JP2863621B2 - ノンスリップ性を有する弾性舗装体 - Google Patents
ノンスリップ性を有する弾性舗装体Info
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Description
ウンド等に使用される弾性および透水性に優れた弾性舗
装体ならびにその施工方法に関する。
ド、ゴルフ場の歩径路等に舗装される弾性舗装体は、耐
久性に優れ、人間の運動(行動)等に対して膝、腰等に
負担を掛けないこと、日常の維持管理が容易であるこ
と、しかも補修が簡便であることから、各種の弾性体よ
りなる舗装体が使用されている。
示すように、まずアスファルトやコンクリート等の半整
地された基層としての下地層と、この下地層上にゴムチ
ップのような弾性体の粒状物とバインダーとを混合して
得られる混合物を塗布し、硬化させて得られたた弾性体
層と、弾性体層上に各種の塗料が塗布され硬化されて形
成された上面被覆層(トップコート層)から構成され
る。
雨時に舗装体表面が濡れている場合に、その表面は非常
に滑りやすく、人がその上をプレーの為、走ったり急停
止したときに、すべって転倒等の危険性がある。
耗して、ゴムチップ層が表面に露出した状態になると、
弾性体層の弾性体の小片が削り取られて、細かな弾性体
の小片が欠落していくという問題点があった。
に優れた、弾性舗装体およびその製造方法を提供するに
ある。
て、基層の上に設けられる、ゴムチップとウレタンバイ
ンダとの混合物よりなる透水性の弾性層と、該透水性の
弾性層の表面上に多数の突起を有し、該突起は、JISA型
硬度が30〜90、高さ1〜10mm、および表面(凸起)面積
率が20〜80%のウレタン性の突起層であることを特徴と
する弾性舗装体を提供する。
2〜4mmであり、突起が占める面積率が40〜60%である
のがよい。
れているのがよい。
層上に施工するに際し、基層上ゴムチップをウレタンバ
インダで固めた透水性の弾性層を設け、その表面に、発
泡倍率5〜30倍の所定形状のくり抜き孔を有する型枠の
ポリエチレン等の合成樹脂発泡シートを被覆し、ウレタ
ンを前記くり抜き孔に塗工し、塗工されたウレタンの適
度の半硬化状態時に、型枠の発泡ポリエチレンシートを
剥離して、前記くり抜き孔の形状のウレタンを硬化させ
て、くり抜き孔の形状に対応する突起および突起部以外
の非塗布部の透水部分を有する突起層を形成する弾性舗
装体を施工する方法を提供する。
ト層を形成するのがよい。
示す。
れて施工される断面図である。まず、下地層13には、舗
装場所を整正し、転圧し、その後下地工事が成されて得
られた、アスファルト−コンクリート舗装(以下、アス
コン舗装とする)層であり、このアスコン舗装層は、透
水性を有しているのが望ましい。この下地層13は、この
他にコンクリート層、アスファルト層であってもよい。
は、下地層とその上に設ける弾性層との密着性を良くす
るためであり、一般的にはイソシアネート系プライマー
や、エポキシ系プライマーが使用される。
た加硫ゴムチップから構成される弾性層17と、さらにこ
の弾性層17の上に所定の平面形状の、弾性樹脂よりなる
多数の突起19とから構成される弾性舗装体11が形成され
る。なお、突起間の凹み部分は、弾性樹脂の塗布されな
い部分で下層の弾性層17の表面が露出した部分で、透水
部分を形成する部分である。
固めたもので、適度な空隙を有するため、透水性を有す
る。この透水性の値は1×10-2cm/sec以上の透水係数を
有するのが好ましい。なお、上記透水係数は、JIS A121
8(1961)に準拠して測定したものである。また、バイ
ンダーを含有する加硫ゴムチップ層17の空隙率は、上述
した透水係数や弾性係数によって異なるが、自己形状保
持能力、耐久性等を考慮すると、通常は25〜40%程度、
好ましくは30〜35%程度である。この弾性層17に用いら
れる加硫ゴムチップとしては、例えば、天然ゴム、スチ
レンゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)、エチレ
ンプロビレンゴム(EPT)等の加硫ゴムを粉砕したもの
がある。また、加硫ゴムチップとして、タイヤ等の加硫
ゴム製品を粉砕して用いてもよい。この場合には、上記
加硫ゴムの廃材を利用すると、廉価な材料をもちいるこ
とができるので好適である。かかるゴムチップの粒径と
しては、0.5〜10mmの範囲が使用されるが、1〜4mmの粒
径のものが適用し易いので好適である。
えるため、用いられるが、弾性の他にも長期使用後のへ
たりもなく、また表面平担成形性にも優れている。
ンダーとしては、特に限定はないが、 例えば、ウレタン系バインダー、弾性エポキシ系バイ
ンダー等の合成樹脂バインダーが好適に適用される。
無溶剤型、溶剤型とエマルジョン、ラテックスタイプが
あるが、耐久性、物性、弾力性等から1成分系無溶剤型
ポリウレタンが最も適している。
るプレポリマーまたは部分プレポリマーであり、この製
造に使用するポリイソシアネートとしては、トリレンジ
イソシアネート(2,4−、2,6−異性体または混合物)、
ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシア
ネートおよびヘキサメチレンジイソシアネート、ジシク
ロヘキシルメタンジイソシアネート等の脂肪族イソシア
ネート等があり、1種または2種以上の混合物である。
ポリマーまたは部分プレポリマーを得るポリオールとし
ては、ポリオキシプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレンエーテルグリコール等のポリエーテルポリオール
類が最も良く使用されるが、他にポリエステルポリオー
ル、ヒドロキシル基を含む高級脂肪酸のエステル類も使
用できる。
以上のイソシアネート基を有し、イソシアネート含有量
は5〜15%が好ましい。
る弾性係数、透水係数、さらには空隙率等によって適宜
定めればよいが、通常、弾性粒体とバインダーとのの重
量比で、1:3〜10:1程度であるが、1:4〜1:8程度が適当
である。このような加硫ゴムチップとバインダーとを用
いて透水性の弾性体を形成する方法としては、各種の方
法を適用することができる。基本的には成型シートと現
場施工タイプに大別される。
用途に応じて適宜決定すればよいが、通常6〜12mm程度
である。
いて説明する。
〜3mmであるのが良い。この突起19の弾性層の平面に占
める表面面積率では、20〜80%、好ましくは40〜60%で
あるとよい。この理由は、外観上からみた美観の点、ま
た本発明の目的の一つである滑り止め性、さらに耐久性
から鑑みて最も良いことを確認したためである。
が、このデザインについては、極めて多くの種類のもの
が考えられるため、それらについては説明を省略する。
また突起19の平面形状は、本発明の目的の一つである滑
り止め性を良好に得るデザインも考慮することもでき
る。
度、好ましくは50〜70である可撓性即ち弾性を有するゴ
ム合成樹脂であって、常温硬化型ウレタン、弾性エポキ
シ樹脂等が適している。
(裏面)に接着剤が塗布されくり抜き孔を設けた発泡ポ
リエチレンシートを所定に位置決めして接着し、次いで
揺変性のあるウレタン樹脂あるいは弾性エポキシ等の樹
脂を型枠の上からコテ、スクィージー等でくり抜き孔内
に充分に樹脂が埋め込まれるようにして塗布し、塗布さ
れたウレタン樹脂が、適切な硬化状態の時期、例えば半
硬化状態、例えばBステージ状態時に型枠のシートを取
り外すと、型枠の所定形状のくり抜き孔内に硬化した樹
脂により突起が形成される。また、くり抜き以外の部分
により凹み部分が形成される。この場合にウレタン樹脂
が半硬化状態時に型枠を取り外すのは、これ以上硬化が
進むと型枠を取り外すときに、型枠用の発泡シートがち
ぎれてウレタン樹脂側に一部残るおそれがあるためであ
る。上記の施工方法において、窓枠内に樹脂が埋め込ま
れ硬化すると、その下層の加硫ゴムチップおよびバイン
ダーよりなる弾性層にウレタン樹脂がゴムチップ層の空
隙に食い込みあるいは浸み込み、いわゆるアンカー(投
描)効果を発揮し、強力な接着力を得る。このために樹
脂については、型枠の高さまで塗布でき、なおかつゴム
チップ層に若干浸み込めるように適度の揺変性を有する
必要がある。
系等のトップコート層を塗布すると良い。これは、突起
の表面性質を向上させるために塗布され、例えば、耐久
性、色彩性、艶消し性等の副次的性質を持たせて外観、
耐久性、滑り止め性を向上させることができる。
擦り減り、磨滅してしまった場合には、適宜に表面の洗
浄処理を施した後、前述したのと同様に型枠を用いて、
ウレタン樹脂をぬりこみ、このウレタン樹脂の所定の半
硬化状態時に型枠を剥離し、その後ウレタン樹脂を硬化
させれば、また新たに突起を設けることができる。した
がって、容易かつ安価に施工が可能であり、簡単なリサ
ーフェスを行うことが可能である。
の踏み圧によってゴムチップ層の空隙内の水が表面に押
し出されて湿潤な表面になることであり、厚さが2〜3m
mの突起であれば、水が押し出されても、各突起の表面
にまで水が達せず、また凸起部以外の凹部は空隙により
水はけ性が良好なので、突起の表面は常に乾燥状態にあ
り、しかも個々の突起自身による滑り止め効果とも相俟
った相乗効果となる。
め、耐久性向上ともなる。加えて、突起は、各種の顔料
と混ぜ合わせて、着色ウレタンゴムとなっており、また
は上述したトップコート層にて適宜に配色し、さらに別
の表面性質、例えば艶消し性をももたせて、美麗な表面
に仕上げられ得る。
る。
に係る弾性舗装体を得た。
型ウレタン系バインダーを25重量部混合したもの。
mの格子状の型枠とした。なお、裏側に接着剤が塗布さ
れている。
を塗布し、乾燥させた。
インダーを混合し、混合物を透水アスコン路盤上に拡げ
て、横浜ゴム製ゴムチップ施工機タンデムスムーサーに
より8mmの厚さに均一に施工した。
を所定の位置に位置決めして、貼った。
を用いてくり抜き型枠の枠内を埋めるように塗布する。
この樹脂の硬化状態がBステージ状態時に型枠を静かに
引き剥がす。
ケによりウレタン凸起面上に塗布する。
高さ、硬度および面積率に規定される突起層を弾性層上
に設けたことにより、良好な滑り止め性を有する弾性舗
装体を得る。従来の弾性補強材の滑る原因が、靴の踏み
圧によってゴムチップ層の空隙内の水が表面に押し出さ
れて湿潤な表面とになることであり、これに対し、本願
のように、適切な厚さの突起層があれば、水が押し出さ
れても、突起層表面にまで水が達せず、また突起相互間
の凹み部分およびその下の透水性の弾性層により水捌け
性が良いので、突起層表面は常に乾燥状態にあり、しか
も個々の突起自身による滑り止め効果とも相俟った相乗
効果となり、滑り止めを良好に達成する。
ムチップの欠落が起きないので、耐久性向上ともなる。
加えて、突起はトップコート層の塗布により種々に表面
性質、即ちより一層の耐久性、色彩性、艶消し性等を持
たせることが可能であり、また、突起はその表面性質を
適宜選択すれば美麗な表面に仕上げられ得る。
設も迅速かつ安価に行うことができるので、いわゆる施
設等のクロージング時間による施設維持費の損失を少な
くする。
面図である。 第2図(a),(b)は、弾性舗装材の突起層の平面形
状の例を示す概略平面図である。 第3図は、従来の弾性舗装材を示す概略断面図である。 符号の説明 11……弾性舗装材、 13……下地層、 15……プライマー層、 17……ゴムチップ弾性層、 19……突起層
Claims (4)
- 【請求項1】基層の上に設けられる、ゴムチップとウレ
タンバインダとの混合物よりなる透水性の弾性層と、該
透水性の弾性層の表面上に多数の突起を有し、該突起
は、JISA型硬度が30〜90、高さが1〜10mm、および表面
面積率が20〜80%のウレタン性の突起層であることを特
徴とする弾性舗装体。 - 【請求項2】突起層上には、トップコート層が設けられ
ている請求項1記載の弾性舗装体。 - 【請求項3】請求項1に記載の弾性舗装体を基層上に施
工するに際し、基層上ゴムチップをウレタンバインダで
固めた透水性の弾性層を設け、その表面に、発泡倍率5
〜30の所定形状のくり抜き孔を有する型枠のポリエチレ
ン等の合成樹脂発泡シートを貼りつけ、ウレタンを前記
くり抜き孔に塗工し、塗工されたウレタンの適度の半硬
化状態時に、型枠の合成樹脂発泡シートを剥離して、前
記くり抜き孔の形状のウレタンを硬化させて、くり抜き
孔の形状に対応する突起および非塗布部の透水部分を有
する突起層を形成する弾性舗装体を施工する方法。 - 【請求項4】請求項3に記載の弾性舗装体を施工した
後、前記突起層上にトップコート層を形成する請求項3
記載の弾性舗装体を施工する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29693890A JP2863621B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | ノンスリップ性を有する弾性舗装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29693890A JP2863621B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | ノンスリップ性を有する弾性舗装体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04169602A JPH04169602A (ja) | 1992-06-17 |
JP2863621B2 true JP2863621B2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=17840123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29693890A Expired - Lifetime JP2863621B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | ノンスリップ性を有する弾性舗装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2863621B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6119177B2 (ja) * | 2012-10-18 | 2017-04-26 | 横浜ゴム株式会社 | 舗装体 |
-
1990
- 1990-11-01 JP JP29693890A patent/JP2863621B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04169602A (ja) | 1992-06-17 |
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