JP2016056243A - 熱接着フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】1層からなる接着フィルムを使用して2つの物品を一体とする場合には、2つの物品が異なる材料からなり、一方の物品に対して十分な接着力を有しない場合には、2つの物品を確実に一体とすることができず、たとえ一時的に接着できたとしても、結局のところ接着した状態を維持できず、分解されてしまう可能性がある。また、粘着剤層を有する両面テープは、過酷な使用に耐えるほどの強い接着力による固定が困難である。
【解決手段】第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、該第1面の反対の面である第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムにより、異なる材料からなる2つの物品の一体化を可能とする。
【選択図】なし
【解決手段】第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、該第1面の反対の面である第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムにより、異なる材料からなる2つの物品の一体化を可能とする。
【選択図】なし
Description
本発明は熱により接着することができる接着フィルムに関する。
1層からなり、加熱することにより接着する性質を有する接着フィルムを使用して、2つの物品を一体のものとすることは公知である。
一般の両面テープのように、フィルムの両面が粘着性を備えた粘着フィルムを用いて2つの物品を一体とすることも知られているが、粘着により一体となった物品は、例えば高温下での使用や、長期にわたる使用等の過酷な状況の使用に耐えることは困難であった。
一般の両面テープのように、フィルムの両面が粘着性を備えた粘着フィルムを用いて2つの物品を一体とすることも知られているが、粘着により一体となった物品は、例えば高温下での使用や、長期にわたる使用等の過酷な状況の使用に耐えることは困難であった。
また、特許文献1に示すように、一方の面に粘着剤層を有し、他方の面に熱接着性層を有する両面接着シートが知られているものの、画像付きシートを壁等に貼り付ける際に使用するものであり、使用後に壁から剥離することを前提として使用されるものである。
さらに特許文献2には、電子線硬化型樹脂層の両面に感熱接着層を設けてなる葉書の一次接着シート用感熱接着複合シートであって、該両面の感熱接着剤層は同種のものを一対として使用することも、異種のものを一対として使用することもでき、アクリル樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体を使用することができることが記載されている。
さらに特許文献2には、電子線硬化型樹脂層の両面に感熱接着層を設けてなる葉書の一次接着シート用感熱接着複合シートであって、該両面の感熱接着剤層は同種のものを一対として使用することも、異種のものを一対として使用することもでき、アクリル樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体を使用することができることが記載されている。
1層からなる接着フィルムを使用して2つの物品を一体とする場合には、その接着フィルムの接着層を構成する組成物が、2つの物品の表面のそれぞれに対して十分な接着力を有する必要がある。仮に、2つの物品が異なる材料からなり、接着フィルムが一方の物品に対して十分な接着力を有しない場合には、2つの物品を確実に一体とすることができず、たとえ一時的に接着できたとしても、結局のところ接着した状態を維持できず、分解されてしまう可能性がある。
特許文献1及び2に記載の発明のように、両面テープの少なくとも一方の面を粘着剤層とすると、粘着剤層表面は接着剤層表面ほど、物品の材料に依存して粘着力が変化するものではないので、他方の面が熱接着層であっても、対応する物品との接着力が十分に高い限り、結果的に該両面テープは2つの物品を一体化させることが可能となる。
しかしながら、このような両面テープは少なくとも1面が粘着層であるので、長期にわたり1つの物品を一体化し、過酷な使用に耐えるほどの強い接着力による固定が困難であった。
しかしながら、このような両面テープは少なくとも1面が粘着層であるので、長期にわたり1つの物品を一体化し、過酷な使用に耐えるほどの強い接着力による固定が困難であった。
1.第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、該第1面の反対の面である第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルム。
2.第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる第2面には、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミドのいずれか1つ以上を含有する高分子形成体が加熱貼合されてなる1に記載の熱接着フィルム。
3.第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該ポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、炭素繊維、ガラス繊維、PET繊維、ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピレン繊維等から成る織物、不織布および人工皮革等の繊維材料が加熱貼合されてなる1又は2に記載の熱接着フィルム。
4.第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該ポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、金属からなる層が加熱貼合されてなる1又は2に記載の熱接着フィルム。
5.第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該ポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、木材又は紙からなる層が加熱貼合されてなる1又は2に記載の熱接着フィルム。
6.第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該ポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、硬化前もしくは半硬化エポキシ樹脂からなる層が加熱貼合されてなる1又は2に記載の熱接着フィルム。
7.1〜6に記載の熱接着フィルムを、熱プレス成形、インサート成形、真空圧空成形、射出成形して得られる表面加飾成形体。
2.第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる第2面には、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミドのいずれか1つ以上を含有する高分子形成体が加熱貼合されてなる1に記載の熱接着フィルム。
3.第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該ポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、炭素繊維、ガラス繊維、PET繊維、ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピレン繊維等から成る織物、不織布および人工皮革等の繊維材料が加熱貼合されてなる1又は2に記載の熱接着フィルム。
4.第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該ポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、金属からなる層が加熱貼合されてなる1又は2に記載の熱接着フィルム。
5.第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該ポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、木材又は紙からなる層が加熱貼合されてなる1又は2に記載の熱接着フィルム。
6.第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該ポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、硬化前もしくは半硬化エポキシ樹脂からなる層が加熱貼合されてなる1又は2に記載の熱接着フィルム。
7.1〜6に記載の熱接着フィルムを、熱プレス成形、インサート成形、真空圧空成形、射出成形して得られる表面加飾成形体。
本発明の熱接着フィルムによれば、接着剤に対する接着性の点において全く異なる性質を有する2種の物品であっても、1つの熱接着フィルムを用いて、確実に一体とするように接着することができる。
本発明の熱接着フィルムは、その一方の面である第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面からなり、他方の面である第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面であればよい。
そして、本発明の熱接着フィルムは、該ポリビニルブチラール樹脂層と熱可塑性ポリウレタン樹脂層との間に、基材フィルムを設けることもできる。
基材フィルムを設けた場合には、本発明の熱接着フィルム全体の厚さの調整や、本発明の熱接着フィルム全体のこわさや曲げ強度等のフィルム全体の物性の調整をすることもできる。
そして、本発明の熱接着フィルムは、該ポリビニルブチラール樹脂層と熱可塑性ポリウレタン樹脂層との間に、基材フィルムを設けることもできる。
基材フィルムを設けた場合には、本発明の熱接着フィルム全体の厚さの調整や、本発明の熱接着フィルム全体のこわさや曲げ強度等のフィルム全体の物性の調整をすることもできる。
本発明の熱接着フィルムにおいて第1面であるポリビニルブチラール樹脂層からなる面は、そのポリビニルブチラール樹脂を熱接着することができる材料からなる物品と熱接着させることができる。
また第2面である熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面は、その熱可塑性ポリウレタン樹脂層を熱接着することができる材料からなる物品と熱接着させることができる。
そして、その結果として、本発明の熱接着フィルムによれば、2種の異なる物品を互いに接着して一体化させることができる。
以下に本発明の熱接着フィルムを構成する材料について説明する。
また第2面である熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面は、その熱可塑性ポリウレタン樹脂層を熱接着することができる材料からなる物品と熱接着させることができる。
そして、その結果として、本発明の熱接着フィルムによれば、2種の異なる物品を互いに接着して一体化させることができる。
以下に本発明の熱接着フィルムを構成する材料について説明する。
(ポリビニルブチラール樹脂層)
本発明における第1面におけるポリビニルブチラール樹脂層としては、熱接着剤用として公知の樹脂を使用することができる。
このようなポリビニルブチラール樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂をブチルアルデヒドによりブチラール化反応して得たものである。ポリビニルアルコール樹脂は鹸化度88.0〜99.9モル%、平均重合度は300〜3000、好ましくは500〜2000である。平均重合度が300より低いとポリビニルブチラール樹脂層の強度が低く、3000より高いと溶融粘度が高く、接着工程が困難となる。ポリビニルブチラール樹脂は、ブチラール化度70〜90重量%、水酸基量約10〜30重量%、軟化点60〜100℃のものを採用することができる。上記ポリビニルブチラール樹脂としては長春石油化学社製、商品名B−06HX、B−08HXおよびB−08SYが挙げられる。
また、第2面の熱可塑性ポリウレタン樹脂層にて使用するポリウレタン樹脂を該ポリビニルブチラール樹脂層に配合することにより、第2面の熱可塑性ポリウレタン樹脂層との相溶性を向上させて、該ポリビニルブチラール樹脂層と該熱可塑性ポリウレタン樹脂層との密着性を向上させることもできる。
本発明における第1面におけるポリビニルブチラール樹脂層としては、熱接着剤用として公知の樹脂を使用することができる。
このようなポリビニルブチラール樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂をブチルアルデヒドによりブチラール化反応して得たものである。ポリビニルアルコール樹脂は鹸化度88.0〜99.9モル%、平均重合度は300〜3000、好ましくは500〜2000である。平均重合度が300より低いとポリビニルブチラール樹脂層の強度が低く、3000より高いと溶融粘度が高く、接着工程が困難となる。ポリビニルブチラール樹脂は、ブチラール化度70〜90重量%、水酸基量約10〜30重量%、軟化点60〜100℃のものを採用することができる。上記ポリビニルブチラール樹脂としては長春石油化学社製、商品名B−06HX、B−08HXおよびB−08SYが挙げられる。
また、第2面の熱可塑性ポリウレタン樹脂層にて使用するポリウレタン樹脂を該ポリビニルブチラール樹脂層に配合することにより、第2面の熱可塑性ポリウレタン樹脂層との相溶性を向上させて、該ポリビニルブチラール樹脂層と該熱可塑性ポリウレタン樹脂層との密着性を向上させることもできる。
(熱可塑性ポリウレタン樹脂層)
本発明における熱可塑性ポリウレタン樹脂層を構成する熱可塑性ポリウレタン樹脂は、常温でゴム状弾性を有し、高温では可塑化されるもので、一般に分子中にエントロピー弾性を有するゴム成分(ソフトセグメント)として、ポリエーテルポリエステル、ポリカーボネート等のジオール類からなるセグメント、及び、そのジオール類とウレタン結合する、塑性変形を防止するための分子拘束成分(ハードセグメント)として、イソシアネート類からなるセグメントを有するものである。
本発明における熱可塑性ポリウレタン樹脂層を構成する熱可塑性ポリウレタン樹脂は、常温でゴム状弾性を有し、高温では可塑化されるもので、一般に分子中にエントロピー弾性を有するゴム成分(ソフトセグメント)として、ポリエーテルポリエステル、ポリカーボネート等のジオール類からなるセグメント、及び、そのジオール類とウレタン結合する、塑性変形を防止するための分子拘束成分(ハードセグメント)として、イソシアネート類からなるセグメントを有するものである。
ジオール類としては、ポリエステルジオール[脂肪族ジカルボン酸成分(アジピン酸などのC4−12脂肪族ジカルボン酸など)、脂肪族ジオール成分(エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコールなどのC2−12脂肪族ジオールなど)、ラクトン成分(ε−カプロラクトンなどのC4−12ラクトンなど)などから得られるポリエステルジオール(脂肪族ポリエステルジオール)、例えば、ポリ(エチレンアジペート)、ポリ(1,4−ブチレンアジペート)、ポリ(1,6−ヘキシレンアジペート)、ポリ−ε−カプロラクトンなど]、ポリエーテルジオール[脂肪族ポリエーテルジオール、例えば、ポリエチレングリコール、ポリ(オキシトリメチレン)グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)などのポリ(オキシC2−4アルキレン)グリコール類、これらのポリ(オキシアルキレン)グリコール類のブロック共重合体(ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体など);芳香族ポリエーテルジオール、例えば、ビスフェノールA−アルキレンオキサイド付加体などの芳香族ジオールのアルキレンオキサイド付加体(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドなどのC2−4アルキレンオキサイド付加体など)など]、ポリエステルエーテルジオール(ジオール成分の一部として上記ポリエーテルジオールを用いたポリエステルジオール)、ポリカーボネートジオールなどが利用できる。これらのジオール類は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのジオール類のうち、ポリエステルジオールや、ポリエーテルジオール(ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど(例えば、ポリエステルジオール))を用いる場合が多い。
イソシアネート類としては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート類;1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、ジシクロアルキルメタン−4,4’−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)などの脂環族ジイソシアネート類;フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート(MDI)などの芳香族ジイソシアネート類、キシリレンジイソシアネートなどの芳香脂肪族ジイソシアネート類などが例示できる。イソシアネート類として、アルキル基(例えば、メチル基)が主鎖又は環に置換した化合物を使用してもよい。イソシアネート類は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
鎖伸長剤としては、グリコール類[短鎖グリコール類、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどのC2−10アルカンジオール;ビスヒドロキシエトキシベンゼン(BHEB)など]の他、ジアミン類[エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのC2−10アルキレンジアミンなどの脂肪族ジアミン類;イソホロンジアミンなどの脂環族ジアミン;フェニレンジアミン、キシリレンジアミンなどの芳香族ジアミン類など]も使用できる。鎖伸長剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
熱可塑性ポリウレタン樹脂には、ジオール類とジイソシアネート類とを実質的に当量の割合で用いて得られた完全熱可塑性ポリウレタンの他、ジオール類に対して少過剰のジイソシアネート類を用いて得られた遊離(未反応)のイソシアネートが少量残存している不完全熱可塑性ポリイソシアネートも含まれる。
熱可塑性ポリウレタン樹脂のうち、特に、ジオール類[ポリエステル単位やポリエーテル単位を有するジオール類(前記ポリエステルジオール、ポリエーテルジオール)など]と、ジイソシアネート類と、鎖伸長剤としてのグリコール類(短鎖グリコール類など)とを用いて得られる熱可塑性ポリウレタンエラストマーが好ましい。この熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、グリコール類とジイソシアネート類とのポリウレタンで構成されたハードセグメント(ハードブロック)と、ポリエーテルジオール[ポリ(オキシエチレン)グリコールなどの脂肪族ポリエーテルジオールなど]、ポリエステルジオール(脂肪族ポリエステルジオールなど)、ポリカーボネートジオールなどで構成されたソフトセグメント(ソフトブロック)とを含んでいる。ポリウレタンエラストマーには、ソフトセグメントの種類に応じて、例えば、ポリエステルウレタンエラストマー、ポリエステルエーテルウレタンエラストマー、ポリエーテルウレタンエラストマー、ポリカーボネートウレタンエラストマーなどが含まれる。ポリウレタンエラストマーのうち、ポリエステルウレタンエラストマー、ポリエステルエーテルウレタンエラストマー、ポリエーテルウレタンエラストマーなどが好ましい。なお、前記ポリエーテル(ポリオキシアルキレングリコール)の分子量(又は重量平均分子量)は、例えば、100〜10,000程度の範囲から選択でき、好ましくは300〜6,000(例えば、300〜5,000)、さらに好ましくは500〜4,000(例えば、500〜3,000)程度であってもよい。
これらの熱可塑性ポリウレタン系樹脂は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
なお、分子中に一部架橋構造を有するものであってもよいが、広範囲な三次元網状構造は有していない。
なお、分子中に一部架橋構造を有するものであってもよいが、広範囲な三次元網状構造は有していない。
熱可塑性ポリウレタン樹脂は、ガラス転移点(Tg)が−50〜20℃の範囲にあるものが好適に使用できる。Tgが−50℃未満では得られる熱接着フィルムの耐傷付性強度等の物性が弱く、20℃を越えると、硬くなるので熱接着が困難になる可能性がある。
熱可塑性ポリウレタン樹脂の重量平均分子量は20,000〜3,000,000の範囲にあるものが好適に使用できる。重量平均分子量が20,000未満では得られるフィルムの剛性が低下し、3,000,000を越えると、柔軟性が損なわれ、いずれも熱接着工程が困難になる。
上記の柔軟性の評価は、JISK7215に規定されるA硬さによってもなされ、このA硬さが50〜98の範囲にあるものが好ましい性能を与える。上記熱可塑性ポリウレタン樹脂としては、例えば、BASF社製、商品名エラストランET690、旭硝子社製、商品名ユーファインPN3429、日本ミラクトラン社製、商品名ミラクトランE390PNAT、大日本インキ化学社製、商品名T7890などが挙げられる。
熱可塑性ポリウレタン樹脂の重量平均分子量は20,000〜3,000,000の範囲にあるものが好適に使用できる。重量平均分子量が20,000未満では得られるフィルムの剛性が低下し、3,000,000を越えると、柔軟性が損なわれ、いずれも熱接着工程が困難になる。
上記の柔軟性の評価は、JISK7215に規定されるA硬さによってもなされ、このA硬さが50〜98の範囲にあるものが好ましい性能を与える。上記熱可塑性ポリウレタン樹脂としては、例えば、BASF社製、商品名エラストランET690、旭硝子社製、商品名ユーファインPN3429、日本ミラクトラン社製、商品名ミラクトランE390PNAT、大日本インキ化学社製、商品名T7890などが挙げられる。
また、第1面のポリビニルブチラール樹脂層にて使用するポリビニルブチラール樹脂を該熱可塑性ポリウレタン樹脂層に配合することにより、第2面の熱可塑性ポリウレタン樹脂層との相溶性を向上させて、該ポリビニルブチラール樹脂層と該熱可塑性ポリウレタン樹脂層との密着性を向上させることもできる。
本発明におけるポリビニルブチラール樹脂層及び熱可塑性ポリウレタン樹脂層には、それぞれ、顔料、染料、体質顔料、可塑剤、紫外線吸収剤、防かび剤、殺菌剤等の公知の樹脂用添加剤を添加することができる。
(熱接着フィルムの構造)
本発明の熱接着フィルムは、ポリビニルブチラール樹脂層と熱可塑性ポリウレタン樹脂層が直接積層されていてもよく、また、これらの層の間に基材層を設けることもできる。
その基材層は、本発明の熱接着フィルムの折り曲げ強度、こわさ等の物性や厚さを調整することを目的として採用され、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、第2面用に使用した熱可塑性ポリウレタン樹脂とは異なるポリウレタン樹脂等の、ポリビニルブチラール樹脂層と熱可塑性ポリウレタン樹脂層の両方に対して良好に接着できる各種の樹脂を使用することができる。
本発明の熱接着フィルムは、ポリビニルブチラール樹脂層と熱可塑性ポリウレタン樹脂層が直接積層されていてもよく、また、これらの層の間に基材層を設けることもできる。
その基材層は、本発明の熱接着フィルムの折り曲げ強度、こわさ等の物性や厚さを調整することを目的として採用され、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、第2面用に使用した熱可塑性ポリウレタン樹脂とは異なるポリウレタン樹脂等の、ポリビニルブチラール樹脂層と熱可塑性ポリウレタン樹脂層の両方に対して良好に接着できる各種の樹脂を使用することができる。
(製造方法)
本発明の熱接着フィルムの製造方法としては、樹脂を積層させる方法であれば、公知の方法を特に制限無く採用することができる。例えば、ポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂の共押出、一方の樹脂フィルム上への流延、それぞれの樹脂からなるフィルムの加熱圧着による積層方法を採用できる。
上記の基材層を有する場合には、該基材層と共に、上記の手段を採用してもよい。
本発明の熱接着フィルムの製造方法としては、樹脂を積層させる方法であれば、公知の方法を特に制限無く採用することができる。例えば、ポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂の共押出、一方の樹脂フィルム上への流延、それぞれの樹脂からなるフィルムの加熱圧着による積層方法を採用できる。
上記の基材層を有する場合には、該基材層と共に、上記の手段を採用してもよい。
(熱接着フィルムのポリビニルブチラール樹脂層側に積層される材料)
本発明の熱接着フィルムのポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、炭素繊維、ガラス繊維、PET(ポリエチレンテレフタレート)繊維、ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピレン繊維等から成る織物、不織布および人工皮革等の繊維材料、アルミニウム、ステンレス、亜鉛等の金属材料、合板や突板等の木材、紙、硬化前もしくは半硬化エポキシ樹脂からなる層を熱接着により積層させることができる。
本発明の熱接着フィルムのポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、炭素繊維、ガラス繊維、PET(ポリエチレンテレフタレート)繊維、ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピレン繊維等から成る織物、不織布および人工皮革等の繊維材料、アルミニウム、ステンレス、亜鉛等の金属材料、合板や突板等の木材、紙、硬化前もしくは半硬化エポキシ樹脂からなる層を熱接着により積層させることができる。
(熱接着フィルムの熱可塑性ポリウレタン樹脂層側に積層される材料)
本発明の熱接着フィルムの熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる第2面には、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル等のポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミドのいずれか1つ以上を含有する高分子形成体からなる層を熱接着により積層させることができる。
本発明の熱接着フィルムの熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる第2面には、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル等のポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミドのいずれか1つ以上を含有する高分子形成体からなる層を熱接着により積層させることができる。
(用途)
本発明の熱接着フィルム用途としては、特に制限が無く、自動車用内層品、靴やサンダル等の履物、家具、スマートフォン・タブレット端末・PCの筐体、家電筐体等の各種の用途の成型体用に使用することができる。
本発明の熱接着フィルム用途としては、特に制限が無く、自動車用内層品、靴やサンダル等の履物、家具、スマートフォン・タブレット端末・PCの筐体、家電筐体等の各種の用途の成型体用に使用することができる。
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。
尚、実施例は発明の1形態を示すものであり本発明はこれに限定されるものではない。
尚、実施例は発明の1形態を示すものであり本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
<ポリビニルブチラール樹脂フィルム>
100mm径サーキュラダイを備えた押出機(EAW−50、住友重機械モダン社製)によりポリビニルブチラール樹脂(B−08HX、長春石油化学社製)を溶融させ、厚み100μmのポリビニルブチラール樹脂フィルムを得た。
<ポリビニルブチラール樹脂フィルム>
100mm径サーキュラダイを備えた押出機(EAW−50、住友重機械モダン社製)によりポリビニルブチラール樹脂(B−08HX、長春石油化学社製)を溶融させ、厚み100μmのポリビニルブチラール樹脂フィルムを得た。
<熱可塑性ポリウレタン樹脂フィルム>
100mm径サーキュラダイを備えた押出機(EAW−50、住友重機械モダン社製)により熱可塑性ポリウレタン樹脂(ET690、BASF社製)を溶融させ、厚み100μmのフィルムを得た。
100mm径サーキュラダイを備えた押出機(EAW−50、住友重機械モダン社製)により熱可塑性ポリウレタン樹脂(ET690、BASF社製)を溶融させ、厚み100μmのフィルムを得た。
<ポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂の積層フィルム>
油圧プレス機(神藤金属工業所社製)を用いてポリビニルブチラール樹脂フィルムと熱可塑性ポリウレタン樹脂を加熱加圧することでポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂を積層させることにより本発明の熱接着フィルムを得た。
油圧プレス機(神藤金属工業所社製)を用いてポリビニルブチラール樹脂フィルムと熱可塑性ポリウレタン樹脂を加熱加圧することでポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂を積層させることにより本発明の熱接着フィルムを得た。
<接着工程>
ポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂の積層フィルムのポリビニルブチラール樹脂側に表1のA群の素材を、熱可塑性ポリウレタン樹脂側に表1のB群の素材を、油圧プレス機(神藤金属工業所社製)を用いて150℃、0.5MPaの条件にて1分間加圧することで接着させた。
ポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂の積層フィルムのポリビニルブチラール樹脂側に表1のA群の素材を、熱可塑性ポリウレタン樹脂側に表1のB群の素材を、油圧プレス機(神藤金属工業所社製)を用いて150℃、0.5MPaの条件にて1分間加圧することで接着させた。
(実施例2)
<ポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂の積層フィルム>
実施例1と同一の条件にてポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂を積層させることにより本発明の熱接着フィルムを得た。
<ポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂の積層フィルム>
実施例1と同一の条件にてポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂を積層させることにより本発明の熱接着フィルムを得た。
<接着工程>
ポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂の積層フィルムのポリビニルブチラール樹脂に表1のC群の素材を用いた以外は、実施例1と同一の条件にて実施した。
ポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂の積層フィルムのポリビニルブチラール樹脂に表1のC群の素材を用いた以外は、実施例1と同一の条件にて実施した。
(実施例3)
<ポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂の積層フィルム>
実施例1と同一の条件にてポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂を積層させることにより本発明の熱接着フィルムを得た。
<ポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂の積層フィルム>
実施例1と同一の条件にてポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂を積層させることにより本発明の熱接着フィルムを得た。
<接着工程>
ポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂の積層フィルムのポリビニルブチラール樹脂側に表1のD群の素材を用いた以外は、実施例1と同一の条件にて実施した。
ポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂の積層フィルムのポリビニルブチラール樹脂側に表1のD群の素材を用いた以外は、実施例1と同一の条件にて実施した。
(比較例1)
<ポリビニルブチラール樹脂フィルム>
100mm径サーキュラダイを備えた押出機(EAW−50、住友重機械モダン社製)によりポリビニルブチラール樹脂(B−08HX、長春石油化学社製)を溶融させ、厚み100μmのポリビニルブチラール樹脂フィルムを得た。
<ポリビニルブチラール樹脂フィルム>
100mm径サーキュラダイを備えた押出機(EAW−50、住友重機械モダン社製)によりポリビニルブチラール樹脂(B−08HX、長春石油化学社製)を溶融させ、厚み100μmのポリビニルブチラール樹脂フィルムを得た。
<接着工程>
ポリビニルブチラール樹脂フィルムの片方の面に表1のA群の素材を、この面とは逆側の面に表1のB群の素材を、油圧プレス機(神藤金属工業所社製)を用いて150℃、0.5MPaの条件にて1分間加圧することで接着させた。
ポリビニルブチラール樹脂フィルムの片方の面に表1のA群の素材を、この面とは逆側の面に表1のB群の素材を、油圧プレス機(神藤金属工業所社製)を用いて150℃、0.5MPaの条件にて1分間加圧することで接着させた。
(比較例2)
<熱可塑性ポリウレタン樹脂フィルム>
100mm径サーキュラダイを備えた押出機(EAW−50、住友重機械モダン社製)により熱可塑性ポリウレタン樹脂(ET690、BASF社製)を溶融させ、厚み100μmのフィルムを得た。
<熱可塑性ポリウレタン樹脂フィルム>
100mm径サーキュラダイを備えた押出機(EAW−50、住友重機械モダン社製)により熱可塑性ポリウレタン樹脂(ET690、BASF社製)を溶融させ、厚み100μmのフィルムを得た。
<接着工程>
熱可塑性ポリウレタン樹脂フィルムの片方の面に表1のC群の素材を、この面とは逆側の面に表1のB群の素材を、油圧プレス機(神藤金属工業所社製)を用いて150℃、0.5MPaの条件にて1分間加圧することで接着させた。
熱可塑性ポリウレタン樹脂フィルムの片方の面に表1のC群の素材を、この面とは逆側の面に表1のB群の素材を、油圧プレス機(神藤金属工業所社製)を用いて150℃、0.5MPaの条件にて1分間加圧することで接着させた。
(性能評価試験)
実施例1〜3および比較例1および2の接着性について比較した結果を表2に示す。
<試験方法>
接着性評価(クロスカット試験)
JIS K 5600の規格に準拠した方法によりポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン積層フィルム、ポリビニルブチラール樹脂フィルムおよび熱可塑性ポリウレタン樹脂フィルムと表1の各素材との接着性を評価した。
○:100マス目中剥がれ無し
×:100マス目中で1箇所でも剥がれ有り
実施例1〜3および比較例1および2の接着性について比較した結果を表2に示す。
<試験方法>
接着性評価(クロスカット試験)
JIS K 5600の規格に準拠した方法によりポリビニルブチラール樹脂と熱可塑性ポリウレタン積層フィルム、ポリビニルブチラール樹脂フィルムおよび熱可塑性ポリウレタン樹脂フィルムと表1の各素材との接着性を評価した。
○:100マス目中剥がれ無し
×:100マス目中で1箇所でも剥がれ有り
本発明の熱接着フィルムは、2種の異なる物品を互い一体とするように接着することが確認された。
実施例1によると繊維材料と樹脂材料、実施例2によると金属材料と樹脂材料、実施例3によると木材と樹脂材料の一体接着を可能とした。
実施例1によると繊維材料と樹脂材料、実施例2によると金属材料と樹脂材料、実施例3によると木材と樹脂材料の一体接着を可能とした。
本発明の接着フィルムは、異なる性質を有する2種の物品であっても、確実に一体とするように接着することが可能であり、一体化物の熱プレス成形、インサート成形、真空圧空成形、射出成形等の成形方法により、自動車用内装品、靴やサンダル等の履物、家具、スマートフォン・タブレット端末・PCの筐体、家電筐体等の表面加飾等の成形に利用することができる。
Claims (7)
- 第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、該第1面の反対の面である第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルム。
- 第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる第2面には、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミドのいずれか1つ以上を含有する高分子形成体が加熱貼合されてなる請求項1に記載の熱接着フィルム。
- 第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該ポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、炭素繊維、ガラス繊維、PET繊維、ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピレン繊維等から成る織物、不織布および人工皮革等の繊維材料が加熱貼合されてなる請求項1又は2に記載の熱接着フィルム。
- 第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該ポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、金属からなる層が加熱貼合されてなる請求項1又は2に記載の熱接着フィルム。
- 第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該ポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、木材又は紙からなる層が加熱貼合されてなる請求項1又は2に記載の熱接着フィルム。
- 第1面がポリビニルブチラール樹脂層からなる面、第2面が熱可塑性ポリウレタン樹脂層からなる面である熱接着フィルムの、該ポリビニルブチラール樹脂層からなる第1面に、硬化前もしくは半硬化エポキシ樹脂からなる層が加熱貼合されてなる請求項1又は2に記載の熱接着フィルム。
- 請求項1〜6に記載の熱接着フィルムを、熱プレス成形、インサート成形、真空圧空成形、射出成形して得られる表面加飾成形体。
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- 2014-09-05 JP JP2014181567A patent/JP2016056243A/ja active Pending
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