JP2010197223A - 電力計 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定電路の種類に拘わらず電力を簡単に測定する。
【解決手段】処理部は、設定部に配設された設定ボタンが操作されたときには、設定された種類が交流電路(単相3線式電路、三相3線式電路および三相4線式電路)であるチャンネルについては交流用に設定すると共に、設定された種類が単相2線式電路であるチャンネルについてはこのチャンネルに入力されている線間電圧の種別に応じて交流用または直流用に設定する種別設定処理(ステップ65)と、種別設定処理において交流用に設定されたチャンネルについてはこのチャンネルに入力される線間電圧のゼロクロス点に同期させて電力を算出する設定とすると共に、種別設定処理において直流用に設定されたチャンネルについては所定時間毎に直流積算で電力を算出する設定とする同期積算設定処理(ステップ66)とを実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電流検出プローブおよび電圧検出プローブが(それぞれ1本ずつ)接続される複数のチャンネルを有し、この電流検出プローブおよび電圧検出プローブが接続された被測定電路の電力を算出して表示する電力計に関するものである。
この種の電力計として、本願出願人は、下記特許文献1に開示された電力計(電力測定器)を既に提案している。この電力計は、交流電圧および交流電流を測定対象としたものであって、入力部、設定部、CPU、記憶手段としてのROMおよびRAM、並びに表示部を備えている。この場合、入力部は、電流検出プローブおよび電圧検出プローブがそれぞれ1本ずつ接続される複数のチャンネルと、各チャンネルから入力される交流電流および交流電圧をディジタル信号に変換するA/D変換器とを備えている。この電力計では、被測定電路の電力測定に際して、被測定電路の種類(単相2線、単相3線、三相3線または三相4線などの電力伝送の方式)が作業者によって設定部に設定される。また、測定対象の交流電圧や交流電流の値に応じて、適切な電圧範囲や電流範囲を決める測定レンジなどが選択される。
特開2000−258484号公報(第3頁、第1図)
ところが、上記の電力計には、以下の解決すべき課題が存在している。すなわち、被測定電路の種類が単相3線式電路、三相3線式電路および三相4線式電路のいずれかのときには、これらの電路の線電流および線間電圧は必ず交流であるため、上記の電力計で電力測定が可能である。しかしながら、被測定電路の種類が単相2線式電路のときには、この電路の線電流および線間電圧が交流のときと、直流のときとが存在する。この場合、交流と直流とでは、積算電力算出処理の内容が異なるため、上記の電力計には、被測定電路の種類が単相2線式電路のときに、積算電力値を正確に測定できないという解決すべき課題が存在している。また、この課題を解決する方法として、入力する線電流および線間電圧の種類(交流が直流か)をチャンネル毎に設定可能な構成とすることも考えられるが、この構成の電力計には、単相2線式電路に設定したチャンネルについて、線間電圧または線電流を波形観測して、交流か直流かを判別しなければならず、電力測定の手順が複雑化するという新たな課題が発生する。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、被測定電路の種類に拘わらず電力値を簡単に測定し得る電力計を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の電力計は、被測定電路の線電流および線間電圧を1チャンネル分ずつ入力可能に構成された1組の電流検出端子および電圧検出端子を複数チャンネル分備えると共に、当該各チャンネルから入力した前記線電流および前記線間電圧をサンプリングして電流データおよび電圧データにそれぞれ変換して出力する入力部と、前記各チャンネルに接続される前記被測定電路の種類を当該チャンネル毎に設定する設定部と、前記入力部から出力される前記各チャンネルの前記電流データおよび前記電圧データに基づいて当該チャンネル毎の電力を算出する電力算出処理を実行する処理部とを備えた電力計であって、前記設定部には、設定ボタンが配設され、前記処理部は、前記設定ボタンが操作されたときには、前記設定された種類が交流電路である前記チャンネルについては交流用に設定すると共に、前記設定された種類が単相2線式電路である前記チャンネルについては当該チャンネルに入力されている前記線間電圧の種別に応じて交流用または直流用に設定する種別設定処理と、前記種別設定処理において交流用に設定された前記チャンネルについては当該チャンネルに入力される前記線間電圧のゼロクロス点に同期させて前記電力を算出する設定とすると共に、前記種別設定処理において直流用に設定された前記チャンネルについては所定時間毎に直流積算で前記電力を算出する設定とする同期積算設定処理とを実行する。
また、請求項2記載の電力計は、請求項1記載の電力計において、前記処理部は、前記各チャンネルの前記電流データおよび前記電圧データに基づいて当該チャンネル毎の高調波成分を算出する高調波成分算出処理を実行可能に構成されると共に、前記設定ボタンが操作されたときには、前記種別設定処理において交流用に設定された前記チャンネルについては当該チャンネルに入力される前記線間電圧のゼロクロス点に同期させて前記高調波成分を算出する設定とすると共に、前記種別設定処理において直流用に設定された前記チャンネルについては所定時間毎に前記高調波成分を算出する設定とする高調波設定処理を実行する。
請求項1記載の電力計によれば、設定部に配設された設定ボタンを操作することにより、処理部が、各チャンネルでの電力の算出に必要な内部項目について、線間電圧の種別(交流か直流か)を自動的に判別しつつ、その設定内容を自動的に設定することができるため、電力の算出において必要となる複数の内部項目を手動で設定する構成と比較して、誤った設定を回避しつつ、極めて簡単に設定を完了させることができる。したがって、この電力計によれば、線間電圧の種別に拘わらず、つまり被測定電路の種類に拘わらず、被測定電路についての電力を短時間でしかも自動で簡単に計測することができる。
請求項2記載の電力計によれば、高調波成分の算出において必要となる複数の内部項目についても設定ボタンの操作によって自動的に設定されるため、誤った設定を回避しつつ、極めて簡単に高調波成分の算出において必要となる設定を完了させることができる。したがって、この電力計によれば、線間電圧の種別に拘わらず、つまり被測定電路の種類に拘わらず、被測定電路の高調波成分についても短時間でしかも自動で簡単に計測することができる。
電力計1の構成を示すブロック図である。 電力計1による測定処理の動作を説明するためのフローチャートである。 図2の測定処理における簡易設定処理の動作を説明するためのフローチャートである。 図2の測定処理における種別設定処理の動作を説明するためのフローチャートである。 図2の測定処理における同期積算設定処理の動作を説明するためのフローチャートである。 図2の測定処理における高調波設定処理の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る電力計の形態について説明する。
まず、電力計1の構成について、図面を参照して説明する。
電力計1は、図1に示すように、入力部2、処理部3、記憶部4、設定部5および表示部6を備え、被測定電路の電力を計測可能に構成されている。入力部2は、被測定電路の線電流Iおよび線間電圧Uを1チャンネル分ずつ入力可能に構成された後述する1組の電流検出端子および電圧検出端子を複数チャンネル分備えると共に、各チャンネルの電流検出端子および電圧検出端子を介して入力された交流信号をチャンネル毎に設定されたレンジに対応する倍率で増幅する増幅器と、この増幅器で増幅された交流信号を所定のサンプリング周期でサンプリングしてディジタルデータに変換して出力するA/D変換器(不図示)とを備えて構成されている。また、入力部2は、各チャンネルの電流検出端子に電流検出プローブが接続可能に構成されると共に、電圧検出端子に電圧検出プローブが接続可能に構成されている。この場合、電流検出プローブは、検出した線電流をその電流値に応じて振幅が変化する交流電圧に変換して出力する。このため、電流検出プローブを介して各電流検出端子に入力される信号は交流電圧となるが、この交流電圧は上記したように電流検出プローブによって検出された線電流を示すものであるため、以下では、発明の理解を容易にするため、各電流検出端子に入力される信号は線電流Iであるとして説明する。また、各チャンネルのレンジは、処理部3から出力されるレンジ切り換え用の制御信号S1によって個別的に設定される。
本例では、一例として、入力部2は、電流検出プローブが接続される2端子の電流検出端子と電圧検出プローブが接続される2端子の電圧検出端子との組を4チャンネル分備え、図1に示すように、第1チャンネルCH1における電流検出端子11および電圧検出端子12の組から線電流I1および線間電圧U1を1チャンネル分ずつ入力し、第2チャンネルCH2における電流検出端子13および電圧検出端子14の組から線電流I2および線間電圧U2を1チャンネル分ずつ入力し、第3チャンネルCH3における電流検出端子15および電圧検出端子16の組から線電流I3および線間電圧U3を1チャンネル分ずつ入力し、第4チャンネルCH4における電流検出端子17および電圧検出端子18の組から線電流I4および線間電圧U4を1チャンネル分ずつ入力可能に構成されている。また、線電流I1,I2,I3,I4については、特に区別しないときには「線電流I」ともいい、線間電圧U1,U2,U3,U4については、特に区別しないときには「線間電圧U」ともいう。
上記の構成により、入力部2は、各チャンネルの電流検出端子に電流検出プローブを介して入力された線電流Iと、各チャンネルの電圧検出端子に電圧検出プローブを介して入力された線間電圧Uとを、増幅器においてレンジに対応する倍率で増幅すると共に、A/D変換器でディジタルデータ(線電流Iについては電流データDi、線間電圧Uについては電圧データDu)にそれぞれ変換して、どのチャンネルのどのディジタルデータであるかを識別可能な状態で出力する。
処理部3は、CPUで構成されて、記憶部4に記憶されている動作プログラムに従い、入力部2から出力される電流データDiおよび電圧データDuの記憶部4への記憶処理と、各チャンネルCH1〜CH4(特に区別しないときには、「チャンネルCH」ともいう)で測定する被測定電路の種類を記憶部4に記憶する記憶処理と、電力の算出および高調波成分の算出に際して設定が必要となる内部項目の内容を設定する内部項目設定処理と、入力部2から出力される電流データDiおよび電圧データDuに基づいて電力を算出する電力算出処理と、電流データDiおよび電圧データDuに基づいて高調波成分を算出する高調波成分算出処理とを実行する。記憶部4は、ROMおよびRAMなどの半導体メモリで構成されて、処理部3のための動作プログラムが予め記憶されると共に、処理部3のワークメモリとして機能する。
設定部5は、一例として操作パネルで構成されて、各チャンネルCHで測定する被測定電路の種類を選択(設定)するための選択ボタンを備えている。また、設定部5は、選択ボタンによって選択された被測定電路の種類、つまり電路の結線形態(例えば、単相2線式電路、三相3線式電路および三相4線式電路など)を示す結線データD1を処理部3に出力する。また、設定部5には各種の設定ボタンが設けられて、設定部5は、各チャンネルで測定する信号の交流・直流の設定(各チャンネルを交流用または直流用にする設定。言い換えれば、各チャンネルで測定する被測定電路における信号種別(交流か直流か)の設定)、各チャンネルで測定する信号の測定下限周波数の設定、各チャンネルのレンジ設定、各チャンネルの電力算出のための同期の設定、各チャンネルの電力算出方法(交流積算方法か直流積算方法か)の設定、各チャンネルの整流方式の設定、および高調波成分の測定のための同期の設定その他の内部項目の設定を手動(マニュアル)で行える機能を備えている。さらに、設定部5には、処理部3に対して簡易設定処理を実行させるための設定ボタンである簡易設定ボタン5aと、電力算出処理を開始させるための設定ボタンである算出開始ボタン(図示せず)とが設けられている。また、設定部5は、上記の各内部項目の設定内容を特定するデータと、簡易設定ボタン5aに対する操作および算出開始ボタンに対する操作が行われたことをそれぞれ特定するデータとを含む操作データD2を処理部3に出力する。表示部6は、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ装置で構成されて、処理部3の制御下で、電力や高調波成分などの算出値を表示する。
次に、電力計1の動作と共に操作方法について説明する。なお、入力部2の各チャンネルCH1〜CH4を構成する各電流検出端子11,13,15,17には電流検出プローブ21が予め接続され、各電圧検出端子12,14,16,18には電圧検出プローブ31が予め接続されているものとする。
まず、作業者は、設定部5の選択ボタンを操作して、各チャンネルCHで測定する被測定電路の種類を選択(設定)する。この場合、設定部5は被測定電路の種類を示す結線データD1を処理部3に出力する。処理部3は、設定部5から結線データD1が出力されたときには、この結線データD1を入力して記憶部4に記憶させる記憶処理を実行する。次いで、作業者は、各チャンネルCHの電流検出プローブ21および電圧検出プローブ31を、対応する被測定電路に接続する。この状態において、電力計1では、入力部2が、各チャンネルCH1〜CH4における各電流検出端子11,13,15,17から入力した線電流Iを電流データDiにそれぞれ変換して出力すると共に、各電圧検出端子12,14,16,18から入力した線間電圧Uを電圧データDuにそれぞれ変換して出力する。なお、入力部2の各チャンネルCHの増幅器は、一例として、作動開始時には、最大のレンジに対応する倍率(最小の倍率)で増幅動作を開始するものとする。
処理部3は、この結線データD1の記憶部4への記憶後に、電流データDiおよび電圧データDuの記憶部4への記憶処理を開始すると共に、図2に示す測定処理50を開始する。この測定処理50では、処理部3は、まず、内部項目設定処理を実行する(ステップ51)。この内部項目設定処理では、処理部3は、電力算出および高調波成分算出のために必要となる上述した各内部項目の設定を実行する。具体的には、設定部5からの簡易設定ボタン5aに対する操作を特定する操作データD2の入力の有無を検出して、簡易設定ボタン5aに対する操作を特定する操作データD2の入力を検出したときには、図3に示す簡易設定処理60を実行して、内部項目を設定する。一方、手動(マニュアル)によって設定された内部項目についてのデータ含む操作データD2の入力を検出したときには、このデータで特定される設定内容に従って各内部項目を設定する。
この簡易設定処理60について、図3〜図6を参照して詳細に説明すると、この簡易設定処理60では、処理部3は、まず、図3に示すように、測定下限周波数をこの電力計1の入力定格周波数範囲の最小値に設定する(ステップ61)。この電力計1は、商用周波数(50Hzまたは60Hz)の線電流Iおよび線間電圧Uだけでなく、商用周波数を含む入力定格周波数範囲(例えば、10Hz〜5kHz)内の周波数の線電流Iおよび線間電圧Uについての電力および高調波成分を計測可能となっている。このため、簡易設定処理60では、測定を許容する線電流Iおよび線間電圧Uの周波数が最も広くなるように、この電力計1の入力定格周波数範囲の最小値(0.5Hz)を測定下限周波数として設定する。
次いで、処理部3は、入力部2における各チャンネルCHの増幅器についてのゲインに対する制御を、電流データDiおよび電圧データDuの値を判別しつつ、入力部2に対して制御信号S1を出力して自動的に実行するオートレンジ制御に設定する(ステップ62)。この制御をマニュアル設定としたときには、チャンネルCH毎に、複数のレンジ(線電流Iの場合には複数の電流レンジ、線間電圧Uの場合には複数の電圧レンジ)のうちから任意のレンジを選択して固定的に設定することが可能である。しかしながら、線電流Iおよび線間電圧Uのレベルが未値のため、どのようなレベルの線電流Iおよび線間電圧Uについても、過不足のないレンジで測定し得るように、簡易設定ではオートレンジ制御に設定する。続いて、処理部3は、各チャンネルCHについての電力の算出に際して必要となる同期を抽出する元となる信号(以下、「元信号」ともいう)を、線間電圧Uに設定する(ステップ63)。マニュアル設定によれば、チャンネルCH毎に、線電流Iまたは線間電圧Uを元信号として設定可能であるが、線間電圧Uを同期の元信号とするのが一般的であるため、簡易設定ではこの線間電圧Uを元信号に設定する。また、処理部3は、各チャンネルCHでの線電流Iおよび線間電圧Uに対する整流方式をRMSに設定する(ステップ64)。マニュアル設定によれば、チャンネルCH毎に、RMS(Root Mean Square:真の実効値)整流とMean(平均値)整流のいずれかの整流方式に設定し得るが、RMSとするのが一般的であるため、簡易設定ではRMSに設定する。
次いで、処理部3は、接続された被測定電路についての信号の種別をチャンネルCH毎に設定する種別設定処理65を実行する(ステップ65)。この種別設定処理65では、図4に示すように、処理部3は、まず、チャンネルCHが単相2線式電路に接続されるように設定されているか否かを判別し(ステップ71)、単相2線式電路には設定されていないとき、つまり、単相3線式電路、三相3線式電路および三相4線式電路のいずれかに設定されているときには、このチャンネルCHに入力される線電流Iおよび線間電圧Uは常に交流であるため、このチャンネルCHを交流用に設定すると共に、その旨を記憶部4に記憶させる(ステップ72)。
一方、ステップ71において、このチャンネルCHが単相2線式電路に設定されていると判別したときには、処理部3は、記憶部4に記憶されているこのチャンネルCHで測定された線間電圧Uの電圧データDuを読み出して、線間電圧Uの直流成分の平均値、交流成分の平均値(具体的には、交流成分についての上記した整流後の実効値の平均値)、最大値、および最小値を算出する(ステップ73)。次いで、処理部3は、算出した直流成分および交流成分の各平均値同士を比較する(ステップ74)。なお、図4では、直流成分の平均値は単に「直流成分」と表記し、交流成分の平均値は単に「交流成分」と表記する。処理部3は、この比較の結果、交流成分の平均値が直流成分の平均値を上回るときには、このチャンネルCHに入力される線電流Iおよび線間電圧Uの種別が交流であると判別して、このチャンネルCHを交流用に設定すると共に、その旨を記憶部4に記憶させる(ステップ75)。
一方、ステップ74において、交流成分の平均値が直流成分の平均値以下のときには、処理部3は、最小値がゼロ未満であり、かつ最大値がゼロを超えるという条件を満たすか否かを判別する(ステップ76)。この判別の結果、この条件を満たすときには、このチャンネルCHに入力される線電流Iおよび線間電圧Uの種別は交流であると判別して、このチャンネルCHを交流用に設定すると共に、その旨を記憶部4に記憶させる(ステップ77)。他方、判別の結果、この条件を満たさないときには、処理部3は、このチャンネルCHに入力される線電流Iおよび線間電圧Uの種別は直流であると判別して、このチャンネルCHを直流用に設定すると共に、その旨を記憶部4に記憶させる(ステップ78)。処理部3は、各チャンネルCHについて上記の種別設定処理65を実行して、交流用または直流用の設定を実行する。これにより、種別設定処理65が完了する。
続いて、処理部3は、図3に示すように、同期積算設定処理66を実行する(ステップ66)。この同期積算設定処理66では、図5に示すように、処理部3は、まず、チャンネルCHが交流用に設定されているか否かを判別し(ステップ81)、交流用に設定されているときには、電力、積算電流、および積算電力を算出するための電流の実効値および電圧の実効値の算出に際して、ステップ63において同期の元信号として設定した線間電圧Uのゼロクロス点で同期を取るように設定し(ステップ82)、次いで、電力、積算電流、および積算電力の積算方法を交流積算に設定する(ステップ83)。一方、ステップ81において、チャンネルCHが直流用に設定されているときには、予め規定された一定時間で同期を取るように設定し(ステップ84)、次いで、電力、積算電流、および積算電力の積算方法を直流積算に設定する(ステップ85)。処理部3は、各チャンネルCHについて上記の同期積算設定処理66を実行して、同期の設定、並びに電力、積算電流、および積算電力の算出方法の設定を実行する。これにより、同期積算設定処理66が完了する。
続いて、処理部3は、図3に示すように、高調波設定処理67を実行する(ステップ67)。この高調波設定処理67では、図6に示すように、処理部3は、高調波成分の算出に際して、チャンネルCHに交流用に設定されたものが存在するか否かを検出して(ステップ91)、存在するときには、この交流用に設定されたチャンネルCHの線間電圧Uについてのゼロクロス点で同期を取るように設定する(ステップ92)。なお、交流用に設定されたチャンネルCHが複数存在するときには、例えば、最も番号の若いチャンネルCHの線間電圧Uについてのゼロクロス点で同期を取るように設定する。一方、ステップ91において、他のチャンネルCHに交流用に設定されたチャンネルCHが存在しないとき、つまり、すべてのチャンネルCHが直流用に設定されたチャンネルCHであるときには、予め規定された一定時間で同期を取るように設定する(ステップ93)。処理部3は、各チャンネルCHについて上記の高調波設定処理67を実行して、高調波成分の算出の際における同期の設定を実行する。これにより、高調波設定処理67が完了する。
以上のようにして、内部項目についての設定が完了した後、処理部3は、図2に示すように、設定部5から入力した操作データD2に算出開始ボタンの操作を特定するデータが含まれているか否かを繰り返しチェックして(ステップ52)、そのデータが含まれていたときには、電力算出処理(ステップ53)と、高調波成分算出処理(ステップ54)とを実行する。この電力算出処理では、処理部3は、ステップ51において手動設定、または簡易設定処理によって設定された各内部項目の設定内容に従い、チャンネルCH毎に、電力を算出する。また、この高調波成分算出処理では、処理部3は、ステップ51において手動設定、または簡易設定処理によって設定された各内部項目の設定内容に従い、チャンネルCH毎に、高調波成分を算出する。
具体的には、処理部3は、同期積算設定処理66により、交流用に設定されている各チャンネルCHについては、記憶部4に記憶されている電圧データDuに基づいて線間電圧Uのゼロクロス点を検出しつつ、このゼロクロス点で同期を取りながら、つまり、ゼロクロス点の一周期単位で電圧データDuおよび電流データDiを算出する。次いで、算出した電圧データDuおよび電流データDiに対してRMS整流方式を適用しつつ、電力、積算電流、および積算電力を算出する。一方、処理部3は、同期積算設定処理66により、直流用に設定されている各チャンネルCHについては、一定時間で同期を取りながら電圧データDuおよび電流データDiを算出する。次いで、算出した電圧データDuおよび電流データDiに対してRMS整流方式を適用しつつ、電力、積算電流、および積算電力を算出する。また、処理部3は、高調波成分についても、任意のチャンネルの線間電圧Uのゼロクロスに同期が設定されている場合は、このゼロクロス点の一周期単位で電圧データDuおよび電流データDiを算出し、次いで、算出した電圧データDuおよび電流データDiを基にして高調波成分を算出する。一方、一定時間で同期を取る設定がされている場合は、この時間単位で電圧データDuおよび電流データDiを算出し、次いで、算出した電圧データDuおよび電流データDiを基にして高調波成分を算出する。また、処理部3は、このようにして算出した各チャンネルCHの電力および高調波成分を表示部6に表示させる。
このように、この電力計1によれば、設定部5に配設された簡易設定ボタン5aを操作することにより、処理部3が、各チャンネルの電力および高調波成分の算出に必要な内部項目について、線間電圧の種別(交流か直流か)を自動的に判別しつつ、その設定内容を自動的に設定することができるため、電力および高調波成分の算出において必要となる複数の内部項目を手動で設定する構成と比較して、誤った設定を回避しつつ、極めて簡単に設定を完了させることができる。したがって、この電力計1によれば、線間電圧の種別に拘わらず、つまり被測定電路の種類に拘わらず、被測定電路についての電力と高調波成分とを短時間でしかも自動で簡単に計測することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、電力の算出と共に、高調波成分の算出も実行する構成について上記したが、電力の算出のみを実行する構成を採用することもでき、この構成では、上記した高調波成分に関する構成を省くことができる。
1 電力計
2 入力部
3 処理部
5 設定部
5a 簡易設定ボタン
66 同期積算設定処理
CH1〜CH4 チャンネル
Di 電流データ
Du 電圧データ
I 線電流
U 線間電圧

Claims (2)

  1. 被測定電路の線電流および線間電圧を1チャンネル分ずつ入力可能に構成された1組の電流検出端子および電圧検出端子を複数チャンネル分備えると共に、当該各チャンネルから入力した前記線電流および前記線間電圧をサンプリングして電流データおよび電圧データにそれぞれ変換して出力する入力部と、
    前記各チャンネルに接続される前記被測定電路の種類を当該チャンネル毎に設定する設定部と、
    前記入力部から出力される前記各チャンネルの前記電流データおよび前記電圧データに基づいて当該チャンネル毎の電力を算出する電力算出処理を実行する処理部とを備えた電力計であって、
    前記設定部には、設定ボタンが配設され、
    前記処理部は、前記設定ボタンが操作されたときには、前記設定された種類が交流電路である前記チャンネルについては交流用に設定すると共に、前記設定された種類が単相2線式電路である前記チャンネルについては当該チャンネルに入力されている前記線間電圧の種別に応じて交流用または直流用に設定する種別設定処理と、
    前記種別設定処理において交流用に設定された前記チャンネルについては当該チャンネルに入力される前記線間電圧のゼロクロス点に同期させて前記電力を算出する設定とすると共に、前記種別設定処理において直流用に設定された前記チャンネルについては所定時間毎に直流積算で前記電力を算出する設定とする同期積算設定処理とを実行する電力計。
  2. 前記処理部は、前記各チャンネルの前記電流データおよび前記電圧データに基づいて当該チャンネル毎の高調波成分を算出する高調波成分算出処理を実行可能に構成されると共に、前記設定ボタンが操作されたときには、前記種別設定処理において交流用に設定された前記チャンネルについては当該チャンネルに入力される前記線間電圧のゼロクロス点に同期させて前記高調波成分を算出する設定とすると共に、前記種別設定処理において直流用に設定された前記チャンネルについては所定時間毎に前記高調波成分を算出する設定とする高調波設定処理を実行する請求項1記載の電力計。
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