JP2016049884A - インホイール型サスペンション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回時の横力トーインを確保すること。【解決手段】インホイール型サスペンション装置IWS1において、サスペンション部材2の車体支持部に第1弾性ブッシュ6a,第2弾性ブッシュ6b,第3弾性ブッシュ6cを有する。弾性ブッシュを、ホイールセンタ7より車両上側の第1弾性ブッシュ6aと、ホイールセンタ7より車両下側の第2弾性ブッシュ6b及び第3弾性ブッシュ6cに分けて配置する。第1弾性ブッシュ6aの弾性中心10aを、第2弾性ブッシュ6b及び第3弾性ブッシュ6cの弾性中心10bより車両前方位置に設定する。そして、2つの弾性中心10a,10bを結ぶ仮想転舵軸11を前傾配置とし、かつ、仮想転舵軸11の延長線と地面12との交差点13を、旋回時の横力作用点14よりも車両後方位置に配置した。【選択図】図2

Description

本発明は、サスペンション部材の少なくとも一部がタイヤを装着するホイール内に配置されたインホイール型サスペンション装置に関する発明である。
従来、車輪支持部材とサスペンション部材が上下動可能な摺動機構により稼働すると共に、サスペンション部材の車体支持部に3つの弾性ブッシュを備えたインホイール型サスペンション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4258506号公報
しかしながら、従来装置は、3つの弾性ブッシュがホイールセンタを通る垂直軸を中心として左右対称配置の構成であるため、仮想転舵軸がホイールセンタ上で直立している。このため、旋回外輪側、すなわちタイヤ横力が車両外側から内側に作用する場合には、タイヤが車体に対してトーアウト側にステアしてしまい、旋回時の横力トーインを確保することができない、という問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、旋回時の横力トーインを確保することができるインホイール型サスペンション装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、一端が車輪支持部材に連結され、他端が車体に弾性支持されるサスペンション部材を備え、サスペンション部材の少なくとも一部がタイヤを装着するホイール内に配置されている。
このインホイール型サスペンション装置において、サスペンション部材の車輪支持部が、摺動機構を介し車輪支持部材に対して上下動可能に連結されると共に、サスペンション部材の車体支持部に少なくとも3つの弾性ブッシュを有する。
そして、弾性ブッシュを、ホイールセンタより車両上側の上側ブッシュと、ホイールセンタより車両下側の下側ブッシュに分けて配置し、上側ブッシュの弾性中心を下側ブッシュの弾性中心より車両前方位置に設定することで、2つの弾性中心を結ぶ仮想転舵軸を前傾配置とし、かつ、仮想転舵軸の延長線と地面との交差点を、旋回時の横力作用点よりも車両後方位置に配置した。
よって、ブッシュ変形による仮想転舵軸の延長線と地面との交差点が、旋回時の横力作用点よりも車両後方位置に配置される。
したがって、旋回時、タイヤ横力が車両外側から内側に作用する旋回外輪のタイヤが、仮想転舵軸の周りに転舵され、トーイン方向にステアされる。この結果、旋回時にタイヤ横力を増大させることができ、車両の旋回走行安定性を確保することが可能となる。
実施例1のインホイール型サスペンション装置が適用された左後輪を車両内側の斜め上方から視た全体斜視図である。 実施例1のインホイール型サスペンション装置が適用された左後輪を車両内側から視たときの弾性ブッシュの配置を示すブッシュ配置図である。 比較例のインホイール型サスペンション装置において旋回外輪のタイヤのトーアウト方向へのステア動作を示す作用説明図である。 実施例1のインホイール型サスペンション装置において旋回外輪のタイヤのトーイン方向へのステア動作を示す作用説明図である。 実施例2のインホイール型サスペンション装置が適用された左後輪を車両内側から見たときの弾性ブッシュの配置を示すブッシュ配置図である。 実施例3のインホイール型サスペンション装置が適用された左後輪を車両内側から見たときの弾性ブッシュの配置を示すブッシュ配置図である。 実施例4のインホイール型サスペンション装置が適用された左後輪を車両内側から見たときの弾性ブッシュの配置を示すブッシュ配置図である。 実施例5のインホイール型サスペンション装置が適用された左後輪を車両内側から見たときの弾性ブッシュの配置を示すブッシュ配置図である。
以下、本発明のインホイール型サスペンション装置を実施するための形態を、図面に示す実施例1〜実施例5に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1におけるインホイール型サスペンション装置IWS1の構成を、「全体構成」、「弾性ブッシュの配置構成」に分けて説明する。
[全体構成]
図1は、実施例1のインホイール型サスペンション装置IWS1が適用された左後輪(従動輪)を車両内側の斜め上方から視た斜視図を示す。以下、図1に基づき、全体構成を説明する。
前記インホイール型サスペンション装置IWS1は、図1に示すように、車輪支持部材1と、サスペンション部材2と、摺動機構3と、タイヤ4と、弾性要素5と、第1弾性ブッシュ6aと、第2弾性ブッシュ6bと、第3弾性ブッシュ6cと、を備えている。
ここで、単にサスペンション装置ではなく、「インホイール型サスペンション装置」という理由は、サスペンション部材2の少なくとも一部がタイヤ4を装着するホイール9内に配置された構成であることによる。
前記車輪支持部材1は、タイヤ4を装着するホイール9の内側空間に固定されたナックルプレートにより構成される。この車輪支持部材1には、摺動機構3を構成する平行配置の主摺動軸3aと副摺動軸3bの上端部と下端部が固定される。
前記サスペンション部材2は、一端が車輪支持部材1に連結され、他端が車体に弾性支持される懸架構成要素である。このサスペンション部材2は、第1リンク2aと、第2リンク2bと、第3リンク2cと、主摺動パイプ2dと、副摺動リンク2eと、を一体に有する。そして、車輪支持部である主摺動パイプ2dが、摺動機構3の主摺動軸3aを介して車輪支持部材1に連結される。つまり、サスペンション部材2は、全体として一体に動作し、かつ、運動自由度が、主摺動軸3aに沿った上下動運動と主摺動軸3aの周りの回転運動に規制される。そして、主摺動パイプ2dから車体に向かって異なる方向に配置した第1リンク2aと第2リンク2bと第3リンク2cにより3方向(車両上下方向、車両前後方向、車幅方向)の力を受ける。
前記摺動機構3は、車輪支持部材1に上端部と下端部が固定され、互いに平行配置の主摺動軸3aと副摺動軸3bにより構成される。この副摺動軸3bと副摺動リンク2eの間に、コイルスプリングにより構成された弾性要素5を介装し、サスペンション部材2の上下方向摺動動作に対してバネ付勢力を付与している。
前記第1弾性ブッシュ6aは、主摺動パイプ2dから車両上方かつ車幅方向に延設された第1リンク2aの車体支持部に有する円筒ブッシュである。第2弾性ブッシュ6bは、主摺動パイプ2dから車両下方かつ車両後方に延設された第2リンク2bの車体支持部に有する円筒ブッシュである。第3弾性ブッシュ6cは、主摺動パイプ2dから車両下方かつ車幅方向に延設された第3リンク2cの車体支持部に有する円筒ブッシュである。
[弾性ブッシュの配置構成]
図2は、実施例1のインホイール型サスペンション装置IWS1の弾性ブッシュ6a,6b,6cの配置構成を車両内側から視た側面図を示す。以下、図2に基づき、実施例1の弾性ブッシュ6a,6b,6cの配置構成を説明する。なお、図2は、向かって右が車両進行方向となる。
前記弾性ブッシュ6a,6b,6cを、図2に示すように、ホイールセンタ7より車両上側の第1弾性ブッシュ6a(上側ブッシュ)と、ホイールセンタ7より車両下側の第2弾性ブッシュ6b及び第3弾性ブッシュ6c(下側ブッシュ)に分けて配置している。ここで、ホイールセンタ7より車両上側は、図2のホイールセンタ上側8aにて示され、ホイールセンタ7より車両下側は、図2のホイールセンタ下側8bにて示される。
前記第1弾性ブッシュ6a(上側ブッシュ)の弾性中心10aを、第2弾性ブッシュ6b及び第3弾性ブッシュ6c(下側ブッシュ)の弾性中心10bより車両前方位置に設定している。そして、2つの弾性中心10a,10bを結ぶ仮想転舵軸11を、車両進行方向に対し上部が車両前方に傾く前傾配置としている。
ここで、第1弾性ブッシュ6aの弾性中心10aは、第1弾性ブッシュ6aによる弾性支持点の位置に設定される。第2弾性ブッシュ6b及び第3弾性ブッシュ6cの弾性中心10bは、ブッシュ形状が同じであれば第2弾性ブッシュ6bの位置と第3弾性ブッシュ6cの位置の中間位置に設定される。
前記ホイールセンタ7より上側の弾性中心10aを形成する上側ブッシュとして、第1弾性ブッシュ6aを用い、ホイールセンタ7に対して車両上側前方位置に配置している。
前記ホイールセンタ7より下側の弾性中心10bを形成する下側ブッシュとして、2つの第2弾性ブッシュ6b及び第3弾性ブッシュ6cを用いている。そして、第2弾性ブッシュ6bをホイールセンタ7に対して車両下側後方位置に配置し、第3弾性ブッシュ6cを車両下側前方位置に配置している。
前記仮想転舵軸11は、図2に示すように、仮想転舵軸11の延長線と地面12との交差点13を、旋回時の横力作用点14よりも車両後方位置に配置している。
次に、作用を説明する。
実施例1のインホイール型サスペンション装置IWS1における作用を、「旋回外輪の横力トーイン確保作用」、「他の特徴作用」に分けて説明する。
[旋回外輪の横力トーイン確保作用]
摺動(スライド)機構を備えたインホイール型サスペンション装置では、摺動機構により車輪の上下方向及び回転方向以外の自由度が実質的に規制される。このため、摺動機構のない通常のマルチリンク式サスペンション等とは異なり、車輪の上下動(バウンド/リバウンド)に伴ってキャンバーを変化させることや、制動時にトーイン方向にステアさせることが困難である。
ここで、図3に示すように、3つの弾性ブッシュがホイールセンタを通る垂直軸を中心として左右対称配置の構成のものを比較例とする。
この比較例の場合、図3の側面図(S/V)に示すように、仮想転舵軸がホイールセンタ上で直立している。一般に、タイヤが発生する横力は、ホイールセンタ直下よりも後方に位置している。このため、比較例では、図3の平面図(P/V)に示すように、旋回外輪側、すなわちタイヤ横力Fyが車両外側から内側に作用する場合には、仮想転舵軸を中心としてタイヤが車体に対してトーアウト側にステアしてしまう。したがって、旋回時の横力トーインを確保することができない。
このように、タイヤの横力発生点は、ホイールセンタ直下よりも後方位置であるため、弾性ブッシュの弾性変形によってタイヤがステアする軸、すなわち仮想転舵軸の延長線が路面と交差する位置は、その着力位置よりも後方に配置することが必要である。
この点に着目し、実施例1では、第1弾性ブッシュ6aの弾性中心10aを、第2弾性ブッシュ6b及び第3弾性ブッシュ6cの弾性中心10bより車両前方位置に設定し、2つの弾性中心10a,10bを結ぶ仮想転舵軸11を前傾配置とした。そして、仮想転舵軸11の延長線と地面12との交差点13を、旋回時の横力作用点14よりも車両後方位置に配置する構成とした。
このように仮想転舵軸11を前傾配置にすると、図4に示すように、タイヤ横力Fyの作用時、ブッシュ変形による仮想転舵軸11の延長線と地面12との交差点13が、横力作用点14よりも車両後方位置になる。このため、旋回外輪側、すなわちタイヤ横力Fyが車両外側から内側に作用する場合には、仮想転舵軸11を中心としてタイヤ4が車体に対してトーイン方向にステアされ、タイヤ横力を増大させることができ、車両の走行安定性を確保することが可能となる。
[他の特徴作用]
実施例1では、ホイールセンタ7より下側の弾性中心10bを形成する下側ブッシュとして、2つの第2弾性ブッシュ6b及び第3弾性ブッシュ6cを用いている。そして、第2弾性ブッシュ6bをホイールセンタ7に対して車両下側後方位置に配置し、第3弾性ブッシュ6cを車両下側前方位置に配置する構成とした。
このように、ホイールセンタ7よりも下側で、かつ、車両後方位置と車両前方位置に第2弾性ブッシュ6bと第3弾性ブッシュ6cを配置することにより、両弾性ブッシュ6b,6cの前後方向距離が広く確保される。このため、サスペンションの前後剛性を確保することが可能となる。
実施例1では、ホイールセンタ7より上側の弾性中心10aを形成する上側ブッシュとして、第1弾性ブッシュ6aを用い、ホイールセンタ7に対して車両上側前方位置に配置した構成とした。
このように、ホイールセンタ7よりも上側かつ車両前方位置に第1弾性ブッシュ6aを配置することにより、仮想転舵軸11を進行方向に対して前傾(仮想転舵軸11の上方部が下方部よりも車両前方になるように傾斜させること)させる。このようにすれば、タイヤ横力が転舵軸周りに生じる回転モーメントを低減させることができるため、サスペンションのトー方向剛性を確保することが可能となる。
また、第1弾性ブッシュ6aは、ホイール内径の内側に配置することが望ましい。このようにすれば、仮想転舵軸11の前傾傾斜角を小さくすることができ、タイヤ横力が作用した時のキャンバー変化を小さくすることができる。
すなわち、仮想転舵軸11を前傾させることにより、トー剛性の確保とキャンバー剛性の確保を両立することが可能となる。
次に、効果を説明する。
実施例1のインホイール型サスペンション装置IWS1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 一端が車輪支持部材1に連結され、他端が車体に弾性支持されるサスペンション部材2を備え、サスペンション部材2の少なくとも一部がタイヤ4を装着するホイール9内に配置されたインホイール型サスペンション装置IWS1において、
サスペンション部材2の車輪支持部が、摺動機構3を介し車輪支持部材1に対して上下動可能に連結されると共に、サスペンション部材2の車体支持部に少なくとも3つの弾性ブッシュ(第1弾性ブッシュ6a,第2弾性ブッシュ6b,第3弾性ブッシュ6c)を有し、
弾性ブッシュを、ホイールセンタ7より車両上側の上側ブッシュ(第1弾性ブッシュ6a)と、ホイールセンタ7より車両下側の下側ブッシュ(第2弾性ブッシュ6b,第3弾性ブッシュ6c)に分けて配置し、上側ブッシュ(第1弾性ブッシュ6a)の弾性中心10aを下側ブッシュ(第2弾性ブッシュ6b,第3弾性ブッシュ6c)の弾性中心10bより車両前方位置に設定することで、2つの弾性中心10a,10bを結ぶ仮想転舵軸11を前傾配置とし、かつ、仮想転舵軸11の延長線と地面12との交差点13を、旋回時の横力作用点14よりも車両後方位置に配置した(図2)。
このため、サスペンション部材2の車体支持部に設けられた少なくとも3つの弾性ブッシュ(第1弾性ブッシュ6a,第2弾性ブッシュ6b,第3弾性ブッシュ6c)の配置を決めることで、旋回時の横力トーインを確保することができる。
(2) ホイールセンタ7より下側の弾性中心10bを形成する下側ブッシュとして2つの弾性ブッシュ(第2弾性ブッシュ6b,第3弾性ブッシュ6c)を用い、一方の弾性ブッシュ(第2弾性ブッシュ6b)をホイールセンタ7に対して車両下側後方位置に配置し、他方の弾性ブッシュ(第3弾性ブッシュ6c)を車両下側前方位置に配置した(図2)。
このため、(1)の効果に加え、2つの弾性ブッシュ(第2弾性ブッシュ6b,第3弾性ブッシュ6c)の前後方向距離が広く確保されることで、サスペンションの前後剛性を確保することができる。
(3) ホイールセンタ7より上側の弾性中心10aを形成する上側ブッシュのうち、少なくとも一つの弾性ブッシュ(第1弾性ブッシュ6a)を、ホイールセンタ7に対して車両上側前方位置に配置した(図2)。
このため、(2)の効果に加え、上側ブッシュの配置により仮想転舵軸11を前傾させることで、トー剛性の確保と、キャンバー剛性の確保と、の両立を達成することができる。
実施例2は、弾性ブッシュとして、上側ブッシュ2つと下側ブッシュ1つの合計3つの弾性ブッシュを用いた例である。
まず、構成を説明する。
図5は、実施例2のインホイール型サスペンション装置IWS2の弾性ブッシュ6a,6b,6cの配置構成を車両内側から視た側面図を示す。以下、図5に基づき、実施例2の弾性ブッシュ6a,6b,6cの配置構成を説明する。なお、図5は、向かって右が車両進行方向となる。
前記ホイールセンタ7を中心として4分割した4象限を、図5に示すように、車両上側で前方の第一象限15aと、車両上側で後方の第二象限15bと、第三象限15cと、第四象限15dとする。そして、第1弾性ブッシュ6aを第一象限15aに配置し、第2弾性ブッシュ6bを第二象限15bに配置し、第3弾性ブッシュ6cを第三象限15cに配置した。
前記第1弾性ブッシュ6a及び第2弾性ブッシュ6b(上側ブッシュ)の弾性中心10aを、第3弾性ブッシュ6c(下側ブッシュ)の弾性中心10bより車両前方位置に設定している。そして、2つの弾性中心10a,10bを結ぶ仮想転舵軸11を、車両進行方向に対し上部が車両前方に傾く前傾配置としている。
前記仮想転舵軸11は、図5に示すように、仮想転舵軸11の延長線と地面12との交差点13を、旋回時の横力作用点14よりも車両後方位置に配置している。なお、全体構成は、実施例1と同様であるので図示並びに説明を省略する。
また、旋回外輪の横力トーイン確保作用については、実施例1と同様であるので、説明を省略する。よって、実施例2のインホイール型サスペンション装置IWS2にあっては、実施例1の(1),(3)の効果を得ることができる。
実施例3は、弾性ブッシュとして、上側ブッシュ2つと下側ブッシュ2つの合計4つの弾性ブッシュを用いた例である。
まず、構成を説明する。
図6は、実施例3のインホイール型サスペンション装置IWS3の弾性ブッシュ6a,6b,6c,6dの配置構成を車両内側から視た側面図を示す。以下、図6に基づき、実施例3の弾性ブッシュ6a,6b,6c,6dの配置構成を説明する。なお、図6は、向かって右が車両進行方向となる。
前記ホイールセンタ7を中心として4分割した4象限を、図6に示すように、車両上側で前方の第一象限15aと、車両上側で後方の第二象限15bと、第三象限15cと、第四象限15dとする。そして、第1弾性ブッシュ6aを第一象限15aに配置し、第2弾性ブッシュ6bを第二象限15bに配置し、第3弾性ブッシュ6cを第三象限15cに配置し、第4弾性ブッシュ6dを第四象限15dに配置した。
前記第1弾性ブッシュ6a及び第2弾性ブッシュ6b(上側ブッシュ)の弾性中心10aを、第3弾性ブッシュ6c及び第4弾性ブッシュ6d(下側ブッシュ)の弾性中心10bより車両前方位置に設定している。そして、2つの弾性中心10a,10bを結ぶ仮想転舵軸11を、車両進行方向に対し上部が車両前方に傾く前傾配置としている。
ここで、仮想転舵軸11を前傾させるために、上側ブッシュの弾性中心10aを下側ブッシュの弾性中心10bよりも車両前方位置に配置することが必要である。そのため、上側ブッシュとして配置された第1弾性ブッシュ6aと第2弾性ブッシュ6bの間隔を、下側ブッシュとして配置された第3弾性ブッシュ6cと第4弾性ブッシュ6dの間隔よりも狭くする設定にしても良い。或いは、第2弾性ブッシュ6bよりも第1弾性ブッシュ6aの車体横方向剛性を高く設定するとともに、第4弾性ブッシュ6dよりも第3弾性ブッシュ6cの車体横方向剛性を高く設定するように設定しても良い。
前記仮想転舵軸11は、図6に示すように、仮想転舵軸11の延長線と地面12との交差点13を、旋回時の横力作用点14よりも車両後方位置に配置している。なお、全体構成は、実施例1と同様であるので図示並びに説明を省略する。
また、旋回外輪の横力トーイン確保作用及び他の特徴作用については、実施例1と同様であるので、説明を省略する。よって、実施例3のインホイール型サスペンション装置IWS3にあっては、実施例1の(1),(2),(3)の効果を得ることができる。
実施例3は、弾性ブッシュとして、上側ブッシュ1つと下側ブッシュ2つの合計3つの弾性ブッシュを用いた例である。
まず、構成を説明する。
図7は、実施例4のインホイール型サスペンション装置IWS4の弾性ブッシュ6a,6b,6cの配置構成を車両内側から視た側面図を示す。以下、図7に基づき、実施例4の弾性ブッシュ6a,6b,6cの配置構成を説明する。なお、図7は、向かって右が車両進行方向となる。
前記ホイールセンタ7を中心として4分割した4象限を、図7に示すように、車両上側で前方の第一象限15aと、車両上側で後方の第二象限15bと、第三象限15cと、第四象限15dとする。そして、第1弾性ブッシュ6aを第一象限15aに配置し、第2弾性ブッシュ6bを第三象限15cに配置し、第3弾性ブッシュ6cを第四象限15dに配置した。
前記第1弾性ブッシュ6a(上側ブッシュ)の弾性中心10aを、第2弾性ブッシュ6b及び第3弾性ブッシュ6c(下側ブッシュ)の弾性中心10bより車両前方位置に設定している。そして、2つの弾性中心10a,10bを結ぶ仮想転舵軸11を、車両進行方向に対し上部が車両前方に傾く前傾配置としている。
前記仮想転舵軸11は、図7に示すように、仮想転舵軸11の延長線と地面12との交差点13を、旋回時の横力作用点14よりも車両後方位置に配置している。なお、全体構成は、実施例1と同様であるので図示並びに説明を省略する。
また、旋回外輪の横力トーイン確保作用及び他の特徴作用については、実施例1と同様であるので、説明を省略する。よって、実施例4のインホイール型サスペンション装置IWS4にあっては、実施例1の(1),(2),(3)の効果を得ることができる。
実施例5は、弾性ブッシュとして、上側ブッシュ1つと下側ブッシュ2つの合計3つの弾性ブッシュを用いた例である。
まず、構成を説明する。
図8は、実施例5のインホイール型サスペンション装置IWS5の弾性ブッシュ6a,6b,6cの配置構成を車両内側から視た側面図を示す。以下、図8に基づき、実施例5の弾性ブッシュ6a,6b,6cの配置構成を説明する。なお、図8は、向かって右が車両進行方向となる。
前記ホイールセンタ7を中心として4分割した4象限を、図8に示すように、車両上側で前方の第一象限15aと、車両上側で後方の第二象限15bと、第三象限15cと、第四象限15dとする。そして、第1弾性ブッシュ6aを第二象限15bに配置し、第2弾性ブッシュ6bを第三象限15cに配置し、第3弾性ブッシュ6cを第四象限15dに配置した。
前記第1弾性ブッシュ6a(上側ブッシュ)の弾性中心10aを、第2弾性ブッシュ6b及び第3弾性ブッシュ6c(下側ブッシュ)の弾性中心10bより車両前方位置に設定している。そして、2つの弾性中心10a,10bを結ぶ仮想転舵軸11を、車両進行方向に対し上部が車両前方に傾く前傾配置としている。
前記仮想転舵軸11は、図8に示すように、仮想転舵軸11の延長線と地面12との交差点13を、旋回時の横力作用点14よりも車両後方位置に配置している。なお、全体構成は、実施例1と同様であるので図示並びに説明を省略する。
また、旋回外輪の横力トーイン確保作用については、実施例1と同様であるので、説明を省略する。よって、実施例5のインホイール型サスペンション装置IWS5にあっては、実施例1の(1),(2)の効果を得ることができる。
以上、本発明のインホイール型サスペンション装置を実施例1〜実施例5に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜5では、副摺動軸3bと副摺動リンク2eの間に、コイルスプリングにより構成された弾性要素5を介装し、サスペンション部材2の上下方向摺動動作に対してバネ付勢力を付与する例を示した。しかし、副摺動軸と副摺動リンクの間には、弾性要素(バネ)と共に減衰要素(ダンパー)を配置する例としても良い。また、弾性要素に代えて減衰要素を配置する例としても良い。
実施例1〜5では、本発明のインホイール型サスペンション装置を後輪(従動輪)に適用する例を示した。しかし、本発明のインホイール型サスペンション装置は、駆動輪に対しても適用することができる。要するに、サスペンション部材の少なくとも一部がタイヤを装着するホイール内に配置されたインホイール型サスペンション装置であれば適用できる。
IWS1〜IWS5 インホイール型サスペンション装置
1 車輪支持部材
2 サスペンション部材
3 摺動機構
4 タイヤ
5 弾性要素
6a 第1弾性ブッシュ(弾性ブッシュ)
6b 第2弾性ブッシュ(弾性ブッシュ)
6c 第3弾性ブッシュ(弾性ブッシュ)
6d 第4弾性ブッシュ(弾性ブッシュ)
7 ホイールセンタ
8a ホイールセンタ上側
8b ホイールセンタ下部
9 ホイール
10a 上側ブッシュによる弾性中心
10b 下側ブッシュによる弾性中心
11 仮想転舵軸
12 地面
13 仮想転舵軸の接地点
14 旋回時の横力作用点
15a 第一象限
15b 第二象限
15c 第三象限
15d 第四象限

Claims (3)

  1. 一端が車輪支持部材に連結され、他端が車体に弾性支持されるサスペンション部材を備え、前記サスペンション部材の少なくとも一部がタイヤを装着するホイール内に配置されたインホイール型サスペンション装置において、
    前記サスペンション部材の車輪支持部が、摺動機構を介し前記車輪支持部材に対して上下動可能に連結されると共に、前記サスペンション部材の車体支持部に少なくとも3つの弾性ブッシュを有し、
    前記弾性ブッシュを、ホイールセンタより車両上側の上側ブッシュと、ホイールセンタより車両下側の下側ブッシュに分けて配置し、前記上側ブッシュの弾性中心を前記下側ブッシュの弾性中心より車両前方位置に設定することで、2つの弾性中心を結ぶ仮想転舵軸を前傾配置とし、かつ、前記仮想転舵軸の延長線と地面との交差点を、旋回時の横力作用点よりも車両後方位置に配置した
    ことを特徴とするインホイール型サスペンション装置。
  2. 請求項1に記載されたインホイール型サスペンション装置において、
    前記ホイールセンタより下側の弾性中心を形成する下側ブッシュとして2つの弾性ブッシュを用い、一方の弾性ブッシュをホイールセンタに対して車両下側後方位置に配置し、他方の弾性ブッシュを車両下側前方位置に配置した
    ことを特徴とするインホイール型サスペンション装置。
  3. 請求項2に記載されたインホイール型サスペンション装置において、
    前記ホイールセンタより上側の弾性中心を形成する上側ブッシュのうち、少なくとも一つの弾性ブッシュを、ホイールセンタに対して車両上側前方位置に配置した
    ことを特徴とするインホイール型サスペンション装置。
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