JP2016063660A - モノレール走行装置 - Google Patents

モノレール走行装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016063660A
JP2016063660A JP2014190633A JP2014190633A JP2016063660A JP 2016063660 A JP2016063660 A JP 2016063660A JP 2014190633 A JP2014190633 A JP 2014190633A JP 2014190633 A JP2014190633 A JP 2014190633A JP 2016063660 A JP2016063660 A JP 2016063660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monorail
inverter
winding group
travel
induction motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014190633A
Other languages
English (en)
Inventor
今村 安延
Yasunobu Imamura
安延 今村
伸也 坪根
Shinya Tsubone
伸也 坪根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAHO MANUFACTURING CO Ltd
Nittetsu Mining Co Ltd
Original Assignee
KAHO MANUFACTURING CO Ltd
Nittetsu Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAHO MANUFACTURING CO Ltd, Nittetsu Mining Co Ltd filed Critical KAHO MANUFACTURING CO Ltd
Priority to JP2014190633A priority Critical patent/JP2016063660A/ja
Publication of JP2016063660A publication Critical patent/JP2016063660A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】水平モノレールと傾斜モノレールを1台のモノレール走行装置で走行することにより、必要なトルクを確保しながら走行時間を短縮し、さらに1台のモノレール走行装置で輸送力を確保できるようにしたものである。
【解決手段】誘導電動機を極数の異なる二群の巻線群に構成し、一方の巻線群からの電動出力は他方の巻線群に比し低速ながらトルクが大となるように構成し、他方の巻線群からの電動出力は一方の巻線群に比し高速ながらトルクが小となるように構成し、モノレール上の水平走行は他方の巻線群からの電動出力により行い、しかもモノレール上の上り勾配の傾斜走行を一方の巻線群からの電動出力により行うように構成してなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、モノレール走行装置に関する。
従来、モノレール走行装置は、水平面や斜面に敷設したモノレール上を走行することによって、その走行装置に搭乗する人員を搬送するものである。特に、モノレール走行装置は、鋼製のモノレール上をスリップせずに走行するために、モノレールにラックを付設し、そのラックと噛合したピニオンをモータにて駆動する構成となっている(特許文献1参照)。
特開2001−48009号公報
しかしながら、水平区間の水平モノレールと傾斜区間の傾斜モノレールが混在したモノレールを走行するモノレール走行装置では、上り勾配の傾斜モノレールに合わせて駆動モータのトルクが大きくなるように設計しており、このような走行装置が水平なモノレールを走行すると低速走行となり、走行時間が長くなってしまう。
そこで、走行時間を短縮するために、水平モノレール用走行装置と傾斜モノレール用走行装置をそれぞれ走行させる方法がある。
しかし、上記の方法においては、走行区間の条件ごとにそれぞれ1種類、合計2種類のモノレール走行装置を製造し、水平モノレール走行装置と傾斜モノレール走行装置との乗り換えのために乗換用プラットホーム等の設備が必要となり、設備費用が高くなる。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、水平モノレールと傾斜モノレールを1台のモノレール走行装置で走行することにより、必要なトルクを確保しながら走行時間を短縮し、さらに1台のモノレール走行装置で輸送力を確保できるようにしたモノレール走行装置を提供する。
請求項1に記載の発明は、誘導電動機の出力側に連動連結したピニオンとモノレールに付設したラックとの組み合わせよりなる動力機構を介して、傾斜地及び水平地に設けて敷設したモノレール上を走行するモノレール走行装置において、誘導電動機を極数の異なる二群の巻線群に構成し、一方の巻線群からの電動出力は他方の巻線群に比し低速ながらトルクが大となるように構成し、他方の巻線群からの電動出力は一方の巻線群に比し高速ながらトルクが小となるように構成し、モノレールの水平と傾斜の状況を検知して二群の巻線群への切り替えを誘導電動機に設けた切替スイッチにより行うように構成し、モノレール上の水平走行は他方の巻線群からの電動出力により行い、しかもモノレール上の上り勾配の傾斜走行を一方の巻線群からの電動出力により行うように構成してなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、誘導電動機にはインバータを介して電力を供給するように構成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、一方の巻線群と他方の巻線群との出力の切替え時には、インバータによる周波数変換により巻線群への出力電流を緩急自在に制御することにより切り替え始動ショックを緩和すべく構成してなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、誘導電動機の出力側に連動連結したピニオンとモノレールに付設したラックとの組み合わせよりなる動力機構を介して、傾斜地及び水平地に設けて敷設したモノレール上を走行するモノレール走行装置において、誘導電動機を極数の異なる二群の巻線群に構成し、一方の巻線群からの電動出力は他方の巻線群に比し低速ながらトルクが大となるように構成し、他方の巻線群からの電動出力は一方の巻線群に比し高速ながらトルクが小となるように構成し、モノレールの水平と傾斜の状況を検知して二群の巻線群への切り替えを誘導電動機に設けた切替スイッチにより行うように構成し、モノレール上の水平走行は他方の巻線群からの電動出力により行い、しかもモノレール上の上り勾配の傾斜走行を一方の巻線群からの電動出力により行うように構成してなることにより、1台のモノレール走行装置で水平区間の水平モノレールや傾斜区間の傾斜モノレールが混在した区間を走行する際に最適な巻線群に切り替えることにより、巻線群の電動出力を切り替えて水平走行と上り勾配の傾斜走行に最適な駆動力を確保しながら走行でき、より短い時間で走行することができる。
また、切り替え可能な巻線群を搭載することで誘導電動機をコンパクトに構成でき、モノレール走行装置の総重量を軽減することができる。さらに、従来、走行時間を短縮するために、水平モノレール用のモノレール走行装置と、傾斜モノレール用のモノレール走行装置とをそれぞれ2台用意し、その間の乗り換えに乗り換え用駅舎を建設する必要があったが、本発明では1台のモノレール走行装置で運行できることから、乗り換え用駅舎が不要となり、設備投資の費用を大幅に軽減する効果がある。すなわち、1台のモノレール装置では成し得る事が出来なかった、単位時間当たりの輸送人員(輸送力)を確保することが可能である。
ここで、本来ならば、巻線群の切替えは常時通電状態で行われるため誘導電動機に過負荷を生じ故障の原因となるので、これを回避するためには、通電を遮断して誘導電動機を停止、すなわち、モノレール走行装置を停止させた状態で切り替えを行わなければならなかった。しかし、請求項2に記載の発明によれば、誘導電動機にインバータを介して電力を供給するように構成したことにより、極数の異なる二群の巻線群の切り替えをモノレール走行装置の停車中だけではなく、モノレール走行装置の走行中も連続して切り替えが可能となる。そこで、インバータからの出力を一旦停止し、モノレール走行装置が慣性走行中に二群の巻線群の切替えを行い、巻線群の切り替え後に、切り替えた巻線群をインバータ制御することでモノレール走行装置が停止しなくても二群の巻線群を切り替えて連続走行することができる。
請求項3に記載の発明によれば、一方の巻線群と他方の巻線群との出力の切り替え時には、インバータによる周波数変換により巻線群への出力電流を緩急自在に制御することにより切り替え始動ショックを緩和すべく構成したことにより、モノレール走行装置の走行中も連続して切り替えが可能となり、走行時間を短縮することができる。
モノレール走行装置の構成を示す概観図(側面視)である。 モノレール走行装置の構成を示す概観図(正面視)である。 図2の要部を示す概観図である。 モノレール走行装置の走行経路を示す側面図である。 誘導電動機の制御を示すブロック図である。 高速域から低速域への切り替え制御フローを示すタイミングチャートである。 低速域から高速域への切り替え制御フローを示すタイミングチャートである。
本実施形態のモノレール走行装置は、誘導電動機の出力側に連動連結したピニオンとモノレールに付設したラックとの組み合わせよりなる動力機構を介して、傾斜地及び水平地に設けて敷設したモノレール上を走行する装置である。本モノレール走行装置においては、誘導電動機を極数の異なる二群の巻線群に構成し、一方の巻線群からの電動出力は他方の巻線群に比し低速ながらトルクが大となるように構成し、他方の巻線群からの電動出力は一方の巻線群に比し高速ながらトルクが小となるように構成し、モノレールの水平と傾斜の状況を検知して二群の巻線群への切り替えを誘導電動機に設けた切替スイッチにより行うように構成し、モノレール上の水平走行は他方の巻線群からの電動出力により行い、しかもモノレール上の上り勾配の傾斜走行を一方の巻線群からの電動出力により行うように構成してなることを特徴とする。
また、誘導電動機にはインバータを介して電力を供給するように構成した。
さらに、一方の巻線群と他方の巻線群との出力の切替え時には、インバータによる周波数変換により巻線群への出力電流を緩急自在に制御することにより切り替え始動ショックを緩和すべく構成した。
以下に、本発明に好適な実施形態について図面に基づいて説明する。
[モノレール走行装置の構成]
図1、図2は、そのモノレール走行装置Aの構成を示す概観図であり、図3は、図2の要部を示す概観図であり、図4は、モノレール走行装置の走行経路を示す側面図である。
先ず、地上面に敷設するモノレールRについて説明し、次にモノレール走行装置Aについて説明する。
[モノレールR]
モノレールRは、図4に示すように、地上面に水平に敷設した水平モノレールRHと傾斜面に沿って敷設した傾斜モノレールRSにより構成される。この水平モノレールRHが敷設された区間を水平区間といい、傾斜モノレールRSが敷設された区間を傾斜区間という。
このモノレールRは、図1に示すように、走行方向に伸延した断面略正方形の上角パイプR1と下角パイプR2とを所定の上下間隔を保持して構成されており、上下角パイプR1,R2の間には支持パイプR3が架設されている。また、下角パイプR2は地上面に所定の支持部材R4を介して敷設されている。
図2に示すように、上角パイプR1の下面には、歯を下方向に突出させたラックR5が付設されている。さらに、上角パイプR1には、導体よりなる給電レールR6が長手方向に伸延させて配置されている。
[モノレール走行装置]
図1に示すように、モノレール走行装置Aは、敷設された1本のモノレールR上を走行するように構成される。
モノレールR上を走行するモノレール走行装置Aは、上部車両2と下部車両3とから構成される。
上部車両2は、人員を搭乗させる空間を備えたキャビン11からなる。上部車両2の下方には、下部車両3を配している。この下部車両3には、後述する駆動装置4を設けている。
上部車両の下部には、下部車両3の枠形状の固定フレーム12が配設され、固定フレーム12は上下2段構成の第1固定フレーム12aと第2固定フレーム12bとで構成されている。第1固定フレーム12aと第2固定フレーム12bとの間には、所定間隔を有して空気ばね13が複数個介設されている。第2固定フレーム12bの下部には、下方に向かって突出した保持フレーム12cが設けられている。また、下部車両3には、左右方向にオイルダンパー14,14や浮き上がり防止用ゴムバッファ15,15がそれぞれ配設されている。
また、下部車両3には、上部車両2を支持するための枠形状の支持フレーム16が設けられている。その支持フレーム16の略中央には、上部車両2と傾動自在に連結する傾動軸17が配設されている。
傾動軸17は、上部車両2の保持フレーム12cの略中央部から下方に突出した上側軸支持部材17aが配設され、下部車両3の支持フレーム16上に下側軸支持部材17bが配設される。そして、傾動軸17が上側軸支持部材17aと下側軸支持部材17bとに軸支されている。このように、上部車両2は下部車両3に対して傾動軸17を軸部として傾動自在に設けられている。
下部車両3には、図1に示すように、上部車両2を傾動軸17を軸として垂直方向に角度を変化させて傾動させるためのシリンダ20(傾動手段)が配設されている。このシリンダ20は、油圧式のものであり、油圧によりシリンダヘッド22がシリンダ本体21に対して伸縮自在に設けられている。
シリンダ本体21は、支持フレーム16の中央より後側位置に回動自在に軸支されており、シリンダヘッド22の先端部は上部車両2側に設置された第2固定フレーム12bの後側位置に回動自在に軸支されている。そして、シリンダ本体21に対してシリンダヘッド22を伸延させると、上部車両2は下部車両3に対して後側が持ち上げられた状態で傾動することとなる。このように、モノレール走行装置Aは、シリンダ20により、上部車両2を下部車両3に対して傾動させて上部車両2内を水平に保ちながら走行することができる。
また、下部車両3には、支持フレーム16の後側端部から上方に突出して長方形を有する板材18が設けられている。板材18には、複数のリミットスイッチ23が上下に所定間隔を有して設けられている。各リミットスイッチ23は上部車両2が下部車両3に対して所定の角度の傾きまで傾動させるためのものである。
さらに、上部車両2の第1固定フレームの後側端部から下方に突出し、弓形状に曲げられた長細い板材19が配設されている。また、その長細い板材19の略先端部には、姿勢制御用ストライカ24が設けられている。姿勢制御用ストライカ24は、く字形状の突出体が水平方向に突設されている。
このように、モノレール走行装置Aは、上記長細い板材19を上部車両2と共に傾動自在に設けられており、長細い板材19先端部に取り付けられた姿勢制御用ストライカ24が、いずれかのリミットスイッチ23の先端部を上方または下方から押圧した後、突出体内に係止することにより、そのリミットスイッチがON状態になったことを検出するようにしている。
また、このモノレール走行装置Aは、上部車両2の第2固定フレームの略中央部に、その上部車両2の水平位置からの傾きを検出する傾斜角度検出部25を設けている。
下部車両3には、モノレールR上を走行するための駆動装置4が設けられる。図1に示すように、駆動装置4には、モノレールRに当接する車輪30が前後方向に2個配設されており、上下角パイプR1,R2の左右側面に当接するガイドローラ31が複数個配設される。さらに、図2に示すように、駆動装置4の出力側には、上角パイプR1に付設したラックR5と噛合するピニオンPが設けられる。このように、モノレール走行装置Aは、駆動装置18によりピニオンPを駆動して車輪30やガイドローラ31等の補助部材によってモノレールR上を走行するように構成される。また、ピニオンPを駆動するための駆動装置4は、誘導電動機5を備えた構成としている。
図5に示すように、誘導電動機5は、インバータ7を介して制御部8と接続し、制御部8からの制御信号に基づいて駆動するように構成されている。インバータ7は、周波数を変えて誘導電動機5の回転数を可変制御している。図1中の符号6は、インバータ7や制御部8を備えた制御盤である。図5中の符号9は、インバータ7に接続した交流電源である。
また、誘導電動機5は、極数の異なる二群の巻線群に構成しており、一方の巻線群は電動出力が他方の巻線群に比して低速ながらトルクが大となるように構成され、他方の巻線群は電動出力が一方の巻線群に比し高速ながらトルクが小となるように構成されている。更に、切り替え可能な二群の巻線群からなる誘導電動機5にはインバータ7を介して電力を供給している。
図4に示すように、モノレール走行装置Aは、水平モノレールRHと傾斜モノレールRS上を走行しており、モノレールRの状況に応じてトルクを変動させながら、低速走行と高速走行の2つの特性を実現しつつ、巻線群の切り替えをモノレール走行装置Aが停車している状態だけではなく、走行している状態においても連続して切り替えることが可能となった。
また、図5に示すように、インバータ7の出力側には、各マグネットコンタクタMC1,MC2,MC3が並列に接続されており、各マグネットコンタクタMC1,MC2,MC3を切り替えることにより各巻線群の切り替えを行う。
例えば、一方の巻線群は、8極をなすようにマグネットコンタクタMC2をオン接続し、残りのマグネットコンタクタMC1,MC3をオフすることにより、8極のポールチェンジモータの構成となり、高トルク、低速な出力を得ることができる。他方の巻線群は、4極をなすようにコンタクタMC2をオフし,コンタクタMC1,MC3をオン接続することにより、4極のポールチェンジモータの構成となり、低トルク、高速な出力を得ることができる。
ポールチェンジモータ10の巻線切り替えにあたっては、モータの特性も変わるため、単純にインバータ7を接続しただけでは制御することができない。そこで、インバータ7は、予め2種類のパラメータ、すなわち、4極ポールチェンジモータを制御する4極用パラメータと8極ポールチェンジモータを制御する8極用パラメータを記憶している。巻線切り替えと同時にインバータ内部のパラメータも切り替えることにより、インバータ7によるポールチェンジモータ10の制御を可能とした。
各巻線群とインバータ7のパラメータの切り替え制御フローは次のように行われる。図6及び図7は、切り替え制御フローを説明するためのタイミングチャートであり、すなわち、図6は高速域から低速域へ変化する際のタイミングチャートであり、図7は低速域から高速域へ変化する際のタイミングチャートである。先ず、図6に基づきながら、モノレール走行装置Aが水平モノレールRHを走行する高速走行状態から傾斜モノレールRSを走行する低速走行状態に連続して走行する場合のポールチェンジモータの切り替えフローを説明する。
[高速域から低速域への切替]
制御部8は、モノレール走行装置Aが巻線群を切り替えるための切替ポイントC1に到達したか否かを判断する。この切替ポイントC1の演算方法については後述する。なお、切替ポイントC1は、水平モノレールRHから傾斜モノレールRSに切替わる位置であり、水平モノレールRHの終端に設けている。
制御部8は、切替ポイントC1に到達したと判断した場合、制御部8はインバータ7に切替指令を送信し、インバータ7を介して、誘導電動機5のポールチェンジモータ10を4極(一方の巻線群)から8極(他方の巻線群)に切り替え接続する。
すなわち、図6に示すように、切替指令がオン状態となると、制御部8はインバータ運転信号(INV_RUN)を200msecオフ状態(遮断)とする信号を送信し、インバータ7はこのインバータ運転信号に基づいて制御され、同時に制御部8はインバータ外部停止指令(INV_BB)を300msecオン状態とする信号をインバータ7に送信し、インバータ7はこのインバータ外部停止指令に基づいて、インバータ7から誘導電動機5へのインバータ出力を遮断する。
また、切替指令がオン状態となって100msec後にインバータ7は4極ポールチェンジモータを制御する4極用パラメータから8極ポールチェンジモータを制御する8極用パラメータに切り替えると、同時に、制御部8は、Motor−MC信号をマグネットコンタクタに送信し、マグネットコンタクタMC2をオフからオン接続し,マグネットコンタクタMC1をオン接続からオフし,マグネットコンタクタMC3をオン接続からオフとする切り替え接続を行う。さらに、切替指令がオン状態となって200msec後に、インバータ運転信号(INV_RUN)をオフ状態(遮断)からオン状態(復旧)とする。
さらにまた、切替指令がオン状態となって300msec後にインバータ外部停止指令(INV_BB)をオン状態からオフ状態とすることにより、インバータ7から誘導電動機5へのインバータ出力が復旧する。また、このインバータ外部停止指令が解除されるとインバータ7は、後述する速度サーチ機能により、その時点のモータ回転数に応じた周波数に基づいて誘導電動機5のポールチェンジモータ10を再度、起動して巻線群の切り替えを完了する。
制御部8は、インバータ7にインバータ外部停止指令(INV_BB)を送信することにより、誘導電動機5の巻線切替時にインバータ出力を遮断し、誘導電動機5をフリーラン状態にすることでモノレール走行装置Aは巻線切替時の空白時間を慣性力で走行することができる。また、インバータ7のパラメータを変更するには、インバータ7が運転している状態、すなわち、誘導電動機5が停止しない状態ではインバータ自身がパラメータを切り替えることができない。そこで、インバータ運転信号(INV_RUN)を遮断し、インバータ外部停止指令(INV_BB)を入力してインバータ出力を遮断すると共に、インバータ内部の出力トランジスタのスイッチングを停止させることにより、インバータ内の制御部はインバータが停止したと判断してパラメータの切り替えを行うことができる。
次に、図7に基づきながら、モノレール走行装置Aが傾斜モノレールRSを走行する低速走行状態から水平モノレールRHを走行する高速走行状態に連続して走行する場合のポールチェンジモータの切り替えフローを説明する。
[高速域から低速域への切替]
制御部8は、モノレール走行装置Aが巻線群を切り替えるための切替ポイントC1に到達したか否かを判断する。この切替ポイントC1の演算方法については後述する。
制御部8は、切替ポイントC1に到達したと判断した場合、制御部8はインバータ7に切替指令を送信し、インバータ7を介して、誘導電動機5のポールチェンジモータ10を8極(他方の巻線群)から4極(一方の巻線群)に切り替え接続する。
すなわち、図7に示すように、切替指令がオフ状態となると、制御部8はインバータ運転信号(INV_RUN)を200msecオフ状態(遮断)とする信号を送信し、インバータ7はこのインバータ運転信号に基づいて制御され、同時に制御部8はインバータ外部停止指令(INV_BB)を300msecオン状態とする信号をインバータ7に送信し、インバータ7はこのインバータ外部停止指令に基づいて、インバータ7から誘導電動機5へのインバータ出力を遮断する。
また、切替指令がオフ状態となって100msec後にインバータ7は8極ポールチェンジモータを制御する8極用パラメータから4極ポールチェンジモータを制御する4極用パラメータに切り替えると、同時に、制御部8は、Motor−MC信号をマグネットコンタクタに送信し、マグネットコンタクタMC2をオン接続からオフし,マグネットコンタクタMC1をオフからオン接続し,マグネットコンタクタMC3をオフからオン接続とする切り替え接続を行う。さらに、切替指令がオフ状態となって200msec後に、インバータ運転信号(INV_RUN)をオフ状態(遮断)からオン状態(復旧)とする。
さらにまた、切替指令がオフ状態となって300msec後にインバータ外部停止指令(INV_BB)をオン状態からオフ状態とすることにより、インバータ7から誘導電動機5へのインバータ出力が復旧する。また、このインバータ外部停止指令が解除されるとインバータ7は、後述する速度サーチ機能により、その時点のモータ回転数に応じた周波数に基づいて誘導電動機5のポールチェンジモータ10を再度、起動して巻線群の切り替えを完了する。
制御部8は、インバータ7にインバータ外部停止指令(INV_BB)を送信することにより、誘導電動機5の巻線切替時にインバータ出力を遮断し、誘導電動機5をフリーラン状態にすることでモノレール走行装置Aは巻線切替時の空白時間を慣性力で走行することができる。また、インバータ7のパラメータを変更するには、インバータ7が運転している状態、すなわち、誘導電動機5が停止しない状態ではインバータ自身がパラメータを切り替えることができない。そこで、インバータ運転信号(INV_RUN)を遮断し、インバータ外部停止指令(INV_BB)を入力してインバータ出力を遮断すると共に、インバータ内部の出力トランジスタのスイッチングを停止させることにより、インバータ内の制御部はインバータが停止したと判断してパラメータの切り替えを行うことができる。
上記インバータ7の速度サーチ機能について説明する。インバータの速度サーチ機能には、誘導電動機5の電流を検出する電流検出形速度サーチと誘導電動機5の速度を推定する速度推定形速度サーチの2種類があり、巻線切り替えによりモータ容量が変わることから前者の電流検出形速度サーチを使用している。
上述したように、巻線切り替えを行いインバータ7を再起動すると、インバータ7は切り替えたポールチェンジモータ10の極数に対応したパラメータに基づいて、設定した周波数をポールチェンジモータ10に出力し、パラメータの電圧復帰時間に従って電圧を復帰させる。その時、インバータ出力電流がパラメータの直流制動電流より大きい場合には、パラメータの速度サーチ減速時間の減速時間に応じて周波数を下げるように制御する。一方、インバータ出力電流がパラメータの速度サーチ動作電流以下となるとインバータ出力周波数と誘導電動機5の速度が同期したと判断することにより、周波数指令値まで加速又は減速を行う。
上述したタイミングチャートに基づいて、誘導電動機5のポールチェンジモータを4極から8極に切り替え再度起動することにより、巻線群の切り替え始動ショックが緩和されて、モノレール走行装置Aの走行中も連続して切り替えが可能となる。
ここで、制御部が所定の演算を行い切替ポイントC1を出力するまでについて説明する。
まずモノレール走行装置Aには、モノレールRに付設したラックR5に噛合させながらピニオンPの回転駆動により走行させるので、走行速度を変更させたか否かに拘わらず、走行された位置を容易に、かつ、正確に検出することができる。
制御部8には、走行される走行位置を検出する走行位置検出部が設けられており、走行位置検出部は、誘導電動機5の回転数に基づいたエンコーダ情報により走行位置の検出を行うものである。すなわち、駆動装置4の2つの誘導電動機5は、エンコーダを備えており、エンコーダは、モノレールRの始点から終点まで誘導電動機5を駆動して、モノレール走行装置Aが走行した走行位置をエンコーダ化して走行位置情報として出力し、走行位置検出部が走行位置情報を取り込んで走行位置を検出するようにしている。そして、走行位置と水平モノレールRHから傾斜モノレールRSへの勾配の切替ポイントC1までの距離を演算するようにしている。
モノレール走行装置Aは、ピニオンPがモノレールRのラックR5に噛合しながら回転することで走行するため、走行速度を変更させたか否かに拘わらず、エンコーダ情報に基づいて走行された位置を容易に、かつ、正確に検出することができ、正確な切替ポイントC1の情報を得ることができる。すなわち、切替ポイントC1に到達した時点で、上述した誘導電動機5の巻線群の切り替えを行うことができる。
なお、上述した切替ポイントC1はエンコーダにより演算するようにしたがエンコーダ以外の構成であってもよく、例えば、モノレールRの切替ポイントC1に位置センサを取り付け、モノレール走行装置Aが位置センサを通過することにより、位置センサの信号を制御部8に送信して、モノレール走行装置Aが切替ポイントC1に到達したと判断するようにしてもよい。また、モノレール走行装置AにGPS(グロバールポジショニングシステム)受信機を搭載し、モノレール走行装置Aが切替ポイントC1に到達したことをGPS受信機からの位置情報により判断するようにしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
A モノレール走行装置
C1 切替ポイント
MC1,MC2,MC3 マグネットコンタクタ
P ピニオン
R モノレール
R1 上角パイプ
R2 下角パイプ
R3 支持パイプ
R4 支持部材
R5 ラック
R6 給電レール
RH 水平モノレール
RS 傾斜モノレール

2 上部車両
3 下部車両
4 駆動装置
5 誘導電動機
6 制御盤
7 インバータ
8 制御部
9 交流電源
10 ポールチェンジモータ
11 キャビン
12 固定フレーム
12a 第1固定フレーム
12b 第2固定フレーム
12c 保持フレーム
13 空気ばね
14 オイルダンパー
15 防止用ゴムバッファ
16 支持フレーム
17 傾動軸
18 板材
19 板材

20 シリンダ
21 シリンダ本体
22 シリンダヘッド
23 リミットスイッチ
24 姿勢制御用ストライカ
25 傾斜角度検出部

30 車輪
31 ガイドローラ

Claims (3)

  1. 誘導電動機の出力側に連動連結したピニオンとモノレールに付設したラックとの組み合わせよりなる動力機構を介して、傾斜地及び水平地に設けて敷設したモノレール上を走行するモノレール走行装置において、
    誘導電動機を極数の異なる二群の巻線群に構成し、一方の巻線群からの電動出力は他方の巻線群に比し低速ながらトルクが大となるように構成し、他方の巻線群からの電動出力は一方の巻線群に比し高速ながらトルクが小となるように構成し、モノレールの水平と傾斜の状況を検知して二群の巻線群への切り替えを誘導電動機に設けた切替スイッチにより行うように構成し、モノレール上の水平走行は他方の巻線群からの電動出力により行い、しかもモノレール上の上り勾配の傾斜走行を一方の巻線群からの電動出力により行うように構成してなる
    ことを特徴とするモノレール走行装置。
  2. 誘導電動機にはインバータを介して電力を供給するように構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のモノレール走行装置。
  3. 一方の巻線群と他方の巻線群との出力の切り替え時には、インバータによる周波数変換により巻線群への出力電流を緩急自在に制御することにより切り替え始動ショックを緩和すべく構成してなる
    ことを特徴とする請求項2に記載のモノレール走行装置。
JP2014190633A 2014-09-19 2014-09-19 モノレール走行装置 Pending JP2016063660A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014190633A JP2016063660A (ja) 2014-09-19 2014-09-19 モノレール走行装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014190633A JP2016063660A (ja) 2014-09-19 2014-09-19 モノレール走行装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016063660A true JP2016063660A (ja) 2016-04-25

Family

ID=55796281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014190633A Pending JP2016063660A (ja) 2014-09-19 2014-09-19 モノレール走行装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016063660A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102723864B1 (ko) * 2024-01-05 2024-10-30 어드벤처 주식회사 급경사에 대응하여 승객의 편익 확보가 가능한 운송 시스템

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0186497U (ja) * 1987-11-26 1989-06-08
JPH03215191A (ja) * 1990-01-19 1991-09-20 Toyota Motor Corp 電気自動車用誘導電動機の極数切替制御装置
JPH03295751A (ja) * 1990-04-13 1991-12-26 Chigusa Sakudo Kk 乗用電動単軌条運搬車の傾斜角による速度制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0186497U (ja) * 1987-11-26 1989-06-08
JPH03215191A (ja) * 1990-01-19 1991-09-20 Toyota Motor Corp 電気自動車用誘導電動機の極数切替制御装置
JPH03295751A (ja) * 1990-04-13 1991-12-26 Chigusa Sakudo Kk 乗用電動単軌条運搬車の傾斜角による速度制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102723864B1 (ko) * 2024-01-05 2024-10-30 어드벤처 주식회사 급경사에 대응하여 승객의 편익 확보가 가능한 운송 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5497277B2 (ja) 斜面昇降機の水平維持システム
US20160089287A1 (en) Operating table and method for controlling an operating table
JP5414397B2 (ja) 給電式荷役装置
JP6695311B2 (ja) 電気駆動車両
US10934131B2 (en) Ropeless elevator control system
WO2008035768A1 (en) Vehicle travel control system
JP2017024586A (ja) 電動自動車のクルーズコントロール装置
JP2016063660A (ja) モノレール走行装置
JP3163639U (ja) 移動体の懸架装置
CN108974055B (zh) 悬挂式磁悬浮列车系统多模态优化驱动控制方法
JP5729644B2 (ja) クレーン装置及びクレーン制御方法
US20170320402A1 (en) Variable-gauge-train control device
JP4788412B2 (ja) 倒立振子型移動体
JP2020201862A (ja) 無人搬送車
JP6214814B2 (ja) 電気車の制御装置
JP2010178417A (ja) 運転支援システムおよび運転支援方法
JP2010154719A (ja) 軌道走行車両の走行制御装置
JP2016178792A (ja) コンタクタ制御装置
KR101544382B1 (ko) 전류각 제어를 위한 인버터를 갖는 자기부상 시스템
JP6544282B2 (ja) 車両用走行モータの制御装置
JP2010241602A (ja) 荷役装置
JP2016178793A (ja) コンタクタ制御装置
JP2017184574A (ja) 車両用走行モータの制御装置
JP2023122848A (ja) 車両制御装置
JP2014033551A (ja) 電気車制御装置、運転支援装置及び電気車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181012

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181120