JP5213126B2 - 塩素バイパスシステム - Google Patents

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本発明は、セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部を抽気して塩素を除去する塩素バイパスシステムに関する。
従来、セメント製造設備におけるプレヒータの閉塞等の問題を引き起こす原因となる塩素、硫黄、アルカリ等の中で、塩素が特に問題となることに着目し、セメントキルンの窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部を抽気して塩素を除去する塩素バイパスシステムが用いられている。
こうした塩素バイパスシステムの1つとして、例えば、特許文献1には、抽気した燃焼ガスを冷却した後、該排ガス中のダストを分級機により粗粉と微粉とに分離し、塩素分(塩化カリウム・KCl)を多く含む微粉(塩素バイパスダスト)を回収するシステムが記載されている。
上記システムにおいては、例えば、図4に示すように、セメントキルン31の窯尻から最下段サイクロン(不図示)に至るまでのキルン排ガス流路からの抽気ガスG1は、プローブ32において冷却ファン33からの冷風により冷却された後、サイクロン34に導入され、粗粉D1と、微粉D2を含む排ガスG2とに分離される。
粗粉D1は、セメントキルン系に戻され、一方、微粉D2及び排ガスG2は、冷媒に冷風を用いて間接冷却により130〜200℃に冷却された後、バグフィルタ37に導入される。そして、バグフィルタ37において、微粉(塩素バイパスダスト)D2が集塵され、ダストタンク38に回収されるとともに、バグフィルタ37からの排ガスG3が排気ファン39を経てセメントキルン系に戻されるか、排ガス処理後に大気へ放出される。
国際公開第97/21638号パンフレット
従来の塩素バイパスシステムにおいては、セメントキルン31の窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路を流れる燃焼ガスの5%程度を抽気するのが主流であり、プローブ32や冷却ファン33等の装置も、それに合わせた設計やサイズ選択がなされている。
しかし、近年、廃棄物のセメント原料化又は燃料化によるリサイクルが推進され、廃棄物の処理量が増加しており、それに伴って、セメントキルン31に持ち込まれる塩素等の揮発成分の量も増加している。このため、より多くの塩素分をセメントキルン31の系外に排出すべく、抽気ガスG1の抽気量の増大が望まれつつある。
抽気量を増大させるためには、プローブ32の大型化を図る必要があるが、セメントキルン31の入口フード付近におけるキルン排ガス流路が狭いことや、入口フード部に廃棄物処理のための種々の設備が存在することを考慮すると、大型化したプローブ32を入口フード部に設置するのは困難であるため、プローブ径を小さく抑える必要がある。
一方、プローブ径を大型化せずに抽気量を増大させると、プローブ内の流速が増加し、それによりプローブ部の圧力損失が過大となり、付帯設備(サイクロン、冷却器、バグフィルタ、排気ファン)の増強や新設を行わなければならない。また、新設する場合、プローブ32の近くに付帯設備が設置できないと、プローブ32から排気ファン39までの配管が長くなるため、その圧力損失も考慮した設備設計が必要になる。
さらに、より効率的な塩素回収を図るためには、微粉の回収を強化する必要がある。プローブ径を大型化せずに抽気量を増大させると、プローブ32内の流速が増加し、それに伴いプローブ32内に吸い込まれるダスト量も増加し、セメント製造工程からの塩素の除去効率が悪化する。また、従来の塩素バイパスシステムの抽気量であっても、効率よく塩素を除去するためには、サイクロンの増設等により対処する必要があるが、付帯設備(サイクロン、冷却器、集塵機、排気風車)の増強や新設を強いられることになり、設備コストの大幅な増大が避けられなくなる。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、プローブの大型化や他の装置の耐久圧化を回避し、設備コストの大幅な増大を伴うことなく、塩素の除去効率を向上させることが可能な塩素バイパスシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気するとともに、抽気した燃焼ガスを低温ガスにより冷却するプローブと、該プローブにより抽気された抽気ガスを集塵し、該抽気ガスから塩素分を除去する集塵装置とを備えた塩素バイパスシステムであって、前記プローブと集塵装置の間にブーストファンを設けたことを特徴とする。
そして、本発明によれば、プローブでの圧力損失分をブーストファンにより昇圧するため、プローブを大型化しなくても抽気ガスの抽気量を増大させることが可能となる。加えて、ブーストファンによって、集塵装置への抽気ガスを吐出するため、排気風車の最大静圧(性能)を増加させることなく、それに伴う集塵装置の高耐圧化が不要となり、設備コストの大幅な増大を回避することが可能になる。
前記塩素バイパスシステムにおいて、前記プローブが、前記キルン排ガス流路を流れる燃焼ガスの0.1%以上、30%以下を抽気することができる。これによれば、セメントキルンに持ち込まれる塩素量が増えた場合でも、塩素分を効率よく適切に抜き出すことが可能になる。尚、抽気量の上限値を30%とするのは、熱損失が大きく、経済的なキルンの安定運転が確保できなくなるとともに、抽気量の多さに比例して排出ダスト量も増大するので、その処理方法も大きな問題となるためである。
前記塩素バイパスシステムにおいて、前記集塵装置を、前記プローブにより抽気された抽気ガスを固気分離し、前記塩素分を含むダストを回収する乾式集塵装置とすることができる。
前記塩素バイパスシステムにおいて、前記集塵装置を、前記プローブにより抽気された抽気ガスを水分と接触させ、該抽気ガスから前記塩素分を除去する湿式集塵装置とすることができる。
前記塩素バイパスシステムにおいて、前記プローブにより抽気された抽気ガスから粗粉を分離する分級機を備え、該分級機から排出される微粉を含む抽気ガスを前記集塵装置に供給することができる。
前記塩素バイパスシステムにおいて、前記分級機を、複数段の分級機から構成することができる。塩素バイパスの塩素の除去効率の向上のために分級機を増設し、それに伴う圧力損失分をブーストファンにより昇圧できるため、冷却器や集塵機の耐圧増強や風車の交換を行うことなく実施が可能となる。
以上のように、本発明によれば、プローブの大型化や他の装置の耐久圧化を回避し、設備コストの大幅な増大を伴うことなく、塩素の除去効率を向上させることが可能になる。
本発明にかかる塩素バイパスシステムの第1の実施形態を示す構成図である。 本発明にかかる塩素バイパスシステムの第2の実施形態を示す構成図である。 本発明にかかる塩素バイパスシステムの試験例を説明するための図である。 従来の塩素バイパスシステムを示す構成図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明にかかる塩素バイパスシステム(以下、「システム」という)の第1の実施形態を示し、このシステム1は、大別して、セメントキルン31の窯尻から最下段サイクロン(不図示)に至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部を抽気する抽気プローブ(以下、適宜「プローブ」という)2と、プローブ2に冷風を供給する冷却ファン33と、プローブ2で抽気した抽気ガスG1に含まれる粗粉D1を分離する分級機としてのサイクロン34と、サイクロン34の後段に設置されるブーストファン3と、サイクロン34から排出された排ガスG2を冷却する冷却器35と、微粉D2を含む排ガスG2を固気分離するバグフィルタ37と、バグフィルタ37で集塵された微粉(塩素バイパスダスト)を回収するダストタンク38と、バグフィルタ37の排ガスG3を誘引する排気ファン39等から構成される。
尚、上記の構成のうち、プローブ2及びブーストファン3以外の設備については、従来の塩素バイパスシステムで用いられる設備と同様のものである。また、これらに関し、図1においては、図4で付した符号と同一の符号を付す。
ブーストファン3は、サイクロン34の排ガス出口部と冷却器35の排ガス入口部との間に配置され、システム1の略々中間部において、送風機圧力を補強するために備えられる。このブーストファン3は、ブーストファン3の上流側での排ガスの誘引圧を高めるように機能し、プローブ2での抽気ガスG1の抽気量の減少を防止する。また、ブーストファン3は、冷却器35への排ガスG2の押し込み圧を高めるように機能し、冷却器35に送風することによって排気ファン39での排ガスの誘引を円滑にする。
次に、上記構成を有する塩素バイパスシステム1の動作について、図1を参照しながら説明する。
ブーストファン3による誘引圧の補助を受けつつ、セメントキルン31の窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部をプローブ2によって抽気すると同時に、冷却ファン33からの冷風により、抽気した抽気ガスを塩素化合物の融点である700℃以下にまで冷却する。次いで、サイクロン34において、プローブ2から排気される抽気ガスG1を、粗粉D1と、微粉D2を含む排ガスG2とに分離し、粗粉D1をセメントキルン系に戻す。
このとき、抽気ガスG1の抽気量は、上記キルン排ガス流路を流れる燃焼ガスの0.1〜30%とすることが好ましい。抽気量の上限値を30%とするのは、熱損失が大きく、経済的なキルンの安定運転が確保できなくなるとともに、抽気量の多さに比例して排出ダスト量も増大するので、その処理方法も大きな問題となるためである。一方、抽気量の下限値を0.1%とするのは、複数段のサイクロン34を設置してダストの除去能力を高めることで、抽気ガスG1の抽気量を増大しない場合でも、塩素の除去効率を向上させることが可能なためである。すなわち、サイクロン34の後段に配置するブーストファン3により排ガスの誘引圧が高められるため、複数段のサイクロン34を設置しても、必要な流速を確保して適正な機能を維持することができ、効率よく塩素を除去することが可能になるからである。
サイクロン34の排ガスG2をブーストファン3により誘引して冷却器35に導入し、冷却器35において、130〜200℃(後段のバグフィルタ37の耐熱温度以下)まで冷却する。次に、バグフィルタ37において、微粉(塩素バイパスダスト)D2を集塵し、ダストタンク38に回収する。それと併行して、バグフィルタ37からの排ガスG3を排気ファン39により誘引し、セメントキルン系に戻すか、排ガス処理後に大気へ放出する。
以上のように、本実施の形態によれば、ブーストファン3によって、プローブ2からの抽気ガスG1の誘引圧を高めるため、プローブ2を大型化しなくても、抽気ガスG1の抽気量を増大させることが可能になる。また、ブーストファン3を設けることにより、圧力損失による処理風量の低下やサイクロン34での分級効率の低下を防止し、風量を保持することができる。
加えて、ブーストファン3によって、冷却器35側(ブーストファン3より下流側)への排ガスG2の押し込み圧を高めるため、最終段の排気ファン39を大型化して排気圧を高めなくても、排ガスG2、G3を円滑に搬送することができる。これにより、排気ファン39の上流側に位置する装置(冷却器35、バグフィルタ37及び配管等)の負圧が大きくなるのを回避することができ、装置の高耐圧化を不要とすることができる。従って、既存の装置をそのまま流用することが可能になり、設備コストの大幅な増大を避けることが可能になる。
次に、本発明にかかる塩素バイパスシステムの第2の実施形態について、図2を参照しながら説明する。尚、同図において、図1と同一の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態にかかる塩素バイパスシステム10は、プローブ2と、冷却ファン33と、サイクロン34と、ブーストファン3と、湿式集塵機11と、排気ファン39等から構成される。
湿式集塵機11は、排ガスG2に含まれるダストを捕集しつつ、サイクロン34の排ガスG2を水と接触させ、排ガスG2中の塩素化合物を主とする水溶性成分を溶解させるために備えられる。また、湿式集塵機11は、排ガスG2に含まれる硫黄分を、微粉D2中の生石灰が水と反応して生じた消石灰と反応させ、石膏を生成する役割も担う。
この湿式集塵機11は、ミキシングスクラバー13、循環液槽14及び洗浄塔15から構成され、ミキシングスクラバー13と循環液槽14との間には、スラリーを循環させるためのポンプ14aが設けられる。また、スラリー循環路14bには、消石灰を補う目的で、消石灰スラリーを供給する消石灰スラリー貯槽16とポンプ16aが接続される。さらに、循環液槽14には、消石灰が過剰になった場合に備え、硫酸を供給して循環スラリーのpH値を4〜6に調整する硫酸貯槽17及びポンプ17aが備えられる。
次に、上記構成を有する塩素バイパスシステム10の動作について、図2を参照しながら説明する。
ブーストファン3による誘引圧の補助を受けつつ、セメントキルン31の窯尻から最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より、燃焼ガスの一部をプローブ2によって抽気すると同時に、冷却ファン33からの冷風により、抽気した抽気ガスG1を塩素化合物の融点である700℃以下にまで急冷する。
次いで、サイクロン34において、プローブ2から排気される抽気ガスG1を、粗粉D1と、微粉D2を含む排ガスG2とに分離し、粗粉D1をセメントキルン系に戻す。その一方で、サイクロン34の排ガスG2をブーストファン3により誘引し、湿式集塵機11のミキシングスクラバー13に導入する。
このとき、抽気ガスG1の抽気量は、上記キルン排ガス流路を流れる排ガスの0.1〜30%とすることが好ましい。抽気量の上限を30%とするのは、熱損失が大きく、経済的なキルンの安定運転が確保できなくなるためである。一方、下限値を0.1%とするのは、サイクロン34の後段にブーストファン3を配置するため、排ガスの誘引圧を高め、かつ必要な流速を確保でき、適正な機能を維持できるとともに、サイクロン34を多段化し性能を向上することも可能となるためである。
そして、湿式集塵機11において、ミキシングスクラバー13と循環液槽14との間でスラリーSを循環させる。湿式集塵機11で生成されるスラリーSには、微粉D2中の生石灰(CaO)が水と反応して生じた消石灰(Ca(OH)2)が存在するため、排ガスG2中に存在する硫黄分(SO2)は、以下のように反応する。
SO2+Ca(OH)2→CaSO3・1/2H2O+1/2H2
CaSO3・1/2H2O+1/2O2+3/2H2O→CaSO4・2H2
これにより、排ガスG2中の硫黄分が除去され、石膏(CaSO4・2H2O)が生成される。また、消石灰が不足している場合には、消石灰スラリー貯槽16から消石灰を適宜添加する。
ダストを除去した後の清浄ガスG3は、排気ファン39により誘引されて大気に放出されたり、他のセメント製造工程において利用される。一方、石膏やダスト分を含むスラリーSは、後段の処理設備(不図示)に供給され、重金属類等の有害物質や石膏分等が分別されて回収されるとともに、塩素分等を含む排水は、水処理後放流される。
本実施の形態においても、ブーストファン3によって、プローブ2からの抽気ガスG1の誘引圧を高めるとともに、湿式集塵機11への排ガスG2の押し込み圧を高めるため、第1の実施形態と同様の作用、効果を得ることが可能になる。
また、湿式集塵機11においては、ミキシングスクラバー13での圧力損失が大きいことから、排気ファン39のみでは十分な誘引圧力を確保することが困難なため、飛沫の飛散を招いたり、ミキシングスクラバー13の内壁に付着したスラリーSが固結する虞がある。本実施の形態によれば、ミキシングスクラバー13への押し込み圧を確保し得るため、飛沫の飛散を抑制できるとともに、ミキシングスクラバー13へのスラリーSの付着や付着したスラリーSの固結を抑制することが可能になる。
尚、上記第1及び第2の実施形態(以下、「上記実施の形態」という)において、抽気ガスG1を抽気するプローブとしては、高冷却型プローブ、一般的なプローブを用いることができる。
また、上記実施の形態においては、サイクロン34の後段にブーストファン3を配置するが、ブーストファン3の位置は、これに限られるものではない。例えば、図1に示す構成においては、冷却器35とバグフィルタ37との間にブーストファン3を配置することもでき、これによって、バグフィルタ37の高耐圧化を不要とすることができる。
さらに、上記実施の形態においては、サイクロン34で粗粉D1を分級した後に、微粉D2を含む排ガスG2を冷却器35(図1参照)又は湿式集塵機11(図3参照)に導入するが、サイクロン34を設けることなく、プローブ2で抽気した抽気ガスG1を冷却器35又は湿式集塵機11に直接導入してもよい。
次に、本発明にかかる塩素バイパスシステムの試験例について説明する。図3に示す水準A(図2に示す塩素バイパスシステム10に相当)と、水準B(従来の塩素バイパスシステムに相当)との二種類のフローを対象として、ファンの入口圧力、ダスト濃度、塩素濃度等を測定した。測定結果を表1、表2に示す。
Figure 0005213126
Figure 0005213126
付帯設備(本試験例では湿式集塵機)の圧力損失により所定風量(50m3N/min)が得られなかった水準Bに比べ、プローブ、サイクロンでの圧力、風量が確保できた水準Aは、サイクロンでのダスト捕集量が高く、塩素除去量も高くなった。したがって、総昇圧力が同程度であっても、ブーストファンを設置することによって、処理風量の低下やサイクロンでの分級効率の低下を防止でき、かつ塩素除去量を高く保持できることが分かった。
1 塩素バイパスシステム
2 プローブ
3 ブーストファン
10 塩素バイパスシステム
11 湿式集塵装置
13 ミキシングスクラバー
14 循環液槽
14a ポンプ
14b 循環路
15 洗浄塔
16 消石灰スラリー貯槽
16a ポンプ
17 硫酸貯槽
17a ポンプ
31 セメントキルン
33 冷却ファン
34 サイクロン
35 冷却器
36 冷却ファン
37 バグフィルタ
38 ダストタンク
39 排気ファン

Claims (6)

  1. セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼ガスの一部を抽気するとともに、抽気した燃焼ガスを低温ガスにより冷却するプローブと、該プローブにより抽気された抽気ガスを集塵し、該抽気ガスから塩素分を除去する集塵装置とを備えた塩素バイパスシステムであって、
    前記プローブと集塵装置の間にブーストファンを設けたことを特徴とする塩素バイパスシステム。
  2. 前記プローブは、前記キルン排ガス流路を流れる燃焼ガスの0.1%以上、30%以下を抽気することを特徴とする請求項1に記載の塩素バイパスシステム。
  3. 前記集塵装置は、前記プローブにより抽気された抽気ガスを固気分離し、前記塩素分を含むダストを回収する乾式集塵装置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の塩素バイパスシステム。
  4. 前記集塵装置は、前記プローブにより抽気された抽気ガスを水分と接触させ、該抽気ガスから前記塩素分を除去する湿式集塵装置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の塩素バイパスシステム。
  5. 前記プローブにより抽気された抽気ガスから粗粉を分離する分級機を備え、
    該分級機から排出される微粉を含む抽気ガスを前記集塵装置に供給することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の塩素バイパスシステム。
  6. 前記分級機が、複数段の分級機から構成されることを特徴とする請求項5に記載の塩素バイパスシステム。
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