JP2016055484A - サーマルプリント装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印字媒体を印字開始位置に自動的に位置合わせするに際して、インクリボンの使用済の部分が再利用されることを防止する。【解決手段】サーマルプリント装置100は、ヘッドユニット11がヘッドオープン位置からヘッドクローズ位置に移動すると、印字媒体Mが印字開始位置になるまで印字媒体M及びインクリボンRをバックフィードし、ヘッドユニット11がヘッドオープン位置に移動すると、バックフィードした量と同量だけインクリボンRをフィードする。【選択図】図1

Description

本発明は、印字媒体に文字、図形等を印字するサーマルプリント装置に関し、特に、印字媒体及びインクリボンの位置合わせを自動的に行う技術に関する。
特許文献1には、印字媒体をセットしたときに、印字媒体の端部を検出して印字媒体を印字開始位置に自動的に位置合わせするサーマルプリント装置が開示されている。
実開平5−39957号公報
印字媒体及びインクリボンをプラテンローラとサーマルヘッドとの間で挟持してプラテンローラの回転により搬送するとともに、インクリボンについてはリボン回収軸の回転によっても搬送する熱転写方式のサーマルプリント装置では、印字媒体をセットしたときに位置合わせのために印字媒体が搬送されると、印字媒体とともにインクリボンも搬送される。
サーマルプリント装置に新しい印字媒体をセットする場合や、不具合からの復旧作業をして印字媒体をセットし直す場合は、ユーザーは、ヘッドユニットをヘッドオープン位置にして、印字媒体をサーマルヘッドとプラテンローラとの間に挿通させてから、ヘッドユニットをヘッドクローズ位置にする。このとき、インクリボンは、印字媒体のセット作業を行う前は印字に使用されていた状態なので、印字部よりも下流側の部分は使用済であり、上流側の部分は未使用である。その後、印字部に対して位置合わせするために印字媒体をバックフィード(媒体搬送方向の上流側に搬送)すると、それにともなってインクリボンもバックフィードされてしまう。このため、インクリボンの使用済の部分が印字部にかかる位置まで戻されることになる。したがって、そのまま印字を行うと、インクリボンの使用済の部分が再利用されることで、印字品質が低下するという問題がある。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、印字媒体を印字開始位置に自動的に位置合わせするに際して、インクリボンの使用済の部分が再利用されることを防止することを目的とする。
本発明のある態様によれば、サーマルプリント装置であって、発熱素子を有するサーマルヘッドと、印字媒体に印字を行う印字部を前記サーマルヘッドとともに構成するプラテンローラと、前記印字部に供給されるインクリボンをロール状に保持するリボン供給軸と、使用済の前記インクリボンをロール状に巻き取るリボン回収軸と、前記サーマルヘッドを保持し、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに当接するヘッドクローズ位置と前記サーマルヘッドが前記プラテンローラから離間するヘッドオープン位置とに移動可能なヘッドユニットと、前記ヘッドユニットが前記ヘッドオープン位置から前記ヘッドクローズ位置に移動すると、前記印字媒体が印字開始位置になるまで前記印字媒体及び前記インクリボンをバックフィードする媒体位置合わせ手段と、前記媒体位置合わせ手段によって前記印字媒体及び前記インクリボンをバックフィードした後に、前記ヘッドユニットが前記ヘッドオープン位置に移動すると、前記媒体位置合わせ手段によってバックフィードした量と同量だけ前記インクリボンをフィードするリボン位置合わせ手段と、を備えるサーマルプリント装置が提供される。
上記の態様によれば、印字媒体が印字開始位置になるまで印字媒体及びインクリボンがバックフィードされた後に、ヘッドユニットがヘッドオープン位置に移動すると、バックフィードした量と同量だけインクリボンがフィードされる。これによれば、印字媒体をサーマルプリント装置にセットしたときに、印字媒体を印字開始位置に自動的に位置合わせしつつ、インクリボンについても印字の際に使用済の部分が再利用されない位置に位置合わせできる。したがって、印字の際にインクリボンの使用済の部分が再利用されて印字品質が低下することを防止できる。
本発明の実施形態に係るサーマルプリント装置の概略構成図である。 印字媒体をセットしたときのサーマルプリント装置の動作を説明するための図である。 位置合わせ制御プログラムの内容を示したフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るサーマルプリント装置100の概略構成図である。サーマルプリント装置100は、インクリボンRを熱してインクリボンRのインクを印字媒体Mに転写することで印字を行う熱転写方式のプリント装置である。印字媒体Mとしては、例えば、ロール紙や、帯状の台紙にラベルを剥離可能に貼付けてロール状にしたロールラベル、表面に剥離剤を設けた帯状のラベルをロール状にしたライナーレスラベル(台紙なしラベル)等が用いられる。サーマルプリント装置100は、ラベルプリンタ等のプリンタに組み込まれることが多いが、その他の装置に組み込まれていてもよい。
サーマルプリント装置100の構成について説明すると、サーマルプリント装置100は、印字機構1と、リボン供給軸2と、リボン回収軸3と、媒体供給軸4と、カッター5と、媒体検出センサ6と、コントローラ7と、位置検出センサ9と、を備える。
印字機構1は、ヘッドユニット11と、プラテンローラ12と、ヘッド駆動機構13と、プラテン駆動モータ14と、を備え、印字媒体Mへの印字と印字媒体M及びインクリボンRの搬送を行う機構である。
ヘッドユニット11は、サーマルヘッド11hの発熱素子を下面から露出させた状態でサーマルヘッド11hを保持する。プラテンローラ12は、サーマルヘッド11hの直下に配置され、印字媒体Mに印字を行う印字部15をサーマルヘッド11hとともに構成する。
ヘッドユニット11は、ヘッド駆動機構13を介してサーマルプリント装置100の筐体に対して図1の矢印の方向に揺動可能に支持される。ヘッド駆動機構13は、例えば、図示しない駆動モータにより図示しないカムを駆動してヘッドユニット11を揺動させる機構であって、図1に2点鎖線で示すサーマルヘッド11hがプラテンローラ12から離間するヘッドオープン位置と、図1に実線で示すサーマルヘッド11hがプラテンローラ12に当接するヘッドクローズ位置とに、ヘッドユニット11を移動させることができる。ヘッド駆動機構13の動作は、後述するコントローラ7により制御されるほか、図示しないスイッチ等によりユーザーが操作できるようになっている。
プラテン駆動モータ14は、ベルト、ギヤ等を介してプラテンローラ12を駆動する。なお、以下の説明では、印字媒体M及びインクリボンRを下流側に搬送することを「フィード」と称し、印字媒体M及びインクリボンRを上流側に搬送することを「バックフィード」と称する。
リボン供給軸2は、印字部15に供給されるインクリボンRをロール状に保持する。インクリボンRは、ガイド軸21よって印字部15へと案内され、サーマルヘッド11hとプラテンローラ12との間に挟持される。
リボン供給軸2には、インクリボンRに張力を付与する張力付与機構22が内蔵される。張力付与機構22は、図示しないばね等によりインクリボンRを巻き取る回転方向にリボン供給軸2を付勢する機構である。これにより、リボン供給軸2と印字部15との間でインクリボンRに弛みが発生しないようになっている。
媒体供給軸4は、印字部15に供給される印字媒体Mをロール状に保持する。印字媒体Mは、ガイド軸41よって印字部15へと案内され、サーマルヘッド11hとプラテンローラ12との間にインクリボンRとともに挟持される。
印字媒体M及びインクリボンRがサーマルヘッド11hとプラテンローラ12との間に挟持された状態でサーマルヘッド11hの発熱素子への通電が行われると、発熱素子の熱によってインクリボンRのインクが印字媒体Mに転写され、印字媒体Mへの印字が行われる。また、プラテン駆動モータ14によってプラテンローラ12が正回転すると、印字媒体M及びインクリボンRが下流側へと搬送されて印字媒体Mが排出口8からサーマルプリント装置100の外部に排出される。排出口8の近傍にはカッター5が設けられ、連続状に形成された印字媒体Mを単葉状に切断することができる。
使用済のインクリボンRは、ガイド軸31によって印字部15からリボン回収軸3へと案内される。リボン回収軸3は、ベルト、ギヤ等を介して回収軸駆動モータ32と連結されている。使用済のインクリボンRは、回収軸駆動モータ32によってリボン回収軸3が回転すると、その外周に巻き取られる。なお、ヘッドユニット11がヘッドオープン位置になっている場合は、リボン回収軸3を回転させることで、インクリボンRのみをフィードすることができる。
媒体検出センサ6は、印字媒体Mの有無を検出する反射型光電センサであって、印字部15よりも印字媒体Mの搬送方向下流側に設けられる。媒体検出センサ6については後述する。
コントローラ7は、マイクロプロセッサ、ROMやRAM等の記憶装置、入出力インターフェース、これらを接続するバス等で構成される。コントローラ7には、入出力インターフェースを介して、図示しない外部のコンピュータからの印字データ、媒体検出センサ6の検出信号等が入力される。コントローラ7は、記憶装置に格納されている印字制御プログラムをマイクロプロセッサによって実行し、サーマルヘッド11hの発熱素子への通電、プラテン駆動モータ14への通電、回収軸駆動モータ32への通電等を制御する。
また、コントローラ7は、ユーザーが印字媒体Mをサーマルプリント装置100にセットしたときに、印字媒体Mを印字開始位置に自動的に位置合わせする位置合わせ制御プログラムを実行し、ヘッド駆動機構13の駆動モータへの通電、プラテン駆動モータ14への通電、回収軸駆動モータ32への通電等を制御する。
なお、位置検出センサ9は、反射型光電センサであって、印字媒体Mに所定ピッチで予め印刷されている位置検出用マーク(図示せず)を検出することで、連続して印字発行するときに、印字部15に対する印字媒体Mの相対的位置を検出する。
以下、印字媒体Mの位置合わせについて説明する。図2は、印字媒体Mをセットしたときのサーマルプリント装置100の動作を説明するための図であり、印字部15及び媒体検出センサ6に対するインクリボンR及び印字媒体Mの位置を示す。インクリボンRの網掛け部は使用済の部分であり、斜線部は未使用の部分である。印字媒体Mの領域[1]は最初に印字される領域であり1枚のシートに対応する。領域[2]、領域[3]は領域[1]に続けて印字される領域であり、次回以降に印字されるシートに対応する。
サーマルプリント装置100に新しい印字媒体Mをセットする場合や、不具合からの復旧作業をして印字媒体Mをセットし直す場合は、ユーザーは、ヘッドユニット11をヘッドオープン位置にして、印字媒体Mをサーマルヘッド11hとプラテンローラ12との間に挿通させる。そして、媒体検出センサ6よりも下流側まで印字媒体Mを引き出して、ヘッドユニット11をヘッドクローズ位置に移動させる。印字媒体Mを媒体検出センサ6よりも下流側まで引き出すのは、印字媒体Mを媒体検出センサ6で検出することで印字媒体Mが正常にセットされたことを確認するためである。インクリボンRは、印字媒体Mのセット作業を行う直前まで印字に使用されていた状態なので、インクリボンRにおける印字部15よりも下流側の部分は使用済であり、上流側の部分は未使用である(状態(a))。
ユーザーがヘッドユニット11をヘッドクローズ位置に移動させると、プラテンローラ12が逆回転して印字媒体Mがバックフィードされ、印字媒体Mの先端部と媒体検出センサ6の位置とが一致するように印字媒体Mの位置が調整される。本実施形態では、媒体検出センサ6が印字媒体Mを検出しなくなったときに、印字媒体Mの先端部と媒体検出センサ6の位置とが一致したものとしている。インクリボンRは、印字媒体Mとともにバックフィードされるので、使用済の部分が印字部15にかかる位置まで上流側に戻された状態となる(状態(a)→状態(b))。
なお、ヘッドユニット11には図示しないセンサが設けられ、ヘッドユニット11がヘッドクローズ位置にあるか否かを検出可能となっており、その信号がコントローラ7に伝えられ、各種制御が行われる。
次に、プラテンローラ12が逆回転して印字媒体Mがさらに所定量だけバックフィードされ、印字開始位置に位置合わせされる。このときのバックフィード量は、媒体検出センサ6と印字部15との距離から設計的に定められた量である。このように、印字媒体Mは、一度その先端部が媒体検出センサ6の位置と一致するように位置合わせされ、その後に印字開始位置までバックフィードされるので、印字媒体Mを所望の印字開始位置に正確に位置させることができる。インクリボンRは、印字媒体Mとともにバックフィードされるので、さらに上流側に戻された状態となる(状態(b)→状態(c))。
このように、サーマルプリント装置100では、媒体検出センサ6よりも下流側まで引き出してセットされた印字媒体Mが、バックフィードにより印字開始位置に位置合わせされる。これによれば、印字媒体Mの先頭に設けられた領域[1]に印字することが可能となるので、印字媒体Mのシートを一枚も無駄にすることなく使用することができる。
次に、ヘッドユニット11がヘッド駆動機構13によりヘッドオープン位置に移動し、リボン回収軸3が回収軸駆動モータ32により回転してインクリボンRのみがフィードされる。このときのインクリボンRのフィード量は、状態(a)から状態(c)までにバックフィードされた総量と同量である。これにより、インクリボンRは、印字部15よりも下流側が使用済であり、印字部よりも上流側が未使用である状態、つまり、印字媒体Mのバックフィードを行う前(状態(a))と同じ状態となる(状態(c)→状態(d))。
これによれば、インクリボンRを、使用済の部分と未使用の部分との境界が印字部15と一致する位置、すなわち、印字の際に使用済の部分が再利用されない位置に位置合わせできる。したがって、使用済の部分が再利用されて印字品質が低下することを防止できる。
また、上述したように、リボン供給軸2には張力付与機構22が内蔵されており、リボン供給軸2と印字部15との間でインクリボンRに弛みが発生しないようになっている。しかしながら、張力付与機構22がリボン供給軸2を回転させる量は、リボン供給軸2を付勢するばね等のストロークにより定まる。このため、張力付与機構22がリボン供給軸2を回転させる量よりもインクリボンRのバックフィード量が大きいと、リボン供給軸2と印字部15との間でインクリボンRに弛みが発生することになる。
これに対して、本実施形態では、インクリボンRが、状態(a)から状態(c)までにバックフィードした総量と同量だけフィードされるので、印字媒体Mの位置合わせにともなってインクリボンRに弛みが発生した場合でも、これを解消することができる。したがって、印字の際にインクリボンRに皺が発生して印字品質が低下することを防止できる。
次に、リボン回収軸3が回転してインクリボンRのみがさらに所定量だけフィードされる(状態(d)→状態(e))。所定量は、例えば10mmである。
上記のように、状態(d)では、インクリボンRの使用済の部分と未使用の部分との境界が印字部15と一致するので、印字の際に使用済の部分が再利用されることがない。しかしながら、バックフィード量やフィード量の誤差によっては、使用済の部分が印字部15にかかったままとなる可能性がある。これに対して、本実施形態では、インクリボンRがさらに所定量だけフィードされるので、インクリボンRの使用済の部分が印字部15にかかったままとなることを余裕をもって防止できる。
次に、ヘッドユニット11がヘッド駆動機構13によりヘッドクローズ位置に移動し、印字が開始される。
図3は、位置合わせ制御プログラムの内容を示したフローチャートである。以下、位置合わせ制御プログラムの内容について説明する。
位置合わせ制御プログラムは、新しい印字媒体Mをセットする場合や、不具合からの復旧作業をして印字媒体Mをセットし直す場合に、ユーザーがヘッドユニット11をヘッドオープン位置にするとコントローラ7によって実行される。
まず、ステップS1では、コントローラ7は、ヘッドユニット11に設けられたセンサからのヘッドクローズ信号の有無によりユーザーがヘッドユニット11をヘッドオープン位置からヘッドクローズ位置にしたかを判定する。コントローラ7は、ユーザーがヘッドユニット11をヘッドクローズ位置にしたと判定すると、処理をステップS2に移行する。コントローラ7は、ユーザーがヘッドユニット11をヘッドクローズ位置にしていないと判定すると、ステップS1の処理を繰り返し行う。
ステップS2では、コントローラ7は、印字媒体Mが正常にセットされているかを判定する。コントローラ7は、媒体検出センサ6が印字媒体Mを検出している場合は、印字媒体Mが正常にセットされていると判定し、処理をステップS3に移行する。コントローラ7は、媒体検出センサ6が印字媒体Mを検出していない場合は、印字媒体Mが正常にセットされていないと判定し、処理をステップS11に移行する。
ステップS11では、コントローラ7は、媒体セットエラーを発報し、ユーザーに印字媒体Mをサーマルプリント装置100に再セットするよう促す。
媒体検出センサ6が印字媒体Mを検出しない場合は、印字媒体Mの先端部が媒体検出センサ6よりも上流側にあるか、そもそも印字媒体Mがセットされていない状態である。上述したように、サーマルプリント装置100は、媒体検出センサ6よりも下流側まで引き出してセットされた印字媒体Mを、バックフィードにより印字開始位置に位置合わせするようになっている。このため、媒体検出センサ6により印字媒体Mを検出できない場合は、バックフィードにより印字媒体Mの位置合わせを行うことができないので、媒体セットエラーを発報して印字媒体Mの再セットを促すようになっている。
エラーの発報態様は、サーマルプリント装置100又は外部のコンピュータのディスプレイにメッセージ、画像を表示する、サーマルプリント装置100の筐体に設けられたランプを点灯、点滅させる、サーマルプリント装置100又は外部のコンピュータのスピーカーから音声、警告音を発する等、様々な態様であってよい。
ステップS3では、コントローラ7は、プラテン駆動モータ14に通電してプラテンローラ12を逆回転させ、印字媒体M及びインクリボンRをバックフィードする(図2の状態(b)に対応)。
ステップS4では、コントローラ7は、印字媒体Mの先端部と媒体検出センサ6の位置とが一致したかを判定する。コントローラ7は、媒体検出センサ6が印字媒体Mを検出しなくなると、印字媒体Mの先端部と媒体検出センサ6の位置とが一致したと判定し、処理をステップS5に移行する。コントローラ7は、媒体検出センサ6が印字媒体Mを検出している場合は、印字媒体Mの先端部と媒体検出センサ6の位置とが一致していないと判定し、ステップS3の処理を繰り返し行う。
ステップS5では、コントローラ7は、ステップS4で肯定的な判定に至るまでにステップS3で繰り返し行ったバックフィードの量を記憶装置に保存する。
ステップS6では、コントローラ7は、プラテン駆動モータ14に通電してプラテンローラ12を逆回転させ、印字媒体M及びインクリボンRを所定量だけバックフィードして、印字媒体Mを印字開始位置にする(図2の状態(c)に対応)。このときのバックフィード量は、媒体検出センサ6と印字部15との距離から設計的に定められた量である。
ステップS7では、コントローラ7は、ヘッド駆動機構13の駆動モータに通電してヘッドユニット11をヘッドオープン位置にする。
ステップS8では、コントローラ7は、回収軸駆動モータ32に通電してリボン回収軸3を回転させ、インクリボンRのみをフィードする(図2の状態(d)に対応)。このときのフィード量は、ステップS5で保存したバックフィード量にステップS6でのバックフィード量を加算した総量と同量である。
ステップS9では、コントローラ7は、回収軸駆動モータ32に通電してリボン回収軸3を回転させ、インクリボンRのみをさらに所定量だけフィードする(図2の状態(e)に対応)。このときのフィード量は、例えば10mmであって、フィード量やバックフィード量の誤差を考慮してあらかじめ定められた量である。
ステップS10では、コントローラ7は、ヘッド駆動機構13の駆動モータに通電してヘッドユニット11をヘッドクローズ位置にする。
続いて、サーマルプリント装置100を上記のように構成すること及び位置合わせ制御を行うことによる作用効果について説明する。
本実施形態では、印字媒体Mが印字開始位置になるまで印字媒体M及びインクリボンRをバックフィードした後に、ヘッドユニット11がヘッドオープン位置に移動すると、バックフィードした総量と同量だけインクリボンRをフィードするようにした。
これによれば、印字媒体Mをサーマルプリント装置100にセットしたときに、印字媒体Mを印字開始位置に自動的に位置合わせしつつ、インクリボンRについても印字の際に使用済の部分が再利用されない位置に位置合わせできる。また、印字媒体Mの位置合わせにともなってインクリボンRに弛みが発生した場合でも、これを解消することができる。したがって、印字の際にインクリボンRの使用済の部分が再利用されて印字品質が低下すること及びインクリボンRに皺が発生して印字品質が低下することを防止できる。
また、印字媒体M及びインクリボンRをバックフィードした総量と同量だけインクリボンRをフィードした後に、さらに所定量だけインクリボンRをフィードするようにした。
これによれば、バックフィード量やフィード量に誤差があっても、インクリボンRの使用済の部分が印字部15にかかったままとなることを余裕をもって防止でき、印字の際に、インクリボンRの使用済の部分が再利用されて印字品質が低下することを防止できる。
また、ヘッドユニット11がヘッド駆動機構13を備え、印字媒体M及びインクリボンRのバックフィードが完了すると、ヘッドユニット11がヘッド駆動機構13によって自動的にヘッドオープン位置に移動し、インクリボンRのフィードが完了すると、ヘッドユニット11がヘッド駆動機構13によって自動的にヘッドクローズ位置に移動するようにした。
これによれば、印字媒体Mをサーマルプリント装置100にセットしてヘッドユニット11をヘッドクローズ位置にした後は、自動的に印字媒体M及びインクリボンRの位置合わせを行うことができ、作業性が向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、媒体検出センサ6として反射型光電センサを用いているが、透過型光電センサを用いてもよい。
また、上記実施形態では、サーマルプリント装置100が媒体供給軸4を備えているが、印字媒体Mとしてファンフォールド紙、タグ等のロール状でないものを用いる場合は、媒体供給軸4を用いなくともよい。
また、上記実施形態では、サーマルプリント装置100を、インクリボンRを熱してインクリボンR上のインクを媒体に転写して印字する熱転写方式の装置として説明しているが、サーマルプリント装置100は、感熱媒体を熱して印字する感熱方式として動作させることも可能である。
また、上記実施形態では、ヘッドユニット11がヘッド駆動機構13を備え、ステップS7で自動的にヘッドオープン位置に移動し、ステップS10で自動的にヘッドクローズ位置に移動するようにしている。これに代えて、ヘッドユニット11を自動的に移動させずに、ユーザーがスイッチを操作して移動させるようにしてもよい。また、ヘッドユニット11がヘッド駆動機構13を備えずに、ヘッドユニット11をユーザーが手動で移動させるようにしてもよい。
また、ヘッド駆動機構13を備えない場合は、ヘッドユニット11をヘッドオープン位置に向けて付勢するばねと、ヘッドユニット11をヘッドクローズ位置にロックしておくフックと、を備えたロック機構を設けてもよい。これによれば、フックを解除するだけでヘッドユニット11をヘッドオープン位置にできる。
M 印字媒体
R インクリボン
1 印字機構
2 リボン供給軸
3 リボン回収軸
4 媒体供給軸
5 カッター
6 媒体検出センサ
7 コントローラ(媒体位置合わせ手段、リボン位置合わせ手段、ヘッド開閉手段)
8 排出口
9 位置検出センサ
11 ヘッドユニット
11h サーマルヘッド
12 プラテンローラ
13 ヘッド駆動機構(自動開閉機構)
14 プラテン駆動モータ
15 印字部
21 ガイド軸
22 張力付与機構
31 ガイド軸
32 回収軸駆動モータ
41 ガイド軸
100 サーマルプリント装置

Claims (6)

  1. サーマルプリント装置であって、
    発熱素子を有するサーマルヘッドと、
    印字媒体に印字を行う印字部を前記サーマルヘッドとともに構成するプラテンローラと、
    前記印字部に供給されるインクリボンをロール状に保持するリボン供給軸と、
    使用済の前記インクリボンをロール状に巻き取るリボン回収軸と、
    前記サーマルヘッドを保持し、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに当接するヘッドクローズ位置と前記サーマルヘッドが前記プラテンローラから離間するヘッドオープン位置とに移動可能なヘッドユニットと、
    前記ヘッドユニットが前記ヘッドオープン位置から前記ヘッドクローズ位置に移動すると、前記印字媒体が印字開始位置になるまで前記印字媒体及び前記インクリボンをバックフィードする媒体位置合わせ手段と、
    前記媒体位置合わせ手段によって前記印字媒体及び前記インクリボンをバックフィードした後に、前記ヘッドユニットが前記ヘッドオープン位置に移動すると、前記媒体位置合わせ手段によってバックフィードした量と同量だけ前記インクリボンをフィードするリボン位置合わせ手段と、
    を備えることを特徴とするサーマルプリント装置。
  2. 請求項1に記載のサーマルプリント装置であって、
    前記リボン位置合わせ手段は、前記媒体位置合わせ手段によってバックフィードした量と同量だけ前記インクリボンをフィードした後に、さらに所定量だけ前記インクリボンをフィードする、
    ことを特徴とするサーマルプリント装置。
  3. 請求項1又は2に記載のサーマルプリント装置であって、
    前記ヘッドユニットを前記ヘッドオープン位置と前記ヘッドクローズ位置とに自動的に移動させる自動開閉機構と、
    前記媒体位置合わせ手段によるバックフィードが完了すると、前記ヘッドユニットを自動的に前記ヘッドオープン位置に移動させ、前記リボン位置合わせ手段によるフィードが完了すると、前記ヘッドユニットを自動的に前記ヘッドクローズ位置に移動させるヘッド開閉手段と、
    をさらに備えることを特徴とするサーマルプリント装置。
  4. 発熱素子を有するサーマルヘッドと、印字媒体に印字を行う印字部を前記サーマルヘッドとともに構成するプラテンローラと、前記印字部に供給されるインクリボンをロール状に保持するリボン供給軸と、使用済の前記インクリボンをロール状に巻き取るリボン回収軸と、前記サーマルヘッドを保持し、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに当接するヘッドクローズ位置と前記サーマルヘッドが前記プラテンローラから離間するヘッドオープン位置とに移動可能なヘッドユニットと、を備えるサーマルプリント装置の制御方法であって、
    前記ヘッドユニットが前記ヘッドオープン位置から前記ヘッドクローズ位置に移動すると、前記印字媒体が印字開始位置になるまで前記印字媒体及び前記インクリボンをバックフィードし、
    前記印字媒体及び前記インクリボンをバックフィードした後に、前記ヘッドユニットが前記ヘッドオープン位置に移動すると、バックフィードした量と同量だけ前記インクリボンをフィードする、
    ことを特徴とするサーマルプリント装置の制御方法。
  5. 請求項4に記載のサーマルプリント装置の制御方法であって、
    前記印字媒体及び前記インクリボンをバックフィードした量と同量だけ前記インクリボンをフィードした後に、さらに所定量だけ前記インクリボンをフィードする、
    ことを特徴とするサーマルプリント装置の制御方法。
  6. 請求項4又は5に記載のサーマルプリント装置の制御方法であって、
    前記サーマルプリント装置は、前記ヘッドユニットを前記ヘッドオープン位置と前記ヘッドクローズ位置とに自動的に移動させる自動開閉機構をさらに備え、
    前記印字媒体及び前記インクリボンのバックフィードが完了すると、前記ヘッドユニットを自動的に前記ヘッドオープン位置に移動させ、前記インクリボンのフィードが完了すると、前記ヘッドユニットを自動的に前記ヘッドクローズ位置に移動させる、
    ことを特徴とするサーマルプリント装置の制御方法。
JP2014182216A 2014-09-08 2014-09-08 サーマルプリント装置及びその制御方法 Pending JP2016055484A (ja)

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