JP2008157810A priority Critical patent/JP5468749B2/ja
Publication of JP2009298678A publication Critical patent/JP2009298678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5468749B2 publication Critical patent/JP5468749B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

本発明は、セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システム及び処理方法に関し、特に、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部を抽気して塩素を除去するとともに、抽気した燃焼ガスに含まれるダストから鉛等の重金属類を除去するシステム等に関する。
従来、セメント製造設備におけるプレヒータの閉塞等の問題を引き起こす原因となる塩素、硫黄、アルカリ等の中で、塩素が特に問題となることに着目し、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部を抽気して塩素を除去する塩素バイパスシステムが用いられている。
この塩素バイパスシステムとは、例えば、特許文献1に記載のように、抽気した燃焼ガスを冷却した後、該排ガス中のダストを分級機により粗粉と微粉とに分離し、分離された塩素分(塩化カリウム・KCl)を多く含む微粉(塩素バイパスダスト)を回収するシステムである。
ところが、近年、廃棄物のセメント原料化又は燃料化によるリサイクルが推進され、廃棄物の処理量が増加するに従い、セメントキルンに持ち込まれる鉛の量も増加し、セメント中の鉛濃度が管理基準値を上回る虞もある。
そこで、特許文献2に記載のように、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より抽気した燃焼ガスを、湿式集塵機に導入して抽気ガス中のダストをスラリー化し、スラリーに含まれる鉛等の重金属類を浮遊選鉱により回収するシステムが提案されている。
この種のセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システムでは、例えば、図3に示すように、セメントキルン31の窯尻から最下段サイクロン(不図示)に至るまでのキルン排ガス流路から抽気された抽気ガスG1を、サイクロン32に供給し、粗粉D1と、微粉D2を含む排ガスG2とに分離する。粗粉D1は、セメントキルン系に戻され、一方、微粉D2及び排ガスG2は、湿式集塵機33に導入され、pH調整のための硫酸(H2SO4)を加えながらスラリー化される。
そして、湿式集塵機33から排出されるスラリーSに対し、調整槽34、35、36において、スラリーS中の塩化鉛、酸化鉛等を硫化するための硫化剤、硫酸等のpH調整剤、及び捕集剤としての疎水化剤を順次添加した後、スラリーSを浮選機37に供給し、鉛等の重金属類の硫化物を含むフロスFと、石膏を含むテールTとに分離する。その後、フロスFをフィルタプレス38に供給し、前記硫化物を含むケーキC1とろ液W1に分離する。ケーキC1は、重金属類の濃度が高い場合には、山元に還元するなどして再利用する。
一方、浮選機37から排出されるテールTは、固液分離機39により固液分離されて石膏分(C2)が回収される。尚、固液分離機39から排出されるろ液W2は、フィルタプレス38のろ液W1とともに水処理された後、下水又は海洋に放流される。
国際公開第97/21638号パンフレット 国際公開第2006/035631号パンフレット
上記のとおり、従来のセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システムにおいては、湿式集塵機33からのスラリーSに捕集剤としての疎水化剤を添加し、浮選機37で重金属類を効率的に捕集している。
しかし、湿式集塵機33から排出されるスラリーSは、通常、40℃以上の温度を有し、かかる温度領域下では疎水化剤が分解され易いため、疎水化剤の機能が低下する傾向がある。このため、浮選機37での重金属類の回収率を所望の値に維持するには、疎水化剤を多量に添加せざるを得ず、薬剤コストが増大するという問題がある。
また、上記処理システムにおいては、浮選機37からのテールTを固液分離機39により固液分離し、そのろ液W2を下水等に放流するが、浮選機37のテールTには、余剰の疎水化剤が残留するため、放流に先立ち、それらを除去する必要がある。それに加え、ろ液W2のpH値を放流基準値内に調整する必要もあるため、多量の薬剤や多数の設備が不可欠となり、ろ液処理のコストが増大するという問題がある。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、セメントキルン燃焼ガス抽気ダストから重金属類を回収するにあたって、薬剤コスト及び水処理コストを低減することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システムであって、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気する抽気装置と、該抽気装置により抽気された抽気ガスに含まれるダストを湿式集塵する湿式集塵機と、該湿式集塵機で生成したスラリーを固液分離する第1の固液分離機と、該固液分離機で分離したケーキを、水と混合・均一化するスラリータンクと、該スラリータンクで生成された、温度が20℃以上40℃以下のスラリーから重金属類を分離する浮選機とを備え、該水は、該浮選機のフロスを第2の固液分離機によって固液分離することで得られたろ液、該浮選機のテールを第3の固液分離機によって固液分離することで得られたろ液、又は、新規水であることを特徴とする。
そして、本発明によれば、浮選機の前段において、湿式集塵機で生成したスラリーを固液分離したケーキを溶解させて、再度スラリーを生成するため、浮遊選鉱対象物の温度を低下させた状態で捕集剤としての疎水化剤を添加することができる。これにより、疎水化剤の分解を抑制することができ、ケーキに含まれる重金属類の捕集性を高めることができる。従って、疎水化剤の添加量を少なく抑えることができ、薬剤コストを低減することが可能になる。
また、第2の固液分離機のろ液をスラリータンクに戻して循環使用することで、ろ液中に残存する余剰の疎水化剤を再利用することができ、疎水化剤の使用量をより低減することが可能になる。さらに、この際、第2の固液分離機のろ液は、放流の対象とならないため、水処理が不要となる。従って、水処理用の薬剤の使用量を低減できるとともに、処理設備を縮小化することができ、水処理コストの低減を図ることが可能になる。
さらに、第3の固液分離機のろ液をスラリータンクに戻して循環使用することで、このろ液についても水処理が不要となるため、水処理コストの更なる低減を図ることが可能になる。
尚、前記燃焼ガスの一部を抽気すると同時に、抽気した燃焼ガスを700℃以下に急冷し、後段の分級機によって抽気ガスを粗粉と、微粉を含む排ガスとに分離し、粗粉をセメントキルン系に戻すとともに、分離された塩化カリウムなどを含む微粉を回収することが好ましい。
また、本発明は、セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法であって、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気し、該抽気された抽気ガスに含まれるダストを湿式集塵し、該湿式集塵で生成したスラリーを固液分離し、該固液分離で分離したケーキを液体に溶解させ、温度が20℃以上40℃以下のスラリーとし、浮遊選鉱により前記ケーキを溶解させたスラリーから重金属類を分離することを特徴とする。本発明によれば、前記発明と同様に、捕集剤としての疎水化剤の添加量を低減し、薬剤コストを低減することが可能になる。
また、上記セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法において、前記浮遊選鉱により得られたテールを固液分離して発生したろ液を、前記固液分離で分離したケーキを溶解させる液体に用いることができる。これにより、ろ液中に残存する余剰の疎水化剤を再利用し、疎水化剤の使用量をより低減することができるとともに、該ろ液は、放流の対象とならないため、水処理が不要となり、水処理コストの低減を図ることが可能になる。
さらに、上記セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法において、前記浮遊選鉱により得られたフロスを固液分離して発生したろ液を、前記固液分離で分離したケーキを溶解させる液体に用いることができる。これにより、上記ろ液についても、水処理が不要となるため、水処理コストの更なる低減を図ることが可能になる。
尚、疎水化剤の機能及び浮選機能の低下を防止するため、上記浮遊選鉱により得られたテールやフロスを固液分離して発生したろ液をケーキと混合し、pHを3〜4,温度を0〜40℃に調整した後、浮遊選鉱に用いることが好ましい。
以上のように、本発明によれば、セメントキルン燃焼ガス抽気ダストから重金属類を回収するにあたって、捕集剤としての疎水化剤の添加量を低減し、さらに、排水放流のための水処理コストを低減することが可能になる。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明にかかるセメントキルン抽気ガスの処理システムの一実施の形態を示し、この処理システム1は、大別して、ガス抽気部2と、ガス処理部3と、分別処理部4とから構成される。
ガス抽気部2は、セメントキルン5の窯尻から最下段サイクロン(不図示)に至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部を抽気するための設備である。このガス抽気部2は、燃焼ガスを抽気するプローブ6と、プローブ6内に冷風を供給して抽気した燃焼ガスを急冷する冷却ファン7と、プローブ6から排出された抽気ガスG1に含まれるダスト中の粗粉D1を分離する分級機としてのサイクロン10等から構成される。
ガス処理部3は、サイクロン10から排出された排ガスG2に含まれる微粉D2及び水溶性成分を捕集するための設備である。このガス処理部3は、排ガスG2に含まれる微粉D2を湿式集塵する湿式集塵機11と、湿式集塵機11の排ガスG3を系外に放出するための排気ファン12等から構成される。
湿式集塵機11は、排ガスG2中の微粉D2を捕集して排ガスG2から塩素を除去するとともに、排ガスG2中の硫黄分(SO2)と、微粉D2に含まれる生石灰(CaO)が水と反応して生じた消石灰(Ca(OH)2)、及び微粉D2から生じる消石灰で不足した消石灰とを反応させて石膏(CaSO4・2H2O)を生成する。この湿式集塵機11は、スクラバー13と、循環液槽14と、洗浄塔15とから構成され、スクラバー13と循環液槽14との間には、スラリーを循環させるためのポンプ14aが設けられる。また、循環液槽14には、硫酸を供給して循環スラリーのpH値を5〜6に調整する硫酸貯槽16とポンプ16a、及び不足した消石灰を供給するための消石灰貯槽17とポンプ17aが備えられる。
分別処理部4は、湿式集塵機11からのスラリーS1中の固相を、石膏と鉛等の重金属類とに分別するための設備である。この分別処理部4は、水硫化ソーダ(NaSH)等の硫化剤をスラリーS1に添加し、スラリーS1中の塩化鉛、酸化鉛等を硫化して硫化鉛等の重金属類の硫化物(以下、「硫化物」という)を生成する調整槽20と、硫化剤が添加された後のスラリーS2を固液分離する第1の固液分離機21と、第1の固液分離機21で分離したケーキC1に水分を添加してスラリーS3を生成するスラリータンク22と、硫酸等のpH調整剤をスラリーS3に添加してpH値を3〜4に調整する調整槽23と、pH調整後のスラリーS4に捕集剤としての疎水化剤を添加する調整槽24と、スラリーS5中の硫化物を気泡に付着させ、浮上させて分離する浮選機25と、浮選機25からのテールTを固液分離してケーキC3を生成し、石膏を回収する第2の固液分離機26と、浮選機25からのフロスFを固液分離してケーキC2を生成し、硫化物を回収する第3の固液分離機27等から構成される。
次に、上記処理システム1の動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。
セメントキルン5の窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部をプローブ6によって抽気すると同時に、冷却ファン7からの冷風によって、抽気した燃焼ガスを塩素化合物の融点である700℃以下に急冷する。次に、プローブ6からの抽気ガスG1を、サイクロン10によって、粗粉D1と、微粉D2を含む排ガスG2とに分離し、粗粉D1をセメントキルン系に戻す。
その一方で、微粉D2を含む排ガスG2を湿式集塵機11のスクラバー13に供給し、硫酸貯槽16からの硫酸を添加しながら、スクラバー13と循環液槽14との間でスラリーS1を循環させる。湿式集塵機11で生成されるスラリーS1には、微粉D2中のCaOが水と反応して生じたCa(OH)2が存在するため、排ガスG2中に存在する硫黄分(SO2)は、消石灰と以下のように反応する。
SO2+Ca(OH)2→CaSO3・1/2H2O+1/2H2
CaSO3・1/2H2O+1/2O2+3/2H2O→CaSO4・2H2
これにより、排ガスG2中の硫黄分が分解処理され、石膏(CaSO4・2H2O)が生成される。また、消石灰が不足している場合には、消石灰貯槽17から適宜追加する。
次に、調整槽20において、湿式集塵機11からのスラリーS1に硫化剤を添加し、スラリーS1中の塩化鉛、酸化鉛等を硫化して硫化物を生成する。尚、硫化物の生成は、必ずしも湿式集塵機11の後段に調整槽20を設けて行う必要はなく、湿式集塵機11のスクラバー13や循環液槽14に硫化剤を添加することで行ってもよい。
次いで、硫化物が生成されたスラリーS2を第1の固液分離機21により固液分離し、スラリーS2から液相分(高温水)を分離して温度を低下させる。その後、第1の固液分離機21のろ液W1を水処理して下水又は海洋に放流するとともに、分離したケーキC1をスラリータンク22に供給する。この際、ケーキC1をある程度水(ろ液W2、W3、新規水)で混合・均一化してからスラリータンク22に供給してもよい。
次に、スラリータンク22において、第2の固液分離機26及び第3の固液分離機27からのろ液W2、W3にケーキC1を添加し、スラリーS3を生成する。ここで、ろ液W2、W3の温度は、ケーキC1の温度よりも低いため、スラリーS3は、さらに温度が低下した状態で生成される。尚、ケーキC1をろ液W2、W3に添加した場合、スラリーS3の温度は、20〜40℃程度になる。
次いで、調整槽23において、スラリーS3にpH調整剤を添加してpH値を3〜4に調整するとともに、調整槽24において、捕集剤としての疎水化剤を添加する。ここで、疎水化剤には、ザンセート基(R−O−Ca2Na)、ジオカルバミン酸基(R−NH−CS2Na)、又はチオール基(−SH)等を有する有機化合物を用いることができる。
これらの疎水化剤は、図2に示すように、スラリーS4の温度が高いほど分解され易くなるが、上述のとおり、スラリーS3の温度は、20〜40℃程度であるため、スラリーS4も同様の温度域にあり、疎水化剤の分解を抑制することができる。また、疎水化剤は、pHが4を超えると、浮選機25においてカルシウムが浮上して浮選機能が低下するが、これに関しては、調整槽23でスラリーS3を酸性化することで対処しているため、問題はない。このように、温度及びpHの何れにおいても疎水化剤の使用に適した条件に調整した後に疎水化剤を添加するため、スラリーS4に含まれる硫化物の捕集性を高めることができる。
図1に戻り、疎水化剤が添加されたスラリーS5と空気とを浮選機25に供給し、浮選機25において、気泡を発生させ、その気泡に硫化物を付着させるとともに、硫化物が付着して浮上した気泡を除去する。このとき、スラリーS5に含まれる石膏は、浮選機25からテールTとして排出される。
次に、第3の固液分離機27において、浮選機25からのフロスFを固液分離し、ケーキC2を生成して硫化物を回収する。この際に発生するろ液W2は、スラリータンク22に供給され、前述のとおり、スラリーS3を生成する際の水分として再利用される。
それと併行して、浮選機25のテールTを第2の固液分離機26に供給し、ケーキC3を生成する。その後、不図示の乾燥機等によってケーキC3を乾燥して石膏を回収する。一方、固液分離で発生したろ液W3は、ろ液W2と同様に、スラリータンク22に供給され、スラリーS3を生成する際の水分や、スラリータンク22に供給する前にケーキC1と予混合する水分として再利用される。
以上のように、本実施の形態によれば、湿式集塵機11で生成したスラリーS1を固液分離して液相分(高温水)を分離し、温度を低下させた後に疎水化剤を添加するため、疎水化剤の分解を抑制することができる。その結果、スラリーS4に含まれる硫化物の捕集性が高められるため、疎水化剤の添加量を少なく抑えることができ、薬剤コストを低減することが可能になる。
また、第2の固液分離機26及び第3の固液分離機27のろ液W2、W3をスラリータンク22に戻して循環使用するため、ろ液W2、W3中に残存する余剰の疎水化剤を再利用することができ、疎水化剤の使用量をより低減することが可能になる。さらに、この際、第2の固液分離機26及び第3の固液分離機27のろ液W2、W3は、放流の対象とならないため、水処理が不要となり、水処理の対象となるのは、第1の固液分離機21から排出されるろ液W1のみとなる。従って、水処理用の薬剤の使用量を低減できるとともに、処理設備を縮小化することができ、水処理コストの低減を図ることが可能になる。
尚、上記実施の形態においては、サイクロン10で粗粉D1を分級した後に、微粉D2を含む排ガスG2を湿式集塵機11に導入するが、サイクロン10を設けることなく、プローブ6で抽気した抽気ガスG1を湿式集塵機11に直接導入してもよい。
本発明にかかるセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システムの一実施の形態を示すフローチャートである。 疎水化剤の分解特性を示す図である。 従来のセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システムを示すフローチャートである。
符号の説明
1 セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システム
2 ガス抽気部
3 ガス処理部
4 分別処理部
5 セメントキルン
6 プローブ
7 冷却ファン
10 サイクロン
11 湿式集塵機
12 排気ファン
13 スクラバー
14 循環液槽
14a ポンプ
15 洗浄塔
16 硫酸貯槽
16a ポンプ
17 消石灰貯槽
17a ポンプ
20 調整槽
21 第1の固液分離機
22 スラリータンク
23 調整槽
24 調整槽
25 浮選機
26 第2の固液分離機
27 第3の固液分離機
G1 抽気ガス
G2 排ガス
G3 排ガス
D1 粗粉
D2 微粉
S1〜S5 スラリー
C1〜C3 ケーキ
W1〜W3 ろ液
F フロス
T テール

Claims (4)

  1. セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気する抽気装置と、
    該抽気装置により抽気された抽気ガスに含まれるダストを湿式集塵する湿式集塵機と、
    該湿式集塵機で生成したスラリーを固液分離する第1の固液分離機と、
    該固液分離機で分離したケーキを、水と混合・均一化するスラリータンクと、該スラリータンクで生成された、温度が20℃以上40℃以下のスラリーから重金属類を分離する浮選機とを備え
    該水は、該浮選機のフロスを第2の固液分離機によって固液分離することで得られたろ液、該浮選機のテールを第3の固液分離機によって固液分離することで得られたろ液、又は、新規水であることを特徴とするセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システム。
  2. セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気し、
    該抽気された抽気ガスに含まれるダストを湿式集塵し、
    該湿式集塵で生成したスラリーを固液分離し、
    該固液分離で分離したケーキを液体に溶解させ、温度が20℃以上40℃以下のスラリーとし、
    浮遊選鉱により前記ケーキを溶解させたスラリーから重金属類を分離することを特徴とするセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法。
  3. 前記浮遊選鉱により得られたテールを固液分離して発生したろ液を、前記固液分離で分離したケーキを溶解させる液体に用いることを特徴とする請求項に記載のセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法。
  4. 前記浮遊選鉱により得られたフロスを固液分離して発生したろ液を、前記固液分離で分離したケーキを溶解させる液体に用いることを特徴とする請求項又はに記載のセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法。
JP2008157810A 2008-06-17 2008-06-17 セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システム及び処理方法 Active JP5468749B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008157810A JP5468749B2 (ja) 2008-06-17 2008-06-17 セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システム及び処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008157810A JP5468749B2 (ja) 2008-06-17 2008-06-17 セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システム及び処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009298678A JP2009298678A (ja) 2009-12-24
JP5468749B2 true JP5468749B2 (ja) 2014-04-09

Family

ID=41545980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008157810A Active JP5468749B2 (ja) 2008-06-17 2008-06-17 セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システム及び処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5468749B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5355431B2 (ja) * 2010-01-13 2013-11-27 太平洋セメント株式会社 焼却飛灰及びセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法及び処理装置
JP2012192389A (ja) * 2011-03-18 2012-10-11 Taiheiyo Cement Corp 塩素及び鉛を含有する微粉末の処理方法
JP5854499B2 (ja) * 2011-10-14 2016-02-09 太平洋セメント株式会社 塩素バイパス排ガスの処理方法
JP6012071B2 (ja) * 2012-12-03 2016-10-25 太平洋セメント株式会社 塩素バイパス排ガスの処理方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4568893B2 (ja) * 2001-02-26 2010-10-27 Dowaエコシステム株式会社 汚染土壌の浄化法
JP4140828B2 (ja) * 2002-03-29 2008-08-27 太平洋セメント株式会社 セメントキルン塩素・硫黄バイパス
JP4299577B2 (ja) * 2003-05-12 2009-07-22 太平洋セメント株式会社 セメントキルン抽気ガス処理方法
CN100532306C (zh) * 2004-09-29 2009-08-26 太平洋水泥株式会社 水泥窑燃烧气体抽气灰尘的处理系统及处理方法
JP5063885B2 (ja) * 2005-10-27 2012-10-31 太平洋セメント株式会社 鉛回収装置及び方法
JP4579178B2 (ja) * 2006-03-17 2010-11-10 太平洋セメント株式会社 セメント製造工程からの重金属類の除去・回収方法
JP5088923B2 (ja) * 2006-07-19 2012-12-05 太平洋セメント株式会社 セメント製造方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009298678A (ja) 2009-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5180476B2 (ja) セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システム及び処理方法
JP6169215B2 (ja) 塩素バイパスダスト及び排ガスの処理方法
JP5355431B2 (ja) 焼却飛灰及びセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法及び処理装置
JP5191058B2 (ja) 排水処理方法
JP6743491B2 (ja) 廃酸の処理方法
JP2009090180A (ja) 排水処理方法
JP5468749B2 (ja) セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理システム及び処理方法
JP5063885B2 (ja) 鉛回収装置及び方法
JP4823193B2 (ja) 浮遊選鉱排水の処理方法
JP2015218370A (ja) 有価金属精錬用原料及び有価金属精錬用原料回収方法
JP5854499B2 (ja) 塩素バイパス排ガスの処理方法
JP5652950B2 (ja) 塩素バイパスシステム及び塩素バイパス抽気ガスの処理方法
JP2011148681A (ja) セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法及び処理装置
JP2014108907A (ja) セメントキルン燃焼排ガスの処理装置及び処理方法
JP2003236497A (ja) 廃棄物の処理方法
JP5019831B2 (ja) セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法
JP5661151B2 (ja) セメントキルン抽気ガスの処理方法及び処理システム
JP6012071B2 (ja) 塩素バイパス排ガスの処理方法
JP6338496B2 (ja) 抽気冷却装置並びにこれを用いた塩素バイパスシステム及びセメントキルン抽気ガスの処理方法
JP4299577B2 (ja) セメントキルン抽気ガス処理方法
JP4579178B2 (ja) セメント製造工程からの重金属類の除去・回収方法
JP2009202065A (ja) カルシウム成分及び鉛成分を含有する微粉末の処理方法
JP2012056777A (ja) フッ素、カルシウム、セレン及び重金属類を含有する微粉末の処理方法及び処理装置
JP6083797B2 (ja) 鉛含有石膏中の鉛除去方法
JP2015098406A (ja) セメント焼成装置からの鉛除去方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120717

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121113

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121120

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20121221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5468749

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250