JP2016061642A - 測定装置 - Google Patents

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憲一 関
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実 長屋
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志帆 金井
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Abstract

【課題】電力測定中において、入力信号が変動したとしてもスイッチ等によりレンジ変更をすることなく、常に最適なレンジでの測定を連続して行うことができるようにする。
【解決手段】電圧入力部Vin側の電圧測定レンジ回路11a,第1A/D変換器12aと、電流入力部Iin側の電流測定レンジ回路11b,第2A/D変換器12bと、電力演算部13とを電力演算処理ユニット10として、電圧入力部Vinと電流入力部Iinとに対して、複数の電力演算処理ユニット10を並列的に接続し、少なくとも電流測定レンジ回路11bに各電力演算処理ユニット10ごとに異なるレンジ倍率を設定し、瞬時電力を積算するにあたって、各電流測定レンジ回路11bの出力を監視して、アナログ電流信号に対して最適なレンジ倍率を有する電流測定レンジ回路を含む電力演算処理ユニットを特定ユニットに指定し、各電力演算処理ユニットから出力される瞬時電力の中から、特定ユニットより出力される瞬時電力を選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は測定装置に関し、さらに詳しく言えば、測定レンジをスイッチ等により切り替えることなく、入力信号に応じた適切な測定レンジにて積算電力値が得られるようにした測定装置、特には積算電力の測定装置に関するものである。
図4に示すように、積算電力計は、その基本的な構成として、アナログの入力電圧Vと入力電流Iとを、それぞれ、測定レンジ回路11a,11bにより所定に増幅し、A/D変換器12a,12bにてデジタルの2値データに変換したのち、次段の電力演算部13で、電圧,電流の各データから瞬時電力(有効電力)Wを算出する。
そして、加算器14にて例えばその1周期分の瞬時電力Wを加算し、制御部であるCPU15で、その加算値Xをこれまでの合計値Tに加算して、積算開始時からの積算値(積算電力値)として表示部16に表示する。
オートレンジ機能を有する機種では、A/D変換器12a,12bの出力段に、レンジ判定回路17a,17bが設けられており、電力測定中に入力電圧V,入力電流Iが変化して、測定レンジ回路11a,11bのレンジ倍率が不適合になった場合には、レンジ変更として、そのレンジ倍率を適宜切り替えるようにしている。
一例として、測定レンジ回路11a,11bは、複数の抵抗素子を含むラダー回路からなり、その抵抗素子の一つを電子的または機械的なスイッチにて選択することにより、所望とするレンジ倍率が選択される。
しかしながら、電力測定中にレンジ変更が行われると、その変更(スイッチ切替)時間が僅かであるにしても、その間の測定が停止(不定値)となるため、表示部16に表示される積算値は、確度保証がなく誤差計算ができない参考値となる。
このような場合、オートレンジ機能を有する実機では、表示された積算値がレンジ変更時を含む参考値であることをユーザーに知らしめるため、一例として、表示部16に「ただ今、レンジが変更されました」等の表示を行うようにしている。
この点について、特許文献1には、入力電圧と入力電流とを、それぞれ、レンジ切替回路およびA/D変換器を介してDSP(デジタルシグナルプロセッサ)に与えて電力を測定する電力測定装置において、測定中に測定レンジの切り替えが行われたとしても、測定値が途切れないようにすることが提案されている。
すなわち、特許文献1に記載されている発明においては、レンジ切替回路の入力段とDSPの入力段との間(図4で言えば、測定レンジ回路11a,11bの入力段と電力演算部13の入力段と間)に、補助A/D変換器を含むバイパス回路を設けて、レンジ切替時には、補助A/D変換器を介してDSP(電力演算部)に測定データを取り込むようにしている。
この場合、補助A/D変換器の入力電圧・入力電流は、定格電圧・定格電流入力時でも、この補助A/D変換器の最大入力を超えない値となっていることから、レンジ切替時においても、電圧・電流の各測定データを得ることができる。
特開2002−196023号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明によると、積算電力値には、レンジ変更中に補助A/D変換器を介して得られたデータによる積算値が含まれるため、最適なレンジでの測定に比べて測定精度が落ちる、という問題がある。
したがって、本発明の課題は、電力測定中において、入力電圧・入力電流が変動したとしても、スイッチ等によりレンジ変更をすることなく、常に最適なレンジでの測定が連続して行えるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、電圧入力部から入力されるアナログ電圧信号を電圧測定レンジ回路にて所定に増幅または減衰して、第1A/D変換器によりデジタルの電圧データに変換するとともに、電流入力部から入力されるアナログ電流信号を電流測定レンジ回路にて所定に増幅または減衰して、第2A/D変換器によりデジタルの電流データに変換し、電力演算部により上記電圧データと上記電流データとから瞬時電力を算出し、制御手段にて上記瞬時電力を所定時間積算し、その積算電力を出力する測定装置において、
上記電圧入力部側の上記電圧測定レンジ回路および上記第1A/D変換器と、上記電流入力部側の上記電流測定レンジ回路および上記第2A/D変換器と、上記瞬時電力を算出する電力演算部とを一つの電力演算処理ユニットとして、上記電圧入力部と上記電流入力部とに対して、複数の上記電力演算処理ユニットが並列的に接続されており、上記電圧測定レンジ回路および/または上記電流測定レンジ回路には、上記各電力演算処理ユニットごとに異なるレンジ倍率が設定されており、上記制御手段は、上記測定レンジ回路の出力を監視し、上記アナログ電圧信号もしくは上記アナログ電流信号に対して最適なレンジ倍率を有する上記測定レンジ回路を含む上記電力演算処理ユニットを特定ユニットに指定し、上記各電力演算処理ユニットから出力される上記瞬時電力の中から、上記特定ユニットより出力される上記瞬時電力を上記積算電力用の瞬時電力として選択することを特徴としている。
本発明の好ましい態様によれば、上記制御手段は、上記特定ユニットごとに求められた瞬時電力の積算小計値の一部または全部を出力する。
本発明において、上記制御手段は、上記アナログ電圧信号もしくは上記アナログ電流信号のピークオーバーが発生していない上記測定レンジ回路が複数ある場合、測定レンジに対する信号波形の振幅率が最も大きな測定レンジ回路を最適なレンジ倍率を有する測定レンジ回路とする。
また、本発明において、上記各測定レンジ回路には、異なるレンジ倍率が降順もしくは昇順に設定されており、上記制御手段は、その高倍率の測定レンジ回路側からピークオーバーが発生しているかどうかを判定して行き、ピークオーバーが発生していない最初の測定レンジ回路を上記最適なレンジ倍率を有する測定レンジ回路とする。
上記電圧もしくは電流の入力信号がピークオーバーしているかどうかを判定するうえで、上記各電力演算ユニットは、上記入力信号のピーク値を検出するピークホールド回路を備えていることが好ましい。
本発明によれば、電圧入力部側の電圧測定レンジ回路および第1A/D変換器と、電流入力部側の電流測定レンジ回路および第2A/D変換器と、瞬時電力を算出する電力演算部とを一つの電力演算処理ユニットとして、電圧入力部と電流入力部とに対して、複数の電力演算処理ユニットを並列的に接続し、電圧および/または電流の測定レンジ回路に各電力演算処理ユニットごとに異なるレンジ倍率を設定し、瞬時電力を積算して積算電力を求めるにあたって、各測定レンジ回路の出力を監視し、アナログ電圧信号もしくはアナログ電流信号に対して最適なレンジ倍率を有する測定レンジ回路を含む電力演算処理ユニットを特定ユニットに指定し、各電力演算処理ユニットから出力される瞬時電力の中から、特定ユニットより出力される瞬時電力を積算電力用の瞬時電力として選択するようにしたことにより、電力測定中において、入力電圧・入力電流が変動したとしても、スイッチ等によりレンジ変更をすることなく、常に最適なレンジでの測定を連続して行うことができる。
また、上記特定ユニットごとに求められた瞬時電力の積算小計値の一部または全部を表示部および/または外部機器に出力することにより、被測定機器の各モードごとの積算電力(例えば、待機時モードでの積算電力、動作時モードでの積算電力等)を測定することができ、被測定機器の消費電力を解析するうえで役立つ。
本発明による積算電力計の実施形態の構成を示す模式な回路図。 上記実施形態で実行される動作を説明するためのフローチャート。 最適な測定レンジ回路を選択する際の各測定レンジ回路でのレンジ範囲と波形例との関係を示す模式図。 電力演算ユニットの好ましい構成を示す模式的な回路図。 先行技術として従来の積算電力計の構成を示す模式な回路図。
次に、図1ないし図4を参照して、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
ここで説明する実施形態では、本発明の測定装置を積算電力計としており、図1に示すように、この実施形態に係る積算電力計1によると、電圧入力部Vinと電流入力部Iinとに対して、第1ないし第nの複数の電力演算処理ユニット10a〜10nが並列的に接続されている。各電力演算処理ユニット10a〜10nは同一構成であり、特に区別する必要がない場合には、その総称として電力演算処理ユニット10と言う。
各電力演算処理ユニット10には、電圧入力部Vinに直列として接続される電圧測定レンジ回路11aおよび第1A/D変換器12aと、電流入力部Iinに対して直列に接続される電流測定レンジ回路11bおよび第2A/D変換器12bと、電力演算部13とが含まれている。
すなわち、各電力演算処理ユニット10において、電圧入力部Vinから入力されるアナログ電圧Vaは、電圧測定レンジ回路11aにて所定のレンジ倍率で増幅された後、第1A/D変換器12aでデジタルの2値データからなる電圧Vdに変換される。
同様に、電流入力部Iinから入力されるアナログ電流Iaは、電流測定レンジ回路11bにて所定のレンジ倍率で増幅された後、第2A/D変換器12bでデジタルの2値データからなる電流Idに変換される。
電力演算部13は、各A/D変換器12a,12bにてA/D変換された電圧Vdと電流Idとから、瞬時電力W(=Vd×Id)を算出する。電力演算部13には、例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ)を用いることができる。
上記のように、各電力演算処理ユニット10には、電圧測定レンジ回路11a,電流測定レンジ回路11b,第1および第2のA/D変換器12a,12b,電力演算部13が含まれているが、これらの各部材を電力演算処理ユニット10a〜10nごとに区別する必要がある場合には、各部材の参照符号に、各部材が属する電力演算処理ユニット10a〜10nの識別符号a〜nを付す。
例えば、電力演算処理ユニット10aと10nについて言えば、電圧測定レンジ回路を11aa(11an),電流測定レンジ回路を11ba(11bn),第1および第2のA/D変換器を12aa,12ba(12an,12bn),電力演算部を13a(13n)とする。
この実施形態に係る積算電力計1おいて、各電力演算処理ユニット10出力側は、制御手段20に接続されている。制御手段20は、CPU(中央演算処理ユニット)やマイクロコンピュータ等からなるデータ処理部21と、各電力演算処理ユニット10(10a〜10n)ごとに、その瞬時電力を加算して積算小計値として記憶するメモリ部22(22a〜22n)とを備えている。
データ処理部21は、最適なレンジ回路を選択する機能、各電力演算部13a〜13nにて算出された瞬時電力Wを各電力演算処理ユニット10ごとに加算する機能、積算電力値等の測定結果を表示部30に表示する機能等を備えている。また、制御手段20に、図示しない所定のインターフェイスを介して外部機器(例えば、パソコン)を接続することもできる。
次に、積算電力の測定手順の一例について説明する。まず、測定を開始する前に、各電力演算処理ユニット10の電圧測定レンジ回路11aおよび/または電流測定レンジ回路11bに所定のレンジ倍率を設定する。
この実施形態での測定対象は商用電源であり、商用電源の場合、電圧は余り変動しないため、この実施形態では、各電力演算処理ユニット10の電圧測定レンジ回路11aについては、そのレンジ倍率は同一とし、電流測定レンジ回路11bには、各電力演算処理ユニット10ごとに、例えば、1倍,2倍,5倍,10倍…のように、異なるレンジ倍率を設定する。この設定はユーザーによる。
図2のフローチャートを参照して、この実施形態での動作の一例を説明するが、各電力演算処理ユニット10(10a〜10n)において、A/D変換器12a,12b、電力演算部13の各動作はデータ処理部21により制御され、A/D変換器12a,12bは、同一のタイミングでデータサンプリングを行い、また、各電力演算部13(13a〜13n)は、同一周期について同時に瞬時電力Wを算出する。
図示しない操作部等からの測定開始の指示により、積算電力の測定が開始されると、各電力演算処理ユニット10の電圧測定レンジ回路11a,電流測定レンジ回路11bに、電圧入力部Vinおよび電流入力部Iinの電圧Va,電流Iaが同時に入力され、次段のA/D変換器12a,12bにより同一のタイミングでA/D変換される。
そして、各電力演算処理ユニット10の電力演算部13にて、上記A/D変換後の電圧Vd,電流Idとの積(Vd×Id)から瞬時電力Wが同一の周期(電圧波形もしくは電流波形を基準とした少なくとも1周期で、この例では1周期)にわたって算出され、各電力演算部13a〜13nより、1周期分の瞬時電力Wa〜Wnがデータ処理部21に送出される。
データ処理部21は、電力演算部13からの瞬時電力Wa〜Wnを受けると、各電力演算処理ユニット10の電流測定レンジ回路11ba〜11bnの出力監視モードに入り、電流測定レンジ回路11ba〜11bnの中から最適な測定レンジを探し出す。その一例を図3により説明する。
図3は、被測定電流Iaの信号波形と、レンジ範囲(上限値U,下限値L)との関係を示した図で、レンジ倍率は、図3(a)>図3(b)>図3(c)の順になっており、図3(a)は、レンジ倍率が大きく、被測定電流Iaがレンジ範囲を超えてピークオーバーになっている状態を示している。
これに対して、図3(b),(c)は、いずれも被測定電流Iaがレンジ範囲内に収まっているが、図3(b)の方が、図3(c)よりもレンジ倍率が大きいことから、レンジ範囲に対して信号波形が大きく振れており、測定レンジ範囲に対する信号波形の振幅率が大きく、測定レンジ範囲をより有効(フル)に使用している状態を示している。
ここで、図3(a)が、図1において、第1の電力演算処理ユニット10aにおける電流測定レンジ回路11baによるものであり、図3(b)が、第2の電力演算処理ユニット10bにおける電流測定レンジ回路11bb、また、図3(c)が、第3の電力演算処理ユニット10cにおける電流測定レンジ回路11bcによるものであるとする。
そうすると、データ処理部21は、図3(b)の第2の電力演算処理ユニット10bにおける電流測定レンジ回路11bbを最適な測定レンジとして選択し、その電力演算処理ユニット10bの電力演算部13bで算出された1周期分の瞬時電力値Wbを、電力演算処理ユニット10bに対応するメモリ部22bに記憶する(すでに記憶されている瞬時電力値があれば、その瞬時電力値に今回値を加算して積算小計値とする)。なお、他の電力演算処理ユニット10の電力演算部13で算出された1周期分の瞬時電力値Wは採用しない。
各電流測定レンジ回路11ba〜11bnには、順不動にレンジ倍率が設定されてよいが、電流入力部Iinに対して、図1のように、電流測定レンジ回路11ba〜11bnがこの順序で並列に接続されているとして、最初の第1番目の電流測定レンジ回路11baのレンジ倍率を最も大きくし、それ以降レンジ倍率を降順に漸次小さくなるように設定することが好ましい。
これによれば、データ処理部21は、最適な測定レンジを探すにあたって、第1番目の電流測定レンジ回路11ba側からピークオーバーが発生しているかどうかを見て行き、ピークオーバーが発生していない最初の電流測定レンジ回路11bを最適なレンジとして特定し、それ以降の電流測定レンジ回路11bについては見る必要がなく、その分、最適なレンジを探し出す時間を短縮することができる。
最適な測定レンジを探す好ましい例としては、図4に示すように、各電力演算ユニット10のA/D変換器12a,12bの出力側に、ピークホールド回路14a,14bを接続し、レンジ倍率の大きい測定レンジ回路から順に、ピークホールド回路よりピーク値を取得し、そのピーク値がA/D変換器の上限値(12ビットのA/D変換器ならば4096)に達しているかどうかを判定し、ピーク値がA/D変換器の上限値に達していない最初のレンジ回路を最適レンジ回路とする。
上記とは反対に、n番目の電流測定レンジ回路11bnのレンジ倍率が最も大きくなるように、レンジ倍率を昇順に設定してもよく、その場合には、n番目の電流測定レンジ回路11bn側からピークオーバーが発生しているかどうかを見て行けばよい。
以後同様に、データ処理部21は、各電力演算部13から1周期分の瞬時電力Wが出力されるたびに、最適な測定レンジを探しだし、例えばある周期において、最適な測定レンジが第2の電力演算処理ユニット10bから例えば第1の電力演算処理ユニット10aの電流測定レンジ回路11baに変更されたとすると、データ処理部21は、その電力演算処理ユニット10aの電力演算部13aで算出された1周期分の瞬時電力値Waを、第1の電力演算処理ユニット10aに対応するメモリ部22aに記憶する(すでに記憶されている瞬時電力値があれば、その瞬時電力値に今回値を加算して積算小計値とする)。
データ処理部21は、上記の動作を積算電力の終了時点まで繰り返し、最適な測定レンジが変更される都度、その最適な測定レンジの電力演算処理ユニット10の電力演算部13で算出された1周期分の瞬時電力値Wを、当該電力演算処理ユニット10のメモリ部22にΣWのように加算しながら積算小計値を記憶する。そして、各メモリ部22a〜22nの積算小計値a〜nを加算し、そのそのトータル合計値Tを積算電力値として表示部30に表示する。
そして、図示しない操作部等から測定終了の指示が出されるか、もしくは予め設定された測定時間が経過すると、積算を終了する。
なお、トータル合計値(積算電力値)Tを表示部30に表示するにあたって、その内訳として、各電力演算処理ユニット10a〜10nの積算小計値a〜nを、好ましくはレンジ倍率またはレンジ範囲とともに表示することにより、被測定機器の各モードごとの積算電力(例えば、待機時モードでの積算電力、動作時モードでの積算電力等)を測定することができ、被測定機器の消費電力を解析するうえで役立つ。
上記実施形態では、各電力演算処理ユニット10の電圧測定レンジ回路11aについては、そのレンジ倍率は同一とし、電流測定レンジ回路11bに各電力演算処理ユニット10ごとに異なるレンジ倍率を設定するようにしているが、例えば太陽電池による電源系統では、電圧も大きく変動することがあり得ることから、電圧測定レンジ回路11aa〜11anにも、各電力演算処理ユニット10ごとに異なるレンジ倍率が設定されてよい。
その場合、データ処理部21は、被測定電圧Va,電流Iaの各信号波形がともにピークオーバーを起こしておらず、電圧,電流の各レンジ範囲内でともに振幅率(レンジ範囲に対する信号波形の振れ幅率)が最も大きい測定レンジ回路11a,11bを最適な測定レンジとして選択する。
なお、上記実施形態では、制御手段20から出力される各積算値(小計値、合計値等)を表示部30に表示(出力)するようにしているが、本発明には、制御手段20から出力される上記各積算値を例えばLANやGP−IB等の通信を介してパソコン等の外部機器に出力する態様や、所定のインターフェイスを介してHDDやUSBメモリ等の外部メディアに保存する態様も含まれる。
また、上記実施形態では、最適なレンジ倍率を有する測定レンジ回路を探す際に、図4に示すように、各電力演算ユニット10のA/D変換器12a,12bの出力側に、ピークホールド回路14a,14bを接続し、そのピーク値に基づいて最適レンジ回路を選択するようにしているが、これとは別の手法として、例えば電力演算部13a〜13nに電力演算とともに電圧と電流の実効値演算機能を持たせ、データ処理部21にて電圧、電流、電力値から最適レンジを決定し、対応したメモリ22a〜22nに加算するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、電力測定中において、入力電圧・入力電流が変動したとしても、スイッチ等によりレンジ変更をすることなく、常に最適なレンジでの測定を連続して行うことができる。
1 積算電力計
10(10a〜10n) 電力演算処理ユニット
11a(11aa〜11an) 電圧測定レンジ回路
11b(11ba〜11bn) 電流測定レンジ回路
12a(12aa〜12an) 第1A/D変換器
12b(12ba〜12bn) 第2A/D変換器
13(13a〜13n) 電力演算部
20 制御手段
21 データ処理部
22(22a〜22n) メモリ部
30 表示部
Vin 電圧入力部
Iin 電流入力部

Claims (4)

  1. 電圧入力部から入力されるアナログ電圧信号を電圧測定レンジ回路にて所定に増幅または減衰して、第1A/D変換器によりデジタルの電圧データに変換するとともに、電流入力部から入力されるアナログ電流信号を電流測定レンジ回路にて所定に増幅または減衰して、第2A/D変換器によりデジタルの電流データに変換し、電力演算部により上記電圧データと上記電流データとから瞬時電力を算出し、制御手段にて上記瞬時電力を所定時間積算し、その積算電力を出力する測定装置において、
    上記電圧入力部側の上記電圧測定レンジ回路および上記第1A/D変換器と、上記電流入力部側の上記電流測定レンジ回路および上記第2A/D変換器と、上記瞬時電力を算出する電力演算部とを一つの電力演算処理ユニットとして、上記電圧入力部と上記電流入力部とに対して、複数の上記電力演算処理ユニットが並列的に接続されており、上記電圧測定レンジ回路および/または上記電流測定レンジ回路には、上記各電力演算処理ユニットごとに異なるレンジ倍率が設定されており、
    上記制御手段は、上記測定レンジ回路の出力を監視し、上記アナログ電圧信号もしくは上記アナログ電流信号に対して最適なレンジ倍率を有する上記測定レンジ回路を含む上記電力演算処理ユニットを特定ユニットに指定し、上記各電力演算処理ユニットから出力される上記瞬時電力の中から、上記特定ユニットより出力される上記瞬時電力を上記積算電力用の瞬時電力として選択することを特徴とする測定装置。
  2. 上記制御手段は、上記特定ユニットごとに求められた瞬時電力の積算小計値の一部または全部を出力することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 上記制御手段は、上記アナログ電圧信号もしくは上記アナログ電流信号のピークオーバーが発生していない上記測定レンジ回路が複数ある場合、測定レンジに対する信号波形の振幅率が最も大きな測定レンジ回路を最適なレンジ倍率を有する測定レンジ回路とすることを特徴とする請求項1または2に記載の測定装置。
  4. 上記各測定レンジ回路には、異なるレンジ倍率が降順または昇順に設定されており、上記制御手段は、その高倍率の測定レンジ回路側からピークオーバーが発生しているかどうかを判定して行き、ピークオーバーが発生していない最初の測定レンジ回路を上記最適なレンジ倍率を有する測定レンジ回路とすることを特徴とする請求項3に記載の測定装置。
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