JP2016061042A - 複合型弾性舗装材 - Google Patents

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    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
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    • E01C13/00Pavings or foundations specially adapted for playgrounds or sports grounds; Drainage, irrigation or heating of sports grounds
    • E01C13/06Pavings made in situ, e.g. for sand grounds, clay courts E01C13/003

Abstract

【課題】複合型の弾性舗装材において、弾力性に富み硬さの経時変化が少なく、かつ上塗り層が破損した場合でも、下層の舗装材が急速に物性劣化を起こすことなく長期にわたり安定した弾性舗装材構造物を提供すること。【解決手段】弾性層として熱可塑性弾性樹脂からなる連続線状体を曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめた三次元ランダムループ網状構造体を下層に有し、かつ上層に弾性層を有し、下層と上層が一体化した積層構造を有する複合型弾性舗装材とする。【選択図】図1

Description

本発明は、陸上競技場、ジョギング走路、ゴルフ場歩径路、遊具用床、歩道、屋内及び屋外体育館床、その他多くの分野に用いられる全天候型の弾性舗装材に関する。
従来、各種の高分子弾性舗装材が知られており、これらの舗装材は陸上競技場、テニスコート、ジョギング走路、ゴルフ場歩径路、遊具用床、歩道、体育館床、その他多くの分野に用いられている。最近では、より高品質の舗装材の要求が高まり、ゴム弾性を有する高分子系舗装材が使用されるようになった。公知のポリウレタン舗装方法としては、例えば特許文献1及び特許文献2などに記載されている、いわゆる2液型ポリウレタン樹脂を被覆する方法がある。これらのポリウレタン舗装材は太陽光線を反射し易く、かつ表面がなめらかで、特に雨中や雨後で表面に水分がある場合や屋内でも競技者の汗などが多量に付着した場合は競技中にスリップしやすいため、表面凹凸仕上げ方法として、主として、2液型ポリウレタン樹脂を施工後、硬化前の時点で、ポリウレタンをはじめとするゴムチップを撒くトッピング法等がとられている。
また、加硫ゴムの粉砕チップをウレタンバインダーで結合したゴムチップ弾性層をベースとする技術、例えば特許文献3などに記載されている方法がある。これらの弾性材料はゴムチップ、硅砂などの粒状物を常温硬化性の液状樹脂により接着硬化させたものであり、スポーツ施設に限らず、最近ではコンクリート、レンガなどの硬い舗装材に対しても、適度の弾性があり、歩行感が良好で、滑りにくく、衝撃吸収性があるので、転んでも安全であり、置き敷きタイプのブロック状製品も道路、床などの建材方面に幅広く利用されている。さらに、あらかじめ硬化成形したブタジエン系またはクロロプレン系合成ゴムのシート製品を下地基盤上に敷き詰める方法も知られている。
特に一般普及用に廉価版の弾性舗装材が求められている。その中でも最も代表的なものとして弾性層にゴムチップとウレタンバインダーにて構成され、上塗り層及び表層にポリウレタンにて舗装された複合型ゴムチップ舗装が代表であった。
特公昭44−22914号公報 特開昭48−19643号公報 特公昭57−43709号公報
弾性舗装材の中で廉価版弾性舗装材といえば弾性層にゴムチップとウレタンバインダーにて構成され、上塗り層及び表層にポリウレタンにて舗装された複合型ゴムチップ舗装である。ただし、この舗装材は要求される硬さの発現が非常に困難であった。一般的にゴムチップのイメージは軟らかいが、弾性舗装材となったときには硬いものとなってしまうという欠点があった。また、硬さの経時変化が大きく次第に硬くなってしまうという欠点もあった。
また、経時的に上塗り層が破損した場合、雨水等が侵入し、下層のゴムチップ層に侵入することにより、ゴムチップとウレタンバインダーとの接着力が急速に低下し、弾性層の破損が進行するといった問題点が指摘されていた。
このため複合型の弾性舗装材において、弾力性に富み硬さの経時変化が少なく、かつ上塗り層が破損した場合でも、下層の舗装材が急速に物性劣化を起こすことなく長期にわたり安定した弾性舗装材構造物が求められていた。
廉価版弾性舗装材でありながら、求められる硬さの発現と、硬さの経時変化が少なくかつ上塗り層が破損した場合でも、下層の舗装材が急速に物性劣化を起こすことなく長期にわたり安定した弾性舗装材構造物を開発する為、鋭意研究した結果、上部弾性層と下部弾性層の少なくとも2層を有する複合型弾性舗装材であって、下部弾性層として熱可塑性弾性樹脂からなる連続線状体を曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめた三次元ランダムループ網状構造体で構成され、下部弾性層と上部弾性層が一体構造を有する複合型弾性舗装材とすることによりトラック競技用や遊具用床等に好適な弾性舗装材が得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、上部弾性層と下部弾性層の少なくとも2層を有する複合型弾性舗装材であって、前記下部弾性層が、熱可塑性弾性樹脂からなる連続線状体を曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめた三次元ランダムループ網状構造体で構成され、前記下部弾性層と前記上部弾性層とが、積層構造を有することを特徴とする。
本発明において、下部弾性層は、熱可塑性弾性樹脂からなる連続線状体を曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめた三次元ランダムループ網状構造体で構成される。熱可塑性弾性樹脂としては、ポリエステル系エラストマー樹脂や、ポリオレフィン系エラストマー樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体からなる樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂又はポリアミド系樹脂を用いることができる。
本発明においては、その中でも、前記下部弾性層が、ポリエステル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー又はエチレン酢酸ビニル共重合体で形成されていることが、耐候性の面から好適である。
三次元ランダムループ網状構造体の具体的な例としては、ポリエステル系熱可塑性エラストマー樹脂(ペルプレン(登録商標))を用いた東洋紡株式会社製ブレスエアー(登録商標)が好ましい例として挙げられる。他にも、ポリオレフィン系エラストマー樹脂又はエチレン酢酸ビニル共重合体を用いて構成された三次元ランダムループ網状構造体を用いても構わない。
本発明においては、前記上部弾性層が、2液反応硬化型ポリウレタン樹脂で構成されることが好ましい。2液反応硬化型ポリウレタン樹脂としては、主剤としてイソシアナート基末端プレポリマー、硬化剤としてPPG(ポリプロピレングリコール)などのポリオールまたはポリアミンの単独または2種以上の混合物である。ポリアミンとしてはメチレンビスオルソクロロアニリン(MBOCA)、ジフェニルメタンジアミン、オルソクロロアニリンとアニリンのホルムアルデヒド縮合ポリアミンなどが用いられる。また、硬化剤に用いられる公知の触媒、充填材(炭酸カルシウム、タルク等)、可塑剤、顔料、安定剤などを用いることができる。主剤と硬化剤とを同当量になるよう混合して得られた混合物を塗布または流しこむなどして硬化前のウレタン樹脂とする。体育施設用弾性舗装材としてのウレタン樹脂の硬度は50から60(JIS A)が使用されるが、60(JIS A)品が物性バランス上好ましい。
上部弾性層と、下部弾性層を構成する三次元ランダムループ接合構造体は積層構造になっている必要がある。また、この積層構造は一体化しているとより好ましい。一体化した積層構造とは上部弾性層と、下部弾性層とが容易に分離されないことを指す。具体的には、上部弾性層のみを保持し、持ち上げても、下部弾性層も同時に持ち上がられる事を指す。そのために、本発明では、前記上部弾性層の弾性体の前記界面側の一部が、前記下部弾性層の三次元ランダムループ網状構造体の前記界面側の空隙部に膨出することによって一体化した前記積層構造が形成されていることが好ましい。
上部弾性層と、下部弾性層を構成する三次元ランダムループ網状構造体を一体化した積層構造とする手段として、上部弾性層の弾性体の一部を下部弾性層の三次元ランダムループ網状構造体の表層部の空隙部に膨出させアンカー効果により一体化する方法、バインダーを介して上部弾性層と下部弾性層を構成する三次元ランダムループ網状構造体とを接着することにより一体化する方法が挙げられるが、工期を短縮できることから、アンカー効果による一体化を採用することが好ましい。何れの方法においても、下部弾性層を構成する三次元ランダムループ網状構造体の表面に目止め剤のような下地樹脂を塗布すると、上部弾性層を構成する弾性樹脂が三次元ランダムループ網状構造体の表面の空隙部に膨出する量を調整することが可能となり、接着と膨出量のバランスを取ることが出来るためさらに好ましい。
また、本発明では、前記上部弾性層と前記下部弾性層との間に不透水層を設け、前記上部弾性層の弾性体の前記界面側の一部とともに、前記不透水層の少なくとも一部が、前記下部弾性層の三次元ランダムループ網状構造体前記界面側の空隙部に膨出することによって前記一体構造が形成されていることが好ましい。このような不透水層を得る方法としては、たとえば、以下のようなものが挙げられる。
三次元ランダムループ網状構造体を持つ弾性体の上に不透水層として2液反応硬化型揺変性ウレタンを塗布し、網目構造面の表面に塗膜を形成する。その上面に2液反応硬化型ウレタンを塗布し、上層弾性層を形成する。さらに2液反応硬化型揺変性ウレタンをエンボス状に塗布し凹凸面を形成することにより、複合型弾性舗装材を得ることができる。
また、複合型弾性舗装材を得る他の方法として、全く逆に作ることも可能である。具体的には、まず、2液反応硬化型ウレタンにより、上部弾性層を形成する。その上に2液反応硬化型揺変性ウレタンをエンボス状に塗布し凹凸面を形成しておく。この上部弾性層の天地を返し、上向きになった平坦面に、不透水層となる2液反応硬化型ウレタンあるいはその揺変性ウレタンを塗布し、硬化前に下部弾性層としての三次元スプリング構造体を乗せウレタンの硬化により接着をすることにより、複合型弾性舗装材を得ることも可能である。
本発明においては、複合型弾性舗装材の表面は、用途により平坦に仕上げることも可能であるが、たとえば走路用のような目的としては、前記上部弾性層の表面に凹凸仕上げが施されていることが好適である。
凹凸仕上げの方法としては、たとえば、2液反応硬化型揺変性ウレタンをエンボス状に塗布し凹凸面を形成する方法の他にウレタンを粉砕して得られたチップ状のものを用いて仕上げるいわゆるトッピング仕上げ方法も有効に用いられる。
また、エンボス状の仕上げ方法として2液反応硬化型揺変性ウレタンをエンボス状に塗布し凹凸面を形成する方法とは別に、ウレタンを粉砕して得られたチップ状のものを硬化前のウレタン樹脂(まだ硬化していない2液反応硬化型ウレタン樹脂)舗装面に散布することにより仕上げる、いわゆるトッピング仕上げも有効に用いることができる。
本発明により得られた複合型弾性舗装材は、使用目的に応じて、厚さの度合などを選択することができる。特に屋外体育施設の陸上競技場トラックには三次元スプリング構造体の厚さが5〜30mm程度の厚さが好適に使用される。
また、必要に応じて表面にアクリルウレタン製のトップコートを塗布し、耐候性の向上を図ることが出来る。また、アクリルウレタン製のトップコートに微細中空バルーンを混入し滑り抵抗性能を向上させる方法も効果的に採用される。
上述の本発明に係る複合型弾性舗装材は、IAAF(国際陸連)が規定する衝撃吸収率が35〜50%、かつ垂直変位量が0.6〜2.5mmであることが可能となる。
本発明に係る複合型弾性舗装材は、従来の大部分にウレタン樹脂を用いた弾性舗装剤と比較し、軽量となるメリットも有する。これは網状体が空隙を有しつつ、かつ弾性を有することに起因する。このことにより、現場において施工するだけではなく、別の場所で網状体とウレタンとを積層させた「複合型弾性舗装材」のシートを作成し、現場においてこのシートを貼り付けることで施工する、いわゆるプレハブ工法においても作業性が向上するメリットを有する。なお、前記上部弾性層と前記下部弾性層とを合わせた目付重量が5〜15kg/mであることが好ましく、さらに好ましくは7〜14kg/mである。
本願発明により、弾力性に富み硬さの経時変化が少なく、かつ上塗り層が破損した場合でも、下層の舗装材が急速に物性劣化を起こすことなく長期にわたり安定した弾性舗装材構造物を提供することが可能となる。また網状体を使用しない従来の舗装材と比較し、軽量とすることが出来るため、舗装材を製造後、運搬して施工する際に有用である。
本実施の形態に係る複合型弾性舗装材の断面を模式的に示すものである。
本発明の実施の形態に係る複合型弾性舗装材は、図1の断面図に模式的に示されるように、三次元ランダムループ接合体により形成された下部弾性層と、その上面に設けられる不透水層と、さらにその上面に設けられる上部弾性層とにより構成される。不透水層と、上部弾性層の下部とは、下部弾性層の界面側の空隙部に膨出した膨出層となっており、この部分で下部弾性層と上部弾性層とが、互いの界面で溶融して一体化した積層構造を有することとなっている。また、上部弾性層の表面は、エンボス加工により凹凸仕上げが施されている。
上記構造を有する複合型弾性舗装材は、アスファルトやコンクリートなどの舗装面の上に施工される。
なお、不透水層を設けず、下部弾性層の上に上部弾性層を直接設けることとしてもよい。
以下に、実施例を例示し、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定
されるものではない。なお、実施例中における特性値の測定及び評価は下記のようにおこなった。
(1)舗装材全体の目付重量
舗装材を幅400mm、長さ400mmに切り出し、重量を測定する。得られた重量と舗装材の面積(0.4×0.4=0.16m)から目付重量を算出した。
(2)衝撃試験(衝撃吸収率・垂直変位量)
<衝撃吸収率>
舗装材を幅400mm、長さ400mmに切り出し試料とする。測定機器はIAAFが規定するArtificial Athlete試験機を用いる。EN14808:2005に則り、測定環境温度25℃にて、試料表層面に置いたバネ(ばね定数2000N/mm)の上に、質量20kgのフラットな底面を有する錘を55mmの高さから落下させ、表層面にかかる最大の力を測定する。同じ地点にて3回連続して測定を行う。ここで同じ地点での各測定は30秒間隔とする。2回目の力f及び3回目の力fから下記式にてFR及びFRを算出する。
FR(%)=(1−(f/F))×100
ここでFはコンクリート面に錘を落下させたときの力の最大値(6600N)である。
上記で得られたFR及びFRを平均して衝撃吸収率FR(%)とした。
<垂直変位量>
舗装材を幅400mm、長さ400mmに切り出し試料とする。測定機器はIAAFが規定するArtificial Athlete試験機を用いる。EN14809:2005に則り、測定環境温度25℃にて、試料表層面に置いたバネ(ばね定数40N/mm)の上に、質量20kgのフラットな底面を有する錘を120mmの高さから落下させ、表層面にかかる最大の力と表面層と垂直方向の最大変位量を測定する。同じ地点にて4回連続して測定を行う。ここで同じ地点での各測定は30秒間隔とする。2回目の力f及び変位量d、3回目の力f及び変位量d並びに4回目の力f及び変位量dから下記式にてVD、VD及びVDを算出する。
VD(mm)=(1500/f)×d
上記で得られたVD、VD及びVDを平均して垂直変位量VD(%)とした。
なお、IAAF規格では、舗装材の衝撃吸収率が35〜50%、垂直変位量が0.6〜2.5mmとなるよう要求されている。
(3)実施例1(下部弾性層から順に舗装し、仕上げる方法)
下部弾性層として、密度240kg/m、厚み10mm、原料がポリエステル系熱可塑性エラストマーである東洋紡株式会社製三次元ランダムループ網状構造体(ブレスエアー(登録商標))を用い、公知の方法で下地処理されたアスファルト舗装面にウレタン等の接着剤を用いて接着させた。
次に三次元ランダムループ網状構造体の表面に2液反応硬化型揺変性ウレタン3kg/mを鏝などにより塗布し不透水層を形成した。さらに、その上層に2液反応硬化型ウレタン3.1kg/mを鏝やレーキなどを使用して塗布し2.5mmの上部弾性層を形成する。さらに2液反応硬化型揺変性ウレタン約1kg/mを砂骨ローラーなどにより仕上げ層を形成した。
得られた弾性舗装材は厚み13.5mm、目付重量は9.7kg/mであった。
この弾性舗装材は弾力性に富み硬さの経時変化が少なく、かつ上部弾性層が破損した場合でも、下部弾性層の舗装材が急速に物性劣化を起こすことなく長期にわたり安定した弾性舗装材構造物を得ることができた。
なお、ここで上部弾性層に使用したウレタン樹脂の硬度は60(JIS A)品を使用した。
(衝撃試験測定結果)
実施例1で得られた複合型弾性舗装材を前記(2)の衝撃試験にて評価したところ、衝撃吸収率は38%、かつ垂直変位量は2.3mm、という結果を得た。この衝撃試験結果はIAAFが規定する規格にも当てはまり、衝撃吸収特性は公認舗装材としての複合型弾性舗装材であることを示している。
(4)実施例2(先に上部弾性層を作成したものを、下部弾性層に張り付ける方法)
2液反応硬化型ウレタン3.1kg/mを鏝やレーキなどを使用して塗布し2mmの上部弾性層を形成した。その上に2液反応硬化型揺変性ウレタンをエンボス状に塗布し凹凸面を形成し仕上げ層を作成した。この上部弾性層の上面を下側に返し、平坦面に2液反応硬化型ウレタンあるいはその揺変性ウレタンを塗布し、硬化前に、下部弾性層として、密度240kg/m、厚み10mm、原料がポリエステル系熱可塑性エラストマーである東洋紡株式会社製三次元ランダムループ網状構造体(ブレスエアー(登録商標))を張り付ける方法にてより弾性舗装材を得た。
得られた弾性舗装材は厚み13.6mm、目付重量は10.1kg/mであった。
(衝撃試験測定結果)
実施例2で得られた複合型弾性舗装材を前記(2)の衝撃試験にて評価したところ、衝撃吸収率は40%、かつ垂直変位量は2.5mm、という結果を得た。この衝撃試験結果はIAAFが規定する規格にも当てはまり、衝撃吸収特性は公認舗装材としての複合型弾性舗装材であることを示している。
(5)実施例3
実施例1と同様の方法で下部弾性層の厚みのみを変えて弾性舗装材構造物を得た。
下部弾性層を密度240kg/m、厚み20mm、原料がポリエステル系熱可塑性エラストマーである東洋紡株式会社製三次元ランダムループ網状構造体(ブレスエアー(登録商標))とした以外は実施例1と同じ条件で構造物を得た。したがって得られた弾性舗装材は厚み23mm、目付重量は12.1kg/mであった。
(衝撃試験測定結果)
実施例3で得られた複合型弾性舗装材を前記(2)の衝撃試験にて評価したところ、衝撃吸収率は62%、かつ垂直変位量は10.1mm、という結果を得ることができた。本実施例の弾性舗装材構造物は、衝撃吸収率、垂直変位量量ともにIAAFの要求値を上回るが、滑り台まわり等の遊具用床として安全性の向上に好適と考えられる。
(6)比較例
なお、IAAF規格を満たすことが既知である以下の舗装材を比較例とした。
ポリオキシプロピレンジオール、TDI、硬化剤からなるポリウレタン樹脂を用い、厚み10mmの下部弾性層を得た(なお、この下部弾性層に用いたポリウレタン樹脂には発泡材チップは含んでいない)。それ以外はすべて同一条件で弾性舗装材を得た。得られた弾性舗装材は厚み13mm、目付重量は16.8kg/mであった。
(衝撃試験測定結果)
比較例で得られた弾性舗装材を前記(2)の衝撃試験にて評価したところ、衝撃吸収率は38%、かつ垂直変位量は1.2mm、という結果を得、IAAF規格を満たすことが確認された。
(7)まとめ
以上より、実施例1及び2は、比較例1と同等以上の衝撃吸収率及び垂直変位量を示し、IAAF規格の要求に十分応えられるものであった。一方、実施例3は、比較例を大きく上回る衝撃吸収率及び垂直変位量を示し、これはIAAF規格の要求を超えるものであり陸上競技用の舗装材としては不適ではあるものの、たとえば滑り台まわり等の遊具用床や、学校、幼稚園、保育園等の遊技場用の舗装材として、安全性の向上にはむしろより好適なものと考えられる。
さらに特筆すべきは、各実施例の目付重量の値の低さである。いずれの実施例も、比較例より低い目付重量の値を示すこととなった。特に、実施例3では厚みが比較例の1.8倍であるにもかかわらず、目付重量は28.0%減と顕著に低い値を示した。このことは、各実施例の複合型弾性舗装材は、IAAF規格を十分に満たす(あるいはそれを超える)衝撃吸収率及び垂直変位量を示しつつ、目付重量の量を顕著に減少させることができた。これは、製造、運搬及び現場における施工を格段に容易とすることに大いに寄与するものである。
本発明は、陸上競技場、ジョギング走路、ゴルフ場歩径路、遊具用床、歩道、屋内及び屋外体育館床、その他多くの分野に用いられる全天候型の弾性舗装材として利用可能である。
10 複合型弾性舗装材
20 上部弾性層 21 凹凸仕上げ
30 下部弾性層 31 三次元ランダムループ接合体
40 不透水層 50 膨出層 60 舗装面
また、加硫ゴムの粉砕チップをウレタンバインダーで結合したゴムチップ弾性層をベースとする技術、例えば特許文献3などに記載されている方法がある。これらの弾性材料はゴムチップ、硅砂などの粒状物を常温硬化性の液状樹脂により接着硬化させたものであり、スポーツ施設に限らず、最近ではコンクリート、レンガなどの硬い舗装材に対しても、適度の弾性があり、歩行感が良好で、滑りにくく、衝撃吸収性があるので、転んでも安全であり、置き敷きタイプのブロック状製品も道路、床などの建材方面に幅広く利用されている。さらに、あらかじめ硬化成形したブタジエン系はクロロプレン系合成ゴムのシート製品を下地基盤上に敷き詰める方法も知られている。
本発明においては、前記上部弾性層が、2液反応硬化型ポリウレタン樹脂で構成されることが好ましい。2液反応硬化型ポリウレタン樹脂としては、主剤としてイソシアナート基末端プレポリマー、硬化剤としてPPG(ポリプロピレングリコール)などのポリオール若しくはポリアミンの単独は2種以上の混合物である。ポリアミンとしてはメチレンビスオルソクロロアニリン(MBOCA)、ジフェニルメタンジアミン、オルソクロロアニリンとアニリンのホルムアルデヒド縮合ポリアミンなどが用いられる。また、硬化剤に用いられる公知の触媒、充填材(炭酸カルシウム、タルク等)、可塑剤、顔料、安定剤などを用いることができる。主剤と硬化剤とを同当量になるよう混合して得られた混合物を塗布は流しこむなどして硬化前のウレタン樹脂とする。体育施設用弾性舗装材としてのウレタン樹脂の硬度は50から60(JIS A)が使用されるが、60(JIS A)品が物性バランス上好ましい。
上部弾性層と、下部弾性層を構成する三次元ランダムループ接合構造体は積層構造になっている必要がある。また、この積層構造は一体化しているとより好ましい。一体化した積層構造とは上部弾性層と、下部弾性層とが容易に分離されないことを指す。具体的には、上部弾性層のみを保持し、持ち上げても、下部弾性層も同時に持ち上がられる事を指す。そのために、本発明では、前記上部弾性層の弾性体の界面側の一部が、前記下部弾性層の三次元ランダムループ網状構造体の界面側の空隙部に膨出することによって一体化した前記積層構造が形成されていることが好ましい。
また、本発明では、前記上部弾性層と前記下部弾性層との間に不透水層を設け、前記上部弾性層の弾性体の前記界面側の一部とともに、前記不透水層の少なくとも一部が、前記下部弾性層の三次元ランダムループ網状構造体前記界面側の空隙部に膨出することによって前記一体構造が形成されていることが好ましい。このような不透水層を得る方法としては、たとえば、以下のようなものが挙げられる。
三次元ランダムループ網状構造体を持つ弾性体の上に不透水層として2液反応硬化型揺変性ウレタンを塗布し、網目構造面の表面に塗膜を形成する。その上面に2液反応硬化型ウレタンを塗布し、上層弾性層を形成する。さらに2液反応硬化型揺変性ウレタンをエンボス状に塗布し凹凸面を形成することにより、複合型弾性舗装材を得ることができる。
以下に、実施例を例示し、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中における特性値の測定及び評価は下記のようにおこなった。
(1)舗装材全体の目付重量
舗装材を幅400mm、長さ400mmに切り出し、重量を測定する。得られた重量と舗装材の面積(0.4×0.4=0.16m)から目付重量を算出した。
(2)衝撃試験(衝撃吸収率・垂直変位量)
<衝撃吸収率>
舗装材を幅400mm、長さ400mmに切り出し試料とする。測定機器はIAAFが規定するArtificial Athlete試験機を用いる。EN14808:2005に則り、測定環境温度25℃にて、試料表層面に置いたバネ(ばね定数2000N/mm)の上に、質量20kgのフラットな底面を有する錘を55mmの高さから落下させ、表層面にかかる最大の力を測定する。同じ地点にて3回連続して測定を行う。ここで同じ地点での各測定は30秒間隔とする。2回目の力f及び3回目の力fから下記式にてFR及びFRを算出する。
FR(%)=(1−(f/F))×100
ここでFはコンクリート面に錘を落下させたときの力の最大値(6600N)である。
上記で得られたFR及びFRを平均して衝撃吸収率FR(%)とした。
<垂直変位量>
舗装材を幅400mm、長さ400mmに切り出し試料とする。測定機器はIAAFが規定するArtificial Athlete試験機を用いる。EN14809:2005に則り、測定環境温度25℃にて、試料表層面に置いたバネ(ばね定数40N/mm)の上に、質量20kgのフラットな底面を有する錘を120mmの高さから落下させ、表層面にかかる最大の力と表面層と垂直方向の最大変位量を測定する。同じ地点にて4回連続して測定を行う。ここで同じ地点での各測定は30秒間隔とする。2回目の力f及び変位量d、3回目の力f及び変位量d並びに4回目の力f及び変位量dから下記式にてVD、VD及びVDを算出する。

Claims (10)

  1. 上部弾性層と下部弾性層の少なくとも2層を有する複合型弾性舗装材であって、
    前記下部弾性層が、熱可塑性弾性樹脂からなる連続線状体を曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめた三次元ランダムループ網状構造体で構成され、
    前記下部弾性層と前記上部弾性層とが、積層構造を有することを特徴とする複合型弾性舗装材。
  2. 前記下部弾性層が、ポリエステル系熱可塑性エラストマーで形成されていることを特徴とする請求項1記載の複合型弾性舗装材。
  3. 前記下部弾性層が、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成されていることを特徴とする請求項1記載の複合型弾性舗装材。
  4. 前記下部弾性層が、エチレン酢酸ビニル共重合体で形成されていることを特徴とする請求項1記載の複合型弾性舗装材。
  5. 前記上部弾性層が、2液反応硬化型ポリウレタン樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の複合型弾性舗装材。
  6. 前記上部弾性層の弾性体の前記界面側の一部が、前記下部弾性層の三次元ランダムループ網状構造体の前記界面側の空隙部に膨出することによって一体化した前記積層構造が形成されていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の複合型弾性舗装材。
  7. 前記上部弾性層と前記下部弾性層との間に不透水層を設け、前記上部弾性層の弾性体の前記界面側の一部とともに、前記不透水層の少なくとも一部が、前記下部弾性層の三次元ランダムループ網状構造体前記界面側の空隙部に膨出することによって一体化した前記積層構造が形成されていることを特徴とする請求項6記載の複合型弾性舗装材。
  8. 前記上部弾性層の表面に凹凸仕上げが施されていることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の複合型弾性舗装材。
  9. IAAF(国際陸連)が規定する衝撃吸収率が35〜50%、かつ垂直変位量が0.6〜2.5mmであることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載の複合型弾性舗装材。
  10. 前記上部弾性層と前記下部弾性層とを合わせた目付重量が5〜15kg/mであることを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載の複合型弾性舗装材。
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