JP2016063183A - 電子部品の回路基板構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品にて発生した熱を効率よく放熱する電子部品の回路基板構造を提供する。
【解決手段】導電パターン14が設けられた回路基板6と、電子部品4(半導体チップ、ICチップなど)を備える。電子部品4は、電子部品本体(チップ本体10、パッケージ本体)と、電子部品本体に設けられた複数のチップ電極12とを有し、これらチップ電極12が回路基板6の導電パターン14に電気的に接続され、電子部品本体と回路基板6との間に封止材16が充填される。回路基板6には貫通開口20が設けられ、電子部品本体(チップ本体10など)における複数のチップ電極12の内側に流入防止部材18が設けられ、更に、貫通開口20内には、電子部品4にて発生した熱を外部に伝達するための高熱伝導部材22が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路基板に実装した電子部品からの熱を放熱するようにした回路基板構造に関する。
回路基板に実装された電子部品を放熱する構造としてグランド層を利用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この回路基板構造では、複数(例えば、2枚)の回路基板が積層され、例えば、上側の回路基板の表面に電子部品が実装され、積層された回路基板の間に中間グランド層が設けられ、また下側の回路基板の裏面に下グランド層が設けられている。そして、電子部品と中間グランド層とがビア(VIA)を介して接続され、また中間グランド層と下グランド層とが、下側の回路基板の貫通孔内に設けられた金属層を介して接続されている。
このような回路基板構造では、電子部品にて発生した熱は、ビアを介して中間グランド層に伝達され、更に金属層を介して下グランド層に伝達され、この下グランド層から放熱され、下グランド層の領域を大きくすることによって、広範囲に放熱することができる。
特開2014−146682号公報
しかしながら、このような従来の回路基板構造では、電子部品からの熱がビアを介して伝達するために、熱伝達効率が充分ではく、電子部品にて発生した熱を充分に熱伝達して放熱することができない。
例えば、電子部品が液晶表示装置の駆動用ドライバである場合、近年の液晶表示装置の高解像化により4K(3840X2160ピクセル)のものが商品化され、更には8Kのものが商品化されようとしている。このような高解像度の液晶表示装置では、画像処理すべき信号が多く、またこれらの信号を高速処理しなければならず、液晶駆動用ドライバの発熱量が従来に比して大きくなっている。加えて、パソコンでは更なる薄型化の傾向にあり、パソコン側で充分な放熱空間を確保することが難しく、液晶駆動用ドライバの放熱処理が大きな課題になりつつある。このような放熱処理の問題は、薄型テレビ、スマートフォンなどの他の電子機器においても生じている。
本発明の目的は、電子部品にて発生した熱を効率よく放熱することができる電子部品の回路基板構造を提供することである。
本発明の請求項1に記載の電子部品の回路基板構造では、片側表面に所定の導電パターンが設けられた回路基板と、前記回路基板に実装される電子部品とを備え、前記電子部品は、電子部品本体と、前記電子部品本体の一面に設けられた複数のチップ電極とを有し、前記電子部品本体の前記複数のチップ電極が前記回路基板の前記所定の導電パターンに電気的に接続され、前記電子部品本体の前記一面と前記回路基板の前記片側表面との間に封止材が充填される電子部品の回路基板構造において、
前記回路基板における前記電子部品の実装部位に対応して貫通開口が設けられ、また前記電子部品本体における前記複数のチップ電極の内側に、前記封止材が前記回路基板の前記貫通開口側に流入するのを防止するための流入防止部材が設けられ、更に、前記回路基板の前記貫通開口内には、前記電子部品にて発生した熱を伝達するための高熱伝導部材が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の電子部品の回路基板構造では、前記流入防止部材は、前記電子部品本体の前記一面に、前記回路基板の前記貫通開口に対応して環状に設けられ、前記回路基板に前記電子部品を実装した状態において前記貫通高開口の外周側に位置し、前記流入防止部材の内側に位置する前記貫通開口内に高熱伝導樹脂が充填されることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の電子部品の回路基板構造では、前記流入防止部材は、前記電子部品本体の前記一面に、前記回路基板の前記貫通開口に対応してプレート状に設けられ、前記回路基板に前記電子部品を実装した状態において前記貫通開口を覆い、前記流入防止部材に覆われた前記貫通開口内に高熱伝導樹脂が充填されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の電子部品の回路基板構造では、前記流入防止部材は、前記電子部品本体の前記一面に設けられたベース部と、前記ベース部から突出する突出部とを有し、前記回路基板に前記電子部品を実装した状態において、前記流入防止部材の前記ベース部が前記回路基板の前記貫通開口を覆い、前記流入防止部材の前記突出部が前記貫通開口内に位置し、前記流入防止部材の前記突出部を覆うように前記高熱伝導樹脂が充填されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の電子部品の回路基板構造では、前記高熱伝導樹脂に関連して放熱部材が配設され、前記回路基板の前記貫通開口に充填された前記高熱伝導樹脂に接触するように前記放熱部材が設けられ、前記電子部品にて発生した熱は、前記高熱伝導部材を介して前記放熱部材に伝達されることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の電子部品の回路基板構造では、前記放熱部材は、前記回路基板の他側表面に設けられた放熱ベース部と、前記放熱ベース部から突出する熱伝導突出部とを有し、前記回路基板に前記放熱部材を装着した状態において、前記放熱部材の前記放熱ベース部が前記回路基板の前記貫通開口を覆い、前記放熱部材の前記熱伝導突出部が前記貫通開口内に位置し、前記放熱部材の前記放熱突出部を覆うように前記高熱伝導樹脂が充填されることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の電子部品の回路基板構造は、片側表面に所定の導電パターンが設けられた回路基板と、前記回路基板に実装される電子部品とを備え、前記電子部品は、電子部品本体と、前記電子部品本体の一面に設けられた複数のチップ電極とを有し、前記電子部品本体の前記複数のチップ電極が前記回路基板の前記所定の導電パターンに電気的に接続され、前記電子部品本体の前記一面と前記回路基板の前記片側表面との間に封止材が充填される電子部品の回路基板構造において、
前記回路基板の他側表面における前記電子部品の実装部位に対応して収容凹部が設けられ、前記回路基板の前記収容凹部内には、前記電子部品にて発生した熱を伝達するための高熱伝導部材が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の電子部品の回路基板構造では、前記回路基板の前記収容凹部は、前記回路基板の肉厚を薄くすることにより形成され、前記収容凹部に高熱伝導樹脂が充填されることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の電子部品の回路基板構造では、前記回路基板の前記収容凹部は、前記回路基板に設けた貫通開口を塞ぐように閉塞部材を設けることにより形成され、前記収容凹部に高熱伝導樹脂が充填されることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の電子部品の回路基板構造は、片側表面に所定の導電パターンが設けられた回路基板と、前記回路基板に実装される電子部品とを備え、前記電子部品は、電子部品本体と、前記電子部品本体の一面に設けられた複数のチップ電極とを有し、前記電子部品本体の前記複数のチップ電極が前記回路基板の前記所定の導電パターンに電気的に接続され、前記電子部品本体の前記一面と前記回路基板の前記片側表面との間に封止材が充填される電子部品の回路基板構造において、
前記電子部品本体の前記一面には、熱を伝導するための熱伝導チップが設けられ、前記回路基板の前記片面表面には、熱を伝導するための熱伝導パターンが設けられ、前記電子部品本体の前記熱伝導チップと前記回路基板の前記熱伝導パターンとが熱的に接続されており、
更に、前記回路基板の前記熱伝導パターンの一部には貫通開口が設けられ、熱を伝達するための高熱伝導樹脂が前記貫通開口を通して充填され、充填した前記高熱伝導樹脂が前記回路基板の他側表面に拡がっていることを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の電子部品の回路基板構造では、前記回路基板の前記熱伝導パターンは、前記電子部品本体の前記一面側からの熱を受ける受熱部と、前記受熱部から外側に延びる延長部とを有し、前記延長部に前記貫通開口が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の電子部品の回路基板構造では、前記電子部品本体の他面側には放熱部材が配設され、前記放熱部材は、前記電子部品本体の前記他面に接触する放熱本体部と、前記回路基板の前記貫通開口に充填された前記高熱伝導樹脂に接触する接触接続部とを備え、前記熱伝導パターンからの熱は、充填された熱伝導樹脂を介して前記回路基板の前記他側表面側から放熱されるとともに、充填された前記熱伝導樹脂及び前記放熱部材を介して前記回路基板の前記片側表面側から放熱されることを特徴とする。
更に、本発明の請求項13に記載の電子部品の回路基板構造では、前記電子部品本体の他面側には、これを覆うように高熱伝導樹脂層が設けられ、前記高熱伝導樹脂層が前記回路基板の前記貫通開口に充填された前記高熱伝導樹脂に結合されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の電子部品の回路基板構造によれば、回路基板における電子部品の実装部位に対応して貫通開口が設けられ、この貫通開口内に高熱伝導部材が設けられているので、電子部品にて発生した熱はこの高熱伝導部材を介して回路基板の他面側に伝達され、この他面側から放熱することができる。このとき、回路基板の貫通開口を大きくすると、貫通開口内の高熱伝導部材の断面積(熱伝導領域として機能する)も大きくすることができ、これによって、電子部品にて発生した熱の熱伝導効率を高めて放熱効果を向上させることができる。加えて、電子部品の電子部品本体における複数のチップ電極の内側に流入防止部材が設けられているので、電子部品と回路基板との間に封止材を封入したときにこの封止材が貫通開口側に流入することがなく、封入材によってこの貫通開口の一部が塞がれることを防ぐことができ、その結果、電子部品からの熱伝導効率の低下を抑えることができる。尚、この電子部品とは、半導体チップ又はこの半導体チップを内蔵したICなどであるが、サイズの小さい電子部品、特に半導体チップに好適である。
また、本発明の請求項2に記載の電子部品の回路基板構造によれば、流入防止部材が電子部品本体の一面に回路基板の貫通開口に対応して環状に設けられ、回路基板に電子部品を実装した状態において貫通開口の外周側に位置するので、電子部品と回路基板との間に封止材を封入したときにこの流入防止部材によって貫通開口側に流入するのを防止することができる。また、流入防止部材の内側に位置する貫通開口内に高熱伝導部材としての高熱伝導樹脂が充填されるので、電子部品にて発生した熱をこの高熱伝導樹脂を介して伝達することができる。
また、本発明の請求項3に記載の電子部品の回路基板構造によれば、流入防止部材が電子部品本体の一面に回路基板の貫通開口に対応してプレート状に設けられ、回路基板に電子部品を実装した状態においてこの貫通開口を覆うので、電子部品と回路基板との間に封止材を封入したときにこの封止材が貫通開口内に流入するのを防止することができる。また、回路基板の貫通開口内に高熱伝導部材としての高熱伝導樹脂が充填されるので、電子部品にて発生した熱を流入防止部材及び高熱伝導樹脂を介して伝達することができる。
また、本発明の請求項4に記載の電子部品の回路基板構造によれば、流入防止部材はベース部とこのベース部から突出する突出部とを有し、回路基板に電子部品を実装した状態において流入防止部材のベース部が回路基板の貫通開口を覆うので、封止材が貫通開口に流入するのを防止することができる。また、流入防止部材の突出部が貫通開口内に位置し、この突出部を覆うように高熱伝導樹脂が充填されるので、電子部品からの熱を流入防止部材(ベース部及び突出部)及び高熱伝導樹脂を介して効果的に伝達することができる。
また、本発明の請求項5に記載の電子部品の回路基板構造によれば、回路基板の貫通開口に充填された高熱伝導樹脂に接触するように放熱部材が設けられているので、電子部品にて発生した熱を高熱伝導部材を介して放熱部材から放熱することができ、放熱効果を高めることができる。
また、本発明の請求項6に記載の電子部品の回路基板構造によれば、放熱部材は、回路基板の貫通開口を覆う放熱ベース部と、この貫通開口内に位置する熱伝導突出部とを有し、この熱伝導突出部を覆うように高熱伝導樹脂が充填されるので、電子部品にて発生した熱を高熱伝導樹脂及び放熱部材(熱伝導突出部及び放熱ベース部)を介して放熱することができ、放熱効果を更に高めることができる。
また、本発明の請求項7に記載の電子部品の回路基板構造によれば、回路基板の他側表面における電子部品の実装部位に対応して収容凹部が設けられ、この収容凹部内に高熱伝導部材が設けられているので、電子部品に発生した熱は充填材、回路基板及び高熱伝導部材を介して回路基板の他端側に伝達され、この他端側から放熱することができる。
また、本発明の請求項8に記載の電子部品の回路基板構造によれば、回路基板の収容凹部は肉厚を薄くすることにより形成されるので、回路基板を介しての熱伝達が効果的に行われる。また、回路基板の収容凹部に高熱伝導部材としての高熱伝導樹脂が充填されるので、この高熱伝導樹脂を介して熱を伝達することができる。
また、本発明の請求項9に記載の電子部品の回路基板構造によれば、回路基板の収容凹部は、この回路基板に設けた貫通開口を塞ぐように閉塞部材を設けることにより形成されるので、この収容凹部には回路基板が存在せず、電子部品にて発生した熱の伝達をより効果的に行うことができる。また、このように閉塞部材を設けることにより、回路基板と電子部品との間に充填される充填材の層を薄くすることができ、これによっても熱伝達効率を高めることができる。尚、この閉塞部材は、例えば、導電パターンと同じ材料から形成することができる。
また、本発明の請求項10に記載の電子部品の回路基板構造によれば、電子部品本体の一面に熱伝導チップが設けられ、回路基板の前記片面表面に熱伝導パターンが設けられ、この熱伝導チップと熱伝導パターンとが熱的に接続されているので、電子部品本体に発生した熱を熱伝導チップ及び熱伝導パターンを介して伝達することができる。また、回路基板の熱伝導パターンの一部に貫通開口が設けられ、この貫通開口に充填した高熱伝導樹脂が回路基板の他側表面に拡がっているので、熱伝導パターンに伝達された熱は、高熱伝導樹脂を介して回路基板の他側表面側から放熱され、このように構成しても電子部品に発生した熱を効果的に放熱することができる。
また、本発明の請求項11に記載の電子部品の回路基板構造によれば、回路基板の熱伝導パターンは、電子部品本体の一面側からの熱を受ける受熱部と、受熱部から外側に延びる延長部とを有し、延長部に貫通開口が設けられているので、電子部品本体から受熱部に伝達された熱は、延長部を通して貫通開口に充填された高熱伝導樹脂に伝導され、この高熱伝導樹脂を介して放熱することができる。また、熱伝導パターンは受熱部と延長部とを有しているので、高熱伝導樹脂を充填する貫通開口を回路基板の適宜の部位に配設することができ、これによって、回路基板の回路設計を容易に行うことができる。
また、本発明の請求項12に記載の電子部品の回路基板構造によれば、電子部品本体の他面側に放熱部材が配設され、この放熱部材は、電子部品本体に接触する放熱本体部と、回路基板の貫通開口に充填された高熱伝導樹脂に接触する接触接続部とを備えているので、熱伝導パターンを通して伝達された熱を、熱伝導樹脂を介して回路基板の他側表面から放熱することができるとともに、この熱伝導樹脂及び放熱部材を介して回路基板の片側表面側からも放熱することができ、加えて電子部品本体からの熱を放熱部材の放熱本体部を介して直接的に放熱することができ、これによって、電子部品の放熱効果を更に高めることができる。
更に、本発明の請求項13に記載の電子部品の回路基板構造によれば、電子部品本体の他面側には、これを覆うように高熱伝導樹脂層が設けられ、高熱伝導樹脂層が回路基板の貫通開口に充填された高熱伝導樹脂に結合されているので、熱伝導パターンを通して伝達された熱を、熱伝導樹脂を介して回路基板の他側表面から放熱することができるとともに、この熱伝導樹脂及び高熱伝導樹脂層を介して回路基板の片側表面側からも放熱することができ、更に電子部品本体からの熱を高熱伝導樹脂層を介して直接的に放熱することができ、このように構成しても電子部品の放熱効果を更に高めることができる。
本発明に従う電子部品の回路基板構造の第1の実施形態を示す断面図。 図1の回路基板構造における電子部品を示す底面図。 本発明に従う電子部品の回路基板構造の第2の実施形態を示す断面図。 図2の回路基板構造における電子部品を示す底面図。 本発明に従う電子部品の回路基板構造の第3の実施形態を示す断面図。 図5の回路基板構造における電子部品を示す底面図。 本発明に従う電子部品の回路基板構造の第4の実施形態を示す断面図。 本発明に従う電子部品の回路基板構造の第5の実施形態を示す断面図。 本発明に従う電子部品の回路基板構造の第6の実施形態を示す断面図。 図9の回路基板構造における電子部品を示す底面図。 本発明に従う電子部品の回路基板構造の第7の実施形態を示す断面図。 図11の回路基板構造における電子部品を示す底面図。 本発明に従う電子部品の回路基板構造の第8の実施形態を示す断面図。 図14(a)は、図13の回路基板構造における回路基板を示す平面図、図14(b)は、その電子部品を示す底面図。 本発明に従う電子部品の回路基板構造の第9の実施形態を示す断面図。 本発明に従う電子部品の回路基板構造の第10の実施形態を示す断面図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う電子部品の回路基板構造の各種実施形態について説明する。
〈第1の実施形態〉
図1及び図2を参照して、電子部品の回路基板構造の第1の実施形態について説明する。図示の電子部品の回路基板構造2は、例えば、電子部品4と、この電子部品4が実装される回路基板6とから構成されている。この実施形態では、電子部品4は半導体チップであり、矩形状のチップ本体10を備え、このチップ本体10が電子部品本体となる。この電子部品4は、ICチップでもよく、この場合、電子部品本体は、半導体チップを内蔵するパッケージ本体となる。このような電子部品としては、種々の半導体チップ、ICチップでよく、例えば画像処理用チップ、液晶駆動用ドライバなどに広く適用することができる。
このチップ本体10の一面(この形態では、底面)には複数のチップ電極12が設けられ、この形態では、これらチップ電極12がチップ本体10の両側部に(図2において左側部及び右側部)に間隔をおいて設けられている。尚、これらチップ電極12は、チップ本体10の底面の適宜の箇所に設けることができ、例えばチップ本体10の底面の三つの側部、或いは四つの側部(即ち、全周側部)に設けるようにしてもよい。
また、回路基板6は、例えばポリイミド樹脂などから形成されるフレキシブル基板から構成され、その片側表面(図1において下側表面)に所要の導電パターン14が設けられ、これら導電パターン14がチップ本体10の対応するチップ電極12に電気的に接続される。このような電気的接続は、融着又は導電物質で接合することができる。尚、回路基板6は、ポリイミド樹脂の以外の材料のもでもよく、例えばガラス繊維入りのエポキシ樹脂を用いたものでもよい。
チップ本体10と回路基板6との間には、封止材16が充填されている。この封止材16としては、例えばエポキシ樹脂を用いることができるが、他の合成樹脂を用いるようにしてもよい。この封止材16は、図1に示すように、チップ本体10のチップ電極12と回路基板6の導電パターン14との接合部を封止するとともに、チップ本体10と回路基板6との間の外周部を封止するように設けられ、このように封止材16を設けることにより、外部からの湿気や汚れなどの進入を防止することができる。
このように封止材16をモールドすることに関連して、チップ本体10の底面に流入防止部材18が設けられる。この流入防止部材18は、複数のチップ電極12の内側において環状に設けられ、充填した封止材16が内側に流入するのを防止する。このような流入防止部材18は、チップ電極12を形成する際に、チップ電極12と同じ材料で同時に形成するのが望ましく、このように形成することによって、製造工程の簡素化を図ることができる。尚、この流入防止部材18は、チップ電極12と別の材料で形成するようにしてもよい。
この回路基板構造2では、電子部品4で発生した熱を放熱するために、更に、次の通りに構成されている。即ち、回路基板6の所定部位(即ち、電子部品4が実装される部位)に対応して貫通開口20が設けられ、この貫通開口20内に高熱伝導部材22が配設されている。この形態では、貫通開口20は、チップ本体10の外径形状に対応して矩形状に形成され、その大きさは、チップ本体10に設けられた流入防止部材18よりも小さく、この流入防止部材18の内側に回路基板6の貫通開口20が位置するように構成される。
高熱伝導部材22は、例えば高熱伝導樹脂を回路基板6の貫通開口20内に充填することによって形成され、充填した高熱伝導樹脂が貫通開口20から流出して回路基板6の他側表面(図1において上側の表面)に所定範囲にわたって拡がるようにするのが望ましい。このようにして形成した高熱伝導部材22(高熱伝導樹脂層)は、貫通開口20内に位置する熱伝導部24と、回路基板6の他側表面に拡がる放熱部26とを有する。高熱伝導部材22の熱伝導部24は、チップ本体10の底面に接触し、電子部品4(例えば、半導体チップ)にて発生した熱を回路基板6側に伝導し、その放熱部26は、熱伝導部24を介して伝達された熱を外部に、例えば周囲空間に、或いはこれに接触するフレームなどを介して外部空間などに放熱する。尚、このような高熱伝導樹脂としては、例えば、金属やシリカなどのフィラーを含有したシリコーン樹脂やエポキシ樹脂を用いることができる。
このような回路基板構造2においては、貫通開口20の断面積(この形態では、矩形状の領域)が大きいほど電子部品4からの熱を回路基板6側に伝達することができ、その放熱効果を高めることができる。例えば、電子部品4のチップ本体10の底面の1辺の長さL1が40mm程度である場合、この貫通開口20の1辺の長さL2を0.5mm〜25mm程度とすることができる。
電子部品4の回路基板6への実装は、例えば、次のようにして行うことができる。ます、電子部品4を回路基板6の所定位置に位置付け、そのチップ本体10の複数のチップ電極12を回路基板6の対応する導電パターン14に電気的に接続する。
次に、電子部品4と回路基板6との間の間隙に外周側から封止材16を所要の通りに充填する。この封止材16の充填は、一箇所又は間隔をおいた複数箇所から充填することができ、このように充填することによって、チップ本体10のチップ電極12と回路基板6の導電パターン14との接合部を封止するとともに、チップ本体10と回路基板6との間の外周部を封止することができる。このとき、チップ本体10の底面に流入防止部材20が環状に設けられているので、充填した封止材16がこれを乗り越えて回路基板6の貫通開口20側に流入することが防止される。
その後、回路基板6の他側表面(図1において上側)から貫通開口20内に高熱伝導樹脂を所要の通りに充填する。かくすると、充填した高熱伝導樹脂が貫通開口20内を流れて電子部品4と回路基板6との間の空間及び貫通開口20内を満たし、その一部が回路基板6の他側表面に流れて拡がる。このとき、充填した高熱伝導樹脂は、チップ本体10の流入防止部材18を越えて外側に流れることはない。
このようにして図1に示す通りの回路基板構造2を製作することができ、このような回路基板構造2においては、電子部品4にて発生した熱は、高熱伝導部材22の熱伝導部24を介して回路基板6側にその放熱部26伝導され、この放熱部26から外部に放熱される。このように回路基板6に設けた貫通開口20に高熱伝導部材22を設けることにより、電子部品4にて発生した熱を効果的に放熱することができ、一般的に放熱が難しい小型電子部品(例えば、半導体チップ)であても、効果的に放熱することができる。
〈第2の実施形態〉
次いで、図3及び図4を参照して、電子部品の回路基板構造の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態においては、電子部品側の流入防止部材に改良が施されている。尚、以下の実施形態において、上述した第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図3及び図4において、第2の実施形態の電子部品の回路基板構造2Aでは、電子部品4Aのチップ本体10Aの底面に設けられた流入防止部材18Aはプレート状に設けられ、その大きさは、図4に示すように、回路基板6に設けられた貫通開口20よりも大きく、この貫通開口20の全域を覆うように設けられている。この流入防止部材18Aは、後の記載からも理解される如く、熱伝導性の高い金属材料から形成することができ、例えば、チップ電極12と同じ材料を用いて同時形成することができる。この第2の実施形態のその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一でよい。
この第2の実施形態の回路基板構造2Aにおいては、回路基板6の導電パターン14に電子部品2Aのチップ電極12を電気的に接合すると、チップ本体10Aの流入防止部材18Aが回路基板6の貫通開口20を覆うようになる。このような状態において、封止材16を外側から充填すると、充填した封止材16は内側に流れてチップ本体10Aと回路基板6との間の空間を封止するとともに、それらの間の外周部を封止するが、この封止材16が回路基板6の貫通開口20に流入することがなく、このように構成しても、貫通開口20の一部が封止材16によって塞がるのを防止することができる。
また、この回路基板構造2Aでも、回路基板6の貫通開口20内に高熱伝導樹脂が充填されて高熱伝導部材22Aが設けられ、この高熱伝導部材22Aは、貫通開口20内に位置してチップ本体10A側の流入防止部材18Aに接触する熱伝導部24Aと、回路基板6の他側表面に拡がる放熱部26Aとを有し、電子部品4Aにて発生した熱は、流入防止部材18A及び高熱伝導部材22Aの熱伝導部24Aを介してその放熱部26A伝導され、この放熱部26Aから外部に放熱され、第1の実施形態と同様に、電子部品4にて発生した熱を効果的に放熱することができる。
〈第3の実施形態〉
次に、図5及び図6を参照して、電子部品の回路基板構造の第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態においては、電子部品側の流入防止部材に関して更に改良が施されている。
図5及び図6において、第3の実施形態の電子部品の回路基板構造2Bでは、電子部品4Bのチップ本体10Bの底面に設けられた流入防止部材18Bは、プレート状のベース部32と、このベース部32から突出する突出部34とを有している。流入防止部材18Bのベース部32の大きさは、図6に示すように、回路基板6に設けられた貫通開口20よりも大きく、この貫通開口20の全域を覆うように設けられ、またその突出部34は、回路基板6の貫通開口20よりも幾分小さく、この貫通開口20内に挿入される。この流入防止部材18Bは、第2の実施形態と同様に、熱伝導性の高い金属材料から形成することができ、例えば、チップ電極12と同じ材料を用いて形成することができる。この第3の実施形態のその他の構成は、上述した第2の実施形態と実質上同一でよい。
この第3の実施形態の回路基板構造2Bにおいては、回路基板6の導電パターン14に電子部品2Bのチップ電極12を電気的に接合すると、チップ本体10B側の流入防止部材18Bのベース部32が回路基板6の貫通開口20を覆い、またその突出部34がこの貫通開口20内に挿入される。このような状態において、封止材16を外側から充填すると、充填した封止材16は内側に流れてチップ本体10Bと回路基板6との間の空間を封止するとともに、それらの間の外周部を封止するが、流入防止部材18Bのベース部32によって、封止材16の回路基板6の貫通開口20への流入が防止され、このように構成しても、貫通開口20の一部が封止材16によって塞がれるのを防止することができる。
また、この回路基板構造2Bでも、回路基板6の貫通開口20内に高熱伝導樹脂が充填されて高熱伝導部材22Bが設けられ、この高熱伝導部材22Bは、チップ本体10B側の流入防止部材18Bの突出部34に接触する熱伝導部24Bと、回路基板6の他側表面に拡がる放熱部26Bとを有するので、電子部品4Bにて発生した熱は、流入防止部材18B(ベース部32及び突出部34)及び高熱伝導部材22Bの熱伝導部24Bを介してその放熱部26B伝導され、この放熱部26Bから外部に放熱され、第2の実施形態と同様に、電子部品4にて発生した熱を効果的に放熱することができる。尚、この場合、充填された高熱伝導樹脂は、流入防止部材18Bに突出部34の周囲を流れてそのベース部32と回路基板6との間の間隙にも充填される。
〈第4の実施形態〉
次に、図7を参照して、電子部品の回路基板構造の第4の実施形態について説明する。この第4の実施形態においては、上述した第2の実施形態のものに更に放熱部材が設けられている。
図7において、第4の実施形態の電子部品の回路基板構造2Cでは、回路基板6の貫通開口20に設けられた高熱伝導部材22Aの放熱部26Aの表面に、この放熱部26Aを覆うように放熱部材42が設けられている。この放熱部材42は、例えばアルミニウム、アルミ合金などの金属材料から形成することができ、高熱伝導樹脂が硬化する前に放熱部26Aに固着することができる。この第4の実施形態のその他の構成は、上述した第2の実施形態と実質上同一でよい。
この第4の実施形態においては、電子部品4Aにて発生した熱は、流入防止部材18A及び高熱伝導部材22A(熱伝導部24A及び放熱部26A)を介して放熱部材42に伝導され、この放熱部材42から外部に放熱され、このように放熱部材42を設けることによって、電子部品4にて発生した熱を更に効果的に放熱することができる。
このような放熱部材42は、図1及び図2に示す第1の実施形態の回路基板構造2に、また図5及び図6に示す第3の実施形態の回路基板構造2Bにも同様に適用することができる。
〈第5の実施形態〉
次に、図8を参照して、電子部品の回路基板構造の第5の実施形態について説明する。この第5の実施形態においては、上述した第4の実施形態における放熱部材に更に改良が施されている。
図8において、第5の実施形態の電子部品の回路基板構造2Dでは、放熱部材42Dは、放熱ベース部44と、この放熱ベース部44から突出する熱伝導突出部46とを有している。放熱部材42Dの放熱ベース部44は、回路基板6の貫通開口20よりも大きく、この貫通開口20の全域を覆うように構成され、またその熱伝導突出部46は、安通開口20よりも幾分小さく、この貫通開口20内に挿入されるように構成される。この第5の実施形態のその他の構成は、上述した第4の実施形態と実質上同一でよい。
この第5の実施形態の回路基板構造2Dにおいては、回路基板6の導電パターン14に電子部品2Aのチップ電極12が電気的に接合され、封止材16が外側から充填されてチップ本体10Bと回路基板6との間の空間及びそれらの間の外周部が封止され、その後、回路基板6の貫通開口20を通して流入防止部材18Aの表面に高熱伝導樹脂が充填される。そして、かく充填した後に、回路基板6の貫通開口20内に放熱部材42Dの熱伝導突出部46が挿入される。
このように挿入すると、その熱伝導突出部46の先端面が貫通開口20内に充填された高熱伝導樹脂に作用し、この高熱伝導樹脂は、流動防止部材18Aの表面を横方向に拡がった後に、回路基板6の貫通開口20の内周面と放熱部材42の熱伝導突出部46の外周面との間の間隙を通して図8において上方に流れ、更に回路基板6の他側表面と放熱部材42Dの放熱ベース部44との間を通って横方向に流れ、このようにして熱伝導部24D及び放熱部26Dを有する高熱伝導部材22Dが形成される。尚、この放熱部材42Dは、熱伝導突部44の先端面及び放熱ベース部44の先端側端面(図8において下側端面)に高熱伝導樹脂を所要の通りに塗布した後に回路基板6の貫通開口20内に挿入するようにしてもよく、このようにしても上述した同様の高熱伝導部材22Dを形成することができる。
この第5の実施形態においては、電子部品4Aにて発生した熱は、流入防止部材18A及び高熱伝導部材22D(主として熱伝導部24D)を介して放熱部材42D(熱伝導突出部46及び放熱ベース部44)に伝導され、その放熱ベース部46から外部に放熱され、このように構成することにより、電子部品4にて発生した熱を一層効果的に放熱することができる。
このような放熱部材42Dは、図1及び図2に示す第1の実施形態の回路基板構造2にも同様に適用することができる。また、この第5の実施形態では、回路基板6と放熱部材42Dの放熱ベース部44との間にも高熱伝導樹脂を介在させているが、この高熱伝導樹脂については、流入防止部材18Aと放熱部材42Dの熱伝導突出部46との間に介在させ、回路基板6と放熱部材42Dの放熱ベース部44との間には通常の樹脂(例えば接着剤)などを介在させるようにしてもよい。
〈第6の実施形態〉
次いで、図9及び図10を参照して、電子部品の回路基板構造の第6の実施形態について説明する。この第6の実施形態においては、電子部品側の流入防止部材が省略されているとともに、回路基板側に改良が施されている。
図9及び図10において、第6の実施形態の電子部品の回路基板構造2Eでは、チップ本体10Eの両側部に複数のチップ電極12が設けられ、また回路基板6Eの片側表面(図9において下側表面)には、上述したと同様に、電子部品4E側の複数のチップ電極12に対応して複数の導電パターン14が設けられ、これら導電パターン14に電子部品4Eの対応するチップ電極12が電気的に接続される。
この実施形態では、チップ本体10Eの複数のチップ電極12の内側に流入防止部材が設けられてなく、このことに関連して、回路基板6E側では、貫通開口に代えて、このチップ本体10Eの実装部位に対応して収容凹部52が設けられている。この収容凹部52は、回路基板6Eの肉厚を薄くすることによって形成され、この回路基板6Eの他側表面(図9において上側表面)に開口している。
回路基板6Eの収容凹部52には、上述したと同様にして、回路基板6Eの他側表面側から高熱伝導樹脂が充填され、このようにして収容凹部52内に高熱伝導部材22Eが設けられる。このように形成した高熱伝導部材22E(高熱伝導樹脂層)は、上述したと同様に、収容凹部52内に位置する熱伝導部24Eと、回路基板6の他側表面に拡がる放熱部26Eとを有する。この第6の実施形態のその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
この実施形態では、電子部品4Eの回路基板6Eへの実装は、例えば、次のようにして行うことができる。ます、電子部品4Eを回路基板6Eの所定位置に位置付け、そのチップ本体10Eの複数のチップ電極12を回路基板6Eの対応する導電パターン14に電気的に接続する。
次に、電子部品4Eと回路基板6Eとの間の間隙に外周側から封止材16Eを所要の通りに充填する。このとき、充填した封止材16Eは、電子部品4Eと回路基板6Eとの間の間隙を内側に流れ、複数のチップ電極12及び複数の導電パターン14を覆うようにしてかかる間隙に充填される。
その後、回路基板6Eの他側表面から収容凹部52内に高熱伝導樹脂を所要の通りに充填する。かくすると、充填した高熱伝導樹脂が収容凹部52内を満たし、その一部が回路基板6Eの他側表面に流れて拡がる。
このようにして図9に示す通りの回路基板構造2Eを製作することができ、このような回路基板構造2Eにおいては、電子部品4Eにて発生した熱は、充填材16E及び回路基板6E及び高熱伝導部材22Eの熱伝導部24Eを介して回路基板6E側にその放熱部26E伝導され、この放熱部26Eから外部に放熱される。
〈第7の実施形態〉
次いで、図11及び図12を参照して、電子部品の回路基板構造の第7の実施形態について説明する。この第7の実施形態においては、回路基板側の収容凹部に改良が施されている。
図11及び図12において、第7の実施形態の電子部品の回路基板構造2Fでは、回路基板6Fにおける電子部品4Eの実装部位に対応して貫通開口62が設けられているとともに、この貫通開口62を塞ぐように閉塞部材64が設けられている。この閉塞部材64は、金属材料のように高熱伝導材料から形成するのが望ましく、例えば導電パターン14と同様の材料から形成され、これら導電パターンと同時に形成するのが望ましい。この第7の実施形態のその他の構成は、上述した第6の実施形態と実質上同一である。
この実施形態では、チップ本体10Eと高熱伝導部材22Eの高熱伝導部24Fとの間に充填材16F及び閉塞部材64が介在されるのみであるので、第6の実施形態のものに比して熱伝導効率が高く、電子部品4Eにて発生した熱は、充填材16F及び閉塞部材64を介して高熱伝導部材24Fに伝達され、この放熱部26Eから外部に放熱される。
尚、この第7の実施形態、また上述した第6の実施形態においても、図7に示す第4に示す実施形態のように放熱部材を設けるようにしてもよく、或いは図8に示す第5の実施形態のように放熱部材を設けるようにしてもよい。
〈第8の実施形態〉
次に、図13及び図14を参照して、電子部品の回路基板構造の第8の実施形態について説明する。この第8の実施形態においては、電子部品及び回路基板に改良が施され、回路基板の熱伝導パターンを介して放熱するように構成されている。図13における断面図は、図14(a)におけるXIII−XIII線による断面を示している。
図13及び図14において、第8の実施形態の電子部品の回路基板構造2Gでは、回路基板6Gの片側表面(図13において下面)に導電パターン14が設けられているとともに、熱を伝導するための熱伝導パターン72,74,76が設けられている。この熱伝導パターン72,74,76は、例えば、導電パターン14と同じ金属材料(例えば、銅など)から形成され、製作工程の簡素化などを考慮すると、導電パターン14と同時に形成するのが望ましい。これら導電パターン72,74,76は、それぞれ、電子部品4Gのチップ本体10Gからの熱を受ける受熱部78,80,82と、これら受熱部78,80,82から両外側に(図13及び図14において左右方向)に延びる延長部84,86,88とを備え、これら受熱部78,80,82は、チップ本体10Gと回路基板6Gとの間に位置し、このチップ本体10Gからの熱が封止材16Gを介して伝達される。
回路基板6G側のこのような構成に関連して、チップ本体10Gの一面(図13において上面)に、回路基板6Gの各導電パターン14に対応してチップ電極12が設けられ、
また、その各熱伝導パターン72,76,80に対応して熱伝導チップ90,92,94が設けられている。チップ本体10Gの熱伝導チップ90,92,94は、例えば、チップ電極12と同じ金属材料から形成され、製作工程の簡素化などを考慮すると、チップ電極12と同時に形成するのが望ましい。
チップ本体10Gのチップ電極12と回路基板6Gの導電パターン14とは電気的に接続されるが、その熱伝導チップ90,92,94と熱伝導パターン72,74,76とは熱が伝導されるように熱的に接続される。従って、チップ本体10Gからの熱は、封止材16Gを介して熱伝導パターン72,74,76の受熱部78,80,82に伝達されるとともに、熱伝導チップ90,92,94を介して受熱部78,80,82に伝達され、これら受熱部78,80,82から延長部84,86,88に伝達される。
尚、回路基板6G側の熱伝導パターン72,74,76及びチップ本体10G側の熱伝導チップ90,92,94については、その個数、配設箇所などは適宜に設定することができ、例えば、熱伝導パターンについては1つ又は2つ、或いは4つ以上設けるようにしてもよく、また各熱伝導パターン72,74,76に熱的に接続されるチップ本体10G側の熱伝導チップ90,92,94についても1つ又は4つ以上で設けるようにしてもよい。
この形態では、熱伝導パターン72,74の延長部84,86に貫通開口96,98が設けられている。これら貫通開口96,98には高熱伝導部材22Gとしての高熱伝導樹脂が充填され、これら貫通開口96,98に充填された高熱伝導樹脂は、回路基板6Gの片側表面側(導電パターン14が設けられた表面側)にあっては、これら貫通開口96,98から流出して幾分拡がり、この表面側部分100が補助放熱部として機能し、またその他側表面側にあっては、これら貫通開口96,98から大きく流出してチップ本体10Gの裏面全域よりも広く覆うように構成され、かかる裏面側部分102が主放熱部として機能する。
この実施形態では、電子部品4Gの回路基板6Gへの実装は、例えば、次のようにして行うことができる。ます、電子部品4Gを回路基板6Gの所定位置に位置付け、そのチップ本体10Gの複数のチップ電極12を回路基板6Gの対応する導電パターン14に電気的に接続するとともに、チップ本体10Gの熱伝導チップ90,92,94を回路基板6Gの対応する熱伝導パターン72,74,76に熱的に接続する。
次に、電子部品4Gと回路基板6Gとの間の間隙に外周側から封止材16Gを所要の通りに充填する。このとき、充填した封止材16Gは、電子部品4Gと回路基板6Gとの間の間隙を内側に流れ、複数のチップ電極12及び複数の導電パターン14の接続部位を覆うように、また熱伝導チップ90,92,94と熱導電パターン72,74,76との接続部位を覆うように充填される。
その後、例えば、回路基板6Gの他側表面から貫通開口90,92内に高熱伝導樹脂を所要の通りに充填する。かくすると、充填した高熱伝導樹脂が貫通開口90,92を満たしてその一部が回路基板6Gの片側表面に流出して表面側部分100が形成されるとともに、残りの一部が他側表面に流出して拡がって他面側部分102が形成される。
このようにして図13に示す通りの回路基板構造2Gを製作することができ、このような回路基板構造2Gにおいては、電子部品4Gにて発生した熱は、充填材16Gを介して熱導電パターン72,74,76の受熱部78,80,82に伝達されるとともに、熱伝導チップ90,92,94を介してそれらの受熱部78,80,82に伝達され、かく伝達された熱が、それらの延長部84,86,88を介して高熱伝導樹脂(高熱伝導部材22G)に伝達され、この高熱伝導樹脂の表面側部分100及び裏面側部分102から外部に放熱される。
〈第9の実施形態〉
次に、図15を参照して、電子部品の回路基板構造の第9の実施形態について説明する。この第9の実施形態においては、第8の実施形態の回路基板構造に電子部品の表面側を覆うように放熱部材が設けられている。
図15において、第9の実施形態の電子部品の回路基板構造2Hにおいては、電子部品4Gの表面(熱伝導チップ92が設けられた一面とは反対の他面)側を覆うように放熱部材112が設けられている。この放熱部材112は、この表面(他面)を覆って接触する放熱本体部114と、この放熱本体部114から回路基板6G側に延びる一対の側壁部116と、一対の側壁部116の先端部から外側に延びる接触接続部118とを備え、一対の接触接続部118が、回路基板6Gの貫通開口98に充填された高熱伝導樹脂(高熱伝導部材22G)の表面側部分100に接触している。このような放熱部材112は、高熱伝導材料、例えばアルミニウム、アルミ合金、ステンレス鋼などの金属材料などから形成される。この第9の実施形態の回路基板構造2Hのその他の構成は、上述の第8の実施形態と実質上同一である。
この第9の実施形態の回路基板構造2Hにおいては、図15から理解されるように、電子部品4Gのチップ本体10Gにて発生した熱は、第8の実施形態と同様に、充填材16G及び熱伝導チップ92を介して導電パターン74の受熱部80に伝達され、かく伝達された熱が、それらの延長部86を介して高熱伝導樹脂(高熱伝導部材22G)、即ちその高熱伝導樹脂の表面側部分100及び裏面側部分102に伝達される。そして、高熱伝導樹脂の裏面側部分102に伝導された熱は、そこから外部に放熱される。また、その表面側部分100に伝達された熱は、放熱部材112の接触接続部118から側壁部116を介して放熱本体部114に伝達され、主としてこの放熱本体部114から外部に放熱される。加えて、チップ本体10Gにて発生した熱は、直接的に放熱部材112の放熱本体部114に伝達され、この放熱本体部114から外部に放熱される。このように、回路基板6Gの片面側(表面側)の放熱部材112とその他面側(裏面側)の高熱伝導樹脂の裏面側部分102から放熱することができ、電子部品4Gの放熱効果を高めることができる。
〈第10の実施形態〉
次に、図16を参照して、電子部品の回路基板構造の第10の実施形態について説明する。この第19の実施形態においては、第8の実施形態の回路基板構造に電子部品の表面側全体を覆うように高熱伝導樹脂層が設けられている。
図16において、第10の実施形態の電子部品の回路基板構造2Iにおいては、電子部品4Gの表面(チップ電極12が設けられた一面とは反対の他面)側を覆うように高熱伝導樹脂層122が設けられており、例えば高熱伝導部材22Gとして用いる高熱伝導樹脂と同様のものを用いることができる。この高熱伝導樹脂層122は、チップ本体10Gにおける外部に露出する部分の全体を覆っており、チップ本体10Gの他面(熱伝導チップ92が設けられた一面と反対の他面)を覆う放熱本体部124と、チップ本体10Gの周側面を覆う側壁部126とを備え、この側壁部126の端面が、回路基板6Gの貫通開口98に充填された高熱伝導樹脂(高熱伝導部材22G)の表面側部分100に接触している。この第10の実施形態の回路基板構造2Iのその他の構成は、上述の第8の実施形態と実質上同一である。
この第10の実施形態の回路基板構造2Iにおいては、図16から理解されるように、電子部品4Gのチップ本体10Gにて発生した熱は、第8の実施形態と同様に、充填材16G及び熱伝導チップ92を介して導電パターン74の受熱部80に伝達され、かく伝達された熱が、それらの延長部86を介して高熱伝導樹脂(高熱伝導部材22G)、即ちその高熱伝導樹脂の表面側部分100及び裏面側部分102に伝達される。そして、高熱伝導樹脂の裏面側部分102に伝導された熱は、そこから外部に放熱される。また、その表面側部分100に伝達された熱は、高熱伝導樹脂層122の側壁部1126から放熱本体部124に伝達され、放熱本体部124及び側壁部126から外部に放熱される。加えて、チップ本体10Gにて発生した熱は、直接的に高熱伝導樹脂層122の放熱本体部124及び側壁部126に伝達され、これら放熱本体部124及び側壁部126から外部に放熱され、このように構成して電子部品4Gの放熱効果を高めることができる。
以上、本発明に従う電子部品の回路基板構造の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
2,2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H,2I 回路基板構造
4,4A,4B,4E,4E,4G 電子部品
6,6E,6F,6G 回路基板
10,10A,10B,10E チップ本体
12 チップ電極
16,16E,16F,16G 封止材
18,18A,18B 流入防止部材
20,62 貫通開口
22,22A,22B,22D,22E,22F,22G 高熱伝導部材
24,24A,24B,24D,24E,24F 熱伝導部
26,26A,26B,24D,24E,24F 放熱部
32 ベース部
34 突出部
42,42D 放熱部材
44 放熱ベース部
46 熱伝導突出部











Claims (13)

  1. 片側表面に所定の導電パターンが設けられた回路基板と、前記回路基板に実装される電子部品とを備え、前記電子部品は、電子部品本体と、前記電子部品本体の一面に設けられた複数のチップ電極とを有し、前記電子部品本体の前記複数のチップ電極が前記回路基板の前記所定の導電パターンに電気的に接続され、前記電子部品本体の前記一面と前記回路基板の前記片側表面との間に封止材が充填される電子部品の回路基板構造において、
    前記回路基板における前記電子部品の実装部位に対応して貫通開口が設けられ、また前記電子部品本体における前記複数のチップ電極の内側に、前記封止材が前記回路基板の前記貫通開口側に流入するのを防止するための流入防止部材が設けられ、更に、前記回路基板の前記貫通開口内には、前記電子部品にて発生した熱を伝達するための高熱伝導部材が設けられていることを特徴とする電子部品の回路基板構造。
  2. 前記流入防止部材は、前記電子部品本体の前記一面に、前記回路基板の前記貫通開口に対応して環状に設けられ、前記回路基板に前記電子部品を実装した状態において前記貫通高開口の外周側に位置し、前記流入防止部材の内側に位置する前記貫通開口内に高熱伝導樹脂が充填されることを特徴とする請求項1に記載の電子部品の回路基板構造。
  3. 前記流入防止部材は、前記電子部品本体の前記一面に、前記回路基板の前記貫通開口に対応してプレート状に設けられ、前記回路基板に前記電子部品を実装した状態において前記貫通開口を覆い、前記流入防止部材に覆われた前記貫通開口内に高熱伝導樹脂が充填されることを特徴とする請求項1に記載の電子部品の回路基板構造。
  4. 前記流入防止部材は、前記電子部品本体の前記一面に設けられたベース部と、前記ベース部から突出する突出部とを有し、前記回路基板に前記電子部品を実装した状態において、前記流入防止部材の前記ベース部が前記回路基板の前記貫通開口を覆い、前記流入防止部材の前記突出部が前記貫通開口内に位置し、前記流入防止部材の前記突出部を覆うように前記高熱伝導樹脂が充填されることを特徴とする請求項3に記載の電子部品の回路基板構造。
  5. 前記高熱伝導樹脂に関連して放熱部材が配設され、前記回路基板の前記貫通開口に充填された前記高熱伝導樹脂に接触するように前記放熱部材が設けられ、前記電子部品にて発生した熱は、前記高熱伝導部材を介して前記放熱部材に伝達されることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の電子部品の回路基板構造。
  6. 前記放熱部材は、前記回路基板の他側表面に設けられた放熱ベース部と、前記放熱ベース部から突出する熱伝導突出部とを有し、前記回路基板に前記放熱部材を装着した状態において、前記放熱部材の前記放熱ベース部が前記回路基板の前記貫通開口を覆い、前記放熱部材の前記熱伝導突出部が前記貫通開口内に位置し、前記放熱部材の前記放熱突出部を覆うように前記高熱伝導樹脂が充填されることを特徴とする請求項5に記載の電子部品の回路基板構造。
  7. 片側表面に所定の導電パターンが設けられた回路基板と、前記回路基板に実装される電子部品とを備え、前記電子部品は、電子部品本体と、前記電子部品本体の一面に設けられた複数のチップ電極とを有し、前記電子部品本体の前記複数のチップ電極が前記回路基板の前記所定の導電パターンに電気的に接続され、前記電子部品本体の前記一面と前記回路基板の前記片側表面との間に封止材が充填される電子部品の回路基板構造において、
    前記回路基板の他側表面における前記電子部品の実装部位に対応して収容凹部が設けられ、前記回路基板の前記収容凹部内には、前記電子部品にて発生した熱を伝達するための高熱伝導部材が設けられていることを特徴とする電子部品の回路基板構造。
  8. 前記回路基板の前記収容凹部は、前記回路基板の肉厚を薄くすることにより形成され、前記収容凹部に高熱伝導樹脂が充填されることを特徴とする請求項7に記載の電子部品の回路基板構造。
  9. 前記回路基板の前記収容凹部は、前記回路基板に設けた貫通開口を塞ぐように閉塞部材を設けることにより形成され、前記収容凹部に高熱伝導樹脂が充填されることを特徴とする請求項7に記載の電子部品の回路基板構造。
  10. 片側表面に所定の導電パターンが設けられた回路基板と、前記回路基板に実装される電子部品とを備え、前記電子部品は、電子部品本体と、前記電子部品本体の一面に設けられた複数のチップ電極とを有し、前記電子部品本体の前記複数のチップ電極が前記回路基板の前記所定の導電パターンに電気的に接続され、前記電子部品本体の前記一面と前記回路基板の前記片側表面との間に封止材が充填される電子部品の回路基板構造において、
    前記電子部品本体の前記一面には、熱を伝導するための熱伝導チップが設けられ、前記回路基板の前記片面表面には、熱を伝導するための熱伝導パターンが設けられ、前記電子部品本体の前記熱伝導チップと前記回路基板の前記熱伝導パターンとが熱的に接続されており、
    更に、前記回路基板の前記熱伝導パターンの一部には貫通開口が設けられ、熱を伝達するための高熱伝導樹脂が前記貫通開口を通して充填され、充填した前記高熱伝導樹脂が前記回路基板の他側表面に拡がっていることを特徴とする電子部品の回路基板構造。
  11. 前記回路基板の前記熱伝導パターンは、前記電子部品本体の前記一面側からの熱を受ける受熱部と、前記受熱部から外側に延びる延長部とを有し、前記延長部に前記貫通開口が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の電子部品の回路基板構造。
  12. 前記電子部品本体の片側表面側には放熱部材が配設され、前記放熱部材は、前記電子部品本体の前記他面に接触する放熱本体部と、前記回路基板の前記貫通開口に充填された前記高熱伝導樹脂に接触する接触接続部とを備え、前記熱伝導パターンからの熱は、充填された熱伝導樹脂を介して前記回路基板の前記他側表面側から放熱されるとともに、充填された前記熱伝導樹脂及び前記放熱部材を介して前記回路基板の前記片側表面側から放熱されることを特徴とする請求項10又は11に記載の電子部品の回路基板構造。
  13. 前記電子部品本体の片側表面側には、これを覆うように高熱伝導樹脂層が設けられ、前記高熱伝導樹脂層が前記回路基板の前記貫通開口に充填された前記高熱伝導樹脂に結合されていることを特徴とする請求項10又は11に記載の電子部品の回路基板構造。













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