JPH10183512A - 弾性舗装マット、弾性舗装路面及び弾性舗装方法 - Google Patents

弾性舗装マット、弾性舗装路面及び弾性舗装方法

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JPH10183512A
JPH10183512A JP34935296A JP34935296A JPH10183512A JP H10183512 A JPH10183512 A JP H10183512A JP 34935296 A JP34935296 A JP 34935296A JP 34935296 A JP34935296 A JP 34935296A JP H10183512 A JPH10183512 A JP H10183512A
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elastic
layer
elastic pavement
reinforcing sheet
mat
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JP34935296A
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Yasunori Takatsu
康典 高津
Kenji Kobayashi
憲司 小林
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TOYO SPORTS SHISETSU KK
Joy Tec Corp
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TOYO SPORTS SHISETSU KK
Joy Tec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の脆さを克服し、十分な強度、耐久性を
有する弾性舗装マット、弾性舗装路面、及び高い耐久性
を有する弾性舗装路面を簡便に得られる施工方法を提供
する。 【解決手段】 チップ材及び/又は無機質粒状物と液状
バインダーを含んでなる弾性層(1)中に不織布、織
布、ネット及び金網から選ばれる補強用シート層(2)
を介在させ、一体化させてなる弾性舗装マット並びに基
盤上にチップ材及び/又は無機質粒状物と液状バインダ
ーを含んでなる弾性層を不織布、織布、ネット及び金網
から選ばれる補強用シート層と交互に積層敷設してなる
弾性舗装路面及びその施工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の運動施設、
例えば陸上競技場、ジョギング走路、テニスコート、サ
ッカー場その他多目的グラウンド等に適した弾性舗装マ
ット及び弾性舗装路面と弾性舗装施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の運動施設や運動場等におい
ては、ゴム等のチップやこれに珪砂等の無機質粒状物を
混合したものと液状バインダーとからなる舗装材による
弾性舗装が行われている。しかし、このような弾性舗装
を施したコート面、走路等は脆いという難点があり、そ
の強度と耐久性について問題点を有していた。この問題
点を解決するため液状バインダーの面からの改良が試み
られているが、コスト高となる上に効果が十分でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
従来の脆さを克服し、十分な強度、耐久性を有する弾性
舗装マット、弾性舗装路面、及び高い耐久性を有する弾
性舗装路面を簡便に得られる施工方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
鑑み鋭意検討した結果、液状バインダーでチップ材を固
化する弾性層と、不織布、織布、ネット、金網等の補強
用シート層とを交互に積層一体化して敷設することによ
り、弾性舗装の強度が増し、ひび割れも防止されること
を見い出し、この知見に基づき本発明をなすに至った。
【0005】すなわち本発明は、(1)チップ材及び/
又は無機質粒状物と液状バインダーを含んでなる弾性層
中に不織布、織布、ネット及び金網から選ばれる補強用
シート層を介在させ、一体化させてなることを特徴とす
る弾性舗装マット、(2)チップ材がゴム、合成樹脂、
木片又はコルクチップから選ばれた少なくとも1種であ
る(1)項記載の弾性舗装マット、(3)基盤上に、チ
ップ材及び/又は無機質粒状物と液状バインダーを含ん
でなる弾性層を不織布、織布、ネット及び金網から選ば
れる補強用シート層と交互に積層敷設してなることを特
徴とする弾性舗装路面、(4)(1)又は(2)項記載
の弾性舗装マットを基盤上に敷設することを特徴とする
弾性舗装方法、及び(5)チップ材及び/又は無機質粒
状物と液状バインダーを含んでなる弾性層と不織布、織
布、ネット及び金網から選ばれる補強用シート層を交互
に積層敷設することを特徴とする弾性舗装路面の施工方
法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の弾性舗装マット及び弾性
舗装路面は、弾性層と補強用シート層を有してなる。本
発明における弾性層は、液状バインダーでチップ材及び
/又は無機質粒状物を固化して形成される。液状バイン
ダーとしては通常、液状樹脂バインダーを用い、例え
ば、ウレタン、アクリル酸エステル共重合体、エチレン
酢酸ビニル共重合体、エポキシ樹脂等の溶液型やエマル
ション型のものが用いられる。1液性湿気硬化型ウレタ
ンや2液性の常温硬化型のウレタンが特に好ましい。
【0007】本発明におけるチップ材は、好ましくはゴ
ム、合成樹脂、木片又はコルクチップから選ばれた少な
くとも1種である。このときのゴムチップについては特
に制限はなく、例えば天然ゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、アクリルニトリルブタジエンゴム、ポリウレタンゴ
ム、エチレンプロピレンターポリマー等を用いることが
でき、また、これらの混合物であってもよい。経済性の
点からは、産業廃棄物としての廃タイヤを粉砕し粒調し
て得られるものが好ましく用いられる。チップの形状に
は特に制限はないが、粒状又はひじき状のものが好まし
く、粒状物の粒径は通常1mm以上、好ましくは2〜15
mmである。ひじき状の場合は通常長さ3〜10mm、太さ
1〜2mm程度のものを用いる。また、合成樹脂材料をゴ
ムチップ同様の形状のチップとしたものも用いることが
でき、具体的には自動車のバンパーやゴルフボールの粉
砕品等があげられる。木片やコルクをゴムチップと同様
の形状としたものも用いることができる。
【0008】また、本発明における弾性層に用いられる
無機質粒状物の例としては、山砂利、川砂利等の天然
石、寒水石、珪砂、人工石、スラグ、セラミックス等の
粒状物があり、粒径は通常1mm以上、好ましくは2〜1
0mmのものを用いる。上記のチップ材及び/又は無機質
粒状物の弾性層中の割合は、本発明のすべての実施態様
において、通常50〜99重量%、好ましくは70〜9
8重量%である。また、弾性層形成材には上記の各成分
の他に、必要に応じて着色剤、反応促進剤、表面処理剤
など通常用いられる成分を加えることができる。
【0009】本発明における補強用シート層は、不織
布、織布、ネット、金網から選ばれる。具体的には例え
ば、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊維不織
布、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリビニルアルコ
ール等の合成繊維織布、ガラス繊維の不織布又は織布、
ポリエチレン、ポリプロピレン等のネット、メッシュ、
メタルラス、パンチメタル等の金網が挙げられ、目的と
する舗装路面の性状に応じて選択することができる。こ
のような補強用シートを前記の液状バインダーで形成し
た弾性層の上に重ね、液状バインダーを浸透させる等し
て積層一体化し、補強用シート層を形成する。
【0010】本発明の弾性舗装マット及び弾性舗装路面
は上記のような弾性層と補強用シート層を交互に有して
なり、補強用シート層の厚さは補強用シートの種類によ
っても異なるが、通常1層で3〜30mm、好ましくは5
〜10mmである。また、弾性層5〜30mmについて1層
の補強用シート層を介在させることが好ましく、3〜1
0mmがさらに好ましい。層数については制限はないが、
弾性層の厚さの合計が5〜100mmであるのが好まし
い。このような本発明の弾性舗装路面の一実施態様を図
4に断面図で示した。図4中、1は弾性層、2は補強用
シート層、3は基盤を示す。
【0011】本発明の弾性舗装マット及び弾性舗装路面
は、弾性層と補強用シート層を一体化して交互に有して
いればよく、最下層(又は基盤と接する層)及び最上層
を弾性層と補強用シート層のどちらとしてもよい。ま
た、本発明の弾性舗装マット及び弾性舗装面の表面に
は、さらに通常の方法でポリウレタン、ポリエステル、
合成ゴム、人工芝等を被覆施工することもできる。本発
明の弾性舗装マット及び弾性舗装路面は、各種の運動施
設、例えば陸上競技場、ジョギング走路、テニスコー
ト、サッカー場その他多目的グラウンド等に用いること
ができるが、このような運動場や走路とする場合は表面
に揺変性又は速硬化性ポリウレタン、合成ゴム、アクリ
ル、シリコンもしくはエポキシ樹脂などを用いて凹凸を
形成するのが好ましく、この場合、弾性層の厚さは合計
で5〜100mm、補強用シートは通常、合成繊維不織
布を用い、同一又は異なる組成の2〜5層で構成するの
が好ましい。また、本発明の弾性舗装マット及び弾性舗
装路面はゴルフ場のカート道の路面や駐車場などにも用
いることができ、このような場合は、上記の運動場や走
路の場合と比べて弾性層の厚さ、層数ともに小さくてす
み、より経済的な構成で足りる。このようなトップコー
ト層を有する場合の本発明の一実施態様を図5に断面図
で示した。図5中、図4と同符号のものは同義であり、
4は凹凸を有するトップコート層を示す。
【0012】本発明の弾性舗装路面及び弾性舗装方法に
おける基盤とは、弾性舗装を施す地面、路面や床等のこ
とであり、具体的にはコンクリート、モルタル、アスフ
ァルトコンクリート、木板、合成樹脂等の硬質又は軟質
基盤のほか、砕石層、栗石層等のいわゆる路盤層も含
む。
【0013】本発明において、基盤上に弾性舗装を施す
方法として、まず、基盤に前記の弾性舗装マットを貼
付、接着する方法がある。予め接着剤を塗布した基盤の
上に本発明の弾性舗装マットを並べて貼り付けることに
より、簡便に弾性舗装の施工が行える。このときの接着
剤には通常用いられる市販の接着剤のほか、本発明にお
ける弾性層に用いられる液状樹脂バインダーとして挙げ
たと同様のものを用いることもできる。接着剤、接着方
法は特に制限はなく、基盤の種類等により適宜選択する
ことができ、マットと基盤を密着させるためのプライマ
ーの塗布等についても必要に応じて適宜行うことができ
る。
【0014】本発明の弾性舗装の別の方法として、基盤
上で前記の弾性層及び補強用シート層を順次形成する方
法がある。この方法では、まず、基盤の上に必要に応じ
てプライマーを塗布したのち、前記のチップ材及び/又
は無機質粒状物を含んでなる液状バインダーを流し、レ
ーキ等で均一に敷きならす。ここで自動式フィニッシャ
ー、金ゴテ、ローラー等を用いて一度仕上げを行うか、
又はこの仕上げを省略して形成した弾性層の上に、前記
の補強用シートを敷き、液状バインダーを散布して十分
浸透させて積層一体化したのち、その上に再度チップ材
及び/又は無機質粒状物を含んでなる液状バインダーを
レーキで均一に敷きならし、自動式フィニッシャー、金
ゴテ、ローラー等で仕上げる。所望の層数、厚さとなる
まで、この操作を繰り返す。あるいは、基盤上にまず補
強用シートを敷いて補強用シート層を形成してから弾性
層形成材を流し、上記の手順を行ってもよい。例えば基
盤が路盤層などの場合にこのようにまず補強用シート層
を作ると、補強用シートが目止めの働きもするため簡便
であることがある。このような場合の本発明の一実施態
様を図6に断面図で示した。図6中、図4及び5と同符
号のものは同義であり、3が砕石層の基盤、4が凹凸を
有するトップコート層、5がウレタン層である。本発明
の舗装方法においても、必要に応じてさらに通常の方法
でポリウレタン、ポリエステル、合成ゴム、人工芝等を
被覆施工することができる。本発明の弾性舗装方法で用
いられるコテ、レーキ、ローラー、各種フィニッシャー
等は手動式でも機械式でもよく、通常用いられる機器、
手法をいずれも制限なく用いることができる。
【0015】
【実施例】以下に実施例に基づき本発明をさらに詳細に
説明する。なお、例中の部は重量部を表わす。初めに、
本発明に使用するバインダーの製造例を述べる。 (製造例1)ウレタンバインダーの製造 MDI−PH(商品名、三井東圧化学社製、精製4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアナート)292部、
MDI−LK(商品名、三井東圧化学社製、液状4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアナート)73部とP
PG DIOL−2000(商品名、三井東圧化学社
製、エチレングリコールにプロピレンオキサイドを付加
した分子量2000のポリオール)535部とを均一に
混合したのち、80℃で2時間反応させて、末端イソシ
アネート含有量9.0%、粘度3000cps (25℃)の
ウレタンバインダーを製造した。
【0016】実施例1 廃タイヤを粉砕して得た粒径2〜6mmのゴムチップ22
4部と製造例1のウレタンバインダー30部をモルタル
ミキサーで均一に混合した材料を、モールド中に均一に
敷きならし、金属ローラーで転圧し、厚さ2cmの弾性層
を作った。次にこの弾性層の上に厚さ3mmのポリプロピ
レン不織布を敷き、上記のウレタンバインダーを散布し
て十分浸透させたのち、その上に再度上記の材料を敷き
ならし、金属ローラーで転圧し、厚さ2cmの弾性層を作
った。得られた弾性舗装マットの厚みは4cmで、弾性に
富み、耐久性にも優れたものであった。このようにして
製造した弾性舗装マットの断面図を図1に示す。図1
中、1は弾性層、2は補強用シート層である。
【0017】実施例2 実施例1の弾性マットを予めウレタン接着剤を塗布した
開粒アスファルトコンクリート基盤上に貼り付けて厚さ
4cmの弾性舗装路面を得た。得られた弾性舗装路面は弾
性に富み、歩行感に優れ、同時に長期間の使用によって
も不陸や亀裂等の発生がなく、耐久性に優れていた。こ
の弾性舗装面はそのままで各種の運動施設、例えば陸上
競技場、ジョギング走路、テニスコート、サッカー場そ
の他多目的グラウンド等に適していた。
【0018】実施例3 廃タイヤを粉砕して得た粒径2〜6mmのゴムチップ22
4部と製造例1のウレタンバインダー30部をモルタル
ミキサーで均一に混合した材料を、開粒アスファルトコ
ンクリート基盤上にレーキで均一に敷きならし、厚さ2
cmの弾性層を得た。次にこの弾性層の上に厚さ1.2mm
のポリプロピレン不織布を敷き、上記のウレタンバイン
ダーを散布して十分浸透させたのち、その上に再度上記
の材料を敷きならし、自動式フィニッシャーと金ゴテで
仕上げ、厚さ2cmの弾性層を得た。得られた弾性舗装路
面は、弾性層の厚みの合計が4cmで、弾性に富み、歩行
感に優れ、同時に長期間の使用によっても不陸や亀裂等
の発生がなく、耐久性に優れていた。この弾性舗装路面
はそのままで各種の運動施設、例えば陸上競技場、ジョ
ギング走路、テニスコート、サッカー場その他多目的グ
ラウンド等に適していた。また、得られた弾性舗装路面
の上にさらに揺変性ポリウレタン材料をリシンガンを用
いて厚さ1mmに施工したところ、表面が凹凸状のテニス
コート等に適した舗装路面を得た。この弾性舗装路面の
断面図を図2に示す。図2中、1は弾性層、2は補強用
シート層、3はアスファルトコンクリートの基盤を示
し、4は揺変性ポリウレタン材料のトップコート層であ
る。
【0019】実施例4 廃タイヤを粉砕して得た粒径2〜6mmのゴムチップ28
0部と、粒径3〜5mmの珪砂550部と、製造例1で製
造したウレタンバインダー56部をモルタルミキサーで
均一に混合した材料を、砕石層上にレーキで均一に敷き
ならし、厚さ2cmの弾性層を得た。次にこの弾性層の上
に厚さ1.2mmのポリプロピレン不織布を敷き、上記の
ウレタンバインダーを散布して十分浸透させたのち、そ
の上に再度上記の材料を敷きならし、自動式フィニッシ
ャーと金ゴテで仕上げ、厚さ2cmの弾性層を得た。次に
この弾性層の上に再度上記のポリプロピレン不織布を敷
き、上記のウレタンバインダーを散布して十分浸透させ
本発明の弾性舗装路面を得た。得られた弾性舗装路面
は、弾性層の厚みの合計が約5cmで、弾性に富み、歩行
感に優れ、同時に長期間の使用によっても不陸や亀裂等
の発生がなく、耐久性に優れていた。この弾性舗装路面
はそのままで各種の運動施設、例えば陸上競技場、ジョ
ギング走路、テニスコート、サッカー場その他多目的グ
ラウンド等に適していた。また、この弾性舗装路面の上
に市販の2液性ポリウレタン材料を厚さ2mmに施工し、
さらにその上に揺変性ポリウレタン材料をリシンガンを
用いて厚さ1mmに施工したところ、表面が凹凸状のテニ
スコート等に適した舗装路面を得た。この舗装路面の断
面図を図3に示す。図3中、5は2液性ポリウレタン材
料で形成したウレタン層である。図1及び2と同符号の
ものは同義である。同じく先の弾性舗装路面の上に市販
の人工芝を敷設した場合には、テニスコート等に適した
舗装路面を得た。
【0020】実施例5 廃バンパー(ポリウレタン製)を粉砕して得た粒径2〜
6mmのチップ336部と製造例1のウレタンバインダー
56部をモルタルミキサーで均一に混合したのち、開粒
アスファルトコンクリート基盤上にレーキで均一に敷き
ならし、厚さ1cmの弾性層を得た。次にこの弾性層の上
に1cm角のメタルラスを敷き、上記のウレタンバインダ
ーを散布して十分浸透させたのち、その上に再度上記の
材料を敷きならし、自動式フィニッシャーと金ゴテで仕
上げ、厚さ1cmの弾性層を得た。得られた弾性舗装路面
は、弾性層の厚みの合計が2cmで、歩行感に優れ、同時
に長期間の使用によっても不陸や亀裂等の発生がなく、
耐久性に優れていた。この弾性舗装路面はそのままで各
種の運動施設、例えば陸上競技場、ジョギング走路、テ
ニスコート、サッカー場その他多目的グラウンド等に適
していた。
【0021】比較例1 ポリプロピレン不織布を敷く工程を行わない以外は実施
例1と全く同じ方法で弾性舗装マットを製造し、これを
用いて実施例2と同様にして開粒アスファルトコンクリ
ート基盤を弾性舗装したところ、得られた弾性舗装路面
は使用中、経時的に弾性層の不陸が生じ、また部分的に
亀裂が生じやすかった。
【0022】比較例2 ポリプロピレン不織布を敷く工程を行わない以外は実施
例3と全く同じ方法で開粒アスファルトコンクリート基
盤を弾性舗装したところ、得られた弾性舗装路面は使用
中、経時的に弾性層の不陸が生じ、また部分的に亀裂が
生じやすかった。
【0023】比較例3 メタルラスを敷く工程を行わない以外は実施例5と全く
同じ方法で開粒アスファルトコンクリート基盤を弾性舗
装したところ、得られた弾性舗装路面は使用中、経時的
に弾性層の不陸が生じ、また部分的に亀裂が生じやすか
った。
【0024】
【発明の効果】本発明の弾性舗装マット及び弾性舗装路
面は、弾性層中に補強用シート層を有することにより弾
性層のひび割れが防止され、運動施設等で使用しても十
分に高い強度と耐久性を有する。また、本発明における
補強用シート層は弾性層の性質を損なうことなく簡便に
形成できるため、廉価に高強度の弾性舗装マット及び弾
性舗装面を提供できるうえ、舗装基盤の砕石等が多少動
いても追従でき、地震等による亀裂にも対応できるな
ど、施工性も向上させるという優れた効果を奏する。ま
た、本発明の弾性舗装方法によれば、強度向上のための
コストアップや煩雑な施工工程を経ることなく、上記の
ような優れた強度、耐久性を有する弾性舗装路面を施工
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の弾性舗装マットの断面図で
ある。
【図2】本発明の実施例3の弾性舗装路面の断面図であ
る。
【図3】本発明の実施例4の弾性舗装路面の断面図であ
る。
【図4】本発明の弾性舗装路面の一実施態様を示す断面
図である。
【図5】本発明の弾性舗装路面の一実施態様を示す断面
図である。
【図6】本発明の弾性舗装路面の一実施態様を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 弾性層 2 補強用シート層 3 基盤 4 トップコート層 5 ウレタン層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ材及び/又は無機質粒状物と液状
    バインダーを含んでなる弾性層中に不織布、織布、ネッ
    ト及び金網から選ばれる補強用シート層を介在させ、一
    体化させてなることを特徴とする弾性舗装マット。
  2. 【請求項2】 チップ材がゴム、合成樹脂、木片又はコ
    ルクチップから選ばれた少なくとも1種である請求項1
    記載の弾性舗装マット。
  3. 【請求項3】 基盤上に、チップ材及び/又は無機質粒
    状物と液状バインダーを含んでなる弾性層を不織布、織
    布、ネット及び金網から選ばれる補強用シート層と交互
    に積層敷設してなることを特徴とする弾性舗装路面。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の弾性舗装マットを
    基盤上に敷設することを特徴とする弾性舗装方法。
  5. 【請求項5】 チップ材及び/又は無機質粒状物と液状
    バインダーを含んでなる弾性層と不織布、織布、ネット
    及び金網から選ばれる補強用シート層を交互に積層敷設
    することを特徴とする弾性舗装路面の施工方法。
JP34935296A 1996-12-27 1996-12-27 弾性舗装マット、弾性舗装路面及び弾性舗装方法 Pending JPH10183512A (ja)

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