JP2016049883A - インホイール型サスペンション装置 - Google Patents

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敏彦 岡野
Toshihiko Okano
敏彦 岡野
玉正 忠嗣
Tadatsugu Tamamasa
忠嗣 玉正
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Abstract

【課題】旋回時の横力トーインを確保することができるインホイール型サスペンション装置を提供すること。
【解決手段】車輪1を支持する車輪支持部材20に連結されると共に、車体に取り付けられ、且つ少なくとも一部が車輪1のホイール3内に配置されたサスペンション部材30を備えたインホイール型サスペンション装置10において、前記車輪支持部材20は、前記サスペンション部材30の摺動筒部33が摺動可能に連結する主摺動軸23を有し、この主摺動軸23は、車両上下方向に延在されると共に、車両側面視で、軸線Jと路面Gとの交差位置XをホイールセンタOの直下位置Yよりも車体後側に設定する構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、車輪を支持する車輪支持部材に連結すると共に、車体に取り付けられたサスペンション部材の少なくとも一部が、車輪のホイール内に配置されたインホイール型サスペンション装置に関する発明である。
従来、車輪を支持する車輪支持部材と、車輪支持部が有する摺動軸に摺動可能に連結したサスペンション部材と、を備えたインホイール型サスペンション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来のインホイール型サスペンション装置では、摺動軸を車両側面視でホイールの中心を通ると共に、摺動軸の軸線と路面との交差位置がホイールセンタの直下位置に設定されている。
特許第4258506号公報
ところで、旋回時のタイヤ横力の着力位置は、ホイールセンタの直下位置よりも進行方向後方に位置することが分かっている。しかしながら、従来のインホイール型サスペンション装置では、摺動軸の軸線と路面との交差位置がホイールセンタの直下位置に設定されたことで、摺動軸周りに車輪をトーアウト方向に転舵させるモーメントが発生し、車両のロール運動が不安定になる。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、旋回時の横力トーインを確保することができるインホイール型サスペンション装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のインホイール型サスペンション装置は、車輪を支持する車輪支持部材と、前記車輪支持部材に連結されると共に、車体に取り付けられるサスペンション部材と、を備え、前記サスペンション部材の少なくとも一部が、前記車輪のホイール内に配置されている。
そして、前記車輪支持部材は、前記サスペンション部材の車輪側支持部が摺動可能に連結する摺動軸を有し、前記摺動軸は、車両側面視で、軸線と路面との交差位置をホイールセンタの直下位置よりも車体後側に設定する。
一般的に、旋回時の車輪接地面の変形に起因し、タイヤ横力の着力位置は、ホイールセンタの直下位置よりも進行方向後側に位置することが分かっている。
これに対し、本発明のインホイール型サスペンション装置では、車両側面視で、車輪支持部材が有する摺動軸の軸線と路面との交差位置を、ホイールセンタの直下位置よりも車体後側に設定している。
そのため、タイヤ横力の着力位置と、摺動軸の軸線と路面との交差位置を近接させることができ、旋回に伴ってタイヤ横力が作用したときに、車輪がトーアウト方向にステアすることを防止できる。この結果、旋回時の横力トーインを確保することができる。
実施例1のサスペンション装置が適用された左後輪を示す全体斜視図である。 実施例1のサスペンション装置が適用された左後輪を、車両内側から見た側面図である。 (a)は実施例1のサスペンション装置が適用された左後輪を、車両後方から見た正面図であり、(b)は車両上方から見た平面図である。 (a)は、第1ブッシュの側面と低剛性方向を示す説明図であり、(b)は、第2ブッシュの側面と低剛性方向を示す説明図である。 主摺動軸の配置位置とタイヤ横力の着力位置の関係を示す説明図であり、(a)は軸線と路面との交差位置をホイールセンタよりも車両前側に設定した場合の平面図と側面図を示し、(b)は軸線と路面との交差位置をタイヤ横力の着力位置に一致させた場合の平面図と側面図を示し、(c)は軸線と路面との交差位置をホイールセンタよりも車両後側に設定した場合の平面図と側面図を示す。 主摺動軸の設定位置と旋回時のキャンバー変化を示す説明図であり、(a)はホイールセンタ高さにおける主摺動軸の位置をホイールセンタよりも車両前側に設定した場合の背面図と側面図を示し、(b)はホイールセンタ高さにおける主摺動軸の位置をホイールセンタよりも車両後側に設定した場合の背面図と側面図を示す。 (a)は突起乗り越え時の衝撃力を示すグラフであり、(b)は突起乗り越え時の衝撃力入力方向を示す模式図である。 突起乗り越え時の車輪接地点軌跡とアンチリフト力の関係を示す説明図である。 主摺動軸の後傾角度とホイール内空間との位置関係を示す説明図であり、(a)は主摺動軸を垂直に設定した場合の側面図であり、(b)は主摺動軸の後傾角度を大きく設定した場合の側面図であり、(c)は主摺動軸の後傾角度を小さく設定した場合の側面図である。
以下、本発明のインホイール型サスペンション装置を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
(実施例1)
まず、実施例1のインホイール型サスペンション装置の構成を説明する。
[サスペンション装置の全体構成]
図1は、実施例1のサスペンション装置が適用された左後輪を示す全体斜視図である。図2は、実施例1のサスペンション装置が適用された左後輪を、車両内側から見た側面図である。図3(a)は実施例1のサスペンション装置が適用された左後輪を、車両後方から見た正面図、(c)は車両上方から見た平面図である。図4(a)は、第1ブッシュの側面と低剛性方向を示す説明図であり、図4(b)は、第2ブッシュの側面と低剛性方向を示す説明図である。以下、図1〜図4に基づいて、実施例1のサスペンション装置の全体構成を説明する。なお、図1〜図4では、車体左側に配置された従動輪である左後輪について示しているが、右後輪においても同様の構成とするため、ここでは詳細な説明を省略する。
実施例1のインホイール型サスペンション装置10は、図1に示す左後輪1(車輪)に設けられ、車輪支持部材20と、サスペンション部材30と、コイルバネ50と、を備えている。
ここで、左後輪1は、タイヤ2と、ホイール3と、を有しており、インホイール型サスペンション装置10は、ホイール3によって囲まれたホイール内空間4に、少なくともサスペンション部材30の一部が配置されている。なお、「ホイール内空間」とは、図3(a)に示すように、ホイール3のハブ3aから径方向に延びるスポーク3bと、スポーク3bの外周部に設けられたリム3cと、によって囲まれた空間である。
前記車輪支持部材20は、図1に示すように、センターシャフト21と、キャリアプレート22と、主摺動軸23と、副摺動軸24と、を有している。
前記センターシャフト21は、ホイール3の中心位置(ホイールセンタO:図2参照)に配置され、ホイール3のハブ3aが不図示のハブベアリングを介して回動可能に取り付けられた軸部材である。なお、ハブ3aには、車輪1と一体回転するブレーキディスク5が設けられている。
前記キャリアプレート22は、中心部がセンターシャフト21に固定され、ホイール内空間4に配置されている。このキャリアプレート22は、上端部と下端部がそれぞれ車体内側に向けて折り曲げられ、上部に、主摺動軸23の上端部を固定する第1上側支持部22aと、副摺動軸24の上端部を固定する第2上側支持部22bが形成され、下部に、主摺動軸23の下端部を支持する第1下側支持部22cと、副摺動軸24の下端部を固定する第2下側支持部22dが形成されている。
ここで、副摺動軸24の上端部を固定する第2上側支持部22bは、図2に示すように、主摺動軸23の上端部を固定する第1上側支持部22aよりも低い位置で、且つ図3(a)に示すように、第1上側支持部22aよりも車体内側に突出している。一方、副摺動軸24の下端部を固定する第2下側支持部22dは、図2に示すように、主摺動軸23の下端部を固定する第1下側支持部22cよりも高い位置で、且つ図3(a)に示すように、第1下側支持部22cよりも車体内側に突出している。
前記主摺動軸23は、上下端部が、それぞれキャリアプレート22に支持されて車両上下方向に延在し、中間部にサスペンション部材30の後述する摺動筒部33が摺動可能に連結される。なお、この中間部は、断面が円形になっている。
ここで、この主摺動軸23の上端部を支持する第1上側支持部22aは、主摺動軸23の下端部を支持する第1下側支持部22cよりも車体外側位置に配置されている。このため、図3(a)に示すように、主摺動軸23の軸線Jは、鉛直方向Zに対して上部が下部よりも車体外側に傾斜し、車両背面視で上開き方向に傾く。
また、図2に示すように、第1上側支持部22a及び第1下側支持部22cは、いずれもセンターシャフト21よりも車体後側に配置されている。このため、主摺動軸23の軸線Jと路面Gとの交差位置Xは、ホイール3の中心位置(ホイールセンタO)に設けられたセンターシャフト21の直下位置Yよりも車両側面視で車体後側に設定される。また、この主摺動軸23は、センターシャフト21の高さ位置(センターシャフト21を通る水平位置:図2において破線Hで示す位置)においても、センターシャフト21よりも車体後側に設定される。
さらに、図2に示すように、第1上側支持部22aは、第1下側支持部22cよりも僅かに車体後側に設定されている。これにより、主摺動軸23の軸線Jは、鉛直方向Zに対して上部が車体後側に傾いた後傾になっている。
前記副摺動軸24は、キャリアプレート22に支持されて車両上下方向に延在し、サスペンション部材30の後述するバネ支持部37が摺動可能に連結される。
前記サスペンション部材30は、図1に示すように、摺動筒部33と、第1リンク34と、第2リンク35と、第3リンク36と、バネ支持部37と、を有している。
前記摺動筒部33(車輪側支持部)は、上下に開放し、車輪支持部材20が有する主摺動軸23が貫通することで、この主摺動軸23に摺動可能に連結している。なお、この摺動筒部33の内側には、図示しないベアリングが配置されている。
前記第1リンク34は、摺動筒部33の高さ方向中央部から車体内側上方であって、主摺動軸23よりも車体前側に向かって延在され(図2参照)、先端部34aが第1ブッシュ41を介して不図示の車体に取り付けられる。
前記第1ブッシュ41は、図4(a)に示すように、ブッシュ軸Oに対して同心に配置された外筒41a及び内筒41bと、これらの間に配置された第1円筒ゴム41cと、を有している。そして、外筒41aが第1リンク34の先端部34aに固定され、内筒41bの内側に車体(不図示)に固定された上側支持軸S1が貫通して車体に取り付けられる。ここで、第1ブッシュ41のブッシュ軸Oは、車両前後方向に沿うと共に、水平方向に沿っている。
前記第1円筒ゴム41cは、ブッシュ軸Oを挟んで対象となる位置に、軸方向に貫通する2か所のスグリ41d,41dが形成されており、方向によって剛性が異なる特性である「剛性の異方性」を有している。
また、このスグリ41d,41dは、鉛直方向Zに対し、車両背面視で車体外側上方から車体内側下方に向かって傾斜した第1傾斜方向D上に設定されている。これにより、第1ブッシュ41の剛性が低い低剛性方向は、この車両背面視で反時計まわりに傾斜した第1傾斜方向Dに設定される。
前記第2リンク35は、摺動筒部33の高さ方向中央部から車体内側下方であって、主摺動軸23よりも車体後側に向かって延在され(図2参照)、先端部35aが第2ブッシュ42を介して不図示の車体に取り付けられる。
ここで、第2リンク35が摺動筒部33の高さ方向中央部から車体内側下方に向けて延在しているため、第2ブッシュ42は第1ブッシュ41よりも下側に配置される。なお、ここでは、車両背面視で、第1リンク34と第2リンク35は、ホイールセンタを挟んで上下対称となるように設定されている。
前記第2ブッシュ42は、図4(b)に示すように、ブッシュ軸Oに対して同心に配置された外筒42a及び内筒42bと、これらの間に配置された第2円筒ゴム42cと、を有している。そして、外筒42aが第2リンク35の先端部35aに固定され、内筒42bの内側に車体(不図示)に固定された下側支持軸S2が貫通して車体に取り付けられる。
ここで、第2ブッシュ42のブッシュ軸Oは、車両前後方向に沿うと共に、水平方向に沿い、第1ブッシュ41のブッシュ軸Oと平行になっている。なお、図示しないが、第2ブッシュ42のブッシュ軸Oと、第3ブッシュ43のブッシュ軸は同軸配置とし、下側支持軸S2は第3ブッシュ43の内筒を貫通する。
前記第2円筒ゴム42cは、ブッシュ軸Oを挟んで対象となる位置に、軸方向に貫通する2か所のスグリ42d,42dが形成されており、方向によって剛性が異なる特性である「剛性の異方性」を有している。
また、このスグリ42d,42dは、鉛直方向Zに対し、車両背面視で車体外側上方から車体内側下方に向かって傾斜した第2傾斜方向D上に設定されている。これにより、第2ブッシュ42の剛性が低い低剛性方向は、この車両背面視で反時計まわりに傾斜した第2傾斜方向Dに設定される。
なお、図示しないが、第3ブッシュ43も剛性に異方性を有し、低剛性方向は第2傾斜方向Dに沿って設定される。
前記第3リンク36は、摺動筒部33の高さ方向中央部から車体内側下方であって、主摺動軸23よりも車体後側、ここでは第1リンク34の先端部34aの下方に向かって延在され(図2参照)、先端部36aが第3ブッシュ43を介して不図示の車体に取り付けられる。
ここで、第3リンク36が摺動筒部33の高さ方向中央部から車体内側下方に向けて延在しているため、第3ブッシュ43は第1ブッシュ41よりも下側に配置される。なお、ここでは、第3リンク36と第1リンク34は、車両側面視で、ホイールセンタを挟んで上下対象となるように設定されている。さらに、第3リンク36と第2リンク35は、車体側面視で、摺動筒部33を挟んで前後対象となるように設定されている。
前記バネ支持部37は、摺動筒部33の高さ方向中央部から車体前側に向かって延在され、先端部37aに、車輪支持部材20が有する副摺動軸24が摺動可能に貫通し、副摺動軸24が摺動可能に連結している。なお、バネ支持部37の先端部37aと副摺動軸24の間には、図示しないベアリングが配置されている。
前記コイルバネ50は、軸方向に伸縮可能なコイルスプリングであり、下端部がキャリアプレート22の第2下側支持部22dに固定され、上端部がサスペンション部材30のバネ支持部37に固定されると共に、副摺動軸24のまわりを取り巻くように配置される。すなわち、このコイルバネ50は、車輪支持部材20とサスペンション部材30の間に配置された弾性要素部材である。
また、このコイルバネ50は、サスペンション部材30を支持可能な剛性を有しており、車両振動が生じたときに伸縮し、摺動筒部33が第1上側支持部22aや第1下側支持部22cと干渉することを防止する。さらに、このコイルバネ50は、図2に示すように、自然長のときに、バネ支持部37をホイール3の中心位置(ホイールセンタ)の高さ位置にて支持し、摺動筒部33の高さ方向中央部を、ホイール3の中心位置(ホイールセンタ)と同じ高さ位置で保持する。
次に、作用を説明する。
まず、「背景技術と比較例のインホイール型サスペンション装置の構成と課題」を説明し、続いて、実施例1のインホイール型サスペンション装置における作用を、「主摺動軸の位置設定作用」と、「主摺動軸の傾斜方向設定作用」と、「主摺動軸の後傾角度設定作用」に分けて説明する。
[背景技術と比較例のインホイール型サスペンション装置の構成と課題]
近年、エネルギー資源の効率的活用の観点から電気自動車に対する期待が高まっている。しかし、電気自動車は、航続距離がユーザーの期待に対して短く、満充電での航続距離を延長することが必要となっている。そして、航続距離を延長するためには、限られたスペースにできるだけ多くのバッテリを搭載することが一つの解決手段として有望視されており、サスペンション装置の省スペース化が重要な技術課題となっている。
そして、この「サスペンション装置の省スペース化」といった技術領域では、サスペンションリンクのないインホイール型サスペンション装置が知られている。
このインホイール型サスペンション装置は、車輪を支持する車輪支持部材と、この車輪支持部材に連結されると共に、車体に取り付けられるサスペンション部材と、を備え、サスペンション部材の少なくとも一部が、前記車輪のホイール内に配置されている。
さらに、このようなインホイール型サスペンション装置では、車輪を上下ストロークさせるため、車輪支持部材とサスペンション部材の間に摺動機構が配置されたものが知られている。
ここで、サスペンションリンクを用いたサスペンション装置の場合、サスペンションリンクの長さを短くすると、サスペンション部材の占有スペースは削減できるものの、車輪の上下ストロークにともなう姿勢変化(ステア変化やキャンバー変化)などが大きくなってしまう。つまり、車輪の姿勢変化を小さくするためには長いサスペンションリンクが必要となるため、サスペンション装置の占有スペースを削減することができなかった。
一方、車輪支持部材とサスペンション部材の間に摺動機構を配置したインホイール型サスペンション装置では、車輪の上下ストロークは、摺動軸に沿った方向に限定されるため、車輪の姿勢変化を小さくすることができる。
しかしながら、車両の運動特性を向上させ、旋回時の安定感を増大させるためには、リアタイヤをトーイン方向に設定すると共に、対地キャンバーをネガティブ方向に設定して、車両の旋回内側へのタイヤ力を増大させることが必要である。
これに対し、上述の摺動機構を配置したインホイール型サスペンションでは、車輪は摺動軸に沿った方向のみにしかストロークすることができない。しかも、摺動軸を路面に対して直立するように配置した場合では、車輪は路面に対して略垂直にストロークする。
さらに、車両側面視で、摺動軸をホイールの中心部に配置した場合では、摺動軸の軸線と路面との交差位置は、ホイールセンタの直下位置と路面との交差位置に一致する。このため、旋回時のタイヤ横力の着力位置が、摺動軸の軸線と路面との交差位置よりも車体後側になってしまう。これにより、摺動軸周りには、車輪をトーアウト方向に転舵するモーメントが発生し、車両の旋回運動が不安定になり、ひいては走行安定性が阻害されるといった問題も生じてしまう。
[主摺動軸の位置設定作用]
図5は、主摺動軸の配置位置とタイヤ横力の着力位置の関係を示す説明図であり、(a)は軸線と路面との交差位置をホイールセンタよりも車両前側に設定した場合の平面図と側面図を示し、(b)は軸線と路面との交差位置をタイヤ横力の着力位置に一致させた場合の平面図と側面図を示し、(c)は軸線と路面との交差位置をホイールセンタよりも車両後側に設定した場合の平面図と側面図を示す。図6は、主摺動軸の設定位置と旋回時のキャンバー変化を示す説明図であり、(a)はホイールセンタ高さにおける主摺動軸の位置をホイールセンタよりも車両前側に設定した場合の背面図と側面図を示し、(b)はホイールセンタ高さにおける主摺動軸の位置をホイールセンタよりも車両後側に設定した場合の背面図と側面図を示す。以下、図5及び図6に基づき、実施例1の主摺動軸の位置設定作用を説明する。
本発明は、上述の課題を鑑みて考案されたものであり、サスペンション装置の占有スペースを削減した上で、旋回時の横力トーインを確保し、車両のロール運動を安定化させ、ひいては走行安定性を向上させるものである。
ここで、実施例1のインホイール型サスペンション装置10では、車輪支持部材20の主摺動軸23がサスペンション部材30を介して車体に連結されているため、旋回に伴って左後輪1(車輪)に横力が作用した場合には、この左後輪1(車輪)に主摺動軸23を中心に回転する力(主摺動軸23周りのモーメント)が作用する。
一方、タイヤ横力Fの着力位置Pは、ホイールセンタOの直下位置Yよりも進行方向後側に位置する。これは、旋回時の車輪接地面の変形に起因するものであり、周知である。
これに対し、図5(a)に示すように、主摺動軸23の軸線Jと路面Gとの交差位置XをホイールセンタOの直下位置Yよりも車体前側に設定した場合では、タイヤ横力Fは、主摺動軸23周りにトーアウト方向のモーメントを生じる。
すなわち、タイヤ横力Fは、車輪平面視において、主摺動軸23の軸線Jとタイヤ横力Fの着力位置Pとを結ぶ線分αに沿った方向の分力Fと、この線分αに対して直交する方向の分力Fを生じる。そして、分力Fと、軸線Jから着力位置Pまでの距離を積算した値が、主摺動軸23周りに生じるモーメントであり、その作用方向は分力Fに依存する。つまり、分力Fは、着力位置Pを車体内側後方に向かわせる力であり、この結果、主摺動軸23周りにトーアウト方向のモーメントを生じる。
一方、図5(c)に示すように、主摺動軸23の軸線Jと路面Gとの交差位置XをホイールセンタOの直下位置Yよりも車体後側に設定した場合では、タイヤ横力Fは、主摺動軸23周りにトーイン方向のモーメントを生じる。
すなわち、タイヤ横力Fの分力のうち、車輪平面視において、主摺動軸23の軸線Jとタイヤ横力Fの着力位置Pとを結ぶ線分αに対して直交する方向の分力Fは、着力位置Pを車体内側前方に向かわせる力であり、この結果、主摺動軸23周りにトーイン方向のモーメントを生じる。
なお、図5(b)に示すように、主摺動軸23の軸線Jと路面Gとの交差位置Xをタイヤ横力Fの着力位置Pに一致させた場合では、タイヤ横力Fが作用しても主摺動軸23周りにモーメントが生じない。これは、軸線Jから着力位置Pまでの距離がゼロであり、この距離と分力Fとの積算値であるモーメントはゼロになるからである。
すなわち、車両の運動特性を向上させ、旋回時の安定感を増大させるためには、リアタイヤをトーイン方向に設定することが必要であるが、そのためには、上述のように主摺動軸23の軸線Jと路面Gとの交差位置Xをタイヤ横力Fの着力位置Pの近傍位置又は、この着力位置Pよりも車両後側に設定することが必要となる。
実施例1のインホイール型サスペンション装置10では、図2に示すように、サスペンション部材30が摺動可能に連結する主摺動軸23が、車両側面視で、軸線Jと路面Gとの交差位置XをホイールセンタOの直下位置Yよりも車両後側に設定している。そのため、旋回時に車輪をトーイン方向にステアすることができ、旋回時の横力トーインを確保することができる。
なお、主摺動軸23周りにはモーメントを生じるので、この主摺動軸23周りの剛性を確保する必要がある。実施例1では、サスペンション部材30のバネ支持部37が摺動可能に連結し、コイルバネ50の伸縮方向を規制する副摺動軸24を設けることで、主摺動軸23周りの回転を抑制している。
さらに、軸線Jと路面Gとの交差位置XをホイールセンタOの直下位置Yよりも車両後側に設定したときの主摺動軸23の配置位置について、以下に示す大きく二つの場合が考えられる。一つは、図6(a)に示すように、ホイールセンタOの高さ位置における主摺動軸23の位置を、ホイールセンタOよりも車体前側に設定する場合である。以下、これを「前側配置」という。そしてもう一つは、図6(b)に示すように、ホイールセンタOの高さ位置における主摺動軸23の位置を、ホイールセンタOよりも車体後側に設定する場合である。以下、これを「後側配置」という。
前記「前側配置」の場合では、図6(a)に示すように、主摺動軸23は、上端部が下端部よりも車体前側に配置され、軸線Jは上部が前方に傾いた前傾姿勢になる。このとき、車輪(左後輪1)にタイヤ横力Fが作用すると、このタイヤ横力Fの着力位置Pからの距離の違いによって、主摺動軸23の上端部と下端部では、異なる大きさのモーメントが発生する。この結果、主摺動軸23周りには、ポジティブキャンバー方向のモーメントが生じ、車輪(左後輪1)は上部が車体外側に傾く。
これに対し、上記「後側配置」の場合において、図6(b)に示すように、軸線Jと路面Gとの交差位置Xを、「前側配置」での交差位置Xと同じ位置に設定すれば、タイヤ横力Fに対して主摺動軸23の軸線Jが傾斜しにくくなる。その結果、タイヤ横力Fと軸線Jとの交差角度を90°に近くすることができる。そのため、タイヤ横力Fの着力位置Pから主摺動軸23の上端部と下端部までの距離の違いを小さくし、車輪(左後輪1)にタイヤ横力Fが作用したときの、主摺動軸23の上端部と下端部に発生するモーメントの差異を抑制することができる。この結果、主摺動軸23周りに、ポジティブキャンバー方向のモーメントを低減し、車輪(左後輪1)は上部が車体外側に傾くことを防ぐことができる。
そして、実施例1のインホイール型サスペンション装置10では、図2に示すように、サスペンション部材30が摺動可能に連結する主摺動軸23が、ホイールセンタ高さでの位置を、ホイールセンタOよりも車両後方に設定している。そのため、タイヤ横力Fに対する主摺動軸23の軸線Jの傾きを抑え、旋回時に車輪(左後輪1)がポジティブキャンバー方向に傾くことを防止して、旋回性能の低下を防止することができる。
[主摺動軸の傾斜方向設定作用]
図7(a)は突起乗り越え時の衝撃力を示すグラフであり、(b)は突起乗り越え時の衝撃力入力方向を示す模式図である。図8は、突起乗り越え時の車輪接地点軌跡とアンチリフト力の関係を示す説明図である。以下、図7及び図8に基づき、実施例1の主摺動軸の傾斜方向設定作用を説明する。
車両走行時に、路面Gに上に突起が存在しているとき、この突起を乗り越える際に車輪には衝撃力が入力する。この衝撃力は、車速や突起の大きさによって変化するが、図7(a)に示すように、概して車両上下方向の成分と、車両前後方向の成分に分解することができる。しかも、乗り越え初期には、車体上側に向かって入力する上下力Fzと、車体後側に向かって入力する前後力Fxが大きいことが分かっている。
そのため、この上下力Fzと前後力Fxの合力である車輪Tへの衝撃力の入力方向は、図7(b)に示すように、ホイールセンタOを基準とすると車体後側上方に向く。このため、主摺動軸23に沿って摺動するサスペンション部材30のストローク方向を、この衝撃力の入力方向に沿わせることで、突起乗り越し時の衝撃力入力方向と、サスペンション部材30のストローク方向とでなす角度を小さくすることができる。これにより、サスペンション部材30が摺動した際の主摺動軸23に発生するこじり成分を低減して、主摺動軸23とサスペンション部材30の間に生じるフリクション(摩擦力)の増大を防止することができる。
また、車両が制動する際に生じる車輪接地点の軌跡とアンチリフト力の間には、密接な関係があることが分かっている。すなわち、図8に示すように、車輪がバウンド・リバウンドする際の車輪接地点軌跡Rを、車両進行方向に対して後傾、つまり上側が進行方向に対して後方に設定した場合、この車輪接地点軌跡Rの法線方向に仮想リンクBを定義する。
そして、車輪Tの接地点Sに進行方向後方に向けて制動力Fが作用すると、仮想リンクBに沿った方向では、仮想リンクBを進行方向後側に向けた制動力成分Falが生じ、これが、制動時に車体を後方且つ下方に引き下げるアンチリフト力となる。このアンチリフト力により、制動時に車体のリアの浮き上がりを少なくすることができる。
そして、実施例1のインホイール型サスペンション装置10では、図2に示すように、サスペンション部材30が摺動可能に連結する主摺動軸23が、上端部を下端部よりも車体後側に設定し、軸線Jを後傾させている。そのため、サスペンション部材30のストローク方向を規定する主摺動軸23の軸線Jを、突起乗り越し時の衝撃力の入力方向に沿わせることができ、主摺動軸23のこじり成分を低減して、フリクション増大を防止することができる。さらに、主摺動軸23の軸線Jを後傾させたことで、車輪Tがバウンド・リバウンドするときの車輪接地点軌跡Rを、後傾させることができ、制動時の車体リアの浮き上がりを防止することができる。
[主摺動軸の後傾角度設定作用]
図9は、主摺動軸の後傾角度とホイール内空間との位置関係を示す説明図であり、(a)は主摺動軸を垂直に設定した場合の側面図であり、(b)は主摺動軸の後傾角度を大きく設定した場合の側面図であり、(c)は主摺動軸の後傾角度を小さく設定した場合の側面図である。以下、図9に基づき、実施例1の主摺動軸の後傾角度設定作用を説明する。
実施例1のインホイール型サスペンション装置10は、サスペンション装置の占有スペースを削減した上で、旋回時の横力トーインを確保し、車両のロール運動を安定化させ、ひいては走行安定性を向上させるものである。サスペンション装置の占有スペースを削減するためには、車輪支持部材20は、すべてホイール内空間4に収納することが望ましい。つまり、主摺動軸23をホイール3内に収めることが望ましい。
ここで、図9(a)に示すように、主摺動軸23の軸線Jを垂直方向に設定した場合に確保できるサスペンション部材30のストローク寸法を「L」とする。また、上述のように、主摺動軸23の軸線Jは後傾していることが望ましいため、サスペンション部材30のストローク寸法Lを確保した上で、主摺動軸23の軸線Jを後傾に設定する。なお、主摺動軸23の軸線Jと路面Gとの交差位置Xについては、ホイールセンタOの直下位置Yよりも車体後側に設定する。そして、この場合における、主摺動軸23の後傾角度θ(鉛直方向に対する主摺動軸23の傾斜角度)の適正範囲について考える。
図9(b)に示すように、主摺動軸の後傾角度θを比較的大きく設定した場合では、サスペンション部材30のストローク寸法Lを確保してしまうと、主摺動軸23がホイール3に干渉する。そのため、主摺動軸23をホイール3内に収めることができず、サスペンション装置の占有スペースを十分に削減することができない。
一方、主摺動軸23をホイール3内に収めようとすれば、主摺動軸23の軸長を短縮する必要があり、サスペンション部材30のストローク寸法Lを確保することができない。そのため、車両のロール運動やピッチング運動が生じた際、サスペンション部材30がキャリアプレート22に接触する、いわゆる底付きが発生し、車輪からの入力衝撃を十分吸収することができなくなる。そして、旋回時の内輪浮きや不整路面走行時の衝撃力が大きくなってしまう。
これに対し、図9(c)に示すように、サスペンション部材30のストローク寸法Lを確保し、且つ主摺動軸23がホイール3に干渉しない範囲で、主摺動軸の後傾角度θを比較的小さく設定する。この場合では、主摺動軸23をホイール3内に収めることができて、サスペンション装置の占有スペースを削減しつつ、サスペンション部材30の底付きを防止して、車輪からの入力衝撃を十分吸収することが可能となる。
このように、主摺動軸23の後傾角度は、過度に大きく設定しないことが好ましく、サスペンション部材30のストローク寸法や、主摺動軸23とホイール3との寸法を考慮して設定することが好ましい。
次に、効果を説明する。
実施例1のインホイール型サスペンション装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 車輪(左後輪1)を支持する車輪支持部材20と、
前記車輪支持部材20に連結されると共に、車体に取り付けられるサスペンション部材30と、
を備え、前記サスペンション部材30の少なくとも一部が、前記車輪(左後輪1)のホイール3内に配置されたインホイール型サスペンション装置10において、
前記車輪支持部材20は、前記サスペンション部材30の車輪側支持部(摺動筒部33)が摺動可能に連結する摺動軸(主摺動軸23)を有し、
前記摺動軸(主摺動軸23)は、車両上下方向に延在されると共に、車両側面視で、軸線Jと路面Gとの交差位置XをホイールセンタOの直下位置Yよりも車体後側に設定する構成とした。
これにより、旋回時の横力トーインを確保することができ、車両のロール運動の安定化を図ることができる。
(2) 前記摺動軸(主摺動軸23)は、ホイールセンタ高さでの車両前後方向の位置を、前記ホイールセンタOよりも車体後側に設定する構成とした。
これにより、上記(1)の効果に加え、タイヤ横力作用時に主摺動軸23周りのポジティブキャンバー方向のモーメントを低減し、旋回性能の低下を防止することができる。
(3) 前記摺動軸(主摺動軸23)は、上端部(第1上側支持部22a)を下端部(第1下側支持部22c)よりも車体後側に設定し、軸線Jを後傾させる構成とした。
これにより、上記(1)又は(2)の効果に加え、主摺動軸23の軸線Jを、突起乗り越し時の衝撃力の入力方向に沿わせることができ、主摺動軸23のこじり成分を低減して、フリクション増大を防止することができる。さらに、車輪Tがバウンド・リバウンドするときの車輪接地点軌跡Rを後傾させることができ、制動時の車体リアの浮き上がりを防止することができる。
以上、本発明のインホイール型サスペンション装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、本発明のインホイール型サスペンション装置を、従動輪である左右の後輪に適用した例を示したが、これに限らない。駆動輪であっても適用することができる。
また、実施例1において、主摺動軸23は、中間部が断面円形の軸で構成されており、その上下端部がキャリアプレート22に固定されている。つまり、この実施例1において、主摺動軸23は、車輪支持部材20のキャリアプレート22に剛結されている例を示した。しかしながら、これに限らず、サスペンション部材30に軸部材を設けると共に、車輪支持部材20に円筒部材を設け、サスペンション部材30が有する軸部材に、車輪支持部材20が有する円筒部材が摺動可能に貫通するようになっていてもよい。
すなわち、車輪支持部材20が有する摺動軸(主摺動軸23)は、中実の軸部材である必要はなく、サスペンション部材30の車輪側支持部(摺動筒部33)を所定の方向(軸方向)に摺動可能に連結する軸上部材であればよい。
さらに、主摺動軸23の断面形状は、円形に限らず、矩形や六角形等の多角形構造になっていてもよい。これにより、主摺動軸23のモーメントに対する剛性を向上することができる。なお、主摺動軸23の剛性を確保するために、ステアリング装置に用いられるタイロッドを設けてもよい。
そして、実施例1のインホイール型サスペンション装置10では、減衰機能を有する減衰要素部材(ダンパー)を設けていないが、車輪側部材とサスペンション部材の間、又は車輪側部材と車体の間に減衰要素部材(ダンパー)を設けてもよい。なお、このとき、減衰要素部材(ダンパー)は、弾性要素部材であるコイルバネ50と同軸上に配置してもよい。
10 インホイール型サスペンション装置
20 車輪支持部材
21 センターシャフト
22 キャリアプレート
23 主摺動軸
24 副摺動軸
30 サスペンション部材
33 摺動筒部(車輪側支持部)
34 第1リンク
35 第2リンク
36 第3リンク
37 バネ支持部
41 第1ブッシュ
42 第2ブッシュ
43 第3ブッシュ
50 コイルバネ

Claims (3)

  1. 車輪を支持する車輪支持部材と、
    前記車輪支持部材に連結されると共に、車体に取り付けられるサスペンション部材と、
    を備え、前記サスペンション部材の少なくとも一部が、前記車輪のホイール内に配置されたインホイール型サスペンション装置において、
    前記車輪支持部材は、前記サスペンション部材の車輪側支持部が摺動可能に連結する摺動軸を有し、
    前記摺動軸は、車両上下方向に延在すると共に、車両側面視で、軸線と路面との交差位置をホイールセンタの直下位置よりも車体後側に設定する
    ことを特徴とするインホイール型サスペンション装置。
  2. 請求項1に記載されたインホイール型サスペンション装置において、
    前記摺動軸は、ホイールセンタ高さでの車両前後方向の位置を、前記ホイールセンタよりも車体後側に設定する
    ことを特徴とするインホイール型サスペンション装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたインホイール型サスペンション装置において、
    前記摺動軸は、上端部を下端部よりも車体後側に設定し、軸線を後傾させる
    ことを特徴とするインホイール型サスペンション装置。
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