JP2016056216A - オフセット印刷インキおよび印刷物 - Google Patents
オフセット印刷インキおよび印刷物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016056216A JP2016056216A JP2014180702A JP2014180702A JP2016056216A JP 2016056216 A JP2016056216 A JP 2016056216A JP 2014180702 A JP2014180702 A JP 2014180702A JP 2014180702 A JP2014180702 A JP 2014180702A JP 2016056216 A JP2016056216 A JP 2016056216A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- printing ink
- fatty acid
- offset printing
- minutes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
【解決手段】ロジン変性フェノール樹脂、トール油脂肪酸エステル、顔料、溶剤を含有するオフセット印刷インキであって、トール油脂肪酸エステルが、トール油脂肪酸、ダイマー酸、3および/または4価アルコールとを反応させてなるエステルであることを特徴とするオフセット印刷インキ。
【選択図】なし
Description
浸透乾燥型オフセット印刷インキを主に使用する近年の新聞印刷業界においては、生産性向上の動きに対応して印刷機の高速化が進んでいる。それに伴い、印刷インキに対しても、機上安定性、ミスチング抑制、セット性、着肉性などの高速印刷適性の向上が求められている。
このため、比較的粘度の高い植物油やマシン油などを併用することが行われるが、植物油などを増やすと、乾燥性(セット性)が低下してくる。一方、マシン油は有限の石油資源からなる石油系溶剤であり、これに含まれる芳香族成分は、人体に悪影響を及ぼす物質として知られている。これらが印刷工程や、あるいは印刷物のインキ塗膜から放出されることで、印刷作業環境や大気汚染などの環境負荷の要因となっている。
特許文献2には、トール油脂肪酸の3価アルコールエステルを含有する印刷インキ用ワニスおよび印刷インキ用ワニスに顔料を含有した印刷インキが開示されている。
特許文献3には、トール油脂肪酸エステルを含有する平版印刷インキ組成物が開示されている。
特許文献4には、脂肪酸モノグリセリド、ジグリセリドおよび2−エチルヘキシル酸アルミニウムにより合成されるゲル状脂肪酸グリセリドを含有する浸透型オフセット印刷用インキ組成物が開示されている。
(1)ロジン変性フェノール樹脂、トール油脂肪酸エステル、顔料、溶剤を含有するオフセット印刷インキであって、
トール油脂肪酸エステルが、トール油脂肪酸、ダイマー酸、3および/または4価アルコールとを反応させてなるエステルであることを特徴とするオフセット印刷インキ、
(2)前記トール油脂肪酸エステルの反応成分として、前記ダイマー酸を5〜30重量%含むことを特徴とする(1)に記載のオフセット印刷インキ、
(3)前記トール油脂肪酸エステルが、印刷インキ中に1〜20重量%であることを特徴とする(1)または(2)に記載のオフセット印刷インキ、
(4)前記トール油脂肪酸エステルの水酸基価が20〜80mgKOH/gの範囲内で、
酸価が4mgKOH/g以下で、
かつ、重量平均分子量が1,500〜6,000の範囲内であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のオフセット印刷インキ、
(5)オフセット印刷インキのせん断粘度ηの差(η[20分]−η[5分])の割合が、前記トール油脂肪酸エステルを含有しないオフセット印刷インキのせん断粘度ηの差を100としたときに、40〜95であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のオフセット印刷インキ、
(ここで、せん断粘度ηの差(η[20分]−η[5分])とは、直径25mm、コーン角1°のコーンプレートを使用して、25℃において、5分間、ひずみ10%、せん断速度30sec−1の条件下にて、インキの構造を崩したときのせん断粘度η(η[5分])を測定し、引き続き、ひずみ10%、せん断速度5sec−1の条件下にて、15分間、せん断粘度ηを測定したときの20分のせん断粘度η(η[20分])から前記5分のせん断粘度η(η[5分])を引いた値)
(6)基材である紙に、(1)〜(5)のいずれかに記載のオフセット印刷インキを印刷して得られる印刷物、
である。
特に、新聞、書籍、チラシなどの浸透乾燥型のオフセット印刷インキとして、機上安定性、流動性が向上し、印刷時の生産性を低下させずに使用することができるという優れた特徴を有する。
ここで、重量平均分子量は、GPC法(ポリスチレン換算)による測定値である。
製造例1
ロジン変性フェノール樹脂R1(重量平均分子量126,000、33%Oソルトレランス3.1、酸価19.1mgKOH/g、水酸基価63mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)17部、ロジン変性フェノール樹脂R2(重量平均分子量88,000、5ソルトレランス1.3、酸価26.7mgKOH/g、水酸基価120mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)15部、大豆白締油38部、AFソルベント6(JX日鉱日石エネルギー(株)製)11部、131120A(トール油脂肪酸グリセリンエステル(ダイマー酸15%)、重量平均分子量2,500、酸価1.1、水酸基価35、ハリマ化成(株)製)18部、およびアルミキレート剤(8%オクトープアルミ、ホープ製薬(株)製)1部を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV1を得た。このワニスのヘプタントレランスは505%、アルコールナンバーは25.7mlであった。
ロジン変性フェノール樹脂R3(重量平均分子量200,000、5ソルトレランス1.0、酸価18mgKOH/g、水酸基価47.6mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)16部、ロジン変性フェノール樹脂R2(重量平均分子量88,000、5ソルトレランス1.3、酸価26.7mgKOH/g、水酸基価120mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)16部、大豆白絞油35部、AFソルベント6(JX日鉱日石エネルギー(株)製)12部、131120A(トール油脂肪酸グリセリンエステル(ダイマー酸15%)、重量平均分子量2,500、酸価1.1、水酸基価35、ハリマ化成(株)製)20部、およびアルミキレート剤(ALCH、川研ファインケミカル(株)製)1部を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV2を得た。このワニスのヘプタントレランスは324%、アルコールナンバーは30.1mlであった。
ロジン変性フェノール樹脂R1(重量平均分子量126,000、33%Oソルトレランス3.1、酸価19.1mgKOH/g、水酸基価63mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)17部、ロジン変性フェノール樹脂R2(重量平均分子量88,000、5ソルトレランス1.3、酸価26.7mgKOH/g、水酸基価120mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)15部、大豆白絞油38部、AFソルベント6(JX日鉱日石エネルギー(株)製)11部、130324A(トール油脂肪酸グリセリンエステル(ダイマー酸30%)、重量平均分子量5,300、酸価1.8、水酸基価30、ハリマ化成(株)製)18部、およびアルミキレート剤(8%オクトープアルミ、ホープ製薬(株)製)1部を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV3を得た。このワニスのヘプタントレランスは461%、アルコールナンバーは26.3mlであった。
ロジン変性フェノール樹脂R1(重量平均分子量126,000、33%Oソルトレランス3.1、酸価19.1mgKOH/g、水酸基価63mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)17部、ロジン変性フェノール樹脂R2(重量平均分子量88,000、5ソルトレランス1.3、酸価26.7mgKOH/g、水酸基価120mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)15部、大豆白絞油38部、AFソルベント6(JX日鉱日石エネルギー(株)製)11部、130324D(トール油脂肪酸ペンタエリスリトールエステル(ダイマー酸15%)、重量平均分子量3,500、酸価2、水酸基価30、ハリマ化成(株)製)18部、およびアルミキレート剤(8%オクトープアルミ、ホープ製薬(株)製)1部を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV4を得た。このワニスのヘプタントレランスは500%、アルコールナンバーは25.6mlであった。
ロジン変性フェノール樹脂R1(重量平均分子量126,000、33%Oソルトレランス3.1、酸価19.1mgKOH/g、水酸基価63mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)17部、ロジン変性フェノール樹脂R2(重量平均分子量88,000、5ソルトレランス1.3、酸価26.7mgKOH/g、水酸基価120mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)15部、大豆白絞油38部、AFソルベント6(JX日鉱日石エネルギー(株)製)11部、130324C(トール油脂肪酸グリセリンエステル(ダイマー酸15%)、重量平均分子量2,000、酸価1.6、水酸基価70、ハリマ化成(株)製)18部、およびアルミキレート剤(8%オクトープアルミ、ホープ製薬(株)製)1部を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV5を得た。このワニスのヘプタントレランスは443%、アルコールナンバーは27.4mlであった。
ロジン変性フェノール樹脂R1(重量平均分子量126,000、33%Oソルトレランス3.1、酸価19.1mgKOH/g、水酸基価63mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)17部、ロジン変性フェノール樹脂R2(重量平均分子量88,000、5ソルトレランス1.3、酸価26.7mgKOH/g、水酸基価120mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)15部、大豆白絞油38部、AFソルベント6(JX日鉱日石エネルギー(株)製)11部、130324B(トール油脂肪酸グリセリンエステル(ダイマー酸5%)、重量平均分子量1,800、酸価1.4、水酸基価30、ハリマ化成(株)製)18部、およびアルミキレート剤(8%オクトープアルミ、ホープ製薬(株)製)1部を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV6を得た。このワニスのヘプタントレランスは450%、アルコールナンバーは27.2mlであった。
ロジン変性フェノール樹脂R1(重量平均分子量126,000、33%Oソルトレランス3.1、酸価19.1mgKOH/g、水酸基価63mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)17部、ロジン変性フェノール樹脂R2(重量平均分子量88,000、5ソルトレランス1.3、酸価26.7mgKOH/g、水酸基価120mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)15部、大豆白絞油38部、AFソルベント6(JX日鉱日石エネルギー(株)製)11部、130702A(トール油脂肪酸グリセリンエステル(ダイマー酸0%)、重量平均分子量1,000、酸価1.1、水酸基価34.3、ハリマ化成(株)製)18部、およびアルミキレート剤(8%オクトープアルミ、ホープ製薬(株)製)1部を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV7を得た。このワニスのヘプタントレランスは470%、アルコールナンバーは26.5mlであった。
ロジン変性フェノール樹脂R1(重量平均分子量126,000、33%Oソルトレランス3.1、酸価19.1mgKOH/g、水酸基価63mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)20部、ロジン変性フェノール樹脂R2(重量平均分子量88,000、5ソルトレランス1.3、酸価26.7mgKOH/g、水酸基価120mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)15部、大豆白絞油38部、AFソルベント6(JX日鉱日石エネルギー(株)製)29部、およびアルミキレート剤(8%オクトープアルミ、ホープ製薬(株)製)1部を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV8を得た。このワニスのヘプタントレランスは365%、アルコールナンバーは24.6mlであった。
ロジン変性フェノール樹脂R3(重量平均分子量200,000、5ソルトレランス1.0、酸価18mgKOH/g、水酸基価47.6mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)16部、ロジン変性フェノール樹脂R2(重量平均分子量88,000、5ソルトレランス1.3、酸価26.7mgKOH/g、水酸基価120mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)16部、大豆白絞油35部、AFソルベント6(JX日鉱日石エネルギー(株)製)12部、130702A(トール油脂肪酸グリセリンエステル(ダイマー酸0%)、重量平均分子量1,000、酸価1.1、水酸基価34.3、ハリマ化成(株)製)20部、およびアルミキレート剤(ALCH、川研ファインケミカル社製)1部を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV9を得た。このワニスのヘプタントレランスは244%、アルコールナンバーは29.3mlであった。
ロジン変性フェノール樹脂R3(重量平均分子量200,000、5ソルトレランス1.0、酸価18mgKOH/g、水酸基価47.6mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)16部、ロジン変性フェノール樹脂R2(重量平均分子量88,000、5ソルトレランス1.3、酸価26.7mgKOH/g、水酸基価120mgKOH/g、荒川化学工業(株)製)16部、大豆白絞油35部、AFソルベント6(JX日鉱日石エネルギー(株)製)32部、およびアルミキレート剤(ALCH、川研ファインケミカル(株)製)1部を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV10を得た。このワニスのヘプタントレランスは270%、アルコールナンバーは29.8mlであった。
ヘプタントレランス(%)=100×(n−ヘプタン滴下量g)/(ワニス量g)
ヘプタントレランスは、ワニス中の樹脂に対する溶剤の親和性の指標で、600%より大きいと印刷機上での安定性は良好となるが、印刷したとき溶剤の抜けが悪くなりセットが遅く(乾燥しにくく)なる。一方、400%より小さいと印刷機上でのインキ状態は不安定となり、流動性が低下し、ローラー間転移性、紙面への着肉が低下するため、品質の良い印刷物を安定して生産できなくなる。
アルコールナンバーは、ワニス中の水酸基の割合を間接的に表す指標で、32mlより大きいと水を取り込みやすくなるため、過乳化しやすくなり、調量ローラーのインキ絡みや汚れが発生しやすくなる。また、25mlより小さいと水を取り込みにくくなるため、乳化しにくくなり、ローラー剥げしやすく、インキ転移性を阻害する。
実施例1〜7および比較例1〜5
表1の配合でワニス、藍顔料(Fastgen Blue GBK−19SD、DIC(株)製)、炭酸カルシウム(ネオライトSA−300、竹原化学工業(株)製)およびAFソルベント6(JX日鉱日石エネルギー(株)製)を配合し、3本ロールミルで練肉して、インキベースを得、大豆白絞油およびAFソルベント6(JX日鉱日石エネルギー(株)製)を添加、混合し粘度7〜8Pa・sの実施例1〜7および比較例1〜5のオフセット印刷インキを得た。
実施例1〜7および比較例1〜5の各オフセット印刷インキをインキピペットに一定容量測り取り、水平に置いたガラス板流度計の基準線上に滴下し、直ちにガラス板を垂直に立てる。垂直に立てた時から、10分後に印刷インキが流れた長さを測定し、評価した。測定値の大きいものほど流動性が優れる。流動性の程度について、◎:130mm以上135mm未満、○:120mm以上130mm未満、△:110mm以上120mm未満または135mm以上140mm未満(実用上問題ない程度)、×:110mm未満または140mm以上、の4段階で評価した。
実施例1〜7および比較例1〜5の各オフセット印刷インキをインコメーター((株)東洋精機製作所製)を使用し、インキ量1.31cc、室温25℃、ローラー温度30℃、回転数1200rpmの条件下で0分のタック値と10分後のタック値の差(タック変化)を測定し、評価した。タック変化がより少ないものほど、機上安定性が優れる。
タック変化について、○:0.5未満(機上安定性最良)、△:0.5以上1.0未満(機上安定性良好、実用上問題ない)、×:1.0以上(機上安定性が劣る)、の3段階で評価した。
実施例1〜7および比較例1〜5の各オフセット印刷インキをPhysica MCR301粘弾性測定装置(Anton Paar社製)にて、直径25mm、コーン角1°のコーンプレートを使用して、25℃において、5分間、ひずみ10%、せん断速度30sec−1の条件下にて、インキの構造を崩したときのせん断粘度η(η[5分])を測定し、引き続き、ひずみ10%、せん断速度5sec−1の条件下にて、15分間、せん断粘度ηを測定したときの20分のせん断粘度η(η[20分])から前記5分のせん断粘度η(η[5分])を引くことにより求め、この差が小さい程、インキ粘度変動が小さくインキがしまりにくくなる。なお、本発明のトール油脂肪酸エステルを含有しないオフセット印刷インキのせん断粘度ηの差を100としたときの割合で示した。実施例1〜5および比較例1は比較例2を、実施例6および比較例3は比較例4を、実施例7は比較例5を100としたときの割合である。
実施例1〜7および比較例1〜5の各オフセット印刷インキをインコメーター((株)東洋精機製作所製)を使用し、インキ量1.31cc、室温25℃、ローラー温度30℃、回転数400rpmの条件下で1分後の数値(タック値)を測定した。タック値が低いほど、紙剥けしにくくなる。
タック値について、○:3.0より小さいもの、×:3.0以上のもの、で評価した。
実施例1〜7および比較例1〜5の各オフセット印刷インキについてリソトロニック乳化試験機(NOVOCONTROL社製)を使用し、インキ25gを40℃において回転数1200rpmで、インキ25gに対して、2ml/分の速度で水を添加していき、インキが飽和した時点の水分量を測定し、インキ25gに対する重量%とし、評価した。
乳化率(%)=100×(飽和時点の水分量g)/(インキ量g)
乳化率は、印刷機による印刷試験において、概ね30〜50%の範囲であることが好ましい効果が得られることが確認されている。
Claims (6)
- ロジン変性フェノール樹脂、トール油脂肪酸エステル、顔料、溶剤を含有するオフセット印刷インキであって、
トール油脂肪酸エステルが、トール油脂肪酸、ダイマー酸、3および/または4価アルコールとを反応させてなるエステルであることを特徴とするオフセット印刷インキ。 - 前記トール油脂肪酸エステルの反応成分として、前記ダイマー酸を5〜30重量%含むことを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷インキ。
- 前記トール油脂肪酸エステルが、印刷インキ中に1〜20重量%であることを特徴とする請求項1または2に記載のオフセット印刷インキ。
- 前記トール油脂肪酸エステルの水酸基価が20〜80mgKOH/gの範囲内で、
酸価が4mgKOH/g以下で、
かつ、重量平均分子量が1,500〜6,000の範囲内であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のオフセット印刷インキ。 - オフセット印刷インキのせん断粘度ηの差(η[20分]−η[5分])の割合が、前記トール油脂肪酸エステルを含有しないオフセット印刷インキのせん断粘度ηの差を100としたときに、40〜95であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のオフセット印刷インキ。
(ここで、せん断粘度ηの差(η[20分]−η[5分])とは、直径25mm、コーン角1°のコーンプレートを使用して、25℃において、5分間、ひずみ10%、せん断速度30sec−1の条件下にて、インキの構造を崩したときのせん断粘度η(η[5分])を測定し、引き続き、ひずみ10%、せん断速度5sec−1の条件下にて、15分間、せん断粘度ηを測定したときの20分のせん断粘度η(η[20分])から前記5分のせん断粘度η(η[5分])を引いた値) - 基材である紙に、請求項1〜5のいずれかに記載のオフセット印刷インキを印刷して得られる印刷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014180702A JP6352737B2 (ja) | 2014-09-05 | 2014-09-05 | オフセット印刷インキおよび印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014180702A JP6352737B2 (ja) | 2014-09-05 | 2014-09-05 | オフセット印刷インキおよび印刷物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016056216A true JP2016056216A (ja) | 2016-04-21 |
JP6352737B2 JP6352737B2 (ja) | 2018-07-04 |
Family
ID=55757507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014180702A Active JP6352737B2 (ja) | 2014-09-05 | 2014-09-05 | オフセット印刷インキおよび印刷物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6352737B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017197701A (ja) * | 2016-04-29 | 2017-11-02 | 東京インキ株式会社 | オフセット印刷インキおよび印刷物 |
JP2018058956A (ja) * | 2016-10-03 | 2018-04-12 | Dicグラフィックス株式会社 | 金属印刷インキ |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003003017A (ja) * | 2001-06-19 | 2003-01-08 | Chisso Corp | 難燃性樹脂組成物およびそれを用いたシート |
JP2009073953A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | The Inctec Inc | インキ組成物 |
JP2009144044A (ja) * | 2007-12-13 | 2009-07-02 | Harima Chem Inc | 印刷インキ用添加剤及び当該添加剤を含む印刷インキ |
JP2010285520A (ja) * | 2009-06-10 | 2010-12-24 | Harima Chem Inc | 印刷インキ用ワニス及び印刷インキ組成物 |
-
2014
- 2014-09-05 JP JP2014180702A patent/JP6352737B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003003017A (ja) * | 2001-06-19 | 2003-01-08 | Chisso Corp | 難燃性樹脂組成物およびそれを用いたシート |
JP2009073953A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | The Inctec Inc | インキ組成物 |
JP2009144044A (ja) * | 2007-12-13 | 2009-07-02 | Harima Chem Inc | 印刷インキ用添加剤及び当該添加剤を含む印刷インキ |
JP2010285520A (ja) * | 2009-06-10 | 2010-12-24 | Harima Chem Inc | 印刷インキ用ワニス及び印刷インキ組成物 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017197701A (ja) * | 2016-04-29 | 2017-11-02 | 東京インキ株式会社 | オフセット印刷インキおよび印刷物 |
JP2018058956A (ja) * | 2016-10-03 | 2018-04-12 | Dicグラフィックス株式会社 | 金属印刷インキ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6352737B2 (ja) | 2018-07-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6243248B2 (ja) | 印刷インキ組成物 | |
JP6128159B2 (ja) | 平版印刷インキ組成物および印刷物 | |
JP2013144765A (ja) | オフセット印刷インキ組成物 | |
JP2011144315A (ja) | オフセットインキ組成物および印刷物 | |
JP6352737B2 (ja) | オフセット印刷インキおよび印刷物 | |
JP2015227432A (ja) | オフセット印刷インキおよび印刷物 | |
JP2011074112A (ja) | オフセット印刷用墨インキ | |
JP2013100394A (ja) | 印刷インキ用ワニスおよび印刷インキ組成物 | |
JP6214495B2 (ja) | オフセット印刷インキおよび印刷物 | |
JP6719268B2 (ja) | オフセット印刷インキおよび印刷物 | |
JP5467556B2 (ja) | 平版印刷用インキおよびそれを用いて印刷した印刷物 | |
JP2017197700A (ja) | オフセット印刷インキおよび印刷物 | |
JP6226502B2 (ja) | オフセット印刷インキ用ゲルワニス、オフセット印刷インキおよび印刷物 | |
JP4506238B2 (ja) | 平版印刷インキ組成物 | |
JP5689548B1 (ja) | 印刷インキ組成物 | |
JP5699487B2 (ja) | 平版印刷インキ組成物 | |
JP2013189528A (ja) | 浸透乾燥型オフセット印刷インキ組成物 | |
JP5515359B2 (ja) | 平版印刷インキ組成物 | |
JP2004244519A (ja) | 印刷インキ組成物 | |
JP5714238B2 (ja) | 平版印刷インキ組成物 | |
JP6206722B2 (ja) | オフセットインキ組成物および印刷物 | |
JP2013189527A (ja) | 平版印刷インキ組成物 | |
JP2004204202A (ja) | 印刷インキ組成物 | |
JP2017149877A (ja) | 平版印刷インキ | |
JP2004204203A (ja) | 印刷インキ組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170808 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180306 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180423 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180605 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180607 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6352737 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |