JP3154342B2 - 運動場の弾性被覆体 - Google Patents

運動場の弾性被覆体

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JP3154342B2 JP30181191A JP30181191A JP3154342B2 JP 3154342 B2 JP3154342 B2 JP 3154342B2 JP 30181191 A JP30181191 A JP 30181191A JP 30181191 A JP30181191 A JP 30181191A JP 3154342 B2 JP3154342 B2 JP 3154342B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運動場の弾性被覆体に
関するものである、更に詳しくは競技用トラック等の弾
性被覆体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】硬質基体上に弾性材をもうけてなるスポ
ーツ用トラックの被覆体はよく知られており、特開昭5
2−13330号公報には、スパイク長よりも長い螺旋
状針金の三次元網を用いグリップ力を高める方法等が記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭52−13330号公報の方法では、螺旋状針金が
剛直あるため、折角の舗装材が弾性に劣ったものとなっ
てしまうし、スポーツ選手のスパイクのピン長よりも厚
みが大の為大量の材料が必要となり不経済であるという
難点がある。
【0004】本発明はかかる難点を解消するものであ
り、さらには走行時の応力の伝搬にロスを生ぜずに、大
きな力を払わないで速く走れる弾性に優れた被覆トラッ
クを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、鋭意研究の結果、本発明を完成するに
至った。
【0006】即ち本発明は、硬質基体と、高分子舗装体
と、ゴム硬度30〜50の高分子舗装材が充填された
孔径がスパイクシューズのスパイクと同一径〜2倍径で
あり、厚さがスパイク長の1/3〜同一長である立体網
繊維シートと、凸凹を有するゴム硬度60〜90の高分
子舗装材とがこの順に積層され密着されている運動場の
弾性被覆体を提供するものである。
【0007】本発明に使用する硬質基体としては、公知
のものがいずれも使用できるが、アスファルトコンクリ
ート、セメントコンクリート、PC板、等が好適に用い
られる。
【0008】本発明において硬質基体に所定厚さに形成
する高分子舗装体としては、ウレタン樹脂舗装材、空隙
を有するゴムチップ固結弾性体、ゴムチップ含有ウレタ
ン樹脂舗装材、ゴム弾性シート等を好適に使用できる。
【0009】本発明において使用する立体網繊維シート
とは、上層及び下層が三角形以上の多角形及び円形の網
状目に編み上げられたもの及びまたはクロス状の織布で
あって、さらに当該面と直角方向または斜め方向にプラ
スチックモノフィラメント、ステンレス鋼糸、チタン合
金糸、アルミニウム合金糸等にて上下の基糸による網厚
の二倍以上の厚みに構成されているものである。中でも
開孔径が運動選手の履くスパイクシューズのスパイクと
同一径〜2倍径であり、厚さがスパイク長の1/3〜同
一長であるものを好適に使用することができる。
【0010】本発明において使用するゴム硬度30〜5
0の高分子舗装材(以下、舗装材Aという)としては、
前記のゴム硬度を有するものであればいずれのものでも
よいが、例えば一液性または二液性の流動性を有するウ
レタン樹脂舗装材が好適に使用できる。
【0011】本発明に使用するゴム硬度60〜90の高
分子舗装材(以下、舗装材Bという)としては、前記ゴ
ム硬度を有するものであればいずれのものでもよいが、
例えば一液性または二液性のウレタンン樹脂であって揺
変性を有するものが好ましい。
【0012】本発明を実施するに当たり舗装材Bは、そ
のまま塗装してもよいが、特にそれを凹凸状に塗装する
に際しては、舗装材Bとさらに当該舗装材Bと同一素材
からなるスパイクシューズのスパイクと同一径〜三倍径
の粒子体を添加併用して用いればよい。舗装材Bが凸凹
状に塗装された構造を有していると、被覆体が適度な光
沢と光線の乱反射を引き起こし半艶消し状の表面となる
ので好ましい。
【0013】本発明における舗装材A及びBに特に好適
に使用されるウレタン樹脂について詳述するとすれば、
それは、有機ポリイソシアネ−トとして、例えば、2,
4−トリレンジイソシアネ−ト(以下、TDIと略
す)、65/35−TDI、80/20−TDI、4,
4´ジフェニルメタンジイソシアネ−ト(以下、MDI
と略す)、ジアニシジンジイソシアネ−ト、トリデンジ
イソシアネ−ト、メタキシリレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、フェニレンジイソシア
ネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、ポリメ
チレンポリフェニルポリイソシアネート、水添化MD
I、水添化TDIなどの如き芳香族ジイソシアネート
類、脂環族ジイソシアネート類の中より選ばれた少なく
とも1種の有機ポリイソシアネート化合物と、分子末端
に2個以上の水酸基を有する化合物で、例えば、ポリエ
ステルポリオール類、ポリエーテルポリオール類、ポリ
エステルポリアミドポリオール類、ポリカーボネートポ
リオール類、ポリカプロラクトンポリエステルポリオー
ル類、ポリブタジエンポリオール類、ポリペンタジエン
ポリオール類、ひまし油系ポリオール、低分子量ジオー
ル類、トリメチロールプロパン、グリセリン、ソルビト
ール、マンニトール、ズルシトールなどより選ばれた少
なくとも1種の化合物からなるものである。
【0014】本発明においては、一液性ウレタン樹脂と
二液性ウレタン樹脂のいずれもが使用できる。一液性ウ
レタン樹脂としては、好ましくは、ポリエーテルポリオ
ール類、ポリブタジエンポリオール類で、好ましくは分
子量1000〜10000程度のもので、平均官能基数
を好ましくは2.1〜2.9となるように、ジオールと
トリオールを組み合わせて用い、NCO/OHの当量比
1.5〜3.5、より好ましくは1.5〜2.0で反応
させたもので、遊離イソシアネート基含有率が1〜10
重量%、好ましくは1〜5重量%のものであるイソシア
ネート基末端プレポリマーからなるものが挙げられる。
一液性ウレタン樹脂は、この末端イソシアネート基が湿
気で硬化することにより、舗装材となる。
【0015】二液性ウレタン樹脂としては、一液性ウレ
タン樹脂で説明したイソシアネート基末端プレポリマー
と分子末端に2個以上の活性水素基を有する化合物との
混合物が挙げられる。前記化合物としては、例えばポリ
エステルポリオール類、ポリエーテルポリオール類、ポ
リエステルポリアミドポリオール類、ポリカーボネート
ポリオール類、ポリカプロラクトンポリエステルポリオ
ール類、ポリブタジエンポリオール類、ポリペンタジエ
ンポリオール類、ひまし油系ポリオール、低分子量ジオ
ール類、トリメチロールプロパン、グリセリン、ソルビ
トール、マンニトール、ズルシトール第一級アミン化合
物、第二級アミン化合物などより選ばれた少なくとも1
種以上の化合物が挙げられる。二液性ウレタン樹脂は、
第1成分の末端イソシアネート基に第2成分の活性水素
基が付加することにより硬化して、舗装材となる。
【0016】一液性ウレタン樹脂も二液性ウレタン樹脂
も、硬化機構が若干異なるだけであり、二液の混合作業
の有無及び一液の保存安定性の点を除けば、性能上の相
違はほとんどない。
【0017】本発明の被覆体は、上記各要素が上記した
順序で積層され密着されている構造であれば、その製造
方法そのものは特に限定されないが、通常硬質基体上に
所定の厚さに高分子舗装体を形成させ、立体網繊維シー
トを敷き、該シートの上層基糸までを高分子舗装材Aで
埋め、つぎに高分子舗装材Bを凹凸状に塗装するという
方法で製造される。
【0018】次に本発明の弾性被覆体に一例を図面を基
に説明する。第一図は本発明による弾性被覆体の一例の
構成を示すもので、硬質基体1はウレタン樹脂弾性舗装
材2で被覆されており、次いでその上には立体網繊維シ
ート3が設置されており、その開孔部内はゴム硬度40
のウレタン樹脂弾性舗装材4で、立体網繊維シート3の
上面基糸まで充たされている。その上にゴム硬度75の
ウレタン樹脂弾性舗装材5が凹凸状に塗装された構造を
有している。
【0019】第二図は本発明で用いるの立体網繊維シー
トの斜視図であり、上下の基糸は網状を示し、該網目基
糸を直角または斜め方向に結束されているものである。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弾性被覆体の断面図である。
【図2】本発明で用いた立体網繊維シートの一形態の斜
視図である。
【符号の説明】
1 硬質基体 2 高分子舗装材 3 立体網繊維シート 4 ゴム硬度40の高分子舗装材 5 ゴム硬度75の高分子舗装材 6 立体網繊維シートの網基糸 7 立体網繊維シートの立体化糸
【0021】
【発明の効果】本発明の運動場の弾性被覆体は、立体網
繊維シートを用いているので、弾性に優れているので、
スパイクシューズ以外のシューズによる走行時には、立
体網による適度な反発弾性と靱性により、選手が実力を
発揮しやすいという格別顕著な効果をする。しかもスパ
イクシューズによる走行時には、当該網目にスパイクピ
ンが補足されてピンの食い込みが確実で、走行応力をよ
りロス無く路面に伝えられので選手の実力がさらに発揮
されやすい。かくの如く二つの走行目的に最適なトラッ
ク面はいままでの技術では確立し得なかったもので、本
発明により初めてなされたものである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下から(A) 硬質基体、(B) 高分子舗装体、(C) ゴム硬度30〜50の高分子舗装材4が充填された
    開孔径がスパイクシューズのスパイクと同一径〜2倍径
    であり、厚さがスパイク長の1/3〜同一長である立体
    網繊維シート、(D) 凸凹を有するゴム硬度60〜90の高分子舗装材と
    がこの順に積層され密着されていることを特徴とする
    動場トラックの弾性被覆体。
  2. 【請求項2】 硬質基体上に所定の厚さに高分子舗装体
    を形成させ、立体網繊維シートを敷き、該シートの上層
    基糸までをゴム硬度30〜50の高分子舗装材で埋め、
    つぎにゴム硬度60〜90の高分子舗装材を凹凸状に塗
    装したことを特徴とする運動場トラックの弾性被覆体。
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